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九州地区離島へき地教師の放送教育に 対する態度及び関心について

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47

九州地区離島へき地教師の放送教育に    対する態度及び関心について

吉  村  喜  好

      要    約

1.被調査者を,離島と長崎市とで比較すると,離島の場合経験年数5年以内が34.7  % でピークであるのに対し,長崎市の場合,経験年数18年〜23年がピークであるこ  と。平均年令で約10年以上の差があると思われる。

2.地域(離島)や教育にの改善について望んでいることの最たるものは「医療施設  の実充」「教育,スポーツ施設の充実」であった。

3.子どもの特性は

  離島独創性に乏しく,消極的だが割に人なつこく,従順である。

  長崎市 態度が明るく,人に馴れ易いが,一方,仕方がなげやりで,根気に乏しい。

  一般に現代子は,持久力が乏しく,他人への依頼心が強く,自分で判断せずすぐ  権威に追随したがる。

4.教具に対する関心度

  関心が高く,利用しているものに,TV, VTR, OHP等があげられる。一方  関心が低くあまり利用してないものに,8%π映写機,撮映機があがっている。

  ラジオに対する関心度は,離島が非常に低いのに対して,長崎市では相当い高い  関心度を示していること。

  一般に離島で関心の高い教具は,新型の機材であるのに対して,長崎市では,日  常性の高いTVや各種拡声装置であること。

5.放送教育に対する考え方は,離島,長崎市も,何れも好意的な見方をしており,

 大差はないが,次の様な点で微妙な食違をみせている。即ち20の質問項目のうち,

 殆んど否定文において,離島の率が高いということ。例えば「教科書と進度が合わ  ぬ」「時間割に合わぬ」「教師の負担が過重になる」「教科書の進度が遅れる」等  主として利用法において,離島が高い率を示している。長崎市が高い率を示してい  るものは,「少い台数では逆効果である」「施設管理が困難」という機材の整備充  実の面である。

6.利用法

  「必要に応じて利用」「一本立」「二本立」の三つの利用法の中で,最も多いの  が二本立,次いで一本立の順である。二本立は長崎市の方が離島より高い率を示し  ているが他は離島の方が高くなっている。

  事前指導の型では,「直入型」 「課題提示型」 「カリキュラム関連型」がビッグ  スリーであるが,「直入型」は長崎市の方が高率であり,他の二つの型は,離島の  方が高率であること。

  事後指導の型は,「内容整理型」 「授業関連型」 「感銘型」の順でビッグスリー  になっているが,感銘型のみが長崎市では高率で他は離島が高率である。尚それ以  外に長崎市の方が高率を示しているものに「直入型」がみられる。

(2)

 この研究は昭和43年5月より昭和45年9月にわたり,鹿児島大学 山下静雄,熊本大学 吉良模,福岡教育大学 岡村二郎および吉村喜好の町名が中心となって行った「九州地区 離島へき地堺における放送教育の実態とその改善策に関する研究」の一部として,関係諸 学校の教師の御協力のもとに行ったものである。

1 全体研究の目的

 NHK総合文化研究所による昭和44年度学校放送利用状況によると,テレビ受信機の設 置状況は定時制高校を除いて95.%,ラジオは保育所を除いて,85、%以上の学校に普及し,

しかも学校放送の利用率はテレビ所有校の90%前後,ラジオで60% ということである。

 これは全く驚異すべき数字であって明治以降日本の伝統的な教育のパターンとなった教 科書中心の教育に大きなくさびを打ち込む大事業がこれで始めて出来たといってよいであ ろう。僅か10年前ですら,筆者が県下の伊興中学校々長の集会において,学校放送利用実 施をお願い致したところ,「主旨はよくわかるが,そんな高価なテレビセットを各教室に 設置するなど,現在の学校予算から考えて到底考えられない」ということであったが,そ れが今日では,長崎県下の各小中学校がその学級数の半数以上のテレビセットを備えてい るという現状である。このことは,現場教師の学校放送の必要性についての認識の深まり によることは勿論であるが,それを支えている我が国の経済的成長の躍進ぶりを見逃すこ とは出来ない。それと同時に今日の多様化社会に巣立つ子供達の教育にとって最早教科書 といった単一な教材のみでは,膨大な質と量を有する今日の文化遺産を継承していくこと が不可能になってきたことを示すものであろう。この罪な必然性のもとに,放送教育が,

