中 心 市 街 地 活 性 化 ハ ン ド ブ ッ ク
2018 (平成30年度)
2018(H30年度) 中心市街地活性化ハンドブック
-目次―
Ⅰ.中心市街地活性化法の改正について・・・・・・・・・・・Ⅰ-1~12 Ⅱ.中心市街地活性化基本計画の認定状況等・・・・・・・・・Ⅱ-1~2 Ⅲ.中心市街地の活性化を図るための基本的な方針・・・・・・Ⅲ-1~32 Ⅳ.中心市街地活性化基本計画認定申請マニュアル・・・・・・Ⅳ-1~120 Ⅴ.国土交通省の主な支援策・・・・・・・・・・・・・・・・Ⅴ-1~46 Ⅵ.中心市街地活性化問い合わせ先一覧・・・・・・・・・・・Ⅵ-1 Ⅶ.中心市街地の活性化に関する法律等 ① 中心市街地の活性化に関する法律・・・・・・・・・・Ⅶ‐1~49 ② 中心市街地の活性化に関する法律施行令・・・・・・・Ⅶ‐50~58 ③ 中心市街地の活性化に関する法律施行規則・・・・・・Ⅶ‐59~72 ④ 附帯決議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ⅶ‐72~73Ⅰ-1
中心市街地活性化法の改正について
1,
「まちづくり三法」とは
中心市街地は、多様な都市機能が集積し、長い歴史の中で文化、伝統を育んできた「街の 顔」である。しかし、近年におけるモータリゼーションの進展、消費生活の変化等の社会経 済情勢の変化により、空洞化が進みつつあり、これには、大規模店舗の出店も大きな影響を 与えていると考えられる。 かつて、大規模小売店舗の出店にあたっては、「大規模小売店舗における小売業の事業活 動の調整に関する法律」(大店法)に基づき、地元中小小売業者との商業調整が行われてき たが、国内外の環境の変化に応じ、商業調整は行わないこととなり、平成12年に大店法は 廃止されることとなった。 こうした流れの中、平成10年に、大規模店舗の出店に際して周辺の生活環境の保持の観 点から配慮を求める「大規模小売店舗立地法」、空洞化の進行している中心市街地の活性化 を図る「中心市街地における市街地の整備改善と商業等の活性化の一体的推進に関する法律」 (以下、「旧中心市街地活性化法」という。)、まちづくりの観点から大規模店舗の立地規制 などを可能にする「改正都市計画法」の3つの法律、いわゆる「まちづくり三法」が制定さ れ、従来の商業調整にかわる新たな枠組みへと転換した。 このうち、旧中心市街地活性化法については、市町村が自らのイニシアチブのもとで作成 する中心市街地活性化基本計画に基づき、市街地の整備改善と商業等の活性化を柱とする総 合的・一体的な対策を関係府省庁、地方公共団体、民間事業者等が連携して推進することに より、中心市街地の活性化を図るものであり、平成18年7月12日までに、690地区に おいて基本計画が作成され、活性化に向けての取組が進められてきた。 また、都市計画法については、特別用途地区の種類の多様化(平成10年)や、特定用途 制限地域及び準都市計画区域の創設(平成12年)により、用途地域内だけでなく、「非線 引き都市計画区域の白地地域」や都市計画区域外においても、市町村等の判断により、大型 店などの土地利用を規制できることとした。2,平成18年改正
1.まちづくり三法見直しの背景と理念 旧中心市街地活性化法施行後、様々な対策が講じられてきたにも関わらず、中心市街地 は、居住人口の減少、公共公益施設の移転や郊外大型店の立地といった原因により衰退が 進んでいるのが現状であった。 平成16年9月には、総務大臣から、経済産業省、国土交通省等に対し、行政評価・監 視結果に基づき、中心市街地の活性化が図られていると認められる市町は少なく、基本計 画の的確な作成、事業の着実な実施、基本計画の見直し、基本計画の的確な評価等の改善 が必要であるとの勧告がなされた。 平成16年度末から、国土交通省では、「中心市街地再生のためのまちづくりのあり方 に関する研究アドバイザリー会議」を設け、中心市街地の現状・課題や大規模集客施設立 地のまちづくりへの影響などについて、学識経験者の助言を得ながら基礎的研究を進め、 中心市街地の賑わい創出のための支援や、広域的視点からの大規模集客施設の適正立地の 確保など、様々な観点から検討を行い、平成17年8月に最終報告書が公表された。アド バイザリー会議では、実際に空洞化している都市と、活性化の実をあげている都市を比較 し、その違いが住民の暮らしやすさにどの程度影響しているかを考察するため、具体事例Ⅰ-2 の分析を行った。 また、平成17年6月、国土交通省は社会資本整備審議会に対して、「新しい時代の都 市計画はいかにあるべきか」(都市計画・歴史的風土分科会)、「人口減少等社会における 市街地の再編に対応した建築物整備のあり方」(建築分科会)について諮問を行い、「中心 市街地再生小委員会」と「市街地の再編に対応した建築物整備部会」を設置、審議及びパ ブリックコメントを経て、平成18年2月に答申を受けた。 答申においては、わが国が人口減少・超高齢社会を迎える中で、都市圏内で生活する多 くの人にとって暮らしやすい集約型都市構造を実現するための「都市構造改革」が必要で あるとされており、その手法として、ゾーニングの強化や広域的な観点から適性立地を判 断する手続きの整備等、都市計画制度により広域的都市機能の適正立地を図るとともに、 街なか居住の促進や公共公益施設の集約立地支援を「選択と集中」の観点から行う等、多 様な都市機能の集約のための誘導支援と体制の整備を進めていくことが必要とされてい る。 一方、与党においても、自民党中心市街地再活性化調査会や公明党まちづくり三法見直 し検討プロジェクトチームにおいて中心市街地問題について議論が行なわれ、平成17年 12月には自民党が「まちづくり三法見直しに関する最終取りまとめ」を公表した。 このような流れをうけ、第164回国会において「都市の秩序ある整備を図るための都市 計画法等の一部を改正する法律案」及び「中心市街地における市街地の整備改善及び商業 等の活性化の一体的推進に関する法律の一部を改正する等の法律案」が成立し、それぞれ 平成18年5月31日、6月7日に公布された。 2.中心市街地活性化法改正の概要 (1) 趣旨 今後、わが国が人口減少・超高齢社会の到来を迎える中で、高齢者をはじめ多くの人々 にとって暮らしやすいまちとなるよう、様々な機能がコンパクトに集積した、歩いて暮 らせるまちづくりの実現が必要となっている。しかし、旧中心市街地活性化法は、商業 振興策が中心であり、街なか居住の推進や、図書館、病院等の都市機能の集積促進など、 中心市街地を「生活空間」として再生する措置が少なく、また、市町村が策定した基本 計画の内容を評価し、意欲的な取組みを国が集中的に支援する仕組みとなっていなかっ た。 このため、今般の改正は、中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を 総合的かつ一体的に推進するため、内閣に中心市街地活性化本部を設置するとともに、 市町村が作成する基本計画の内閣総理大臣による認定制度を創設、様々な支援策を重点 的に講じていくこととし、また、地域が一体的にまちづくりを推進するための中心市街 地活性化協議会の法制化等の措置を講じることとするものである。 (2) 概要 ① 題名の変更 従来の「市街地の整備改善」と「商業等の活性化」に加えて、「街なか居住」や「都 市福利施設の整備」等の支援措置を追加することにより、中心市街地における「都市機 能の増進」や「経済活力の向上」を図る総合的な支援法に改め、それに伴い法律名を「中 心市街地の活性化に関する法律」(以下、「改正中心市街地活性化法」という。)と変 更した。 ② 基本理念、責務規定の創設 改正中心市街地活性化法を通じて目指すべき中心市街地の活性化のあり方、関係者間
