小 ・中 学 校
平 成4年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
へ き 地 教 育
東 京 都 教 育 委 員 会
平成4年 度
教 育 研 究 員 名 簿
市 町 村 名 学 校 名
氏 名
八 王 子
青 梅
浅 川 小 学 校
第1小 学 校
○ 金 畑 昭 正
△ 吉 川 周 一 青
瑞 五 日 檜 奥 多 奥 多 奥 多 大
梅穂市原摩摩摩島 第瑞小檜氷小小第
6中 穂 第 四
宮 小 原 中 川 小 河 内 河 内
学 小 学
学 学 学 小 学 中 学 中 学
校校校校校校校校
西 市 小 岸
◎ 松 小
川 村 教 林 悦
夏
田山
屋 冨 祖 佐 藤 勝
聡子雄毅貢樹弘人
◎ 全体世話人
○ 副 世 話 人
△ 全体記録係 担 当
東京都多摩教育事務所西多摩支所 指導主事 石 倉 敏 雄
〃 清 水 健 一
目 次
1冒皿皿W
主題設定の理由
主題に迫 るための基本的な考え方 1研 究のね らい
2研 究推進の視点 研究の全体構想 研究の内容
実 践 事 例 ・そ の1地 域 の 歴 史 調 査 や 発 表 活 動 を 通 して,表 現 力
実 践 事 例 ・そ の2
実 践 事 例 ・そ の3
実 践 事 例 ・そ の4
を 高 め る た め の 指 導 の工 夫
・小 学 校 第6学 年 社 会 科 「武 士 の 世 の 中 」 発 表 す る機 会 を つ く り,コ ミュニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 育 成 す る指 導 の 工 夫
・中 学 校 第1学 年 英 語 科 「ジ ャ ッ ク と話 そ う」
体 験 的 な 活 動 を 生 か して,郷 土 を愛 す る心 を 育 て る指 導 の 工 夫
・小 学 校 第6学 年 道 徳 「立 ちの き」
ボ ラ ンテ ィア 活 動 を 通 して,郷 土 愛 や 社 会 性 を育 て る指 導 の 工 夫
・中 学 校 全 学 年 「心 身 障 害 福 祉 施 設 ,養 護老 人 ホームでの ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 」
実 践 事 例 ・そ の5地 域 の 商 店 や ス ー パ ー マ ー ケ ッ トの 観 察 ・調
実 践 事 例 ・そ の6
査 を生 か して,表 現 力 を 伸 ば す 指 導 の 工 夫
・小 学 校 第3学 年 社 会 科 「商 店 街 と人 々 の く ら し」
筋 道 を 立 て て 分 か りや す く発 表 す るた め の 指 導 の 工 夫
・中 学 校 第1学 年 国 語 科 「新 し い体 験 を 」
V研 究のまとめ と今後の課題
1
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6
9
12
15
18
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24
研究主題 体験的な活動を生か しs一 人一人の豊かな自己表現力を伸ばす指導の工夫
1主 題 設 定 の 理 由
q)社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 で き る た め に
本 研 究 部 会 で は,東 京 の 西 部 山 間 ・島 し ょ地 域 に お け る地 域 の 特 性 や,児 童 ・生 徒 の 実 態 を 把 握 す る と と もに 指 導 上 の 課 題 を 明 らか に し,そ の 解 決 を 目指 して 研 究 を 進 め て き た 。 これ ら の 地 域 で は,人 口 の 流 出 現 象 に よ る過 疎 化 等 に よ って 地 域 の 生 活 に も変 容 が 見 られ る一 方 で, 情 報 化 等 の進 展 に よ って 様 々 な 情 報 が 直 ち に 得 られ る よ うに な って きた 。 この よ うな 環 境 の 変 化 は,児 童 ・生 徒 の 生 活 意 識 や 行 動 に も変 化 を 生 み 出 して い る 。 例 え ば,豊 か な 自然 や伝 統 文 化 に 恵 ま れ て い な が ら これ ら と直 接 触 れ 合 う体 験 の 不 足 や,テ レ ビ視 聴 等 に よ り,居 な が らに して 情 報 を 得 る とい う受 動 的 な生 活 態 度 とな っ て 現 れ て い る。 そ の た め に,直 接 的 な 体 験 に よ って 身 に 付 く問 題 解 決 的 な 能 力 が 育 ち に く くな って い る と い う現 状 が あ る。 一 方,こ れ か らの 社 会 で は,こ れ まで の経 験 や 予 想 を 超 え た 事 態 に 直 面 した りす る場 面 も多 くな って く る と思 わ れ る。 この よ うな 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 して い くた め に 必 要 な 資 質 や 能 力 を 育 て る必 要 が あ る。 そ の た め に,地 域 の 特 性 を ふ ま え た体 験 的 な活 動 を生 か しな が ら,児 童 ・生 徒 の 多 様 な 考 え や 主 体 的 な 取 り組 み を重 視 す る と と もに,児 童 ・生 徒 の よ さを 引 き出 す 教 育 活 動 を 展 開 す
る こ とが 重 要 で あ る と捉 え た 。 {2)豊 か な心 や 社 会 性 を育 て る た め に
学 校 に お いて は,児 童 ・生 徒 一 人 一一人 の 豊 か な 心 や 社 会 性 の 育 成 が 求 め られ て お り,本 研 究 部 会 で は 自 己表 現 力の 育 成 と結 び 付 け て 研 究 を進 め て きた 。 児 童 ・生 徒 の 自 己表 現 力 は,年 齢
や 発 達 段 階 更 に は今 まで の 成 長 の 過 程 にお け る様 々 な 体 験 等 に よ って も異 な る と考 え られ る。
そ こで,児 童 ・生 徒 一 人 一 人 の 豊 か な 自 己表 現 力 を 伸 ば す た め の 教 育 活 動 を 創 意 ・工 夫 して 取 り組 む こ と と した 。 例 え ば,自 然 と の 関 わ り,人 と の 関 わ り,地 域 社 会 との 関 わ り等 を 通 して 感 動 体 験 を 味 わ わ せ る指 導 法 を 工 夫 す る等,豊 か な心 や 社 会 性 の 育 成 に 視 点 を 当 て て き た。 特 に 感 動 体 験 を 通 して,自 分 の 思 い を相 手 に 伝 え る 力 を 育 て る こ と に よ って,豊 か な 自 己表 現 力 を 伸 ば す こ とが で き る と考 え た。 そ の た め に,発 表 の 機 会 や 場 を 設 定 して,多 様 な 表 現 へ の 意 欲 を 高 め る必 要 が あ る。 豊 か な表 現 力 を 養 うた め に は,安 心 して 表 現 で き る環 境 作 りや 多 様 な 表 現 技 能 を 重 視 した り,温 か い励 ま しと称 賛,更 に指 導 者 の 適 切 な 支 援 や援 助 等 も本 研 究 部 会 の 課 題 で あ る と捉 え て,標 記 の研 究 主 題 を 設 定 した。
