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UCCF材を用いた鋼管横補強コンクリート柱部材の繰り返し曲げせん断性状に関する研究 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1) MNOPQRSTUVWXYZ[\$]M^ _`abcdefghijklAB 空間システム専攻 鄭. 1()*+,. 吉男. 実験変数は軸力比が 0.1!0.3!0.5 "三種類である.内蔵鉄. UCAS 工法-Un-resin Carbon-fibers Assembly System for. 骨を用いる理由は,横補強用鋼管と加力スタブの間のク. construction.は九州大学工学研究院太田俊昭教授により. リアラスにおいて,パンチングシャー破壊を防ぐためと. 提案がなされ,開発のためのプロジェクト研究が数年前. 軸方向力維持能力を終局状態まで保持させるためである.. から実施されている.. UCCF 材は引張には強いが,圧縮 性を考慮して,UCCF 材の大部分. 法である.UCAS 工法で開発された/012345678. はX型配筋法とした.実験定数. 9:;-<= UCCF >?@.材は従来の硬化型カーボンフ. はせん断スパン比(a/D#,横補. ァイバー工法より IT 社会や,循環型社会への適合性,省. 強鋼管幅厚比(B/t),コンク. エネ型社会への適合性が優れるといわれている.カーボ. リート強度,横補強用鋼管,. ンファイバーの製造,加工、運送、施工に関しても,低. UCCF 材の強度である.載荷条. コストで安全かつ省力化可能であると思われる.UCCF 材. 件は,$%1 に示すように柱に. の高い強度,高い耐久性その他の特徴に着目し,それを. 逆対称変形をあたえる様に計画. 鉄筋コンクリート部材における鉄筋の代替補強材として. した.横補強用鋼管と円形鋼管. 用いる技術開発及び研究が行われている.. から切り出した試験片の引張実. V. M. R. a. 配筋システムとしてコンクリート系部材に用いる建設工. N. h. には抵抗出来ないという材料特. R. a. UCAS 工法は,カーボンファイバーの集合材をそのまま. M. V N. UCAS 工法の提案後,いろいろな UCCF 材に関する研究. !"# $%&'. 験を行った.. が行われているが,現在研究途上にあり,まだ不明確な. 3(I JFKL試験体はすべて 250&250''の正方形断. 点が多い.. 面で内法高さは 800''である.試験体の形状寸法を!. このような背景のもとに本研究「UCCF 材を用いた補強. "#に示す. 試験体に使われた UCCF 材は,径が 7 ミクロンの素線. コンクリート柱部材の繰り返しせん断曲げ性状に関する. を 12k本(12000 本)束ねた集合材を,自動ロボットを. 研究」を行った.. 使用して,2本の径 25mm,長さ 70mm の鉄棒に 40 重 に巻いたものである.その 2 本の鉄棒の間隔は 1500mm. 2(ABCD 本研究の目的は UCCF 材を用いる補強コンクリート柱. である.UCCF 材の力学の性質は 20 本の引張試験より求. 部材の耐震性能について, 「一定軸力下における繰返し曲. めた.コンクリート強度の設計強度は()MPa とした.セ. げせん断実験」により, 以下のことを明らかにすることで. メントは普通ポルトセメントで,粗骨材の最大粒径は 13. る.. mmである.. ●. 横補強鋼管は厚さが 4mmの鋼板を必要な大きさに切. 繰返し載荷の影響により UCCF 材を用いた柱部材繰返. り出し,L 字型にプレス加工して,その L 字型の鋼板を. し曲げせん断を受ける時の曲げ耐力,せん断耐力. ●. 柱部材の破壊形式.. 2 つあわせて溶接し,正方形鋼管とした.芯鉄骨に用い. ●. 柱部材の吸収エネルギー吸収能力を検証する.. る 円 形 鋼 管 は 市 販 の 鋼 管 で , 厚 さ が 3.5mm, 径 が 139.8mm である.使用した鋼材の力学的性質と試験体. 3(EFGH. 一覧を表−1 に示す.. 試験体6体に対して一定軸力下における繰返し曲げ. 横補強用鋼管の力学的の性質は冷間曲げ加工する以. せん断実験を行う実験を計画した.試験体は全て,UCCF. 前の鋼板から切り出した試験片の引張試験により得られ. 材を主筋として用いた正方形横補強鋼管コンクリート柱. たものである.. である. 実験変数は軸力比nと内蔵芯鉄骨の有無である. 56−1. 試験体製作にあったでは UCCF 材に初期張力(10kg/本).

