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[環境省ニュース]環境技術実証モデル事業

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Academic year: 2021

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(1)113. <環 境省 ニ ュー ス >. 環境技術 実証 モ デ ル 事 業. 環境省総合環境政策局環境研究技 術室. 1:背 景 環境へ の負荷 の少 ない持続可能 な社 会経済 シス テムの構築,あ るいは環境問題 を経済 の成長要因 と捉 え,環 境保全 と経済 の活性化 との一体化 を推 進するためのツールの一つ として,先 進的な環境. 性 の高 い情報 を提供 す る こ とに よ り,利 用者が安 心 して技術導入 で きる環境 を整 える ことが 必要 で あ る。 そ のため には,環 境技術 の環境保全効果 を 第 三 者 が 客観 的 に実証す る しくみ を構築す る こ と が有効 で あ る。. 技術 の活用が今 日の重要な課題 となっている。各 地域 において も,地 元 の企業,大 学,環 境研究所. 第 三 者 が 環境技術 の 実証 を行 う事 業 は,「環境 技術 実証 プ ロ グラム (En宙ronment」 Technology. などの連携 により,地 域 の特性 を活 か した環境技 術 の開発 を通 じて地域経済の活性化 に貢献す るこ. Ve五ication Program,以 下 「 ETV」 と略 す)」 と. とが期待 されてい る。 しか しなが ら,市 場原理 だけに委ねていては環 境技術 の普及が十分 に進 まないこ とが多 い。その 理由の一つ として,環 境技術 の潜在的な利用者 に 対 し,環 境技術 の環境保全効果等 に関す る信頼性 の高 い情報が十分提供 されてお らず,環 境技術 を. お い て 実 施 され て きて い る。 た とえ ば 米 国 EPA. 導入す ることのメリッ トが十分理解 されてい ない ことが あげ られる。 一般 に環境技術 の 環境保全効果 は,計 測機器等 い を用 て環境負荷 の低減量 を計測 してみなければ わか らない場合が多 いこ とか ら,企 業,自 治体等 の環境技術 の利用者が技術導入 による環境保全効 果 を事前 に評価することは困難 であ り,効 果 につ いての情報 は環境技術の供給者側か ら提供 される 情報 しかない場合が多 い。 このため,利 用者側 は 供給者側か ら提供 される情報 に懐疑的で技術導入 に慎重 にな りやす く, とくに既存 の技術 と異なる 新 しい タイプの環境技術 の場合や,技 術 の供給者 が過去の実績や知名度 に乏 しい中小 ・ベ ンチ ャー 企業 の場合 ,技 術 の普及がなかなか進みに くい。 この ような状況 を打破す るためには,環 境技術 の利用者に対 し,そ の環境保全効果 に関す る信頼 Vol。28 NO。 2(2003). して,す で に1990年代半 ば頃 か ら米 国,韓 国等 に は,ETVを 95年10月に開始 した。 最初 の 5年 間 は パ イ ロ ッ トプ ロ グラム としてス ター トし,そ の後 本格 フェ ーズ に移 行 し現在 も継続 して実施 されて い る。90年代初 めの米 国 で は,環 境分野 の技術 革 新 で他 国 に遅 れ ,環 境技術 の市場 も不振 で あ る と の認識 が広 が っていた。 そ の不振 の理 由 の一 つ と して ,新 しい環境技術 が そ の性 能 に関す る客観 的 で信頼 に足 るデ ー タの不足 に よ り利用者 や規制 当 局 か ら信頼 されず利用 が進 まない こ とにあ る, と 考 え られた こ とが 日Ⅳ 導入 の背景 にあ る。 日本 にお い て も平成 15年度 か ら,ElVを 参考 と し環境技術 の環境保全効果 を第 三 者が客観 的 に実 証 を行 う 「 環境技術 実証 モ デル事業」 を行 う こ と となった。 2。技術実証 モデル 事業 とは 技術 実証 モ デ ル事業 とは,す で に適用可 能 な段 階 にあ りなが ら普及 が進 んでい ない先進 的環境技 術 につい て ,そ の環境保全効果等 を第 三 者が客観 的 に実証す る事業 を環境省 が モ デ ル 的 に行 うもの で あ る。 この事業 に よ り,環 境技術 の普及 が促進 一-49.

