2011 年(平成 23 年)度
政治資金・政党助成関係業務・システム最適化実施評価報告書
2012 年(平成 24 年)8 月 23 日
総務省行政情報化推進委員会決定
1.政治資金・政党助成関係業務・システムの概要 項 目 内 容 個別管理組織担当課室名 総務省自治行政局選挙部政治資金課 府省全体管理組織 担当課室名 総務省大臣官房企画課 評価期間 2011(平成 23)年 4 月 1 日~2012(平成 24)年 3 月 31 日 最適化工程の段階 運用段階 2.運用段階における評価 (1)運用段階 (1)情報システムの保守・運用経費の削減 (最適化の実施内容) (1)情報システムの保守・運用条件の見直し 24 時間 365 日の保守・運用時間を繁忙期と閑散期に分けて設定する。 (2)サーバの集約化 利用想定に応じた設備量とし、政党助成関係の業務システムの機能をクラ イアント PC 上で稼働させる等により、設備量を削減する。 (3)ネットワーク回線の集約化 霞が関 WAN 及び LGWAN を有効活用し、ネットワーク回線数を削減する。 (最適化の実施状況) ・平成 21 年度までに上記の最適化を実施した。 ・この最適化の実施により、情報システムの保守・運用経費を約 184,740 千円削減し、平成 22 年度に引き続いて平成 23 年度においても最適化目標を達成した。 【最適化実施の評価】 (課題及び問題とその原因、対策など) ・ なし(2)オンライン申請の利用拡大 (最適化の実施内容) (1)共同受付システムの導入 都道府県選管経由の申請ルートを廃止し、インターネット経由で収支報告 書等を受け付けられるシステムを新たに構築する。 (2)会計帳簿・収支報告書作成ソフトの配布 会計帳簿から自動的に収支報告書を作成でき、かつ、オンラインで提出で きるソフトを配布する。 (3)より簡便な認証方式の導入 現状の公的個人認証サービスを利用する方式と並行して、公的書類等によ る窓口での本人確認を前提とした ID・パスワード方式を導入する。 (最適化の実施状況) ・政治資金規正法の一部改正(平成 19 年法律 135 号)により、平成 22 年 1 月から、国会 議員関係政治団体については、収支報告書のオンライン提出の努力義務が課され、また、 オンラインにより各種届出や収支報告書の提出をする場合には、都道府県選挙管理委員 会を経由することを要しないこととされた。 これらを踏まえ、すべての政治団体がオンラインによる提出ができるよう、新たに共同 受付システムを導入し、平成 22 年 1 月から運用しているところである。また、システ ムの運用開始に合わせ、オンライン提出に対応した会計帳簿・収支報告書作成ソフトの 配布及び簡便な ID 交付手続の導入といった最適化も実施した。 最適化効果指標である総務大臣届出分国会議員関係政治団体による収支報告書のオンライ ン申請利用率の平成 22 年度実績は 0.39%であった。 ・平成 22 年度の結果を受けて、平成 23 年度では、利用者である政治団体関係者を対象とした ヒアリングを実施し、オンライン申請が可能であることの認知状況及びオンライン申請を利 用しない理由について聴取した。 ヒアリングの結果、オンライン申請が可能であることを知っていた団体はヒアリング対象団 体の 63.2%であり、オンライン申請を利用しない理由としては「利用開始に必要な申請手 続が面倒そうである」という理由が多数あった。 そのため、ヒアリング実施により判明した課題への対策として、以下の二つの取組を実施し、 認知状況の改善と利便性の向上を図った。 ➀都道府県選挙管理委員会に対して、都道府県ホームページや窓口等でオンライン申請 について周知するよう依頼 ➁オンライン利用に必要な ID を取得するための ID 申請書(ID・パスワード方式に限る) の受付について、従来の窓口受付に加えて郵送での受付を開始し、申請手続を簡素化 この他、利用申請の手続については、利用者のクライアント端末で用いられる Web ブラウザ (InternetExplorer8 の場合)によっては不具合が発生するという技術的な問題があったこ とから、システム改修を実施することにより環境整備を行った。 【最適化実施の評価】 ・会計帳簿・収支報告書作成ソフトのダウンロード数について 平成 22 年 1 月のシステム運用開始に際し、会計帳簿・収支報告書作成ソフトを配布してき
