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(1)

看護婦の色彩認知における空腹の影響

川崎医療短期大学 第一希護科 千業大学君護学部看護実践研究指森センター*

闘 戸 啓 子 内 海 滉 *

( 平成

6

8月22

日受理)

I n f l u e n c e  o f  Hunger on Nurses'Color P e r c e p t i o n   K e i k o  SEKIDO and Ko  U TSUMI * 

Department of Nursing 

Kawasaki College of Allied Health Professions  Kurashihi, Okayan磁 701‑01,japan 

Center of Education and Research for Nursing Practice*  Faculty of Nursing 

Chiba University  Chiba, Chiba 260, Japan  (Received on Aug. 22, 1994) 

Key words 

: 看 護 婦,看護学生,色彩認知,空腹

概 要

27 

看護学生

10

名と看護婦

10

名を被験者として,絶飲食で朝・昼前と 昼食後に色彩弁別テストを 実施した

。結果,

希護学生 ・ 看護婦ともに ,空腹の程度によって,赤色と黄色の色彩認知に差が生じることが確認された。

君護学 生

10

名と看護婦

42

名に,食習慣に関する

14

項目のアンケートを行い,因子分析した結果, 「空腹を 補う ために食事をする 因子」 「食べる好みを選ぶ因子」 「栄養のバランスを考える因子」の

3

因子を抽出した

は じ め に

臨床で働いている看護婦は,

3

交替や患者の 急変などによって,食事が不規則になり,長時 間食事がとれない状態で,仕事を継続しなけれ ばならない場合が少なくない。 また,看護婦の 業 務 上,色彩の認知は重要である 。 しかし,色 彩の認知に空腹がどのように影響するかを調査 した研究はない。そこで,空腹の程度による色 彩認知の変化を看護学生と看護婦について 比較

し検討した。

実 験 方 法

1 .  

DI

C .  GR A

F‑G

のカラ ーチャ ー トからマ

ンセルの色相分割に従って赤黄 ・ 黄緑の

2

組 で それぞれ中間色を含む

20

枚ずつの色彩票を選ん だ。

1.3cm 1. 3cm

の色彩票を

7.5cm7.5cm

の白 色の台紙に張った。 各 組

20

色の色彩カードを

2

枚 ずつ,計

80

枚の色彩カードを作成した。表

1

は選 んだ色彩票の各色混合割合を示したものである 。

2.

色彩カードを被験者に提示する順は,前 後の色彩による影響を考慮し, 表

l

の順番とした。

3.

色彩カードを投入するための箱は , 白色 で

1015cm

の箱とし ,

3

個準備した 。 その 箱の正面中央に赤・黄・緑の

1.3cm 1. 3cm

の色 彩票を張った。

4.

直射日光の当たらない部屋の机の上に白

い紙を敷き,赤黄・黄緑の組み合わせで箱を

2

(2)

28 

闘 戸 啓 子 ・ 内 海 滉

1 色 彩 票 と 提 示 順 序

赤 色 と 黄 色 筑 色 と 緑 色 アミ.,・,.ii/¥度(% 提 示 順 序 アミ点il'!度(% 提 示 順 序 M90YlOO  40  YlOOC 5  40  M90Y 90  34  Y 90+ C 5  34  MSO100 

, 

32  YlOO+ClO 

, 

32  MSOY 90  15  26  Y 90+Cl0  15  26  M70+ 100  17  24  Y!OO+C20  17  24  M70+ Y 90  18  23  Y 90C20  18  23  M60+ 100  16  25  YIOO+ C30  16  25  M60+ Y 90  10  31  Y 90+ C30  10  31  M50+Y100  33  YlOO+ C40  33  MSOY 90  39  Y 90C40  39  M40100  37  YlOO+ C50  37  M40Y 90  35  Y 90C50  35  M30100  12  29  YlOOC60  12  29  M30Y 90  14  27  Y 90C60  14  27  M20100  20  21  YIOO+C70  20  21  M20Y 90  19  22  Y 90+C70  19  22  MlO+YlOO  13  28  YJOOCSO  13  28  MlOY 90  11  30  Y 90C80  11  30  M 5+Yl00  36  100C90  36  M 5+Y 90  38  Y 90+C90  38  磁\1は紅色をYは岡色を示している。 ;;(\'は貨色をCは藍包を示している。

