都市公園法運用指針
(第2版)
平 成 2 4 年 4 月
国土交通省都市局
都市公園法運用指針(第2版)
目次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1.都市公園の設置基準について(法第3条関係)
(1)趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(2)運用に当たっての基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
①基本的な考え方
②住民一人あたりの都市公園の敷地面積の標準について(施行令第1条の2関係)
③地方公共団体が設置する都市公園の配置及び規模の基準について(施行令第2条関 係)
2.公園施設の建ぺい率基準について(法第4条関係)
(1)趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
(2)運用に当たっての基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
①基本的な考え方
②許容建築面積の特例について(法第4条ただし書、施行令第6条関係)
3.公園管理者以外の者の公園施設の設置等について(法第5条関係)
(1)趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
(2)運用に当たっての基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
①許可の対象
②公園計画との関係
③施設の管理
(3)許可を受ける者について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
(4)手続きについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
(5)使用料の徴収について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
(6)設置及び管理の期間並びにこれを更新する場合の期間について・・・・・・・15
(7)指定管理者制度、PFIとの関係について・・・・・・・・・・・・・・・・15
①指定管理者制度との関係
②PFIとの関係
(8)許可の条件について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(9)公園施設の名称について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 4.都市公園の保存規定について(法第16条関係)
(1)趣旨及び基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(2)緑の基本計画との関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(3)その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(参考「公益上特別の必要がある場合」について・・・・・・・・・・・・・・・19)
5.立体都市公園について(法第3章関係)
5-1 立体都市公園制度について
(1)趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
(2)運用に当たっての基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
①基本的な考え方
②既存の都市公園への適用について
(3)立体都市公園の区域の考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
(4)立体都市公園の法的性格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
(5)立体都市公園の設置基準について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
①アクセスの確保
②経路の明示
③公開時間について
(6)緑の基本計画との関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(7)土地等の権原について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(8)都市計画との関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
(9)開発許可により設置が求められる都市公園との関係・・・・・・・・・・・・24
(10)都市公園台帳への記載について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 5-2公園一体建物制度について
(1)趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
(2)運用に当たっての基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
(3)土地等の権原について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
(4)公園一体建物協定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
①協定に定める事項
②協定の公示等
③協定の適用範囲
(5)公園一体建物に関する私権の行使の制限について・・・・・・・・・・・・・29 5-3公園保全立体区域制度について
(1)趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
(2)運用に当たっての基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
①基本的な考え方
②他の施設との関係
(参考)立体都市公園のイメージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 6.監督(法第4章関係)
(1)趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
(2)対象となる物件について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
(3)工作物等の保管について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
(4)工作物等の廃棄について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
(5)工作物等の公示、評価及び売却について・・・・・・・・・・・・・・・・・34
(6)経過措置について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
7.条例による公園施設の追加について(施行令第4条関係)・・・・・・・・・・34
8.占用物件に係る制限について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
は じ め に
都 市 公 園 は 、 人 々 の レ ク リ エ ー シ ョ ン の 空 間 と な る ほ か 、 良 好 な 都 市 景 観 の 形 成 、 都 市 環 境 の 改 善 、 都 市 の 防 災 性 の 向 上 、 生 物 多 様 性 の 確 保 、 豊 か な 地 域 づ く り に 資 す る 交 流 の 空 間 な ど 多 様 な 機 能 を 有 す る 都 市 の 根 幹 的 な 施 設 で あ る 。
し か し 、 我 が 国 に お け る 都 市 公 園 を は じ め と す る 都 市 の 緑 と オ ー プ ン ス ペ ー ス の 整 備 水 準 は 依 然 と し て 不 足 し て い る 状 況 に あ る こ と か ら 、 こ れ ら を 効 果 的 、 効 率 的 に 確 保 し 、 増 加 さ せ て い く こ と が 必 要 で あ る 。
こ の た め 国 土 交 通 省 で は 、 都 市 緑 地 保 全 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 ( 平 成 1 6 年 法 律 第 1 0 9 号 ) に お け る 都 市 公 園 法 ( 昭 和 3 1 年 法 律 第 7 9 号 。 以 下
「 法 」 と い う 。) の 改 正 や 都 市 公 園 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 す る 政 令 ( 平 成 1 5 年 政 令 第 1 0 1 号 ) 等 を 受 け 、 改 正 部 分 及 び そ の 関 連 部 分 に つ い て 、 法 第 3 1 条 に 規 定 す る 国 に よ る 都 市 公 園 の 行 政 又 は 技 術 に 関 す る 助 言 の 一 環 と し て 、 都 市 公 園 制 度 の 趣 旨 や 意 図 、 法 の 円 滑 か つ 適 切 な 運 用 を 図 る に 当 た っ て 望 ま し い 運 用 の あ り 方 や そ の 際 の 留 意 事 項 等 に つ い て 原 則 的 な 考 え 方 を 示 す こ と で 、 地 方 公 共 団 体 や 地 方 整 備 局 が 都 市 公 園 の 整 備 及 び 管 理 を 行 う 際 の 参 考 に 資 す る こ と を 目 的 と し て 、 平 成 1 6 年 1 2 月 に 都 市 公 園 法 運 用 指 針 作 成 し た と こ ろ で あ る 。
本 指 針 の 今 回 の 改 正 は 、 平 成 2 3 年 8 月 3 0 日 に 公 布 さ れ た 地 域 の 自 主 性 及 び 自 立 性 を 高 め る た め の 改 革 の 推 進 を 図 る た め の 関 係 法 律 の 整 備 に 関 す る 法 律