ll主 題 に 迫 る た め の 基 本 的 な 考 え 方 1研 究 のね ら い
q)自 分 の思 い(感 動 ・思 考 ・判 断)を 言 葉 に よ って 相 手 に伝 え る こ とが で き る力 を 育 て る 。 児 童 ・生 徒 の 自 己 表 現 力 を 育 て る た め に は,主 体 的 に学 習 に 取 り組 も う とす る積 極 的 な 姿 勢 を育 て る必 要 が あ る 。 子 ど も は 元 来,「 こ う した い 」 「こ う して み よ う」 と い う意 欲 を も って お り,事 象 に 対 す る 一 人 一 人 の 多 様 な見 方 や 考 え 方 はそ れ ぞ れ 個 性 的 な もの で あ る と考 え る。
しか し,現 在 の よ うな 少 子 社 会 に お い て は,幼 少 時 か らテ レ ビ等 の 間 接 体 験 で 充 足 す る と い う受 け 身 の 生 活 体 験 が 多 くな り,自 己の 体 験 に 基 づ い た 自分 な り の 表現 を 伸 ば して い く こ とが 難 しい と い う状 況 もあ る。 この こ と は,自 然 や 伝 統 文 化 に恵 まれ,直 接 体 験 の で き る 条 件 が 整
って い る西 部 山 間 や 島 し ょで 育 つ 児 童 ・生 徒 に お い て も共 通 の 課 題 で あ る。
生 涯 学 習 が 重 視 され て い る今 日,他 の 指 示 を 待 ち,他 に依 存 す る学 習 の 繰 り返 しだ け で は, 学 ぶ 喜 び を感 得 す る こ と は で き な い 。 ま して や 自 ら学 習 課 題 を 見 っ け,そ れ を 解 決 しよ う と す
る意 欲 を 生 む こ と は 期 待 で きな い 。 自 ら課 題 意 識 を もち,自 ら解 決 す る努 力 を し,自 ら表 現 し よ う とす る姿 勢 を 育 て る こ とが 生 涯 を 通 して 真 に 生 きて 働 く力 に な る と確 信 す る もの で あ る。
そ こで,本 研 究 の ね らい を 「自 分 の 思 い(感 動 ・思 考 ・判 断)を 言 葉 に よ って相 手 に伝 え る こ と が で きる 力 を 育 て る 」 と設 定 した 。
(2}研 究 の 仮 説
児 童 ・生 徒 が 学 ぶ 意 欲 を持 ち,主 体 的 に 学 習 す る た め に は,ま ず,感 動 や共 感 を 呼 ぶ 教 材 の 選 択 や 開 発 が 必 要 に な る。 そ れ は,教 材 との 関 わ りを通 じて,初 め て 児 童 ・生 徒 の 興 味 ・関心 が 喚 起 され,一 人 一 人 の 学 習 課 題 が 明 確 に な る か らで あ る。
ま た,児 童 ・生 徒 自 らが 主 体 的 に課 題 解 決 で き る場 や 機 会 を で き るだ け 多 く設 定 す る よ うな 指 導 計 画 や 指 導 内容,方 法 の 工 夫 を 心 が け る こ と も必 要 で あ る。 そ こで 課 題 解 決 を 目指 す 学 習 の 過 程 に お い て,一 人 一 人 が 自 ら調 べ た こ と や 考 え た こ と を 発 表 す る こ と に よ り,課 題 解 決 へ の 意 欲 や 表 現 力 の 向 上 が 図 れ る と考 え た 。
この よ うな 考 え 方 か ら,次 の よ う な仮 説 を 設 定 した。
〈仮 説1>感 動 や 共 感 を 呼 ぶ 教 材 を開 発 した り,工 夫 した りす れ ば ,学 習で得 た感動を相 手 に 伝 え た い と い う欲 求 が 高 ま り,自 ら積 極 的 に表 現 す る で あ ろ う。
〈仮 説2>課 題 解 決 的 な学 習 を通 して,発 表 の 機 会 や 場 を与 え れ ば ,よ り効果的 な表現 を工 夫 す るで あ ろ う。
3
2研 究 推 進 の視 点
{1)感 動 や 共 感 を 呼 ぶ 教 材 の 開 発 と 工 夫
児 童 ・生 徒 は そ の 成 長 の 過 程 で,自 分 が 生 まれ 育 った 地 域 の 自然 を 美 しい と感 じた り,祭 り や 地 域 の 行 事 に 参 加 した り して,文 化 や 伝 統 に 触 れ,仲 間 と と もに 様 々 な 体 験 を 重 ね な が ら, 生 活 習慣 を は じめ,物 の 見 方 や 考 え 方 等 を 身 に付 け て い く。 そ こで,体 験 的 な 活 動 を 通 して 学 習 の 効 果 を 高 め る た め に,児 童 ・生 徒 の 身 近 な 地 域 の 事 象 を学 習 素 材 とす る こ と が望 ま しい と 考 え た 。 ま た,児 童 ・生 徒 が,よ り感 動 や 共 感 を 覚 え る よ うに,発 達 段 階 を考 慮 しな が ら教 材 の 内 容 や 提 示 の 仕 方 等 も工 夫 す る こ と に し,主 に 次 の よ うな点 に配 慮 した 。
① 地 域 の 自然,伝 統 文 化 等 を 生 か して,学 習 資 料 と して 活 用 す る。
② 意 外 性 の あ る教 材(驚 き → 感 動)を 工 夫 す る。
③ 生 活 体 験 に 基 づ い た 教 材 を 工 夫 す る。
④ 発 展 性(新 た な学 習 意 欲 の 喚 起)や 深 ま りの あ る教 材 を 工 夫 す る。
⑤ 個 に応 じた 多 様 な 学 習 課 題 を 含 む 教 材 を 工 夫 す る。
⑥ 手 で 触 れ る等 体 感 で き る よ うな 教 材 を 工 夫 す る。
⑦ 発 達 段 階 に応 じた,分 か りや す い教 材 を 工 夫 す る。
⑧ 他 の 地 域 との 違 いが 分 か りや す く,一 般 化 で き る よ うな教 材 を 工 夫 す る 。
② 課 題 解 決 的 な 学 習 の 重 視
児 童 ・生 徒 の 直 接 体 験 が 不 足 して い る と い う指 摘 と と もに,社 会 的 な 役 割 体 験 や 心 の 成 長 に か か わ る体 験 等,様 々 な体 験 を 経 験 して い な い ま ま に成 長 して い る とい う面 も見 られ る。 そ こ で,知 識 や情 報 を獲 得 す るだ けで は な く,体 験 的 な活 動 を 通 して 児 童 ・生 徒 に 多 様 で 豊 か な 感 動 を 与 え,更 に,自 分 自 身 で 課 題 を 解 決 し,そ の 方 法 や 結 果 等 につ い て 表 現 す る学 習 活 動 の 場 を 設 定 す る必 要 が あ る。 特 に,次 の 点 に っ い て 配 慮 す る こ と と した。
① 体 験 的 な 活 動 を よ り重 視 す る た め に,内 容 を 重 点 化 して 時 間 を 確 保 す る。
② 学 習 課 題 を 明 確 化 し 児 童 ・生 徒 の 主 体 的 な取 り組 み や 多 様 な 考 え 方 を 生 か す 。
③ 個 別 指 導,グ ル ー プ指 導,一 斉 指 導 等 の 長 所 を 生 か した指 導 形 態 を工 夫 す る。
④1単 位 時 間 の 中 に 自 力 解 決 の 場 や 集 団 解 決 の 場 を 設 定 す る。
