主体的・対話的で深い学び
-わくわくする教師ライフ-
愛知教育大学名誉教授 志水 廣
平成30年5月7日 愛知県東郷町
主な内容
1.「わくわく」する教師ライフを生きよう 2.授業での「わくわく」
3.教材研究での「わくわく」
4.指導法:音声計算練習
5.子どもの言葉で授業をつくると「わくわ
く」する。
自己紹介
• 22歳 神戸市の小学校教諭
• 33歳 東京の筑波大学附属小学校教官
• 40歳 愛知教育大学数学教育講座 助教授
• 49歳 同講座 教授
• 55歳 愛知教育大学教職大学院 教授
・ 59歳 テレビ東京「爆笑問題の大変よくできまし た」出演 スーパーティーチャー12人
・65歳 愛知教育大学退職
現在、66歳 愛知教育大学名誉教授
授業力アップわくわくクラブ代表。数検評議員。
自己紹介
①算数・数学の教え方 単行本・DVD:126冊
教科書(啓林館)の著者
「わくわく算数」
②人間観・教育観の研究
③6000人の授業参観指 導。示範授業も年間8本。
④現在、ユニバーサルデザイン、
キャリア教育に関心がある
UDの観点で志水がお
願いしました
主体的・対話的で深い学び
主体的な深い学びだと「わくわく」する
• 人はどんなときに「わくわく」するのか
• 「わくわく」の意味は
「わくわくする」 意義素
by Weblio類語辞書• 将来起こるであろう良い物事に対して期待 すること
• ものを行うにあたっての興奮や期待が 高まること
• 物事を待ってワクワクすること
• ある物事に興奮し、高揚すること 胸を熱く する
• 期待と興奮で胸がどきどきするさま
「わくわく」学校訪問 ここはどこ?
RAC 琉球エアーコミューター
与那国空港
中部国際 空港
9:15発
沖縄 那覇空港 11:45着 13:30発 石垣島
14:20着 18:00発
与那国島 18:30着
わくわくした学校訪問
機内での突然の「わくわく」
RAC 琉球エアーコミューター
日本最西端の小学校 久部良小学校
与那国空港 2000m
日本最西端 久部良小学校
与那国空港 到着だけで「わくわく」
び っ く り
わ く わ く
廣校長先生の出迎え
最西端でも問題解決学習
「わくわく」 音声計算練習
皆さんも音声計算で「わくわく」
しましょう。
どんどん伸びる
「わくわく」
• 方法1 丸ごと音声化
• ろくわるさんは に
・・・
• 方法2 答えのみ音声化
• に、はち、ご、さん ・・・
百マス計算と音声練習の違い
• 百マス計算
• 一人で実施
• →答えが記録に残る
• →答え合わせに時間が かかる
• 音声計算
• →ペアで実施
励まし合う(生徒指導・
かかわり合いが生まれ る) 二人なので、逃げら れない。
→記録には残らない。
→答え合わせは、同時に 行っているので、後の答 え合わせの時間はなし。
音声計算で「どのように学ぶのか」を
習得させる
レベル1 音声計算の本ができました
教師ライフの「わくわく」
1.授業の「わくわく」・・・・・8割を占める ①教材研究 ②本番 ③振り返り 2.授業外の「わくわく」・・・1割
①学級経営 ②生徒指導 ③特別活動 (部活)
3.教育企画の「わくわく」・・・1割
「授業」は、「知」と「心」の変容
頭・体の中に形成
教師 子ども
教材
「価値」(面白い)
(知識・技能・考え方)
算数・数学では
どんなことを教えるのか
• 数と計算(数と式)
• 図形
• 測定
• 変化と関係(関 数)
• データの活用(統 計)
特徴
• 全て抽象的な概念
• 見えるようで見えない
存在と性質(きまり)を追究するのが 算数・数学の授業
志水の考え
算数
教材で「わくわく」
1年 どちらがながい
教科書より
さらに、活用する子ども
身近な用紙でも比べる態度
た て
よこ
た て
よこ
さらに、活用する子ども
身近な用紙でも比べる態度
た て
よこ
たて と ななめ
た て
よこ
ななめ
たて=ななめ同じになる!
面白い 数理が見つかるとわくわく
する
紙折りを振り返って
• 今、何が問題なのか。・・・・問題把握 ①
• 次に、どのようにすれば確かめることができ るのか・・・・方法の見通し ②
• 算数の問題解決は、①問題把握と②方法の 見通しが重要。
• 白銀比の存在 →生活への活用は?
