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精神作業の血液内酸素量に及ぼす影響に就いて

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Academic year: 2021

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(1)

H 138 ’v一

13) Pietrusky: Handb. £ d. 6ffentl. Gesundhei− tsdienst Herausgegeben vom Ministerialdire− ktor D,r. Gutt Bd. 15, 1938

14) Reuter: Ger. Medizin 1931, S.353

15) J. Glaister: Medical lurisprudence & Toxic− olgy 9th ed. 1950 16)鈴 山: 日法常州 2巻 5∼6号121頁昭和23年 17)吉成・佐藤:女子医学研究21巻2号67頁昭和26年

18)来梱:東医大誌 8巻4号297頁昭和25年

19)土 屋:H法医誌 5巻5号211頁 昭和26年

20)穴 塚:東京医会誌 54巻6号 1頁 昭和15年 21)林他:条件反射 7∼12輯昭和18,19年 22)Gonzal曾s;Legal皿ed.&toxicol.1940, P279 23)平.島:捜査研究 7号47頁 昭和27年

24)佐藤:東医大誌 8巻 3号178頁昭和25年

’25)山 本:東医大誌 8巻 1号 9頁 昭和25年 26)井 上:法医学全書 27)石 丸:長崎医科大学法医聖教室業報2巻3号 479頁 β房禾0 5年 28)月 村:東医大誌 8巻 3号256:頁 昭和25年 29)上野・篠田:医学と生物学 20巻 2号 38頁 昭和26年 30)植 村:長崎医学会雑誌 21巻 1号 37頁 昭和18年 31) ’jsJJI。三浦: ぢ巳罪三条佳誌 15巻212頁 B召il}N16ilii; 32):友:尿; H法三口 4巻 3一}4号177頁昭和25年 〔原 著〕 (東京:女医大回 第22巻 第4号頁138−141 日召禾027年10月)

〔特 別 掲載〕

精帥作業の血液内酸素量に友ぼす影響に就いて

東京女子医科大学:法医学教室

ヨシ

ヨネ

成 京

ナリ キヨウ 東京医科大学法医学教室

田 一・

ダ カズ

田 京

タ キヨウ (受付 昭和27年8月20臼)

コ 男 オ コ

1.緒 言

脳が正常の機能を営む場合1こ要:する酸素の量ぱ 他の臓器に比べて非常に多く,.BarcroftDに依れ ば,筋肉で消費される量の22倍であると云われ,

Gaydaは犬の脳では100gに就き1分間1こ9.95cc

山北2)は家兎で9.40ccであると報告している。 正常にかく多量の酸素を消費している脳が特殊環 境,例えば窒息の場合如何なる消費を示すかに就 て浅田教授門下の月村3)古屋4)等の実験があり, それによると窒息の各回に於て独得の消費状態を 示し,且つ窒息の早期に酸素の欠乏が脳に敏感に 影響し,速に機能の減退を来す事を推定させる結 果を得ている。 日笠5)は酸素濃度の低い空気を吸入し,大脳の 精神作業に及ぼす影響を観察し,精神作業を正常. に維持するためには,動脈血の酸素飽和度を規正 する肺胞空気の酸紫張力を一定の限界以上に保つ 事を要し,其の限界値ぱ個人の耐性により異る事 を実験しずこ。 叉,五十嵐6)は低圧環境と精神作業に就き実験 した。 一方,精神作業とエネルギー代謝に干ては既に 成書にみられ,精神疲労の研究としてぼ本川電気 閃光法,Zambrini一渡辺唾液反応, Donaggio反 応i等による研究がある。 今回私達は,精神作業による.血液内酸素量の変 化を健康入5名の毛細管動脈血に就き測定したの で,その成績を蝕に報告しナこいと思う。

2.実 験方 法

(i)被験者:健康男li 1名,女子4名。 (ii)精神作業の種類:各自自己の精神的負担になる 作業として,5紙障3名は,速記融然,英文莉訳,漢字 書取り等を各く30分問行い,池の2名は自己の日常の 業務(会計事務)に1時聞従事した。 (iii)採血方法:予め加温により充分手指の血行をよ くし,消毒後,指尖をメスで切,遷り出した血液をツベ 一一 6 一

(2)

一139一 ルクリソ注射器でO.1cc作業前の採血を行い,次で直ち に精神作業を所定時聞行い,その後直ちに同様方法で作 業後の採血を行った。所謂毛細管動脈血であるσ血液凝 固防止にはクエン酸ゾーダを用いた。 (iv)酸素測定器械並に測定方法:Barcroft氏小型 酸素測定器により同氏法による酸素言分飽和度測定法 3.実験成績並びに考察 毛細管動脈血酸素百分飽和度の精神作業による変化 番号 1 2 3 4 5