( 平 成 2 3 年 法 律 第 1 0 5 号 。 以 下 「 第 2 次 一 括 法 」 と い う 。) に お い て 法 の 一 部 が 改 正 さ れ 、 ま た 、 平 成 2 3 年 1 1 月 2 8 日 に 公 布 さ れ た 地 域 の 自 主 性 及 び 自 立 性 を 高 め る た め の 改 革 の 推 進 を 図 る た め の 関 係 法 律 の 整 備 に 関 す る 法 律 の 一 部 の 施 行 に 伴 う 国 土 交 通 省 関 係 政 令 等 の 整 備 等 に 関 す る 政 令 に お い て 都 市 公 園 法 施 行 令 ( 昭 和 3 1 年 政 令 第 2 5 号 。 以 下 「 施 行 令 」 と い う 。) の 一 部 が 改 正 さ れ 、 と も に 平 成 2 4 年 4 月 1 日 に 施 行 さ れ る こ と か ら 、 改 正 部 分 及 び そ の 関 連 部 分 に つ い て 、 指 針 を 追 加 ・ 修 正 し た も の で あ る 。
な お 、 本 指 針 は 、 経 済 社 会 情 勢 の 動 向 や 法 令 の 改 正 等 を 踏 ま え 、 今 後 と も 適 宜 改 訂 を 行 い 、 充 実 を 図 っ て い き た い と 考 え て い る 。
【 注 】 本 指 針 の 語 尾 等 の 表 現 に つ い て
本 指 針 に 記 述 さ れ て い る 各 事 項 間 に は 当 該 事 項 に よ る べ き も の と す る 考 え 方 に 差 異 が あ る こ と か ら 、 お お む ね 次 の よ う な 考 え 方 で 記 述 し て い る 。
① ~ べ き で あ る 。 ~ べ き で な い 。
法 令 、 制 度 の 趣 旨 等 か ら 、 記 述 さ れ た 事 項 に よ る 運 用 が 強 く 要 請 さ れ る と 国 が 考 え て い る も の 。
② ~ こ と が 望 ま し い 。 ~ こ と は 望 ま し く な い 。
制 度 の 趣 旨 等 か ら 、 記 述 さ れ た 事 項 に よ る 運 用 が 想 定 さ れ て い る と 国 が 考 え て い る も の 。
③ ~ こ と が ( も ) 考 え ら れ る 。
記 述 さ れ た 事 項 に よ る 運 用 を 国 が 例 示 的 に 示 し た も の 。
1 . 都 市 公 園 の 設 置 基 準 に つ い て ( 法 第 3 条 関 係 )
( 1 ) 趣 旨
都 市 公 園 は 、 住 民 の 利 用 に 供 す る 身 近 な も の か ら 広 域 的 な 利 用 に 供 す る も の ま で 、 様 々 な 規 模 の 、 様 々 な 種 類 の も の が あ り 、 こ れ ら の 設 置 に 当 た っ て は 、 都 市 公 園 の 機 能 が 十 分 に 発 揮 さ れ る よ う 、 都 市 公 園 の 体 系 を 考 慮 し 、 適 切 な 規 模 の も の を 適 切 な 位 置 に 系 統 的 ・ 合 理 的 に 配 置 す る こ と が 必 要 で あ る 。
そ の た め 、 従 来 、 都 市 公 園 を 設 置 す る 場 合 に は 、 施 行 令 に 定 め る 都 市 公 園 の 配 置 、 規 模 等 に 関 す る 技 術 的 基 準 に 適 合 す る よ う 設 置 基 準 を 定 め て い た と こ ろ で あ る 。
今 回 の 改 正 は 、 国 が 一 律 に 定 め て い た 基 準 に つ い て 、 地 域 の 実 情 に 合 っ た 最 適 な 行 政 サ ー ビ ス の 提 供 を 実 現 す る 観 点 か ら 、 当 該 基 準 が 適 用 さ れ て い た 地 方 公 共 団 体 自 ら 条 例 で 定 め る よ う に し た も の で あ り 、 地 方 公 共 団 体 が 都 市 公 園 を 設 置 す る 場 合 に は 、 当 該 地 方 公 共 団 体 が 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 を 条 例 で 定 め 、 そ の 基 準 に 適 合 す る よ う 行 う も の と さ れ た 。 ま た 、 平 成 1 6 年 の 都 市 緑 地 法 ( 昭 和 4 8 年 法 律 第 7 2 号 ) 改 正 に よ り 、 同 法 第 4 条 第 1 項 に 規 定 す る 基 本 計 画 ( 以 下 「 緑 の 基 本 計 画 と い う 。) の 計 画 事 項 に 新 た に 都 市 公 園 の 整 備 の 方 針 を 追 加 し 、 緑 の 基 本 計 画 を 都 市 に お け る 緑 地 の 保 全 ・ 整 備 の 総 合 的 な マ ス タ ー プ ラ ン と し て 明 確 に 位 置 付 け た こ と に 伴 い 、 法 第 3 条 第 1 項 に 定 め る も の の ほ か 、 市 町 村 が 地 域 の 状 況 に 応 じ て 自 主 的 に 策 定 す る 緑 の 基 本 計 画 に 即 し て 都 市 公 園 の 整 備 を 行 う こ と と し 、 地 域 の 状 況 に 応 じ た 都 市 公 園 の 配 置 の 促 進 と 効 率 的 ・ 効 果 的 な 整 備 の 推 進 を 図 る こ と と し て き た と こ ろ で あ る が 、 今 回 の 法 改 正 に よ り 、 法 令 に よ る 地 方 公 共 団 体 の 事 務 に 関 す る 義 務 付 け を 見 直 し 、 地 方 公 共 団 体 自 ら の 判 断 と 責 任 に お い て 行 政 を 実 施 す る 仕 組 み に 改 め て い く 観 点 か ら 、 地 方 公 共 団 体 が 都 市 公 園 を 設 置 す る 場 合 に は 、 緑 の 基 本 計 画 に 則 し て 行 う よ う 努 め る こ と と さ れ た
( 法 第 3 条 第 2 項 )。
従 来 よ り 施 行 令 に お い て 規 定 し て い る 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 ( 平 成 1 4 年 度 の 施 行 令 改 正 に よ り 住 区 基 幹 公 園 に お け る 誘 致 距 離 の 表 示 は 廃 止 し て い る 。 そ の こ と に つ い て は 後 述 。) は 、 一 人 当 た り の 都 市 公 園 の 面 積 の 標 準 、 都 市 公 園 の 種 類 等 を 示 し て い る が 、 こ れ は 都 市 公 園 を 効 率 的 に 配 置 し 、 都 市 公 園 の 機 能 を 最 大 限 発 揮 さ せ る た め に 望 ま し い も の で あ り 、 ま た 、 引 き 続 き 、
・ 緑 の 基 本 計 画 に 都 市 公 園 の 整 備 の 方 針 を 策 定 す る に 際 し て の 基 準
・ 緑 の 基 本 計 画 を 策 定 し て い な い 市 町 村 に お け る 都 市 公 園 の 配 置 基 準
等 の 役 割 を も 果 た す も の で あ る 。
緑 の 基 本 計 画 に つ い て は 都 市 緑 地 法 運 用 指 針 を 参 照 さ れ た い 。
な お 、 国 が 設 置 す る 都 市 公 園 の 配 置 、 規 模 、 位 置 及 び 区 域 の 選 定 並 び に 整 備 の 基 準 に つ い て は 、 施 行 令 第 3 条 に 定 め て い る 。
( 2 ) 運 用 に 当 た っ て の 基 本 的 な 考 え 方
① 基 本 的 な 考 え 方
地 方 公 共 団 体 が 都 市 公 園 を 設 置 す る 場 合 に は 、 施 行 令 第 1 条 の 2 及 び 第 2 条 で 定 め る 基 準 を 参 酌 し た 上 で 、 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 を 自 ら 条 例 で 定 め 、 当 該 基 準 に 適 合 す る よ う 行 う こ と が 必 要 で あ る 。 今 後 、 新 た に 都 市 公 園 を 整 備 す る 予 定 の な い 地 方 公 共 団 体 に お い て も 、 現 在 設 置 さ れ て い る 都 市 公 園 の 適 正 な 管 理 を 図 る 観 点 か ら 、 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 を 条 例 で 定 め る こ と が 望 ま し い 。
ま た 、 緑 の 基 本 計 画 に 地 方 公 共 団 体 の 設 置 に 係 る 都 市 公 園 の 整 備 の 方 針 が 定 め ら れ た 市 町 村 の 区 域 内 に お い て は 、 地 方 公 共 団 体 が 都 市 公 園 を 設 置 す る 場 合 、 当 該 緑 の 基 本 計 画 に 即 し て 行 う よ う 努 め る 必 要 が あ る 。 今 回 の 法 改 正 以 前 に お い て は 、 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 と し て 、 施 行 令 第 1 条 の 2 及 び 第 2 条 に 規 定 さ れ て い る 参 酌 基 準 と 同 じ 基 準 を 国 が 定 め て い た こ と か ら 、 多 く の 市 町 村 は 、 当 該 基 準 を 踏 ま え 、 地 域 の 実 情 に 応 じ て 、 都 市 公 園 の 整 備 の 方 針 を 緑 の 基 本 計 画 に 定 め て い る も の と 考 え ら れ る 。 こ の た め 、 都 市 公 園 を 設 置 し よ う と す る 地 方 公 共 団 体 は 、 緑 の 基 本 計 画 の 内 容 を 勘 案 し て 条 例 で 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 を 定 め る こ と が 望 ま し く 、 こ れ に よ り 、 条 例 で 定 め ら れ る 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 と 緑 の 基 本 計 画 相 互 の 整 合 が 図 ら れ る 。 ま た 、 市 町 村 だ け で な く 都 道 府 県 に お い て も 、 都 市 公 園 を 設 置 す る 場 合 に は 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 を 自 ら の 条 例 で 定 め 、 そ の 基 準 に 適 合 す る よ う 行 う こ と が 必 要 と な る が 、 施 行 令 第 1 条 の 2 及 び 第 2 条 で 定 め る 参 酌 基 準 を 十 分 参 酌 し た 上 で あ れ ば 、「 一 人 当 た り 都 市 公 園 面 積 の 標 準 」 と は 異 な る 形 式 ( ※ ) で 技 術 的 基 準 を 定 め る こ と も 考 え ら れ る 。