ソフトをダウンロードした政治団体が必ずしもソフトを利用しているわけではないものの、 エラーチェック機能等による収支報告書作成の省力化のメリット等から、多くの政治団体に おいてソフトを利用していただいているものと考える。 ・オンライン利用申請数について 平成 22 年 1 月のシステム運用開始以降、オンライン利用に必要な ID 申請数は、平成 24 年 3 月末現在で、562 件となっているところである。そのうち、ID・パスワード方式による申 請数は、387 件(全申請数の約 69%)となっているところである。 公的個人認証方式のみの申請しかできなかった旧システムと比較すると、ID・パスワード方 式の導入により利便性を向上した一定の効果はあったものと考えられる。 また、平成 23 年 8 月の ID 申請簡素化の実施後、平成 24 年 3 月までの間の ID 申請数は、前 年同期比ほぼ倍増の 271 件となり、そのうち 205 件(76%)が簡素化された手続によるもの であることから、簡素化による一定の効果はあったものと考えられる。 (課題及び問題とその原因、対策など) <課題及び問題> ・オンライン申請利用率 最適化効果指標である国会議員関係政治団体による収支報告書のオンライン申請利用率 は平成 23 年度実績で 0.62%と、前年に比べ 0.23 ポイント増加したものの、引き続き低 い状況である。 <原因> ・オンライン申請が可能であることについての政治団体の不知 政治団体へのヒアリング結果から、オンライン申請が可能であることを知っていた政治団 体はヒアリング対象団体の 63.2%であった。収支報告書のオンライン申請が可能である ことについては、運用開始以降、周知に取り組んできているが、まだ周知が行き届いてい ない政治団体もあり、オンライン申請利用率が大きく増加しない一因と考えられる。 ・オンライン利用申請手続の不知 ID・パスワード方式による利用申請については、時間的、費用的制約を緩和するために郵 送による申請を可能としたところであるが、周知不足等のため、政治団体が現在でも申請 に来庁する必要があると認識し、利用申請をためらっていることが考えられる。 <対策> ・オンラインシステム利用に係る周知の促進 オンライン利用による具体的なメリットを整理した上で、収支報告書等のオンライン提 出の努力義務が適用される国会議員関係政治団体を中心に、総務省及び都道府県選挙管 理委員会の HP や窓口等による周知を促進し、利用率向上につなげていく。 ・ID 申請手続の簡素化の周知の促進 ID 申請簡素化の実施後、簡素化された手続による申請が大幅に増加したことから、今後 も、ID 申請手続が簡素化されたことを政治団体に周知し、引き続きオンライン利用の前 提となる ID 申請を行う政治団体の増加に努める。
(3)業務の効率化 (最適化の実施内容) (1)手作業のシステム化 従前は手作業で対応していたデータ加工作業等について、必要なデータを必要な形 式で出力可能とする。 (2)業務プロセスの効率化 収支報告書の要旨を作成するのに際し、これまで専用ソフトを利用しなければできな かったデータの入力・登録作業を、システム画面上で作業することを可能とする。 (最適化の実施状況) ・平成 21 年度までに上記の最適化を実施した。 ・この最適化の実施により、平成 22 年度において業務処理時間を 1,371 時間削減し、最適化 目標を達成した。 【最適化実施の評価】 (課題及び問題とその原因、対策など) ・なし 3.最適化の効果の評価 (1) 最適化効果指標の目標値に対する達成度の評価 【最適化共通効果指標】 ①削減経費(単位:千円) <本年度目標額>・・・ 45,039 千円 <本年度実績値>・・・184,740 千円 ②削減業務処理時間(単位:時間) <目標値>・・・ 745 時間 <実績値>・・・1,371 時間(平成 22 年度) ③オンライン申請利用率(単位:%) <本年度目標利用率>・・・40.0% <本年度実績利用率>・・・0.62% <評価> 平成 23 年度においては目標未達成である。 今後も、引き続き利用者の拡大に努めるとともに、増加している利用者に対して、実 際にオンラインによる申請を利用してもらうように周知を行い、オンライン申請の利用 率向上を図っていくこととする