Ⅰ-3 の連携の必要性、国の支援のあり方について基本となる理念を明らかにし、併せて、中 心市街地の活性化を図るに当たって、国・地方公共団体・事業者に求められる責務につ いて定めた。 ③ 国による「選択と集中」の強化 (ⅰ) 中心市街地活性化本部の設置 中心市街地活性化の実現のためには、市街地の整備改善、商業等の活性化に加え、 都市利便の増進を図るための施設整備、共同住宅の整備など中心市街地における都市 機能の増進、経済社会の活力の向上に関する各種の施策を政府として総合的かつ効果 的に推進することが必要であるため、内閣に中心市街地活性化本部を設置することと した。中心市街地活性化本部は、基本方針の案の作成、基本方針に基づく施策の実施 の推進、施策の企画立案・総合調整等に関する事務を行うこととされている。 (ⅱ) 基本方針に定める事項 旧中心市街地活性化法では、基本方針は主務大臣が定めることとなっていたが、改 正中心市街地活性化法では、中心市街地活性化について、政府全体で取り組むため、 中心市街地の活性化を図る基本的な方針を政府が定めるものとし、中心市街地活性化 本部が作成した基本方針の案について、閣議決定を行うこととした。基本方針に記載 事項として各号に定める事項は、次のとおりである。 ○中心市街地の活性化の意義及び目標に関する事項 ○中心市街地の活性化のために政府が実施すべき施策に関する基本的な方針 ○中心市街地の位置及び区域に関する基本的な事項 ○中心市街地の活性化を図るために必要な事業に関する事項 ○中心市街地の活性化を図るために必要な事業及び措置の総合的かつ一体的推進に関 する基本的な事項 ○中心市街地における都市機能の集積の促進を図るための措置に関する基本的な事項 ○その他中心市街地の活性化に関する重要事項 (ⅲ) 内閣総理大臣による基本計画の認定制度の創設 市町村が作成する中心市街地活性化基本計画について、内閣総理大臣による認定制 度を創設し、多様な都市機能の増進と商業等の活性化に意欲的に取り組む市町村を重 点的に支援することとしている。基本計画に定める事項には、基本方針に追加した事 項のほか、中心市街地活性化の目標、計画期間等が含まれる。 認定の基準としては、①基本方針に適合すること、②中心市街地の活性化に相当程度 寄与するものであること、③円滑かつ確実に実施されると見込まれること、の3点が 定められており、具体的には、基本方針で定められることになる。特に三大都市圏及 び政令指定都市以外の地方都市においては、特別用途地区の活用による準工業地域に おける大規模集客施設の立地の制限を認定の条件とすることとしてる。 なお、旧中心市街地活性化法に基づく基本計画は法改正に伴い効力を失うため、改め て新しい基本方針に基づく基本計画を策定し、認定申請を行なう必要がある。 ④ 多様な民間主体の参画 都市機能の増進を推進する者(中心市街地整備推進機構、まちづくり会社等)と経 済活力の向上を推進する者(商工会又は商工会議所等)により組織される中心市街地 活性化協議会を法制化し、市町村が基本計画を作成する際に意見を述べる手続などを 設け、多様な関係者の参画による取組の実現を図ることとした。なお、現行の TMO (中小小売商業高度化事業構想を作成し、市町村の認定を受けた認定構想推進事業者) は法的な効力を失い、協議会に発展的改編を図ることになる。また、協議会の構成員
Ⅰ-4 となることができる中心市街地整備推進機構については、従来公益法人のみがその指 定対象なっていたが、近年良好な市街地を形成するために地域に密着したまちづくり 活動を行う主体として、NPO の役割が高まってきたことから、新法においては、特定 非営利活動法人法第2条第2項の特定非営利法人(いわゆるNPO 法人)をはじめと する営利を目的としない法人も指定対象に追加した。 ⑤ 支援措置の拡充 認定を受けた基本計画に基づいて行われる事業に対する支援措置として、新たに以 下の特例等の新設又は拡充を行った。 ○土地区画整理事業の換地特例の拡充 保留地として定められる土地の対象に、認定基本計画において定められた公営住宅 等の用に供する土地を追加する。 ○中心市街地共同住宅供給事業の創設 中心市街地共同住宅供給事業を実施しようとする者が、事業の実施に関する計画を 作成し市町村長の認定を受けた場合、国は、事業者に補助する地方公共団体に対し 補助することができる。 ○大規模小売店舗立地法の特例の創設 都道府県等は、区域を定め、大規模小売店舗立地法の規定の緩和を行うことができ る。(第一種特例区域:規制の実質的な撤廃、第二種特例区域:特区措置の全国展開) ○共通乗車船券の特例の創設 認定中心市街地の旅客を対象とする二以上の運送事業者が共同で発行する共通乗車 船券の届け出手続きを簡素化する。 等 (3) 特定商業集積の整備の促進に関する特別措置法の廃止 商業の活性化に対する支援措置を中心市街地に集中的に講ずるとの観点から、特定商 業集積の整備の促進に関する特別措置法を廃止した。 (4) 施行期日 改正中心市街地活性化法は、平成18年6月7日に公布され、同8月22日に施行さ れた。
3,平成26年改正
1.趣旨 少子高齢化の進展や都市機能の郊外移転により、中心市街地における商機能の衰退や空 き店舗、未利用地の増加に歯止めが掛からない状況である。そこで、「日本再興戦略」に おいて定められた「コンパクトシティの実現」に向け、民間投資の喚起を軸とした中心市 街地の活性化を図るため、以下の措置を講じる。 ① 中心市街地への来訪者等の増加による経済活力の向上を目指して行う事業を認定 し、重点支援する制度の創設 ② 中心市街地の商業の活性化に資する事業の認定制度並びにこれに係る支援措置、道 路占用の許可の特例等の創設 2.概要 (1)民間投資を喚起する新たな重点支援制度の創設 ① 中心市街地への来訪者又は就業者若しくは小売業の売上高を相当程度増加させるⅠ-5 などの効果が高い民間プロジェクト(特定民間中心市街地経済活力向上事業)に絞 って、経済産業大臣が認定する制度を創設。 ② 認定を受けたプロジェクトに対し、以下の支援策を講じる。 ○認定された民間事業者に市町村が貸付けを行う際に、中小企業基盤整備機構が 当該市町村に貸付けを実施。 ○地元の協議会や市町村が立地を望む大規模小売店舗について、大規模小売店舗 立地法の立地手続きを簡素化(説明会開催義務の免除等)。 ※法律上の支援策とあわせて、以下の支援策を講じる。 ・認定された民間事業者を直接支援する補助金を交付。 ・建物等の取得に対する割増償却制度、登録免許税の軽減といった税制優遇措置を適用。 ・施設整備者及び店子に対する一層の低利融資を実施。 (2)中心市街地の活性化を図る措置を拡充 ① 中心市街地の商業の活性化に資する事業を認定する制度を創設。 ○小売業の顧客の増加や小売事業者の経営の効率化を支援するソフト事業(民間 中心市街地商業活性化事業)を、経済産業大臣が認定する制度を創設。 ○認定を受けた事業に対し、以下の支援策を講じる。 ・中小企業基盤整備機構が、中小企業支援策に係る知見を活用して、ソフト事業 に係る情報提供等の協力を実施。 ・中小企業投資育成株式会社による出資について、出資先の資本金上限を3億円 超に引き上げ、出資対象を拡大する。 ② 認定を受けた基本計画に対し、規制の特例等を創設 ○オープンカフェ等の設置に際しての道路占用の許可の特例を創設。 ○それぞれの中心市街地に限って活動が認められる特例通訳案内士制度を創設。 ③ 基本計画を作成しようとする市町村の規制の解釈に関する疑問等に対し、国が回 答する制度を創設。 3.施行期日 改正中心市街地活性化法は、平成26年4月25日に公布され、同7月3日に施行さ れた。
