古代ローマ時代のオスティアにおける都市住宅の開口部の寸法について [ PDF
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(2) 型の外観を持つ部分は、スケール等の違いこそあれど. する研究」の中でインスラとは壁体構造が一体性を持. ほとんどが点線部分と同様の平面形式であり、当時大. ち、おそらく一時期に集中して、あるいは建設の段階. 規模な都市開発が行われていた背景を考慮すると、こ. で集合性を意識して建設されたものと定義をしてい. の平面形式が規格化され用いられていたとしても不思. る。本稿ではこの一体的な建設という要素もインスラ. 議ではない。それぞれの室の光環境は異なっており、. における重要な原理として扱う。採光に関しては、前. 例外はあるものの主室は 3 つで次室は大きめの開口が. 述したようにオスティアでは特に道路面に設けられた. 一つ、そして寝室はコリドーを介して採光を得るとい. 水平に連続する大きな開口部から得るのが一般的であ. うのが標準であったようである。. る。例外として Casa di Diana のように道路面だけで. 3. 都市構造と採光. は採光を補いきれず小さな中庭を設けるような事例も. 3-1. ポンペイの住宅 - 中庭と複合的壁体構造 -. いくつか見られるが、ポンペイのものと比べるとその. ローマ人の別荘地であったこの地に代表される低層. つくりは質素でありあくまで採光の効率的確保が優先. 独立住宅ドムスは一部の上流階級のための住宅であ. されている様子がうかがえる 9)。. る。その多くが古代ギリシャに続く低層でアトリウム やぺリストリウムといった大きな中庭を中心とした平 面形式が用いられており、採光も主にそれらの中庭か ら得ている。その一方で、道路面にはいくつかの小さ な開口がランダムに開いているのみである(写真 3)。 このような小窓が開けられている室には①中庭からの 光が入らない②上階が設けられている③かまどなどの 作業空間となっているのいずれかの理由によって、道 路面から採光を得る必然性が生まれている事例がほと んどである。またポンペイの住宅では、生活の変化に. 写真 5 Casa di Diana 中庭. 図 3 Casa di Diana 平面. 合わせて上階含め小規模の増改築を繰り返していたた. 4. 分析・考察 1 - 開口部の寸法比較 -. め壁面にはいくつもの時期差が見られる。同じように. 4-1. 寸法分布図による分析. 道路面の開口にも、変化に合わせて既存の壁を削る. 対象とする住宅 8 件と Giardino 周辺に見られる開. ようにして開口を開けていた様子がうかがえる ( 写真. 口部計 100 個(開口部全形をとどめるもの)の寸法の. 4)。このようにポンペイの住宅では増改築を重ね古い. 実測、記録を行った。さらにそれらを縦軸を開口部の. 住宅形式を残しつつ発展したためオスティアのような. 背、横軸を間口と設定したグラフにまとめたのが表 1. 高層化は起こらなかったと考えられている 6)。. である。全体として大きく以下の二つの規格に分けら れる傾向が見られた。①間口 2 ~ 4 ローマ尺、背 2.5 ~ 5 ローマ尺の小さめの規格②間口 4 ~ 6.5 ローマ尺、 背 5 ~ 7 ローマ尺の大きめの規格の二つである。また ほとんどの開口部の背 : 間口の比率が 2: √ 3 から 1:1 内に納まっており、間口に対し性が大きく作られる傾. 写真 3 Torittoremo 外観. 写真 4 Torittoremo 外観裏の室. 向が見られた。いくつかうかがえる間口が大きい開口 部のほとんどは Volte Dipinte のものである。. 3-2. オスティアの住宅 - 経済性と一体的建設 -. 4-2. 比較分析 - 年代別 -. 一方ポンペイとは対照的にオスティアでは急激な人. 次に、前述した表 1 を年代別に示した表 2 を見てい. 口増加に直面したことで複数階の上階を持つ建築類型 7). が発展した 。その代表例とされるインスラの平面形. く。分布が集中する間口 4 ~ 5 ローマ尺、背 5 ~ 6 ロー. 式は非常に多様であるものの、全てにおいて人口増加. マ尺の規格(以後規格 X とする)は全体の開口部の. に応えるべく経済性を重視した以下の原理が適応され. 35%を占めている。またハドリアヌス帝政期以前に建. ていた。ポンペイの住宅に比べ質素なファサード、地. 設された Volte Dipinte を除くと、約八割の開口部が. 上階とは完全に分離した複数の上階、そしてそれを可. ②の規格に当てはまっており、広く用いられた規格で. 8). あることがわかる。さらに 120 ~ 125 年に建設された. 能とする規格性のある平面である 。また堀は「ポン. とされる Giardino 周辺の建物群にはその全容こそ残. ペイにおける集合住宅について:インスラ型住宅に関 24-2.
