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不登校児童生徒支援室における児童生徒理解と支援のあり方について

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Academic year: 2021

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不 受 校 児 童 生 徒 支 援 室 に お け る 児 童 生 徒 理 解 と 支 援 の あ り 方 に つ い て 高度学校教育実践専攻 学校臨床実践コース 前 川 さ よ み 第1章 実 践 の 背 景 1 はじめに 学校が楽しく、生き生きとした子どもを育て るために、学校種キ宇校規模を考慮し、学校の 実情に応じた校内教育相談体制の閉楳を目指 したいと考え

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こふ 2 教育相談に関する研究の動向 文部科学省(2009)は「児童生徒の教育相談の 充実について一生き生きした子どもを育てる相 談体制づくり 」を報告している。 特に報告書 から教育相談、生徒指導、開リ支援教育等の校 内組織が有機的に連携していることが重要とし、 う点、教育相談を充実させる鍵を握るのは「チ ーム援助jであり、そのための「教育相談体制」 を確立させることである点についてまとめた。 3 不登校の現状と取組の動向 (l)不登校の現状 学校基本調査の結果から、不登校の現状につ いてまとめt~ (2)不登校への脱亜の動向 文嗣ヰ学省、「学校不適応対策調査研究協力者 会議

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(1992)と「不登校問題に関する調査研 究協力者会議

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(2003)から、不登校への取組 についてまとめ

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。こ 4 教育支援センターに関する先行研究 不登校の児童生徒にとって、教育支援センタ ー噛応指導教室)は特別な援助サービスを受 ける場所である。今日では、教育支援センター 実習責任 教 員 小 坂 浩 嗣 実習指 導 教 員 佐 藤 亨 の柄主意義は広い意味に捉えた「心の居場所

J

として定着しつつある点についてまとめt~

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実践研究の目的 不登校生徒を心腫旬、社会的、福幽旬、医学 的視点の幅広い多角的視点Uから統合的に瑚平し 支援していくために、まずは専門機関の一つで ある不登掛巴童生徒支援室で実践し、その経験 から得た知恵と技術を持って学校現場に活用・ 応用していくことを考えた。そこで、不登校児 童生徒への統伯切朝平と包出甘支援の構築を目 指して、以下の3点、を実践研究の目的とし

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二 なお、実践全体図を図1に示した。 (1)児童生徒瑚卒、対人関係、コミュニケーシ ヨン等についての専門的・実閥均な知識と技能 を身につけること (紛解決や支援の方向を見通すことができるコ ーディネートカを養うこと (3)個人だけではなく組織で解決していくチー ム支援のあり方を探ること 主体 的 に 活 動できる状 態

不 安 で 自 信 を 失った 状 噛 図1 実践全体図

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第 2章 実 践 の 組 み 立 て 1 実践機関の概要 開室日は、月・火・木・金の

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日間の

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~15:00 である。水曜日は原則、通室生が学校 にチャレンジ登校する日として位置づけている。 担当職員は、指導主事が1名、研究員が1名で 他にボランティアスタッフが

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名おり、各曜 日単位で毎日 3~4名ずつ分担している。 野タ付舌動(年間に3回)、調理実習(年間に5 回)、創作活動(師寺)、スポーツ活動(年間に 20回程度)等、多様な内容を通室生とミーテイ ングをしながら決定し実施している。夏にはサ マーキャンプ(宿泊行事)も実施している。 2 実践の計画 本実践研究で設定した3つの目的を達成する ために、以下の

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項目について実践・検証する こととし

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Co (1)通室生への関与観察明哉員・スタップからの 聞き取り等による情報整理と分析から見立て、 児童生徒理解を深めていく。その見立てにもと づいて個々の児童生徒を大切にした信頼関係を 築き、大学考慣によるスーパーヴィジョンも受 けながら個に寄り添った支援を行う。

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)

エスペランサタイム(個別学習)には、個々 の学び方に応じた学習支援を計画、実践する。 (訪クリエイトタイム(全体でのグ、ループ活動) を人間関係づくりやコミュニケーションをはか る場とし、対人関係スキルを高める集団支援を 計画、実践する。 (必毎日の情報交冴持月 1回のスタッフ明彦を 通して、通室生の見立てや支援を検討すること により、J有効なチーム支援を探る。