⑤ 一 人 一 人 が 自 己 表 現 で き る よ う な 発 表 の 場 を 多 く設 定 す る。
⑥ 友 達 の 考 え を認 め,互 い に学 び 合 え る よ うな 学 習環 境 づ くり を工 夫 す る。
⑦ 自 己評 価,相 互 評 価 の機 会 を 設 定 す る。
以 上 の 基 本 的 な 考 え 方 に 基 づ い て 研 究 主 題 に 迫 る こ と と した 。
III研 究 の全 体 構 想
地域の特性 児童 ・生徒の実態 指 導 の 実 態
*臼 然が 豊 か であ る。 *素 直 ・素 朴 ・人 な っ こ い 。 *児 童 ・生 徒 一 人 一 人 に 目が 行 き届 き,指 導 が 十 分 に
*交 通が 不便 で あ る。 *他 人 へ の依 頼心 が 強 い。 で き る 。
*人 々の結 び付 きが 強 い 。 *や や 自主 性 に 欠 け る。 *教 員 間 で児 童 ・生 徒 理 解 を 深 め る ことが で き る。
*過 疎化,都 市化等の進展 によ り地 *自 然 に触れる機会 を生か し *時 間割編成が弾力的 にで きる。
域 に 変容 が み られ る。 きれ て い ない 。 *上 級生 と下級生 との関係が良好である。
*伝 統的 文 化が残 って い る。 *自 己表現力が十分に育 って *少 人数 の た め に体 育 等,集 団 的 な 活動 が しに くい。
*学 校 と地域社 会 の結 び付 きが 強 い な い 。 *発 表 の場 で はr他 人 に任 せ る傾 向 が 見 られ る。
い 。 *交 通 不 便 な地 域 もあ り,バ ス等 の 時 間 に しば られ る
こ とが あ る。
1 i
平成4年 度研究主題
体験的 な活動を生か し,一 人一人の豊かな 自己表現力 を伸ばす指導の工夫
①②③④
学校教 育の課題 心豊かな人間の育成 自己教育力の育成
基礎 ・基本の重視 と個性教育の推進 文化 と伝統の尊重 と国際理解の推進
目指す児童 ・生徒像
① 自 ら学ぶ意欲 と確かな学力を身 に付 けた 児童 ・生徒
② 地域 の自然や文化に誇 りを持 ち,大 切 に する児童 ・生徒
研究 のね らい
自分 の思 い(感 動 ・思 考 ・判 断)を 言 葉 に よ って 相 手 に伝 え る ことが で きる力 を育 て る。
仮 説(1)
感動 や共 感 を 呼 ぶ 教 材 を 開 発 した り,工 夫 した りす れ ば,学 習 で 得 た 感 動 を相 手 に 伝 え た い と い う欲 求 が 高 ま り,自 ら積 極 的 に 表現 す るで あ ろ う。
研究の仮説
検 事
小6徳
体験的 な活動を生 か して,郷 土を愛す る心を育て る指導の 工夫
「立 ちの き」
仮 説{21
課 題 解 決 的 な学 習 を 通 して,発 表 の機 会 や場 を与 え れ ば,よ り効果 的 な表 現 を工 夫 す る で あ ろ う。
小6
地域 の歴史調査や 発表活動を通 して表 現力 を高め るための 指導 の工夫
「武士 の世の中」
英 語 科 発 表 す る機 会 を 作 り,コ ミュニ ケ ー シ ョ ン能 力 を育 成 す る 指 導 の工 夫 「ジ ャ
ック と話 そ う」
④ 中 全
ボ ラ ンテ ィ ア体 験 を 通 して郷 土 愛 や 社 会 性 を 育 て る指 導 の 工 夫 「心 身 随 害 福 祉 施 設,養 護 老 人 ホ ー ム で のllランティア活 動 」
仮説検証の視点に基づ く授業研究の分析 と評価 研究の まとめ と今後の課題
地域 の 商 店 や ス ー パ ーマ ー ケ ッ トの観 察 ・調 査 を 生 か して 表 現 力 を 伸 ば す工 夫
「商 店 街 と人 々の く ら し」
筋道を立て て分か りやす く発表 するた めの指導の工夫
「新 しい体 験 を 」
5
!V研 究 の 内 容 実 践 事 例 ・そ の1
地 域 の 歴 史 調 査 や 発 表 活 動 を 通 して,表 現 力 を 高 め る た め の指 導 の 工 夫 小 学 校 第6学 年 社 会 科
1単 元 名 「武 士 の 世 の 中 」
小 単 元 名 「江 戸 時 代 の 郷 土 の 様 子 … … … 箱 根 ケ 崎 宿 を 中 心 と して 」 2単 元 の 目標
(1)江 戸 時 代 の 様 々 な 施 策 に よ って,国 内 の 政 治 体 制 が 確 立 し,産 業 や 交 通 が 発 達 し,学 問 や 文 化 が 興 隆 した こ と を捉 え さ せ る。 ま た,こ の 時 代 は厳 しい 統 制 下 の 社 会 で あ り,こ の よ うな 社 会 もや が て 内 外 の 情 勢 か ら崩 壊 して い っ た こ と に 気 付 か せ る。
(2)地 図 ・年 表 ・史 料 等 の 資 料 を 活 用 して,先 人 の 業績 や 社 会 の 動 きを 捉 え させ る。
(3)身 近 な 地 域 に 残 って い る歴 史 的 な 遺 跡 や 文 化 財 の観 察,調 査 等 に よ り,自 分 た ち の 生 活 の 歴 史 的 背 景 に 関 心 を 持 た せ る 。
3単 元 設 定 の 理 由
地 域 歴 史 素 材 の 教 材 化 は,史 料 ・調 査 方 法 等 難 題 が 多 い。 しか し,児 童 た ち は 身 近 な 地 域 素 材 に興 味 ・関 心 を 持 ち,生 き生 き と学 習 して い く中 で,主 体 的 な 学 習 の 仕 方 を 身 に 付 け て い く こ とが で き る と考 え た 。 ま た,聞 き取 り調 査 や 実 地 調 査 等 の 主 体 的 な 体 験 活 動 を 通 して,児 童 は,地 域 の 人 々の 温 か い心 情 に も触 れ,郷 土 へ の 認 識 や 愛 着 を 深 め る こ とに 通 じる と考 え た。
成 木(青 梅 市)等 で 採 れ た 石 灰 を 江 戸 に 運 ぶ た め に 開 か れ た 青 梅 街 道 と八 王 子 千 人 同 心 が, 日光 東 照 宮 警 護 の た め に往 来 した 日光 街道 と が 交 差 す る交 通 の 要 衝 で あ った 箱 根 ケ 崎 宿 を 中心 に 調 査 活 動 を 行 っ た 。 そ して,調 査 結 果 を 年 表 に位 置 付 け た り,地 図 で 確 認 した り,ま と め た りす る こ とに よ って260余 年 も続 い た 江 戸 時 代 の 流 れ の 中 で,郷 土 の 人 々 もと もに 揺 れ 動 い た と い う事 実 を 知 る こ とが で き る と考 え た 。 この 学 習 を 通 して,地 域 を 理 解 し郷 土 を 愛 す る心 情 を 養 う と と もに歴 史 を 自分 た ち の 生 活 との 関 連 させ 捉 え させ た い と考 え 小 単 元 を 設 定 した 。
4研 究 主 題 との 関 連
地 域 に残 る歴 史 教 材 の 調 査 活 動 や,調 査 結 果 の 発 表 に 向 け た 資 料 や 原 稿 作 り,そ して 発 表 と い う学 習 過 程 全 体 を 体 験 的 な 活 動 と捉 え た。 これ らの 体 験 的 な 活 動 の 中 で,児 童 は,自 己 表 現 の 必 要 な場 に直 面 す る。 例 え ば,聞 き取 り調 査 で は,「 何 を ど の よ うに た ず ね た ら よ いか 」 と い う こ とを 探 り出 す た め に,ね らい に応 じて 的 確 な 表 現 を 工 夫 す る必 要 が あ る。 発 表 に 向 けて の過 程 で は,自 分 の 思 い を相 手 に ど の よ う に伝 え た と き に理 解 して も らえ る か,ま た,発 表 で