個ずつ置き,被験者に色彩カードを渡し,類似 していると思う方の色の箱に投入させた。 この 時,被験者に正解と時間制限のないことを伝え て開始させた 。以下,この作業を色彩弁別テス

ト と 言 う。

5.

空腹の程度の条件は次のように決めた 。 被験者は前日の

20

時までに夕食をすませ,それ 以降絶飲食とする 。実験当日は朝 ( 8 : 3 0 )と昼前 (

12: 3

0 )に色彩弁別テス トを 実施する 。 この間

被験者は静かな個室で座位にて安静に過ごさせ

た。個室では他の影響を避けるため

,読書・勉

テレビ

ラジオは禁止 とした 。 その後,昼 食を食べてから色彩弁別テストを実施する

(13:

3 0 ) 。色彩弁別テストは各組 2回ずつ実施する。

6.

色彩弁別テ ストの都度,空腹の自覚を空 腹から満腹までの

5

段階評価で記入させた。

7.

弁別された色彩カードは,得点化して重 み付けした 。すなわち

,色が転換したと認知さ

れた点を重さで計算した 。 したがって,色が転 換したと認知された点をこの研究では重心と呼 ぶ ことにする (詳しい計算方法は

,図1

参照)。

赤色と黄色の弁別の場合には赤側からの重心の 値を,黄色と緑色の弁別の場合には黄側からの

〔 例 〕

赤色から黄色の中閑色

日—ローローローローローローローローローロー i

弁別 赤 赤 赤 赤 赤 黄 赤 黄 黄 黄 した色

まず,各色ごとに重み値を計算する

*赤色の重み値

日五古_古_古_古ーロー』累闘認;

赤側の重み値=1+2+3+4+5+7=22

*黄色の重み値

黄色から遠いほど 3  2  I  大きな値とみなす

ローローロ—□-Dービり

黄側の重み値=1+2+3+5=11 赤側の重み値 したがって,重心(赤側から) = 

赤側の重み値+黄側の重み値

= 0

固 1

重 心 を 求 め る 計 算 方 法

重心の値を計算して弁別結果とした 。

8.

被験者は,

C

大学附属看護学校

2

年生

10

名(以下看股学生と略す)と平成

5

年度文部省看 護婦学校看随教員講習生1

0

名(以下看護婦と略 す)で,色覚

視覚に異常のない女性である。被 験者全貝に,この実験を期間をあけて

2回ずつ

実施した 。 なお,被験者の詳しいデータは表

2

のとおりである 。

9.

上記被験者に加えて,平成

5

年度文部省 看護婦学校看護教員講習生

32

名に,

14

項目の食 習慣に関するアンケート調査(表 3) を行った。

結果は,

3

段階評価によって数量化し,バリマ ックス回転による因子分析を行 った 。

10.

実験

調査期間は平成

5

年1

1月から平成

5年1

2月である。

4

は被験者全員と看護学生と看護婦の群別 にそれぞれ朝・昼前

昼食後に行った色彩弁別 テストの結果を示したものである。この結果を 図になおしたものが図

2

である 。分散分析の結 果では,赤色と黄色の弁別結果に空腹の程度に よる有意差

(F=7. 73,  F =3.81,  F =4.16)

が みられた 。すなわち

,看護学生

・看護婦ともに,

空腹の程度によ り赤色と黄色の色彩認知に差が

生じた 。また,看護学生と看護婦を比較すると

看護婦の方が赤色と緑色よりも

,黄色をより多

(3)

