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キャンプ活動が幼児・児童の責任感に与える影響 奥本

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Academic year: 2021

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Pre Post Post1

調査時期 得

点 平 均

†:p<.10

*:p<.05

キャンプ活動が幼児・児童の責任感に与える影響

奥本 翔太(生涯スポーツ学科 野外スポーツコース)

指導教員 中野 友博 キーワード:キャンプ 幼児・児童 責任感

1.諸言

人の一生の中で、幼児期は、生涯にわたる人 間形成の基礎が培われる大切な時期である。幼 児は、生活や遊びといった体験を通じて、情緒 的・知的な発達や社会性を身につけていく。人 間として、社会の一員として、普通に、そして、

より良く生きていくための基礎を獲得していく。

最近の幼児の育ちについて、基本的な生活習 慣や態度が身に付いていない、他人とのかかわ りが苦手である、我慢ができない、規範意識が 十分に育っていない、運動能力が低下している などの課題が指摘されている。また、小学校1 年生の教室で、学習に集中できない、先生の話 が聞けずに授業が成立しないなどクラスがうま く機能しない状況も報告されている。

最近ではキャンプにいろいろな効果があるこ とがわかり、社会性を向上させる効果も小山ら

(2008)の研究で明らかとなっている。²⁾

そこで、本研究では、人格基盤となる幼児期 とキャンプ活動との関係性に着目し、キャンプ 活動が幼児・児童の責任感に与える影響 につい て明らかにすることを目的とする。

2.研究方法

1)幼児・児童低学年用責任感尺度の作成

幼児・児童低学年用責任感尺度の作成方法は、

O市に設置された幼稚園、保育園の教諭、保育 士を対象に幼児の責任感の感じられる言動の位 置づけとして、園での活動で責任感が感じられ る言動と家庭での活動で責任感が感じられる言 動について記述式のアンケート調査を実施した。

その後、記述内容から作成した

7

項目と大道

(2008

年)が作成した児童・生徒用責任感尺度の

19

項目のうち、本研究の対象年齢にも当てはめ ることが可能な項目

10

項目を抜粋した計

17

項 目の調査用紙を作成し、これを幼児・児童低学 年用責任感尺度とした。¹⁾

2)キャンプ活動での幼児・児童の責任感の変容

調査対象は、2011 年

8

12

日と

8

24~26

日にO市で実施された「びわこ・ちびっこキャ

ンプ

2011」に参加した幼児年長、小学1

年生、

2

年生、計

30

名の保護者を対象にキャンプ前

(Pre)、キャンプ1

週間後(Post)、キャンプ

6

週間後(Post1)の

3

回、

1)で作成した調査用紙を

使用してアンケートを実施した。

3.結果と考察

幼児・児童低学年用責任感尺度を因子分析し た結果、

3

因子が抽出され、それぞれ、 「規律へ の意識因子」 、 「協調性への意識因子」 、 「課題遂 行への意識因子」と命名し、これを幼児・児童 用責任感尺度とした。

責任感の変容について、調査時期を要因とし た

1

要因分散分析の結果、5%水準で有意な効果 が見られた

(F(2,52)=4.817,p<.05)。結果を表 1

に示した。また、多重比較の結果では、

Pre-Post

間で

10%水準で有意な傾向が見られ (Pre<Post)

Pre-Post1

間で

5%水準で有意な効

果が見られた

(Pre<post1)

。結果を図

1

に示し た。これは、キャンププログラムのテント設営 や自分たちの食事作りなどの自分がしなければ いけないという状況が幼児・児童の責任感に影 響を与えたのではないかと考える。

1 責任感得点平均と標準偏差

(N=27)

Pre Post Post1

M SD M SD M SD

34.78 6.091 37.26 5.627 37.41 5.597

1 責任感得点平均の推移

4.まとめ

本研究では、キャンプ活動が幼児・児童の責 任感に与える影響について明らかにすることを 目的とし、研究を行った。その結果、キャンプ 活動は、幼児・児童の責任感に有意な効果を及 ぼすことが明らかとなった。

主要参考・引用文献

1)大道遊:キャンプ体験が児童・生徒の責任感に

及ぼす影響~児童生徒用責任感尺度作成の試み

~、 びわこ成蹊スポーツ大学

2008

年度卒業研究

2)小山諒、岡村泰斗、井村仁:長期継続型デ

イ・キャンプが参加児童の社会的スキルに及 ぼす影響~キャンプ場面による学習と日常場 面への般化の関連に着目して~、国立青少年 教育振興機構研究紀要、8 号、2008 年

*

参照

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