• 検索結果がありません。

地域における市民活動・NPOの特徴 ―世田谷区市民活動団体調査分析より 利用統計を見る

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "地域における市民活動・NPOの特徴 ―世田谷区市民活動団体調査分析より 利用統計を見る"

Copied!
17
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

著者

小山 弘美

著者別名

KOYAMA Hiromi

雑誌名

東洋大学社会学部紀要

54

2

ページ

5-20

発行年

2017-03

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00008669/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止

(2)

地域における市民活動・ NPO の特徴

―世田谷区市民活動団体調査分析より

Some Considerations on Community Engagement in Tokyo

A Secondary Analysis of a Civic Groups Survey, Setagaya, Tokyo

小山 弘美

Hiromi KOYAMA

1 .問題の所在

 1990年代後半以降、日本の地域において市民活動・NPO と行政との協働が課題になっている。大 きな要因の 1 つとして、財政が逼迫することにより、行政は公共の福祉に資する事業遂行の役割を担 いきることができなくなっていることがある。この背景には、バブル経済後の景気低迷に加えて、少 子高齢化による社会保障費の増大ということが大きいが、福祉ニーズが多様化していることもあり、 行政だけではこのようなニーズに応えられないということがある。一方で、1990年代に進められてき た地方分権が2000年の地方分権一括法によってひと段落したものの、地方自治体の権限増加に対応し た財源が移譲されないうえ、地方交付税が削減されたことにより、この影響を多く受ける自治体ほ ど、住民との協働によって行政サービスを維持する道を模索せざるを得なくなったということがある。  そもそも、これまで地域の中に存し、行政と「協働」してきたのは、町内会などの地域住民組織で ある。町内会は第二次世界大戦のさなか、体制翼賛の末端機構としての機能を持ち、戦後 GHQ に よって禁止されるにいたった歴史をもつが、1951年のサンフランシスコ講和条約締結による政令失効 の前後に公然と復活をとげていった(高木2005)。その後も行政の末端機構と揶揄されるなど、行政 との密接なつながりは批判的に捉えられてきたが、1980年代以降は、町内会が地域自治組織として再 評価されるにいたっている(鳥越1994)。多くの自治体で、町内会は地域住民を代表する存在として 捉えられており、その存在なくしては、行政の地域運営は成り立たない状況にあることも多い。しか しながら、町内会は加入率の低下や、役員の高齢化、担い手不足などが問題とされ、組織の運営が危 ぶまれている状況にある。この町内会を中心とする地域住民組織では、もはや地域自治運営を担いき ることが難しい状況にある。

(3)

 1990年代後半以降に行政側から提示されるようになった「協働」には、この町内会をはじめとする 地域住民組織と、NPO 法人などの市民活動団体が並列されてその担い手とされている場合が多い1 ) しかしこれらの組織は、その歴史も存立の意味も大きく異なっており、組織の特徴が異なっているは ずである。組織の特徴が違えば、協働といってもその内実は変わってくるだろう。しかしながら、 NPO法人を含む市民活動団体と地域住民組織がどのように異なっているのか、その特徴を明らかに するような研究が蓄積されているとは言えない。以上のような問題意識から、本稿では市民活動・ NPO団体の特徴を町内会などの地域住民組織との対比を意識しながら明らかにしていくことを目的 とする。ここで事例として分析するデータは世田谷区が行った世田谷区の市民活動団体に対する調査 である。この調査は NPO 法人だけでなく、世田谷区に存する任意の市民活動団体も対象としたもの になっている。そこで、NPO 法人と市民活動団体との違いに注目しながら分析を進めていく。

2 .市民活動・NPO の概念整理

 ここで、市民活動と NPO の概念を整理しておこう。高田昭彦(1998)によれば、そもそも「市民 活動」とは、市民運動が「ネットワーキング」を経て、現体制に対して対決型から提案型となり、オ ルタナティブを提示し、自らが社会的責任を負ってこれを継続的に担っていくようになったものであ る。これを担い手自身が次第に「市民活動」と呼ぶようになったという。ここでは、オルタナティブ 実現が目標とされており、体制側が柔軟であれば協力していくことが前提におかれる。ネットワーキ ングとは、J. リップナックと J. スタンプス(Lipnack & Stamps1982=1984)がアメリカの活動家た ちに広めた用語で、日本においても1980年代に運動の実践者たちに広まっていた。つまり、「市民活 動」と呼ばれる動きがおきてきたのは1980年代ということになる。市民活動は、オルタナティブな提 案の内容を自ら引き受けて継続していく必要があるため、団体の制度化および基盤整備が志向される (高田1998)。これに向けた動きとして、活動実践者自身の調査・研究が行われ2 )、ネットワーキング の成果として日本ネットワーカーズ会議などの全国的組織がつくられていく。このようななか、1995 年阪神・淡路大震災がおこった。未曾有の災害を前に機能停止に陥った行政機構に対し、全国からボ ランティアが被災地に訪れ、この年は「ボランティア元年」ともいわれている。この状況を受けて、 水面下で動いていた市民活動団体の制度化の動きは、加速度的に承認され、特定非営利活動促進 (NPO)法が議員立法で1998年に成立することになったのである。この法案がもともとは「市民活動 促進法」と呼ばれていたように、日本における「NPO」とは1980年代以降漸増してきた市民活動団 体の事を指しているといっていいだろう3 )  内閣府による定義を参照すると、「市民活動団体」とは「継続的、自発的に社会貢献活動を行う、 営利を目的としない団体で、特定非営利活動法人及び権利能力なき社団(いわゆる任意団体)(内閣 府国民生活局2009: 2 )」とされている。ここで示されるように、市民活動団体には特定非営利活動