※ 例 え ば 、「 県 民 一 人 当 た り の 県 営 公 園 面 積 の 標 準 は ○ ○ ㎡ と す る 」、
「 県 営 公 園 は ブ ロ ッ ク ご と に ○ 箇 所 整 備 す る 」 等 を 、 基 準 と し て 条 例 で 定 め る こ と も 可 能 。
な お 、 市 町 村 が 都 市 公 園 を 設 置 す る 場 合 に は 、 当 該 市 町 村 自 ら が 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 に 関 す る 技 術 的 基 準 を 条 例 で 定 め 、 そ の 基 準 に 適 合 す る よ う 行 う も の と さ れ て お り 、 当 該 市 町 村 の 存 す る 都 道 府 県 が 条 例 で 定 め る
技 術 的 基 準 は 適 用 さ れ な い 。
② 住 民 一 人 当 た り の 都 市 公 園 の 敷 地 面 積 の 標 準 に つ い て ( 施 行 令 第 1 条 の 2 関 係 )
良 好 な 都 市 環 境 を 形 成 す る た め に 、 長 期 的 な 観 点 に た っ て 都 市 公 園 を 計 画 的 に 整 備 し 、 適 切 に 管 理 し て い く に 当 た っ て は 、 定 量 的 に 都 市 公 園 が ど の 程 度 確 保 さ れ れ ば 満 足 す べ き 生 活 環 境 と な る か を 明 ら か に す る 必 要 が あ る 。 こ の た め 、 施 行 令 第 1 条 の 2 に お い て は 、 市 町 村 の 全 区 域 及 び 市 街 地 に お け る 住 民 一 人 当 た り の 都 市 公 園 面 積 の 標 準 に つ い て 、 従 来 示 し て い た 標 準 の と お り 、 そ れ ぞ れ 「 1 0 ㎡ 以 上 」、「 5 ㎡ 以 上 」 を 参 酌 す べ き 基 準 と し て 定 め て い る 。
こ の 住 民 一 人 当 た り の 都 市 公 園 の 敷 地 面 積 の 標 準 1 0 ㎡ と い う 値 に つ い て は 、 あ く ま で も 現 実 性 を 踏 ま え た 途 中 段 階 の 目 標 値 と し て の 性 格 を 有 し て お り 、 1 0 ㎡ を 達 成 し て も 豊 か さ と 潤 い を 実 感 で き る 国 民 生 活 を 実 現 す る た め に は 、 さ ら に 整 備 を 推 進 す る 必 要 が あ る こ と か ら 1 0 ㎡ 以 上 と し て い る も の で あ る 。 例 え ば 、 過 去 の 都 市 計 画 中 央 審 議 会 答 申 や 緑 の 政 策 大 綱
( 平 成 6 年 建 設 省 決 定 ) に お い て は 、「 1 人 あ た り 都 市 公 園 等 面 積 2 0
㎡ 」 や 「 市 街 地 に お け る 永 続 性 の あ る 緑 地 の 割 合 を 3 割 」 が 目 標 と さ れ て お り 、 社 会 資 本 整 備 審 議 会 都 市 計 画 ・ 歴 史 的 風 土 分 科 会 都 市 計 画 部 会 公 園 緑 地 小 委 員 会 報 告 ( 平 成 1 9 年 6 月 ) に お い て も 、「 連 担 し た 市 街 地 に お い て 永 続 性 の あ る 『 み ど り 』 の 割 合 ( 公 的 緑 地 率 ) を 概 ね 3 0 % 以 上 確 保 す る こ と 等 を 望 ま し い 都 市 像 と し て 示 す 必 要 が あ る 」 と さ れ て い る 。
ま た 、 市 街 地 に お け る 住 民 一 人 当 た り の 都 市 公 園 の 敷 地 面 積 の 標 準 に つ い て は 、 当 該 区 域 が 最 も 都 市 公 園 を 必 要 と す る 区 域 で あ る こ と か ら 、 用 地 の 取 得 が 困 難 で あ る と い う 理 由 で 都 市 公 園 の 大 部 分 が 郊 外 に 設 け ら れ る よ う な こ と と な ら な い よ う 、 住 区 基 幹 公 園 の 計 画 的 配 置 量 等 を 勘 案 し て 、 5
㎡ 以 上 と し て い る も の で あ る 。
市 町 村 は 、 こ の よ う な 趣 旨 を 踏 ま え 、 施 行 令 第 1 条 の 2 で 定 め る 基 準 を 十 分 参 酌 し 、 地 域 に お け る 都 市 公 園 の 整 備 水 準 等 を 勘 案 し て 、 住 民 一 人 当 た り の 都 市 公 園 の 敷 地 面 積 の 標 準 を 定 め る こ と が 望 ま し い 。 都 道 府 県 に お い て も 、 自 ら が 設 置 す る 都 市 公 園 に つ い て 考 慮 す べ き 標 準 と し て 、 管 内 の 都 市 計 画 区 域 を 有 す る 市 町 村 を 対 象 に 、 一 の 市 町 村 の 区 域 内 の 都 市 公 園 の 住 民 一 人 当 た り の 敷 地 面 積 の 標 準 及 び 一 の 市 町 村 の 市 街 地 の 都 市 公 園 の 当 該 市 街 地 の 住 民 一 人 当 た り の 敷 地 面 積 の 標 準 を 、 条 例 で 定 め る こ と が 考 え ら れ る 。
③ 地 方 公 共 団 体 が 設 置 す る 都 市 公 園 の 配 置 及 び 規 模 の 基 準 に つ い て ( 施 行 令 第 2 条 関 係 )
都 市 公 園 に は 、 様 々 な 規 模 ・ 種 別 の も の が あ る が 、 こ れ ら の 設 置 に あ た っ て は 都 市 公 園 体 系 を 考 慮 し て 適 切 な 規 模 の も の を 適 切 な 位 置 に 系 統 的 合 理 的 に 配 置 し 、 そ の 機 能 を 最 大 限 に 発 揮 さ せ る 必 要 が あ る 。
こ の た め 、 都 市 公 園 の 種 別 ご と に そ の 特 質 に 応 じ て 平 均 的 に 分 布 す る よ う 整 備 し 、 住 民 全 て が 同 じ よ う な 条 件 で 都 市 公 園 を 利 用 で き る よ う に す る と と も に 、 都 市 公 園 の 災 害 時 に お け る 避 難 地 ・ 避 難 路 や 防 災 活 動 拠 点 と し て の 機 能 に 十 分 配 慮 し て 配 置 及 び 規 模 を 定 め る こ と が 望 ま し い こ と か ら 、 施 行 令 第 2 条 に お い て 、 従 来 の 基 準 の と お り 、 都 市 公 園 の 種 別 ご と の 配 置 及 び 規 模 の 基 準 を 参 酌 す べ き 基 準 と し て 定 め て い る 。
( 注 ) 都 市 公 園 の 配 置 基 準 に つ い て
こ れ ま で 住 区 基 幹 公 園 に つ い て は 、 公 園 種 別 毎 に 誘 致 距 離 と 敷 地 面 積 の 標 準 の 具 体 的 数 値 を 施 行 令 第 2 条 で 規 定 し て き た と こ ろ で あ り 、 こ れ に よ り 都 市 公 園 の 整 備 水 準 が 低 か っ た 我 が 国 に お い て 、 市 街 地 に お い て 備 え る べ き 都 市 施 設 と し て 住 区 基 幹 公 園 を 系 統 的 ・ 合 理 的 に 確 保 す る 上 で の 規 範 と し て 大 き な 役 割 を 果 た し て き た と こ ろ で あ る 。 し か し な が ら 、
・ 我 が 国 の 都 市 に お い て は 、 都 市 へ の 人 口 ・ 産 業 の 流 入 と そ の 受 け 皿 と し て の 新 市 街 地 の 拡 大 が 一 段 落 し 、 今 後 は 都 市 の 再 構 築 に 向 け た 取 り 組 み が 行 わ れ よ う と し て い る こ と か ら 、 新 市 街 地 の 整 備 に 当 た っ て の 計 画 的 な 都 市 公 園 確 保 に 大 き な 役 割 を 果 た し て き た 同 規 定 を 見 直 す 必 要 が あ っ た こ と
・ 都 市 公 園 の 配 置 は 、 本 来 、 地 域 に 存 す る 緑 地 の 状 況 等 を 踏 ま え 、 こ れ ら を 補 完 し 、 有 機 的 な ネ ッ ト ワ ー ク が 形 成 さ れ る よ う 行 わ れ る べ き で あ り 、 都 市 に 既 に 蓄 積 さ れ た ス ト ッ ク の 活 用 が 求 め ら れ る 今 日 的 な 政 策 運 営 の 規 範 と し て は こ う し た 視 点 が よ り 重 視 さ れ る べ き で あ る こ と
か ら 、 一 律 の 市 街 地 と 人 口 密 度 を 想 定 し 、 公 園 種 別 毎 の 誘 致 距 離 を 数 値 を も っ て 示 す こ と が な じ ま な く な っ て き て い る 。
こ の よ う な 背 景 の 下 、 住 区 基 幹 公 園 に つ い て 、 街 区 、 近 隣 、 徒 歩 圏 内 を 単 位 と し 、 必 要 な 規 模 の 都 市 公 園 を 系 統 的 に 配 置 す る と い う 基 本 的 な 考 え 方 は 踏 襲 し つ つ も 、 誘 致 距 離 の 数 値 表 示 を 行 わ な い こ と と す る た め 、「 都 市 公 園 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 す る 政 令 ( 平 成 1 5 年 政 令 第 1 0 1 号 )」 に よ り 施 行 令 が 改 正 さ れ た と こ ろ で あ り 、 よ り 柔 軟 に
地 域 の 状 況 に 即 し た 都 市 公 園 の 整 備 を 促 進 す る こ と と し た 。
た だ し 、 敷 地 面 積 の 標 準 に つ い て は 、 街 区 、 近 隣 、 徒 歩 圏 域 そ れ ぞ れ に 居 住 す る 者 の 利 用 を 想 定 し 、 必 要 な 規 模 を 定 め て い る も の で あ る の で 、 引 き 続 き 標 準 と し て 施 行 令 第 2 条 に お い て 定 め て い る 。