(2) 位振幅正負 交番繰返し. €•D=22. 載荷である. 試験体が軸 力を保持で きなくなっ. €•D=I UCCFM•. た場合は,. UCCFM• UCCFM~. €‚D=I L=I. UV. その時点で UV. UCCFM~. 5. Drift angle R (0.01rad). 4 3 2. Number of cycles. 1 0 -1 -2 -3 -4 -5 0. 実験を終了. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70. !"  no „…†‡ˆ. した.. 試験体の水平変位及び鉛直変位の測定は,それぞれ変 位計*CDP%100#,(CDP%50)各2台を用いて行った.ま UCCFM•. た,横補強用鋼管,円形鋼管及び UCCF 材の表面に貼付し. UCCFM~. たひずみゲージによりひずみを測定した. (T-1,2,3は芯鉄骨が無 TS-1,2,3は芯鉄骨が有). (EFxy%z{ (I o|"&'j}:水平荷重−部材角R関係を 図−5 に示す.水平荷重と部材角Rの関係の包絡線に関. !"ƒ JFK. を導入するために,コンクリートを打設する前に試験体. する比較を$%6 に示す.試験体+%1 ,例として剛性と. 型枠の上下に取り付けたボルトとスプリングを使って. 耐力の変化を述べる. 軸力比が 0.1 のT−1部材の剛性,. UCCF 材を固定した.. 耐力の変化は部材角Rが 0.005rad 後, 部材の剛性が低下. 横補強用鋼管には曲げ及び軸力による軸方向応力を. し始め,0.02rad の時最大耐力を発揮した後,0.025rad. 直接負担させないために,鋼管端部と上下加力スタッブ. から耐力が急激に低下し,0.03rad 以後はそれ以上顕著. との間に 10mmのクリアランスを設けた.. な耐力低下を示すことなく耐力を維持した.部材角Rが 0.01rad になった時点で,柱の端部コンクリートに横方向. 3(2 nopqrstuvwL加力装置を図−3に示す.. のひび割れが発生した.その後部材角Rが大きくなるに. 加力方法は5MN試験機により柱に所定 の鉛直力を加えた.鉛直力を一定に保持. 5MN試験機 フレーム 平行装置. したまま,500kN水平油圧ジャキを用い て繰返し水平力を加えた.繰返しの制御 油圧ジャッキ. は図−4に示す載荷プログラム通りで,. 試験体. 水平変位振幅が部材角R=0.005,0.01, 0.015,0.02,0.025rad の各変位振幅に つき3サイクルずつ,部材角R=0.03, 0.035,0.04,0.045,0.05rad の各変位 振幅につき1サイクルずつによる漸増変. !"‰ Š‹vw. !!"#$!%&'()" !"# $%& '() *+ ,-*+ ./) UCCF0 UCCF012345678 *+9: *+;< ,-*+9:,-*+;< 2 , =>?@A4) B C(mm) C(mm) D/C EF(MPa)GHH /IJKLfc (MPa) KLfyt(MPa) KLfyt(MPa) KLfytM(MPa) KLfytM(MPa) Tm. m.60. 0.m0. .m5. 8m.mm m58.00. 6.80. 8. 7. 45. T. m.60. 0.0. .m6. 8m.mm m58.00. 6.80. 8. 7. 45. T. m.60. 0.50. .m6. 8m.mm m58.00. 6.80. 8. 7. 45. Tm. m.60. 0.m0. .m5. .7. 8m.mm m58.00. 6.80. 8. 7. 45. 7. 440. T. m.60. 0.0. .m6. .7. 8m.mm m58.00. 6.80. 8. 7. 45. 7. 440. T. m.60. 0.50. .m6. .9. 8m.mm m58.00. 6.80. 8. 7. 45. 7. 440. 56−2.

