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2009(平成21)年度 市民講座アンケート集計報告

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Academic year: 2021

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(1)勇美記念財団 平成 21 年度 市民講座アンケート集計報告 一般市民の在宅医療への理解を促し、その啓蒙・普及を図るため、勇美記念財団では「市民 講座」の開催を支援しています。平成 21 年度に助成を行った市民講座において、参加者へのア ンケート調査を実施しました。在宅医療や介護に対してどのような意識を持ち、自らの最期につ いてどのように考えているか、ここに、調査結果をご報告いたします。. 【助成対象となった市民講座】 《前期》 ●第 2 回城南ホスピス緩和ケアのつどい テーマ:がんになったら『緩和ケア』 ~緩和ケアへの道案内いたします~ (日本赤十字社医療センター主催). ●最期まで安心して住み続けられるまちづくり講座(仮称) (永山ハウスほろほろプロジェクト主催). ●『第 14 回在宅ケアネットワークとちぎ』 多職種がキャタピラとなって推進する栃木の在宅ケア (在宅ケアネットワーク栃木主催). ●留萌市における在宅医療の役割と家族のできること ~住み慣れた我が家で最期を迎えるには~ (留萌市立病院主催). ●ケアする家族の心のケア (医療法人あづま会. 大井戸診療所主催). ●映画『終りよければすべてよし』 (一般社団法人ライフケアシステム主催). ●誰もが自分らしく生きるために ~在宅緩和ケアを知る~ (越谷市医師会主催). ●人生の最後まで 自分の家で住めますか? (社団法人日本医学協会主催). ●みんなで支える在宅での看取り (メディカルネット蜃気楼主催). ●できる限り家で過ごしたい ~その願いをかなえる在宅ホスピスケア~ (ベテル在宅療養支援センター主催). ●一人の経験はきっと誰かの役に立つ ~あなたの想いが介護を変える~ (株式会社アイナース主催).

(2) ●市民公開国際シンポジウム(同時通訳)『成人虐待に対応する』 (日本在宅医学会主催). 《後期》 ●市民の中でホスピスのこころを語ろう 柏木哲夫・内藤いづみ『いのちの対話』ふたたび (「終わりよければ」いのせ会主催). ●栃木県在宅緩和ケア公開講演「地域社会でのがん患者支援」 (栃木県立がんセンター主催). ●聞けそうで聞けなかった、認知症の家族を介護する方のホンネ (となりのかいご主催). ●介護予防リハビリと地域ネットワーク in 堺 (さかい地域ケア研究会主催). ●地域で健やかに過ごすために (宮崎キュアケアネットワーク主催). ●患者と家族の生き方を支えるチカラ (NPO 法人ピュア主催). ●小さないのち から見える 生と死 (北多摩クリニック主催). ●身近な往診 知っていますか (山田メディカルクリニック主催). ●『腰痛症』第 1 部 腰痛症の対応方法 第 2 部 腰痛症のリハビリテーション (大阪府理学療養士会泉州ブロック主催). ●オートバックス共済会 リーダーミーティング(全国 7 か所).

(3) 1.参加者の概要 参加者の男女比は、男性が約4分の1、女性が約4分の3。これまで同様、女性が多数を占めて いますが、今年度やこれまでと比べて若干、男性の参加者が増えています。 また年齢層についても昨年同様、10 代~80 代まで非常に幅広い参加があり、中でも 50 代を 中心にその前後の年代の方々に多くご参加いただきました。 また、介護している対象者の有無については、「いない」が約4分の3を占め、これも昨年まで とほぼ同様の結果となりました。. 性別. 80代 3%. 男 28%. 70代 11%. 年齢 10代 0%. 60代 18%. 女 72%. 50代 22%. Q 介護をしている対象者はいますか. いる(要介護5) 3%. いる(要介護4) 2%. いる(知らない) 2%. いる(要介護3) 3% いる(要介護2) 2% いる(要介護1) 2% いる(要支援2) 1% いる(要支援1) 3%. いる(非該当) 43%. いない 76%. 20代 12% 30代 15%. 40代 19%.