な お 、 住 区 基 幹 公 園 に お け る 誘 致 距 離 の 数 値 表 示 は 廃 止 し た が 、 従 来 の 一 般 的 な 住 宅 市 街 地 に お け る 住 区 基 幹 公 園 の 標 準 的 な 誘 致 距 離 つ い て 以 下 の 通 り 参 考 ま で に 示 す 。
( 参 考 ) 住 区 基 幹 公 園 に お け る 誘 致 距 離 標 準 ( 平 成 1 5 年 3 月 2 8 日 よ り 廃 止 )
街 区 公 園 : 2 5 0 m 近 隣 公 園 : 5 0 0 m 地 区 公 園 : 1 k m
地 方 公 共 団 体 は 、 こ の よ う な 趣 旨 を 踏 ま え 、 施 行 令 第 2 条 に 定 め る 基 準 を 十 分 参 酌 し た 上 で 、 地 域 に お け る 都 市 公 園 の 整 備 水 準 等 を 勘 案 し て 、 都 市 公 園 の 種 別 ご と の 配 置 及 び 規 模 の 基 準 を 条 例 で 定 め る こ と が 望 ま し い 。 ま た 、 都 市 公 園 は 良 好 な 都 市 景 観 の 形 成 、 ヒ ー ト ア イ ラ ン ド 現 象 の 緩 和 等 の 都 市 環 境 の 改 善 、 生 物 多 様 性 の 確 保 等 の 諸 機 能 を 有 し 、 か つ 永 続 性 の 高 い 施 設 緑 地 で あ る こ と か ら 、 地 域 に お け る 緑 地 の 状 況 を 踏 ま え つ つ 、 こ れ ら の 機 能 が 効 果 的 に 発 揮 さ れ る よ う に す る た め の 拠 点 等 と し て 配 置 す る こ と が 望 ま し い 。 生 物 多 様 性 の 確 保 を 図 る 場 合 に は 、 動 植 物 の 生 息 地 又 は 生 育 地 と し て の 緑 地 の 規 模 や 連 続 性 等 を 評 価 し て 都 市 公 園 を 含 む 必 要 な 緑 地 を 配 置 し 、 有 機 的 な ネ ッ ト ワ ー ク ( エ コ ロ ジ カ ル ネ ッ ト ワ ー ク ) の 形 成 を 図 る こ と が 望 ま し い ( 都 市 緑 地 法 運 用 指 針 の 参 考 資 料 で あ る 「 緑 の 基 本 計 画 に お け る 生 物 多 様 性 の 確 保 に 係 る 技 術 的 配 慮 事 項 」( 平 成 2 3 年 1 0 月 1 日 ) 参 照 )。
な お 、 都 道 府 県 に と っ て の 街 区 公 園 な ど 、 現 在 も 設 置 し て お ら ず 、 今 後 も 設 置 す る こ と が 見 込 ま れ な い 種 類 の 都 市 公 園 に つ い て は 、 そ の 配 置 及 び 規 模 の 基 準 を 定 め る 必 要 は な い 。
2 . 公 園 施 設 の 建 ぺ い 率 基 準 に つ い て ( 法 第 4 条 関 係 )
( 1 ) 趣 旨
都 市 公 園 は 、 本 来 、 屋 外 に お け る 休 息 、 運 動 等 の レ ク リ エ ー シ ョ ン 活 動 を 行 う 場 所 で あ り 、 ヒ ー ト ア イ ラ ン ド 現 象 の 緩 和 等 の 都 市 環 境 の 改 善 、 生 物 多
様 性 の 確 保 等 に 大 き な 効 用 を 発 揮 す る 緑 地 を 確 保 す る と と も に 、 地 震 等 災 害 時 に お け る 避 難 地 等 と し て の 機 能 を 目 的 と す る 施 設 で あ る こ と か ら 、 原 則 と し て 建 築 物 に よ っ て 建 ぺ い さ れ な い 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と し て の 基 本 的 性 格 を 有 す る も の で あ る 。 こ の よ う な 都 市 公 園 の 性 格 か ら 、 公 園 敷 地 内 の 建 築 物 に よ り そ の 本 来 の 機 能 に 支 障 を 生 ず る こ と を 避 け る た め 、 都 市 公 園 の 敷 地 面 積 に 対 す る 建 築 物 で あ る 公 園 施 設 の 建 築 面 積 の 許 容 さ れ る 割 合 ( 以 下 「 建 ぺ い 率 基 準 」 と い う 。) に つ い て 、 1 0 0 分 の 2 と し て き た と こ ろ で あ る 。 今 回 の 改 正 に よ り 、 地 方 公 共 団 体 が 設 置 す る 都 市 公 園 に 関 す る 建 ぺ い 率 基 準 に つ い て は 、 1 0 0 分 の 2 と い う 従 来 か ら の 基 準 を 十 分 参 酌 し た 上 で 、 地 域 の 実 情 に 応 じ て 、 当 該 地 方 公 共 団 体 自 ら が 条 例 で 定 め る こ と と さ れ た 。
施 行 令 で 定 め る 特 別 な 場 合 を 除 い て 1 0 0 分 の 2 を 超 え て は な ら な い と し て き た の は 、 法 制 定 当 時 に 全 国 の 公 園 に つ い て 調 査 し た 結 果 、 特 別 の 場 合 を 除 き 、 公 園 が 本 来 の 機 能 を 発 揮 す る た め に は こ の 程 度 が 限 界 で あ り 、 か つ 、 公 園 管 理 上 も 無 理 の な い 数 字 で あ る こ と が 実 証 さ れ た か ら で あ る 。
ま た 、 休 養 施 設 、 運 動 施 設 、 教 養 施 設 、 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 施 設 な ど 、 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と し て の 機 能 を 有 す べ き と い う 都 市 公 園 に 対 す る 要 請 を 勘 案 し て も な お 、 都 市 公 園 の 利 用 増 進 、 防 災 性 の 向 上 等 の 観 点 か ら 必 要 と 認 め ら れ る 施 設 が あ る た め 、 建 ぺ い 率 基 準 に つ い て 特 例 的 な 措 置 を 設 け て き た と こ ろ で あ る 。 今 回 の 改 正 に よ り 、 特 例 的 に 上 乗 せ す る 建 ぺ い 率 に つ い て は 、 施 行 令 第 6 条 第 2 項 か ら 第 5 項 で 示 す 基 準 を 十 分 参 酌 し た 上 で 、 地 方 公 共 団 体 が 条 例 で 定 め る こ と と な っ た 。 た だ し 、 特 例 的 な 措 置 が 必 要 と 認 め ら れ る 公 園 施 設 の 種 類 は 改 正 さ れ て お ら ず 、 施 行 令 第 6 条 で 定 め る 特 別 の 場 合 に 該 当 し な い 公 園 施 設 に つ い て は 、 建 ぺ い 率 基 準 の 特 例 を 定 め る こ と は で き な い 。
建 ぺ い 率 基 準 や 特 例 的 な 措 置 を 条 例 で 定 め る に あ た っ て は 、 公 園 審 議 会 等 を 活 用 す る こ と も 考 え ら れ る 。
な お 、 国 の 設 置 に 係 る 都 市 公 園 に あ っ て は 、 従 来 の 基 準 ど お り 、 1 0 0 分 の 2 を 建 ぺ い 率 基 準 と し て お り 、 特 例 的 な 措 置 に つ い て も 、 施 行 令 第 6 条 第 2 項 か ら 第 5 項 で 定 め る 基 準 の と お り と し て い る 。
( 2 ) 運 用 に あ た っ て の 基 本 的 な 考 え 方
① 基 本 的 な 考 え 方
地 方 公 共 団 体 が 設 置 す る 都 市 公 園 に お け る 建 ぺ い 率 基 準 に つ い て は 、 地 方 公 共 団 体 自 ら が 、 法 第 4 条 に 規 定 さ れ て い る 1 0 0 分 2 を 十 分 参 酌 し た 上 で 、 地 域 の 実 情 に 応 じ て 条 例 で 定 め る 必 要 が あ る 。 建 ぺ い 率 基 準 は 、 当 該 地 方 公 共 団 体 が 設 置 す る 都 市 公 園 に つ い て 一 律 に 定 め る 方 法 に 限 ら ず 、
個 々 の 都 市 公 園 ご と に 定 め る 方 法 、 都 市 公 園 の 種 別 ご と に 定 め る 方 法 な ど も 考 え ら れ る 。
地 方 公 共 団 体 が 条 例 で 建 ぺ い 率 基 準 を 定 め る に あ た っ て は 、 原 則 と し て 建 築 物 に よ っ て 建 ぺ い さ れ な い 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と い う 都 市 公 園 本 来 の 機 能 を 確 保 す る た め に 従 来 建 ぺ い 率 基 準 を 1 0 0 分 の 2 と し て き た こ と や 、 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と い う 都 市 公 園 本 来 の 機 能 と 比 較 し て 必 要 と 認 め ら れ る 施 設 に 限 り 一 定 の 建 ぺ い 率 の 特 例 措 置 が 設 け ら れ て き た こ と に 留 意 す る こ と が 望 ま し い 。
ま た 、 現 在 設 置 さ れ て い る 都 市 公 園 は 、 従 来 の 建 ぺ い 率 基 準 や 特 例 措 置 を 前 提 と し た 公 園 計 画 に 基 づ き 施 設 を 配 置 し 、 管 理 運 営 さ れ て い る も の で あ る こ と か ら 、 従 来 と 異 な る 建 ぺ い 率 基 準 や 特 例 的 な 措 置 を 条 例 で 定 め る 場 合 に は 、 現 行 の 公 園 計 画 等 と の 整 合 性 に 留 意 す る こ と が 望 ま し い 。 従 前 の 基 準 よ り も 低 い 建 ぺ い 率 基 準 を 定 め る に あ た っ て は 、 法 附 則 第 3 項 と 同 様 に 、 条 例 施 行 時 の 既 設 公 園 施 設 に 関 す る 経 過 措 置 を 定 め る こ と も 考 え ら れ る 。
な お 、 昭 和 3 1 年 の 法 の 施 行 の 際 現 に 権 原 に 基 づ い て 既 設 公 園 施 設 と し て 設 け ら れ て い た 建 築 物 に つ い て は 、 引 き 続 き 法 附 則 第 3 項 が 適 用 さ れ る た め 、 条 例 で 定 め る 基 準 に よ ら ず 、 な お 存 置 す る こ と が で き る 。