(2) 環 境 省 ニ ュ ー ス. 114. され環境保全 と地域の経済活性化 が図 られる こと が期待 されてい るが,と くに知名度 に乏 しいベ ン チャー企業 ,中 小企業等 の技術 の普及 において効 果が大 きい と考 えられる。今年度 よ リパ イロ ッ ト 的 にモデル事業 を開始 し, 5年 間のモデル事業期 間中に試行錯誤 を重ねなが ら,環 境技術実証 の手 法 ・体制 を確 立 してい くことと してい る。 なお本事業 における 「 実証」 とは,環 境技術 の 環境保全効果等 を試験等 に基づ き客観的なデー タ. 1)開 発者,ユ ーザ ー (地方公共団体,自 治体 消費者)か ら実証 に対す るニーズのある技術 分野 2)普 及促進 のために技術実証が有効 であ るよ うな技術分野 3)既 存 の他 の制度 において技術認証等が実施 されてい ない技術分野 4)‐実証が可能である技術分野 ① 予 算,実 施体制等 の観点か ら実証が可能 であ る技術分野. として示す ことをい う。類似 の もの として,環 境 技術 が満たすべ き一定 の基準 を設定 し,こ の基準 へ の適合性 を判定す る 「 認証」 があるが,本 モデ ル事業 で行 う実証 はこの認証 とは異なるものであ る。. 術分野 (2)実 証試験要領の策定 実証試験 要領」 環境省 は,対 象技術分野 ご とに 「 を定 め る。 なお ,あ る実証項 目に関 し,適 当 な実 証試験 の方法 が ない場合等 には,国 立環境研 究所. 3.実 証 モデル事業の内容注) 平成15年度 の事業実施要領 に沿 って,本 モデル 事業 の 内容 につい て概略 を示す。 なお,図 1ヮ2 にモデル事業 の実施体制お よびモデル事業 の流れ を示す ので適宜参照 していただ きたい。 (1)対 象技術分野の選定. 環境省 は,以 下のような観点 に照 らし実証モ デル事業の対象 となる技術分野 を選定する。. (独)国立環境研究所. ② 実 証試験要領が適切 に策定可能である技. に実証試験 実証技術 の開発 を依頼す る こ とがで き る。 (3)実 証機関の選定 環境省 は,対 象技術分野 ご とに地 方公 共 団体 を 対 象 に実証機 関 を募 集 し,書 面 審査 (必要 に応 じ ヒ ア リ ング審査 )を行 った上 で 選 定 す る。 なお 申 請 に当た っては,外 部 に委託す る予定 の事務 を含. ○総含環境政策局 。モデル事業全 体 の マ ネ ジ メ ン ト ・実施 要領 の策 定 。対 象技術 分野 の選 定. ○各部局 ・分野別 の事 業 の運営 や助 言. ・分野別の技術実証 に関する事項の 検討 。助言. 。実証 試 験要領 の作 成 。実証機 関 の選 定. デ ー タベ ー ス運営機関 ・デ ー タベ ー ス運 営 管理. 実証機関 (地方 自治体環境部局等) 。対 象技術 の公募 。選 定. ・実証 試 験 要領 の登録. 。実証 試 験計画 の実施. 。実証機 関 の作 成 した結 果 報 告 書 の登録. ・実証 試験 の 実施. 技術実証委員会 ・実証 事業 の 実施 に関 す る検 討 ・助 言. ・実証結 果 報 告書 の作 成 ・環 境 省 へ の報 告 ・デ ー タベ ー ス機 関 へ の情 報登録. 図 1 環 境技術実証 モデル事業実施体制. 注)本 稿 の内容 は平成 15年 5月 末現在 の ものであ り,モ デル事業 の 内容 につい ては検討 の状況等 により今後変更 の 可能性があ る。 50-一. 全国環境研会誌.

(3) 環境技術実証 モデル事業 事業を進めるにあたつての 考え方のベースとその適用期間. 事業の流れ 実施主体. 暑 得 挙 曇 肇. 「 対象技術分野」の選定. ↓. 『 実証試験要領 のイメー ジ』. 『 実証試験要領』の策定. ↓. 検討会. 分 慕心 ξ 編. ヽ. 分 慕 心 野 編. 選定 「 実証機関」の公募 薔. ↓. 嚢 語 霙 巽 墓. 募口 選定. 「 対象技術」. 員会. F公. 実証機関 ・ 技術実証委 員会. 必要 に応 じ 『 実証試験計画』の策定. ↓. 実証機関 ・ (場合 に よ り外注). 「 実証試験」の実施 ︱︱▼. I智======昌IV AI ︱ ︱ = W = = = = = = = = = = = = = = ユ ︲ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ = ︱ ︱ ︱ ︲ ︱ ︱ ︱. 環境省 ・環. 実証機関 ・ 技術実証委 員会. 『 実証試験結果報告書』の作成. ↓ 「 デ ー タ ベ ー ス」へ の登 録 ・ 公表. 実証機関 ・ デー タベー ス運用機 関. 図 2 環 境技術実証 モデル 事業の流れ. めた実証試験 の実施体制 のプロポーザ ル を提出さ せることとする。 (4)実 証の対象技術の選定 実証機関 は,対 象技術分野 について対象技術 を 公募す る。 また技術実証 を受けることを希望す る 者 (開発者 ,販 売店等。以下 「 実証 申請者」 とい う)は 実証機関に申請する。なお,対 象技術 を選 定す る際 には以下のような観点 を考慮す る。 1)形 式的要件 ① 申 請技術が対象技術分野 に該当す るか ② 申 請内容に不備 はないか ③ 商 業化段 階にある技術 か 2)実 証可能性 ① 予 算 ,実 施体制等の観点か ら実証が可能 であるか ② 実 証試験計画が適切 に策定可能であるか Vol.28 No.2(2003). 3)環 境保全効果等 ① 技 術 の原理 ・しくみが科学的に説明可能 であるか ② 副 次的な問題が生 じないか ③ 高 い環境保全効果が見込めるか ④ 先 進的な技術であるか (5)実 証試験計画の策定 実証機 関 は,必 要 に応 じ,実 証試験 要領 に基 づ き詳細 な試験 条件等 を規定す るための実証試験計 画 を実証 申請者 との協議 を行 いつつ作成す る。 (6)実 証試験の実施 実証機 関 は,各 対象技術 につい て実証試験 要領 (および実証試験計 画)に基 づ き実証 試験 を行 う。 (7)実 証試験結果報告書の作成 実証機 関 は,実 証試験結果報告書 を取 りま とめ 環境省 に提 出す る。承認 を得 た実証試験結果報告 一-51.