(

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)

保護者や学校、他の外部機関との有効な連 携のあり方を探る。 第3章 児 童 生 徒 理 解 1 スタッフとしての関与観察 筆者は支援するとし、う立場ではなく、一緒に 活動し楽しみを共有することで見たり聞いたり 感じたりした中から通室生の内面に少しでも近 づくこと、また通室生をし、かに理解村1ばよい のかを考えた。 2 スタッフミーティング 個々のスタッフが気づいたこと等を共有する ため毎朝夕に開催されるスタップ、ンェアリング に参加し

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こ。それによって、通室生一人ひとり へのより良きサポートを実現するためには、ま ず布院員とスタッフ聞の共通認識とチームワー クが必須であることを再認識した。 3 スタッフ研修 毎月

1

回水曜日の

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時から

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時にスタッフ研 修治宝行われた。一例を挙げる。 第

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回スタッフ明主

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日実施〉の議題 は①研修の年間計画、②入記尼童生徒の情報交 流、③今年度スタッフとしての目標の交流、副尋 意分野を生かしたクリエイトタイムの活動内容 づくり、であった。この時、筆者は対人関係、ゲ ームを提案した。

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成果と課題 (1)毎日の情報交流浄月 1回のスタッフ研修を 通して、通室生の見立てや支援を検討すること により、有効なチーム支援を探ることができた。

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丁寧な個へのかかわりや毎日の情報交流を 通して通室生のさまざまな言葉や行動に触れる ことができ、いろいろな生き方やものの感じ方 を知ることができた。 (3)一歩引いた立場で傭敵的に全体を見渡して、 いろいろな視野から児童生徒醐揮を深めること ができ

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章 支 援 の 実 際 1 学習支援(エスベランサタイム) それぞれの通室生にとっての「学び」になる ことを見つけ、学習面の課題に気づき、学習意 欲をもてるように支援した。学習が定着するよ うに学習計画を立て、励まし実行できたことは 認めた。カードやゲーム的な活動を取り入れて、 具体物でイメージできるように働きかける等、 糊リ支援教育の先行研究を参考に取り組んた 2 集団支援(クリエイトタイム) (1)調理実習 1)第1回 (5月 24日実施) 筆者は事前に、作る工程をデジカメで撮影し 『ピザ作り』の毛順をパワーポイントで説明し

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Co通室生個々の生活体験に違いのあることが 再認識され、一人ひとりの理解を深める機会と なった。 2)第2回 (11月B日実掛 『里芋と油揚げの蜘首炊き込みご飯と卵スー プ」の担当で、チームワーク良く協力し合い、 おいしいものができた。昼食時には教育センタ ーの職員からま亮平を得たことにより、役立てた ことが通室生の自信づけになったと考えた。 (2)野外活動 1)第

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日実掛 『インスタントラーメン博物記念館』に行っ た。予定者全員が参加でき、通室生同士先輩と 後輩、スタッフと通室生といった立場を超えて の交流が深まったことがうかがえた。

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日実施) 『キッズプラザ大阪』に行った後のスタッフ ミーティングでは「科学実験が充実して集中し ていたのではないか'J

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小学生も熱心に体験に集 中して良かったjと好評であった。振り返りの 新聞づくりでは、撮った写真が多すき、てレイア ウトに困る通室生がし、て、一緒に写真を選んた

(

3

)

対人関係ゲーム

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日裁量) 関係づくりをねらいとして<ひたすらジャン ケン、後出しジャンケン、アドジャン>をし、 その後<足し算トーク>をした。「今までしゃべ っていても話題に出ず、新しく知ったこと、新 発見が多かった」等多くの気づきを促すことが できた。 (心ハロウィーンパーティ

(

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1

日実施) 『魔法使いがやってきた

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のワークシート から、エスベランサが一緒にしも仲間を信頼し、 より安心できる雰囲気になっていることを確認 することができた。スタップ、教育センターの 職員や

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の大人たちも心から楽しんで雰囲 気を盛り上げ、スタッフが一つになって協働で きたと感じられる行事であった。 第