は,相 手 に伝 え る た め の 声 の 大 き さ,間 の 取 り方,資 料 提 示 の 仕 方 等,い ろ い ろ な 場 面 の 中 で 表 現 す る こ とに つ い て の 関 心 や 意 欲 を 高 め る こ とが で き る。 児 童34名 を4班 に 分 け,班 毎 に豊 か な 表 現 に結 び 付 く よ うな助 言 や 励 ま し,称 賛 を 与 え て い くと い う授 業 の 展 開 で 本 研 究 主 題 に 迫 りた い。 そ して,各 班 の メ ンバ ー 一 人一 人 が 個 性 を 生 か した 役 割 を 担 い,各 自が 各 班 の 中 で 貢 献 で きた とい う喜 び や 成 就 感 を味 わ わ せ た い と考 え た 。
5学 区 の 様 子 と児 童 の 実 態
開 校24年 目 の 本 校 学 区 に は,神 社,仏 閣 もな く,戦 前 は ほ とん どが 山 林 で 人 家 が 一 軒 もな か った よ うな 歴 史 の 浅 い 地 域 で あ り,昔 を 伝 え る よ うな もの は 見 当 た らな い 。 住 民 は 他 地 域 か ら 新 し く移 り住 ん で きた 人 が ほ とん ど で あ る。 お 年 寄 り との 同 居 も少 な く,核 家 族 が 多 い の も特 徴 の 一 っ で あ る。 都 市 化 の 波 で,学 区 に はへ き地 性 は ほ とん ど見 られ な い が,児 童 の 純 朴 さ や バ ス ・電 車 等 の 交 通 の 不 便 さ にか ろ う じて へ き地 性 を 見 る こ とが で き る。 児童 は,素 直 で課題 に 対 して 真 面 目に 取 り組 む 姿 勢 が あ る。 しか し,発 言 す る と き,語 尾 ま で は っ き り と言 え な か った り,声 が や や 小 さか った りす る 等,自 信 を 持 って 言 え な い児 童 もい る。 しか し,学 級 には, お 互 い の 発 表 を 認 め あ え る雰 囲 気 が あ る。 地 域 教 材 の 学 習 に っ い て は,第5学 年 の 国 語 の 単 元
「郷 土 に 伝 わ る話 し」 で,学 区 内 外 で の 聞 き取 り活 動 を 経 験 して い る。
6指 導 計 画(12時 間)
① 地 域 の 歴 史 を 調 べ よ う。1時 間
② 江 戸 時 代 の 郷 土 の 歴 史 の 調 べ 方 を考 え よ う2時 間
③ 江 戸 時 代 の 郷 土 の 歴 史 を 調 べ よ う3時 間
④ 発 表 会 の 準 備 を しよ う3時 間
⑤ 発 表 会 を 通 して 郷 土 の 歴 史 に っ い て の 理 解 を 深 め よ う2時 間(本 時1/2)
⑥ 調 べ た こ とを 本 に しよ う1時 間
7本 時 の 指 導 (1)本 時 の 目標
・江 戸 時 代 の 郷 土 の 歴 史 につ い て 関 心 を 持 ち ,理 解 を深 め る ことが で きる。
・聞 き手 に 分 か りや す い よ うに 工 夫 し,資 料 を整 えて発 表す るこ とがで きる。
z
(2)本 時 の 展 開
導 ・箱 根 ケ 崎 村(宿)を 調 べ る よ う に な っ1
入t た こ と につ い て 想 起 す る。
51・ 江 戸 時 代 の 長 さ に気 付 き,自 分 た ちの 分i発 表 を 年 表 上 で 確 認 す る。
t展1'纂 簾 蕪1召 介し'各班の
1開;・ 「江 戸 時 代 あ れ これ 調 べ 」 班 の 発 表 。
13
「日光 街 道 と 人 々の 暮 ら し」 班 の 発 表J i分 一 発 表 の 班 に 対 して の 質 問 や 感 想 等 を 発1
まとめ10分
・自分 た ち の 育 っ て き た12年 間 の1
長 さの 比 較 で 考 え させ る。1年 表 『
聖 発表灘 期待を持たせ 発表
・自 分 の 考 え や 感 想 も交 え て メ ンバ 資 料 一 全 員 に 発 表 させ る 箱 根
。
・一人 一 人 の 発 表 が っ な が る よ うな ケ 崎 村 地 工 夫 を させ る 。
1図
・発 表 者 は 短 冊 に 書 き,掲 示用 の年 表 に貼 る。
・聞 き手 は 年 表 に 記 入 す る。
・発 表 した 班 の 称 賛 と次 回 の 発 表 班 を 励 ま す 。
冊人の表短個用年他
③ 評 価 ・郷 土 の江 戸 時 代 の 様 子 にっ い て 理 解 を 深 め る こ とが で きた か 。
・資 料 を整 え た り,分 か りや す いよ うに工夫 して発 表で きたか。
傾 授 業 の 考 察
・各 班 そ れ ぞ れ が ,発 表 に工 夫 を凝 ら した。特 に人形 を使 って の発表 や劇化 して の発表 は, 児 童 の 個 性 を 生 か した もの で,江 戸 時 代 の 郷 土 の 様 子 を 十 分 に理 解 した もの で あ った 。
・調 査 の 中 で は,地 域 の お年 寄 りか らお 話 しを伺 う等,人 との温か な触れ 合 い もあ った。
8今 後 の 課 題
① 人 形 を 使 って の 発 表 は,児 童 た ち に 好 評 で,表 現 の 豊 か さや 表 現 力 を 高 め る上 で 有 効 で あ った 。 この 実 践 を 今 後 の 指 導 に 生 か して きた い。
② 発 表 を 主 眼 に した 授 業 で あ った が,表 現 力 を 更 に 高 め るた め に は,感 想 を 発 表 した り発 表 内 容 を 深 め る た め の 話 し合 い 活 動 を 取 り入 れ た り して 両 面 か ら迫 って い く必 要 が あ る。
実 践 事 例 ・そ の2
発 表 す る 機 会 を 作 り,コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン能 力 を 育 成 す る 指 導 の 工 夫 中 学 校 第1学 年 英 語 科
1単 元 名 「ジ ャ ッ ク と話 そ う」
・We(You)are〜 の 言 い 方 ・Whatis〜 の 質 問 と答 え ・ 「〜 しな さ い 」(命 令 文) 2単 元 の 目標
今 まで 学 ん で きた 主 語 に 加 え て,新 た にWeやYouが 登 場 し,表 現 が 更 に 広 が って い く。 そ の 中 で,be動 詞 の 正 しい使 用 方 法 が 英 語 学 習 を深 め て い くポ イ ン トに な って くる。 ま た,Whatと い う疑 問 詞 を使 う こ と で相 手 へ の 問 い か け もで き る。 ま とめ と して 命 令 文 を 学 習 し,発 表 や 応 答 も可 能 と な り表 現 力 を 更 に高 め る こ とが この 単 元 の 目標 で あ る。
3単 元 設 定 の理 由