(4) 116. 環 境 省 ニ ュ ー ス. 書 については,実 証 申請者へ の通知 ,デ ー タベ ー ス機関へ の送付 を行 う。なお,実 証試験結果報告 書 は実証結果 にかかわらずすべ て公開する。 (3)デ ー タベ ースの作成 デ ー タベ ー ス運営機 関 は,イ ン ター ネ ッ トを通 じ環境技術情報 のユ ーザ ーヘ の提供 を図 るため , 実証済み の環境技術 の情報 を整理 ・提供 す るデ ー. タベ ースの構築 を行 う。デー タベ ース には,実 証 試験要領 ,実 証結果報告書 を登録す るほか実証機 関 ・技術 の公募情報 ,検 討会等 による議論 の状況. 客観性 を確保 す る とと もに,地 域 にお け る環境技 術 の発掘 ・育成 とそれ を通 じた経 済 の活性化 が 図 られ る こ とが 望 ま しい。 そ のため には,こ れ まで に地 方公 共 団体 お よび地方 環境研 究所 が 有 して き た環境 に関す る経験 と知見 の 蓄積 を活 か しつつ , 商 工 部局 ,地 元大学等 と も連 携 を取 りなが ら総 合 的 に環境 ,技 術 ,経 済 を支援 す る しくみ づ くりが 今後重要 となる。 5。今 後の予定. 等 の情報 を随時登録する こととす る。 また上記デー タベ ース に加 え,実 証 を受けてい ない環境技術 について も,環 境技術 開発者等が任. 環境省 では,こ れまでに本事業 の実施要領 を定 めたほか,平 成15年度 に技術実証 を行 う分野 とし て①酸化 エチ レン処理技術分野,② 小規模事業者. 意 に環境技術情報 を登録 で きるサイ トを別途設置. 向け有機性排水処理技術分野 ,③ 山岳 トイレ技術 分野―― を選定 したところである。. す る。 (9)費 用分担 1)平 成15年度のモ デル事業 においては,原 則 として対象技術 の試験実施場所へ の持込 み ・ 設置,現 場 で実証試験 を行 う場合 の対象技術 の運転 ,試 験終了後 の対象技術 の撤去 ・返送 に要す る費用 は実証 申請者 の負担 とし,対 象 技術 の環境保全効果 の測定その他 の費用 は環 境省 の負担 とす る。詳細 については実証試験 要領 で定 める。 2)16年 度以降の事業 の費用分担 は別途検討す る。 4。地方公共団体の役割 本事業 にお い ては,「実証機 関」 として地方公 共団体お よび地方環境研究所 の参加が期待 されて い る。 冒頭 で述べ た とお り,環 境技術 の開発 と普及 は 今後 ます ます重要であ り,そ の担 い手 として地域 にお けるベ ンチ ャー企業,中 小企業が期待 されて い る。地方公共団体お よび地方環境研究所が実証. 6月 以 降 には実証機関の募集 を行 い,実 証試験 要領 の策定 に着手す る。 さらに 7月 頃をめ どに実 証機関を決定 した上で,対 象技術 の公募 を実施す る予定 である。 なお,16年 度 の技術実証 については今年度後半 に対象技術分野 を決定 し,そ れぞれ実証試験要領 を策定 した上で年度内には実証機関の募集お よび 決定 を行 い,来 年 4月 か ら対象技術 の公募 を実施 す る予定 である。 お わ りに 環境技術実証 シス テムの構築 は,先 進的な環境 技術 の開発お よび普及 の促進,環 境 の保全 と経済 の活性化 との一体化 とい う目標 に向かって重要な ことであ り,ま た環境技術 の開発者,利 用者 ,実 証機関等 の多 くのス テー クホルダーの連携 な しで は実現 で きないこ とである。 今後 ,環 境省がモデル事業 を通 じて環境技術実 証 システムの構築 に取 り組 んでい くに当た り,関 係者 ・関係機関の御協力 をお願 い したい。. 機関 としての機能を担 うことで,実 証試験結果の. 52-一. 全 国環境研 会誌.

(5)

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