• 検索結果がありません。

平成10年度大域情報学レポート解説

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "平成10年度大域情報学レポート解説"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

奈良女子大学 理学部 情報科学科

平成10年度大域情報学レポート解説

1998年10月18日配布 平成10年度大域情報学レポート問題の解説です。レポートは提出したけど自分の回答に不安があ る、もしくはもっと勉強したいというガッツのある方は目を通しておいてください。正答率は平均し てだいたい7割、といたところでした。

翌年の個体数は、生き残った個体と新たに生まれた個体の和で与えられるから、

となる。これは指数的増加に他ならない。

パラメータ値を代入すると、 となり、個体数が100倍に増加するのに要する時 間 は初期個体数を として、

これを解いて、 を得る。ここで、 は自然対数である。自然科学 では通常、対数の といえば、自然対数を意味する。10を底とする常用対数ではないことに 注意。この区別をはっきり付けるために自然対数を で表すこともある。

個体数が単位時間毎に 倍に増加するモデルである。 であるから、このモデルでは個体数 は無限大に発散し、現実的ではない。

修正したモデル

では一固体が産む子供の数 は集団サイズ の増加に従いゼロに漸 近する。従って、個体数が増加するにつれて、生息場所や餌の不足、排泄物の蓄積など負の効果 によって集団の増加率が低下するので、先ほどのモデルよりも現実的であると思われる。もっと も、一個体当たりの子供の数が一般的にこのようなマイナス2乗の項( )で表さ れるとは保証できない。これはあくまでモデルに他ならない。

の方法については別紙参照。相平面上に、 及び を描く。平衡 点は であるから、式に代入して

を得る。平衡点の局所安定性は を調べればよい。この値の絶対値が1未満であれば局所 的に安定である。自明な平衡点 については、 であり、常に局所的に不 安定。自明でない平衡点 については、

であるが、 の範囲では、 であるから、自明でない平衡点は常に局所的 に安定である。ちなみに、 で の符号が切り替わる。従って、 では、振動し ながら収束する。

この微分方程式は変数分離の方法で楽に解ける。

変数を分離すると、

両辺を積分して、

これを変形して初期条件 を用いて積分定数 を消去すると、

を得る。

関数形は、原点で直線的に立ち上がり(時刻 での傾きが )、 で

に漸近する上に凸の関数となる。概形を描けと言う問に対しては、すくなくとも、切片、切片で の傾き、上に凸か下に凸か、そして、漸近する値、を押さえてグラフを描くこと。今求めた関数 はS字曲線(変局点が存在する)ではない!

(2)

パラメーター値を代入して、 となる時刻 を求めればよい。

より、 。これを解いて、 を得る。対数 は自然対

数である!時間の単位は日( )。

時刻 における体長 が、最大体長の3/4以上になっていればよいから、

これを解くと、

従って、

となる。しつこいようだが対数は自然対数。

捕食者が不在の時、被捕食者の増加はロジスティックではないことに注意。

別紙参照のこと。 のヌルクラインは、 、 のヌルクラインは、

である。

平衡点 は時間微分がゼロとなる点であり、3つ存在する。

平衡点の局所安定性は、平衡点におけるヤコビ行列(コミュニティ行列)の固有値で判定でき る。非自明な平衡点 におけるコミュニティ行列 は

となり、固有値は、 と である。従って、 の時、局所的に安定になる。

もう一つの非自明な平衡点について考える。パラメーター値を代入し、この平衡点が生物学的な 意味を持つ(正の値)ためには、 でなければならないことを念頭に置いておく。

コミュニティ行列 は、

となり、固有値 は、

となる。ここで、 の時、固有値は複素数、かつ、 となるので、局所的に不 安定であることがわかる。 の時、固有値は複素数だが となって、安定

(振動しながら収束)。 の時、固有値は実数になるが、共に負になるので、安定。

以上、パラメーター に依存して局所安定性が変化することがわかったが、アイソクラインに よる方法と対比させてみること。

以上の解析から、 の時、局所的に安定な平衡点は存在しないことがわかった。実際に数 値計算で解を求めてみると、解は発散しないで、安定な周期解に収束する(別紙参照)。このよ うに、パラメーターの値を変化させて安定な平衡点が不安定に切り替わる場合、不安定な平衡点 を取り囲む周期解が出現することがある。この解のことを という。この周期解は中 立安定の場合の周期解とは異なり、少しずらしても元の起動に戻る性質を持っている。詳しくは 微分方程式の教科書を参照すること。

参照

関連したドキュメント

しかし , 特性関数 を使った証明には複素解析や Fourier 解析の知識が多少必要となってくるため , ここではより初等的な道 具のみで証明を実行できる Stein の方法

平成 28 年 7 月 4

約3倍の数値となっていた。),平成 23 年 5 月 18 日が 4.47~5.00 (入域の目 的は同月

2013(平成 25)年度から全局で測定開始したが、2017(平成 29)年度の全局の月平均濃度 は 10.9~16.2μg/m 3 であり、一般局と同様に 2013(平成

※ CMB 解析や PMF 解析で分類されなかった濃度はその他とした。 CMB

2011 (平成 23 )年度、 2013 (平成 25 )年度及び 2014 (平成 26 )年度には、 VOC

この延期措置により、 PM 排出規制のなかった 1993 (平成 5 )年以前に製造され、当 初 2003 (平成 15

昭和 61 年度から平成 13 年度まで環境局が実施した「水生生物調査」の結果を本調査の 結果と合わせて表 3.3-5 に示す。. 平成