看護婦の色彩認知に

おける空腹の影響

29 

2 被験者のデータ

看 護

生 看 謡 ! 婦

年 齢 身 長 体 重 肥 満 度

%) 年 齢 臨 床 経 験 身 長 体 重 肥 満 度

%)

20  149  42  27  157  45  ‑12 3  20  155  46  29  147  39  19  154  52  36  164  5 ‑11  20  161  58  35  1 152  60  +28  1 158  52  0. 28  168  75  +22  19  150  47  4. 25  16 49  20  162  54  33  15  161  63  14  1 152  46  34  1 154  45  20  155  50  + 1  27  161  56  20  154  55  +13  29 

, 

160  57 

I

I平 均 1 155.0  50 2  30 3  158. 4  54 0  2.5 

※肥満度はプローカ式の桂変法による

3 食 習 慣に関するアンケート調査内容

以下の項目について、あてはまるところに

0を付けて下さい

例〕

毎朝食事をする。

①毎日

3

食必ず食べるように気をつけている

② 

1

食位抜いても気にしない。

③間食をよ〈する

は い

④食事内容のパランスを考えて食事をとるようにしている

⑤食事内容は気にしない方である

。(

食べれれば良い

⑥ お 腹一杯食べないと、食べた気がしない。

⑦少し食べれば、十分である。

⑧ダイエ

トをしたことがある

⑨偏食がある

⑩予定どおりに食事が食べられないといらいらする

⑪空股だと何もする気がしない

⑫空腹だと何も考える気がしない

⑬空腹だと腹が立つ

⑭空腹だとあばれた〈なる

4 色彩弁別テストの結果

平 均 値

標準偏差)

I赤 色 と 黄 色 の 弁別 結 果I

~.

昼 食 後 看護学生十看護婦

(N=SO)563 (0. 099) 0 606 (0. 087) 0 61(0.092

看護学生

(N=40569 (0.101) 0 621 (0.096) 0 627 (0.109 看 護 婦 (N=40557 (0. 097) 0 592 (0. 075) 0.609 (0.069

1黄 色 と 緑色 の 弁 別 結 果I

朝 昼

削 昼 食 後

看護学生+看護婦

(N=SO)311 (087) 0. 296 (087) 0 287 (0.089

看 護 学 生

(N=400.303 (102) 0. 286 (104) 0 278 (107

看 護 婦

(N=4032(067) 0. 306 (064) 0 296 (065

どちらとも

い え な い

分 散

いいえ

分 析

F=7 73 df,= 2 df,=237 F> F

F=3.81 df,= 2 df,=117 F> F

F=4 16  df,= 2 df,=117 F> F

分 散 分 析

F=l 58 df,=2 df,=237 F< F

F=0.56 df,= 2 df,=117 F< F

F=l 38 df,=2 df,=117 F<F

(4)

30 

闊 戸 啓 子 ・ 内 海 滉

〈認知する 傾向 がみられた

5は色彩弁別テストの結果を年齢との関連

で,表

6

は臨床経験年数との関連でみたもので ある。図 3・  4はそれぞれを図になおしたもの である。年齢は ,看 護 学 生 が1

9 20

(19.6

0.52)

で1

0

人,看設婦の2

0

歳代

(27.5

1.52)

6

人,看護婦の3

0

歳代

(34.5

1.29)

4

人に区分

した

。臨床経験年数は,

看護学生は

0

年とし

10

人, 看護婦は

5  8

(6.5

1.38)

の者を

8

年以 下とし

6人

9 〜15

(12.5

2.65)

の者を

9

年 以上とし

4

人に区分した

臨床経験年数別にお いては

,昼前に赤色と黄色の弁別

で分散分析に 有意差

(F=3.16)

かみられた。すなわち

,空腹

の程度か強くなるはど, 臨床経験年数により赤 色と黄色の色彩の認知に差が生じることが認め られた

また ,赤色と黄色との弁別結果に,看 護学生と

30

歳代の看詭婦が類似 の傾向を示して いた

そして , この両者に比べ,

20

歳代の看護 婦は黄色をより多く認知する傾向が認められた

この結果は臨床経験年数別でも同様に認められ た。黄色と緑色との弁別結果において,2

0

歳代 の看護婦と臨床経験年数

8

年以下の看護婦が特 に空腹の影響を受けにくい傾向を示した。

.o.... 0.6  ヽ'/夕.‑・‑

, ヽ、 ./

頂心の位殴 0. 7 

0. 