重要な教育的媒体として教育界に台頭してきたのである。しかし乍ら我が国の人口が戦後 産業の急激な発展に伴い,都市集中の傾向を示し,そのため交通不便な山村,離島におい ては逆に過疎現象が目立って来た。それは,苦しい離島における原始的生産労働に従事す るよりも,近代的な工場労働者として近代生活の恩恵を受けようとして,離島へき地の若 年層の都市集中のためであり,このため離島の将来計画というものがなり立たなくなりつ つある。先頃は,鹿児島県十島村の臥蛇島で島の全員離島が行われ数百年にわたる島の歴 史に終止符がうたれるという現象が生じて来ている。これほどでないにしても九州の各離 島は,その生活条件のきびしさから,人口激減の状態にある。しかし乍らそれでも多くの 離島は,り島独得の此等困難を内蔵しつつも,今日の社会の進展に聖賢しょうと懸命な努 力が払われていることを忘れてはならない。

 このような離島の諸:地域において電波によって流れてくるラジオ,テレビの情報は,へ き性の解消,生活近代化のあゆみに最も大きな影響を与えつつあるであろうことは幾多の 関係調査書を待つまでもなく,予想されるところである。又学校教育においても,へき地 の悪条件の中で最も自由に且,豊富に活用できる教材として,学校放送の活用は他教材の 利用が極端に不便なだけに切実なものがあるということが予想される。

 さらにへき地の中でも山間へき地と離島へき地では,共通性も多いと思われるが,今日 のように交通が発達してくると,山間へき地といったところは,次第に都市接近の速度が 早まってくるのであるが,海にへだてられ,しかも港に恵まれない離島においては,今日 においても,定期船や電信電話による本土との交流も非常に限られ,又電力も自家発電に 頼っている島もめずらしくないのである。このような島だからこそ,テレビ,ラジオが彼

(3)

九州地区離島へき地教師の放送教育に対する態度及び関心について(吉村) 49

等島民にとって,唯一無二の文化資源となり,最高の娯楽ともなり,島民にとって欠かせ ない必需品となってくるのは当然のことであろう。そこでこのような環境条件にもとずく 離島社会の中で教育を推進していくため,放送を有効に活用すべきであることはいうまで

もないことである。そこで我々は,離島がもっこのような特性の上において,放送はどの ように活用されているか又活用されるべきであるかという問題を多面的に解明していこう とすることが此の研究の目的である。

研究の主な課題と方法

 以上のような問題を究明するために,具体的には次のような課題を設定した。

1.九州地区の離島へき地車における放送教育に関する諸実態と問題点を明らかにする。

 此の課題については,鹿児島県,熊本県,長崎県の離島に所在する全小中学校を対象と  して,主として質問紙郵送の方法によって行う。

 ①学校調査

   放送教育関係の施設設備の状況    学校放送利用の状況

   家庭における放送受信機設備及び家庭における子どもたちの放送視聴状況    (以上熊本大学吉良研究室分担)

 ②教師調査

   放送教育に対する教師の態度や関心の実態,へき地における放送教育の問題点の解   明

   (以上長崎大学吉村研究室分担)

2.離島生徒児童の放送視聴を中心とした人格特性を明らかにする。

  この課題は,鹿児島県,徳之島町の小中学校のうち,実験校として学校放送視聴の経  験をもつ,小中学校夫々一校及び,対象校として,視聴経験のない小中学校夫々一校宛  選び,昭和44年5月中旬に第一回調査を行った。尚第2回調査は昭和45年10月中旬に実  施の予定である。

 調査内容は次の通り

 ①単純図形系列,有意味映像及び物語りに対する認知判断の能力とその特徴を瞬間露   出計を使って研べる。

 ② 各実験校,対象校児童生徒に対し,学力検査,知能検査の実施    (以上福岡教育大学岡村研究室分担)

3.カリキュラムの中における学校放送の各番組が占める位置(重要度)を数教科につい  て分類する。これは,下表第1表の「学校放送評価表」を実験学校に配布し,一学期間  各教師に段階評質をして貰い,離島へき地校において重視される放送教材の内容的類型  を明らかにしょうとするものである。

 (以上鹿児島大学山下静雄研究室分担)

(4)

教師名

第1表 学校放送番組評価表

 小・中学校    年    組 児童・生徒数

番組名 (シリーズ名

利用日 校時( 時分より 分まで)

1 碁立内の放送の位置(斜線を入れて下さい)II口 1目 目 口 ラジオ(生)・テレビ(生)・録音・録画(いずれかに○をつけて下さい)

       e 番組の有用の程度(教師の立場から)