(3) hight. 2/ √ 3. しておらず本統計には含めなかったものの、数多くの. 8.0 1/1. 7.5. 開口跡がうかがえ、それらの間口はいずれも 4.5 ~ 5. 7.0. ローマ尺であった。先に述べた背方向に大きく造られ. 6.5. る傾向、そして同じ建物の同じ階層では比較的背方向. 6.0 5.5. の寸法が一致する傾向を考慮すると規格 X 近辺の分布. 5.0. はさらに増す可能性を秘めている。. 4.5. 4-3. 比較分析 - 上部形状別 -. 4.0. 表 3 は開口部の形状ごとに分類したものである。開. 規格 X. 3.5. 口部全形を残すもののみを対象とした本稿では上部. 3.0 2.5. がアーチとなるもの 43 個、上部が水平となるものが. 2.0. 57個とややアーチが少ない結果となっている。しか. 1.5. し前述した Giardino 周辺の建物に残る開口跡がいず. 1.0. れであったかによって結果が大きく変わるであろう。. 0.5 0. 4-4. 小結 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5. Width. 表 1 開口の寸法分布図 ( 総合 ) 㼔㼕㼓㼔㼠. 㼔㼕㼓㼔㼠. 㻤㻚㻜. 㻤㻚㻜. 㻣㻚㻡. 㻣㻚㻡. 㻣㻚㻜. 㻣㻚㻜. 㻢㻚㻡. 㻢㻚㻡. 㻢㻚㻜. 㻢㻚㻜. 㻡㻚㻡. 㻡㻚㻡. 㻡㻚㻜. 㻡㻚㻜. 㻠㻚㻡. 㻠㻚㻡. 㻠㻚㻜. 㻠㻚㻜. 㻟㻚㻡. 㻟㻚㻡. 㻟㻚㻜. 㻟㻚㻜. 㻞㻚㻡. 㻞㻚㻡. 㻞㻚㻜. 㻞㻚㻜. 㻝㻚㻡. 㻝㻚㻡. A.D.120. 㻝㻚㻜 㻜㻚㻡. 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻝㻚㻡 㻞㻚㻜 㻞㻚㻡 㻟㻚㻜 㻟㻚㻡 㻠㻚㻜 㻠㻚㻡 㻡㻚㻜 㻡㻚㻡 㻢㻚㻜 㻢㻚㻡 㻣㻚㻜 㻣㻚㻡. 納まっていることがわかる。さらに建設時期を追っ ていくと① A.D.120 以前は Volte Dipinte に見られる ように比較的小規模で形状もばらつきがある。②とこ ろが A.D.120 ~ 125 年に再建されたとされる西部の建 物群の開口は倍近くもの大規模なものとなり、形状パ. 㼃㼕㼐㼠㼔. 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻝㻚㻡 㻞㻚㻜 㻞㻚㻡 㻟㻚㻜 㻟㻚㻡 㻠㻚㻜 㻠㻚㻡 㻡㻚㻜 㻡㻚㻡 㻢㻚㻜 㻢㻚㻡 㻣㻚㻜 㻣㻚㻡 㼔㼕㼓㼔㼠 㻤㻚㻜. 㻣㻚㻡. 㻣㻚㻡. 㻣㻚㻜. 㻣㻚㻜. 㻢㻚㻡. 㻢㻚㻡. 㻢㻚㻜. 㻢㻚㻜. 㻡㻚㻡. 㻡㻚㻡. 㻡㻚㻜. 㻡㻚㻜. 㻠㻚㻡. 㻠㻚㻡. 㻠㻚㻜. 㻠㻚㻜. 㻟㻚㻡. 㻟㻚㻡. 㻟㻚㻜. 㻟㻚㻜. 㻞㻚㻡. 㻞㻚㻡. ターンも①の時期に比べると偏りが見られ規格化が進. A.D.120 125. 㻜㻚㻡. 㻤㻚㻜. 㼃㼕㼐㼠㼔. 