(4)

(NPO)法人と、任意団体が含まれる。一方、内閣府のホームページ4 )によれば、NPO

とは「『Non-Profit Organization』又は『Not-for-とは「『Non-Profit Organization』の略称で、様々な社会貢献活動を行い、団体 の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称」で、このうち特定非営利活動促進 法に基づき法人格を取得した法人が「特定非営利活動法人(NPO 法人)」ということになる。このよ うに、市民活動と NPO の語にほとんど差異がないことがわかる。  どちらにせよ法制度が整備された意義は大きく、NPO 法が施行された1998年に23法人だった団体 数は、年々数を増やし、2014年には認証法人と認定法人合わせて 5 万団体を超えている。このように NPO法人の増加には目を見張るものがある。一方、地域の中で協働の対象となっているのは、NPO 法人だけでなく、1980年代以降漸増してきた市民活動全体である。しかし、任意団体を含んだ市民活 動団体がどこにどれだけ存在し、どのような活動をしているのか等を把握することは非常に難しい。 次節ではその状況について述べる。

3 .市民活動団体調査の困難

 一般的に社会調査において対象の名簿が存在しなければ母集団を確定することができず、母集団が 確定できなければ、その対象を統計的に把握することはできない。その意味で、市民活動団体に対し て調査を行うためには、その包括的な名簿を用意することは不可能であり、調査を行うための操作的 な定義を行ったうえで、対象を把握することになる。その際、市民活動団体のなかで調査を一番行い やすい対象なのは、NPO 法人である。  辻中豊他(2012)は、NPO を「日本の市民社会の中で、さまざまな公益活動を行う特定非営利活 動法人および任意団体」とするが、実証的な捉えやすさから調査対象を特定非営利活動(NPO)法 人に限定している。NPO 法人と任意団体との差異として、( 1 )任意団体と比べて NPO 法人はメン バー数、組織財政・活動量・活動範囲などが概して大きく、組織の制度化も比較的高いレベルにあ る、( 2 )NPO 法人は行政機関に届け出て認証を受け、その後も一定の監督・指導を受けるため、行 政との密接な関係構築を忌避する団体は NPO 法人格をあえて取得しない可能性がある、( 3 )その 結果として NPO 法人は、任意団体と比べて、社会変革やアドボカシー志向がより弱い可能性もある ことを指摘している。しかしながら、このような差異は NPO・市民活動に分類されるそれ以外の組 織との差異に比べれば大きなものではないとし、NPO 法人に対する調査結果からある程度市民活動 団体全体を推論できるとしている(辻中他2012:38 39)。  一方、2008年の内閣府による市民活動団体基本調査5 )は、調査に際して内閣府から都道府県、政令 指定都市に協力を依頼して市民活動団体リストを入手し、これを母集団として無作為抽出を行い、郵 送調査を行っている(内閣府国民生活局2009)6 )。この調査では、NPO 法人と任意団体の特徴につい て比較することができる。任意団体に比べて NPO 法人は収入規模が大きく、活動範囲が広く、ス

(5)

タッフの数が多い。また、法律に規定されているため、もちろん規約や会則が整備されていたり、会 員制度があったり、団体の意思決定を総会や理事会等の正規の決定機関で決めていたりと、辻中他の ( 1 )で指摘されていた差異があることがわかる。加えて、行政からの支援を必要だと思う割合が、 任意団体が68%、NPO 法人が82%となっており、( 2 )で指摘されていたように、NPO 法人の方が 行政と関係を構築していく姿勢があるとも言えそうである。しかし、任意団体がなぜ法人格を取得し ないかの問いには、「ないことで特に困っていないから」が64%で多く、「行政の監督下に置かれたく ない」は12%で、多くの任意団体が行政を忌避しているともいえないようである。実際の行政からの 支援の利用状況としては、国が11.0%、都道府県が34.2%、市町村が73.7%と市町村から支援を受け ている団体が最も多い。市民活動・NPO と行政との協働の状況を考えるには、市町村との関係を詳 細に知る必要があろう。  市町村においても、多くの市民活動団体調査が行われている。例えば、2015年 8 月に行われた青梅 市の調査では、対象団体は「青梅市内で活動している各団体(青梅市内に主たる事務所がある NPO 法人、青梅ボランティア・市民活動センターに登録している団体)」の111団体となっている(青梅市 2015)。この調査結果として、NPO 法人の割合は58%、複数回答による活動分野に関する回答では子 どもの健全育成を図る活動が14%で一番多くなっており、青梅市内で活動している団体は48%、活動 年数10年以上の団体は57%といった結果が示される。しかし市町村が異なれば、異なる結果が出てく る。豊中市では、対象団体リストを市(公民館、図書館、外郭団体等を含む)及び中間支援団体等が 所持する団体名簿をもとに作成し、482団体を対象に2013年11∼12月に調査を行っている(特定非営 利活動法人 NPO 政策研究所・豊中市2014)。ここでの結果は、NPO 法人の割合は19%、複数回答に よる活動分野に関する回答で子どもの健全育成(育児支援も含む)活動を行う団体が38%、市内を中 心に活動する団体が64%、活動年数10年以上の団体は65%となっている。自治体が行った市民活動団 体を対象にした調査と言っても、調査結果の数字だけを見ると大きく結果が異なっていることが分か る。この差異が、地域性の違いによるものなのか、質問文の違いによるものなのか、あるいは対象団 体の母集団の偏りによるものなのか判断することは難しい。市民活動団体の母集団の厳密なリストを 用意することはできないので、各自治体では名簿化できる対象を母集団とするのであるが、対象団体 は自治体によってかなり偏りがうまれるものと認識しておく必要がある。こうした調査上の限界ゆえ に、調査結果を一般化することは難しく、自治体による調査結果については、当該自治体が把握しう る団体の傾向を示しているとしか言えないだろう7 )。しかし逆にいえば、自治体が協働の対象として 捉えうる団体の傾向を知ることは可能であるといえる。以上のような理由から、本稿では、特定の自 治体における調査結果の偏りの可能性には十分留意しながら、分析ないし考察を進める。世田谷区の 市民活動調査を取り上げ、区と協働の可能性をもつ団体として、NPO・市民活動団体がどのような 特徴を持っているのか、まずはこの点を明らかにしていこう。

