ほかそれは 胃がんにかかる患者数が他のがんと比べて多いままであり 胃 がんの原因への対策が放置されているからです 胃がんは初期症状を見逃さなければ重篤化を防げますし 何よりもピロ リ菌の除去治療を行うことで 胃がんを発症するリスクを大幅に軽減で きます 感染症を原因とするがんと 生活習慣病を原因とす

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平成29年6月定例会 一般質問原稿 皆様おはようございます。 傍聴席の皆様も土曜日の朝早くからありがとうございます。 ただいまより、5番議員、公明党の豊瀨和久が一般質問を行わせていた だきます。 今回は、休日議会ということで、熊本地震による影響が危惧されている 被災者の皆様の健康を支援する取り組みなどについて質問させていただ きますので、何卒、宜しくお願い致します。 1点目は、ピロリ菌の検査及びその助成について。 2点目は、健康マイレージの取り組みについて。 3点目は、就学援助における「新入学児童生徒学用品費」の支給額の変 更と入学前支給を可能にするための対応についての3点です。 まず1点目のピロリ菌の検査及びその助成について、お伺いいたしま す。毎年、13万人以上の人が新たに胃がんを発症し、およそ 5 万人の 方が胃がんで亡くなっています。 医学の進歩により、早期発見や早期治療の質も向上しましたが、団かい の世代が胃がん発症のピークを迎える2020年過ぎには、胃がん患者 の死亡者数は 7 万人に達する可能性が高いと云われています。 胃がんが早期に発見され、早期に治療されるようになったのに、なぜ胃 がんによる死亡者数が増えるのでしょうか。

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それは、胃がんにかかる患者数が他ほかのがんと比べて多いままであり、胃 がんの原因への対策が放置されているからです。 胃がんは初期症状を見逃さなければ重篤化を防げますし、何よりもピロ リ菌の除去治療を行うことで、胃がんを発症するリスクを大幅に軽減で きます。 感染症を原因とするがんと、生活習慣病を原因とするがんとでは対応策 が異なります。 大規模な臨床試験により、ピロリ菌の除菌が胃がんの発生を抑制するこ とが明らかになり、平成23年12月に参議院厚生委員会の審議で、政 府がピロリ菌の除菌により「胃がん」を予防できるとし、胃がんを予防 するためのピロリ菌除菌が、保険適用となりました。 胃がんを撲滅するためには、胃がんは感染症を原因とするがんで、大半 がピロリ菌感染によって生じることを、多くの住民に理解してもらうよ う努めることが重要です。 ピロリ菌と呼ばれている「ヘリコバクター・ピロリ」は、胃・十二指腸 潰瘍や慢性胃炎、胃のポリープなど、多くの病気の原因となります。 中でも「胃がん」の原因菌として重要視されており、胃がん患者の 約98%が感染しています。 ピロリ菌に感染した人の全てが胃がんになるわけではありませんが、 ピロリ菌感染者の約8%は、75歳までに胃がんになると推定されてい ます。

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感染に影響する原因としては、特に上下水道などの「衛生環境」が挙げ られます。 昔、上下水道が整備されていなかった時代に、不衛生な水を飲むことで 感染が広がっていたと考えられています。 現在、国内の感染者の割合は、20代までは約1割ですが、30代以降 で少しずつ高くなり、60歳で約6割、70歳で約7割、80歳では約 8割と、高齢者ほど高くなっています。 ピロリ菌は、唾液などからも感染します。 ですので、現在の若い人たちは、感染している両親や祖父母などを介し て感染しているのではないかと考えられています。 ただし、感染するのは、免疫力の低い12歳頃までです。 ピロリ菌に感染すると、数週間から数カ月後には、ほぼ100%「ピロ リ菌感染胃炎」を起こします。 大部分は症状が現れませんが、そのままにしておくと、胃潰瘍かいようなどを発 症し、萎縮 いしゅく 性胃炎に進行していきます。 萎縮 いしゅく 性胃炎が長期間に渡って続くと、胃がんを発症する危険性が高まり ます。ですから、まず何より感染しているかどうかの検査をすることが 重要となります。 現在、感染の有無を診断する検査は血液検査、呼気検査、尿検査などが 保険適用となっています。