国 際 化 の 進 展 が 著 しい 中 で,そ れ に対 応 す る た め の コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 向 上 が 英 語 科 の 指 導 に 要 求 され て い る。 そ こで,本 校 で も一 学 期 に2週 間程 度 英 語 指 導 助 手(AET)が 指 導 に 当 た って い る。
授 業 の 中 で 一 学 期 に は,ア ル フ ァベ ッ ト,単 語 等 の 習 得 に努 め,文 法 的 に は一 般 動 詞 を早 い 段 階 に 取 り上 げ 自 己 表 現 が で き る よ うに指 導 して き た 。
外 国 語 の 学 習 へ の 取 り組 み に対 す る意 欲 や 態 度 に お い て,生 徒 は 消 極 的 に な る傾 向 が あ り, そ の こ とで 話 し手 との 会 話 が 不 十 分 に な っ た り,表 現 力 が 乏 し くな って し ま う こ と にっ な が る 面 が あ る。
この よ うな こ とか ら,次 の よ うな こ と を 向 上 させ た い と考 え て 本 単 元 を 設 定 した。
(1)コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを 積 極 的 に 図 ろ う とす る姿 勢 (2)英 語 に対 す る 関 心 や 興 味
(3)英 語 を 用 いて 会 話 をす る こ との 喜 び や 楽 しみ 4研 究 主 題 との 関 連
言 語 は 意 志 の 疎 通,伝 達 等 の 手 段 で あ り,会 話 に お い て は必 ず 話 し手 と聞 き手 が 存 在 す る。
英 語 とい う授 業 の 中 で お 互 い に 発 表 の 機 会 が 与 え られ る こ とに よ り,そ の 要 素 を 満 た す 機 会 を 体 験 す る と,学 習 して きた 内 容 を 更 に深 め た り,伸 ば す こ とが で き る もの と思 う。 そ の よ う な 意 味 で,英 語 は ま さ に 「体 験 的 な 活 動 」 を 通 して 学 ぶ もの で あ り そ れ を 生 か す こ と に よ って
「自己 表 現 力 を 伸 ば す 」 き っか け に な る もの と考 え る。
9
5学 区 の 様 子 と生 徒 の実 態
東 は 埼 玉 県 に 接 し,西 は青 梅 坂 を 越 す と 旧 青 梅 市 街 に で る。 東 西7㎞,南 北2kmの 細 長 い 学 区 で あ る。 学 校 周 辺 は 山 に囲 まれ,黒 沢 川 の 流 れ に 沿 って お り 自然 に恵 まれ た環 境 で あ る。
生 徒 数168名,6学 級 の 小 規 模 校 で あ り,最 近 は減 少 傾 向 に あ る。 生 徒 は 明 る く,素 直 で 人 な っ っ こ い反 面,積 極 性,表 現 力等 に乏 しい とい う傾 向 も見 られ る。 単 独 の 小 学 校 か ら入 学 す るた め に 人 間 関 係 に慣 れ 親 しん で い るが,一 方,競 争 す る と い う こ と も少 な い。
保 護 者 も学 校 に対 して 協 力 的 で あ り、 学 校 行 事 等 で は協 力 を 惜 し まな い。 地 域 に 開 か れ た 学 校 と して 全 教 職 員 で教 育 活 動 を 推 進 して い る。
6指 導 計 画
(1)be動 詞(1,2人 称 の 複 数 形)2時 間
{2)What+be動 詞 の 疑 問 文2時 間(本 時,2/2) (3)命 令 文(一 般 動 詞 で始 ま る もの)… … …2時 間
7本 時 の 指 導 (1)本 時 の 目標
Whatis〜?を 使 った 文 を 適 切 に 表 現 で き る よ う にす る。
② 本 時 の 展 開
1
学 習 活 動 と 内 容 指 導 上 の 留 意 点 教 材
導 ・英 語 で 挨 捗 を す る・ ・理 解 の 定 着 度 を確 認 す る と と もに Whatis^一 入 ・前 時 に 使 っ た プ リ ン トを も と に 本 時 の 内 容 に興 味 を 持 た せ る。 の プ リ ン ト
5 What+be動 詞 の 疑 問 文 を確 認 す 分 る 。
展 ・ペ ア に な っ てrWhatishis ・ペ ア は 隣 か ,近 くの 生 徒 で つ く る 。ペァで会話
(her)name?」 と 「His(Her)name ・自然 な リズ ム で 会 話 が で きて い る で き る プ リ 開 〜 」 の 練 習 を す る。 か を 机 間 指 導 を 通 して チ ェ ッ クす ン ト
・交 互 の 練 習 を 終 え た ら,時 間を る 。
35 決 め て 速 く言 え る よ うに 練 習 を ・速 さ ば か り で な く,滑 らか に 言 え 応 用 で き る
す る 。 る よ うに 注 意 す る。 よ う に な っ
分1 ・自然 な 会 話 形 式 に な って い る プ リ ン トで 練 習 を す る。
・単 な る質 問 ,応 答の会話 で は ない1て い るプ リ のZ,容 も理 解 させ る.で き れ ㌧ ト
ば,暗 唱 で き る よ うに 指 導 す る。 一 人 一 人 に
・ペ ア を 無 作 為 に っ く って ,全 体 ・相 手 の 質 問 を し っか り聞 くよ うに 絵 と名前が
に発 表 す る。 注 意 を 促 す 。 書 い て あ る
・発 表 に っ い て 適 切 な 評 価 を 与 え る。カ ー ド
ま ・WhatIS〜name?を し っ か り ・Whatis〜name?の 理 解 度 と 会
と 理 解 した か ど うか を 確 認 す る。 話 の 楽 し さを 与 え られ た か 。 め ・次 時 の 授 業 につ い て 確 認 と,英 ・次 時 の 授 業 につ い て 連 絡 す る。
5 語 で 終 わ りの 挨 拶 を す る。
分
1
t3)評 価
・Whatis〜name?を し っか り理 解 で き た か 。
・生 徒 は,積 極的 に会話 を しよ うと したか。 また,会 話 をす る ことの喜 び や楽 しみ を感 じた か 。
{4)授 業 の 考 察
・生 徒 は,ペ ア ワー クを取 り入 れた ことによ り,発 表 す る機 会が広 が り,活 発 な授 業 とな っ た 。
・自分 の 知 って い る言 葉 を 使 って ,自 分の考 え を相 手 に伝 えよ うとす る姿 勢が どの生徒 に も み られ た 。
・文 法 的 な 内 容 の 理 解 を ,机 上 の学 習だ けで はな く,会 話 を通 して身 に付 ける とい うことの 大 切 さを 生 徒 は学 ん だ よ うで あ った 。
8今 後 の 課 題
(1)今 日の 授 業 を ふ まえ な が ら,自 己表 現 力 を身 に 付 け るた め に は,英 語 に触 れ る機 会 を 多 くっ くる必 要 が あ り,青 梅 市 のAET制 度 等 の 活 用 を 積 極 的 に 図 って い き た い 。
(2)英 語 で は,単 語 の 習 得 も必 要 で あ り,英 語 の 時 間 は もと よ り学 校 全 体 の 取 り組 み と して 早 朝 の 単 語 小 テ ス ト等 の 実 施 も今 後 考 え て み た い 。
一11一
実 践 事 例 ・そ の3
