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第52回北海道小児循環器研究会

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Academic year: 2021

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66 日本小児循環器学会雑誌 第25巻 第 5 号

抄  録

第52回北海道小児循環器研究会

PEDIATRIC CARDIOLOGY and CARDIAC SURGERY VOL. 25 NO. 5 (722–723)

1.当院における2008年度胎児心エコー検査のまとめ 旭川医科大学病院小児科

真鍋 博美,杉本 昌也,梶野 浩樹 藤枝 憲二

同 産科婦人科

瀬戸佐和子,佐々木禎仁,伊藤 秀行 千石 一雄

同 第一外科

清川 恵子,赤坂 伸之,笹嶋 唯博 同 救急医学

郷  一知

 2008年度の当院における胎児心エコー 2 次スクリーニ ング症例数は18例であった.紹介元のうち開業産科医は 1 例のみで,胎児心エコーの開業産科医への普及は不十分 と考えられた.18例中心疾患あり14例,心疾患なし 4 例 で,陽性率は78%であった.心疾患の14例中,疾患の種 類に応じて11例は当院での分娩,1 例は道外へ母胎搬送,

2 例はback transportとした.また,当院で新生児期に入院 した先天性心疾患症例の48%が胎児診断されていたが,

大動脈弓や末梢肺動脈の異常の診断精度の向上が今後の 課題と思われた.

2.新生児・乳児期早期における心臓大血管3DCTの経験 北海道立子ども総合医療・療育センター循環器科

春日 亜衣,阿部なお美,高室 基樹 畠山 欣也,横澤 正人

同 心臓血管外科

前田 俊之,石川成津矢,渡辺  学 同 放射線部

十良澤 勉

 当院で2007年 9 月からの 1 年 6 カ月間に39例の新生 児・乳児期症例の3DCT撮影を施行した.CT撮影装置は東 芝Aquilion64列を使用,原則的に検査当日に下肢に24Gの 静脈留置針を留置,インジェクターを用いて造影剤を注 入した.冠動脈描出を要する症例では筋弛緩剤を用い撮 影時完全呼吸停止とした.心電図同期を施行,b遮断薬は 使用しなかった.得られた画像は三次元的に病変が描出 可能で診断・手術に有用であった.大血管転位では冠動 脈の起始部を同定可能であった.合併症は血管漏出の 1 例のみで安全に検査施行可能であった.

3.乳児期早期simple CoAに対する治療戦略─手術と interventionの選択─

北海道大学病院小児科

八鍬  聡,古川 卓朗,山澤 弘州 武田 充人,上野 倫彦

同 循環器外科

橘   剛,夷岡 徳彦

 当院では乳児期早期の未治療大動脈縮窄(CoA)に対して は外科治療を第一選択にしている.しかし,初期治療と してあえて経皮的血管形成術(PTA)を選択した 2 例を経験 した.

 症例 1:2 カ月男児.CoA,大動脈二尖弁,大動脈弁狭 窄(AS).ASに対する治療の可能性も考慮し,PTAを選択.

 症例 2:1 カ月女児.CoA.左室壁運動の著しい低下と 心電図上の心筋障害パターンあり,外科的治療は高リス クと考え,PTAを選択.いずれの症例も十分な圧較差の軽 減が得られた.しかし,それぞれ 1 年後,5 カ月後の再狭 窄に対しては手術治療を選択した.

 結語:乳児期早期のCoAでも,著しい左室機能低下や合 併奇形がある場合には緊急避難的にPTAを行うことは有効 であると思われた.

4.小児先天性心疾患術後乳び胸に対するソマトスタチ ンの使用経験

旭川医科大学病院心臓血管外科

木村 文昭,赤坂 伸之,清川 恵子 野田 雄也,小久保 拓,古屋 敦宏 内田  恒,東  信良,笹嶋 唯博 同 救急医学

数野  圭,郷  一知

 小児先天性心疾患術後に発症した乳麋胸に対し,ソマ トスタチンを使用した 2 症例を経験したので報告する.

 症例 1:日齢15,CoA術後 1 病日より対側乳び胸発症 し,胸腔ドレナージ,絶飲食,ソマトスタチン投与開 始.ドレーン排液減少したため,6 病日より経口摂取開 始,9 病日ドレーン抜去.

 症例 2:2 歳,TAに対するTCPC術後 6 病日より左乳び 胸発症し,絶飲食,ソマトスタチン投与開始.14日間投 与継続し,22病日ドレーン抜去.

 結語:ソマトスタチン投与により,術後乳び胸の治療 日  時:2009年 4 月11日(土)15時

会  場:札幌医科大学記念ホール(大ホール)

会  長:郷  一知(旭川医科大学救急医学講座)

当番幹事:梶野 浩樹(旭川医科大学小児科)

(2)

平成21年 9 月 1 日 67

723

期間短縮の可能性が示唆された.

5.ファロー四徴症の検討─肺動脈弁輪温存に向けて─

手稲渓仁会病院心臓血管外科

八田英一郎,俣野  順,酒井 圭輔 同 小児循環器科

佐々木 康,衣川 佳数

 ファロー四徴症根治術後の肺動脈弁逆流(PR)を減らす ため,肺動脈弁輪温存について検討.症例は肺動脈と独 立して右室流出路にもパッチを置く術式を導入した1996 年以降の45例.肺動脈交連切開後にRowlatt基準の80%が 得 ら れ れ ば 弁 輪 温 存 を 行 う 方 針 で, 弁 輪 温 存 は32例

(71%),transannular patchを用いたのは13例(29%).早 期,遠隔期死亡なし.温存群,非温存群それぞれ術前の 肺動脈弁は89.2%N(1.82cm2/m2)と63(0.99).術後CVPは7.8 mmHgと9.0.PRは1.5/4と3.3/4.右室−肺動脈間の圧較差 はPV-P群で25.8mmHg.心室性不整脈の発生はともにな く,概ね良好な結果が得られた.

6.大動脈弁下狭窄および弓部大動脈低形成を合併した false Taussig-Bing奇形に対しNorwood手術を施行した 1 例 北海道立子ども総合医療・療育センター心臓血管外科

石川成津矢,前田 俊之,渡辺  学 同 循環器科

春日 亜衣,阿部なお美,高室 基樹 畠山 欣也,横澤 正人

 症例:false Taussig-Bing奇形,severe SAS,hypoplastic archの男児. 日齢36で,lt. mBT shunt(ø3.5mm人工血管)を 用いたNorwood術施行.術後経過は良好であった.Strad- dling tricuspid valve,右室流出路を横切る冠動脈を認める ためsecondary interventricular foramenの閉鎖,Rastelli操作 が困難であるため,次回術式はGlenn術を選択せざるを得 ないと考える.

7.当科におけるd-TGA症例の検討 北海道大学病院循環器外科

橘   剛,夷岡 徳彦,松居 喜郎 同 小児科

上野 倫彦,武田 充人,八鍬  聡 山澤 弘州,古川 卓朗

8.エコー診断に基づいたcomplete AVSDに対する心室 中隔パッチの工夫

北海道大学病院循環器外科

夷岡 徳彦,橘   剛,松居 喜郎 同 小児科

上野 倫彦,武田 充人,八鍬  聡 山澤 弘州,古川 卓朗

参照

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