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章 事 例 の 提 示 1 事例A 自分に自信がなく自己肯定感カ2低かった通室 生への支援として、周りの児童生徒との違し、に 気づき、うまく取り組めない自分に対する不安 を取り除くために、欠点を指摘するよりも長所 を認めていくようにした。ここでの生活に見通 しがもて先輩としての力を発揮で、きたことから、 小さなことでも褒められ他者から認められる体 験をすることで自尊感情が高まったと思

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つれ

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ら 得意な面は伸ばし苦手な面は工夫して自分なり の方略で取り組める努力をしていくことに目を 向け、心の面も含めて対応していくことが大切 だと考えた。

2

事例

B

周囲から大事に守られ愛され可愛がられて育 った子ど、もは人間や自分を取り巻く環境を「よ

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いもの

J

と知覚する。こうした「人間のよさ」 体験の積み重ねが他者に対する信頼感の基盤に なると考えた。まずはスタッフから「人間のよ さ」を感じさせる体験をさせようと働きかける ことから始めた。まず話を受容し、問題行動に 過度に注目しないけれど無視もしないこと、適 切な普段の行動を褒めて勇気づけることを続け た。ありのままの自分が受け入れられる様々な 体樹舌動に取り組んだことは通室生の心にエネ ルギーを補充し、未学習の社会的行動を学習す る意味があったと考えた。 3 事例C

C

とうまく関係づくりができた要因は、筆者 が「上

J

に立った教師の立場ではなく、「わたし メッセージ

J

を伝え続けた対等な関係にあった ためと考えられた。筆者も大判完で学ぶ立場に なり通室生のイ則に立って子と守もを理解しようと したことで、もともとある

C

の力を引き出せた のではないだろう力、スタッフのサポートとピ アサポートが相乗効果として現れ、

C

には安心 感と被承認慎重が樹寸いていったことが確認され、 筆者を「数学力主得意で教えてくれる人」とする 認識が定着したと恩われた。 第

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章 実 践 の ま と め 1 実践についての総合考察 実践で大切にしたいと考えたことは①言葉、 表情、しぐさ、身体の動き等子どもをよく見る こと、②子どもとの聞にイ詞項関係が形成され、 子どもが自由に自分を表現できるような雰囲気 や関係を築くことである。通室生が自分の思い や感情を自由に表現し、緊張や不安をともなわ ない関係、を体験することで、人とかかわること への不安を軽減させることができると恩われ

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また、通室生の中には、不登校の背景に発達 障害を有していたり、自尊感情や自己肯定感の 低さといった問題性の鞘蜘糖、められた。その ための活動時の配慮や工夫は、うまく取り組め ない通室生の不安を少なくさせ、さりげない支 援として有効であることを実感した。 チームでのスタッフとしての活動を通して、 チームメンノ〈ーとしての所属感、一体感を個々 のメンバーがもつことは基本であるとあらため て認識を強くした。 2 児童生徒支援室のノ役割 児童生徒支援室出菌室生にとって集団活動を ともに営む人、場所が「安全・安心」であるこ と、愛情欲求に応えプラスメッセージを通室生 に伝えるという身近な大人や友人からの一言が 自尊感情を満たし、友達同士が認め合える場所 になっていることを実感し、通室生にとって必 要不可欠な場所であることを深く認識したャ 3 学校現場rへの提案 不登校状態に至る前に、日頃から育てる生徒 指導、/トーノレとリレーションのあるクラスづく りをすることが重要であることは言うまでもな い。それゆえに、日常の教育活動を改めて見つ め直し、工夫・改善に努めることを闘もてはな らないと考えた。

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おわりに 不登校児童生徒支援室でスタッフとして実習 することで、学校では対応できていない児童生 徒の存在やそれを醐平し支援する大人がいてチ ーム支援をしている現状を知ることができ、非 常に貴重で有意義な機会となっ

f

こや 学校現場に戻っても周りの毒蛾員と協働して、 問題行動の裏にある背景を考えたり生徒理解を 多角的・多面的に図ったりしながら、チーム支 援で安心・安全・自由な空間を提供したいと考 えた。

参照

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