• 検索結果がありません。

低降伏点鋼を用いた円形鋼管せん断ダンパーの漸増正負交番載荷実験

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "低降伏点鋼を用いた円形鋼管せん断ダンパーの漸増正負交番載荷実験"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1 -195 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月)

低降伏点鋼を用いた円形鋼管せん断ダン

ーの漸増正負交番載荷実験

1

.

はじめに 1995年の兵庫県南部地震以来,我が国では,主要な橋 梁には,免震ゴム支承が設けられることが主流となり, 而撰性能の向上に寄与した.また,近年では,地震エネ ルギーを効率的に吸収する制震ダンパーが橋梁分野でも 使用されるようになり,より経済的で、,恒久的な免震・ 制震デ、パイスが求められている

o

これまでに,低降伏点円形鋼管(LY225S,σy=25NMud 級)を用いたせん断型履歴ダンパー(以下,鋼管せん断 タ守ンパー)を対象として,せん断加力実験,単調載荷実 験,漸増繰り返し載荷実験などが行われ,その弾性問IJ性, 全塑性せん断耐力,変形能等の力学的性状が明らかにさ れてきた2),3) 鋼管せん断ダンパーを橋梁に適用した場合には,円筒 形断面であるため,橋軸および橋軸直角方向の荷重に対 して単一の夕、、ンパーで、制震効果が見込める.しかし,適 用にあたって,橋梁の上部工と橋脚天端間に設置する場 合,鋼管せん断ダンパーの上部が自由端になることがあ る.このとき鋼管せん断ダンパーには,せん断力ととも に曲げモーメントが作用するが,上部が自由端のダンパ ーは,上下部ともに固定されているダンパーに比べて曲 げモーメント成分が大きくなる.そのため,従来の真験 と異なり,上部を自由端,下部を固定端とした場合の性 能を検証する必要がある.また,橋軸方向と橋軸直角方 向の荷重成分の割合が変化する場合にも,安定した性能 を有することが要求され,これらについて検証する必要 がある. そこで本研究では,上端の境界条件が異なる 2種類の 鋼管せん断ダンパーを用いて漸増正負交番載荷実験を行 い,境界条件の違いによる変形能,エネルギー吸収能等 の違いを明らかにし,基本性能を把握することを目的と す る

2

.

実験概要 2.1供試体 供試体は, 図 -

1

に示すように,上下固定端(以下, 頭部固定有り)のものを l体,上部自由端,下部固定端 愛 知 工 業 大 学 学 生 会 員

O

飯田智仁,正会 員 鈴 木 森 品

]

F

E

シピノレ(株) 正会員 塩 田 啓 介 , 正 会 員 樫 井 有 哉 供試体に使用した低降伏点円形鋼管の断面形状は, 外 径 を =175皿 , 板 厚 を = 8.8凹 , 径 厚 比 を =19.9,鋼管高さを =175凹とする.

2

.

2

載荷方法 本研究で使用する実験装置の全体概要を図-

2

に示 す.水平荷重 は,装置中央部の2000kNの静的アクチ ユエータを使用し,変位制御により載荷する.イ共試体頭 部の水平変位ぷを鋼管高さ で除した y=

d

/

をせん断 変形角とする(図 -

3

)

.

載荷形態は,神崎繰り返し載荷とし,せん断変形角を y = 3, 5, 7, 10, 12%の振幅で各2サイクル行い,その 後頭部固定有りの供試体は y=15%で終局まで載荷を行 い,頭部固定無しの供試体は y=12%で終局まで載荷を 行った.表 -

1

I

こ各供試体のせん断変形角 yにおける載 荷回数を示す. 表 -

1

載荷回数 せん断変形角 γ(%) 頭部固定有り載荷回数I2 頭 部 固 定 無 し 載 荷 回 数I2 (単位:mm) 図 -

1

頭部固定有り〈左)・頭部固定無し(右)

アクチユミータ 図 -

2

実験装置概要因 水 平 変 位

6

水平荷重

品仁~

i

n

ο

ア 丸

一 一v'

(以下,頭部固定無し)のものを

l

体使用する. 図-

3

変形状態の模式図 キーワード 低降伏点鋼,円形鋼管,ダンパー,載荷実験 連絡先 〒470-0392愛知県豊田市八草町八千草 1247TEL: 0565-48-8121, FAX: 0565-48-0030 389

47

(2)

1 -195 土木学会第71回年次学術講演会(平 成28年9月) 3.実験結果 実験により得られた各供試体の履歴曲線を図

-4

およ び

5

に示す.また,実験終了後の供試{本状況を写真-

1

および

2

に示す. (1)頭部固定有りの場合 最大荷重は

=

783凶,最小荷重は

=

-

838kN, 終局せん断変形角は y= 15%で、あった.図-

4

から分か る通り,紡錘型の安定した履歴曲線を描し、ている.せん 断変形角が y=10010のサイクルから,供試体中央部に座 屈が顕著に表れるようになり,載荷方向には外側に膨ら む座屈,また載荷直角方向には内側への座屈が表れた. また,y =12%まで安定した履歴曲線を示したが,y =15% の1サイクル目から,上昇傾向で、あった荷重が減少へと 転じ,

2

サイクル目開始直後,緩やかに荷重が低下し鋼 管が破断した.