㻝㻚㻡. て大きなものや小さなものを柔軟に使い分けるように なったと見ることもできる。この結果をふまえ 5 章で はさらに領域を広げ、各住宅における室に対する開口 部の設計原理を考察していく。 5. 分析・考察 2- 設計原理の考察 -. 㻝㻚㻡. A.D.130. 㻝㻚㻜 㻜㻚㻡. A.D.110 140. 㻝㻚㻜 㻜㻚㻡. 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻝㻚㻡 㻞㻚㻜 㻞㻚㻡 㻟㻚㻜 㻟㻚㻡 㻠㻚㻜 㻠㻚㻡 㻡㻚㻜 㻡㻚㻡 㻢㻚㻜 㻢㻚㻡 㻣㻚㻜 㻣㻚㻡. 㼃㼕㼐㼠㼔. 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻝㻚㻡 㻞㻚㻜 㻞㻚㻡 㻟㻚㻜 㻟㻚㻡 㻠㻚㻜 㻠㻚㻡 㻡㻚㻜 㻡㻚㻡 㻢㻚㻜 㻢㻚㻡 㻣㻚㻜 㻣㻚㻡. ~ A.D.120. ・Insvla delle Volte Dipinte. A.D.120 ~ 125. ・Insvla del Graffito. 5-1. 室と開口部の関係性 㼃㼕㼐㼠㼔. A.D.110 ~ 140. ・Insvla del Soffito Dipinti. ・Insvla del Ercole Banbino. ・Insvla di Dipinti. ・Insvla dei Bacco Fancciullo. に対して均等に割り付けられているものは 3 室で、残 り 7 室の開口部は全て左右どちらかの壁に大きく寄っ. ・Insvla delle Torifore. て造られていた(図 4)。また他の対象住宅に比べ各. 表 2 開口の寸法分布図 ( 年代別 ) 㼔㼕㼓㼔㼠. 㼔㼕㼓㼔㼠. 㻤㻚㻜. 㻤㻚㻜. 㻣㻚㻡. 㻣㻚㻡. 㻣㻚㻜. 㻣㻚㻜. 㻢㻚㻡. 㻢㻚㻡. 㻢㻚㻜. 㻢㻚㻜. 㻡㻚㻡. 㻡㻚㻡. 㻡㻚㻜. 㻡㻚㻜. 㻠㻚㻡. 㻠㻚㻡. 㻠㻚㻜. 㻠㻚㻜. 㻟㻚㻡. 㻟㻚㻡. 㻟㻚㻜. 㻟㻚㻜. 㻞㻚㻡. 㻞㻚㻡. 㻞㻚㻜. 㻞㻚㻜. 㻝㻚㻡. 䜰䞊䝏. 㻝㻚㻜 㻜㻚㻡. 室の大きさが様々なため、設置高さが共通していると いう点を除くとその数、大きさ、形状も多様であった。 さらに特筆すべきは開口部の位置が上下階で異なる箇 所が複数見られる点である。これは同じく今回対象と した住宅の中で上階の開口部が確認できる Torifore に関しても同様の傾向がうかがえる。一方 A.D.130 以. 㻝㻚㻡. 降に建造された Dipinti にも上階の開口部跡が確認で. Ỉᖹ䜰䞊䝏. 㻝㻚㻜. きるが、この住宅は上下階の開口部の位置はその芯で. 㻜㻚㻡 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻝㻚㻡 㻞㻚㻜 㻞㻚㻡 㻟㻚㻜 㻟㻚㻡 㻠㻚㻜 㻠㻚㻡 㻡㻚㻜 㻡㻚㻡 㻢㻚㻜 㻢㻚㻡 㻣㻚㻜 㻣㻚㻡 㼃㼕㼐㼠㼔. 7 以上. 5,6. 