体 験 的 な 活 動 を 生 か して,郷 土 を愛 す る心 を 育 て る 指 導 の 工 夫 小 学 校 第6学 年 道 徳
1単 元 名 「立 ちの き」
2単 元 の 目標
児 童 た ち の 住 む 小 河 内 地 区 は,ダ ム 建 設 に伴 う住 民 の 立 ち の き とい う苦 労 の 上 に 成 り立 って い る こ と を 知 る と と もに,郷 土 を 愛 す る心 情 を 育 て る。
3単 元 設 定 の 理 由
本 学 年 の 児 童 は,第5学 年 の 時 に,国 語 の 時 間 に地 元 の 「鶴 の 湯 温 泉 」 につ い て 調 べ,そ れ を ま と あ て 作 文 に して,運 動 会 で 表 現 「多 摩 川 」 を 演 じた。 本 年 度 は,移 動 教 室 で 清 里 を 訪 れ た 際 ダ ム建 設 の た め移 転 した 根 津 さん を訪 ね て い ろ い ろ な 話 を 聞 き,学 習 発 表 会 で ダ ム の 建 設 の た め に移 転 しな け れ ば な らな か っ た小 河 内 小 学 校 の 児 童 の 心 の 葛 藤 を 描 い た 「立 ちの き 」 と い う劇 を演 じて き た 。 この よ うに,学 区 の 象 徴 で もあ る小 河 内 ダ ム に 関 連 す る学 習 を 積 み 重 ね て きた 。
地 域 の こ とを 調 べ て 先 人 の 苦 労 を 理 解 す る こ と は,地 域 理 解,郷 土 愛 を深 め させ る に は大 変 有 効 で あ る と考 え る 。 道 徳 の 指 導 と して は,歴 史 的 事 実 に焦 点 を 当 て るの で はな く,ダ ム に寄 せ る人 々 の 思 い に 焦 点 を 当 て る よ うに 注 意 す る必 要 が あ る。
そ こで,本 単 元 を 設 定 す る こ と に よ り,今 まで の小 河 内 ダム に 関 連 す る学 習 を ま と め る意 味 も含 め て,先 人 の 苦 労 を 知 り,郷 土 を 愛 す る心 を育 て た い と考 え た 。
4研 究 主 題 と の 関 連
体 験 的 な 活 動 の 実 践 とい う こ とで,現 在 の 小 河 内 ダ ム の 湖 底 で 生 活 して い た 人 々 の 聞 き取 り 調 査 を実 施 した。 調 査 す る に 当 た って は,児 童 は 「自分 の 知 りた い こ とを 聞 くた め に は,ど の よ うに 質 問 す れ ば よ い か 」,「 聞 い た こ とを ど の よ うに ま と め れ ば よ い か 」等 に つ い て 話 し合 った 。 また,調 べ た こ とを 基 に して,移 転 当 時 の 人 々 の心 情 を 考 え る こ と に よ り,積 極 的 に 自 分 の 考 え を 発 表 す る こ とが で き るで あ ろ う と考 え た 。
今 ま で に実 施 した 本 授 業 に 関 連 す る 内 容 と して は,作 文 「鶴 の 湯 温 泉 」,表 現 「多 摩 川 」, 移 動 教 室 「清 里 」,劇 「立 ち の き 」 等 で,こ れ らは全 て 児 童 の 体 験 的 な 活 動 の 場 面 が 中 心 に な
って お り,文 章,身 体,会 話 等 に よ る 自 己表 現 力 の 育 成 に役 立 って い る と考 え る 。 5学 区 の 様 子 と生 徒 の 実 態
東 京 都 の 最 西 端,秩 父 多 摩 国 立 公 園 内 に位 置 して お り,周 りに は,東 京 都 の 最 高 峰 で あ る雲
取 山 を 筆 頭 に 七 つ 石 山,鷹 の 巣 山,三 頭 山,月 夜 見 山 等,1500〜2000メ ー トル の 山 々 に 囲 まれ て い る。 小 河 内 ダ ム 沿 い と峰 谷 川 に 沿 って 集 落 が あ り,そ の ほ とん どが 険 しい 山 地 で あ る 。
学 区 域 は,約51平 方 キ ロ メ ー トル の 広 さが あ るが,世 帯 数 約200戸,人 口 は約550人 と典 型 的 な 過 疎 地 域 で あ る。 学 区 内 に は,図 書 館 等 の 公 共 施 設 もな く,商 店 も少 な く,文 化 的 施 設 に は あ ま り恵 まれ て い な い が,森 や 湖 と い った 自然 環 境 は大 変 豊 か で あ る。
ダ ム沿 いの7名 の 児 童 は,バ ス通 学 で あ り,他 の 児 童 は 徒 歩 通 学 で あ る。 最 も遠 い 児 童 は, 片 道1時 間 半 を要 す る。 児 童 は明 る く,素 直 で,子 ど も ら し く,清 掃 や 奉 仕 活 動 に も積 極 的 に 取 り組 ん で い る。 人 数 が 少 な い と い う こ とか ら く る マ イナ ス面 と して は,例 え ば 体 育 等 の 集 団 的 な活 動 や,多 数 の 人 の 考 え 方 に触 れ る こ とが で き な い こ と等 が あ げ られ る。 そ の 反 面,全 員 が 一 輪 車 に乗 れ る こ とや,水 泳 が 得 意 な こ と,更 に学 習 時 に個 人 指 導 の 時 間 が 多 く とれ る等 の 利 点 が あ る。 表 面 的 に は,お と な しそ うに み え るが,粘 り強 く,芯 の し っか り して い る児 童 が 多 い 。 しか し,比 較 的 変 化 の 少 な い 生 活 の た め か,競 争 心 や 自主 性 に 欠 け る面 が あ るの は 否 め
な い 。 6指 導 計 画
(1)作 文 「鶴 の 湯 温 泉 」 ・表 現 「多 摩 川 」 ・移 動 教 室 「清 里 」 ・劇 「立 ちの き」
② 家 庭,地 域 で の 聞 き取 り調 査
(3)調 べ て き た こ と か ら,地 域 に対 す る 考 え を深 め る 本 時(1/1)
児童 が 調 べ て き た 移 転 当 時 の 人 々の 思 い を ま とめ た 資 料 を基 に して,先 人 の 苦 労 を 考 え る。
7本 時 の 指 導 (1)本 時 の 目標
郷 土 に対 す る興 味 や 関 心 を 持 ち,先 人 の 苦 労 に共 感 して 郷 土 を 大 切 に す る心 を 育 て る 。 (21本 時 の 展 開
時間 学 習 活 動 と 主 な 発 問 指 導 上 の 留 意 点
・百 周 年 で 発 表 した劇 の ビデ オ を鑑 賞 す る。 ・ビデ オ で 発 表 会 の 時 の 感 動 を 再 起
・学 習 発 表 会 の 感 想 を 発 表 す る。 させ る。
・全 員 に 指 名す る。
展 開 ・配 られ た 資 料 を,内 容 を 考 え な が ら読 む 。 ・児 童 が 調 べ て き た こ とを ま とめ た 資 料 を 配 る。
一13一
展開
35分
・教 師 の 発 問 に対 して 答 え る。
〈移 転 の 不 安 〉
・移 転 す る と き心 配 した こ と は何 だ った か 。 大 人 と子 供 に 分 けて 考 え て み よ う。
〈郷 土 に 対 す る愛 着 〉
・佐 野 さん は,ど う して水が来 るまで移転 し な か った の で し ょ う。
隅 諜 膿 ㌦終̲建 設
に 同 意 し た の で し ょ う。
と分まめ10