7

は,朝食を 「必ず 食べる 」「たまに食べな い」「いつも食べない」というアンケートの回答 群別 に,色彩弁別テストの結果をみたものであ る 。図

5・ 6

は,これを看護 学生と看護婦別に それぞれ図になおしたものである 。看護婦にお いて ,朝食を「いつも食べない」人は,黄色と 緑色の弁別結果が空腹の程度と関係なく一定で ある傾向がみられた。

8

は,

5

段階の空腹の自覚スケールと色彩 弁別テストの結果との関連を示している

。図7

は, これを図になおしたものである

空腹の自 覚 が

3

の時に ,赤色と黄色の弁別において ,看 護学生と看護婦はほぼ 同じ結果である。逆に,

黄色と緑色の弁別においては ,看護学生と看護 婦に分散分析で有意差

(F=5.87)

がみられた

9

は,食習慣に 関する

14

項目のア ンケート 結果を因子分析したものである

。3因子が抽出

され「空腹を補うために食事をする因子」「食べ る好みを選ぶ因子」「栄養のバランスを考える因 子」と命名した

この

3

因子と朝食の習慣との 関連を示したのが,表1

0

である

すべての項目 で分散分析に有意差

(F=54.69, F =4.27, F =  5.65)

が認められた。

ぷ.,....

0

赤色と黄色と/ / 赤色と黄色l/ '  . / /• 赤色と黄色

/./ 

0.5 

0.4 

石護学生+石護婦 ー 石護学生 .. ,

石護婦 9●

・・ ・ ・ ・ ・ 1  

。 〜 こ I I 

朝 昼前 昼食後

図 2

色彩弁別テストの結果

0

看護学生19‑20歳 ...  f護婦 20紋 代 ・,. 巧護婦 30歳代 0. 4 

黄色と緑色

~

0.  3 ‑‑‑‑

:  ‑ ‑ ‑‑

〜  〜 

ol̲̲J 

朝 昼前 昼食後

図 3

色彩弁別テスト結果と年齢

との関連

0.  5 

0.  4 

召護学生 0年 ...  召護婦 8年以下 9●

看護婦 9年以上 一

黄色と緑色 t·ー・ー•一

l....•三

〜  〜 

OL̲̲J 

朝 昼前 昼食後

4 色彩弁別テスト結果と臨床

経験年数との関連

(5)

看護婦の色彩認知における 空腹の影靭

5 色 彩 弁 別 テ ス ト 結 果 と 年齢との関連

平 均 値

標 準 偏 差)

I

赤 色 と 筑 色 の 弁 別 結 朱

・│ 

朝 昼

1・ 111

看 護 学生

19‑20

(N=40 0. 569 (101 0.621 (0.096

呑 護 婦

20

歳 代

(N=24 546 (0.114 0. 576 (085

看 護 婦

30

歳 代

(N=l6 573 (060 616 (046

I 黄 色 と 緑 色 の 弁 別 結 米 I 朝

前 希 護 学 生

19‑20

(N=40 0303 (102 286 (0 104 看 護

20

歳 代

(N=24 306 (078 297 (0. 070 肴 護 婦 30

歳 代

(N=l6 342 (036 319 (050

6 色 彩 弁 別 テ ス ト 結 果 と 臨 床 経 験 年 数 と の 関 連

平 均 値 ( 標 準 偏 差)