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血液検査は、血液や尿の中にピロリ菌の抗体があるかどうか確認するも ので、簡単に行うことができますが、基準値に幅があるので注意が必要 です。 最も正確な検査法とされているのが、呼気検査と便中抗原検査です。 血液検査は「点」の診断、呼気検査と便中抗原検査は「面」の診断とな っています。 そして、感染が分かれば、除菌治療を行うことになります。 ただし、12歳未満の場合、除菌しても再感染する可能性がありますの で、15歳から30歳ぐらいの時期に検査をして、除菌をするのが良い ようです。 保険適用が始まってから約2年半で、すでに約300万件の除菌が実施 されています。 これまでに、全国で約1300万件の胃カメラの検査が行われ、そのう ち約12万件の胃がんが発見されています。 100回の検査で1件の胃がんが見つかっていることを考えると、30 0万件の除菌は、約3万件の胃がんの早期発見につながっていることに なります。 今後、多くの方がピロリ菌の検査をして、ピロリ菌に感染していた時に は、除菌を受けることで、将来的に胃がんになる確率は大幅に低下する と考えられています。

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さらに、スキルス胃がんを内視鏡で切除したことで、若い命が救われた という事例を聞くと、将来の胃がんの予防だけではなく、目の前の胃が んの早期発見、早期治療に繋がる対策です。 また、全国では、胃がんの治療費として、1 年間で約 3 千億円が出費さ れていますが、何の対策もせずに放置すると胃がんの治療費は 5 千億円 を超える可能性が高いと考えられています。 増え続けている医療費を抑制する取り組みとしてもピロリ菌の検査が必 要だと思います。 大分県の日出町では、今年度から町が実施する特定健診やがん検診を受 ける町民でピロリ菌の検査を希望する人は1080円で検診ができるよ うになりました。 また、佐賀県では、同意が得られた中学3年生を対象に、学校検診の検 尿の残りを利用して、ピロリ菌検査を実施しています。 陽性と判定されると便による2次検査に進み、陽性の場合、除菌を行い ます。昨年度は、佐賀県内中学3年生の8割近くに当たる6953人が 1次検査を受け、399人(5・7%)が陽性。うち279人が2次検 査を受け、208人が除菌をされています。 中学3年生へのピロリ菌の検査は「本人だけにとどまらず、周囲の大人 たちへのがん理解の促進や検診のきっかけにもなります。実際、生徒の 感染を契機に、自費で検査・除菌を受けた保護者もいらっしゃいます。

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熊本県でも、天草市が、今年度より中学3年生へのピロリ菌の検査を無 料で行うことになりました。 このように、市町村レベルで、中学生らを対象にピロリ菌検査と除菌に 取り組む自治体が増えています。 そのような中、昨年2月、大津町公明党では、町の検診の検査項目にピ ロリ菌検査を追加することと、検診費用の軽減を求める署名活動を行 い、8145名の方々の署名が集まり、その署名簿を5月19日に町長 に提出させて頂きました。 本町における現在の胃がん検診の受診率は低い水準です。 バリウムや胃カメラでの検査には抵抗感や 煩わずらわしさが影響しているので はないかと思います。 以上のようなことから、本町でも、町が実施する特定健診やがん検診を 受ける町民でピロリ菌の検査を希望する人にはピロリ検査を受けられる ようにして、何よりも大切な町民の命を守ることと、増え続ける医療費 や介護費の抑制にもつながるのではないかと思いますが、町長のお考え をお伺い致します。 また、中学3年生を対象としたピロリ菌検査の必要性について教育長の お考えをお伺い致します。