(6)

4 .世田谷区市民活動調査の概要

 東京都世田谷区は1975年に区長公選が復活し、大場啓二区長が当選して以降、長く住民参加を政策 の第一に掲げてきた。世田谷区のコミュニティ施策の特徴は、地域行政などによって町内会などの従 来からの地域住民組織とのつながりを残しつつ、「街づくり条例」や「まちづくりファンド」などに よって市民活動団体との連携も模索してきたことである。街づくり条例は1982年に制定され、神戸と 並んで早くから住民参加の修繕型まちづくりの事例を生み出してきた。一方で、市民が市民をささえ る仕組みが目指された世田谷まちづくりファンドは1992年に設立され、2012年までに助成したグルー プは276団体、助成した件数は517件となっており、そのグループのメンバーとして関わった人数は 3,000人を超えている8 )。このように、世田谷区と市民活動団体との協働は最近始まったものではな く、1970年代後半からのコミュニティ行政による長年の蓄積のもとに成り立っている9 )  今回、『世田谷区の市民活動団体に関する調査10)』を実施した「せたがや自治政策研究所」も区と 区民等との協働の推進と区民主体のまちづくりの一層の発展を目指すべく設立された自治体シンクタ ンクである。2007年に設立された研究所では、区民との協働の発展に資する研究を行ってきた。今回 の調査も「世田谷区に所在ないし区内で活動している市民活動団体の活動実態や行政との関係、地域 の団体との連携状況を明らかにし、地域における協働を進めるための研究」と位置づけられている。  『世田谷区の市民活動団体に関する調査』の調査対象は、区内に所在ないし区内で活動している市 民活動団体であるが、このような団体の包括的なリストは存在しないため、以下の 3 つの団体リスト を組み合わせ、重複を除いた738団体を対象に全数調査を行っている。( 1 )区のホームページで公開 されている区内 NPO 法人一覧(494団体)、( 2 )2013年度「地域の絆推進事業」および、2014年度 「地域の絆ネットワーク事業」の補助金交付団体(75団体)、( 3 )一般財団法人世田谷トラストまち づくり11)が2014年度までに助成したことがあり、現在の連絡先を把握している団体(169団体)であ る。調査方法は自記式の郵送法で、調査票は団体の代表者宛に送付し、記入を団体のリーダーもしく は団体についてよく知っている人に依頼している。調査期間は2014年12月 5 日∼19日、回収数は263 団 体 で、 有 効 回 収 数 は 260 団 体(有 効 回 収 率 35.2 %) で あ っ た。 こ の う ち NPO 法 人 151 団 体 (58.1%)、任意団体104団体(40.0%)、無回答 5 団体(1.9%)であった。

5 .世田谷区市民活動団体調査の分析

 以下では、分析視点の中心を NPO 法人と任意団体との比較におきながら進めていくことにしよ う。まず団体の設立年についてである。NPO 法制定以前の1997年以前に設立された団体は37団体で 全体の15%しかない。1990年代後半からの市民活動の興隆が指摘されているが、世田谷区の団体も同 様の傾向を示していると言える。逆にいえば、活動年数が20年以上の団体が15%程度は存在するとい

(7)

