前回協議会でのご意見・質問への回答
資料3-4
2017年5月19日
①地域復興及び波及効果
【頂いたご意見・質問】 特に経済面において
①地域復興及び波及効果(運用期間:20年間) 【仮定】 • 5,000kW風車 • 10基 • 設備利用率 27.5% • FIT価格 36円 • 年間売電収入 • 概算約 43 億円 (仮に1%を地域に還元 → 年間4,300万円) • 基金化して漁業、教育、環境整備等へ再投資 • 地域が出資をすればさらに利益の一部が 地域に還元 • 年間保守費用 • 概算約 6 億円 (仮に5%が地域に還元(保守要員や傭船代) → 年間3,000万円) • 必要保守要員(≒雇用):4~8人程度 ※保守体制による • 年間発電量 • 120 GWh (洲本市の消費電力の約80% → 地産地消) ※特定規模需要は含まず • (エコツーリズム等による波及効果) • +??
①地域復興及び波及効果(建設時) 【仮定】 • 5,000kW風車 • 10基 建設単価 60万円/kW • 建設費用 • 概算約 300 億円 (仮に5%を淡路島で調達 → 約15億円) • 事業性を確保しつつ如何に地域調達率を 高めるかが重要
②騒音 【頂いたご意見・質問】 風車の発する音には周期性があり、その音の周期が 普段聞きなれない音質である点は明らかにし、単純 に音が距離だけで減衰するといった表現は控えた方 がよい。
騒音(騒音による影響)
一般的な騒音による主な影響 • 聴力損失への影響 • 会話を妨害される影響 • 睡眠を妨げられる影響 • わずらわしさ(アノイアンス) 風車騒音による健康影響については、 統計的に有意な根拠は認められていない わずらわしさ(アノイアンス)について • デシベル(物理的な音圧)以外に個人的要素等が強く関連 (Ex. 風車の視覚的影響、風車に対する態度(肯定的か否定的か)、経済的な便益の有無等) • 風車騒音は単純な変調のない音ではなく周期的な変化を 持ち、通常の騒音よりも わずらわしく感じる可能性があるRobert J McCurnney et al. (2014)
環境省(2016)
騒音(離隔距離設定の考え方)
風車騒音の特性を踏まえ、単なる環境基準との比較ではなく、 より保守的な「現状の騒音(残留騒音* )からの比較評価」に よって、離隔距離を設定する。 +5dB 環境省(2016) *残留騒音 ある場所におけるある時刻の総合騒音のう ち、すべての特定騒音を除いた残りの騒音 環境省が示している 評価の目安となる値:残留騒音+5dB 環境省(2016)陸上騒音調査概要
目的 ① 生活圏における現状の騒音(残留騒音)を把握する ② 想定される洋上風力発電による騒音レベルと予測・評価し、 確保すべき離隔距離に関する情報を入手する。 調査概要 • 調査地点:5地点 • 調査時期:2017年5月下旬~6月上旬(のうち1日間) • 調査期間:平日(1日間)昼夜連続 24hで調査を実施陸上騒音調査概要
③超低周波音 【頂いたご意見・質問】 • 環境省報告書で示されている「超低周波音は感じら れない」について、その理屈を知りたい方は多いた め、その理由・理屈を報告いただきたい。 • 音に対して鼓膜よりも敏感な器官は人間の身体に存 在せず、鼓膜で認知不可であれば、その音を認知し ていないと断定できるといった研究成果がある。
③超低周波音 環境省「風力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会」の報告書(2016年)より • ヒトは低音ほど知覚しづらく、聴 覚閾値を下回る音圧では知覚する ことができない • 風車騒音の超低周波音(20Hz 以 下)は、不可聴域に含まれる(約 20dB下回る) • ヒトを対象とした聴覚実験でも風 車起源の超低周波音は知覚できな いという結果が得られている ※全国29の風力発電施設の周辺の合計164測定点で騒音を測定 約20dB 下回る 20Hz 音 量 周波数 大 小 低音 高音 千葉工業大学附属総合研究所, 日本騒音制御工学会, 東 京大学生産技術研究所「風力発電等による低周波音の人 への影響評価に関する研究」(2013年)
④海棲哺乳類(スナメリ)
【頂いたご意見・質問】