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次に、2点目の健康マイレージの取り組みについてお伺いをいたしま す。 熊本地震から1年以上が経過し、家や道路などのハード面では少しずつ ではありますが、復旧が進みつつあります。 また、様々な支援の取り組みも行われてきました。 そのような状況の中で、これからは、被災者の方々の、心の復興、人間 の復興への取り組みも大切になってきているのではないでしょうか。 仮設住宅やみなし仮設住宅での生活を長く送ることでの環境の変化によ り、体を動かす機会や外出する機会の減少による被災者の方々の健康が 心配されています。 家や道路などのハード面が壊れていることは誰の目にも見えます。 ハード面は、目に見えますので対応ができています。 しかし、被災者の心と体の健康状態は目に見えにくい問題です。 この目の届きにくいところで助けを求めている被災者が必ずいますの で、その人たちにどう支援の手を差し伸べていくのかが、これからの、 心の復興、人間の復興を進めていく上で、何よりも大切な取り組みなの ではないでしょうか。 そのような観点から、以前より提案をしてきました、健康マイレージの 取り組みについて、改めて質問をさせていただきます。

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住民の健康づくりを促進する健康マイレージは、日々の運動や食事など の生活改善、また健康診断の受診や健康講座、スポーツ教室、ボランテ ィア活動などの社会参加など、いろいろな健康づくりのメニューを行っ た住民がポイントを貯めると特典が得られるという取り組みです。 全国でも、このような取り組みが広がってきています。 被災者や町民お一人お一人が健康寿命を延ばし、生涯にわたって健康で 安心して暮らせるよう、一人でも楽しく健康づくりに取り組める仕組み を作っていくことが、これからの創造的復興には必要でないかと思いま す。 被災者の方々の心と体の健康を支援していくためにも、この健康マイレ ージの取り組みを早期に導入していくべきだと思いますが、町長のお考 えをお伺い致します。 最後に、3点目の、就学援助における「ランドセル等新入学児童生徒学 用品費」の入学前支給を可能にするための対応についてお伺いいたしま す。 就学援助は、家庭が生活保護を受給するなどの経済的な理由で就学が困 難な小・中学生の学用品や給食費、修学旅行費などを町が支援する制度 です。

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しかし、現在は新入学時に必要なランドセルなどの学用品の費用につい て支給はされるものの、国の補助金交付要綱では、国庫補助の対象は小 学校入学前を含まない「児童又は生徒」の保護者としていたため、その 費用は入学後の支給になっていました。 本来は入学前に必要な費用ですので、費用の工面に苦労する保護者から の要望を受け、この度、文部科学省は、その「要保護児童生徒援助費補 助金要綱」を、平成29年3月31日付で改正することにより、就学援 助要保護児童のランドセルの購入等「新入学児童製生徒学用品費」の単 価を従来の倍額の小学校は20、470円から40、600円、中学校 は23、550円から47,400円にするとともに、その支給対象者 に、これまでの児童、生徒から、新たに就学予定者を加えました。 また、文科省からは、この制度の改正に合わせ平成30年度から、その 予算措置を行うとの通知が届いています。 しかし、この措置は、あくまで要保護児童生徒に限ったものです。 準要保護児童生徒に対する就学援助については、三位一体改革により、 平成17年度から国の補助が廃止され、税源移譲、地方財政措置が行わ れ、町が単独で行うようになっているため、今回、準要保護児童生徒は その対象にはなっておりません。

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そのため、準要保護児童生徒に対する対応については、文科省の通知に 従い、その支給額の変更及び入学前に支給する対応について、本町にお いても独自で判断していくことになりますが、私は、今回の国における 制度改正の趣旨である、新入学時期には特にお金がかかるので、一番必 要な時期に必要な支援を行うという制度改正の意義、それと、先日の熊 日新聞の報道にもありましたが、熊本地震が原因で経済状況が厳しくな り、就学援助の対象となった小・中学生も多くいる本町の現状を考えた 場合、来春の新一年生から国の改正した内容で実施をすることが重要だ と思います。そのため、具体的には、準要保護児童生徒を対象とする新 入学児童生徒学用品費の入学前からの支給に対応するための予算措置、 業務に関するシステムの変更、要綱の改正について、今から速やかに、 そして着実に準備を進めていくことが必要だと思いますが如何でしょう か。教育長のお考えをお伺い致します。

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参照

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