社会不安が印象形成に及ぼす影響-解釈バイアス・判断バイアスの観点から-
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(2) 結 果. 3.判断バイアスに関する分析. 1 印象形成尺度項目の因子構造. 不安傾向と判断バイアスが印象形成に与. 20項目の特性形容詞尺度を,探索的因子分析. える影響について分析を行った.解釈バイアス. を行い、第1因子を「個人的親しみやすさ(α. に関する分析と同様に,不安・判断バイアスに. 手.893)」第2因子をr社会内望ましさ(α=. ついて分類を行った.また,分析は,印象形成. .808)」第3因子を「活動性(α=.739)」とした。. 2 解釈バイアスに関する分析. 得点を従属変数とした3要因(不安:島群・低 群×判断バイアス:ポジティブ・ネガティブ×. 不安傾向と解釈バイアスが印象形成に与え. 性別:男・女)での被験者間分散分析を行った.. る影響について分析を行った.まず,分析を行. 場面①では,r活動性」項目において,判断. うために,FNEの短縮版の得点をもとに,不. バイアスがポジティブよりもネガティブな方. 安高群・低群の2群に分類を行った(上位から. が得点が有意に高かった(F(1,141)=429,. 20%が不安高群,下位から20%が不安低群).. pく.05).場面②では,「個人的親しみやすさ」. また,守谷ら(2007)の場面測定法質間紙の解釈. 項目において,不安x性別の2要因の交互作用. バイアス測定項目を元に,解釈バイアスがポジ. が見られ(F(1,142):4.93,pく.05)、不安の項目. ティブであるか,ネガティブであるかに分類を. において有意な主効果(F(1,124)=7.06,pく.05). 行った.(ポジティブ群は平均点十1SD,ネガ. が見られた.不安低群よりも,不安高群の方が. ティブ群は平均点一1SD).分析は,印象形成. 「個人的親しみやすさ」得点が有意に高かった.. 得点を従属変数とした3要因(不安:島群・低. 考 察. 群X解釈バイアス:ポジティブ・ネガティブX. 1.解釈バイアス・判断バイアスに関して. 性別:男・女)での被験者間分散分析を行った.. 解釈バイアス・判断バイアスの分析ともに、. 場面①では,「自身が企画を行った親睦会」. 一貫した結果は見られていない.他者認知にお. という場面を設定した.「個人的親しみやすさ」. いて、不安感や,解釈・判断バイアスは他者認. 項目では,解釈バイアスがポジティブな方が,. 知に影響を及ぼす場合もあるが,決定的なもの. r個人的親しみやすさ」項目得点が有意に高く. ではない,と考えられる.. (F(1,109)=7.66,pく01)、「活動性」項目では,. 2.本研究の問題点. 解釈バイアスがネガティブであるほうが,「活. 本研究においては,場面設定を3つに分けて. 動性」項目得点が有意に高かった. 行ったが、毛利・丹野(2001)は,状況によっ て,不安の感じ方が異なることを述べており,. (F(1,111)=4,29,pく05).場面②では,「気にな. る異性との会話」という場面を設定した.r個. r発表・発言不安」r親しくはない相手への不. 人的親しみやすさ」項目では,解釈バイアス×. 安」「異性への不安」「会話のない不安」「目上. 性別の2要因の交互作用が有意であり. への不安」があると述べている。この点から見. (F(1,134)=421,pく05)、「活動性」項目では,. て,3つの状況では不足していると言える.ま. 不安×性別の2要因の交互作用が有意であった. た,被験者に関しての問題として,性差の問題. (F(1,134)=8.04,pく.01).場面③では、「講義. がある.本研究においては,女性の被験者が多. 中の発言」という場面を設定した.「個人的親. かったため,性差の検定に関してより正確な分. しみやすさ」項目では、不安X性別の2要因の. 析を行うためには,より多くの男性被験者が必. 交互作用(F(1,124)=4.29,p<.05),解釈バイア. 要であったと思われる.. ス×性別の2要因の交互作用(F(1,124=6.08,. 主任指導教員(遠藤 裕乃). p<.05)が有意であった.. 指導教員(遠藤 裕乃). 137一.
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