・教 師 の 説 話 を 聞 く。
・ 「故 郷 」 を 歌 う 。
・指 名 して 音 読 させ る。
・自由 に 自分 の 考 え を 発 表 させ る。
・資 料 を 基 に して 考 え させ る。
・今 まで の 体 験(劇 ,聞 き取 り調 査 等)を 基 に考 え る。
・学 習 班 で 話 し合 わ せ て ,発 表 させ る。
・小 河 内 と い う地 域 に つ い て 静 か に 考 え させ る。
・CDを 用 意 す る。
③ 評 価
郷 土 の 先 人 の苦 労 に共 感 す る こ と が で き た か 。 (4)授 業 の 考 察
本 学 級 は,少 人 数 の た め に,児 童 の 意 見 が 少 な か っ た り,考 え 方 に広 が りが 見 られ な い 等 の 課 題 が あ った。 しか し,今 回 の 学 習 で は,地 域 素 材 を 扱 った こ とや 児 童 が 調 べ て き た 資 料 を 使 った こ と等 の 理 由 に よ り,全 員 が 積 極 的 に考 え 発 言 す る こ とが で きた 。 この 経 験 を 参 考 に して,少 人 数学 級 の よ さ を 生 か して 課 題 の 解 決 を 進 め る考 え で あ る。
8今 後 の 課 題
本 授 業 で の経 験 を,今 後 の学 習 活 動 に 生 か す と と も に,地 域 行 事 等 へ の 積 極 的 な 参 加 を 促 し た り,小 河 内 ダ ム につ い て も っ と詳 し く学 習 す る等,主 体 的 な取 り組 み に 進 め て い きた い。 ま た,他 の 地 域 素 材 を積 極 的 に学 習 に取 り入 れ て,児 童 の 心 の 内面 に 訴 え か け る 授 業 を 推 進 し, 地 域 に 愛 着 を持 っ 児 童 を 育 て た い。
実 践 事 例 ・そ の4
ボ ラ ン テ ィ ア活 動 を通 して,郷 土 愛 や 社 会 性 を育 て る指 導 の 工 夫 中 学 校 全 学 年
1活 動 名 「心 身 障 害 福 祉 施 設,養 護 老 人 ホ ー ム で の ボ ラ ンテ ィ ア 活 動 」 2活 動 の 目標
q)心 身 に 障 害 の あ る人 達 や 養 護 の 必 要 な お 年 寄 り との 交 わ りを通 して,自 己 を み っ め 生 き 方 を 考 え させ,人 間 愛 の 心 を 育 て る。
② 自 らが や るべ き課 題 を 把 握 して,自 主 的,主 体 的 に取 り組 む 態 度 を 養 う。
(3)施 設 で 働 く方 々 と と もに 活 動 し,人 間 関 係 や 社 会 性 を 高 め る。
(4)こ の 体 験 を通 して,地 域 社 会 及 び 社 会 福 祉 へ の か か わ りを 考 え させ る。
3本 活 動 の ね らい
本 校 は,全 校 生 徒 数11名 の へ き地 小 規 模 校 で あ る。 少 人 数 の 中 で 慈 しまれ て 育 った た め か, 他 人 や 大 集 団 へ の か か わ りが 苦 手 な 生 徒 が 多 い。 ま た,友 達 同 士 の 人 間 関 係 に厳 し さが な く, 積 極 性 に 欠 け,自 主 性 や 主 体 性 の 欠 如 が 指 摘 され て い る。 しか し,生 徒 は,卒 業 と同 時 に,通 学,通 勤 の 関 係 で 親 元 を 離 れ て 生 活 して い か な けれ ば な らな い と い う厳 しい 現 実 が あ る。
した が って,教 育 活 動 全 体 を 通 して どん な環 境 や 条 件 の 下 で も生 き 甲斐 を 発 見 し,困 難 に 耐 え,主 体 的 に生 きて い け る能 力 や 資 質 を 身 に付 け させ る こ とを 課 題 に して い る。 特 に,自 ら進 ん で 物 事 に挑 ん で い く強 い 意 志 や 意 欲,互 い に 切 磋 琢 磨 し,自 己 を確 立 して い く社 会 性 の 育 成 は,本 校 の 重 点 課 題 で あ る。 そ こで,ボ ラ ンテ ィ ア活 動 を通 して,人 と人 との か か わ りを 学 び, 豊 か な 社 会 性 の 育 成 を 図 る た め に,学 校 全 体 と して 取 り組 ん で い る。
4研 究 主 題 と の 関 連
本 事 例 は,「 社 会 性 を 身 に 付 け,積 極 的 に 生 き る力 を育 て た い 」 と い う地 域 と学 校 の 願 い を 基 に,ボ ラ ンテ ィ ア活 動 を 通 して 実 践 して い る もの で あ る。
(1)年 間 を 通 した 継 続 的 な 活 動 で あ り,特 に 社 会 福 祉 施 設 で の 体 験 活 動 の 一 貫 した取 り組 み は,生 徒 の ボ ラ ンテ ィア 活 動 へ の 意 欲 を 高 め る こ と に っ な が って い る 。
{2)夏 季 作 業 中 の 体 験 活 動 は,事 故 へ の 対 応 を 十 分 考 慮 して,保 護 者,施 設 と の 連 携 を密 に して,生 徒 の 主 体 性 を 生 か す よ う に 計 画 した 。
(3)体 験 した こ と を 発 表 す る こ と に よ り,ボ ラ ンテ ィ ア 精 神 の 内 面 化 を 図 る と と もに,自 己 表 現 力 の 育 成 に も重 点 を 置 く。
(4)社 会 福 祉 施 設 の 方 を 発 表 会 や 文 化 祭 に招 待 した り お 年 寄 り と文 通 す る等,小 規 模 校 に お
一15一
け る人 と人 との か か わ りを重 視 し,生 涯 学 習 社 会 に 向 け た 取 り組 み と して 位 置 付 け て い る 。 5学 区 の様 子 と生 徒 の 実 態
本 校 は東 京 都 の 最 西 端 部 に位 置 し,海 抜555メ ー トル に あ る一 級 へ き地 校 で あ る。 四 季 折 々 に 変 化 す る奥 多 摩 湖 と 山 々 に囲 まれ た豊 か な 自然 の 中 に あ って,一 時 は生 徒 数 も百 数 十 名 とい う時 代 もあ った が 現 在 で は過 疎 化 が 著 しい。 生 徒 は,バ ス の 便 が 少 な い た め に 自転 車 通 学 を し て い る。
ま た,小 学 校 入 学 時 か ら中学 校 卒 業 時 まで 同 じ友 人 と同 じ ク ラ スで 生 活 す る た め に 人 間 関 係 の 固 定 化 が 見 られ,の ん び り と して い る面 もあ る。 そ の た め か,友 達 との 競 争 や トラ ブ ル の経 験 や失 敗 の 経 験 も少 な い 。 更 に,教 師 との 関 係 に お い て もお 互 い に知 り尽 く して い る と い う安 心 感 か らか,依 頼 心 が 強 く場 面 に応 じた 適 切 な 接 し方 や 話 し方 に 課 題 を 残 す 生 徒 も見 られ る。
6夏 季 休 業 中 の 指 導 計 画
施 設 を 訪 問 す る に 当 た って は,次 の よ うに 各 班 ご と に 施 設 訪 問 の ね ら い を 明 確 化 して い る。
施設名 琴 清 苑 期 間 ・時 間 平 成4年8月11日(火)〜13日(木)
(午 前8時40分 〜 午 後4時30分)
持 ち物 ...