中心市街地の活性化のために8府省庁で 「市街地の整備改善」、「商業等の活性化」 を一体的に推進。 ゾーニング(土地利用規制) 地域毎に大型店の適正な立地を実現。 大型店の郊外立地を規制する必要があると市町村が 判断した場合の土地利用規制制度を措置。(特別用途 地区、特定用途制限地域) 都市計画法の改正によるゾーニング (土地利用規制)(H10~) 大店立地法(H12~) 大型店の立地に際して、「周辺の生活環 境の保持」の観点からの配慮を求める。 (配慮事項) ・交通渋滞・安全確保への対策 ・騒音対策 ・廃棄物の保管、処理対策 等 中心市街地活性化法(H10~)
大店法(S49~H12)の廃止
中小小売業者との商業調整の廃止。いわゆる「まちづくり三法」の制定等
「まちづくり三法」とは何か
○平成18年改正の概要
まちづくり三法見直しの検討の経緯 平成16年11月 自民党・中心市街地再活性 化調査会に設置された「ま ちづくり三法見直し検討ワー キングチーム」が検討を開 始 平成17年12月 自民党ワーキングチーム及 び中心市街地再活性化調 査会が「まちづくり三法見直 しに関する最終取りまとめ」 を決定し、自民党政調審議 会、総務会の了解を得る。 与党の動き 平成17年8月 自民党政権公約2005(06 6.まちづくり三法の見直しと 中心市街地の再活性化) 「まちづくり三法」を見直し、 都市機能の市街地集約とに ぎわい回復を理念とする基 本法的な法律を次期通常国 会に提出する。 中心市街地再生のためのまちづくりのあり方に関するアドバイザリー会議 (座長:金本良嗣東大教授) 平成16年11月~平成17年7月 第1回~第6回会議開催 社会資本整備審議会 都市計画・歴 史的風土分科会 中心市街地再生小 委員会 (委員長:小林重敬横浜国大 教授) 平成17年6月 諮問「新しい時代の都 市計画はいかにあるべきか。」 社会資本整備審議会 建築分科会 市 街地の再編に対応した建築物整備部 会(部会長:小林重敬横浜国大教授) 平成17年7月 諮問「人口減少等社会 における市街地の再編に対応した建 築物整備のあり方について」 国交省における検討経緯 平成17年 8月 最終報告書 平成18年2月 社会資本整備審議会より答申 平成18年2月 社会資本整備審議会より答申 第164回通常国会において、「中心市街地の活性化に関する法律」及び「都市計画法」を改正 その他 平成16年9月 総務省より、中心市街 地の活性化に関する行 政評価・監視結果に基 づく勧告 平成17年6月 参議院決算委員会より 会計検査院に対し、中 心市街地活性化プロ ジェクトの実施状況に ついて、会計検査の実 施及びその結果の報 告を要請(平成18年10 月報告) 平成16年9月~ 産業構造審議会流通 部会・中小企業政策審 議会経営支援分科会 商業部会合同会議 平成17年12月 中間取りまとめ ~コンパクトでにぎわ いあるまちづくりを目指 して~ を公表 Ⅰ-6○自動車依存型の都市構造による高齢者等の生活利便性低下 ○拡散した都市構造による各種公共サービスの効率性低下、都市経営コストの増大 ○広域的都市機能の立地による道路計画上想定しない交通渋滞の発生 ○都市機能の拡散に伴う公共交通の衰退、自動車利用の増加による環境負荷の増大
なぜ中心市街地活性化が必要なのか
(現状~方向性) これまでの都市の拡大成長を前提としたまちづくりの結果 ○市役所、病院、学校の郊外移転 ○郊外型ショッピングセンターの増加 ○中心部のシャッター商店街 都市の拡大成長を前提としたまちづくりの弊害 様々な都市機能がコンパクトに集約した、歩いて暮らせるまちづくりを進めることが必要 人口減少・超高齢社会を迎える今後のまちづくりの方向性 居住・公益など様々な都市機能が郊外へ拡散 中心市街地の空洞化 コンパクトなまちづくりを実現していくためには、 ○都市機能の無秩序な拡散防止 ○中心市街地への都市機能の集約 の両輪で取組むことが必要なぜ中心市街地活性化が必要なのか
(方向性~法改正) 都市計画法の改正 都市機能の無秩序な拡散防止(都市計画制度の活用) 中心市街地活性化法の改正 都市機能の集積を誘導するための予算措置の充実 (認定計画に基づく取組について重点支援) 中心市街地への都市機能の集積(中心市街地活性化の推進) 【大規模集客施設の立地可能な地域】 ○大規模集客施設について、商業地域等の用途地域を除き、一旦立 地を制限 ○立地する場合には、都市計画手続を経ることにより、地域が判断 する仕組とする ○公共公益施設についても開発許可を要することとする等、開発許 可制度の見直し ○中心市街地活性化本部(本部長:内閣総理大臣)の創設 ○基本計画の内閣総理大臣認定の創設 ○多様な民間主体が参画する中心市街地活性化協議会の法制化 ○市街地の整備改善 ○街なか居住の推進 ○建物の用途転換による公益施設の立地促進 ○商業等の活性化 ○LRT、バスなどの公共交通機関の充実 (改正前) 都市計画区域の約9割(87.2%)※ ※市街化調整区域を大規模集客施設が立地可能な地域としてカウント (改正後) 商業地域、近隣商業地域、準工業地域に限 られ、都市計画区域の1割未満(3.4%) (改正前) 市町村が単に作成する基本計画 (改正後) 市町村が作成する基本計画に内閣総理大臣の 認定を与え、フォローアップを行う。 (改正前) 市街地の整備改善、商業等の活性化 (改正後) 市街地の整備改善、商業等の活性化に加え、 街なか居住の推進、公益施設の立地促進、公 共交通機関の充実を追加。 基 本 計 画 関 係 支 援 策 関 係 Ⅰ-7中心市街地活性化法等の施行スケジュールと状況 6月 7日 法律公布 中心市街地活性化本部の設置 8月11日 政令の公布 平成18年9月26日 マニュアルの公表 平成18年9月8日 基本方針の閣議決定 平成18年8月22日 法律施行 平成18年5月31日 法案成立 中心市街地活性化法 平成19年11月30日 全面施行 (大規模集客施設の立地規制の強化、開発許可制度の 見直し、用途緩和型地区計画の創設等) 5月31日 法律公布 平成18年5月24日 法案成立 平成18年8月30日 一 部 施 行 (都市計画提案制度の拡充の先行的施行) 平成18年11月30日 一 部 施 行 (準都市計画区域の見直しの先行的施行) 都市計画法(参考) 中心市街地活性化基本計画の認定(平成30年6月28日現在 225計画(142市2町)) 平成19年2月8日(2地区) 富山市、青森市 ※うち下線68計画は2期計画認定、下線太字10計画は3期計画認定 平成19年5月28日(11地区) 久慈市、金沢市、岐阜市、府中市、山口市、高松市、熊本市、八代市、豊後高田市、長野市、宮崎市 平成19年8月27日(5地区) 帯広市、砂川市、千葉市、浜松市、和歌山市 平成19年11月30日(5地区) 三沢市、高岡市、福井市、越前市、鳥取市 平成19年12月25日(1地区) 鹿児島市 平成20年3月12日(8地区) 滝川市、柏市、新潟市、藤枝市、奈良市、宝塚市、久留米市、日向市 平成20年7月9日(22地区) 小樽市、弘前市、八戸市、盛岡市、秋田市、鶴岡市、大野市、飯田市、中津川市、豊田市、大津市、尼崎市、 伊丹市、神戸市(新長田地区)、松江市、西条市、四万十市、北九州市(小倉地区)、北九州市(黒崎地区)、 諫早市、大分市、別府市 平成20年11月11日(13地区)伊賀市、岩見沢市、富良野市、山形市、大田原市、高崎市、長岡市、上越市(高田地区)、甲府市、塩尻市、米子市、 松山市、山鹿市 平成21年3月27日(10地区) 遠野市、白河市、静岡市(静岡地区)、静岡市(清水地区)、掛川市、名古屋市、守山市、丹波市、田辺市、酒田市 平成21年6月30日(6地区) 稚内市、川越市、豊橋市、長浜市、直方市、小城市 