うことでもある。1998年以降の団体の設立年を NPO 法人と任意団体で比べたのが図 1 である。NPO 法人はこれまで毎年一定数の団体が設立されているが、特に2002年にピークがある。任意団体の方 は、東日本大震災のあった2011年にピークがあり、2000年代前半は設立が少ないようである。全国的 に NPO 法人格の取得が多かった2003年前後にできた市民活動団体は、その多くが NPO 法人を取得 したということも言えるのかもしれない。このような違いが、活動年数に若干反映されている。 NPO法人の活動年数は平均12.94年で、任意団体は平均10.19年(df=235、t=−1.95、p<0.1)と なっており、NPO 法人の方に活動年数が長い傾向が見られる。  次に活動分野(複数回答結果)についてみてみよう(図 2 )。NPO 法人は、福祉関係の活動を行っ ている団体が多い。ただ任意団体と比べると、国際交流や男女共同参画といった分野の活動を行って いる団体もあり、活動が多様であることがうかがえる。一方任意団体の方は、まちづくりや居場所づ くり、防災、環境問題といった、まちづくりに関連しているような活動が多いことがわかる。 1 つの 団体が行う活動の種類は NPO 法人の平均は4.41で、任意団体は4.14であり、有意な差は見られな かった。  次に活動範囲を比較する(図 3 ・図 4 )。任意団体はすべてが区内での活動を行っている。一方 NPO法人は、区内区外の両方で活動している団体が半数を超え、20%近くの団体は区外のみで活動 を行っている。これは、NPO 法人の事務所を世田谷区内においているだけという団体である。区内 での活動範囲を比較しても、NPO 法人の多くは区内全域を対象としている。任意団体は町内の範囲、 地区の範囲、総合支所の範囲12)、区内全域、区内と区外両方で活動する団体にだいたい均等に分かれ ている。  それでは、これをふまえて地域社会との関係について見てみると(図 5 )、任意団体の方が地域と 密接に関係しながら活動している団体が多いことがわかる。一方で、世田谷区内の地域とは限らない が、NPO 法人も80%程度は地域と関わりを持っている。 図 1  団体設立年(1998年以降) 0 2 4 6 8 10 12 14 法人なし(n=84) 法人あり(n=116)

(8)

 NPO・市民活動において、活動の費用をいかにして捻出するかについては、大きな課題となって いる。年間収入の金額を比較すると(図 6 )、任意団体の年間収入が低い一方で、NPO 法人の半数が 300万円以上の収入があり1000万円以上の収入がある団体が26.2%ある。これを平均値で比較すると、 NPO法人の収入の平均は422.6万円で、任意団体は32.1万円(df=153.85、t=11.6、p<0.001)と なっており、収入には大きな差があることがわかる。収入のなかで最も割合の大きかったものについ ては(図 7 )、NPO 法人は会費や自主事業といった自前の収入源が大きくなっている団体も多く、主 な収入源に多様性があるが、任意団体は行政からの補助金や助成金によって成り立っているところが 0 10 20 30 40 50 60 法人格なし(n=98) 法人格あり(n=147) 図 2  活動分野(複数回答) 77.8% 0.0% 22.2% 27.9% 17.7% 54.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 区内 区外 両方 法人格なし(n=99) 法人格あり(n=147) 図 3  活動範囲 xy(df= 2 , n=246)=63.0 p<0.0012 24.2% 25.3% 26.3% 78.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 町 内 く ら い 地 区 の 範 囲 く ら い 総 合 支 所 の 範 囲 く ら い 区 内 全 域 く ら い 法人格なし(n=99) 法人格あり(n=118) 24.2% 4.2% 5.9% 11.0% 図 4  区内での活動範囲 xy(df= 3 , n=217)=66.4 p<0.0012

(9)

63.3% 35.7% 1.0% 0.0% 38.8% 39.5% 12.9% 8.8% 0% 20% 40% 60% 80% 密 接 に 関 係 あ る 程 度 関 係 あ ま り 関 係 な い 関 係 な い 法人格なし(n=98) 法人格あり(n=147) 図 5  地域社会との関係 xy(df= 3 , n=245)=26.4 p<0.0012 14.4% 23.1% 51.0% 4.8% 6.7% 6.7% 8.1% 16.1% 9.4% 10.7% 10.7% 12.1% 26.2% 0% 20% 40% 60% 収 入 な し 十 万 円 五 十 万 円 百 万 円 三 百 万 円 五 百 万 円 千 万 円 千 万 円 以 上 法人格なし(n=104) 法人格あり(n=149) 図 6  年間収入 xy(df= 7 , n=253)=91.6 p<0.0012 15.3% 10.6% 4.7% 2.4% 50.6% 7.1% 8.2% 1.2% 21.5% 14.0% 5.0% 5.8% 17.4% 14.0% 20.7% 1.7% 0% 20% 40% 60% 会 費 寄 付 金 カ ン パ 民 間 の 補 助 金 民 間 の 委 託 行 政 の 補 助 金 行 政 の 委 託 自 主 事 業 そ の 他 法人格なし(n=85) 法人格あり(n=121) 図 7  主な収入源 xy(df= 7 , n=206)=27.8 p<0.0012

(10)