1.この番組は子どもの学習指導にどの程度役に立ったと思われますか,下のいずれかに○をつ   けてください。

  非常に役.かなり役.やや役に.余り役にた.みせない方        にたった

  にたった

      がよかった        たなかった

      たった

2.次のイからチまでの項目の申からその理由と思われるものを選び,A又はBに○をして下さ

  い。

 イ.子どもの直接経験との関係

  A.直接経験できないものが多かったから。 B.直接経験できるものが多かったから。

 ロ.既有経験との関係

  A.新しい経験が多かったから。      B.既に経験したものが多かったから。

 ハ.学校が所有している教具教材との関係

  A.学校になくて提示できないものが多かっ B.学校で提示できるものが多かったから。

    たから。

 二.教師の専門領域との関係

  A.自分の専門でないものが多く提示された B.自分が専:門としているものが多く提示さ     から。      れたから。

 ホ.教科書との関係

  A.教科書で表現しにくいものや教科書にな B.教科書だけで充分と思われるものが多か     いものを多け提示してくれたから。     つたから。

 へ.教材の新しさ

  A.最も新しい教材を提示してくれたから。 B.教科書などと新しさが余りかわらなかっ        たから。

 ト.生活領域との関係

  A.自分の島以外の生活を多く提示してくれ B.自分の島の生活と余りかわらないものが     たから。       多かったから。

 チ.教師の指導法の研修

  A.教師の指導法の改善に役立つものが多かったから。

 リ.その他(自由のご記入ください)

5.この番組の中で,特にためになったと思われる点とさほどためになったと思われない点をご   記入ください。

   (ためになった点)       (あまりためにならなかった点)

      口 番組への子どもの反応の程度

1. この番組に対する子どもたちの興味はどの程度でしたか,下のいずれかに○をつけてくださ   い。

  ・非常に高かった。 ・かなり高かった。 ・やや高かった。 ・全く興味を示さなかった。

(5)

九州地区離島へき地教師の放送教育に対する態度及び関心について(吉村) 51

2.次のイからホまでの項目について,その理由に該当するものを○で囲んで下さい。

 イ.速度が:早すぎる・適当・おそすぎる  ロ.語いが:むずかしすぎる・適当・やさしすぎる  ハ.映像が:明りょう・不明りょう

 二.音声が:明りょう・不明りょう

 ホ.放送内容のレベルが:むずかしすぎる・適当・やさしすぎる  へ.その他(自由にご記入ください)

3.この番組の中で特に子どもの興味をひいた点とひかなかった点をご記入下さい。

   (興味をひいた点)       (興味をひかなかった点)

⇔ 以上,e口を総合して,この番組は本校の子どもにとって,次のいずれにあたりますか,該   撰するものに○をつけて下さい。

欝欝・愛書鰭謡ぼ櫛らでも●猛縁騨・鷹慈

㈲ その他,この番組についてお気づきの点がありましたらご記入下さい。

皿 九州地区離島へき地教師の放送教育に対する態度及び関心について

 先の全体調査で示したように,本調査においては,3つのテーマのもとに研究調査が進 められたのであるが,第皿篇の此の調査はその第1のテーマに属するものである。第1の テーマは,熊本大学分i担の,学校単位における放送教育全般の実態調査と,筆者の分担の 教師個人の立場での放送教育に対する態度, 関心に関する事項を分けもった。 学校放送 は,学校の全体の問題であると同時に,個々人の教師の学校放送に対する考え方,や利用 の仕方という態度や行動の面が重要な問題であると考え,此のテーマを選び,次の様な調 査目的を設定した。

1,九州地区の離島へき地校に勤務している教師達が,その地域及び児童生徒の特性をど  のように見,どのような点を望んでいるのか。

2.放送教育を含む視聴覚教育に関する教具教材に対して教師たちは,どの程度関心をも  ち,それを利用しているのか。

3.放送に対して,教師たちは,どのように考えているのか。

4.教師たちは,学校放送をどのように利用しているのか。

 調査方法

1.質問紙の郵送法による

2.実験者には,長崎県,福岡県,熊本県,鹿児島県の各小中学校のうち,離島振興法の  対象となっている地域の全小中学校(併設校及び分校をも含む)のうち,小学校2年生,

 5年生及び中学校2年生の学級担任教師各々1名宛計849名とした。

  対象被験者には,長崎市内全小学校44校,全中学校22校の中より,小学2年生,5年  生及び中学校2年生の教師を各々1名宛計110名とした。調査地域は第1図に示した通  りである。

3.調査期間

   離島の調査 昭和44年5月〜7月

(6)

   長崎市   昭和45年6月〜6月

4.集計は所定の期日までに回収されたものによって行った。

  回収率は次の通りであった。

   離島849名の中650名75.3%

   長崎市 110名の中 72名 65.5%

(調査対象となった離島)

  鞠9   ρ     警

  彰

 草驚ρ

/筑前諸島

回天鍔

、\

   ■西南.

諸島・

  の∂

 o

鴫.

