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変形性能に着目した耐震補強工法の実験的および数値解析的研究Experimental and Analytical Study on New Reinforced Walls with Special Reference to Their Deformability

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Academic year: 2021

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A08

変形性能に着目した耐震補強工法の実験的および数値解析的研究

Experimental and Analytical Study on New Reinforced Walls

with Special Reference to Their Deformability

〇山本梨絵・川瀬博・松島信一・山口秋生・三宅英隆

〇Rie YAMAMOTO, Hiroshi KAWASE, Shinichi MATSUSHIMA, Akio YAMAGUCHI, Hidetaka MIYAKE

In Japan there is urgent need to strengthen old wooden houses. However, many have remained untouched yet because seismic retrofitting is costly and troublesome in its actual implementation. Thus, we need to develop a new seismic retrofitting technology that can be easily implemented, and yet make a house withstand a severe earthquake. Therefore, we have invented a new seismic restraining member, the so-called “Wall of Columns”. To prove their performance as seismic retrofitting device, we tested a single-storied wooden frame by using a shaking table and performed cyclic loading tests of a full scale wooden house. We have successfully proved that the proposed retrofitting technology can improve significantly the seismic deformability of wooden structures. Finally, we build numerical models for this retrofitting technique with SNAP, a well-designed FEM analysis program. We have successfully reproduced so far the basic characteristics of dynamic behaviors found in our tests.

1.研究の背景と目的 西南日本は地震の活動期に入ったと考えられて おり、古い在来木造住宅の耐震補強が喫緊の課題 となっている。我々は高い変形性能を持ち、粘り 強く抵抗し、施工が容易な耐震補強部材を開発し てきた。新しい耐震工法の有効性は振動台実験に よって確認した。 本研究ではこの振動台実験で得られた耐震補強 部材の特性を適切に考慮できる解析モデルを構築 する。さらに、この耐震工法を用いた「1 室補強 工法」を実現するため、実大木造家屋引き倒し実 験を行う。実大試験体に対して補強前後の比較を 行い 1 室補強工法の耐震安全性を確認することを 目的とする。 2.壁柱方式耐震補強工法 壁柱方式耐震補強工法は、半間の柱間の天井下 端と床上の間に 10.5cm 角の間伐材の柱を 9 本連続 して立て、柱と柱のせん断抵抗力を増大させるた め両者の間に H 型金物を埋め込みそれらをラグス クリューボルト及び長尺ボルトで緊結することに より一体とした工法である。 3.既往の振動台実験のシミュレーション 解析プログラム SNAP を用いて壁柱方式耐震補 強工法の試験体の挙動を模擬する解析モデルを構 築した。 4.実大木造家屋引き倒し実験 実大木造家屋を新築し、それに対して補強しな い場合と壁柱方式耐震補強工法によって補強した 場合の挙動を把握するため、繰り返し載荷実験を 行った。 補強家屋の最大耐力は非補強家屋の約 4.5 倍あ ることがわかった。また、補強側は非補強側の約 1/3 程度の変形に抑えられており、1 室補強でも捩 じれによる非補強部分の変形は抑制され、全体に 補強効果が及ぶことがわかった。壁柱方式耐震補 強工法による一室補強の安全性が実証された。 5.引き倒し実験のシミュレーション 既往の実験シミュレーションと同様に SNAP を 用いて実大木造家屋試験体の挙動を模擬する解析 モデルを構築した。 6.まとめ 壁柱方式耐震補強工法による 1 室補強の実現可 能性を確認することができた。構築した解析モデ ルを用いて、様々なプランの木造住宅に対してシ ミュレーションを行い壁柱方式耐震補強工法の実 用化を目指したい。

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