多い。  続いて活動にかかわるメンバーについて見ていく。創設時にメンバーが所属していた団体について は(図 8 )、NPO 法人は他の団体から派生した割合が少ない。任意団体は、自治会などの地域住民組 織や PTA・学校関連の団体から派生した割合が高くなっている。加えて、このような団体の70%は 町内や地区の範囲で活動を行っている。  現在の活動メンバー数の平均を比較すると、NPO 法人32.3人、任意団体30.1人であり、その中で 中心メンバーの人数の平均は NPO 法人8.3人、任意団体8.0人であり、どちらも有意な差はなかっ た。中心的メンバーの入れ替わりについては、法人格の有無にかかわらず、中心メンバーが固定され ている(やや固定を含む)のが、80%にものぼっている。中心的メンバーの特徴として、性別につい ては法人格の有無に関わらず男女ともに 5 割程度である。これは世田谷の町内会役員の性別の割合、 男性52%、女性48%(和田編2009)とあまり傾向が変わらない13)。しかし、活動メンバーの年代につ 13.6% 1.9% 1.9% 10.7% 25.2% 18.4% 8.7% 19.4% 17.7% 6.1% 12.2% 7.5% 3.4% 5.4% 7.5% 40.1% 0% 20% 40% 60% 法人格なし(n=103) 法人格あり(n=147) サ ーク ル 趣味の 会 そ の 他 特に ない PTA ・ 学校 関 連 自治 会など 地域   住民 組 織 NPO 市民活動 社会・ 住民運動 職場・ 労働 組 合 図 8  創立時のメンバー所属団体 xy(df= 7 , n=250)=52.9 p<0.0012 4.1% 7.1% 21.4% 18.4% 31.6% 15.3% 2.0% 2.7% 12.8% 17.4% 23.5% 38.3% 5.4% 0% 20% 40% 20代以下 30代 40代 50代 60代 70代 80代以上 法人格なし(n=98) 法人格あり(n=149) 図 9  活動メンバーの特徴:年代 xy(df= 1 , n=238)=1.6 p<0.052

(11)

いては(図 9 )、NPO 法人も任意団体も30代以下が10%以上おり、40代、50代もそれぞれ20%程度い て、全体的に地域住民組織と比較して、若い世代が多いと言える14)。任意団体で40代と70代が少し多 くなっているのは、自治会関連や PTA 関連から派生した団体が多いことが原因ではないかと推察で きる。活動メンバーの職業における特徴については(図10)、NPO 法人のほうは専門職や自営業者が 多く、任意団体のほうは主婦の割合が40%と多く、次いで退職者も多くなっている。  次に有給職員・スタッフの人数の平均を比べると、NPO 法人8.54人に対して、任意団体は0.13人 (df=148.29、t=3.27、p<0.01)、そのうち専従と呼べる人の平均は、NPO 法人が2.33人、任意団 3.0% 41.6% 17.8% 18.8% 5.0% 8.9% 2.0% 3.0% 2.0% 16.2% 11.5% 16.9% 4.1% 3.4% 19.6% 15.5% 1.4% 6.8% 2.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 法人格なし(n=101) 法人格あり(n=148) 図10 活動メンバーの特徴:職業 xy(df=10, n=249)=39.8 p<0.0012 表 1  実際に行っている活動 *** p<0.001 **p<0.01 p<0.05 +p<0.1 法人格 講習・研修・ 学習機会提供 イベント 開催 情報提供 ネットワーキン グ・連絡調整 広報誌・書籍 発行 相談受付 施設設置・ 運営 なし 49.0% 78.8% 43.3% 11.5% 26.0% 10.6% 4.8% あり 78.0% 68.7% 62.0% 30.0% 40.7% 47.3% 20.0% *** + ** ** * *** ** ウェブサイト 署名 デモ・集会 参加 物品生産・販売 調査・研究 技能・人的 サービス提供 資金や物資の 援助・提供 なし 27.9% 3.8% 1.9% 12.5% 15.4% 12.5% 5.8% あり 54.0% 7.3% 4.7% 19.3% 40.7% 40.7% 8.0% *** *** *** 権利擁護 創作・表現 活動 場・スペース 提供 政策提言 普及・啓発 その他 なし 1.0% 21.2% 20.2% 6.7% 33.7% 4.8% あり 13.3% 20.0% 21.3% 15.3% 48.7% 4.0% *** * *

(12)

