博士学位論文内容の要旨
氏 名 三戸部
ミ ト ベ純子
ジ ュ ン コ所 属 人間健康科学研究科 人間健康科学専攻 学 位 の 種 類 博士(学術)
学 位 記 番 号 健博 第
151号 学位授与の日付 平成
30年
3月
25日 課程・論文の別 学位規則第4条第1項該当
学 位 論 文 題 名
Accuracy of discrimination between similar drug names by nurses:Contribution of finger-pointing and calling of drug names (看護師の類似薬剤名に対する識別の正確性:薬剤名への指差呼称の 影響)論 文 審 査 委 員 主査 教 授 樋口 貴広 委員 教 授 北 一郎 委員 准教授 西島 壮
【論文の内容の要旨】
本研究は、
(a)薬剤に対する知識と親近性を持つ看護師は、類似品名を正確に識別できる か、
(b)指差呼称は薬剤名の混同エラー防止に効果があるか、
(c)その効果の要因は、各薬剤 名へ視線を留めることにあるか、という問題に取り組むことを目的とした。
専門性は正確性と関連があるといわれており、看護師のように薬剤に対する専門性を有 する者は、類似する薬剤名の識別に長けている可能性がある。ただし、形態的・音韻的に 類似する薬剤名は、看護師でも識別が困難な場合がある。医療現場では、薬剤エラーを防 止するため、薬剤の準備時や患者への投与時に、薬剤と処方せんに指をさし読み上げて確 認する、指差呼称が推奨されている。しかし、医療現場における指差呼称の効果を評価す る実験的な分析はほとんどない。
本研究では、先述した
3つの目的を検証するために、選択反応課題を用いて
3つの実験を 行った。全ての実験は、参加者が
6個の薬剤名の選択肢を見て、ターゲットの薬剤名がある かどうかを判断した。実験
1、
2では、ターゲットは実在の薬剤名で、ディストラクタは類 似性を統制するために、ターゲットを基にした疑似語を実験刺激とした。実験
3では、実験
1、
2で見られた看護師のパフォーマンスが、薬剤名特有なものであるかを確かめるために、
ターゲットとディストラクタをカタカナの無意味綴りとした。また、実験
1では指差の効果
を検証し、実験
2、
3では、指差呼称の効果を検証した。指差呼称が視線を各薬剤名へ留め
るかを見るために、課題遂行中の眼球運動データを測定した。
博士学位論文内容の要旨
3つの実験から得られた結果を要約すると、以下の通りである。看護師は学生と比較して、