第32回インターネット消費者取引連絡会
(テーマ:オンラインチケットサービス
(チケット不正転売禁止法) )
国民生活センター 報告資料
平成31年3月7日 独立行政法人国民生活センター 相談情報部資料3
消費生活相談の状況
<オンラインチケットサービスに関する主な相談>
① 誤入力・誤操作・誤解等を原因とした購入に対するキャンセルに関する 相談 ・興行等の日時、チケットの数量、座席などについて誤った内容で申し 込んでしまった ・チケット販売サイトで、最終申込み画面まで進んだが、チケットの購 入を止めようと思ったところ、操作を誤って購入してしまった ・チケット転売仲介サイトで、金額を1桁誤って認識して高額なチケッ トを申し込んでしまった ・キャンセルを申し出たが、利用規約でキャンセルできないと定められ ており、応じてもらえない消費生活相談の状況
<オンラインチケットサービスに関する主な相談>
② チケット転売仲介サイトを通した個人間取引に関する相談 【購入者からの相談】 ・譲渡禁止のチケットが販売されており、購入してしまった ・チケットを発券したら、時間帯や座席の異なるチケットだった ・チケットを発券しようとしたら、既に発券済みとなっていた ・同行入場の約束が、直前になっても出品者と連絡がとれない ・代金を支払ったが、直前になってもチケットが手元に届かない ・取引をキャンセルしたいが、サイトの利用規約でキャンセルできない ・トラブルが発生してもサイトが個人間取引を理由に対応しない 【出品者からの相談】 ・購入者が受け取り完了の手続きをせずサイトから代金が支払われない ・取引完了後にサイトから本人確認を求められ、代金が支払われない ・チケットが届かない、入場できなかったという理由で、サイトや購入 者から代金が支払われない。消費生活相談の状況
<オンラインチケットサービスに関する主な相談>
③ 海外のチケット転売仲介サイトに関する相談 ・公式チケット販売サイトと間違えて、海外のチケット転売仲介サイト からチケットを購入してしまった ・海外のチケット転売仲介サイトからチケットを購入したところ、チ ケット代金が高額で、手数料等も必要だった ④ インターネット掲示板、ミニブログ、SNS等で知り合った相手との取 引で、被害が発生している ・代金を支払った途端、相手と連絡がとれなくなってしまった ・代金を事前に支払ったが、相手からチケットが届かない ・代金を事前に支払い、会場前でチケットを受け取る約束になっていた が、相手が現れず会場に入ることはできなかった ・相手から届いた封筒の中身がチケットではなかった相談事例
① 誤解・誤入力・誤操作等を原因とした購入に対するキャンセル
に関する相談
・興行等の日時、チケットの数量、座席などについて誤った内容
で申し込んでしまった
【事例1】 妻がインターネットで観劇のチケットを申し込んだが、日付を間違えてし まったので取り直しをした。その結果、2枚申し込んでしまった。 日付を間違えた方の1枚をキャンセルしようと、翌日、チケット販売事業 者に電話をしたが、キャンセルはできない、規約を見てくださいと言われた。 キャンセルすることはできないか。 (契約当事者:女性)相談事例 【事例2】 人気バンドのコンサートチケットを、チケット転売仲介サイトで購入した。 しかし、購入後に調べると、チケットを転売譲渡した場合は入場できない場 合があると記載があることが分かった。地方のコンサートで、宿泊費や交通 費もかかるので、入場できなかった場合、チケット代金以外の無駄な出費が 発生するリスクがある。入場できない可能性が少しでもあると分かっていた ら買わなかったが、チケット転売仲介サイトで買う時には明らかな表示はな かった。 (契約当事者:30歳代、女性)
② チケット転売仲介サイトを通した個人間取引に関する相談
【購入者からの相談】
・譲渡禁止のチケットが販売されており、購入してしまった