体0.00人(df=145.00、t=5.24、p<0.001)となっている。収入の規模から考えても、任意団体に は有給のスタッフがいないということである。  続いて活動の状況についてであるが、総会や理事会などについては、NPO 法人の90%が行ってい るのに対して、任意団体は40%程度の団体が行っている(表は省略)。一方で、不定期な会合や親睦 会などは法人格の有無にかかわらず、60∼70%の団体が行っている。実際に行っている活動を具体的 に聞いたのが表 1 である。NPO 法人、任意団体ともに多く行っているのがイベントの開催である。 しかし多くの活動について NPO 法人の方が行っている割合が高くなっている。NPO 法人はイベント の開催にとどまらず、学習会や情報の提供を行ったり、相談を受け付けたり、広報誌の発行やウェブ サイト運営などの広報活動、調査研究、普及活動など、活動の継続を前提として様々な活動を行って いる様子がうかがえる。  それでは、次に他の団体との協働状況やネットワークについて見ていく。まず、世田谷区との関係 を聞いた結果が図11である。任意団体のうち90%は世田谷区と協力関係にある15)が、NPO 法人のう ち37%は世田谷区とは関係がない団体である。世田谷区外でのみ活動している団体は20%だったの で、残りの20%程度は区内で活動を行っていても世田谷区との関係を持っていない団体である。さら に世田谷区とどのような関係をもったことがあるかについて聞いた結果が表 2 である。任意団体の 90%が補助金や助成金を受け取ったことがある団体である。これは、リスト化された調査対象団体 が、そのような団体に偏っていることの表れであると同時に、補助金等でのかかわりがない場合、区 が任意団体を把握することが難しいことの表れでもある。一方 NPO 法人は、補助金や助成金を受け 取るだけでなく、事業の委託を受けたり、情報提供をしたり、請願や陳情を行うなど多様な関わりを 持っている。  次に他の団体と一緒に活動したことがある団体数の平均を比較すると、NPO 法人13.55、任意団体 4.55(df=143.44、t=2.42、p<0.05)となっており、やはり活動規模の大きい NPO 法人が他の団 体と多くの交流をもっているということがわかる。このうち、一緒に活動したことがある NPO・市 36.0% 55.0% 6.0% 3.0% 28.6% 27.2% 7.5% 36.7% 0% 20% 40% 60% 密 接 に 協 力 し て い る 密 接 で は な い が 協 力 し て い る 関 係 は あ る が 協 力 的 で は な い 関 係 は な い 法人格なし(n=100) 法人格あり(n=147) 図11 世田谷区との関係 xy(df= 3 , n=247)=42.5 p<0.0012

(13)

民活動団体数の平均は NPO 法人10.79、任意団体2.60(df=74.29、t=4.44、p<0.001)となってい る。NPO・市民活動団体と一緒に活動している内容について見てみると(表 3 )、イベントの開催や 情報交換が多くなっており、NPO 法人については、メンバーの交流や勉強会・研修といった関わり も多くみられる。  NPO・市民活動団体以外で交流している団体について聞いた結果が表 4 である。任意団体は、町 表 2  世田谷区との具体的な関わり *** p<0.001 **p<0.01 p<0.05 + p<0.1 法人格 補助金・助成金 委託事業 審議会・研究会 へ委員派遣 ヒアリング・情 報提供 区長への陳情・ 要望 なし 85.40% 11.50% 8.30% 13.50% 14.60% あり 64.50% 35.50% 18.30% 28.00% 25.80% ** *** * * + 区議会への請 願・陳情 各課へ意見書・ 要望書の提出 公共施設の利用 区の広報に掲載 イベントに参 加・協力 なし 3.10% 16.70% 57.30% 26.00% 49.00% あり 17.20% 24.70% 63.40% 47.30% 68.80% ** ** ** 表 3  NPO・市民活動団体と一緒に活動した具体的な内容 非該当55.4% *** p<0.001 **p<0.01 + p<0.1 イベントの 開催 メンバーの 交流 情報交換 機材・ 物品の貸与 人的支援 寄付・ カンパ 勉強会・ 研修 法人格なし 73.8% 33.3% 64.3% 16.7% 26.2% 9.5% 21.4% 法人格あり 78.1% 64.4% 76.7% 26.0% 43.8% 21.9% 67.1% ** + + *** 表 4  交流している団体 *** p<0.001 **p<0.01 p<0.05 町会・自治会 社会福祉 協議会 民生・児童 委員協議会 青少年地区 委員会 トラスト まちづくり PTA 法人格なし 71.4% 23.5% 12.2% 21.4% 49.0% 44.9% 法人格あり 33.6% 44.3% 9.9% 6.1% 23.7% 12.2% *** ** ** ** *** *** 小学校・ 中学校 保育園・ 幼稚園 ボランティア 協会 高齢者施設 商店会・ 商店街 大学 民間企業 55.1% 18.4% 11.2% 17.3% 36.7% 19.4% 11.2% 29.8% 17.6% 24.4% 18.3% 28.2% 39.7% 51.1% *** * ** ***

(14)

内会・自治会や PTA など、従来から地域住民組織として分類されてきたような団体との交流が多い。 NPO法人はボランティア団体を統括しているような社会福祉協議会やボランティア協会との関わり が多く、大学や民間企業との関わりも多い。  最後に団体が抱えている問題について見てみよう(図12)。市民活動・NPO に関する論考ではよく いわれているように、NPO 法人ではやはり資金不足を課題とする団体が一番多くなっている。しか し、メンバーの高齢化・固定化・担い手不足を一番の課題として挙げている団体も合わせて40%以上 と多く、担い手不足の問題は地域住民組織が抱える課題と同様であることがうかがえる。