姓名

常 ○ 野 ○

副書攣響噺酸劃

変化率

1蝶訓作業後1

松 ○ 米 ○ 『至○

女164・89%17聯L\

女 女 男、 女1 wrt oo lpat.2s i一一3s.6i

wrs 4s lut.2712g.04

s6.20 lpat.65一一1 一一25・ELt 87.50 1 67.50 1 一22.85 、1.正常毛細管動脈血酸素百分飽和度は,第一 表中の術前値であるが,No 2からNo 5の4例ぱ

Tiegerstedt7), PflUgers), Hiffner a9の測定値で ある80%,90%,93.3%1こ近い値であっ7二〇 毛細管動脈」血.に関しては,1937年齊藤氏9)の研 究がある。即ち・,予め充分皮膚を加温し充血を起 しておけば,皮切を加え,之より採取し7二血液の ガス含有量は動脈血のガス含有量に等しく,人体 に就て,動脈血のガス含有量の二二的消長を追求 する場合の実験に推奨している。その後,井上10) も同方法により肺結核患者に就き,胸廓成形術及 び充扇島施行前後の血液ガスを測定しずこ。私達も 此の方法に従ったが,此の方法は,採」一時皮膚の 加温を充分にし,よく充血させる事が必要で,私

達の例No 1に於て,正常値が,他の4例より著

明に低い殖を得たのぽその点が不充分であった為 か,或ぱ欝血を来す様な圧迫が加わっアこ為ではな いかと思う0 2.精神作業後の酸素百分飽禾n度は最低55。25 %,最高77.27%であっずこ。之を個々の例につい て作業前の埴:と比較すると,No 2からNo 5の4 例は精神作業後が,作業前より減少していオこ。変 化率は夫々一38.6i%,一19.04%,一25.00%, 一22.85%, であった。 No 1は作業前の酸素百分飽和度64%,作業後

が74%となり作業後に却って多くなっているが

之は作業前の採血に不備があっすこ為と思う。即ち 1例失敗したが4例に於ては何れも精神作業によ b毛細管肇素百分飽和度ぱ減少して/o tこ0 3.変化率に就て;精神作業後の毛細管動脈血. 酸素百分飽和度が低すぎるのではないかと一応考 えられるが,採」血条件ぱ作業前後に於て同じであ り,作業前値は他の諸家の正常値に近い値を得て いるので,作業後の酸素量の減少ぱ精神作業によ り脳での酸素消費が増加し,脳を灌流した血液は 肺でのガス試算こよっても動脈血の正常酸素量に なりきらす1こ肺を去b,身休末梢に行き,そこで 更に酸素を消費し,肺にかえると云う事を繰返し, 作業後の酸素量の減少となって現われナこ事と思う。 然し,採血方法が指尖の皮切であるナこめ,相当 疹痛を感じ,皮切の瞬間に血管収縮等の事から静 脈血の混入する事もあろうかと考えられるが,そ こはデリケートな問題である。精神作業後一定の 時間を経て,疲労回復後の検査を行えば,その間 の消息ぱ一層確実であるが,之は今後の機会に譲 る事とする。

4.結 論

1.今回の実験で,健康人命常時毛細管動脈血 酸素百分飽和度は従来の諸家の成績と略・e 一twし fこ三無力ζ得られナこ0

2.30分)1時間の精神作業により,毛細管動

脈」血酸素百分飽和度は,正常値より22∼38%の減 少を示しナこ0 3.齊藤氏の推奨する毛細管動脈血法は,皮切 の場合充分該部を加温し,血行を良くする事を必 要とし,然らざる時は静脈血も混入する恐れがあ るのではないかと思う。 :交 献

1. Barcroft: The re.spiratory function of the blood. 1941

2.山 北:The Tohoku J. of Exp. Med. Vo1.3 P. 414 (1922)

3.月村:東医大訟訴8巻第3号 256頁

昭和25年

4.古屋:東医大誌第7巻第3,4号199頁

昭和24年

5.日 笠:日本生理誌 10巻8∼9号253頁昭和23年 6・五十嵐:軍医団雑誌.373巻575頁昭和19年 7. Tiegerstedt: Lehrbuch d. Physiol. d. Menschens. S. 508, 1917

8. Pflueger:Ztb. f. d. Med. Wiss. 722. 1867

9.斎 藤:H本生伯爵 2巻 4号 213頁昭和12年

10.井 上:結核 25巻9∼11号483頁 昭和25年

参照

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