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食品営業場におけるハエの種類と季節的消長について-香川大学学術情報リポジトリ

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33 香川生物 き‥33−35(1997) 食品営業場におけるハエの種類と季節的消長について 藤井 幸彦..高橋 忠史‖ 小西富美代

香 川 県 坂 出 保 健 所

昭和41年11月 2 日受舘 調 査 方 法 この調査は,1966年5月2日をスター・十して10月 17日まで行なわれたもので,調査力法ほ,坂出市内 の飲食店営業5軒,魚介炉販売業5軒を選び,毎週 月曜日,ノ、エトリリボン,ノ、エ取瓶を装置し,24時 間内に捕獲された,/、エの種類及び数量をその都 度,分類,記録してう畠跡したものである 調 査 結 果 上記の方法で調査集計した結果によるハエの種類 ほ,イエバエ〟≠βCαdo7れeβ舌せcαγ宜c去れα.オオイ エバエ・〟≠βCi朋rαβ£αゐ祝£α耽8ヒメイエバェ(2種) ダαれ竹宜α,クロ/ミヱ・(2種)Cα∼∼宜/0γα“キンバユ (3称)エ祝CJ乞£宜αり ニクバ1エ(2橡)SαγCOpゐαgα ヒメクロバェOpん甘γα(2種)が認められた外 に,衛生害虫として−ほ一・般にあまり取りあげられな い/、ナバェAヶ乙£ん0彿財五五dα¢の一層等も若干認め られた それらの季節的消長ほ,第1図,第2図の 緒 口 衛生害虫の種窺および季節的消長についての研究 は,本邦でも決して少なくはないが,一・般にその様 相ほ,地方に.よっていちじるしく相異するものであ る私たちほ本年(1966)5月以来,坂出市の飲食 店と魚介類販売店に侵入する/、エの種類と消長につ いて長期観察を行ない,2,3注意すべき点を見出 したので,以下その大要を述べて食品衛生指導上の 参考に供したい なお,この調査の実施にあたり,宿姶激励援助を いただいた香川県坂出保健所寺内等所長ならびに今 回とくにご指導いただいた香川大学農学部,松沢穿 教授に深甚の謝意を表する 5 6 7 8 9 】0 季 節 く月) 第2図 捕獲したハエ各群の季節的消長 7 8 9 】0 5 6 季 節 (月) 第1図 捕獲したハエ各群の季節的消長

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藤井幸彦・高橋忠史・小西富美代 34 9月中旬まで,オオイエバエは8月下旬までこの傾 向を示しているまた,キンバユ・群は最も個体数が 多く,8月下旬∼9月中旬まで圧倒的な数を占め, 調査期間中の最大のど−・クを作る原因となり,以降 急激に減少している次に魚介塀販売業と飲食店を 比較した,種類群別,月別の消長ほ第1表のとおり で,魚介類販売店に侵入するハエ群の個体数が常に 多いことが認められた , 捕殺数 A‥飲食店 B:魚介類販売店 とおりで,大勢的な個体数の消長を左右する種炉 は,クロノべ・エ群,ヒメイユノミェ群,イエバエ,オオ イエバエ・,キンバエ・群で,季節の推移につれて,優 占位が交替していることが明らかに・認められたす なわち,5月上旬∼6月中旬ほ,クロバェ・群,ヒメ イェバェ群に.よって占められ,発生消長の第1のピ ークを作っているイエバエ,オオイエバエは,春 より夏に向って次第に個体数を増加し,イエバエほ 第l衰 種芙頁群別,月別 いてのみ捕獲できた 以上2つのことは,公衆衛生上重大な意味を含む ものと考えられ,他の食品工場等でも引継き追跡調 査する必要があると思われ,今後の課題としたい さらにまた,種炉,群によって,活動空間が多少ず っことなると思われる場合があり,揃狂方法によっ て−は,数量の上にも,かなりいちじるしい変動を生 ずるかも知れぬと考え.られるが,ともかく,今回 は,本年(1966)実施した調査の概要のみに止めナ■ し、 摘 要 食品営業場に侵入するハエの種炉と,その季節的 消長を明らかにするために,1966年5月から10月ま での問,調査を実施し,おおむね,次のような結果 を得た ① 調査期間に捕殺されたハエの種類は,クロバェ (2種),ヒメイエ/ミェ(2種),イ・エ/ミェ,オオ イエバエ,キンバエ(3種),ニクバェ(2種), 考 察 以上簡単に食品営業場に侵入するハエ群の季節的 消長の大略を述べたが,今回の調査結果をみると, 今までに数多く宰相されて−いる例と,若干,異なっ た点があるように思われる.すなわち,大体は西南 暖地型の季節的推移を示してほいるが,日中平均気 温300Cを超え.た(一・般に昆虫の生活,生存に・ほ, むしろ不適当にかたむくと考えられる)8月に瀾数 個体数の妓大のピ・−・クがあることでこの理由は,調 査場所が店頭であり,ある程度室温を下げる手段を 講じていることが野外の調査とは条件を異にしてお り,深い関係があるのであろうと思われるまた, 種籾,群によって餌(食品)の嗜好性があり,営業 の種掛こよって侵入するノ、エの種頬,群が,かたよ るものと想像していたが,期待に反して,魚介類販 売店の力が各群共に.絶対多数を占めているという結 果を得たとくにリ ヒメクロバェ(2種)ほ,飲食 店の力ではまったく描狩できず,魚介輝販売店にお

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食品営業場におけるハエの種類と季節的消長について 35 ヒメクロノべェ類(2種),ハナバェ1種であった. ② 種類群が,季節の推移につれて優占位を交替す ることが明らかに認められた. ③ 発生のピークは,6月中旬と8月下旬に2回認 められた. ④ 飲食店と魚介類販売店を比較した場合,各種瑛 群ともに,常に後者の方の個体数が多い結果を示 した. 参 考 文 献 (D 堀 克重:資源科学研究所集報, (15),17−27,(1950) ② 堀 蒐重‥資源科学研究所集報, (19−21),25−32,(1951) ③ 松沢 寛:香川大学農学部学術報告, 12(2),255−259(1951)

④ +

:香川大学農学部学術報告, 13(2),159−162(1962)

⑤ +・

塩崎靖子: 香川大学農学部学術報告 14(1),32−39(1962) ⑥ 一・−‥ 香川大学農学部学術報告 14(2),141−144(1963)

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