6 .まとめと考察

 これまで見てきた世田谷区市民活動団体調査の分析結果をここでまとめておこう。先行の調査結果 でも言われてきたように、任意団体に比べて NPO 法人の方が、活動の地域範囲が広く、収入も多く 収入源も多様であり、活動の種類も多くなっている。加えて、各団体の活動が多様であり、多様化す る福祉等のニーズに合わせて様々な団体が多様に活動しているものと考えることが出来る。他方任意 団体は、収入が概ね50万円以下と少なく、収入の多くを助成金でまかなっている団体が多い。またこ の半数近くが町内会や PTA などの地域住民組織から派生した団体となっている。そのためか、まち づくりに関連する事業を行っている団体が多く、町内や地区、支所といった地域行政の範囲にあった 活動を行っている団体も多い。これらの特徴が、職業について NPO 法人は専門職が多くなっている こと、また任意団体は主婦や退職者が多くなっていることとも関連していると考えられる。性別と年 代については、NPO 法人と任意団体に大きな差はなく、男女半分ずつの割合で、地域住民組織と比 べると、30%以上が40代以下と、若い世代の担い手も多くなっていることがわかる。しかしながら、 メンバーの固定化や高齢化など担い手不足が課題である点においては、市民活動・NPO も地域住民 15.6% 12.2% 20.0% 12.2% 16.7% 10.0% 13.3% 16.5% 8.7% 14.2% 14.2% 34.6% 3.9% 7.9% 0% 20% 40% 中 心 メ ン バ の 高 齢 化 中 心 メ ン バ の 固 定 化 重 要 な 活 動 の 担 い 手 の 不 足 人 手 不 足 ・ メ ン バ の 減 少 資 金 不 足 施 設 ・ 設 備 の 不 足 情 報 発 信 の 不 足 ・ そ の 他 法人格なし(n=90) 法人格あり(n=127) 図12 一番の課題 xy(df= 6 , n=217)=12.7 p<0.052

(15)

組織も同様の課題を抱えている。  本稿の主眼である協働の状況について、まずは世田谷区との関係では、任意団体のうち90%が世田 谷区と協力関係にあり、そのほとんどが助成金や補助金を受け取っている状況である。一方、NPO 法人のうち40%は所在地が世田谷区であっても、世田谷区との関係がない団体である。NPO 法人の うち、世田谷区と協力関係にある団体は、助成金や補助金を受け取る関係以外にも、事業委託であっ たり、審議会委員の派遣であったり、区と多様な関係を結んでいるようである。他の団体との協働関 係については、任意団体は町内会・自治会や PTA など従来から地域住民組織として分類されてきた ような団体との交流が多くなっている。NPO 法人は、市民活動・NPO との交流やボランティア団体 を統括しているような中間支援組織、および大学や企業との交流も多くなっており、交流団体総数も 任意団体と比べて多くなっている。  地域協働の担い手として、市民活動団体と地域住民組織がどのように異なっているのか、その特徴 を明らかにするために、NPO 法人と任意団体との比較を通じて検討してきた。これまで見てきたよ うに、市民活動・NPO とひとくくりにされていても、NPO 法人と任意団体とでは異なる特徴を持っ ている。NPO 法人は任意団体に比べて概して規模が大きく、活動も活発であるが、その団体の目的 に応じた多様な存在であり、地域や自治体にとって協働の担い手となるかどうかは、団体の目的に よって異なるものであると考えられる。  高田(1998)が指摘していたような、オルタナティブの実現を目標とし、相手の出方次第で協力す る存在に近いのは NPO 法人なのかもしれない。一方任意団体は、調査対象団体の偏りがあるとはい え、ほとんどが自治体との関係を持ち、またその半数近くが地域住民組織から派生したもので、地域 住民組織と特徴が重なる部分を持っていた。地域協働の担い手として大まかに特徴づけると、任意団 体は活動の範囲も限定されており、地域に根差した活動を行っている場合が多く、地域住民組織とも 重なる特徴を持っている。それゆえ、地域住民組織と同様に、より行政に近い存在であると捉えう る。しかし、その内部には NPO 法人になっていくような中間的な存在も内包していると考えること が出来る。これまで地域住民組織と市民活動・NPO 団体は二項対立のように捉えられることも多かっ たが、市民活動・NPO の内部、特に任意団体には地域住民組織に近い特徴を持つ団体が含まれてお り、そのような単純な図式で捉えることができないということがわかる。市民活動・NPO 団体の中 のグラデーションを明らかにし、これに地域住民組織をも位置づけることによって、地域の協働関係 の担い手としての特徴をさらに分析することが可能になるであろう。しかしながら、分析結果につい ては先に指摘しておいたようにこれを一般化できるかについては留保する必要があり、さまざまな自 治体において同様の調査および分析を行い、蓄積していくことが求められる。 謝辞:世田谷区せたがや自治政策研究所による2014年度実施の『世田谷区の市民活動団体に関する調 査』の貴重なデータを分析に使用させていただきました。ありがとうございました。

(16)

【注】 1 )第27次地方制度調査会答申(2003)でも、「コミュニティ組織、NPO その他民間セクター」との協働が目指 されている。自治体の協働施策においても、例えば横浜市の「協働推進の基本指針」(2012)では、協働の主 体として「市民活動団体等」、「自治会町内会を中心とした地域組織」、「企業」が挙げられている。 2 )NIRA(1994)など。 3 )法制化運動の際に参照されたのが、米国の NPO 制度であった(藤井2010: 3 )。米国における NPO は、税 法によって制度的に規定された組織であり、タックス・コードを持ち、税制上の優遇措置が認められた組織の ことを指すものである。