(3) 350. つれてひび割れ幅も大きくなった. +%-!.!(試験体と+/%-!(試験体を比べることにより,. 最大水平荷重. 300. 剛性と耐力の変化について以下のことが分かる.各試験 比が高い部材の方が耐力が高く,最大耐力に達する部材 角と耐力低下を開始する時の部材角も小さい.軸力比が 低い部材は耐力が緩やかに低下する特徴を有する.Tシ. 250. 水平荷重(KN). 体の剛性低下開始時の部材角Rはほぼ同じである.軸力. T−3 200 TS− 1. 150 TS− 3. T−2. 100 T−1. 300. 50. 10. (T-1). T-1 8. B/t=81.11 n=0.1. 0. 100. 0. -100. 0. 6. 鉛直縮み(mm). 水平荷重 (KN). 200. -2. -4. -2. -6. 6. 4. 2. 部材角R  (0.01rad). 0. -4. -6. 大耐力に達する部材角は軸力が同じであれば,ほぼ同じ. T-2 8. B/t=81.11 n=0.3. 0. -100. TS%.試験体は,実験時に,試験機の計力装置が故障. 6. 鉛直縮み(mm). 100. 6. と見なすことができる.. 10. T-2. 水平荷重(KN). -2. 部材角R(0.01rd). 300. 200. 5. リーズ試験体とTSシリーズ試験体を比較した場合,最. B/t=81.11 n=0.1 0. 4. !"6 o|"&'%Œ•Ž,••‘’. 2. 0. 2. 3. 4. -300 4. 2. 部 材 角 R ( 0.01rad). -200. 6. 1. したため, 過大な軸力が載荷され, 中心圧縮破壊をした.. 4. そのため,芯鉄骨を有するTSシリーズについては軸力. 2. 比が 0.3 の場合の実験結果が得られていない. -200. 0. B/t=81.11 n=0.3 -300. -2. -6. -4. -2. 0. 2. 4. 6. 6. 4. 2. 0. -2. -4. -6. 部材角R(0.01rd). 部材角R(0.01rad) 1. (T-3) 200. T-3. 軸力比 0.1 の T%1 と TS%1 試験体は明瞭な縮みを生. 0. B/t=81.11 n =0.5. -1. 鉛直縮み(mm). 100. 水平荷重(KN). .2 “”•L 軸縮みと部材角Rの関係を$%0に示す. (軸縮みを負で,伸びを正をとした).. 300. 0. -100. じることとなく,実験を終了するまで軸力方向支持能力. -2. を保持した.. -3. 軸力比 0.3 の T%2 試験体は,T-−1 試験体より軸縮み. -4. -200 -5. -300 -6. -4. -2. 0. 2. 4. 2. 1.5. 1. 0.5. 部材角R(0.01rad). 0. -0.5. -1. -1.5. -2. 部材角R(0.01rd). 300. 軸力方向支持能力を維持した. 軸力比 0.5 の T−3 と TS−3 の試験体は部材角 R が. 12. TS-1 200. TS-1 10. B/t=81.11 n =0.1. 0.01rad で繰返し載荷する時点で,急激な耐力低下が生. 8. 鉛直縮み(mm). 100. 水平荷重(KN). が増加する傾向がみられたものの,実験を終了するまで. B/t=81.11 n=0.2. -6. 6. 0. -100. じ,軸縮みが急激に増加した.. 6. 軸縮みの観察から以下のこととわかる.. 4. 柱部材の軸縮みは軸力比と密接な関係がある,すなわ. 2. -200 0. -300 -6. -4. -2. 0. 2. 4. -2. 6. -6. -4. -2. 部材角R(0.01rad). 0. 2. 4. 6. 部材角R(0.01rad). -300. TS-3. TS-3 0. B/t=81.11 n=0.5. -100. みも小さい.繰返し加力時における柱の縮みは主に材端 のヒンジ領域に発生する.また,軸方向縮みが急増し始. 10. -200. める点と柱の耐力が低下し始める点は一致している.. -10. 軸縮み(mm). 水平荷重(kN). ち,軸力比が高いと縮みが大きく,軸力比が低いと軸縮. B/t=81.11 n=0.1. 0. -20. 100. -30. 200. -40. (3 –—ghL 試験体の柱部分は鋼管で横補強されて いるので,内部のコンクリートの破壊状況は外観からは 観察できなかった.そこで実験終了後にすべての試験体. B/t=81.11 n =0.5 -50. 300 -4. -3. -2. -1. 0. 1. 2. 3. 4. 部材角R(0.01rad). !"˜ o|"™j}. !"˜ o|"™j}. -5. -4. -3. -2. -1. 0. 1. 2. 3. 4. 5. の鋼管をガス切断により剥ぎ取り,充填コンクリートと. 部材角R(0.01rad). !"š “”•"™j}. !"š “”•"™. UCCF 材の実験後におりる状況を観察した.軸力比 0.1 の T−1と TS−1試験体の補強用鋼管にはわずかな膨ら. 56−3.