3,4. 2. 今回の対象とする住宅の中で最も早く建設されたと される Volte Dipinte では計 10 室のうち開口部が室. ・Case a Giardino 周辺. ・Insvla delle Paretti Gialle A.D.130 ~. んだ。③そして A.D.130 以降は②の時期に確立されは じめた規格 X を多く用いつつも、条件・環境に合わせ. 㻞㻚㻜. 㻞㻚㻜. 㻜. 体を通して背 : 間口が 1:1 から2: √ 3 の寸法比率に. 㻝㻚㻜. 㼔㼕㼓㼔㼠. 開口の形状には一定の傾向が見られないものの全. 㻜㻚㻡 㻝㻚㻜 㻝㻚㻡 㻞㻚㻜 㻞㻚㻡 㻟㻚㻜 㻟㻚㻡 㻠㻚㻜 㻠㻚㻡 㻡㻚㻜 㻡㻚㻡 㻢㻚㻜 㻢㻚㻡 㻣㻚㻜 㻣㻚㻡 㼃㼕㼐㼠㼔. 1. きれいにそろっている ( 図 5)。. 1romanfeet=296mm. 表 3 開口の寸法分布図 ( 上部形状別 ). 次に A.D.120 年以降建造されたものを見ていく。こ 24-3.
(4) A a. B b. C. D. 未調査 0. 1. 5. 10(m). 室の間口を不等分するように配置された開口部. 図 5 Insvla di Dipinti 北東立面. 図 4 Insvla delle Volte Dipinte 東立面 表 4 割り付け比率一覧. 表 5 各対象別室寸法詳細 ᆅᅗ. ᘓ≀ྡ. 㼍. 㻳㼍㼞㼐㼕㼚 㼛. 㼎. 㼏. 㼒. 㼕. 㼖. ᐊ. ᐊ 㻌㻼㼍㼞㼑 㼠㼠㼕㻌㻳㼕㼍㼘㼘㼑 䝁䝸䝗䞊 ḟᐊ ᐊ 㻌㻳㼞㼍㼒㼒㼕㼠㼛 䝁䝸䝗䞊 ḟᐊ ᐊ 㻰㼕㼜㼕㼚 㼠㼕 䝁䝸䝗䞊 ḟᐊ ᐊ 㻿㼛㼒㼒㼕㼠㼛㻌㻰㼕㼜㼕㼚 㼠㼑 㻞 䝁䝸䝗䞊 ᐊ 㻱㼞㼏 㼛㼘㼑 㻌㻮㼍㼚 㼎㼕㼚 㼛 䝁䝸䝗䞊 ḟᐊ. ᆅᅗ. ᘓ≀. 㼍 㼎 㼏 㼒 㼔 㼕. 㻳㼕㼍㼞㼐㼕㼚㼛 㻼㼍㼞㼑㼠㼠㼕㻌㻳㼕㼍㼘㼘㼑 㻳㼞㼍㼒㼒㼕㼠㼛 㻌㻰㼕㼜㼕㼚㼠㼕 㻿㼛㼒㼒㼕㼠㼛㻌㻰㼕㼜㼕㼚㼠㼛 㻱㼞㼏㼛㼘㼑㻌㻮㼍㼚㼎㼕㼚㼛. ᐊẚ⋡ ḟᐊẚ⋡ 䊠㻔㻭㻦㻮㻕 䊡㻔㼍㻦㼎㻕 䊢㻔㻯㻦㻰㻕 㻝㻦㻝 㻝㻦㻜㻝 㻟㻢㻦㻢㻠 㻝㻦㻝 㻠㻦㻢 㻝㻦㻝 㻟㻟㻦㻢㻣 㻝㻦㻝 㻝㻦㻝 㻟㻟㻦㻢㻣 㻝㻦㻝 㻝㻦㻝 㻟㻟㻦㻢㻣 㻝㻦㻝 㻝㻦㻝 㻟㻟㻦㻢㻣 㻝㻦㻝. 㛫ཱྀ 㝵㧗 ዟ⾜ 㛤ཱྀ㒊 㛤ཱྀ⫼ 㻔㼙㼙㻕 㻔㼙㼙㻕 㻔㼙㼙㻕 タ⨨⨨㻔㼙㼙㻕 ᖹᆒ㻔㼙㼙㻕. 㻣㻜㻡㻜 㻤㻟㻞㻠 㻡㻣㻟㻤 㻢㻝㻥㻜 㻝㻜㻢㻤㻟 㻠㻠㻝㻣 㻡㻠㻥㻟 㻣㻡㻠㻤 㻟㻣㻤㻜 㻢㻞㻝㻠 㻟㻣㻠㻥 㻥㻣㻜㻥 㻡㻝㻞㻟 㻝㻜㻡㻠㻝 㻟㻣㻤㻜. 㻟㻥㻟㻡 㻟㻥㻟㻡 㻟㻥㻟㻡 㻠㻜㻞㻞 㻠㻜㻞㻞 㻠㻜㻞㻞. 㻣㻞㻡㻜 㻣㻞㻡㻜 㻡㻞㻝㻣 㻥㻠㻡㻜 㻟㻢㻡㻢 㻟㻢㻣㻜 㻥㻝㻣㻝 㻟㻟㻟㻥 㻡㻡㻝㻣 㻢㻠㻜㻤 㻠㻝㻝㻟 㻣㻝㻜㻤 㻠㻝㻝㻟 㻣㻝㻜㻤 㻠㻟㻜㻜 㻣㻝㻢㻡 㻠㻟㻜㻜 㻞㻤㻞㻡 㻠㻟㻜㻜 㻟㻤㻟㻝. 