平成21年12月7日(9地区) 石岡市、敦賀市、沼津市、大垣市、高槻市、姫路市、下関市、大村市、 植木町(現熊本市 平成22年3月23日合併) 平成22年3月23日(8地区) 十和田市、石巻市、福島市、上田市、倉敷市、唐津市、佐伯市、沖縄市 平成22年11月30日(3地区) 大仙市、明石市、川西市 平成23年3月25日(4地区) 北見市、旭川市、日光市、福知山市 平成23年6月29日(1地区) 東海市 平成24年3月29日(9地区) 玉野市、飯塚市、富山市、青森市、金沢市、熊本市、豊後高田市、長野市、高岡市 平成24年6月28日(1地区) 岐阜市 平成24年11月30日(3地区) 上山市、高知市、日南市 平成25年3月29日(17地区) 函館市、小田原市、安城市、津山市、周南市、帯広市、八戸市、福井市、大野市、藤枝市、豊田市、大津市、鳥取市、 松江市、府中市、大分市、鹿児島市 平成25年6月28日(2地区) 十日町市、高松市 平成25年11月29日(2地区) 草津市、盛岡市 平成26年3月28日(13地区) 須賀川市、土浦市、久慈市、白河市、高崎市、柏市、長岡市、飯田市、豊橋市、長浜市、山口市、久留米市、諫早市 平成26年10月17日(5地区) 岩国市、富良野市、山形市、甲府市、松山市 平成27年1月22日(2地区) 石巻市※、浜松市※ 平成27年3月27日(15地区) 蕨市、高山市、堺市、江津市、長崎市、岩見沢市、酒田市、福島市、川越市、上田市、掛川市、姫路市、川西市、 倉敷市、守山市※ 平成27年6月30日(3地区) 会津若松市、倉吉市、竹田市 平成27年11月27日(3地区) 大垣市、三原市、米子市 平成28年3月15日(14地区) 田原市、伊勢市、小林市、長井市※、弘前市、遠野市、静岡市、福知山市、丹波市、伊丹市、明石市、佐伯市、 唐津市、沖縄市 平成28年6月17日(3地区) 水戸市、青梅市、府中市 平成28年11月29日(2地区) 雲南市、越前市 平成29年3月24日(9地区) いわき市、東近江市、大牟田市、奄美市、秋田市、富山市、高岡市、金沢市、熊本市 平成29年6月23日(1地区) 高槻市 平成29年11月28日(1地区) 上山市 平成30年3月23日(11地区) 寄居町、八王子市、基山町、鶴岡市、高知市、岐阜市、藤枝市、豊田市、鳥取市、大分市、鹿児島市 平成30年6月28日(1地区) 中津川市 ※:地域再生計画の認定制度に基づく法律上の特別の措置 「中心市街地の活性化に関する法律の一部を改正する法律」の概要 (1) 少子高齢化の進展や都市機能の郊外移転により、中心市街地における商機能の衰退や空き店舗、未利用地の増加に歯止めが掛から ない状況。 (2) このような状況の中、「日本再興戦略」において定められた「コンパクトシティの実現」に向け、国土交通省とも連携を図りつつ、民間投資の 喚起を軸とする中心市街地活性化を図ることが有効。 1.背 景 (1) 中心市街地への来訪者又は中心市街地の就業者若しくは小売業の売上高を相当程度増加させることを目指して行う事業を認定し、重 点支援することで民間投資を喚起する制度を新たに創設。 (2) 中心市街地の活性化を進めるため、小売業の顧客の増加や小売事業者の経営の効率化を支援するソフト事業を認定する制度、オープ ンカフェ等の設置に際しての道路占用の許可の特例、それぞれの中心市街地において活動が認められる特例通訳案内士制度等を創設。 2.改正法の概要 3.措置事項の概要 A.重点支援(民間投資を喚起する新たな制度の創設) (1) 中心市街地における経済活力の向上を図るため、中心市街地 への来訪者を増加させるなどの効果が高い民間プロジェクトを認 定する制度を新たに創設。 (2) 当該認定事業計画に対する特例措置として、①予算措置の拡 充、②税制優遇措置(建物等の取得に対する割増償却制度 等)の創設、③中小企業基盤整備機構による市町村を通じた無 利子融資、④地元が望む大規模小売店舗の立地手続きの簡 素化等の措置を講ずる。 地元同意 が必要 【従来のスキームを拡充】 中心市街地活性化基本計画 作成:市町村 認定:内閣総理大臣 中心市街地 活性化協議会 A.重点支援 B.裾野拡大(中心市街地活性化を図る新たな措置) ※中心市街地活性化基本計画の認定要件を緩和する。(基本方針の改定) (1) 小売業の顧客の増加や小売事業者の経営の効率化を図るソフ ト事業(イベント・研修を行う事業)を認定する制度を新たに創設 し、資金調達を円滑化する等の支援を行う。 (2)道路占用の許可の特例措置、中心市街地において活動が認め られる特例通訳案内士制度といった規制の特例等の措置を講 じる。(国交省と連携) 支援 ①来訪者の増加 ②就業者の増加 ③小売業の売上高の増加 目 標 【今回の改正で新設】 民間中心市街地商業活性化事業 作成:民間事業者(市町村経由) 認定:経済産業大臣 B.裾野拡大 ・予算措置の拡充 ・税制優遇措置 ・無利子融資 ・大店立地法の特 例 小売事業者を支援す るソフト事業 ・規制の特例 支援 【今回の改正で新設】 特定民間中心市街地経済活力向上事業 作成:民間事業者(市町村経由) 認定:経済産業大臣 ○平成26年改正の概要(民間投資の喚起を図るための法改正) ※経済産業省資料 Ⅰ-8
基 本 方 針 中心市街地活性化本部(本部長:内閣総理大臣、構成員:全閣僚)が案を作成し、閣議決定 中心市街地活性化 基本計画 <市町村が作成> 基本計画 への意見 認定中心市街地活性化 基本計画 ○基本的な方針 ○位置及び区域 ○目標(定量的な数値目標) ○計画期間(概ね5年以内) ○中心市街地活性化のための事業 ○フォローアップ ○推進体制 等 認定計画 の実施等 について 意見 内閣総理大臣 関係行政機関の長 協 議 同意 内閣総理大臣による認定制度 認定申請 認 定 中 心 市 街 地 活 性 化 協 議 会 (ま ち づ く り 会 社 ・商 工 会 議 所 ・市 町 村 ・地 域 住 民 ・民 間 事 業 者 等 ) 地域ぐるみ の取組 (例 ) 【目 的】 少子高齢化、消費生活等の状況変化に対応して、中心市街地における都市機能の増進及び経済 活力の向上を総合的かつ一体的に推進。 【基本理念】 地方公共団体、地域住民及び関連事業者が相互に密接な連携を図りつつ主体的に取り組むことの 重要性にかんがみ、その取組に対して国が集中的かつ効果的に支援を行う。 認定基本計画への重点的な支援 経済活力の向上 市街地の整備改善 まちなか居住の推進 ・地域・まちなか商業活性化支援事業 ・中心市街地活性化ソフト事業 都市福利施設の整備 ・都市再生整備計画事業※ ・暮らし・にぎわい再生事業※ 国土交通省、経済産業省、総務省等
中心市街地活性化制度の概要
・中心市街地共同住宅供給事業※ ※社会資本整備総合交付金を活用して支援 ・当該中心市街地において市町村が作 成する基本計画に記載された事 業(中活法第9条第2項第2号から第6 号までに規定する事業)を実施しよ うとする事業者 ・認定基本計画及びその実施に関し密 接な関係を有する者 ・当該中心市街地をその区域に含む市 町村 (デベロッパー、商業関係者、地 権者、市町村等) ・市町村が作成する基本計画、認定基本計画の実施等について、市町村に意見を述べることができる。(法第15条第9項) ・市町村が基本計画を作成する際の意見聴取 (法第9条第6項) ・民間事業者が事業計画を作成する際の協議 (法第42条第1項、法第48条第1項、法第50条第1項) 協議会の役割 ・中心市街地整備推進機構 又は ・良好な市街地を形成するため のまちづくりの推進を図る事 業活動を行うことを目的として 設立された会社(まちづくり会 社) ・商工会又は商工会議所 又は ・商業等の活性化を図る事業 活動を行うことを目的として 設立された一般社団法人等 又は特定会社 【都市機能の増進】 【経済活力の向上】 設置者(必須構成員) ・協議により規約を定め、共同で協議会を組織 ・協議会を組織した旨を公表 中立的な立場で協議会に参加 協議会のしくみ 任意構成員 参加 要請 参加の 申出 (事業者のみ) 協議会を組織 するよう要請中心市街地活性化協議会の概要