班 長 A(男) 班 員 C(男),E(男)
副班長
iB(女)
班 員 D(女),F(女)
活
動
目
標
班 ・お 年 寄 り に親 切 に接 す る。 ・お 年 寄 り と 楽 し く過 ご し,し っ か り と 仕 事 をす る。
AI 車 椅 子 を 慎 重 に 扱 う。 C お 年 寄 り とで き る だ け 多 く話 をす る。
F お 年 寄 り と仲 良 くす る。 E い ろ い ろ な 仕 事 に積 極 的 に取 り組 む 。
D 迷 惑 を か け な い よ う に仕 事 を す る。 B お 年 寄 りに 笑 顔 で接 す る。
内 容
・食 事 配 膳 及 び 介 助 補 助 ,処 遇補助t厨 房 補助
・リハ ビ リ,ホ ー ム喫茶補助,ラ ジオ体操
注 意
・正 しい言 葉 遣 い をす る。
・不 安 を与 え な い 行 動 を と る。
7本 時 の 指 導 (1)本 時 の 目標
・施 設 に 入 居 して い る お 年 寄 り と の 交 流 を 通 して ,自 己をみ っめ生 き方 を考 え る。
・施 設 で 働 く人 々 と と もに 活 動 し,人 間関係 を高 め,社 会性 を養 う。
・各 自の 課 題 を 基 に ,自 主 的,主 体的 な取 り組 みが で きるよ うにす る。
{2)本 時 の 展 開
時 間
8:40^‑
8:50^‑
9100〜
〈 一 日 目 〉
・ラ ジ オ体 操
・朝 の 申 し送 り
・施 設 説 明
〈 二 日 目 〉 〈 三 日 目 〉
9:30〜 ド ビデ オ学 習
31:45‑一 一
12:30^‑
13:30^‑
16:30
・食事 配 膳 ,介 助補助
・昼 食 ,休 憩
・処 理 補 助 ,厨 房補 助
・終 了
・ラ ジ オ 体 操
1・ 朝 の 申 し 送 り
1
1・ リハ ビ リ補 助
1・ 昼 食,休 憩
1
・ホ ー ム 喫 茶 補 助
・終 了
b食 事配膳 介助補助
1
・ラ ジ オ 体 操i
・朝 の 申 し送 り1 i
1'囎 補助 処理補助1
・食 事 配 膳 介助 補 助i
・昼 食 ,休 憩
・ リ ハ ビ リ補 助 ,反 省 会}
・終 了1 i
(3)評 価
・各 自の 課 題 を 進 ん で 実 践 す る こ とが で き た か 。
・施 設 に入 居 して い る お 年 寄 りや 施 設 の 人 々 と十 分 に お 話 が で きた か 。
・お 年 寄 りの 気 持 ち を ど の よ うな 所 で 感 じる こ と が で き た か 。
・毎 日 の様 子 を 感 想 文 に ま と め る こ とが で きた か 。 (4)考 察
・生 徒 は ,進 んで 自分の課 題 に取 り組み,お 年寄 りや施設の 人 々か ら感謝 され た。 また,心 あ た た ま る手 紙 も いた だ い た。 学 校 で は 見 られ な い 生 徒 の よ さ を 発 見 す る場 面 もあ っ た 。 8今 後 の 課 題
(1)生 涯 学 習 社 会 の 到 来 を 考 え る と,体 験 的 な 活 動 を 単 発 的 に終 わ らせ る こ と な く,教 科 や 道 徳 との か か わ りを深 め,ボ ラ ンテ ィ ア活 動 を一 層 充 実 す る必 要 が あ る。
(2)こ の成 果 を地 域 社 会 の 中 で 生 か せ る よ う に家 庭,地 域 との 連 携 を 図 って い く必 要 が あ る。
一17一
実 践 事 例 ・そ の5
地 域 の 商 店 や ス ーパ ー マ ー一ケ ッ トの 観 察 ・調 査 を生 か して,表 現 力 を伸 ば す 指 導 の工 夫 小 学 校 第3学 年 社 会 科
1単 元 名 「商 店 街 と人 々 の く ら し」
小 単 元 名 「ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト」
2単 元 の 目標
{1)日 常 生 活 に お け る買 い物 の 経 験 や 買 い 物 調 べ 等 を通 して ,地 域 の商店 や商店 街 とのかか わ りが 深 い こ とに 気 付 く。
(2)近 くの 商 店 や ス ー パ ー マ ー ケ ッ トを 調 べ て,販 売 に つ い て 工 夫 して い る こ と を 理 解 す る と と もに,消 費 生 活 を 通 して 他 の 地 域 や外 国 等 との っ な が りを 理 解 させ る。
㈲ 観 察 ・調 査 した事 象 を 関 係 的 に 見 た り,既 習 の 事 柄 か ら人 々の 生 活 に つ い て 類 推 した り す る能 力 を 育 て る。
3単 元 設 定 の 理 由
一 学 期 は ,「 自分た ちの生 活 してい る町」の学 習で,地 域 を歩 いて,自 分の 目で確 かめなが ら学 習 を 進 め て き た 。 そ して,社 会科 の 学 習 に対 して ,興 味 や関心 を高め るため に,体 験 的 な 活 動 を 随 所 に 取 り入 れ て き た。
本 単 元 で も,児 童 自 らの 足 で 歩 き,目 で 見 て,耳 で 聞 い て,調 べ る と い った 一 連 の 活 動 を 多 く取 り入 れ て き た。 そ こで,発 表 意 欲 や 表 現 力 を伸 ば す た あ に,例 え ば ,次 の よ うな場面 を設 定 した 。
・家 の 人 に 買 い物 イ ン タ ビ ュー を す る
。
・ス ー パ ー マ ー ケ ッ トで の 聞 き取 り調 査 をす る
。
・テ レ ビ レポ ー タ ー に な って 発 表 す る
。
買 い物 調 べ を通 して,人 々 との か か わ り方 を知 る と と もに,見 聞 した こ とを 整 理 ・発 表 す る 過 程 で 自 己 表 現 力 を 高 め るた め に本 単 元 を 設 定 した 。
4研 究 主 題 との 関 連
体 験 的 な活 動 を通 して,豊 か な 自 己表 現 力 を 身 に付 け るた め に は 児 童 が 体 を 通 して 学 ぶ こ と が で き る活 動 や,共 同 し協 力 して 学 ぶ こ とが で き る学 習 場 面 を 工 夫 す る必 要 が あ る。 その た め に,本 単 元 で̀よ ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト見 学,商 店 街 調 べ ,お 客 さんへ の聞 き取 り調 査を実施 す る こ とに よ って 学 習 へ の 興 味 ・関 心 を 高 め る こ とが で きる と考 え た 。 更 に,調 べ た こ と,聞 い た こ と を 文 章 や 図,絵 に ま と め 理 解 した 内 容 を 発 表 す る こ と に よ って 一 人 一 人 の 自 己表 現 力
を 伸 ば す こ とが で き る と考 え た。
5学 区 の 様 子 と 児 童 の 実 態
全 校 児 童 数65名,6学 級 の 小 規 模 校 で あ る 。 学 校 の 地 域 は山 間 部 に位 置 して お り,自 然 環 境 に は恵 ま れ た 場 所 に あ るが,児 童 数 は 年 々減 少 す る一 方 で あ る。 児 童 は 明 る く,素 直 な 子 が 多 い が,積 極 性 や 表 現 力 にや や 欠 け る面 が あ る。 保 護 者 は 極 め て 学 校 に 協 力 的 で あ る。 教 師 や 地 域 の 人 々 の 目が 比 較 的 届 きや す い面 が あ る反 面,と もす る と過 保 護 に な りが ち なの で,い か
に して 温 か さ と と もに厳 し さを 培 うか と い う課 題 が あ る。
本 学 級 の 児 童 数 は,男 子6名,女 子2名,計8名 で あ る。 活 動 的 な 児 童 が 多 く,家 庭 的 な 雰 囲 気 の 中 で 気 楽 に話 を して い る反 面,自 己 中 心 的 な 児 童 もい るの で,集 団 と して の ま と ま りを 更 に身 に 付 け させ た い と考 え て い る。
6指 導 計 画(10時 間)
{1)自 分 た ちの 買 い 物 経 験 を話 し合 い,家 の 人 の 買 い物 の 工 夫 を 調 べ る。 …2時 間
② ス ーパ ー マ ー ケ ッ トの 見学 の 計 画 を 立 て る。1時 間
(3)ス ー パ ー マ ー ケ ッ トの 見学 や 聞 き取 り調 査 を す る。2時 間
(4)店 の 販 売 の 工 夫 を 話 し合 う。2時 間(本 時2/2)
(5)ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト新 聞 を 作 る。2時 間
(6)新 聞 の 発 表 会 を 行 う。
7本 時 の 指 導 本 時 の 目標
1時 間
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・ス ー パ ー マ ー ケ ッ トの 観 察,調 査 を も と に,店 で の 販 売 の 工 夫 を 理 解 す る 。
・ス ー パ ー マ ー ケ ッ トで 見 た り,聞 い た り し た こ と を,分 か り や す く発 表 す る 。 (2)本 時 の 展 開
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ll学 習 活 動 と 内 容
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指 導 上 の 留 意 点1資 料
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導i.ス̲パ̲マ̲ケ ッ トの 見 学 の 作 文 を 読1 入 【 む ・
・見 学 の 様 子 を想 起 させ る。 作文
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