I赤

色 と 黄 色

の 弁 )jII

粘 朱

I

朝 右 護 学 生

0(N=40 569 (101

希 護 婦

8

年 以 下

(N=24 539 (092 肴 護

9

年 以上

(N=l6 0. 584 (096

分 散

F<F

冒1:[〗〗 i〗

-fj•ょl… 621 (096 570 (066 625 (0. 075

F=3.16  df,=2  df,=77 

F>F

針 前

0286 (0. 104 0. 307 (0069 0.303 (0.056

7 色 彩 弁 別 テ ス ト と 朝 食 の 習 慣 と の 関 連

看 護 学 生〉

平均値(標準偏差)

I赤

色 と 黄 色

の 弁

別 結 朱

I

~.

必ず食べる

(N=28 0.570 (0.110 624 (0. 099

たまに食べない

(N=l2 567 (0. 077 613 (087

│ ]i

[ 色 と 緑 色 の 弁 別 結 朱

I

朝 昼 前 必ず食べる

(N=28 0.294 (0.110 289 (114

たまに食べない

(N=l2 323 (0. 077 277 (072

看 護 婦〉

I

赤 色 と 黄 色 の 弁 )

jlj

結 呆

I

~.

必ず食べる

(N=l2 0.560 (070 61(051

たまに食べない

(N =  8 0. 559 (107 600 (048

いつも食べない

(N=20 0. 554 (106 578 (0. 090

I

赤色と黄色の弁別結果~

前 必す食べる

(N=l2 0.308 (0.062 0.28(054

たまに食べない

(N =  8 366 (076 322 (065

いつも食べない

(N=20 310 (058 310 (067

村 食 後

0.627 (109 605 (081 614 (0. 044 F<F

食 後

0. 278 (107 289 (067 0.30(059 F< F

値 食 後

627 (0.109 0. 582 (0. 057 648 (065

F<F

昼 食 後

0.27(0.107 0301 (067 0.289 (0.060 F<F

昼 朝 後

0.62(0.117 642 (085 F<F

昼 朝 後

279 (119 275 (074 F<F

昼 朝 後

625 (0. 044 588 (0. 025 608 (0. 088 F<F

昼 朝 後

267 (0. 066 316 (0. 067 306 (0. 056 F<F

31 

(6)

32 

闘 戸 啓 子 ・ 内 海 滉

グ,.

/ 、

0.  6  .

,  

赤色と貸色

V

‑0

n 5    

0 .  

必ず食ぺる

たまに食ぺない ・ヽ●

貨色と緑色、

0.3 

\ 、 I

□ 

〜 

I

〜 

朝 昼前 昼食後

5

色彩弁別テスト結果と朝食の 習慣との関連(看護学生)

0.  6  赤色と黄色

o .  5 

0.  4 

故色と緑色 0.3 

./.^ー・一‑....

,.. · . • · `` ク/...o....

. .  ‑ 

必ず食べる

たまに食べない ・9● いつも氏ぺない . 

'·,.,·,.~·-·-·-·-

〜 

〜  〜 

OL̲̲J 

昼前 昼食後

6

色彩弁別テスト結果と朝食の 習慣との関連(看護婦)

赤色と盈闊↑... .,..,.,;...•‘a ‑

—•一

.—

•~--r-

0.5 

0.  4 

行護学生  ... 打護婦 ・9●

蝉 と 吋 /へ 、 \ 、

‑... 