(2) サービス指標の目標値に対する達成度の評価 【共通サービス指標】 ①稼働率(単位:%) <本年度目標稼働率> ・共同受付システム: 99.5% ・政治資金業務システム:99.5% <本年度実績稼働率> ・共同受付システム: 100.0% ・政治資金業務システム:100.0% <評価> 平成 23 年度においては目標を達成することができた。 【個別サービス指標】 ①オンライン応答時間(単位:秒) <本年度目標値> ・共同受付システム: 3秒以内 ・政治資金業務システム:3秒以内 <本年度実績値> ・共同受付システム: 最小 0.003 秒~最大 172.071 秒 平均 0.085 秒 ・政治資金業務システム:最小 0.002 秒~最大 160.447 秒 平均 0.329 秒 <評価> 一部処理において、データ量や処理の複雑さにより応答に時間がかかっているが、 平均実績値は目標値以下となった。 ②平均復旧時間(単位:時間) <本年度目標値> ・共同受付システム: 12 時間以内 ・政治資金業務システム:12 時間以内 <本年度実績値> ・共同受付システム: 0 時間(プログラム不具合以外) 456 時間(プログラム不具合) ・政治資金業務システム:13.85 時間(プログラム不具合以外) 56 時間(プログラム不具合) <評価> 平成 23 年度は目標を達成することができなかった。 原因としては、関連性のある複数のプログラム不具合に関して、軽微な不具合につい ては作業効率化と費用対効果の観点から、修正プログラムのリリース時期を一日にまと める調整を行ったことによる。 このため、いくつかのプログラム不具合については、意図的に改修日が遅れることに なり、結果として、平均復旧時間を超えるものがでてきてしまった。 今後は、改修の優先度や運用停止の影響度などについて運用・保守請負事業者と十分 に検討を行い、適切なリリース時期に対応を実施することにより、目標値達成に努める。
4.最適化実施の総合評価 (1) 安定運用に関して 本番稼動後、毎年着実に改善を積み重ね、安定度を増していると評価する。 (2) 効果達成に関して オンライン申請利用率と復旧時間以外の目標値を達成したことを評価する。 (3) 課題に関して ア オンライン申請利用率に関しては、以下の観点で見直すことをお勧めする。 (ア) 利用率を向上させることによる効果を再検討し、投資対効果の点から改善に投資できる 金額や投下可能工数を見極めること。 (イ) 単純な周知徹底の施策や、利用上の制約を緩和する施策だけでなく、根本原因を分析す ること。 (ウ) 分析結果を基に各種施策を立案するが、対象者を絞り込んだ施策も検討すること。 イ 復旧時間に関しては、以下の観点で見直すことをお勧めする。 復旧時間をサービス指標に設定している目的は、発生した障害の提供サービスに対する影 響を最小化することである。実質的な障害対応は完了しているが、運用上の判断で本番適用 を遅らせた結果、目標未達の評価になるのは本末転倒なので、評価基準を見直すか、運用ル ールを見直すことをお勧めする。 5.その他 6.添付書類 ・最適化効果指標・サービス指標一覧
1.最適化効果指標 ①削減経費(単位:千円) ※ 2009年度は1月から新システムの運用を開始((a')は3箇月分に相当する最適化実施前の経費) ②削減業務時間(単位:時間) ③オンライン申請利用率(単位:%) 計算式=国会議員関係政治団体のオンラインによる収支報告書提出件数/国会議員関係政治団体の収支報告書提出件数x100 【総務大臣届出団体】 2.