(4) みが観察された.内部コンクリートには材端から 100m. 大値は部材角 R が 0.02rad の時発生した.ひずみの値と. mの範囲にわずかな曲げひび割れがみられた.T%-試験. 軸力比の間には明確な関係が見られなかった.. 体の斜め補強 UCCF 材は上下端部で半分程度が切れてい. 横補強用鋼管に貼付した三軸ゲージの測定値より主. た. 縦に配置した UCCF 材には切断箇所は観察されなかっ. 応力を計算し,その値と Mises の降伏条件を用いて横補. た. TS−1の UCCF 材には切断箇所はが見られなかった.. 強用鋼管の降伏の有無を判定した.. 軸力比 0.3 である T−2試験体の横補強用鋼管には顕著 な膨らみが見られた.コンクリートには材端から 20mm. ˜(JFK%•žŸ ¡¢£¤‹%¥¦. の範囲にひび割れが側面のコンクリートは材端から 200. 図−8に各サイクル終了時のエネルギー吸収量を示. mmの範囲に曲げひび割れが見られた.UCCF 材の破壊状. す.エネルギー吸収量は,各サイクルの履歴曲線で囲ま. 態は T−1試験体とほぼ同じである.. れる面積とした.軸力比と芯鉄骨の有無に関して比較検. 軸力比 0.5 の T−3,TS−3 試験体は以下述べるように. 討を行った.その結果,軸力比が高い方がエネルギー吸. 顕箸なせん断破壊状況が見られた.補強用鋼管は溶接部. 収能力が高く,また芯鉄骨を有する柱の方がエネルギー. に材端からキレッが生じた.特に,TS−3試験体の横補. 吸収能力が優れることがわかった.. 強鋼管は上端部で加力スタップに接触し,局部座屈と エネルギー吸収量(kN-mm). 8000 T−1 T−2 T−3 TS−1 TS−3. 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0. 0. 3. 6. 9. 12. 15. 18. 21. Cycle. !"®¯°±²Ÿ³´µ•žŸ ¡¢£¶. ·¸"# ¹]º»²¼¡½–—h¾. §(x¨. 降伏が生じている(降伏の判定は以後に述べるように主 応力により判定した) . 柱のコンクリートには上から下ま. (1)各試験体の剛性低下開始時の部材角Rはほぼ同じ. で貫通する斜めのせん断ひび割れがみられた.内部コン. である.軸力比が高い部材の方が耐力が高く,最大耐力. クリートの破壊状況を写真−1 に示す.TS%3 の円形鋼. に達する時の部材角も耐力低下を開始する時の部材角も. 管には顕著な膨らみが観察された.T−3,TS−3 試験. 小さい.軸力比が低い部材は耐力が緩やかに低下する特. 体の UCCF 材の破壊状態はそれぞれ T−1 と TS−1 とほ. 徴を有する.. ぼ同じである.. (2)試験体の破壊モードと軸力比には密接な関係があ. 試験体の破壊状況から以下のことが分かった.. り,軸力比が低い柱部材は曲げ破壊が先行し.軸力比が. 繰返し水平力をうける場合 UCCF 材をX型に配筋する. 高い柱部材はせん断破壊を生じた.. は有效である.軸力比が低い柱には,明瞭な鋼管の澎ら. (3)試験体に使った UCCF 材はエネルギー吸収能力が. みは観察されず.材端にわずかな曲げひび割れを生じて. 低いことが明らかになった.. いたが,明瞭なせん断ひび割れは生じていなかった.軸 力比が高い柱は,顕箸なせん断ひび割れが観察された.. ©zª« 土木学会 :連続炭素繊維補強材のコンクリート構造へ の適用. ( ›œ•L UCCF 材全てに一軸ゲージを貼付して,ひ ずみの計測を行った.その結果以下のことが分かった. 縦 UCCF 材に生じたひずみの最大値は,ほとんど試験. ¬-. 体において部材角 R が 0.02rad の時に発生した. その後,. 本実験の実行に際し,藤原文夫技官,川口晃技官,久. ひずみの値は急激に低下した. 斜め UCCF 材のひずみの値. 島昭久技官,有働文久技官,津賀山健次技官,松岡直人. は縦 UCCF 材のひずみの値より 2 倍程度大きがった.最. 技官等の協力を得ました.ここに厚く御礼申し上げます. 56−4.

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参照

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