相談事例 【事例3】 フィギュアスケートのチケットが1枚余ったので、7,000円で購入したも のを1万円でチケット転売仲介サイトで売った。購入者にコンビニから直接 チケットを取り出してもらうように、IDなどを伝えた。 しかし2週間たってもチケットは引き取られず、チケット転売仲介サイト に引き取り完了の手続きをしてもらえないので、チケット転売仲介サイトか ら自分にチケット代金がいつまでも支払われない。メールで督促するが返信 がない。 (契約当事者:40歳代、女性)
② チケット転売仲介サイトを通した個人間取引に関する相談
【出品者からの相談】
・購入者がチケットの受け取り完了の手続きをせず、サイトから
代金が支払われない
相談事例 【事例4】 ラグビーワールドカップ2019日本大会のチケットを購入しようと、イン ターネットで、大会名を検索したところ、一番上位に表示が出たサイトが公 式サイトだと思い、アクセスしたサイトでチケットを申し込んだ。2枚で3 万2,666円で、クレジットカードで決済した。 申し込み手続きを完了した後、冷静になってみると、購入したサイトがチ ケット転売仲介サイトだったことが分かった。解約ができるなら解約したい。 解約できないのであれば仕方がないが、チケット転売仲介サイトにクレジッ トカード情報を伝えているので、今後不当な請求を受けないか不安だ。 (契約当事者:60歳代、男性)
③ 海外のチケット転売仲介サイトに関する相談
・公式チケット販売サイトと間違えて、海外のチケット転売仲介
サイトからチケットを購入してしまった
相談事例 【事例5】 インターネットでサーカスのチケットを購入することにした。サーカス名 をインターネット検索して、一番上に表示された結果からサイトにアクセス した。サイトで日付特定の公演チケット(指定席)を2枚購入した。代金は 1万9,000円で、クレジットカードで決済した。 しかし、その後、当該サーカスの公式サイトを見ていたら、購入したチ ケットが正規のチケット代金より高額だと分かった。また、当該サーカスの 公式サイトには、特定のサイト名を挙げて、「チケット転売仲介サイトで購 入しないように」と掲載されていた。 (契約当事者:50歳代、男性)
③ 海外のチケット転売仲介サイトに関する相談
・海外のチケット転売仲介サイトからチケットを購入したところ、
チケット代金が高額で、手数料等も必要だった
相談事例
④ インターネット掲示板、ミニブログ、SNS等で知り合った
相手との取引で、詐欺被害が発生している
・相手から届いた封筒の中身がチケットではなかった
【事例6】 インターネットの掲示板で、観劇のチケットを個人から購入した。相手が 商品を発送したことを宅配業者の追跡番号で確認し、相手に代金を振り込ん だ。その後、届いたものを開封してみると、中にはファミリーレストランの クーポン券が入っていた。間違った商品が届いた旨を相手に電子メールで連 絡するが、「チケットは送った」「再度メールする」と返信があったが、し ばらくたっても連絡がない。詐欺にあったのかもしれない。 (契約当事者:50歳代、女性)11 相談事例から見られる傾向
① インターネットでチケットを購入する際、入力間違いや誤操作
により、誤った内容でチケットを購入しても、利用規約でキャ
ンセルできないと定めている場合が多い。一方で、キャンセル
できないことを消費者が事前に認識していないこともある。
② チケット転売仲介サイトを通した個人間取引では、購入者、出
品者の双方から相談が寄せられている。トラブルが発生した場
合は、原則として個人間で解決することになるが、匿名で取引
され、連絡がとれないなど交渉が困難な場合もある。
③ チケット転売仲介サイトでは、興行主等が第三者への譲渡、転
売等を禁止しているチケットも取引されている。また、表示が
不十分で、購入者が知らずに購入してしまう場合がある。当日
会場に入場できなかったという相談もある。
④ 海外のチケット転売仲介サイトに関するトラブルが発生してい
るが、解決が困難な場合が多い。
⑤ インターネット掲示板等で「チケットを譲る(売る)」といっ
てチケット代金をだまし取るような被害がある。
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