サービス指標 (1)共通サービス指標 ①稼動率(単位:%) 計算式=稼働時間(実績)/稼動時間(予定)x100 2012年(平成24年) 8月23日 総務省行政情報化推進委員会決定 2012 年度 最適化実施前の 業務処理時間 (a) 5年度目 2013 年度 2008年度 2013年度(国会議員関係政治団体による収支報告書のオンライン提出率60%達成時) 4,284 削減業務処理時 間(実績値) ((a)-(c)) 4,469 3,842 2,412 1,430 4年度目 2010年度 100% 初年度目 1月 2月 100% 100% 100% 99.5% 100% 100% 100% 99.5% 100% 100% 99.96% 2,328 26,131 2010年度 (b) 初年度目 2009年度 時間 オンライン申請利用率の影響を受 けない業務 金額換算(千円) (3,125円/時間) 最適化実施前の 業務処理時間 (a) 2008年度 9,733 100.0% 2008 年度 平均 最適化 実施前 8,988 2009年度 -時間 オンライン申請利用率の影響を受 ける業務 99.98% 99.94%100% 8月 目標値 -100% 100.0%
最適化効果指標・サービス指標一覧
(政治資金・政党助成関係業務の業務・システム)
100.0%98.9% 100% 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値) (b) 削減業務処理時 間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値) (c) 100% 100% 2年度目 10% 9月 2009年度 11月 3月 共同受付 システム 7月 100.0% 100.0% 政治資金業務 システム 99.82% 100% -4月 5月 6月 10月 -99.88% -平均 100% 3年度目 99.7% 100% 100% 100% 100% 100% 2月 12月 1月 60% 100% 100% 削減経費(実績値) ((a)-(c)) -100% システム (c) 2010年度 50% 2011 年度 3月 -2012年度 2013年度 0.50% 30% 1,371 削減業務処理時 間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値) (c) -8,362 745 削減業務処理時 間(実績値) ((a)-(c)) 4年度目 2010年度 241,926 実績値 最適化 実施前 2008年度 金額換算(千円) (3,125円/時間) -60,482 45,039 286,965 102,225 最適化実施前の経費 ((a')-(b)) 2年度目 削減経費(目標値) ((a)-(b)) 286,965 11,259 2011年度 ((a')-(c)) -25,556 0.39% 0.62% 2年度目 184,740 (71,741)(a') 最適化実施後の経費(実績値) 収支報告書の提出 (国会議員関係政治団 体) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値) (b) 初年度目 オンライン申請 手続き名 46,185 184,740 最適化実施後の経費(試算値) (a) 3年度目 目標値 実績値 目標値 実績値 40% 5年度目 3年度目 2011年度 286,965 241,926 45,039 102,225(2)個別サービス指標 ①オンライン応答時間(単位:秒) 計算式=応答時刻-処理要求時刻 ②平均復旧時間(時間) 計算式=総修理時間/故障回数 ※1 プログラム不具合以外 ※2 プログラム不具合 3年度目 4年度目 共同受付 システム -2012年度 2013年度 4年度目 5年度目 2013年度 2011年度 0.085(平均) 0.329(平均) 3秒以内(データセンタ内) 0.056(平均) 3秒以内(データセンタ内) 5年度目 共同受付 システム -2年度目 3年度目 システム 最適化 実施前 ※0時間 ※456時間 ※1:6時間 ※2:168時間 2009年度 システム 2012年度 2011年度 0.352(平均) 2年度目 初年度目 2008年度 2009年度 -2010年度 最適化 実施前 初年度目 2008年度 政治資金業務 システム -- ※2:123時間※1:59時間 政治資金業務 システム 1.069(平均) ※1:182時間 ※2:216時間 ※13.85時間 ※56時間 0.064(平均) 2010年度 ※1:3時間 ※2:214時間 12時間以内 12時間以内 実績値 目標値 実績値 目標値 実績値 目標値 実績値 目標値