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昭和42年7月豪雨災害に関する研究

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防災科学技術総合研究報告 第24号 1970年5月

614.8:551,577.61:551.3(521.7/.8)

昭和42年7月豪雨災害に関する研究

Stud−ies on the Disasters Caused−by the

  Heavy Rainfa11of g Ju1y!967in Kure ana Kobe Cities,Westem Japan

       ま え が き

 昭和42年7月9日,西日本各地に集中豪雨による各種災害が発生した。これらの災害のうち,とくに神戸市,

呉市などで代表的に示された特性は,①都市開発が山麓部にまで及んで,山地災害の影響が市街地にまで見ら れること,②新しい宅地造成地帯でがけくずれが多発し,宅地造成の技術基準の再検討をせまられていること,

③集中豪雨の特性にもとづく災害の顕著なこと,などである.科学技術庁ではこれらの特性を明らかにするた め,昭和42年単年度の特別研究促進調整費による研究を立案し,今次災害の実態を気象,地形,地質,土質,

河川,林業等の各分野にわたり,緯合的に研究することとした.

 研究項目と担当機関,研究内容はつぎのとおりである.

1.豪雨特性に関する研究……気象研究所

  7月豪雨に関する気象資料を収集解析して降水量予報法の精度向上をはかる.

2.空中写真による災害様相解析に関する研究……国土地理院

  空中写真判読により急傾斜地崩壊の実態を土地条件との関連において把握し,災害予知に資する.

3.山くずれ,がけくずれ発生と土砂移動の形態に関する研究……土木研究所

  山くずれ,がけくずれ発生と地形,土質等の地盤特性の関係を研窄し,今後の山くずれ,がけくずれ危険  個所の判定資料とする.また,流出土砂の移動形態と災害の発生との関係を明らかにする.

4.宅地被害に関する研究……建築研究所

  擁壁およぴがけ地の被害を実態調査し,統計的解析を行なう.

5.山地の土地利用と災害発生に関する研究……林業試験場

  山くずれの分布と森林状況,植生等について実態を調査し,山地の土地利用と災害発生についての研究を  する.

6.崩壊地の地質特性に関する研究……地質調査所

  空中写真判読およぴ現地踏査により,崩壊地の地質特性を明らかにする.

7.各種災害の実態調査およぴ総合的推進……国立防災科学技術センター

  崩壊およぴ土砂流と風化帯,微地形等の関係ならびに災害構造の変化等について調査するとともに災害直  後の空中写真撮影を行ない研究の総合的推進を行なう.

 なお,本研究の総合推進は国立防災科学技術センター企画課,第2研究部地表変動防災研究室が担当した.

終わリに,この研究を推進するにあたり,ご協力いただいた関係各省庁,各省研究機関ならびに研究担当者,

また実施にあたって種々便宜を与えられた広島,兵庫をはじめ関係府県の方々に深く感謝の意を表する・

一1一

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