・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  

o l ̲ ̲ J  

   

空 腹 の 自 打 :

7

色彩弁別テスト結果と空腹の 自覚との関連

11

は ,

3

因 子 と 空 腹 の 自 覚 と の 関 連 を み た ものである 。 「 空腹を補うために食事をする因子」

において ,朝 の 空 腹 の 自 覚 別 で 分 散 分 析 に 有 意 差

(F=4.27)

がみられた 。また, 「 食べる好みを

8

色彩弁別テスト結果と空腹の自覚との関連

く空llilII'i'スケール〉

空 腹

平均値(標準偏怪)

満 腹

赤色と筑色 空 腹 の 自

,9

の弁別結米

  4   

呑渡学生

599(110579 (0.066) 0 627 (109

=62  N=l8  N=4

石 護 婦

573(091584 (053) 0 609 (069

=72  N= 8  N =40  F<F

貨色と緑色 空 腹 の 自

9K9

の弁別結呆

 2  ‑5 

希護学

I302 (109268 (072) 0 278 (107

N=62  N=lS  N=40 

石 護 婦

311(068334 (030) 0 296 (065

N=7 N=8  N=4 分 散 分 析 F<F

=87  F

elf,I df,=24  FF

選 ぶ 因 子 」 に お い て , 昼 食 後 の 空 腹 の 自 覚 別 で 分 散 分 析 に 有 意 差

(

F =  1 1 .

8

0

)

がみられた。

考 察

赤 色 と 黄 色 の 弁 別 結 果 に , 看 護 学 生 ・ 看 護 婦 ともに ,空 腹 の 程 度 に よ り 差 が 生 じ た 。滝本ら

I)

は 赤 色 を 食 欲 増 進 傾 向 の 大 き い 色 と し て あ げ て いる 。 これは, 空 腹 感 か 一 番 強 い と 思 わ れ る 昼 前 に , 赤 色 と 黄 色 の 弁 別 に お い て 赤 色 を 多 く 認 知 し て い る 結 果 と 一 致 し て い る 。 す な わ ち , 空 腹 が 高 ま る に つ れ , 食 欲 を 増 す 色 で あ る 赤 色 を 多 く 認 知 す る よ う に な る の で あ る 。 このため,

黄 色 と 緑 色 の 組 合 わ せ よ り , 赤 色 と 黄 色 の 組 合 わ せ の 色 彩 弁 別 の 方 が 空 腹 に 左 右 さ れ る 結 果 に なったのだと思われる。

年 齢別と 臨 床 経 験 年 数別 で色彩弁別テス ト の

結果をみると , 看 護 学 生 と 年 長 の 看 護 婦 か 同 じ

傾 向 を 示 し , 若 い 看 護 婦 は 空 腹 の 影 親 を 受 け に

くい傾向を持 っている 。 こ の こ と か ら , 若 い看

護 婦 は 普 段 の 不 規 則 な 食 生 活 に 対 す る 適 応 力 が

似 れ て い る の で は な い か と 思 わ れ る 。 一方 , 看

護 学 生 は

3

交替勤務をしたことはな〈 , 比 較 的

規 則 的 な 食 事 を し て い る と 思 わ れ , 長 時 間 の 空

腹 経 験 か 少 な い 。 ま た , 年 長 の 看 護 婦 は 加 齢 の

(7)

看 護 婦 の 色 彩 認 知 に お け る 空 腹 の 影 閤

33 

因 子 名

空 )J 及を補うために食事をする因子

食べる好みを選ぶ因子

栄投のパランスを考える因子

9

各因子の因子負荷墨 項 目 内 容 空 )

J

及だと何もする気がしない。

空 )

J

且だと何も考える気がしない。

空腹だと)J 見が立つ。

ー食位抜いても気にしない

予定どおりに食事が食ぺられないといらいらする

1:13

食必ず食べるように気をつけている

お )J 且一杯食ぺないと,食べた気がしない

少し食ぺれば,十分である

食事内容は気にしない方である

食内容のパランスを考えて食事をとるよ

うにしている。

鉗 I」3

食必ず食べるように気をつけている。

偏食がある

15  04 

28 

‑0 25 

07  54  06  06 

‑0.39  08  77  51 ‑0 35  54  00  ‑0 04  50 

10

朝食の習慣と因子得点平均値との関連 因子得点平均値(標雄偏差)

因 子

[I  III 

必ず食べる

(N=40) 

