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1 岡山大学生のジェンダー意識に関する調査の概要

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Academic year: 2021

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1 岡山大学生のジェンダー意識に関する調査の概要

1.調査の目的

 本調査は、「ジェンダーの多様性・普遍性・可変性の分析および独自のジェンダー教 育プログラムの立案を含む学際的研究」プロジェクトの一環として、今後のジェンダー 教育および研究の方向性の検討に資することを目的に実施したものである。

 対象としたのは文学部の全1年生と全4年生である。1年生と4年生とを対象にしたの は、就職活動を経験し、将来設計を具体的に描きつつある4年生と、就職活動が未経験で ある1年忌とを対象とすることによって、ジェンダー意識に差があるのではないかと考え たことが大きい。また、岡山大学における学習経験や大学生としての生活経験も、1年生 と4年生とでは異なっており、ジェンダー意識の差に結びついていると思われる。

 もちろん、学部によって将来設計に差があるとも考えられるであろうし、男性が多数を 占める学部とそうでない学部とでジェンダー意識に差がある可能性もある。しかし、今回 は予算上の事情もあり、またプロジェクトメンバーの大半が文学部で教鞭をとっているこ とから、文学部の学生のみを対象とした。学部間での比較分析は今後の課題である。

 設問内容は、意識の差が学年や性別のみならず、家族構成のあり方や、両親の職業など の属性的要因からも明らかにできるように設定している。経験についても就職活動だけで はなく、アルバイト経験や性差別経験なども尋ねるなどして、より深い分析ができるよう にした。そして、設問の中には、他大学や岡山市で行われた同様の調査の設問を利用し、

比較を試みたものもあるし、プロジェクトメンバーの専門領域を活かしてジェンダー意識 をはかろうと試みたものもある。

 このように、より科学的分析が可能であるように工夫すること、および専門分野を生か した実験的設問を配置することによって、教育および研究に多面的に資することができる 調査を目指した。

2.主な調査項目

 調査項目の選定、質問文の作成にあたっては、研究会においてメンバー全員で検討を重 ねた。その結果、本調査で取り上げた主な調査項目は次の通りである。

・居住地および居住年

・家族の状況(家族構成、両親の職業・勤務形態など)

・アルバイト経験

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・伝統的意識

・固定的性別役割意識

・固定的性別役割の保守・変革意識

・将来のライフスタイル像

・将来不安意識

・希望就職先決定項目

・性差別経験・性差別意識

・履修希望授業科目

・入学以前学習経験・入学以後受講経験

3.調査対象者・調査方法・回収結果等

調査対象:2006年度後期岡山大学文学部所属の全1年生および全4年生      1年生201人・4年生219人(休学中・留学中を省く) 計420人 調査方法:調査票による自記式アンケート

配票・回収方法:1年生 1年次必修科目「基礎科目2」の時間を利用し担当教員より三三、

       翌週同時限に回収

       4年生 旧履修コースごとの代表教員より配票、教務学生係事務室設置の        回収箱により回収

調査期間:2006年ll月27日〜12.月(回収箱は1,月初旬に撤収。1票回収)

有効回収数:225票(1年生 119票、4年生 102票、その他 3票、無回答 1票)

無効票:1票(白票)

有効回収率:53.6%

4.入力作業について

 本プロジェクトは、研究と教育との連携を視野に入れてデザインされたものである。し たがって、当該調査過程も可能な限り、教育活動に活かせるようにした。

 その一つが、プロジェクトメンバーが担当教員であり、調査方法を教授することが授 業内容のひとつとなっている「行動科学実験・調査演習:社会調査の基礎と応用」への活 用である。

 具体的には、当該科目の履修学生(調査対象学年外:当時2年生)にたいして、プレ調 査を行い、回答時間を計測するとともに、調査票の完成度を高めるために意見を集めた。

その意見内容は調査票に反映させている。

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 また、調査結果の入力作業を上記の履修学生で行った。入力作業実習も必要とする科目 であり、調査倫理について学んだ学生たちによる作業である。入力作業は、機密性を保持

しつつ、入念なデータクリーニングによって正確に行われた。さらに、「ジェンダー」に関 する講義も取り入れ、総合的なジェンダー教育の場となるように計画した。最後に、調査 結果の分析・考察というレポート作成を課すことによって、ジェンダー意識に関する新た な知見の獲得および科学的分析を習得させるための機会としている。

5.調査結果の分析について

 分析においては、基本的に属性・経験変数と意識変数とのクロス集計(統計解析ソフト SPSSを使用)を行っている。

 指定外と非該当は欠損値としたが、無回答については設問ごとの回答状況をみる参考に なるため単純集計結果においては掲載した。ただし、クロス集計では適宜、欠損値扱いに

した。

 自由記述の回答については集計していないが、別途分析を行っている。

 比率は百分率(%)で表示し、小数点以下第2位を四捨五入して算:出した。このため合 計が100%を上下する場合がある。また、複数回答の設問においては、各回答の合計比率 が100%を超えている。

 本報告書では、各メンバーが分担したテーマごとの分析結果をIIに示し、単純集計をグ ラフ化したものと、属性のうちとくに意識に影響を及ぼすと考えられる性別と学年別のク ロス集計表を資料編としてIIIに掲載する。

 なお、統計解析ソフトを用いた表・グラフの作成は中東靖恵と藤井和佐が担当したほか、

報告書全体の表記や用語の統一などは中谷文美と藤井和佐が行った。

       (藤井 和佐)

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参照

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