(4) 2.介護の実態 続いて、「介護している方はいますか」の問いに「いる」と回答した方へ、その実際について 具体的な質問を行いました。 ①対象者との関係、介護度、療養場所など まず、介護の対象者との関係については、「実母」が最多で 28%。次に「義理の母」17%、「実 父」15%と続いています。 介護している場所は、「自宅」が 61%で最も多く、次に「介護施設」26%となっています。 さらに介護の期間については、「5年以上」が 33%で最も多く、「3年」27%、「1年」19%と続い ています。長期の介護を経験している方も、少なくないことがわかりました。. Q 対象者との関係は?. その他 19%. 実母 28%. 夫 8%. 子供 2%. 妻 4%. 義理の父 7%. 義理の母 17%. 実父 15%. Q 介護している場所は?. また介護し ていない 2% ホスピス 0%. Q 介護の期間は?. 1ヶ月 3ヶ月 5% 7%. その他 3%. 介護施設等 26%. 入院先 8%. 半年 9%. 5年以上 33%. 自宅 61%. 1年 19%. 3年 27%.

(5) ②介護における困難、および介護に不可欠な事項について 実際に介護をしていて感じる困難については、「とてもある・苦しい」「悩んでいる」を合わせ ると、約6割を占めています。 困難の内容については、複数回答をする方が多く、さまざまな悩みを複合的に抱えている実 態が見えてきました。中でも最も多いのは、「介護者との関係」で 21%、続いて「病状の理解」 19%となっています。 Q 介護していて感ずる困難は? 特にない 19%. Q 困難の内容は?. とてもあ る・苦しい 15%. 家族の協力 が得にくい 11%. その他 12%. 経済 14% 介護者との 関係 21%. 自分の健康 を壊した 12%. あったが解 決・納得し た 22%. 悩んでいる 44%. 施設探し 11%. 病状の理解 19%. 対象者のケアと自らの生活とのバランスについては、「バランスは取れているが崩れやす い」が 36%で最多。一方で、「自分の時間が取れずに苦しんでいる」「対象者のケアが十分でな く苦しんでいる」との回答も少なくありませんでした。 また、介護と自分の生活の両立を助けるものは、「家族の支援」が昨年同様の最多。 さらに、「介護している対象者がどこで最期を迎えることを希望しているか」という問いにつ いては、「自宅」が約6割と最も多く、これも昨年とほぼ同様の結果となっています。 Q 対象者のケアとあなた自身の生. Q 介護と自分の生活の両立を. Q 対象者が最期を迎えるのに希. 活のバランスは取れていますか?. 助けるものは何ですか?. 望している場所はどこですか?. バランスは 取れ安定し ている 28%. バランスは 取れている が崩れやす い 36%. 自分の時間 が取れずに 苦しんでい る 16%. 対象者のケ アが十分で なく苦しん でいる 17%. 哲学的な生 宗教的な支 え き方の覚悟 3% 5% 在宅と施設 の行き来が 出来る 10% 施設の選択 肢 12%. 経済 19%. 分からない 23% その他 1% ホスピス 2%. 介護施設等 11%. 専門家の助 言 16%. 家族の支援 30%. 入院先 5%. 自宅 58%.

(6) 3.自らが介護される場合について 続いて、自分自身が介護される立場になっ た場合について、質問を行いました。 まず、「自分が要介護になることを予測し、 不安に思っていますか」という質問に対して は、「思っている」が 74%と圧倒的多数を占め、. Q 自分が要介護になることを予測し、 不安に思っていますか? 思っていな い 26%. 最期を迎えるのに希望する場所については、 「自宅」が 53%、続いて「介護施設」15%でし た。 また、「誰に介護をして欲しいか」について. 思っている 74%. は、昨年度同様「夫・妻」あるいは「子供」とい う回答が最も多く、約6割を占める結果となっ. ています。一方、「その他」という回答も昨年同様に多く、親族などには負担をかけず、専門職に よる介護を望む傾向があることが推測されます。 費用については「心配」が半数以上を占め、「わからない」を含めると大多数が経済的に不安 感を抱いていることがわかりました。. Q 要介護状態になった時、最期を迎えるのに希望する場所は?誰に介護してもらいたいですか?. 場所 ホスピス 17%. 誰に. その他 6%. 介護施設等 15% 病院 9%. 夫・妻 33%. その他 35%. 自宅 53%. 友人 2% 兄弟 2%. 十分 8%. Q その場合の費用は?. 分からない 40%. 心配 52%. 〈誰に〉. 子供 28%.