イ轡島

緊〉与論島

 \

調  査  結  果

 被調査者の,男女比,教職員経験年数,所有免許状の種類は夫々第五表,第匝表,第㎜

表で示す通りである。

(7)

九州地区離島へき地教師の放送教育に対する態度及び関心について(吉村) 55

第1表 被調査者の男女別 調査地鎗

離  島

長崎市

実需%

4ワ4 48

12.9 66.7

瓦劃%

176 24

27.1 55,5

賑賑%

650

ワ2

100 100

 いうまでもなく此の比率は,離島及び長崎市の教員数の中からのランダム抽出ではな く,たまたま調査に参加していただいた人の性別を比較しただけである。しかし乍ら,昭 和44年度全国教員の比率(45年度教育年鑑より)をみるとその比率は男子62%,女子40%

であることからみて,一般に,教育の現場で,このような所謂雑務に属する仕事に積極的 に参加していただけるのは,男子教員が多いということが言えるようである。

第皿盛 教職経 験 年 表

鹸10−516−ll【12−17118−25124−29「50一隠訓計

人数

人数

224

54.ワ

4

5.6 129

19.8

18 10ワ

16.4 16 25・o122・2

15ワ

21.0

25

32.0

42

6.4

9

12.5 11

1.ワ

1

1.4 1

1.4 650

100

ワ2

100

 此の第皿表によると,離島教師は経験年i数5年までの教師が,他の年数者より最も多い のに対し,長崎市の場合は経験年数18年より23年の間が最大となっている。このことは,

以下の各調査項目の解釈に当って,それが離島と,都市の教員の比較という前に,経験の 浅い教師と経験の深い教師との比較にもなることを考えておく必要があるであろう。

   第w表   所有免許状

謹1小一剖小二普i申一普1申二普1その倒計

離 島

長崎市 人 数

人 数

152

21.0

36

45.0

265

56.3

16

20.0 96

15.2

8

10.0

152

21.0

14

17.5

62

8.6

6

ワ.5 ワ25

100.1 80

10G

 第皿表によると,離島教師の方が,長崎市の教師より二級免所有者が多いということに なる。この解釈は,離島の教師の方が正規の大学卒或いは師範学校卒の教師が少いと考え るよりも,むしろ,長崎市の教師の平均年令が40才を超えていることからみても,それま でに認定講習会その他在職中に一級免への切り変えが行われたとみるべきではなかろう か。尚,被調査者の数が,離島,長崎市何れも実質数より多くなっているのは,複数の免 許状所有者がいるためである。

(8)

調査目的第1の結果及び考察

 目的の第1は「九州地区離島へき三校に勤務している教師達が,その地域及び児童生徒 の特性をどのように見,どの様な点を望んでいるのか」である。

 此のための質問事項として,次の第∬表で掲げるように,離島の悪条件と考えられる項 目13を列記し,この中より,先づ解決したいと思うものを5つ選んで○印をつけさせたも のである。

 全体的考察においては,「医療施設の整備」が頻数556でトップ.に上っている。このi数 は被調査者(650名)の8割5分に当り,昔も今も,離島における最大の問題はこの「医 療施設の整備」ということに終始している,つまり,如何に離島の発展が此の為阻害され ているかということを示しているものと考えられる。第2位には「教育文化スポーツの為

・第V表 離  島  の  悪  条  件

調

1 2 5 4 5 6

医六 野す 施る 設こ をと

15(=L2.6)

1】.ワ(20.1)

ワ4(18.5)

22(21.0)

教ポのす育1下る やツ設こ

・文のをと 化た整

スめ備

22(=L8.5)

96(16.5)

ワ2(1ワ.8)

20(19.0)

島宇 内備 のす 道る 路こ をと 21(1ワ.6)

114(19.6)

ワ0(1ワ.5)

16(15.2)

本寺間備備 土のをしす と離航治る の島路湾こ 間とををと やの整整

=L2(10.1)

66(!=L.5)

54(15.4)

7(6.ワ)

資産促要細る 源業すな地こ ののた漁をと 開振め港整 発興に林備 やを必嘱す

10(8.4)

46(ワ.9)

55(8.ワ)

10(9.5)

風のす要霊台 水災るな設す 害害た国なる そをめ土ど の防に保を 他除必全整

4(3.4)

20(5.4)

19(4.ワ)

6(5.ワ)

熊本1天 草12ワ(16・5)i29(1ワ・ワ)129(1ワ・7)t 8(4・9)116(9・8)18(4・9)

副筑 前11(15・5)[11(15・5)i5(7・0)16(8・5)16(8・3)14(5・6)

鹿

西

  力   久

大島本島 喜界 島 徳之 島

沖永良部島 与 論 島

20(20.4)

28(=L9.5)

5(2.0)

21(1ワ.8)

45(】.6.2)

19(=L5.0)

95(1ワ●0)

=L5(=L4.4)

29(15.1)

=L1(=L5.8)

6(1ワ.1)

556

1ワ.4

=L1(11.2)