「中心市街地活性化協議会」の設置状況につきましては、 中心市街地活性化協議会支援センター のHPをご覧ください。 URL : http://machi.smrj.go.jp/active/index.html Ⅰ-9基本計画の認定基準
○認定基準 市町村 内閣総理大臣 (内閣府担当事務局) 関係行政機関の長 (関係府省庁) 認定申請 協議 同意 認定 認定の流れ 認定 同意 ①基本方針に適合するものであること。 →基本方針の該当部分に適合した内容であることが必要 (第1章、第2章4.、第3章、第9章、第10章、第12章) ② 当該基本計画の実施が当該市町村における中心市街地の活性化の実現に相当程度寄与する ものであると認められること。 →以下の点で判断 a)中心市街地の活性化を実現するために必要な第4章から第8章までの事業等が記載されていること。 ※(合理的な理由が記載されていれば、新たな事業等について記載する必要なし) b) a)の事業等の実施を含む当該基本計画の実施が中心市街地の活性化の実現に相当程度寄与するも のであることが合理的に説明されていること。 ③ 当該基本計画が円滑かつ確実に実施されると見込まれるものであること。 →以下の点で判断 a) 事業等の主体が特定されているか、又は、特定される見込みが高いこと。 b) 事業等の実施スケジュールが明確であること。 ○同意基準 → 所管する法令等への適合性及び諸計画との整合性中心市街地活性化基本方針の概要
○ 政府が実施すべき施策とともに、基本計画の認定基準や実施状況についての評価等、中心市街地の活 性化を図るための基本的な方針を、中心市街地活性化本部で作成したもの Ⅰ.中心市街地の活性化の意義及び目標 Ⅱ.中心市街地の活性化のために政府が実施すべき 施策に関する基本的な方針 Ⅲ. 中心市街地の位置及び区域 Ⅳ.~Ⅷ. 各種事業等の推進 Ⅸ. Ⅳ.からⅧ.までの事業等の総合的かつ一体 的推進 Ⅹ. 中心市街地における都市機能の集積の促進を 図るための措置 Ⅻ.その他中心市街地の活性化に関する重要な事項 ・人口減少、少子高齢社会を迎えている中で、子ども・子育て世代や 高齢者にも暮らしやすいコンパクトなまちづくり ・環境負荷の小さなまちづくりにもつながる ○政府における推進体制の整備 ○認定を受けた基本計画の取組に対する重点的な支援、 認定と連携した支援措置の創設・充実 ○基本計画の認定基準 ○基本計画の実施状況についての評価の実施等 (本部において、施策の企画・立案、総合調整、進捗状況の把握。 関連施策・各府省の緊密な連携、地方支分部局での適切な助言。等) 基本方針に適合するものであること など ・計画期間は、概ね5年以内を目安とする。 ・進捗状況の把握 ・施策の実施状況の事後評価 ○中心市街地の要件、数など → 原則的には1市町村に1区域。地域の実情により、複数存在 する場合も考えられる。 (市街地整備、教育・医療・福祉等都市福利施設の整備、街なか居住 の推進、経済活力の向上 など) ○推進体制の整備 ○基本計画に基づく事業・措置の一体的推進、住民等 様々な主体の巻き込み → 市町村の行政担当部局の連携。中心市街地活性化協議会の 設置。(事業の実施者に加え、地権者、地域住民、行政等多 様な者の参画) ○都市機能の集積の促進の考え方 ○都市計画手法の活用 → 都市機能の無秩序な拡散を防止。認定に際しては、集積の ための取組や周辺の開発状況等を踏まえ判断。 → 集積促進のため、地区計画等を活用。地方都市では、準工業 地域で大規模集客施設に係る特別用途地区等が決定される場 合に認定。 ・実践的、試行的な活動等により、厳選された事業による計画を策定。 ・都道府県で、必要な体制整備。市町村との意見交換。市町村への 支援、助言を実施。 Ⅺ.特定民間中心市街地経済活力向上事業の中心市街地 への来訪者又は中心市街地の就業者若しくは小売業の 売上高の増加の目標の設定に関する事項 Ⅰ-10中心市街地の要件
○ 当該市街地に、相当数の小売商業者が集積し、及び都市機能が相当程度 集積しており、その存在している市町村の中心としての役割を果たしている市 街地であること。 ○ 当該市街地の土地利用及び商業活動の状況等からみて、機能的な都市活 動の確保又は経済活力の維持に支障を生じ、又は生ずるおそれがあると認 められる市街地であること。 ○ 当該市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を総合的かつ一 体的に推進することが、当該市街地の存在する市町村及びその周辺の地域 の発展にとって有効かつ適切であると認められること。 中心市街地活性化法による措置は、都市の中心の市街地であって、次に掲げる要件に 該当するものについて講じられる。準工業地域に対する立地制限
大規模集客施設は、商業地域、近隣商業地域及び準工業地域の3つの用途地域におい て立地可能 都市計画法、建築基準法等の改正 地方都市の場合、大都市と比べて人口や都市活動の規模が相対的に小さい →準工業地域に大規模集客施設が立地した場合に、中心市街地活性化への影響は大きい 三大都市圏及び政令指定都市を除く地方都市においては、基本計画の内閣総理大臣による認定 に際し、特別用途地区等による準工業地域における大規模集客施設の立地の制限していることを 条件とする。 (三大都市圏及び政令指定都市においても、必要に応じて、特別用途地区等を活用) 中心市街地活性化基本方針・マニュアル Ⅰ-11市 町 村 の 流 れ 関 係 府 省 庁 の 流 れ 基 本 計 画 作 成 の 検 討 基 本 計 画 作 成 の 完 了 認 定 基 本 計 画 ■過去の取組に対する評価 ■コンパクトなまちづくりを目指 すための方針等の公表 中心市街地 活性化協議会 意 見 事前相談対応 内閣府担当事務局 関係府省庁 各地方支分部局事業担当部局 連絡、調整 認定審査 内閣府担当事務局 関係府省庁 同意協議 認 定 手 続 重 点 的 な 支 援 地域の合意形成 ①計画期間の設定 ②事業等の選定 ③事業等の実施が中 心市街地の活性化 に寄与するもので あることを合理的に 説明 ④担い手の組織化 等
中心市街地活性化基本計画の認定制度の流れ
