Title
Efficacy of interferon monotherapy to 394 consecutive naive
cases infected with hepatitis C virus genotype 2a in Japan:
therapy efficacy as consequence of tripartite interaction of viral,
host and interferon treatment-related factors( 内容の要旨
(Summary) )
Author(s)
芥田, 憲夫
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第1393号
Issue Date
2004-09-08
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/14880
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氏 名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 芥 田 憲 夫(神奈川県) 博 士(医学) 乙第 1393 号 平成16 年 9 月 8 日 学位規則第4条第2項該当
Efficacy ofinterferon monotherapy to394consecutive naive cases
infected with hepatitis C virus genotype2ainJapan:therapy efficacy
as consequence of tripartiteinteraction of viral.host andinterferon treatment-related factors (主査)教授 森 脇 久 隆 (副査)教授 高 見 剛 教授 江 崎 孝 行 論文内容の要旨 C型慢性肝炎の抗ウイルス療法であるインターフェロン(IFN)単独療法はHCV genotype間でその治療効果 が異なる。E]本におけるgenotypeの分布は1b型が約70%,2a型が約25%であり,それぞれの型のウイルス学的著
効(sustained response(SR);IFN治療終了後24週時点でHCV RNA陰性)率は1b型で約10-20%であるのに対 して2a型では60%以上の良好な成績が得られる。しかし,この様に良好な治療反応性を示すgenotype2aの中に もIFN難治性の症例は認められ,この様なgenotype2aにおけるIFN単独療法への様々な治療反応性のメカニズ ムは依然解明されていない。今回の目的は,genOtype2aに感染した多数例を対象にしてIFN単独療法の治療成 績とその治療反応性に影響する背景因子について検討した。更に,治療開始早期の血中ウイルス動態からみた治 療成績の違いについても検討した。 対象と方法 対象はIFN単独療法を施行されたHCV genotype2a症例で,肝硬変を除外した394例の連続初回治療症例(年 齢中央値51歳,男:女=263:131例,ウイルス量中央値0.78Meq/ml)。IFN投与法は,初期に2-8週間の連日投与 期間を含む連日+間軟投与を主体とした(総投与期間中央値24週間,総投与量中央値600millionunits(MU))。 これら394例から,(1)全体の治療成績,(2)ウイルス量・投与法別治療成績,(3)SRに寄与する治療効果予測因子の 多変量解析に基づく検討,(4)治療中にHCV RNAが陰性化しないIFN難治例について検討した。 更に,(5)治療開始直前,治療開始1日・2日・1週間・2週間・4週間・8週間後に経時的にHCV RNAを測定さ れた97症例から治療早期の血中ウイルス動態と治療効果との関連性も検討した。 成績 (1)全体のSR率:68.3%。 (2)低ウイルス量(<1.O Meq/ml)/高ウイルス量(≧1.0)のSR率:82.4/52.4%。低ウイルス量における投与法別の SR率:8週間連日投与69.0%,24週間の連日+問軟投与85.8%,24週間を超える連日+問軟投与88.9%。
(3)多変量解析でSRに寄与する5つの治療効果予測因子が決定された。①低ウイルス量,②IFN総投与量≧700
MU,③肝細胞脂肪化が軽度以下(脂肪化を有する肝細胞が1/3未満),④血清アルブミン値≧3.9g/dl,⑤血清 ALT値≧75IU/1。 (4)IFN難治例は1.0%で存在し,全例高ウイルス量の症例であった。更に,いずれの症例も多変量解析で決定されたウイルス量以外の4つ治療効果予測因子の中で一つ以上の負の要因を有していた。 (5)治療開始1日・2日後のHCV RNAが陰性でSRに至る確率は100%,1週間後では85.3%。逆に,8週間後のHCV RNAが陽性でSRに至らない確率は100%,4週間後では90.9%。結局,1週間以内にHCV RNAが陰性化すること がSRの最良な早期予測因子であり,4週間以上HCV RNAが陰性化しないことがnon-SRの予測因子であった。 考察 HCV genotype2aの多数例に基づく検討から得られたIFN単独療法の成績は,その他の強力な抗ウイルス療 法であるIFN/Ribavirin併用療法にも劣らない良好な成績であった。しかもIFN/Ribavirin併用療法は強力な治 療法である反面,溶血性宜血を含む副作用も目立っため,より安全かつ効果的に治療を行うためにもgenotype 2aの初回治療例,その中でも特に低ウイルス量の症例ではIFN単独療法が推奨される。 今回申請者はIFN単独療法における治療効果予測因子として従来報告されているウイルス量,IFN総投与量, ALT値以外に肝細胞脂肪化,血清アルブミン値が関与することを初めて報告した。これは治療反応性にウイルス, 治療,宿主といった3つの要因が関与していることを示唆するものであり今後更なる検討を要する分野である。 また,HCV genotype2aにおけるIFN治療早期血中ウイルス動態と治療効果との関連についても今回初めて報 告したが,早期に治療効果を予測することは治療期間を含めたその後の治療方針の修正が早期に可能となり,よ り安全かっ有効な治療方針を立てるためにも重要である。 結語 HCV genotype2aに対するIFN単独療法の治療反応性はウイルス,宿主,治療の要因から決定されているこ とが示唆された。更に,IFN単独療法はgenotype2aの症例で非常に効果的であり,特に低ウイルス量の症例で それは顕著であった。IFN治療早期の血中ウイルス動態は治療反応性の早期予測因子として有用であった。 論文審査の結果の要旨 申請者 芥田憲夫は,HCV genotype2aに感染した多数例を対象にIFN単独療法の治療成績とその治療反応 性に影響する背景因子を明らかにしキ。また,genOtype2aにおけるIFN治療開始早期の血中ウイルス動態から みた治療成績の違いについても示した。genOtype2aにおけるここまで多数例の検討は存在せず,患者個々に応 じた治療方針を確立していく上で極めて重要であり,C型肝炎の抗ウイルス療法の進歩に大きく寄与するものと 認める。 [主論文公表誌]
Efficacy ofinterferon monotherapy to394 consecutive naive casesinfected with hepatitis C virus
genotype 2ainJapan:therapy efficacy as consequence of tripartiteinteraction of viral,hostand
interferon treatment-related factors
Journalof Hepatology 37,831-836(2002).