24(16.6)

2(13.3)

20(16.9)

52(].8.ワ)

25(1ワ.1)

80(14.ワ)

14(13.5)

56(18.8)

13(18.6)

6(1ワ.1)

555 16.7

9(9.2)

25(1ワ.2)

0 22(18.6)

48(=Lワ.5)

=L8(12.5)

92(16.8)

=L5(12.5)

31(16.1)

9(12.9)

1(2.9)

525 16.5

12(].2.2)

21(14.5)

5(2.0)

14(1=L.9)

54(12.2)

20(15.ワ)

43(7.9)

ユ6(=L5.4)

15(6.8)

1=L(15.ワ)

6(1ワ.1)

546 10.8

9(9.2)

12(8.5)

1(6.ワ)

15(12.ワ)

30(10.8)

15(8.9)

55(10.1)

12(11.5)

21(!1)

6(8.6)

2(5.7)

299 9.4

4(4.1)

14(9.ワ)

0 3(2.5)

20(ワ.2)

10(6.8)

40(7.5)

3(2.9)

12(6.3)

8(11.4)

1(2.9)

1ワ6 5.5

(9)

九州地区離島へき地教師の放送教育に対する態度及び関心について(吉村) 55

の施設の整備」ということがあがっているが,これは被調査者が教師であるという前提条 件を考慮したとしても,狭い島内の子ども達をもつと広い大地でのびのびと運動させたい

という,これは教師のみならず,島民全体の願いであることがわかる。

 各直別の要求度は全体の平均値と大差がないのであるが,3位以下になると,三島の特 性によりその要求度に大きな異りが見受られる。3位の「島内道路整備について」最も関 心の高い順は対島,長島,壱岐,五島,種ケ三等比較的大きい島であるのに反し,桂島,

与論,筑前,西南諸島等には殆んどその要求がない。これはその可能性すら考えられない 程地形が酷しいのではなかろうか。

 その他,この項目より見た各県の特色をみるならば,「水道施設の要求」が強く出てい るのが,天草,長島であり,空路空航の要求をしているのが対馬に多く,電力施設に未だ

の解決法(5つ選択)

7 8 9 10 11 12 13

水備 道す 施る 設こ をと

5(4.2)

5ワ(6.5)

19(4.7)

ワ(6.7)

娯備 楽す 施る 設こ をと 11(9.2)

ワ(12.0)

25(6.2)

6(5.ワ)

本三間きす 土のに空る と離空港こ の回路をと 間とを整 やの開備

5(2.5)

64(11.0)

2(0.5)

0

電行 力す 施る 設こ をと

2(ユ.ワ)

6(1.0)

4(1.0)

0

本島信す 土と寄る やの設こ 他間をと のの整 離通備

6(5.0)

6(1.0)

1ワ(4.2)

5(2。9)

人作をと 畜物駆 おの除 よ臥す び光る 農虫こ

4(5.4)

2(0.5)

ワ(1.ワ)

5(4.8)

配備 防す 施る 設こ をと 4(5.4)

2(0.3)

6(1.5)

5(2.9)

119 585 404 105

25(14・0)15(5・0)10 6(5・ワ)i 8(4・9)13(1・8)12(1・2)1164 8(11・1)14(5・6)10 7(9・ワ)i 5(ワ・0)i2(2・8)}3(4・2)1ワ2

0 2(1.5)

0 12(16.2)

14(5.0)

8(5.5)

15(2.4)

ユ(1)

4(2.1)

0 G

155

4.8

5(5.1)

5(2.1)

2(15.5)

5(2.5)

12(4.3)

ワ(4.8)

15(2.8)

5(5.0)

10(5.2)

5(4.3)

5(8.6)

126

5.9

2(2.0)

6(4.1)

0 1(0,8)

5(1.8)

8(5.5)

18(5.5)

6(5.ワ)

5(1.6)

1(1.4)

ワ(2.G)

126

3.9

16(16.5)

1(0.ワ)

5(2.0)

0 ワ(2.5)

5(2.1)

56(6.6)

=L=L(10.5)

13(6.8)

1(1.4)

2(5.ワ)

118

3.ワ

5(5.1)

6(4.1)

1(6.ワ)

7(5.9)

2(0.ワ)

8(5.5)

26(4.8)

5(4.8)

ワ(5.6)

5(4.3)

1(2.9)

116

3.6

5(5.1)

0 0 0 4(1.4)

2(1.4)

29(5.3)

2(2)

11(5.ワ)

5(4.5)

1(2.9)

80 2.5

0 5(2.1)

0 0 5(1.8)

5(5.4)

6(1.1)

1(1)

2(!)