(7) 4.今、一番必要としていること(自由記載) 最後に、「今、あなたが一番必要としていること」を自由記載で挙げていただきました。主立 った回答を、整理していきましょう。 ○介護が必要にならないよう、健康でいたい 介護を身近なこととしてはなかなかイメージしにくい、できればあまり考えたくない、という 参加者の声は、昨年までの調査と同様に多くみられます。「自らの健康」がまずは一番大切とす るコメントが、数多く寄せられました。 ・. 死ぬ直前まで健康でいたい(70 代男性). ・. 健康で皆に迷惑をかけないような生活を送りたい(70 代女性). ○先々に向けた、さまざまな課題への気づき 市民講座への参加者は介護経験のない方が4分の3を占めていますが、こういった講座への 参加が、自らが介護する、あるいは介護される場合のことを、改めてイメージしてみるひとつ のきっかけになっているようです。自分の身の回りにいったい何が不足しているのか、経済的な 不安、制度への不安、周囲のサポートや情報の不足など、さまざまな声が寄せられました。 〈医療・介護・施設などの必要性〉 ・. 心穏やかでいられる施設あるいはホスピスが見つけられるかどうか、情報が欲しい(60 代 女性). ・. 症状コントロールができる医者がいて欲しい(30 代女性). ・. 高齢の低所得者が人生の最後を選べない状況に心を痛めています。老人施設もそうです が、ターミナル施設があまりにも少なすぎます(50 代女性). 〈制度への不安〉 ・. 今の介護保険制度がどのように変化していくのか不安(50 代女性). ・. 介護に対する国からの補助が頻繁に変わるために、費用面での計画が立てられない(20 代 男性). 〈経済的な不安〉 ・. いざという時、費用を負担できない場合にはどうしたらいいか(30 代女性). ・. 貯蓄があまりなくても施設を出されることなく介護していただけるような環境になって欲 しい(30 代女性). ○介護の現実を伝える、経験者の声 一方で、実際に介護を経験している方々からは、自らの経験を通しての示唆に富んだコメント が寄せられています。いかに周囲の理解を得ることが難しいかということ、裏を返せば、周囲 の理解というものがどれだけ支えになるかということを、改めて考えさせられるご意見です。.

(8) 〈精神的なサポート、周囲の理解の必要性〉 ・. 毎日介護保険を使わせてもらって、とてもありがたく思っています。近所にいる妹も手伝っ てくれるので、私はとても恵まれていると思っています。夫の母は認知症で施設に入って いますが、私の母は自宅で過ごせるので、皆が幸せだと言ってくれます。でも、介護をして いる人の本当の心の奥底までは、他人にはわからないものです。だから、自殺している人も いるのですね(50 代女性). ・. がんで予後1年と告知された義母の心理的な支えが、家族だけでは難しい。家族の感情も あり、どうすればいいか悩みます。精神的なサービスを受けるにはどうすればいいのでしょ うか(50 代女性). 〈経済的な負担感〉 ・. 母が認知症でグループホームに入っていますが、私の経済的負担がとても大きいです。今 後、医療処置が必要になってしまったら、どうしたらいいか不安です(40 代女性). ○身近な地域での“助け合い”の関係、社会の変化を求める声 昨年までのアンケート結果と少し変化がみられるのは、在宅医療や介護を自分のこととして 捉えるだけでなく、広く社会に目を向け、それができる地域づくり、助け合える関係の模索の必 要性、個々の意識変革の必要性など、一歩踏み込んだコメントが寄せられたことです。さらに、 このような講座に積極的に参加するなどして、知識をつけ、情報を集め、先々に向けた準備をし ていきたいというような前向きなコメントもいただきました。 〈地域で助けあえる関係づくり〉 ・. ケアタウン、グループリビング等、地域全体で助け合える街づくり(60 代男性). ・. 認知症になっても見守ってもらえ、在宅生活ができる社会(40 代女性). ・. 身内だけでも近い将来、介護が必要になると思われる人が数人いる。高齢化が進む今の時 代、これからは地域の助け合い、個々の意識がもっともっと必要(30 代女性). ・. 周りも独身者が多く、将来は助け合っていこうねと話しています。シングル同士が助け合え るような新たな関係や、システムづくりも考えていかなくてはと思っています(40 代女性). 〈知識・情報を集める〉 ・. 現在の在宅医療の実際を知り、予備知識を付けること(50 代女性). ・. どんなサポートがあるのか、現状を把握するための手段が必要。今回の講演のようなもの があれば助かります(40 代女性).

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