①客観的現状分析 ②ニーズ分析に基づく事業等の集中実施 ③様々な主体の巻き込み ④各種事業等との連携・調整等 ⑤地域ぐるみでの取組 基本計画作成過程での留意点 認 定 に 関 す る 事 前 相 談 支 援 措 置 (事 業 )に 関 す る 事 前 相 談 連絡、調整 ◆区域内における居住環境の向上 ・公営住宅を除却し、区域内で建て替える際の除却 費の補助 ・住宅事業者による都市計画、景観計画の提案制度 (例:低層住居専用地域への用途変更) ●立地適正化計画(市町村) ・都市全体の観点から、居住機能や福祉・医療・商業等の都市機能の立地、公共交通の充実に関する包括的なマスタープランを作成 ・民間の都市機能への投資や居住を効果的に誘導するための土俵づくり(多極ネットワーク型コンパクトシティ) 都市機能誘導区域 生活サービスを誘導するエリアと当該エリアに誘 導する施設を設定 ◆都市機能(福祉・医療・商業等)の立地促進 ○誘導施設への税財政・金融上の支援 ・整備に対する補助 ・整備に対する民間都市開発機構の出資等 ・外から内(まちなか)への移転に係る買換特例 ○公的不動産・低未利用地の有効活用 ・市町村が公的不動産を誘導施設整備に提供す る場合、国が直接支援 ○医療施設等の建替等のための容積率等の緩和 ・誘導施設について容積率等の緩和が可能 ◆歩いて暮らせるまちづくり ・附置義務駐車場の集約化も可能 ・歩行者の利便・安全確保のため、一定の駐車場の 設置について、届出、市町村による働きかけ ・歩行空間の整備支援 ◆区域外の都市機能立地の緩やかなコント ロール ・誘導したい機能の区域外での立地について、届 出、市町村による働きかけ 居住誘導区域 居住を誘導し人口密度を維持するエリアを設定 ◆区域外の居住の緩やかなコントロール ・一定規模以上の区域外での住宅開発について、届 出、市町村による働きかけ ・市町村の判断で開発許可対象とすることも可能 ◆公共交通を軸とするまちづくり ・地域公共交通網形成計画の立地適正化計画への調和、計画策定支援(地域公共交通活性化再生法) ・都市機能誘導区域へのアクセスを容易にするバス専用レーン・バス待合所や駅前広場等の公共交通施設の整備支援 ◆区域外の住宅等跡地の管理・活用 ・不適切な管理がなされている跡地に対する市町村 による働きかけ ・都市再生推進法人等(NPO等)が跡地管理を行う ための協定制度 ・協定を締結した跡地の適正管理を支援 予算 予算 予算 予算 税制 ※下線は法律に規定するもの 予算 予算 公共交通 維持・充実を図る公共交通網を設定 公共交通 維持・充実を図る公共交通網を設定 予算 ・地方都市では、高齢化が進む中で、市街地が拡散して低密度な市街地を形成。大都市では、高齢者が急増。 背景 法律の概要 平成26年8月1日施行参考:都市再生特別措置法等の一部を改正する法律の概要
Ⅰ-12中心市街地活性化基本計画の認定状況 (平成30年6月末までの認定計画数:225計画(144都市)) 認定次 認定日 地区 認定地方公共団体 赤字 2期計画認定 赤字 3期計画認定 灰色:計画終了 第1次 平成19年2月8日 2 富山市・青森市 第2次 平成19年5月28日 11 久慈市・金沢市・岐阜市・府中市(広島)・山口市・高松市・ 熊本市・八代市・豊後高田市・長野市・宮崎市 第3次 平成19年8月27日 5 帯広市・砂川市・千葉市・浜松市・和歌山市 第4次 平成19年11月30日 5 三沢市・高岡市・福井市・越前市・鳥取市 第5次 平成19年12月25日 1 鹿児島市 第6次 平成20年3月12日 8 滝川市・柏市・新潟市・藤枝市・宝塚市・久留米市・日向市・ 奈良市 第7次 平成20年7月9日 22 小樽市・弘前市・盛岡市・秋田市・鶴岡市・大野市・中津川市・ 豊田市・大津市・神戸市(新長田地区)・尼崎市・伊丹市・松江市・ 西条市・四万十市・北九州市(小倉地区・黒崎地区)・諫早市・ 大分市・別府市・八戸市・飯田市 第8次 平成20年11月11日 13 伊賀市・岩見沢市・富良野市・山形市・大田原市・高崎市・ 長岡市・上越市(高田地区)・甲府市・塩尻市・米子市・松山市・ 山鹿市 第9次 平成21年3月27日 10 遠野市・白河市・静岡市(静岡地区・清水地区)・掛川市・ 名古屋市・守山市・丹波市・田辺市・酒田市 第10次 平成21年6月30日 6 稚内市・川越市・豊橋市・長浜市・直方市・小城市 第11次 平成21年12月7日 9 石岡市・敦賀市・沼津市・大垣市・高槻市・姫路市・下関市)・ 大村市・熊本市(植木地区) 第12次 平成22年3月23日 8 十和田市・石巻市・福島市・上田市・倉敷市・唐津市・佐伯市・ 沖縄市 第13次 平成22年11月30日 3 大仙市・明石市・川西市 第14次 平成23年3月25日 4 北見市・旭川市・日光市・福知山市 第15次 平成23年6月29日 1 東海市 第16次 平成24年3月29日 9 玉野市・飯塚市・富山市・青森市・金沢市・熊本市・ 豊後高田市・長野市・高岡市 第17次 平成24年6月28日 1 岐阜市 第18次 平成24年11月30日 3 上山市・高知市・日南市 認定次 認定日 地区 認定地方公共団体 赤字 2期計画認定 赤字 3期計画認定 灰色:計画終了 第19次 平成25年3月29日 17 函館市・小田原市・安城市・津山市・周南市・帯広市・八戸市・ 福井市・大野市・藤枝市・豊田市・大津市・鳥取市・松江市・ 府中市(広島)・大分市・鹿児島市 第20次 平成25年6月28日 2 十日町市・高松市 第21次 平成25年11月29日 2 草津市・盛岡市 第22次 平成26年3月28日 13 須賀川市・土浦市・久慈市・白河市・高崎市・柏市・長岡市・ 飯田市・豊橋市・長浜市・山口市・久留米市・諫早市 第23次 平成26年10月17日 5 岩国市・富良野市・山形市・甲府市・松山市 第24次 平成27年1月22日 2 石巻市・浜松市 第25次 平成27年3月27日 15 蕨市・高山市・堺市・江津市・長崎市・岩見沢市・酒田市・福島市・ 川越市・上田市・掛川市・姫路市・川西市・倉敷市・守山市 第26次 平成27年6月30日 3 会津若松市・倉吉市・竹田市 第27次 平成27年11月27日 3 三原市・大垣市・米子市 第28次 平成28年3月15日 14 田原市・伊勢市・小林市・長井市・弘前市・遠野市・ 静岡市(静岡地区・清水地区)・福知山市・丹波市・ 伊丹市・明石市・佐伯市・唐津市・沖縄市 第29次 平成28年6月17日 3 水戸市・青梅市・府中市(東京) 第30次 平成28年11月29日 2 雲南市・越前市 第31次 平成29年3月24日 9 いわき市・東近江市・大牟田市・奄美市・秋田市・富山市・ 高岡市・金沢市・熊本市 第32次 平成29年6月23日 1 高槻市 第33次 平成29年11月28日 1 上山市 第34次 平成30年3月23日 11 寄居町・八王子市・基山町・鶴岡市・高知市・岐阜市・藤枝市・ 豊田市・鳥取市・大分市・鹿児島市 第35次 平成30年6月28日 1 中津川市 ※現時点で認定を受けている中心市街地活性化基本計画は、86都市86計画(平成30年6月末現在)。 帯広市 砂川市 稚内市 小樽市 岩見沢市 富良野市 北見市 旭川市 青森市 三沢市 弘前市 滝川市 八戸市 十和田市 久慈市 盛岡市 秋田市 大仙市 豊田市 大 垣 市 名古屋市 東海市 豊橋市 伊 賀 市 鹿児島市 宮 崎 市 日 向 市 大 分 市 佐 伯 市 大 津 市 守 山 市 高 槻 市 奈 良 市 和 歌 山 市 田 辺 市 倉 敷 市 高 松 市 西 条 市 松 山 市 四 万 十 市 小城市 諫早市 大村市 熊本市(2地区) 八代市 山鹿市 神 戸 市 明 石 市 沖縄市 遠野市 石巻市 酒田市 鶴岡市 白河市 福島市 石岡市 大田原市 日光市 高崎市 川越市 千葉市柏市 甲府市 塩尻市 飯田市 上田市 静岡市(2地区) 中津川市 浜松市 藤枝市 沼津市 掛川市 豊後高田市 山口市 下関市 久留米市 北九州市(2地区) 直方市 唐津市 山形市 府中市 高 岡 市 長岡市 上 越 市 富 山 市 大 野 市 福 井 市 越 前 市 金 沢 市 敦 賀 市 長 野 市 長 浜 市 福 知 山 市 鳥取市 松江市 宝塚市 伊 丹 市 丹波市 姫 路 市 川 西 市 尼 崎 市 米子市 新潟市 中心市街地活性化基本計画認定都市(平成30年6月末までの認定計画数:144都市225計画) 玉 野 市 飯塚市 高 知 市 日 南 市 上山市 函館市 小田原市 安城市 津山市 周南市 十日町市 草 津 市 須賀川市 土浦市 岩国市 高山市 蕨市 長崎市 江津市 堺 市 会津若松市 倉吉市 別府市 竹 田 市 三 原 市 小 林 市 長井市 田原市 岐阜市 伊 勢 市 水戸市 府中市 青梅市 雲南市 いわき市 東 近 江 市 ※現時点で認定を受けている中心市街地活性化基本計画は、 86都市86計画(平成30年6月末現在)。 大牟田市 奄美市 寄居町 八王子市 基山町 Ⅱ-1
