九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
Development and evaluation of the Sedentary Behavior and Light-Intensity Physical Activity Questionnaire
田中, るみ
http://hdl.handle.net/2324/4474993
出版情報:九州大学, 2020, 博士(看護学), 課程博士 バージョン:
権利関係:
(様式6-2)
氏 名 田中 るみ
論 文 名 Development and evaluation of the Sedentary Behavior and Light- Intensity Physical Activity Questionnaire
(座位行動・低強度身体活動質問紙の開発と評価)
論文調査委員 主 査 九州大学 教授 鳩野 洋子 副 査 九州大学 教授 後藤 健一 副 査 九州大学 教授 橋口 暢子
論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨
低 強 度 身 体 活 動 は 、 生 活 習 慣 病 予 防 や 心 理 社 会 的 な 効 果 な ど が あ る こ と に よ り 注 目 さ れ て い る が 、 中 高 年 の 身 体 活 動 が 不 活 発 な 人 の 低 強 度 身 体 活 動 状 況 に つ い て 質 問 紙 に よ っ て 把 握 す る こ と が 可 能 な 質 問 紙 は 開 発 さ れ て い な い 。 本 研 究 の 目 的 は 、 低 強 度 身 体 活 動 質 問 紙 ( S e d e n t a r y B e h a v i o r a n d L i g h t - I n t e n s i t y P h y s i c a l
A c t i v i t y ; S L P A Q ) を 開 発 し 、 信 頼 性 ・ 妥 当 性 を 検 討 す る こ と で あ る 。
SLPAQ の質問項目は、文献レビューと 11 名の身体活動が不活発なものに対するインタビューを 通じて特定された。これらの項目原案は、31 名の下肢人工関節置換術後患者と専門家パネルによ り内容妥当性の評価が行われ、17 項目に整理された。この項目について、下肢人工関節置換術後 患者 138 名に質問紙調査への 2 度の回答と、基準関連妥当性の調査のための加速度計の装着を依 頼し、最終的に 112 名からの有効回答を得た。
項目分析により床項目がみられた 7 項目を削除し、質問紙は 6 つの座位行動、4 つの低強度身 体身体活動からなる SLPAQ-10 に改訂された。SLPAQ-10 の再テスト信頼性は、高い相関件数を示 した。また、加速度計と SLPAQ-10 による活動量は低~中程度の相関係数が見られた。Bland-Altman 分析においては、若干の比例誤差は見られるものの許容範囲であった。
過去の尺度と比較し、SLPAQ-10 は回答が簡便で、かつ低 強 度 身 体 活 動 の 測 定 に お い て 妥 当 性 を 有 す る こ と が 明 ら か と な っ た 。 ま た 比 例 誤 差 に 関 し て は 先 行 研 究 で も 問 題 と さ れ て い る 、 加 速 度 計 が 静 止 時 間 を 座 位 行 動 と し て 過 剰 に 測 定 す る こ と 等 が 要 因 と 考 え ら れ た 。 本 研 究 対 象 者 は 中 高 年 の 下肢人工関節置換術後患者のみを対象としているた め、不活発な中高年者に対する一般化には限界を有するものの、中高年の低身体活動量を測定す る上で、はじめての妥当性を有した尺度であり、今後の高齢化の進展の状況などを踏まえると、
中高年の健康増進活動への幅広い活用が期待できる。
予備調査において、各調査委員より専門的な観点から論文内容及びこれに関連した事項につい て種々質問を行ったが、いずれについても概ね適切な回答を得た。よって本論文は予備調査委員 合議の上、博士(看護学)の学位に値する論文として価値あるものと認める。
主査 鳩野 洋子 副査 後藤 健一 副査 橋口 暢子