② 許 容 建 築 面 積 の 特 例 に つ い て ( 法 第 4 条 第 1 項 た だ し 書 、 施 行 令 第 6 条 関 係 )
地 方 公 共 団 体 は 、 自 ら が 設 置 す る 都 市 公 園 に つ い て 、 施 行 令 第 6 条 第 1 項 で 定 め る 特 別 な 場 合 に お い て 、 同 条 第 2 項 か ら 第 5 項 ま で に 定 め る 各 範 囲 を 参 酌 し て 、 建 ぺ い 率 基 準 に つ い て 特 例 的 な 措 置 を 条 例 で 定 め る こ と が で き る こ と と さ れ て い る 。
条 例 で 建 ぺ い 率 の 特 例 的 な 措 置 を 定 め る 場 合 に お い て は 、 都 市 公 園 の 規 模 、 性 格 、 利 用 目 的 等 を 踏 ま え 、 特 例 的 な 措 置 の 範 囲 が 、 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と い う 都 市 公 園 本 来 の 機 能 を 勘 案 し て も な お 、 都 市 公 園 の 機 能 の 増 進 に 資 す る も の か ど う か 等 の 観 点 か ら 、 十 分 に 検 討 し て 判 断 す べ き で あ る 。
○ 休 養 施 設 、 運 動 施 設 、 教 養 施 設 、 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 施 設 及 び 都 道 府 県 立 自 然 公 園 の 利 用 の た め の 施 設 ( 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 1 号 、 第 2 項 関 係 )
休 養 施 設 、 運 動 施 設 、 教 養 施 設 、 都 道 府 県 立 自 然 公 園 の 利 用 の た め の 施 設 に つ い て は 、 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と し て の 機 能 を 有 す べ き と い う 都 市 公 園 に 対 す る 要 請 を 勘 案 し て も な お 、 都 市 公 園 の 利 用 増 進 を 図 る 上
で 必 要 と 認 め ら れ る 施 設 で あ る た め 、 こ れ ら の 施 設 を 設 置 す る 場 合 に お い て は 、 施 行 令 第 6 条 第 2 項 で 規 定 す る 1 0 0 分 の 1 0 を 参 酌 し て 条 例 で 定 め る 範 囲 を 限 度 と し て 建 ぺ い 率 を 上 乗 せ す る こ と が で き る も の と し て い る 。
ま た 、 都 市 公 園 は 、 関 東 大 震 災 に お い て 地 震 後 の 大 火 災 か ら の 避 難 地 と し て 多 く の 市 民 の 生 命 を 救 う な ど 、 従 来 よ り 防 災 上 重 要 な 役 割 を 果 た し て き て お り 、 阪 神 淡 路 大 震 災 に お い て は 、 避 難 地 や 避 難 路 と な る ほ か 、 救 援 活 動 や 復 旧 ・ 復 興 に あ た り 拠 点 等 の 役 割 も 果 た し 、 そ の 価 値 が 高 く 評 価 さ れ た こ と も あ り 、 食 料 、 医 薬 品 等 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 物 資 の 備 蓄 倉 庫 そ の 他 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 施 設 で 国 土 交 通 省 令 で 定 め る も の に つ い て 、 地 域 防 災 計 画 上 避 難 地 又 は 避 難 路 と な る 都 市 公 園 以 外 の 都 市 公 園 に も 設 置 可 能 と さ れ た と こ ろ で あ る 。
こ の よ う に 都 市 公 園 の 重 要 な 機 能 と な っ て き て い る 災 害 応 急 対 策 拠 点 や 避 難 地 ・ 避 難 路 と し て の 機 能 を よ り 一 層 発 揮 さ せ る こ と を 目 的 と し 、 備 蓄 倉 庫 等 の 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 施 設 に つ い て も 休 養 施 設 や 運 動 施 設 等 と 同 様 に 建 ぺ い 率 の 特 例 措 置 を 設 け 、 施 行 令 第 6 条 第 2 項 で 定 め る 1 0 0 分 の 1 0 を 参 酌 し て 条 例 で 定 め る 基 準 を 限 度 と し て 、 建 ぺ い 率 を 上 乗 せ す る こ と が で き る も の と し て い る 。
な お 、 こ れ ら の 施 設 を 設 け る に あ た っ て は 、 都 市 公 園 の 規 模 、 性 格 、 利 用 目 的 等 を 踏 ま え 、 設 け よ う と す る 都 市 公 園 の 機 能 の 増 進 に 資 す る も の か ど う か 等 の 観 点 か ら 十 分 に 検 討 し て 判 断 す る と と も に 、 防 災 担 当 部 局 等 関 係 部 局 と 十 分 に 協 力 連 携 を 図 る こ と が 必 要 で あ る 。
○ 歴 史 的 建 造 物 、 景 観 重 要 建 造 物 等 ( 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 2 号 、 第 3 項 関 係 )
教 養 施 設 の う ち 遺 跡 等 で 建 築 物 で あ る も の に つ い て は 、 法 制 定 当 初 よ り 建 ぺ い 率 制 限 の 原 則 を 超 え て 設 置 す る こ と が で き る よ う 特 例 的 に 措 置 さ れ て い た よ う に 、 従 来 よ り 、 遺 跡 等 は 、 都 市 公 園 に お い て 人 々 が 教 養 、 文 化 を 享 受 す る と い う 都 市 公 園 の 本 来 の 効 用 の 中 で も 特 に 高 い 位 置 づ け を 与 え ら れ て お り 、 オ ー プ ン ス ペ ー ス を 重 視 す る 都 市 公 園 制 度 に お い て も 通 常 の 公 園 施 設 と は 一 線 を 画 し て き て い る 。
従 来 の 都 市 公 園 に お い て は 、 城 跡 や 中 世 ~ 近 世 の 文 化 財 を 活 用 す る こ と が 一 般 的 で あ っ た が 、 昨 今 で は 、 個 性 あ る 地 域 づ く り や 良 好 な 地 域 景 観 の 形 成 ・ 保 全 に 対 す る ニ ー ズ の 高 ま り を 背 景 に 、 比 較 的 近 代 の 建 築 物 等 と 一 体 と な っ た 都 市 公 園 の 整 備 に 対 す る 需 要 が 高 ま っ て き て い る 。
こ れ ら の 建 築 物 は 、 城 跡 や 遺 跡 等 と 同 様 、 庭 園 等 と 一 体 と な っ て 地 域
に 存 在 し て い る こ と 自 体 が 評 価 さ れ る 点 が 、 他 の 場 所 で も 設 置 可 能 な 運 動 施 設 等 の 公 園 施 設 と は 異 な る と と も に 、 建 築 物 と し て の 利 用 価 値 で は な く 、 そ の 存 在 価 値 が 評 価 さ れ る 点 で も 、 運 動 施 設 等 の 建 築 物 で あ る 公 園 施 設 と は 異 な っ て い る 。
し か し な が ら 、 こ れ ら の 建 築 物 に 係 る 園 地 全 体 の 規 模 は 建 築 物 の 建 築 面 積 に 比 し て 一 般 的 に 小 規 模 で あ る た め 、 こ れ ら の 建 築 物 と 園 地 を 一 体 と し て 都 市 公 園 と し て 活 用 ・ 保 存 で き る よ う 、 休 養 施 設 又 は 教 養 施 設 で あ る 建 築 物 の う ち 以 下 の 建 築 物 に つ い て 、 敷 地 面 積 の 1 0 0 分 の 2 0 を 参 酌 し て 条 例 で 定 め る 基 準 を 限 度 と し 、 法 第 4 条 に 規 定 す る 建 ぺ い 率 を 超 え る こ と が で き る と し て い る も の で あ る 。
1 ) 文 化 財 保 護 法 ( 昭 和 2 5 年 法 律 第 2 1 4 号 ) の 規 定 に よ り 国 宝 、 重 要 文 化 財 等 と し て 指 定 さ れ た 建 築 物 又 は 登 録 有 形 文 化 財 と し て 登 録 さ れ た 建 築 物
2 ) 同 法 第 1 8 2 条 第 2 項 の 条 例 の 定 め る と こ ろ に よ り 歴 史 上 又 は 学 術 上 価 値 の 高 い も の と し て 現 状 変 更 の 規 制 及 び 保 存 の た め の 措 置 が 講 じ ら れ て い る 建 築 物
3 ) 景 観 法 ( 平 成 1 6 年 法 律 第 1 1 0 号 ) の 規 定 に よ り 景 観 重 要 建 造 物 と し て 指 定 さ れ た 建 築 物
4 ) 地 域 に お け る 歴 史 的 風 致 の 維 持 及 び 向 上 に 関 す る 法 律 ( 平 成 2 0 年 法 律 第 4 0 号 。 以 下 「 歴 史 ま ち づ く り 法 」 と い う 。) の 規 定 に よ り 歴 史 的 風 致 形 成 建 造 物 と し て 指 定 さ れ た 建 築 物
2 ) の 文 化 財 保 護 法 第 1 8 2 条 第 2 項 の 条 例 の 定 め る と こ ろ に よ り 歴 史 上 又 は 学 術 上 価 値 の 高 い も の と し て 現 状 変 更 の 規 制 及 び 保 存 の た め の 措 置 が 講 じ ら れ て い る 建 築 物 と は 、 同 項 に 基 づ く 都 道 府 県 又 は 市 町 村 の 条 例 に よ り 地 方 公 共 団 体 指 定 文 化 財 と し て 指 定 さ れ た 建 築 物 で あ り 、 そ の 現 状 を 変 更 し 、 又 は そ の 保 存 に 影 響 を 及 ぼ す 行 為 に つ い て 許 可 制 、 届 出 制 等 の 規 制 及 び 保 存 の た め の 措 置 が 講 じ ら れ て い る も の を い う 。 な お 、 同 法 に 基 づ か な い 条 例 に よ り 保 存 が 図 ら れ て い る 建 築 物 は 含 ま れ な い の で 、 地 方 公 共 団 体 が 独 自 に 実 施 し て い る 文 化 財 の 登 録 制 度 や 景 観 条 例 に 基 づ き そ の 保 存 が 図 ら れ て い る 建 築 物 等 は 本 規 定 の 対 象 外 で あ る 。