4 ) 内 閣 府 NPO ホ ー ム ペ ー ジ「NPO の イ ロ ハ」https://www.npo-homepage.go.jp/about/npo-kisochishiki/ npoiroha(2017年 2 月 9 日閲覧)より。 5 )1996年から2008年までは 4 年ごとに行われてきたがその後は NPO 法人調査のみが行われているようである。 6 )2008年度調査で市民活動団体のリストに挙げられたのは、70,986団体であり、この中から10,000団体(うち 特定非営利活動法人3,000団体、任意団体7,000団体)を無作為に抽出している。 7 )このようなリストの集合であろう内閣府の全国調査についても、どのように偏りを持ったものであるかわか らないということになる。 8 )財団法人世田谷イラストまちづくり発行「ファンドがひらいた世田谷のまちづくり―20年とこれから」 (2013)より。 9 )1987年に策定された「世田谷区新基本計画」において、早くも「まちづくりは、区民と区政が協働して進め ていくもの」とされている。 10)調査概要は、せたがや自治政策研究所が発行する報告書『せたがや自治政策』掲載の金澤良太(2015)によ る。 11)一般財団法人世田谷トラストまちづくりは、前身の世田谷まちづくりセンターの時代から世田谷まちづくり ファンドの運営を補助してきた団体であり、1993年のまちづくりファンド助成開始からの助成団体の中から連 絡が取れる団体を管理している。 12)世田谷区では区内の 5 つの地域と27地区のそれぞれに行政の出先機関が設置されている。 13)墨田区の町内会役員の性別は男性80%、女性20%である(和田編2009)。 14)世田谷の町内会調査の結果では、40代以下 5 %、50代16%、60代34%、70代38%、80代以上 6 %となってい る(和田編2009)。 15)自治体が調査をする際の母集団の設定において、任意団体については自治体とある程度付き合いのある団体 でなければ対象に出来ないとこにも由来するだろう。 【参考文献】 藤井敦史2010「NPO とは何か」原田晃樹・藤井敦史・松井真理子『NPO 再構築への道―パートナーシップを支 える仕組み』勁草書房: 1 25 金澤良太2015「世田谷区の市民活動団体に関する調査研究」『せたがや自治政策』vol. 7 :19 58

Lipnack, J. and Stamps, J., 1982, NETWORKING, New York: Doubleday & Company Inc.(=1984社会開発統計研究 所訳『ネットワーキング』プレジデント社) 内閣府国民生活局2009『平成20年度市民活動団体等基本調査報告書』 NIRA 1994『市民公益活動基盤整備に関する調査研究』 青梅市2015『NPO・市民活動団体アンケート調査報告書』 高田昭彦1998「現代市民社会における市民運動の変容―ネットワーキングの導入から『市民活動』・NPO へ」青 井和夫・高橋徹・庄司興吉編『現代市民社会とアイデンティティ』梓出版社:160 185 高木鉦作2005『町内会廃止と「新生活協同体の結成」』東京大学出版会 鳥越 之1994『地域自治会の研究―部落会・町内会・自治会の展開過程』ミネルヴァ書房 特定非営利活動法人 NPO 政策研究所・豊中市2014『市民活動団体の実態調査報告書―「提案公募型委託制度」 による協働事業』 辻中豊・坂本治也・山本英弘編著2012『現代日本の NPO 政治―市民社会の新局面』木鐸社 和田清美編2009『大都市東京の町内会・自治会―東京都世田谷区・墨田区・八王子市の地域リーダーアンケート 調査報告書』首都大学東京和田清美研究室

(17)

【Abstract】

Some Considerations on Community Engagement in Tokyo

A Secondary Analysis of a Civic Groups Survey, Setagaya, Tokyo

Hiromi KOYAMA

 The purpose of this paper is to examine the features of incorporated NPOs and

unincorpo-rated associations, focusing in particular on their differences in engagement with

communi-ty. Through secondary analysis of Civic Groups Survey implemented in Setagaya in

2014,

originally conducted by the municipality, the paper will point out that the goals of NPOs are

so varied that it depends on them whether or not cooperation with the municipal

administra-tion and local community can be achieved. Unincorporated associaadministra-tions, on the other hand,

tend to limit their own scope, since their roots themselves lie in the local community. It is

this characteristic that the unincorporated associations share with communal organizations

that have always collaborated with the municipal administration. We conclude that it is

inac-curate to contrast the old neighborhood organization with the new civic engagement as

NPOs and unincorporated associations as has been the assumption in previous literature.

参照

関連したドキュメント

[r]

Amount of Remuneration, etc. The Company does not pay to Directors who concurrently serve as Executive Officer the remuneration paid to Directors. Therefore, “Number of Persons”

地区住民の健康増進のための運動施設 地区の集会施設 高齢者による生きがい活動のための施設 防災避難施設

 Whereas the Greater London Authority Act 1999 allows only one form of executive governance − a directly elected Mayor − the Local Government Act 2000 permits local authorities

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

健康維持・増進ひいては生活習慣病を減らすため

当法人は、40 年以上の任意団体での活動を経て 2019 年に NPO 法人となりました。島根県大田市大 森町に所在しており、この町は

(1) 学識経験を有する者 9名 (2) 都民及び非営利活動法人等 3名 (3) 関係団体の代表 5名 (4) 区市町村の長の代表