洋上風車建設中の杭等打設時の音のスナメリへの影響 はどうか?また影響があるのであれば、スナメリには 注意が必要だ、という資料を用意いただきたい。
④海棲哺乳類 • 瀬戸内海に広く見られるクジラ目 ネズミイルカ科の鯨類 • 主に定住性で、瀬戸内海における食物連鎖の頂点にある • IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定 • 鯨類は水中騒音(特に基礎の打設音)に影響を受けやすく、 洋上風力発電の環境影響評価においても十分な配慮が求めら れている スナメリとは? 海棲哺乳類(スナメ リ)への影響を把握 する必要がある (環境省HPより) (環境省HPより)
④海棲哺乳類 • 洋上風車の適地抽出検討に資するように、モ デル地区(五色沖)における海棲哺乳類の生 息域や行動時間帯、行動生態を把握する。 調査目的 具体的には、出現する頻度、 海域、時間、季節など 調査方法 音響探知機で海棲哺乳類の鳴音を観測し、海 棲哺乳類の分類(ネズミイルカ科・マイルカ 科)、出現頻度等を計測・分析する。 (現在、観測された鳴音を解析中) 音響探知機 調査期間
⑤鳥類 【前回事務局回答】 当該海域では2年前環境省モデル事業の中で洋上を含 めた4季調査がなされている。当該調査結果の情報 を整理し共有したい。 【頂いたご意見・質問】 鳥類調査について、春季と秋季、また洋上について は冬の海鳥も調査対象にした方が望ましい。
⑤鳥類(環境省モデル事業H26年9月~H27年10月)
■過去の調査エリア ■過去の調査時期 ■数多く確認された鳥種 ■風車の回転域で最も多く見られた種 過去の調査 鳥飼 都志 本事業調査とほぼ同じエリア 四季(春夏秋冬)+繁殖期 ウミネコ、その他 等 ウミネコ⑤鳥類(環境省モデル事業H26年9月~H27年10月)
過去の調査
風車ブレードの回転域で飛翔が確認されたのは
タカ目 カモメ科
⑤鳥類(環境省モデル事業H26年9月~H27年10月)
1 14 14 50 11 2 16 10 109 39 33 6 6 14 49 14 4 2 10 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 秋季 冬季 春季 繁殖期 夏季 個体数 H(170m~) M(20~170m) L(0~20m) P(とまり) S(着水) 過去の調査⑥景観
【頂いたご意見・質問】
通常のフォトモンタージュだけではなく(より直観 的に感じられる)眺望・景観の見せ方については、 引き続き検討をしていただきたい。
⑥景観(フォトモンタージュ(試作)策定手順)
No. 地点名 1 サンセットライン(県道31号沿線:明神崎付近) 2 ウェルネスパーク五色 3 新都志海水浴場 4 サンセットパーク五色夕日が丘公園(船瀬漁港付近) 5 先山(山頂展望所) 6 五色浜(鳥飼地区沿岸部) 7 五色浜別荘地(鳥飼市街地) 8 国立公園(慶野松原) 1. 眺望地点を選定 2. 風車を仮配置⑥景観(フォトモンタージュ試作結果)
新都志海水浴場_夕景(No.3)
仮想空間上の風車
⑥景観(フォトモンタージュ試作結果)
新都志海水浴場_夕景(No.3)
原画
⑥景観(フォトモンタージュ試作結果)
フォトモンタージュ パノラマ写真では イメージがわかない・・・より現実に近いかたちで見る
→
3D手法
を用いることを検討
景観(3D手法の検討)
3D手法 風車の設置場所以外にも視線を移すことができ、 他の建造物との対比が容易にできる 利点 IMAGE⑦工事
【頂いたご意見・質問】
洋上風車建設について、工事内容、工事期間、その 工事による環境影響に対する配慮方法を示していた だきたい。
風車建設 一連の流れ
(モノパイル基礎の場合) 海底整備 モノパイル基礎運搬・打設 トラジションピース取付け 海底ケーブル敷設 風車据付け • 運搬:約1日 • 風車据付まで 最短で約4日/基水中騒音緩和対策事例 ①掘削時に筒で覆う ②掘削時に風船の付いたネットで筒で覆う ③掘削時にSEP船周囲をバブル障壁で覆う • 高周波域で-33dB • 低中周波域で-10dB • @750m 広く適用されている手法の1つ。 • 高周波域で約-10dB • 低中周波域で-23dB • @15m