ま た 、 こ の 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 2 号 の 歴 史 的 建 造 物 、 景 観 重 要 建 造 物 等 に つ い て の 同 条 第 3 項 に 定 め る 建 ぺ い 率 の 特 例 は 、 法 第 4 条 第 1 項 の 規 定 に よ る 建 ぺ い 率 の 制 限 に 上 乗 せ し て 適 用 さ れ る も の で あ り 、 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 3 号 の 高 い 開 放 性 を 有 す る 建 築 物 に つ い て の 建 ぺ い 率 の 特 例 及 び 同 項 第 4 号 の 仮 設 公 園 施 設 の 建 ぺ い 率 の 特 例 と 同 じ 都 市 公 園 に お い て 重 複 し て 適 用 す る こ と が 可 能 で あ る が 、 同 項 第 1 号 の 休 養 施 設 、
教 養 施 設 等 に 係 る 建 ぺ い 率 の 特 例 と の 重 複 適 用 は な く 、 更 に 建 ぺ い 率 が 上 乗 せ さ れ る わ け で は な い 。
な お 、 敷 地 面 積 の 小 さ い 都 市 公 園 に お い て 許 容 建 築 面 積 の 特 例 措 置 を 条 例 に 定 め る に あ た っ て は 、 都 市 公 園 の 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と し て の 機 能 を 著 し く 阻 害 す る こ と の な い よ う 留 意 す る こ と が 望 ま し い 。
○ 高 い 開 放 性 を 有 す る 建 築 物 ( 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 3 号 、 第 4 項 関 係 ) 屋 根 付 広 場 、 壁 を 有 し な い 雨 天 用 運 動 場 な ど 高 い 開 放 性 を 有 す る 建 築 物 に つ い て は 、 都 市 公 園 本 来 の 機 能 で あ る 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス の 確 保 と い う 建 ぺ い 率 基 準 の 趣 旨 に 鑑 み る と 、 通 常 の 建 ぺ い 率 基 準 で あ る 1 0 0 分 の 2 に か か わ ら ず 都 市 公 園 内 に 設 け る こ と を 認 め て 良 い も の と 考 え ら れ る 。 し か し 、 こ れ ら の 建 築 物 の 設 置 さ れ た 範 囲 を 、 全 く 遮 断 さ れ て い な い 状 態 で 確 保 さ れ た 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と 同 等 に 扱 う こ と は 不 適 当 で あ る た め 、 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 1 号 に 規 定 す る 建 築 物 と 同 じ 1 0 0 分 の 1 0 を 参 酌 し て 条 例 で 定 め る 範 囲 を 限 度 と し て 建 ぺ い 率 を さ ら に 上 乗 せ と す る こ と が で き る も の と し て い る も の で あ る 。
○ 仮 設 公 園 施 設 ( 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 4 号 、 第 5 項 関 係 )
3 カ 月 を 限 度 と し て 公 園 施 設 と し て 臨 時 に 設 け ら れ る 建 築 物 ( 仮 設 公 園 施 設 ) に つ い て は 、 公 共 オ ー プ ン ス ペ ー ス と し て の 機 能 に 対 す る 影 響 が 一 時 的 で あ る こ と か ら 、 1 0 0 分 の 2 を 参 酌 し て 条 例 で 定 め る 範 囲 を 限 度 と し て 建 ぺ い 率 を 上 乗 せ す る こ と が で き る と し て い る も の で あ る 。 た だ し 、 施 行 令 第 6 条 第 1 項 第 1 号 か ら 第 3 号 ま で に 規 定 す る 特 例 的 な 措 置 の 対 象 と な る 施 設 に つ い て は 、 既 に 特 例 が 認 め ら れ て い る こ と か ら 、 3 カ 月 を 限 度 と し て 臨 時 に 設 け ら れ る も の で あ っ て も 、 仮 設 公 園 施 設 に は 該 当 し な い も の と し て い る 。
3 . 公 園 管 理 者 以 外 の 者 の 公 園 施 設 の 設 置 等 に つ い て ( 法 第 5 条 関 係 )
( 1 ) 趣 旨
都 市 公 園 は 、 一 般 公 衆 の 自 由 な 利 用 に 供 す る こ と を 目 的 と し て 設 置 さ れ る 公 共 施 設 で あ る た め 、 公 園 管 理 者 で あ る 地 方 公 共 団 体 又 は 国 が 公 園 施 設 を 自 ら 設 け 、 か つ 、 自 ら 管 理 す る こ と を 原 則 と し て き た と こ ろ で あ る が 、 公 園 施 設 の 中 に は 、 売 店 、 飲 食 店 等 公 園 管 理 者 が 自 ら 経 営 す る こ と が 不 適 当 な も の や 、 専 門 性 そ の 他 の 理 由 に よ り 公 園 管 理 者 が 自 ら 設 け 又 は 管 理 す る こ と が 困 難 な 施 設 も あ る こ と 、 一 方 で 都 市 公 園 の 自 由 利 用 の 原 則 か ら 、 公 園 管 理 者 以
外 の 者 ( 以 下 「 2 . 公 園 管 理 者 以 外 の 者 の 公 園 施 設 の 設 置 に つ い て ( 法 第 5 条 関 係 )」 に お い て 「 第 三 者 」 と い う 。) に よ る 公 園 施 設 の 設 置 又 は 管 理 を 無 制 限 に 許 可 す る こ と は で き な い こ と を 考 慮 し 、 法 第 5 条 に お い て 「 公 園 管 理 者 が 自 ら 設 置 又 は 管 理 す る こ と が 不 適 当 又 は 困 難 で あ る と 認 め ら れ る も の 」に 限 っ て 第 三 者 に 公 園 施 設 の 設 置 又 は 管 理 を 許 可 し て き た と こ ろ で あ る 。
し か し な が ら 近 年 、 環 境 に 対 す る 国 民 の 関 心 の 高 ま り 、 社 会 貢 献 に 対 す る 意 識 の 高 ま り 等 を 背 景 に 、 都 市 公 園 に お い て は 、 公 園 施 設 の 設 置 や 管 理 へ の 地 域 住 民 等 の 参 画 な ど の ニ ー ズ が 高 ま っ て き て お り 、 こ れ ら の ニ ー ズ に 対 応 す る た め に は 、 地 域 住 民 団 体 等 多 様 な 主 体 が よ り 主 体 的 に 自 ら の 判 断 に 基 づ き 都 市 公 園 の 整 備 と 管 理 を 行 え る よ う に す る こ と が 必 要 で あ り 、 こ の た め 、 同 法 第 5 条 に お い て 、 「 当 該 都 市 公 園 の 機 能 の 増 進 に 資 す る 」 場 合 に つ い て も 第 三 者 に 対 し 公 園 施 設 の 設 置 又 は 管 理 を 許 可 す る こ と が で き る 旨 規 定 し た と こ ろ で あ る 。
本 制 度 の 活 用 に よ り 、 都 市 公 園 の 利 用 の 促 進 等 の 機 能 の 向 上 、 都 市 公 園 の 整 備 ・ 管 理 へ の 住 民 の 参 画 の 促 進 、 地 域 の ニ ー ズ に 対 応 し た 都 市 公 園 の 整 備
・ 管 理 の 促 進 、 地 域 の 活 性 化 、 住 民 の 自 然 愛 護 や 環 境 保 護 に 対 す る 意 識 の 向 上 等 の 効 果 が 期 待 さ れ る と こ ろ で あ る 。
( 2 ) 運 用 に 当 た っ て の 基 本 的 な 考 え 方
① 許 可 の 対 象
法 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 す る 「 公 園 管 理 者 が 自 ら 設 け 、 又 は 管 理 す る こ と が 不 適 当 又 は 困 難 」 と は 、 公 園 施 設 を 運 営 す る に 当 た り 、 一 般 的 に は 営 利 行 為 を 伴 う も の 、 又 は 専 門 的 な 経 営 ・ 運 営 ノ ウ ハ ウ を 必 要 と す る も の が 対 象 と な る も の と 考 え ら れ る 。
法 第 5 条 第 2 項 第 2 号 で 言 う と こ ろ の 「 当 該 都 市 公 園 の 機 能 の 増 進 に 資 す る 」 か ど う か に つ い て は 、 対 象 と す る 公 園 施 設 ( 法 第 2 条 第 2 項 及 び 施 行 令 第 4 条 各 号 に 掲 げ る も の ) の 効 用 の 内 容 や 程 度 及 び 当 該 公 園 施 設 の 存 す る 都 市 公 園 の 設 置 目 的 や 性 格 等 の 観 点 か ら 判 断 す る こ と が 必 要 で あ る 。 な お 、 あ る 公 園 施 設 が 都 市 公 園 の 効 用 を 全 う す る も の に 該 当 す る か 否 か に つ い て は 、 個 々 の 都 市 公 園 の 設 置 目 的 や 性 格 に 応 じ て 具 体 的 に 判 断 さ れ る べ き も の で あ る 。
ま た 、「 当 該 都 市 公 園 の 機 能 の 増 進 に 資 す る と 認 め ら れ る も の 」 の 適 用 に つ い て は 、 例 え ば 、