‑ o 

76489 (89438 0.57531 (0.80229 ‑0 37571 (62830

たまに食ぺない

(N=20) 45105 (36649 0. 50lll (55692 ‑0 29904 (1 02126

いつも食べない

(N=20) 18244 (46392 0.10255 (1 14946)  30778 (63717

=54 69  df, =2 df,=77  F=4 27  df,=2  df,=77  F=5 65  dfl =2  df,=77  F

。[2,70]=313<

F F

。[

2,70]=3 13<  F

。[2,70]=3

13<F

11

空腹の自 覚と因子得点平均値との関連 因子得点平均値(標準偏差)

空 腹 の 自 詑

II  Ill 

(N=l2 ‑0 56940 (20599)  46963 (88414)  12552 (66575

(N=42 33165 (1.04534 42691 (60611 0.24241 (75522 (N=26)  ‑0 1981(0.911331 28531 (23443 0. 23765 (89228

=27  df=2 df,=77  F<F

F<F

F

。[

2,70]=313<F

(N=50)  ‑0.05154 (15890 0. 36362 (0. 90576)  ‑0.09393 (70753

H~ J. I (N=30 15504 (93836 42677 (0 88979)  ‑0 33857 (91632

F<F

F<F

F<F (N=lO 0.36098 (0.83620 ‑0 47620 (88738)  ‑0 32333 (0.84604

(N=70)  ‑0 02193 (1 10901 51065 (83196 ‑0 16601 (0. 79253) 

移t

F<F

F=ll 80 df,=l df,=78  F<F

F

。[

l,70]=398<F

ため適応力が減弱していると思われる。よって ,

看 護 学 生 と 年 長 の 看 護 婦 が 類 似 の 結 果 を 示 し た の で は な い か と 考 え ら れ る

朝食の習慣と色彩弁別テストの関連において,

朝 食 を 「 い つ も 食 べ な い 」 人 は , 黄 色 と 緑 色 の 弁 別 結 果 が 空 腹 の 程 度 と 関 係 な く 一 定 で あ る 傾 向 が み ら れ た 。 朝 食 を 「 い つ も 食 べ な い 」 人 に とっては, 今 回 の実 験 条 件 は 普 段 の 生 活 と 同 じ で あ る た め , 空 腹 の 影 響 が 少 な か っ た と 考 えら れ る 。 し か し , こ の 空 腹 に 慣 れ て い る と 思 わ れ る , 朝 食 を 「 い つ も 食 べ な い 」 人 も , 赤 色 と 黄 色 の 弁 別 結 果 で は, 空腹の影押が認められた。

普 段 の 食 習 慣 に 関 わ ら ず , 赤 色 と 黄 色 の 弁 別 結

果 に は , 空 腹 が 影 粋 を 及 ぼ す と 考 え ら れ る

空 腹 の 自 覚 ス ケ ー ル と 色 彩 弁 別 テ ス ト の 関 連 をみる

空 腹 の 自 覚 が

3,

す な わ ち , あ ま り 空 腹 の 程 度 を 意 識 し な い 状 態 の 時 に は, 赤 色 と 黄 色 の 弁 別 に お い て は 看 護 学 生 と 看 護 婦 が ほ ぼ 同 じ結果, 逆 に , 黄 色 と 緑 色 の 弁 別 に お い て は 差 がみられる

こ の 結 果 か ら , 空 腹 の 影 牌 は 赤 色 と 黄 色 の 弁 別 に お い て よ り 強 く 現 わ れ る こ と か 示 唆 さ れ , こ れ ま で の 結 果 と 一 致 し て い る 。 ま た, 空 腹 の 影 翻 が 少 な い 時期に, 黄 色 と 緑 色 の 弁 別 結 果 に , 看 護 学 生 と 看 護 婦 で 差 が 認 め ら れ た。こ れ よ り , 黄 色 と 緑 色 の 弁 別 結 果 の 差には,

空 腹 の 影 靭 よ り も , 看 護 学 生 と 看 護 婦 と い う 特

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