1
√ 2
法隆寺 五重塔
1
√ 2
よい授業は
• 子どもの「知」と「心」に変容を もたらす
変容は、行動に現れる。
・1 表情、2 動作、3 言葉
A子 目もりがない (知)の変容
T:何度かなあ。予想してみよう。
子どもから出てきたキーワードを 生かすと「わくわく」授業となる
• そのためには、正確にキャッチ&リスポンス できることが求められる。
演 習
• 丸ごと復唱してみよう
どうやって測りましたか
① 2つの角に分けてから測りました。
② 線を横に引いて考えました。
③ 180°に残りの角を分度器で求めて、たしました。
④ 線を引いて、2つの角を分度器を使って測りました。
どうやって測り
ましたか
① 2つの角に分けてから測りました。
教師の切り返し
→2つの角度に分けて測ったんだね。
→2つの角に分割したんだね。
→2つの角に分けて、たしたんだね。
→2つの角をたしたんだね。
→式はどうなるの。
どうやって測り
ましたか
教師の復唱の研究
教師は子どもの発言を真剣に聴こうとして・・・。
なぜ、正確に復唱(再現)
できないのか。
• 子どもの言葉によい 意味があると思って いないから。
• 脳科学の視点から
あらかじめの答えに結び付けて解釈し
ようとする
授業とは、①入力したことを外化させて、
②「ずれ」を明確にして、
③「ずれ」を修正していくこと
である。
よって、表現させな い授業は、入力の みの授業である。
外化の後のキャッチ
&リスポンス能力が 求められる。
脳の仕組み 佐藤富雄博士
• 記憶「海馬」 側頭葉 情報の交流
「ひらめく」と「わくわく」する
脳内ホルモン:ドーパミンやセロトニンの分泌
問題集作りで「わくわく」した
• 1年から6年まで
• カリキュラムマネジメン ト
• ユニバーサルデザイン の考えで
• 数と計算、量と測定、
• 予習と復習のバランス
• 挑戦問題の作成
□、△、○は、1から10までの整数です。
1 1 1 7
+ + =
□ △ ○ 8
ただし、□>△>○となっています。
□、△、○を求めましょう。
• 問題集作りで「わくわく」
• 挑戦問題630問作成
• ひらめき脳
6年 P24
個に応じて問題に 挑戦させてほしい
皆様にプレゼント
• 予習と復習に最適になるよ うに作成した。
• 教師用はコピーフリー。
• 宿題として活用。
• 問題を解く喜び・・・わくわく を体験させてほしい。
ただし、個人の使用に限りま す。
コピーして使う場合は、教師 用を使うこと。
教師用 コピーフリー
書籍の注文先
愛知教育大学生協書籍部
問い合わせ先 教師用 コピーフリー
• 愛知教育大学出版会の書籍、(f ornext)社、授業力アップわくわ くクラブの書籍の問い合わせは 愛教大生協書籍部まで。
TEL:0566-36-5184 FAX:0566-36-5465 注文はこちら
http://www.auecoop.jp/teacher/
主体的・対話的で深い学び
教材研究で「わくわく」
• 「わかる」のレベル
• I know 知ってる
• I umderstand 理解している
• I appreciate よさ(価値)がわかる
東郷町で「わくわく」
教材研究 愛知池の歴史
• 愛知池とは、どんな役割が あるか
• 愛知池は、なぜ作られた
のか
愛知池の役割
1 木曽川の余剰水の貯留 洪水導入
農業 工業 生活用 22万人を救う 2 分水地点へ送水する時間の短縮
全長112km
3 下流に送る水量の調整機能 4 発電機能
岐阜県 兼山
師崎
日間賀島 篠島 佐久島
幹線水路112km 支線水路1000km
文献
文献
標高差 兼山90m → 東郷60m → 佐分利池30 m→ 美浜22m
5時間 → 3時間 → 5時間
愛知用水から算数の問題
• 全長112km 13時間かけて美浜町まで
• 質問 時速何kmですか。
• 正解は
• 112km÷13時間=時速8.6km
事象の読解力 :時速8.6kmの意味するところは
質問 水源はどこか
• 答え 1 愛知県馬ヶ城ダム
• 2 岐阜県阿木川ダム
• 3 長野県牧尾ダム
時速5.6km
算数教師のサガ 問題の発見にわくわく
愛知用水は、なぜできたのか
• 何のために作られたのか
→知多半島に送水するため
なぜ、送水が必要なのか。
→三年の一度干ばつが襲う
→地下水 15mの地下からくみ上げるのは女 性の仕事。風呂は週に1度。
現在のテーマ
日本最大
13年のドラマ ありがとう通水
上流と下流の共生 水の絆
二人の想いが原点
二人の想いから始まった
濱島辰雄 久野庄太郎
安城農林高校の教師
(豊明 生まれ)
知多郡八幡村 農民
昭和23年7月24日 二人は出会う
問題解決の連続
• 巨額の資金 →
• 水利権の調整→
• 土地の整理→
• 補償 上流の村が 沈む →
• 工事自体が難工事→
• 世界銀行
• アメリカ人技師
農業 工業 生活用
どれほどの人が豊かになったか
文化としての愛知用水
• 愛知用水の仕組み
• 誕生の理由
• 二人の人間の思い
• 文化に対する尊厳
• 教育は文化の継承。それが「授業」である。
授業とは、
• 授業とは、『学習指導用語事典』によれば
「人類の文化遺産の修得と産出を 目的として、教える者と学ぶ者が 作り出す教えと学びの過程」
である。
主体的・対話的で深い学び
授業という場で、文化を継承し、文化を創造する人作りを目指 して欲しい