・ 公 園 管 理 者 が 自 ら 公 園 施 設 を 設 置 又 は 管 理 す る よ り も 、 地 域 の 状 況 に 即 し た き め 細 か な 管 理 等 が 期 待 さ れ る 場 合 ( 例 え ば 地 域 住 民 団 体 に よ る 身 近 な 公 園 に お け る 公 園 施 設 の 設 置 又 は 管 理 な ど )
・ 公 園 管 理 者 が 自 ら 公 園 施 設 を 設 置 又 は 管 理 す る よ り も 、 第 三 者 が 有 す る 専 門 的 な ノ ウ ハ ウ や 企 画 力 、 資 金 力 等 に よ り 、 当 該 公 園 施 設 の 機 能 が 向 上 す る 場 合 や 、 当 該 公 園 施 設 の 管 理 コ ス ト が 節 減 さ れ る 場 合 ( 例 え ば 特 定 の ス ポ ー ツ 競 技 の た め の 公 園 施 設 の 設 置 又 は 管 理 を 当 該 ス ポ ー ツ 競 技 の 愛 好 団 体 が 行 う 場 合 、 レ ス ト ラ ン を 管 理 す る 民 間 事 業 者 が レ ス ト ラ ン 前 の 芝 生 広 場 や 花 壇 も 一 体 的 に 管 理 し て 利 用 者 が 多 い 週 末 等 に は オ ー プ ン カ フ ェ と し て 利 用 す る 場 合 な ど )
な ど が 考 え ら れ る 。
② 公 園 計 画 と の 関 係
第 三 者 に 対 す る 公 園 施 設 の 設 置 の 許 可 は 、 都 市 公 園 の 配 置 、 規 模 お よ び 性 格 を 勘 案 し 、 当 該 公 園 施 設 が 設 置 さ れ る こ と と な る 都 市 公 園 の 全 体 計 画 に 基 づ い た 明 確 な 設 計 意 図 の も と に 、 当 該 都 市 公 園 の 効 用 が 全 う で き る よ う 行 う も の で あ る こ と は 、 法 第 5 条 第 2 項 各 号 に 共 通 す る 考 え 方 で あ る 。
③ 施 設 の 管 理
第 三 者 が 管 理 す る 公 園 施 設 は 一 般 公 衆 の 利 用 に 供 す る も の で あ る 。 な お 、 そ の 管 理 に あ た り 、 営 利 行 為 を 伴 う 場 合 も 想 定 さ れ る た め 、 営 利 行 為 を 伴 う 公 園 施 設 の 許 可 に あ た っ て は 、 一 般 公 衆 の 自 由 な 利 用 に 供 さ れ る べ き 公 共 施 設 た る 都 市 公 園 の 本 来 の 使 命 に 影 響 を 及 ぼ す こ と の な い よ う 、 入 場 料 そ の 他 の 料 金 の 価 格 や 販 売 す る 物 品 の 種 類 及 び 価 格 等 が 社 会 通 念 上 適 正 な も の か ど う か 確 認 す る と と も に 、 必 要 に 応 じ 指 導 等 を 行 う こ と が 望 ま し い 。
( 3 ) 許 可 を 受 け る 者 に つ い て
法 第 5 条 の 許 可 を 受 け る こ と が で き る 主 体 は 、 法 律 上 特 段 の 限 定 は な く 、 私 人 、 民 間 事 業 者 、 地 方 公 共 団 体 、 公 益 法 人 、 N P O 法 人 、 中 間 法 人 等 を 広 く 対 象 と し て い る 。 た だ し 、 同 条 の 許 可 の 運 用 に 当 た っ て は 、 許 可 を 与 え る 公 園 施 設 の 規 模 や 管 理 の 内 容 等 に 応 じ 、 当 該 公 園 施 設 を 設 置 又 は 管 理 す る の に 十 分 な 能 力 や 財 産 的 基 礎 を 有 す る 者 で あ る か ど う か を 審 査 の う え 、 適 切 な 者 に 対 し て の み 許 可 を 与 え る こ と が 望 ま し い 。
な お 、 法 人 格 の な い 任 意 団 体 を 名 宛 人 と し て 許 可 を 与 え る こ と は 望 ま し く な く 、 必 要 な 場 合 は 、 法 人 格 を 取 得 す る よ う 指 導 す る 、 代 表 で あ る 私 人 又 は 法 人 を 名 宛 人 と し て 許 可 を 行 う 等 に よ り 、 責 任 を 明 確 に し て お く こ と が 望 ま し い 。
( 4 ) 手 続 き に つ い て
第 三 者 が 公 園 施 設 を 設 置 又 は 管 理 し よ う と す る と き は 、 条 例 で 定 め る 事 項 を 記 載 し た 申 請 書 を 公 園 管 理 者 に 提 出 し そ の 許 可 を 受 け る こ と と し て お り 、 法 第 5 条 第 2 項 第 2 号 に よ る 許 可 を 行 う に 当 た っ て も 、 第 三 者 は 法 第 5 条 第 1 項 に 規 定 す る 手 続 き に 従 い 、 条 例 又 は 国 土 交 通 省 令 で 定 め る 申 請 書 を 提 出 し 許 可 を 受 け る こ と が 必 要 で あ る 。
こ こ で 申 請 書 を 提 出 す る こ と と し て い る の は 、 第 三 者 が 設 置 又 は 管 理 す る 公 園 施 設 が 、 年 月 を 経 て 、 申 請 時 当 初 と は 規 模 又 は 内 容 が 異 な り 、 か え っ て 当 該 公 園 施 設 が 存 す る 都 市 公 園 の 効 用 を 阻 害 す る こ と の な い よ う 、 許 可 の 内 容 を 明 確 に し 、 後 日 の 紛 争 の 余 地 を な く そ う と す る こ と を 意 図 し て い る も の で あ る 。
( 5 ) 使 用 料 の 徴 収 に つ い て
第 三 者 に 公 園 施 設 を 設 置 又 は 管 理 さ せ る 場 合 に は 、 公 園 管 理 者 が 地 方 公 共 団 体 で あ る 場 合 は 地 方 自 治 法 第 2 2 5 条 に 基 づ き 条 例 の 定 め る と こ ろ に よ り 、 公 園 管 理 者 が 国 土 交 通 大 臣 で あ る と き は 施 行 令 第 2 0 条 に 基 づ き 使 用 料 を 徴 収 す る こ と が で き る の は 従 前 の 通 り で あ り 、 こ れ は 法 第 5 条 第 2 項 第 2 号 に よ る 許 可 を 行 う 場 合 に も 適 用 さ れ る 。
( 6 ) 設 置 又 は 管 理 の 期 間 並 び に こ れ を 更 新 す る 場 合 の 期 間 に つ い て
法 第 5 条 第 3 項 に お い て は 第 三 者 の 行 う 公 園 施 設 の 設 置 又 は 管 理 の 許 可 の 期 間 及 び こ れ を 更 新 す る 場 合 の 期 間 の 最 長 限 度 を 定 め て お り 、 法 第 5 条 第 2 項 第 2 号 に よ る 許 可 の 場 合 も 同 様 に 適 用 さ れ る 。
許 可 の 期 間 の 最 長 限 度 を 定 め て い る の は 、 同 一 の 者 が 途 中 で 何 の 手 続 き も せ ず に 長 期 に わ た っ て 公 園 施 設 を 設 置 又 は 管 理 す る こ と は 、 当 該 都 市 公 園 に お け る 当 該 公 園 施 設 の 役 割 や 許 可 の 前 提 と な っ た 事 実 関 係 が 変 化 す る こ と 等 が 想 定 さ れ る こ と か ら 適 当 で は な く 、 こ の よ う な 変 化 等 に 応 じ 許 可 の 必 要 性 を 定 期 的 に 検 討 す る こ と が で き る よ う に す る た め で あ り 、 そ の 期 間 は 長 く と も 1 0 年 を 超 え る こ と が で き な い と し た も の で あ る 。
な お 、 こ の 期 間 を 更 新 す る 場 合 に つ い て も 、 同 様 に 1 0 年 を 超 え る こ と が で き な い と し て い る こ と に 留 意 さ れ た い 。
( 7 ) 指 定 管 理 者 制 度 、 P F I と の 関 係 に つ い て
① 指 定 管 理 者 制 度 と の 関 係
近 年 、 公 の 施 設 の 管 理 に つ い て 、 多 様 化 す る 住 民 ニ ー ズ に 対 し 、 よ り 効 果 的 、 効 率 的 に 対 応 す る 必 要 が 生 じ て き て お り 、 こ の よ う な 情 勢 の 変 化 を 踏 ま え 、 民 間 の 能 力 を 活 用 し つ つ 住 民 サ ー ビ ス の 向 上 を 図 る と と も に 、 経
費 の 節 減 等 を 図 る こ と を 目 的 と し て 地 方 自 治 法 が 改 正 さ れ 、 指 定 管 理 者 制 度 が 導 入 さ れ た と こ ろ で あ る 。
地 方 自 治 法 第 2 4 4 条 の 2 第 3 項 の 規 定 に 基 づ く 指 定 管 理 者 制 度 ( 以 下
「 指 定 管 理 者 制 度 」 と い う 。) も 、 都 市 公 園 の 整 備 と 管 理 に 民 間 等 の ノ ウ ハ ウ を 活 用 す る 制 度 で あ る が 、 法 第 5 条 に よ る 第 三 者 に 対 す る 公 園 施 設 の 設 置 管 理 許 可 制 度 ( 以 下 「 設 置 管 理 許 可 制 度 」 と い う 。) と 比 較 す る と 、
・ 指 定 管 理 者 制 度 は 、 都 市 公 園 全 体 の 包 括 的 な 管 理 を 委 ね る こ と を 原 則 と す る 制 度 で あ る の に 対 し 、 設 置 管 理 許 可 制 度 は 、 都 市 公 園 を 構 成 す る 公 園 施 設 に つ い て 許 可 を 与 え る 制 度 で あ る こ と
・ 指 定 管 理 者 制 度 は 、 管 理 の み を 対 象 と し た 制 度 で あ る が 、 設 置 管 理 許 可 制 度 は 管 理 の み で な く 、 設 置 に つ い て も 許 可 を 与 え る こ と が で き る こ と
・ 指 定 管 理 者 制 度 に 基 づ く 管 理 者 の 指 定 に 当 た っ て は 、 地 方 公 共 団 体 の 議 会 の 議 決 を 必 要 と す る が 、 設 置 管 理 許 可 を 与 え る 場 合 に は 議 決 を 必 要 と し な い こ と