1(1.4)

o

45 1.5

98 145 15 118 278 146 546 104 192

ワO

55

5,194

(10)

充分な整備が行われていないとみられるのが西南諸島である。

 次に,教師が自分達の地域の教育について最も望むこととして,第VI表に掲げる10項の 中から,教師が先づ何よりも解決したいと思うものを各人3つあり選ばせた結果である。

 全般的にみて「教具教材を含む教育内容の充実」を望む声が全体の34%,次に「本土の 教師と比べ研修の機会が少いということ」第3が教員住宅の整備の要望であるが,これは 比較的大きい島に属する平戸,五島,大島本島にその要求が強く表われているようであ

第w表 教師たちが自分の地域の教育

∵\項目

区\

1 2 5 4 5

へるを置と き三面を 地回実写 にのすず お回るる け三江こ

15(20.5)

59(16.=L)

54(15.9)

12(=Lワ.9)

教どこ 材をと

教備 具す なる

21(28.8)

5ワ(15。5)

48(=L9.6)

9(15.4)

教門と 育を 研講 修ず のる 措こ

15(20.5)

52(14.2)

4ユ.(=L6.ワ)

ll(16.4)

教をす 職建る 員設こ のしと 三二 宅備

1(1.4)

55(15.0)

44(=L8.0)

15(19.4)

屋新を 内面す 三又る 動はこ 回報と の築

ワ(9.6)

50(8.2)

20(8.2)

5(4.5)

熊本1天 12(1L4)1 18(17・1)1 9(8・6)1 1ワ(16・2)1 ワ(6.ワ)

福岡陸 8(21・6)1 9(24・5)1 4(10・8)[ 0 5(13.5)

鹿

西   南 甑   島 桂   島 長   島 種 力 島

屋久島

大島本島 喜界 島 徳之 島

沖永良部島

与論 軸

15(21.5)

1ワ(=L9.〜5)

5(5ワ.5)

11(14.ワ)

25(14.0)

18(19●0)

66(=L9.4)

14(22.2)

22(19.5)

8(21.0)

3(14.ろ)

538

1ワ.3

12(19.7)

12(コ.5.6)

2(25.0)

18(24.0)

36(22.0)

19(20.0)

55(10.4)

9G4.5)

16(14.1)

8(21.1)

5(14.5)

532

1ワ.0

9(14.8)

12(13.6)

0 6(8.0)

23(14.0)

9(9.5)

49(=L4.6)

10(15.9)

11(9.ワ)

4(10.5)

6(28.6)

271 15.9

6(9.8)

15(14.8)

0 8(10.ワ)

17(10●4)

9(9.5)

52(15.5)

6(ワ.5)

2=L(18.6)

6(15.8)

1(4.8)

269 15.8

6(9.8)

=L1(12.5)

0 8(10.ワ)

16(9.8)

15(15●8)

47(14.0)

10(15.9)

10(8.8)

ワ(18.4)

4(19.0)

206

10.5

(11)

九州地区離島へき地教師の放送教育に対する態度及び関心について(吉村) 5ワ

る。

 此の項目の最後の問題は「離島の教師たちが島の子どもたちの特性を都会の子どもたち と比べてどう考えているか」ということである。此処で用いている12の項目は1955年文部 省発行のへき地教育資料第皿集「へき地児童生徒の社会性」の中の静岡県吉沢小学校第二 中学校によって発表せられた,へき地児童の特性項目を借用したものである。

について最も望むこと

6 1 ワ 1 8 1 9

一Ql

11i

三二と 教生理を 保i整 児下るる 危築

舎築 職徒を講 育備 童を措こ 険す

のを 員の図ず 所拡 生容置と 下る

回す や回るる の張 徒易を 面こ

回る 児三叉こ のに講 をと

やこ 童管置と 通すず

10(15.7) 1(1.4) 1(1.4) 1(1.4) 1(1,4) ワ5

46(12.5) 18(4.9) 20(5.4) 22(6.0) 8(2.1) 56ワ

21(8.6) 15(6.9) 6(2.4) 15(5.5) るG.2) 245

10(15.0) 5(ワ.5) 2(5.0) 1(1.5) 1(1。5) 6ワ

10(9・5)1 1ワ(162)1 8(ワ・6)1 5(2・9)1 4(5・8)【

い05

ワ(18・9)1 2(5・4)1 1(2・ワ)【

0 il(2・ワ)[ 1 57

5(4.9) 8(1ワ.1) 0 0 4(6,6) 61

5(5.ワ) 6(6。8) 4(4.5) 2(2.5) 6(6,8) 88

2(2.5) 0 1(12.5) 0 0 8

5(4.o) 6(8.G) ワ(9.5) 4(5.5) 4(5.5) ワ5

1ワ(10.4) 8(4.9) 9(5.5) 5(5.0) 10(6.1) 164

6(6,5) ワ(ワ.4) 6(6.2) 5(5.1) 5(5.2) 95

15(4.5) 55(9.8) 14(4.2) 19(5.ワ) 6(1.8) 556

2(5.i) ワ(11ユ) 0 1(1.6) 4(6.ろ) 65

10(8.8) 9(8.0) ワ(6.2) 4(5.5) 5(2.ワ) 115

5(ワ.9) 1(2.6) 1(2.6) 0 0 58

0 2(9.5) 2(9.5) 0 0 21

1ワ0 145 89 ワ8 58 1,956

8.ワ ワ.4 4.9 4.0 3.0

(12)