認定中心市街地活性化基本計画の詳細等につきましては、国土交通省HP内
中心市街地活性化のまちづくり 「中心市街地活性化基本計画データベース」をご覧
ください。
(データベースの例)(参考)中心市街地活性化基本計画データベース
URL :
http://www.mlit.go.jp/crd/index/db/index.html
(参考)全国中心市街地活性化まちづくり連絡会議
まちづくり三法の改正や都市再生特別措置法の改正により、中心市街地のまちづくりを進める重要な主体として位置付けられた、 まちづくり会社、中心市街地整備推進機構及び都市再生推進法人等が情報交流を行い、民間主体による中心市街地の再生と コンパクトなまちづくりを促進することを目的とする。 会 員 年会費 12,000円 賛助会員 年会費 50,000円 活動内容 ※旅費等実費については会員各自にてご負担頂きます ○相談室の設置 ・まちづくり手法等の相談 (都市機構:全国まちづくり支援室) ・出融資に係る相談 (民都機構:中心市街地活性化支援室) ・再開発等の相談 (再開発協会:企画部内) ・市街地整備に関する相談 (区画機構:まちなか支援センター内) ○中心市街地活性化や都市再生に係る情報共有、ノウハウの蓄積 ・総会 (年1回、6月頃開催) ・勉強会の開催 (年2回、6月・11月頃開催) まちづくり会社が行っている事業の手法や工夫等の紹介 等 直近では平成30年7月5日、6日に東京都において開催 (まちづくり会社の職員だけでなく、市町村職員も参加可能。) ・HPの設置 会員、事務局の連絡や提案、情報交換など Ⅱ-2 ○設 立 : 平成19年6月28日 ○会 員 : 48団体(平成30年7月5日現在)中心市街地活性化基本計画の認定を受けた又は受けようとしている 市町村のまちづくり会社、中心市街地整備推進機構及び都市再生推進法人等 ○役員会社 会長:(株)まちづくり松山 副会長:(株)黒壁、豊田まちづくり(株) 監事:(一財)柏市まちづくり公社、(株)飯田まちづくりカンパニー ○賛助会員: 4団体 (平成30年7月5日現在) 会の趣旨に賛同する者 ○参与会員: 都市再生機構、民間都市開発推進機構、全国市街地再開発協会、区画整理促進機構 ○会 費 : 連絡会議概要Ⅲ-1
中心市街地の活性化を図るための基本的な方針
平成18年9月8日 閣 議 決 定 平成19年12月7日 一 部 変 更 平成21年4月24日 一 部 変 更 平成23年10月7日 一 部 変 更 平成26年7月25日 一 部 変 更 平成26年12月27日 一 部 変 更 平成28年4月1日 一 部 変 更 平成30年3月30日 一 部 変 更 中心市街地は、商業、業務、居住等の都市機能が集積し、長い歴史の中で文化、伝統をはぐく み、各種機能を培ってきた「まちの顔」とも言うべき地域である。 しかしながら、病院や学校、市役所などの公共公益施設の郊外移転等都市機能の拡散、モー タリゼーションの進展、流通構造の変化等による大規模集客施設の郊外立地、居住人口の減少 等中心市街地のコミュニティとしての魅力低下、中心市街地の商業地区が顧客・住民ニーズに十 分対応できていないことなどにより、中心市街地の衰退が進みつつある。 中心市街地の活性化を図るための基本的な方針(以下「本方針」という。)は、中心市街地の活 性化に関する法律(平成10年法律第92号。以下「法」という。)第8条第1項に基づき、中心市街地 が地域の経済及び社会の発展に果たす役割の重要性にかんがみ、中心市街地における都市機 能の増進及び経済活力の向上を総合的かつ一体的に推進するために定めるものである。 本方針に基づく施策の推進に当たっては、平成19年11月30日の地域活性化統合本部会合に おいて了承された「地方再生戦略」の「第1 地方再生の基本的考え方」における「地方再生五原 則」に加え、平成26年12月27日に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略」における「ま ち・ひと・しごとの創生に向けた政策5原則」を踏まえ、施策に取り組むものとする。その際、ブロッ ク別担当参事官が、中心市街地活性化のみならず、都市再生、国家戦略特区、総合特区、構造 改革特区、地域再生、環境モデル都市・環境未来都市に関する相談に一元的に対応するものと し、この体制の下でこれらの取組を一体的に実施するとともに、各府省庁における地方創生及び 国土強靱化の取組と有機的に連携しながら、政府を挙げて総合的な支援を推進するものとする。Ⅲ-2 第1章 中心市街地の活性化の意義及び目標に関する事項 1.中心市街地の活性化の意義 活性化された中心市街地は、 ① 商業、公共サービス等の多様な都市機能が集積し、住民や事業者へのまとまった便益 を提供できること。 ② 多様な都市機能が身近に備わっていることから、高齢者等にも暮らしやすい生活環境 を提供できること。 ③ 公共交通ネットワークの拠点として整備されていることを含め既存の都市ストックが確保 されているとともに、歴史的・文化的背景等と相まって、地域の核として機能できること。 ④ 商工業者その他の事業者や各層の消費者が近接し、相互に交流することによって効率 的な経済活動を支える基盤としての役割を果たすことができること。 ⑤ 過去の投資の蓄積を活用しつつ、各種の投資を集中することによって、投資の効率性 が確保できること。 ⑥ コンパクトなまちづくりが、地球温暖化対策に資するなど、環境負荷の小さなまちづくり にもつながること。 などから、各地域ひいては我が国全体の発展に重要な役割を果たすことが期待される。 しかし、前文で述べたとおり中心市街地の多くの実態は、このような期待にこたえられる状 態になく、我が国が人口減少・少子高齢社会を迎えている中で、都市機能の無秩序な拡散に 歯止めをかけ、多様な都市機能がコンパクトに集積した、子ども・子育て世代や高齢者を含め た多くの人にとって暮らしやすい、歩いて暮らせる、にぎわいあふれるまちづくりを進めていく ことが必要である。 そのため、国、地方公共団体、地域住民及び関連事業者が相互に密接な連携を図りなが ら、地域が自主的かつ自立的に取り組み、国民の生活基盤の核となる中心市街地の活性化 を総合的かつ一体的に推進することにより、地域における社会的、経済的、文化的活動の拠 点となるにふさわしい魅力ある中心市街地の形成を図ることが重要である。 その際、中心市街地の活性化は、人口減少、少子高齢化など、我が国の社会経済状況が 大きく変化する中で、地方都市全体の活力の向上を図るための一環として捉えていくことが重 要であり、地域全体の居住環境の向上、医療・福祉といった機能の確保といった都市構造の 再構築の取組、地域公共交通の充実、更には農業を含む地域活性化の取組等と一体となっ て、各施策と密接に連携して、地域活性化全体の観点から取り組むことが必要である。 2.中心市街地の活性化の目標 中心市街地の活性化は、中心市街地に蓄積されている歴史的・文化的資源、景観資源、 社会資本や産業資源等の既存ストックを有効活用しつつ、地域の創意工夫をいかしながら、 地域が必要とする事業等を、総合的かつ一体的に推進することにより、地域が主体となって 行われるべきものであり、これを通じて次の目標を追求すべきである。 ① 人口減少・少子高齢社会の到来に対応した、子ども・子育て世代や高齢者も含めた多