等 の 制 度 上 の 違 い が あ る 。
こ の た め 、 一 般 的 に は 、 都 市 公 園 全 体 の 管 理 を 民 間 等 に 利 用 料 金 の 収 受 も 含 め て 包 括 的 に 委 任 し よ う と す る よ う な 場 合 は 指 定 管 理 者 制 度 を 適 用 す る こ と と な り 、 一 方 で 、 飲 食 店 等 の 公 園 施 設 の 設 置 又 は 管 理 を 民 間 に 委 ね る 場 合 や 遊 具 、 花 壇 等 の 公 園 施 設 の 設 置 管 理 を N P O 等 に 委 ね る 場 合 に は 、 設 置 管 理 許 可 制 度 を 適 用 す る も の と 考 え ら れ る 。
な お 、 指 定 管 理 者 制 度 の 創 設 に 伴 い 、 平 成 1 5 年 9 月 2 日 付 で 、 国 土 交 通 省 都 市 ・ 地 域 整 備 局 公 園 緑 地 課 長 よ り 「 指 定 管 理 者 制 度 に よ る 都 市 公 園 の 管 理 に つ い て 」 が 通 知 さ れ て い る の で 、 参 照 さ れ た い 。
② P F I と の 関 係
P F I に よ り 行 わ れ る 民 間 事 業 者 に よ る 都 市 公 園 の 整 備 と 管 理 は 、 公 園 管 理 者 と 民 間 事 業 者 と の 間 で 交 わ さ れ る 契 約 に 基 づ き 、 公 園 施 設 の 建 設 や 維 持 管 理 の 事 実 行 為 を 民 間 事 業 者 に 行 わ せ る も の で あ り 、 法 的 な 権 能 が 付 与 さ れ る も の で は な い 。
そ の た め 、 B T O 方 式 や B O T 方 式 に よ り 整 備 さ れ た 公 園 施 設 の 管 理 に 当 た り 、 当 該 公 園 施 設 又 は 当 該 公 園 施 設 の 設 置 さ れ た 都 市 公 園 の 利 用 料 金 を 民 間 事 業 者 自 ら の 収 入 と し て 管 理 運 営 資 金 に 充 て る よ う な 場 合 に は 、 別 途 指 定 管 理 者 制 度 又 は 設 置 管 理 許 可 制 度 を 適 用 す る こ と が 必 要 と な る 。
ま た 、 B O O 方 式 に よ り 民 間 事 業 者 が 整 備 し 独 立 採 算 で 経 営 す る 公 園 施 設 に つ い て は 、 設 置 管 理 許 可 制 度 を 適 用 す る こ と が 必 要 で あ る 。
( 8 ) 許 可 の 条 件 に つ い て
設 置 管 理 許 可 制 度 の 適 用 に 当 た っ て は 、 都 市 公 園 の 管 理 の 適 正 を 期 す る た め 、
・ 公 衆 の 都 市 公 園 の 利 用 の 確 保
・ 都 市 公 園 の 保 全
・ 公 園 施 設 に 関 す る 工 事 の 確 実 な 実 施
・ 他 の 公 園 施 設 を 設 置 管 理 す る 第 三 者 と の 調 整
・ 公 園 施 設 の 設 置 管 理 の 良 好 な 実 施
・ 周 囲 の 景 観 の 維 持 ・ 調 和 の た め 修 景 施 設 の 設 置 等
・ 防 犯 や 利 用 者 の 安 全 に 対 す る 十 分 な 配 慮
等 の 条 件 を 附 す る こ と が 適 当 で あ り 、 こ の よ う な 条 件 を 附 す る た め の 根 拠 と し て 法 第 8 条 の 規 定 を 設 け て い る 。
た だ し 、 同 条 に よ る 条 件 は 、 あ く ま で も 都 市 公 園 の 管 理 の た め 必 要 な 範 囲 内 に 限 定 さ れ る も の で あ り 、 そ の 範 囲 を 超 え て 許 可 申 請 者 に 不 当 な 義 務 を 課 す よ う な も の で あ っ て は な ら な い こ と に 留 意 す る こ と が 必 要 で あ る 。
( 9 ) 公 園 施 設 の 名 称 に つ い て
法 第 5 条 の 許 可 を 受 け た 公 園 施 設 の 名 称 等 の 掲 出 に つ い て は 、 条 例 に お い て 、 一 定 の 許 容 範 囲 を 定 め る こ と が 望 ま し い 。 こ の 場 合 、 必 要 に 応 じ て 屋 外 広 告 物 条 例 と の 調 整 を 図 る も の と す る 。
4 . 都 市 公 園 の 保 存 規 定 に つ い て ( 法 第 1 6 条 関 係 )
( 1 ) 趣 旨 及 び 基 本 的 な 考 え 方
都 市 に お け る 緑 と オ ー プ ン ス ペ ー ス は 、 人 々 の 憩 い と レ ク リ エ ー シ ョ ン の 場 と な る ほ か 、 都 市 景 観 の 向 上 、 都 市 環 境 の 改 善 、 災 害 時 の 避 難 場 所 等 と し て 機 能 す る な ど 多 様 な 機 能 を 有 し て お り 、 緑 と オ ー プ ン ス ペ ー ス の 中 核 と な る 都 市 公 園 の 積 極 的 な 整 備 を 図 る と と も に 都 市 住 民 の 貴 重 な 資 産 と し て そ の 存 続 を 図 る こ と が 必 要 で あ る 。
こ の よ う な 趣 旨 か ら 、 法 第 1 6 条 に 都 市 公 園 の 保 存 規 定 が 設 け ら れ 、 従 来 は 「 都 市 計 画 事 業 が 施 行 さ れ る 場 合 そ の 他 公 益 上 特 別 の 必 要 が あ る 場 合 」 や
「 廃 止 さ れ る 都 市 公 園 に 代 わ る べ き 都 市 公 園 が 設 置 さ れ る 場 合 」 を 除 き 、 み だ り に 都 市 公 園 の 区 域 の 全 部 又 は 一 部 に つ い て 都 市 公 園 を 廃 止 し て は な ら な い と さ れ て き た と こ ろ で あ る 。
こ の た め 、 従 来 よ り 借 地 方 式 に よ り 都 市 公 園 が 確 保 さ れ て き て い る と こ ろ で あ る が 、 貸 借 契 約 の 終 了 等 に 際 し て 当 該 都 市 公 園 を 廃 止 す る こ と が で き る
か ど う か が 明 確 に な っ て い な か っ た こ と か ら 、 土 地 所 有 者 か ら の 借 地 に つ い て 協 力 が 得 ら れ に く い 状 況 に あ っ た と こ ろ で あ る 。
平 成 1 6 年 の 法 改 正 は 、 公 園 管 理 者 が そ の 土 地 物 件 に 係 る 権 原 を 借 り 受 け に よ り 取 得 し た 都 市 公 園 に つ い て 、 当 該 貸 借 契 約 の 終 了 又 は 解 除 に よ り そ の 権 原 が 消 滅 し た 場 合 に も 都 市 公 園 の 区 域 の 廃 止 を 行 う こ と が で き る こ と を 明 確 に す る こ と に よ り 、 例 え ば 企 業 の 保 有 す る 遊 休 地 等 土 地 所 有 者 が 都 市 公 園 用 地 を 提 供 し や す い 環 境 を 整 備 し 、 借 地 方 式 に よ る 効 率 的 な 都 市 公 園 の 整 備 促 進 を 図 る も の で あ る 。
な お 、 平 成 1 6 年 の 法 改 正 に よ り 、 法 第 1 6 条 第 3 号 に 「 公 園 管 理 者 が そ の 土 地 物 件 に 係 る 権 原 を 借 り 受 け に よ り 取 得 し た 都 市 公 園 に つ い て 、 当 該 貸 借 契 約 の 終 了 又 は 解 除 に よ り そ の 権 原 が 消 滅 し た 場 合 」 に お い て も 都 市 公 園 の 全 部 又 は 一 部 を 廃 止 す る こ と を 可 能 と す る 規 定 を 設 け た と こ ろ で あ る が 、 都 市 公 園 が 土 地 収 用 法 第 3 条 に 規 定 す る 収 用 対 象 事 業 で あ る こ と に 変 わ り は な く 、 借 地 契 約 が 終 了 し た 場 合 で も 、 土 地 所 有 者 等 の 意 向 の み に よ り 都 市 公 園 が 廃 止 さ れ る も の で は な い こ と か ら 、 公 園 管 理 者 の 判 断 が 必 要 と な る 。
平 成 1 6 年 の 法 改 正 の 施 行 前 に 貸 借 契 約 を 締 結 し 、 都 市 公 園 と し て 供 用 し て い る も の に つ い て も 、 当 該 改 正 後 の 法 第 1 6 条 第 3 号 は 適 用 さ れ る が 、 従 前 の 借 地 公 園 の う ち 、 正 当 な 事 由 が な い 限 り 貸 し 付 け の 契 約 を 更 新 す る こ と と さ れ て い る 借 地 公 園 等 公 園 管 理 者 が 引 き 続 き 存 置 す べ き と 判 断 す る 都 市 公 園 に つ い て は 、 貸 借 契 約 を 更 新 す る 等 に よ り 、 引 き 続 き 都 市 公 園 の 保 存 に 努 め る こ と が 望 ま し い 。
( 2 ) 緑 の 基 本 計 画 と の 関 係
緑 の 基 本 計 画 は 、 都 市 に お け る 緑 地 の 保 全 及 び 緑 化 の 推 進 に 関 す る 総 合 的 な マ ス タ ー プ ラ ン と な る も の で あ る こ と か ら 、 借 地 公 園 に つ い て も 、 可 能 な 限 り 、 緑 の 基 本 計 画 の 都 市 公 園 の 整 備 の 方 針 等 に 含 め る こ と が 望 ま し い 。
( 3 ) そ の 他
賃 借 契 約 が 終 了 し 、 都 市 公 園 を 廃 止 す る 場 合 で あ っ て も 、 公 園 管 理 者 が 所 有 す る 公 園 施 設 の 所 有 権 は 都 市 公 園 を 廃 止 し た だ け で 移 動 す る も の で は な く 、 公 園 管 理 者 で あ る 地 方 公 共 団 体 と 土 地 所 有 者 等 と の 間 で 譲 渡 等 の 手 続 き が 行 わ れ る こ と と な る 。
ま た 、 公 園 施 設 を 国 庫 補 助 事 業 で 整 備 す る 場 合 、 補 助 金 等 に か か る 予 算 の 執 行 の 適 正 化 に 関 す る 法 律 が 適 用 さ れ る こ と に つ い て も 留 意 し て お く 必 要 が あ る 。