  第孤表  教師が(本土の子どもに比べて)自分の学校の子どもの特徴と考えでいる点         離    島

順位1 }人台%

1 2 5 4 5 6 7 8 9 10 11 12

計画し工夫することが少ない 探究心が乏しい

積極的行動に乏しい 人と親しみやすい

言われたことは気持よくやり反抗的態度が少ない 依頼心が強い

あと始末が十分できない 自分で判断しようとしない 態度が明るい

指導力が乏しい 正直で行動に表裏がない       [ 仕事熱心で持久力がある

424 405 400 565 539 516 512 2ワ4

218 218 212 69

12.0 11.4 11.5 10.2 9.6 8.9

8.8 ワ.7

6.1

6.1

6.0

1.9

第MI表の2

会(長崎市)

順位1 1人釧%

1 2 5 4 5 6

8 9 10 11 12

あと始末が十分できない 人と親しみやすい 態度が明るい 積極的行動に乏しい 計画し工夫することが少ない 探究心が乏しい

言われたことは気持よくやり反抗的態度が少ない 依頼心が強い

指導力が乏しい

自分で判断しようとしない 正直で行動に表裏がない 仕事熱心で持久力がある

43 41 57 31

ろ0

2ワ

25 25 21 15

=L

14.5 15.8 12.5 10.4 10.1 9.1

ワ.ワ

ワ.ワ

ワ.1

4,4 2.4 0.5

(13)

九州地区離島へき地教師の放送教育に対する態度及び関心について(吉村) 59

 同じ12の項目を長崎市の児童生徒にも行った結果が第珊表その2である。この場合,離 島児童の特性と長崎市児童の特性の違いは次の様に考察される。即ち,離島の児童生徒の 一般的特性としては「独創性に乏しく,消極的であるが,割に人なつこく,従順である。が 反面個性に乏しい」というところである。これに反し長崎市の児童生徒は,「態度は明るく,

人に馴れ易いが,仕事がなげやりで,最後までやる根気に乏しい」と。更に離島,長崎市 を通じ今日の子どもの特性としては,持久力に乏しく,他人への依頼心が強く,自分で判 断せず,すぐ向井に追随するといった他人志向的性格が現われているように思われる。

 目的2 放送教育を含む視聴覚教育に関する教具教材に対して,教師たちはどの程度関     心をもち,かつ,それを利用しているか。

 このために,視聴覚設備及び機材を示し,これらに対する,教師の関心の有無及び,活 用の状況を調査した結果が,第㎜表並に第IX表に示したものである。

第皿表

視聴覚機材の設備状況について

N=650

テ   レ   ビ ラ   ジ   オ テーフ。レコーダー ビデオレコーダー 全校式

 拡声装置

各種拡声  装 放  送

ユ6ミリ

 映  写 8ミリ  映  写  撮  影8ミリ

スライド映写機 オーバーヘッド  フ。ロジェク一一 ワイアレスマイク 受  信  機 シンクロファック

設備がある(1台以上)

94.⑪

95.4 96.6 2.9

91.9 68.4 49.1 14.5 51.ワ

57.2 85.6 9.!

22.1 8.8

関心の有無及程度(%)

非常に関 心がある

42.5 10.1 50.4 42.9 52.9 1ワ.4

28.6 18.5 29.4 1ワ.5

52.4 42.4 29.5 59ユ

関心があ

55.1 44.9 64.8 50,0 62.6 11.8 6ワ.8

ワ1.ワ

55.ワ

64.0 64.5 45.5 62.5 59.1

関心がな

4.6

44.9 4。9

7.1

4.8

10.ワ

4.5

10.0 14.9 18.7 5.2

ユ2ユ 8.0

21.ワ

利用状況(%)

非常によ く活用し ている

かなりよ く活用し ている   (65.5)

25.0    58.5   (2ワ.ワ)

7.ワ  20.0   (40.4)

9.1  51.3   (20.0)

10.0    20.0   (83.5)

44.4   59.1   (50.6)

22.8    27.8   (ワ7.2)

58.8   58.4 11.1   20.0   (51.1)

2.5  6.8   (9.ワ)

0.9  L9

  (2.8)

