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3-【事例1】
突然電話で電気通信会社の代理店から「携帯電話会社と同じ光回線に契約を変更しないか。 プロバイダを変更する必要はあるが、毎月2千円くらい安くなる」と勧誘された。安くなるならい
いと思い了承した。この話を家族に伝えたら、「今の光回線とプロバイダで問題がない。変更は
不要」と言われ、翌日、電話でキャンセルすると伝えたが、大丈夫か。
【事例2】
家電量販店で、契約前に店員から「自宅周辺の電波状況に問題はない」と言われ、スマート フォンを契約した。帰宅後、電波状況が悪く圏外と表示された。しばらく様子を見たが改善され ず、電気通信会社へ事情を伝えたら「そこは電波状況が悪い」と言われ、解約の案内があった。
アドバイス
相談事例
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電気通信サービスの初期契約解除制度と確認措置について
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電気通信サービスの初期契約解除制度と確認措置について
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電気通信サービスの初期契約解除制度と確認措置について
●「電話勧誘で今より光回線の料金が安くなると言われ、よくわからないまま契約したがキャンセ ルしたい」「スマートフォン等の契約をしたが、電波状況が悪くてつながらない」「料金プランが 複雑でわからない」といった相談が寄せられています。そのようなトラブルを背景に、電気通信 事業法が改正され初期契約解除制度と確認処置の契約解除ルールが設けられました。
(初期契約解除制度とは)
●契約書面を受け取ってから8日間は、契約者の都合のみで理由を問わず、はがき等の書面を事業 者へ送付することで契約が解除できる制度です。
●初期契約解除制度の対象になっているサービスであれば契約解除はできますが、すべてのサー
ビスが対象ではありません。
●電話勧誘販売や訪問販売、通信販売のほか、店舗販売も含まれており、販売方法は問いません。
●契約を解除すると違約金の支払いは不要ですが、契約解除までに利用したサービスの料金や
工事費、事務手数料については請求されることがあります。
●初期契約解除制度では、電気通信サービスは契約解除できますが、端末は対象になりません。
販売されたスマートフォンなどの端末の契約までは解除されません。ただし、訪問販売や電話 勧誘販売で契約した場合は、端末も特定商取引法のクーリング・オフが可能な場合があります。
(確認措置とは)
●初期契約解除制度では、移動通信サービスと一緒に購入したスマートフォン等の端末の契約は
解除できませんが、総務大臣の認定を受けたサービスは、初期契約解除制度に代えて「確認 処置」が適用され、端末を含めて契約を解除することができます。
●対象は、店舗販売や通信販売で契約した移動通信サービスで、総務大臣が認定したサービスです。
●確認措置で契約解除が認められるには、電波の状況が不十分だと分かった場合と、契約前の
説明等が不十分であった場合に限られています。申出期間は最低8日間で、事業者が決めます。
●確認措置で契約解除が認められると、移動通信サービスと一緒に販売された端末の契約も解除
できます。ただし、契約解除までに利用したサービスの料金を払わなければなりませんが、違約 金はかかりません。
いまどき 相談事例
自分の契約した電気通信サービスは、 初期契約解除制度・確認措置が適用され るかどうか、適用される場合の申し出 方法等については、契約書面に記載する ことが決められていますので、契約書面 をしっかりと確認してください。
光回線サービス 等 主な携帯電話サービス 等
店頭販売・通信販売 総務大臣の認定を受けたサービス ・ADSL回線サービス
・電話サービス 等
電気通信サービス 固定通信サービス
・PHSサービス ・プリペイドサービス 等
移動通信サービス 初期契約解除制度
販売形態問わず
確認措置