(

2

)

頭部固定無しの場合 最大荷重は =嗣凶,最小荷重は = -783kN,終 局せん断変形角は y= 12%で、あった.頭部固定有りの場 合と同様に,紡錘型の安定した履歴曲線を描いている. y=l併も付近でわずかな荷重の低下がみられたが,大きく 減少することはなかった.鋼管の変形は,y =1併合付近か ら顕著に表れ, 写真-

2

に示すように,鋼管右側下部に 座屈(膨らみ)が徐々に発生した同時に左側下部に座 屈(へこみ)が発生した.サイクルを重ねるごとに,座 屈の影響で徐々に鋼管高さ が短くなった.最終段階で は上端のプレートが加力点から外れ,載荷不能となり, 1000 800 600 "2 400 ...>:: 200 ) 札

制 -200 権 4

-600 -800 -1000 -20 ・15 -10 -5 10 15 20 せん断変形角y(掲) 図

-4

頭部固定有り 履歴曲線 写真-

1

頭部固定有り 誤験後変形状況 390 48 実験を終了した本供試体では,鋼管は破断しなかっ た.

4

.

まとめ 境界条件の異なる2種類の鋼管せん断ダンパーについ て基本性能を確認した. 1) 頭部固定有りおよび頭部固定無しともに紡錘型の履 歴曲線を描き,安定したエネルギー吸収能を示し た. 2) 変形能に関しては,頭部固定有りおよび頭部固定 無しともに,終局せん断変形角がy

=

12%以上の性 能を示した. 3) 座屈は,境界条件が両端固定(頭部固定有り)で は,供試体中央部に,上端自由下端固定(頭部固定 無し)では,下部に発生した 4) 円形鋼管ダンパーは,頭部が自由端の場合も上下 両端固定場合と同様に,高い変形能,エネルギー 吸収能を発揮する. 参考文献 1) 宇佐美勉編著.(社)日本鋼構造協会鋼橋の恥躍・制震設計ガイドラ イン,技報堂出版,11'.227剖, 2腕 9 2) 石川│祐理,桑腕!.金員佑,森岡宙光,宮川和明,喜多村亘,木下智 裕,安井信行低降伏円形鋼管を用いたせん断型履歴ダンノfーの力学 性状(せん断加力実験と FEM解析の概要)日本建築学会講演棟概集, pp.l121-1122, 2014.9 3)石川祐理,桑原進,金員佑,森岡宙光,宮)11和明,喜多村豆木下智裕3 安 井 信 行 低 降 伏円形鋼管を用いたせん断型履歴ダンパーの力学性状 (ヲ弱鯨古果L日本建築学会講演梗概集.pp.l123-1124. 2014.9 1000 800 600 "2 400 ...>:: 200 札 制 -2

~・400 -20 -15 -10 -5 0 10 15 20 せん断変形角y(指) 図 -

5

頭部固定無し履歴曲線 写真-

2

頭部固定無し誤験後変形状況

参照

関連したドキュメント

In order to study the relationship between fabric shear and bending vibrational properties and beautiful appearance of clothes, correlation coefficients between those

 高齢者の性腺機能低下は,その症状が特異的で

著者らはケーソン浮上り防止技術の開発にあたり、ケーソ ン外周面の FS によるせん断抵抗力の効果を把握するため、実 大 1/40 に縮小した模型引抜き試験を行い、 FS

葉県富津埋立砂を用い,図-2 に粒径加積曲線,表-1 に物理特性 を示す.供試体は圧密後相対密度 Drc がほぼ 50%,70%になるよ う,試料を

1.はじめに

本試験装置ではフィードバック機構を有する完全閉ループ 方式の電気・油圧サーボシステムであり,載荷条件はコンピ

試験体は図 図 図 図- -- -1 11 1 に示す疲労試験と同型のものを使用し、高 力ボルトで締め付けを行った試験体とストップホールの

圧電材料 Macro-fiber composite 部材レベル 安全性・耐久性. インピーダンス計測チップ