㻝㻠㻥㻤 㻝㻠㻥㻤 㻝㻠㻥㻤 㻝㻟㻡㻟 㻝㻟㻡㻟 㻝㻟㻡㻟 㻝㻟㻟㻡 㻝㻟㻟㻡 㻝㻟㻟㻡 㻝㻢㻡㻜 㻝㻢㻡㻜 㻝㻢㻡㻜 㻝㻤㻞㻞 㻝㻤㻞㻞 㻝㻣㻢㻤. して計画した可能性が高いと言えるだろう。. 㻝㻥㻞㻞 㻝㻢㻜㻡 㻝㻢㻝㻜 㻝㻥㻤㻠 㻝㻥㻤㻜 㻝㻣㻡㻜 㻝㻣㻡㻤 㻞㻜㻢㻤 㻝㻢㻟㻟 㻝㻢㻣㻟 㻝㻢㻡㻠 㻝㻢㻣㻣. 6. まとめ これまでの考察をまとめてみる。開口部単体と外観 のどちらの視点においても A.D.120 年以降、即ちハド リアヌス帝政期に入りオスティアの住居建築は急激に. 㛤ཱྀ㒊㛫ཱྀ ቨ㔞㻔䟝㻕 ᖹᆒ㻔㼙㼙㻕. 㻝㻟㻝㻡 㻝㻟㻞㻜 㻝㻟㻝㻞 㻝㻟㻠㻠 㻝㻟㻠㻜 㻝㻠㻥㻣. 㻣㻚㻢 㻢㻚㻠 㻢㻚㻟 㻤㻚㻜 㻤㻚㻜 㻜. 㻝㻞㻝㻢 㻝㻞㻜㻣 㻝㻟㻤㻡. 㻡㻚㻥 㻞㻚㻟 㻣㻚㻥. 㻝㻟㻥㻞㻛㻝㻞㻣㻤 㻝㻟㻡㻡. 㻢㻚㻣. 規格化が進んだと見ることができる。また Torifore は開口部の寸法、背後の室に対する開口の均等な割り 付けの有無が混在している点、部分的に上下階で開口 部の設置位置にずれを伴っている点などを考慮する と、Volte Dipinte から類似した平面形式が多用され る Giardino 周辺の建物群の建造へ至るまでの過渡期 的な住宅ともとらえられる。そうであるとすると不明. こでは年代が明確にされていない Torifore を除き、. 確だった Torifore の建設時期を A.D.110 ~ 120 年へ. 先述した同一形式の平面を持つ 6 つの住宅を対象とす. と絞ることもできる。. る。コリドー部分には全体に共通する点はみつからず. 本稿ではオスティアの住居建築の開口部に焦点を当. 各建物ごとに様々であったが主室と次室に関しては一. て、建設時期ごとの開口部の変化からオスティア住居. 定の規則性が見られた。表 4 は主室と次室それぞれに. 建築の規格化発展の可能性を示すことができた。しか. おける開口部の割り付け比率をまとめたものである。. し今回の調査では立ち入り制限から十分な調査を行え. 全体として主室中央の開口部と次室の開口部の芯の位. なかった住宅が数件あり、それらの調査を進めること. 置が室の間口を 2 等分するように設置されている点は. で本稿で得た知見をさらに深めることができるであ. 共通していることがわかる。一方主室左右の開口部は. ろう。またファサードの設計原理に関してもその一. 比率に多少違いはあるものの壁寄りに作られる傾向が. 端を明らかにすることはできたが、Volte Dipinte や. 見られた。また方位を考慮したうえで室寸法と開口部. Torifore に見られる上下階での開口部の設置位置の. の寸法・設置位置を比較しても、室間口と開口部間口、. ずれや、A.D.120 年以降のコリドー部分の開口部に関. 室奥行きと開口部の高さや設置高さの間に一定の比例. しては、さらに詳細な情報を吟味し個別に分析・考察. 関係などは見受けられず、壁量に関しても同様に共通. を行う必要がある。 . 点は見つからなかった ( 表 5)。 【参考文献】 [1]RUSSEL MEIGGS, "ROMAN OSTIA", OXFORD AT THE CLARENDON PRESS,1973 [2]JEAN-PIERRE ADAM translated by Anthony Mathews, "ROMAN BUILDING : Materials and Techniques", B.T.Batsford Ltd, 1994 [3] 堀賀貴、「ポンペイ住宅の高層化と建築構造」、ローマと地中海世界の展開、 2001 [4] 堀賀貴、「古代ギリシャ・ローマ住宅における上部空間に関する研究」、 日本建築学会計画系論文集、第 456 号、1974 [5] 堀賀貴、「ポンペイにおける集合住宅について:インスラ型住宅に関する研究」、 日本建築学会計画系論文集、第 469 号、1995. 5-2. 小結 平面、開口部の寸法・形状にほとんど規格性のない A.D.120 年以前は外観における開口部の設置位置にも 規則性はうかがえなかった。しかしその一方で類似し た平面形式を持つ住宅が建造され始めた A.D.120 年以 降になると、コリドー部分は建物ごとに様々であった. 【図版出典】 写真 1,2,3,4,5 筆者撮影 表 1,2,3,4,5 筆者作成. ものの、主室や次室においてはその間口に対し共通の 割り付けが用いられており、規格化が進んだのは明ら. 【注釈】 1),5),8),9) 参考文献[1]、12 THE HOUSES 2)参考文献[2], 5 MASONRY CONSTRUCTION-7 BRICK:OPUS TESTACEUM 3)研究者によって様々な数値が用いられているが、本稿では他の古代建造物の設計 手法に関する研究で多く使用されている1ローマ尺=296mmを採用。 4)参考文献[1]、APPENDIX Ⅸ, THE DATING OF OSTIAN BUILDINGの記述を基に分類 6)参考文献[3]、[4]、[5] 7)参考文献[5]. かである。また方位と開口寸法に関係性がない点、開 口部の背や設置位置と室の奥行に関係性が見られない 点の二つから日射量への緻密な計画性はなく、各室ご とにあくまで外壁面にいかに割り付けるかを優先. 図 1,2,3 参考文献 [1] 部分的に筆者加筆 図 4,5 筆者作成. 24-4.
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令和元年11月16日 区政モニター会議 北区
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スポンジの穴のように都市に散在し、なお増加を続ける空き地、空き家等の
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