].2.5   53.5   (46.0)

ユ2.5    25.0   (57.5)

14.0    29.1   (45.1)

19.4.  52.2   (51.ワ)

ときどき 活用して いる

19.5 57.3 46.5 25.0 11.9 55.5 1ワ.ワ

57.8 ろ6.5

55.8 41.8 15。6 45.0 9.ワ

あまり利利用して 用しないいない

9.1  8.2   (1ワ.5)

21.6   13.5   (35.1)

10.2  2.9   (15.1)

=LO.0    55.0   (45.0)

5.5  1.5   (4.6)

10.6  5.6   (16.2)

5.0  2.1   (5.1)

20.0    11.1   (51.1)

31.1   25.4   (54.5)

54.6    25.2   (59.8)

8.0  4.5   (12.5)

31.5    15●6   (46.9)

4.7  9.3   (14.0)

0   58.ワ   (58.ワ)

(14)

二丁表長崎市

テープレコーダー

V

T   R 送  室 全校式 拡内装

各種

 拡 内装

16ミリ  映  写

8ミリ  映  写

8ミリ  撮  影 スライド  映  写 O   H

P

ワイアレスマイク シンクロファック

9ワ.2

99.9 99.5 100.0 100.0 100.0 99.9 100.1 100.0 99.9 100,0 100.0 100ユ

!00.1

関心の有無及び程度(%)

非常に 関心が ある

56.1 9.ワ

19.4 2ワ.8

16.ワ

12.5 55,5 12.5 18,1 22.2 15。9 30,6

!5.3

1ろ.9

関心が ある

58.3

ワ6,ろ

ワ0.5

41.ワ

65.9 51.4 45,6 55.6 59.ワ

45.8 65.9 58.9 54.2 40.5

関心が ない

1.4 8.3 4,2

19.4 11.1 19.4 8.5 16.ワ

12.5

!8.4

9.ワ

1!.1

15.5 18.1

不明

1.4 5.6 5.6

!1.1

8.5 16.ワ

9.ワ

15.3 9.ワ

12.5 12.5 19.4 15.5 27.8

活用の状況(%)

非常に1かなりiときど1あまり1利用し よく活

用して いる

よく活 用して いる  (75.ワ)

30.6  45,1  (40.5)

11.1  29.2  (56.1)

11.1  25.O  (9.8)

4.2 5,6  (45.9)

=L8.!  2ワ.8  (23.ワ)

5,6 18.1   (37.5)

19.4 18.=L   (9,8)

5.6 4.2   (8,4)

4.2 4.2   (8.4)

4.2 4.2   (19.5)

4.2 15.5   (8.5)

1.4 6.9   (22,2)

6.9 15.3   (4.2)

4.2 0

き活用 してい

18.1 50.6 44.4 6.9

25.0 26.4

!9.4

56.1 18.1 8.5 3ワ.5

15.9 19.4 2.8

難蕊いな

0  5.6

 (5.6)

=L5.5  11.1  (26.4)

8,5 5.6  (15.9)

5.6 54.2  (59.8)

8,3 8.5  (16.6)

9.ワ 15二5  (25.0)

=L]..1  15.9  (25.0)

8,5 26.4  (54.ワ)

ユ.6.ワ  38.9  (55.6)

=L6.ワ 45.1  (59.8)

8.5 22.2  (50.5)

8.3 44.4  (52.ワ)

8.5 ろ0.6  (58.9)

4.2 54.2  (58.4)

不明

2.8 4.2 5.6 25,6 12.5 25.0 18.1 19.4 18.1 23,6 ユ2。5

25.0 19.4 54.ワ

何れも設備のあるものについてのみ夫々教師の関心度と,

る。此の結果は次のようにまとめることができる。

活用状態を調べたものであ

関心の高いもの 関心の低いもの よく活用しているもの 活用していないもの

関心高くよく活用しているもの 関心高く活用していない 関心低くよく活用している 関心低く活用していない

    (離   島)

VTR, TV, OHP, SF

R,SF

全拡声,TV, SF,各拡声 8π勿撮,8%窺映,OHP, VTR TV, OHP, SF

VTR, OHP, SF

SF R

   (長崎市)

TV,各拡声, OHP VTR,全拡声,8㎜映 TV,放送室,各拡声

8㎜撮,VTR,8㎜映, OHP TV,各拡声

VTR, OHP

全拡声

8観映,SF, VTR 1.離島の場合

  全般的にみて,新しい型の視聴覚機具程関心が高い。離島ではラジオに対する関心が  非常に低い。これは学校放送の電波の弱いこと,隣国の電波の強すぎ等が原因になって  いるのではないかと思われる。

  よく利用されているものは,関心の程度といささか異って,日常性のあるTVや拡声

参照

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