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乳児期の病死と出生時要因との関連1995年から1998年までの人口動態統計を用いた検討

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平成13年6月15日 第48巻 日本公衛誌 第6号 449

乳児期の病死と出生時要因との関連

1995年から1998年までの人口動態統計を用いた検討 フジタ トシハル 藤田 利治 目的 1995年から病死した乳児については,出生体重,単胎・多胎の別,妊娠週数,母の年齢, 出生児数および死産経験などの追加事項が死亡診断書に記載されるようになった。本報告で は,人口動態統計を用いて,乳児期の病死に関連するリスク要因を明らかにする。 方法 1995年から1998年までの4年間の人口動態調査死亡票および出生票を用い,出生体重が判 明している4,787,537人の出生児と16,327人の病死乳児を対象とした。単産・複産別に,人口 動態調査により把握された出生体重などの出生時要因と乳児死亡,新生児死亡および新生児 期後乳児死亡との関連を,単変量解析とともにポアソン回帰分析による多変量解析を用いて 検討した。 成績 1995年から1998年にかけての4年間での病死による乳児死亡率(出生1,000人当り。以下, 同じ)は,単産で3.2,複産で17.7であった。ポアソン回帰分析によれば,単産において, 新生児死亡リスクおよび新生児期後乳児死亡リスクが高い特性は,低出生体重,古い年次, 男児,世帯主の主な仕事が無職ないし不詳,短い妊娠期間,遅い出生順位,母に死産経験あ りであった。また,母が10歳代などの若年齢では,新生児期後乳児死亡のリスクが増大して いた。北陸や近畿Ⅱなどで乳児死亡リスクが高いなどの地域差も認められた。粗乳児死亡率 は単産に比べて複産で高率ではあったが,低出生体重児での出生体重別の死亡リクスは単産 と比べて複産の方がむしろ低率であった。複産での乳児期の死亡リスク増大と関連する特性 は,低出生体重,古い年次,世帯主の主な仕事が無職・不詳,短い妊娠期間であった。しか し,複産では,これまでの出生数が多い場合に死亡リスクはむしろ低下し,死産経験は死亡 リスク増大と関連がみられなかった。 結論 乳児期での病死に対する出生時要因の関連について,わが国で初めて全国レベルで定量的 に検討した成績を報告した。病死による乳児死亡にかかわるリスク要因の解明が人口動態統 計によって格段に詳細に行いえる状況になったことから,乳児死亡率の一層の改善のための 効率的対策が推進されることが期待される。 Key words : 乳児死亡率,新生児死亡率,新生児期後乳児死亡率,出生体重,リスク要因,人口 動態統計

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