Ⅲ-3 くの人にとって暮らしやすい、多様な都市機能がコンパクトに集積した、歩いて暮らせる 生活空間を実現すること。 ② 地域住民、事業者等の社会的、経済的、文化的活動が活発に行われることにより、より 活力ある地域経済社会を確立すること。 また、同時に、中心市街地における実態を客観的に把握し、効果的かつ効率的な民間及 び公共投資を実施することにより、インフラの整備・維持管理コストの縮減、各種公共的サー ビスの効率性の向上等を実現することも追求し得るものである。 さらに、中心市街地の活性化による効果を周辺地域にも波及させることにより、様々な地域 の活性化に結びつける必要があり、ひいては国民生活の向上と健全な発展を図らなければ ならない。 第2章 中心市街地の活性化のために政府が実施すべき施策に関する基本的な方針 1.政府における推進体制の整備等 内閣に設置された中心市街地活性化本部(内閣総理大臣を本部長とし、全閣僚を本部員 とする。以下「本部」という。)において、施策で重要なものの企画及び立案を行うとともに、施 策の総合調整を行う。さらに、法第9条に基づき内閣総理大臣の認定を受けた基本計画(以 下「認定基本計画」という。)における進捗状況等の把握に努めるとともに、中心市街地の活 性化に関する施策の見直しなども併せて実施する。 各府省庁においては、本部を中心に緊密な連携を図り、地域の自主性及び自立性を尊重 しつつ、中心市街地の活性化に関する施策を効果的かつ効率的に推進する。また、経済産 業局や地方整備局をはじめとする各府省庁の地方支分部局において、市町村の中心市街 地の活性化に関する取組に対して、適切な支援や助言等を実施する。 また、まち・ひと・しごと創生、都市再生、国家戦略特区、総合特区、構造改革特区、地域 再生、環境モデル都市・環境未来都市、観光立国等の関連する諸施策との連携を図り、これ らの成果を最大限活用する。 2.認定基本計画に基づく取組に対する重点的な支援 政府は、中心市街地の活性化を効果的かつ効率的に推進するため、認定基本計画に基 づく取組に対して、重点的な支援を実施する。 さらに、地域が地理的及び自然的特性、文化的所産並びに経済的環境の変化を踏まえな がら、効果的かつ効率的に中心市街地の活性化を推進するために行う取組に対し、地域の 幅広い選択が可能となるよう、様々な支援措置の整備を行うものとする。 3.基本計画の認定基準 法第9条第10項各号に掲げる基本計画の認定基準について、具体的な判断基準は、以下 のとおりとする。 ① 本方針に適合するものであること。(第1号基準) 本方針のうち、以下に示す項目に定められた事項にのっとっていることをもって判断する。
Ⅲ-4 a) 第1章 中心市街地の活性化の意義及び目標に関する事項 基本計画には、中心市街地の活性化を実現するための取組期間を計画期間として 定めなければならない。なお、計画期間は、基本計画に記載された具体的な取組の効 果が発現する時期等を考慮し、おおむね5年以内を目安に、適切に設定することとす る。 b) 第2章 4.基本計画の認定の手続 c) 第3章 中心市街地の位置及び区域に関する基本的な事項 d) 第9章 第4章から第8章までの事業及び措置の総合的かつ一体的推進に関する基 本的な事項 e) 第10章 中心市街地における都市機能の集積の促進を図るための措置に関する基 本的な事項 f) 第12章 その他中心市街地の活性化に関する重要な事項 ② 当該基本計画の実施が当該市町村における中心市街地の活性化の実現に相当程度寄 与するものであると認められること。(第2号基準) a) 中心市街地の活性化を実現するために必要な第4章から第8章までの事業等に関す る事項が記載されていること。 地域の現状やニーズ、過去の取組の成果等から新たな事業等を必要としないと判断 される事項については、その判断の合理的な理由が記載されていれば、第4章から第 8章までの各章についてそれぞれ新たな事業等を記載する必要はない。 b) a)の事業等の実施を含む当該基本計画の実施が中心市街地の活性化の実現に相 当程度寄与するものであることが合理的に説明されていること。 をもって判断する。 ③ 当該基本計画が円滑かつ確実に実施されると見込まれるものであること。(第3号基準) 中心市街地の活性化を実現するために行う事業等について、 a) 事業等の主体が特定されているか、又は、特定される見込みが高いこと。 b) 事業等の実施スケジュールが明確であること。 をもって判断する。 4.基本計画の認定の手続 ⑴ 基本計画の認定申請 基本計画の認定申請は、市町村が行う。基本計画の作成に当たっては、法第9条第 6項に定めるとおり、法第15条第1項に規定する中心市街地活性化協議会(以下「協 議会」という。)が組織されている場合には基本計画に定める事項について協議会の 意見を、協議会が組織されていない場合には法第9条第2項第5号に掲げる事項につ いて当該市町村の区域をその地区とする商工会又は商工会議所の意見を聴かなけれ ばならない。
Ⅲ-5 基本計画の認定申請に当たって、市町村は、法第9条第9項に基づき、中心市街地 の活性化に係る事業(市町村が基本計画に記載しようとする、法第9条第2項第2号 から第6号までの事業)及びこれに関連する事業に関する規制について規定する法律 等の規定の解釈について、関係行政機関の長に対し、その確認を求めることができる。 なお、解釈について確認を求める規定が複数ある場合や、解釈について確認を求める 規定に係る関係行政機関の長が分からない場合には、内閣府地方創生推進事務局を通 じて確認を求めることもできる。 その際、市町村は、事業内容(当該事業が「これに関連する事業」である場合には、 関連する「中心市街地の活性化に係る事業」の内容、関連すると考える理由を含む。) や解釈を確認したい規定について極力明らかにして確認を求めるものとする。 ⑵ 基本計画の記載事項 基本計画の記載事項は、法第9条第2項及び同条第3項で定めるとおりとする。な お、認定の申請に際し、必要に応じて、関連する資料を添付するものとする。 法第9条第3項第2号で定める中心市街地の活性化の目標を定める場合は、本方針 第1章2.①及び②に掲げられた目標に従い、認定を受けようとする市町村において、 市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略(以下「地方版総合戦略」という。)の目標、 基本的方向等を踏まえ、当該市町村の実情に応じて、重点化等を行って設定すること ができる。その際、設定された目標の達成状況を的確に把握できるよう、地方版総合 戦略の策定に際して設定した地域課題に対する適切な短期・中期の政策目標を踏ま え、当該市町村の実情に即した指標の絶対値、変化率等の定量的な指標に基づいて設 定するものとする。 加えて、目標の達成状況を、より的確に把握するために、地域住民の意識や感覚の 変化、まちのイメージ、満足度等の一義的には定量的な評価が難しい指標についても、 定量的な指標を補完する形で、地域独自の指標として設定することも考えられる。 なお、市町村が、本方針に定める支援措置等のほか、構造改革特別区域基本方針別 表第1に定める特例措置を活用する場合は、当該特例措置を記載した構造改革特別区 域計画を、地域再生基本方針に定める支援措置を活用する場合は、当該支援措置を記 載した地域再生計画を作成し、一括して認定を申請することができる。 ⑶ 関係行政機関の長の同意 内閣総理大臣が行う法第9条第12項に基づく関係行政機関の長の同意の取得につ いては、認定による効果が生じる5.⑴に示す法に定める特別の措置及び5.⑵に示 す認定と連携した支援措置が記載されている場合に、これを行うものとする。 なお、認定による効果が生じない5.⑶に示す中心市街地の活性化に資するその他 の支援措置については、記載されている場合であっても、この限りではない。 また、5.⑶に示す中心市街地の活性化に資するその他の支援措置については、市 町村の求めに応じて関係行政機関に対して情報提供を行う。