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研究内容 100 MPI による音声の並列計算処理

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Academic year: 2021

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100     MPI による音声の並列計算処理

情報論理研究室  河合 章太 

1.

現在、様々な分野で計算処理の高速化が求められて いる。高速処理を行うためには、複数のプロセッサを 持つ並列計算機(Parallel Computer)が用いられる。し かし、一般に並列計算機は非常に高価であり、容易に 用いることはできない。そこで、複数の計算機をネッ トワーク接続して 1 台の仮想的な並列計算機とする 仮想並列計算(Parallel Virtual Computing)が現在重 視されている。仮想並列計算を導入すれば、ネットワ ークを用いて誰もが安価なコストで並列計算環境を 得ることができ、ベンチマーク性能ではスーパーコン ピュータに匹敵する処理速度を得ることが可能とな る。本研究では、無料提供されている、仮想並列計算 環 境 を 構 築 す る ソ フ ト ウ ェ ア の 1 つ で あ る MPI(Message Passing Interface)[1][2]を用いて、研究 を行う。

2. 研究内容

2.1 目的

本研究ではMPIの性能を評価するためwav音声フ ァイルを mp3 音声ファイルに変換する処理を行う。

この処理を1台の計算機で行った場合と、複数台で処 理した場合との比較を行いどの程度処理速度の向上 が見られるかを検証する。

2.2 計算方法

本研究では、MPIの実装に、MPICH2を用いた。こ れは、MPI規格を実装したフリーのライブラリ群であ る。今回の検証ではwav音声データを準備し、それぞれ 変換にかかる時間を測定する。なお、エンコードする 際はフリー提供されている午後のこ〜だのライブラリ を使用し、最大4台の計算機にwav音声データを均等の サイズに分割したwavファイルを置き変換処理させて いる。処理時間の決定の際には計測誤差を避けるため に5回同一の処理を行いその時間の平均値を採用とす る。 

2.3 使用する音声ファイルおよび計算機

著作権フリーの音声ファイルを組み合わせて作成 したwav音声ファイルを使用。

サイズ155MB、ビットレート1411kbps オーディオサンプルレート44KHz

オーディオサンプルサイズ16bit

3. 結果・考察

1,図1wav音声ファイルをmp3音声ファ イルにエンコードした際の実行時間を示す。

表1:プロセス数と実行時間

プロセス数  4

実行時間  76.43  39.41  21.01

1:プロセス数と実行時間の関係

1 からわかるように並列するプロセスの数 が増加すれば処理時間も減少している。これは並 列計算の有能性が立証されていることがわかる。

表1で示しているようにおよそであるが実行時 間がプロセスの数だけ半減しているのがわかる。

つまり、今回の計算機を使用した並列計算が有効 であることがわかる。

4.

今回の研究では並列計算機を用いることで、音 声ファイルの変換処理時間を短縮することができ た。しかし、本研究ではファイルは予め分割して いるため、分割にかかる時間を考慮していないと いうことが挙げられる。したがって、ファイル分 割にかかる時間も含めて並列処理の効果を検証す ることが今後の課題である。また、本研究ではCPU およびメモリを含めた性能差を考慮せずデータを 均等分別しており、それらを含めた上での負荷分 散をすること、および莫大な数の計算機を用いて の並列計算の結果は未知数なのでこれらのことを 含めた結果を出して実用性を考えることが今後の 課題である。 

参考文献

[1] Pパチェコ  著、秋葉博  訳:MPI 並列プログ

ラミング

[2] 渡邉真也 著:MPIによる並列プログラミング の基礎

参照

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