AS t u d yo nE v a l u a t i o na n dP r e s e r v a t i o nWo r k i n gf o rHi s t o r i c a l S o c i a l S t r u c t u r e s
今 尚 之
目 次
1. は じめに
2.
歴史的な社会資本の保存 ,活用への関心 と取 り組 み( 1
) 最近 にお ける歴史的社会資本の保存,活用への関心( 2 )
保存,活用 に対す る諸官庁,団体 による取 り組み3.
歴史的な社会資本の評価 の問題点 と評価モデルの課題( 1
) 既存研究 における歴史的な構造物評価( 2 )
既存研究 における構造物評価の課題点 (3) 歴史的な構造物評価の困難性 と問題点( 4 )
評価モデルの課題 とファジィAHP
の導入4.
歴史的な社会資本 の保存事業化の問題点 と評価 プ ロセスの提案( 1
) 保存事業化 における問題点( 2 )
保存事業化のための評価 プロセス5.
まとめ 謝辞参考文献
1.はじめに
近年,経済的な豊かさの充足に伴い,精神的なゆとりの実現を求めて,身近 な生活環境の充実がより一層求め られるようになってきた。 このため,社会資 本の整備 において も,従来見落 とされがちであった, 自然環境や歴史性などに 強い関心が向け られるようになった。例えば,保存か埋め立てかで議論が自熟
した小樽運河問題や,治水や利水を優先す るのか 自然環境保護を優先す るのか
〔 3 1 7 〕
31 8
商 学 討 究 第45巻 第 3号議論の尽 きない千歳川放水路問題や長良川河 口堰問題などが生 じていること は,社会資本の整備 において自然環境や歴史性が重視 されてきたことの現れ と いえよう。 また,行政サイ ドの事業で見 るな らば,河川改修工事における近 自 然型工法の採用や,歴史的街並みづ くりなどの事業が展開されている。これ らの 問題が発生 したり,事業の展開などが見 られることは, 自然,歴史,文化を活 した地域づ くりに対す る国民の期待の高 ま りを表 しているもの とも考え られ る。
さて,現在,過去 において建造 された,古い建築構造物や土木構造物等を地 域のラン ドマークや精神文化の拠 り所などとして,保存,活用を行 う取 り組み が公私共になされつつある。その場合,特に,土木構造物のように社会資本に 直接関る構造物の場合,一般的な建築構造物 と異な り, 1)社会性が極めて高 い。 2)規模が大 きい。 3)機能の維持が必要。などという側面を持つ ことか ら,往々に して,機能の維持,高度化に伴 う建替えか保存か とい うコンフリク トを生 じさせてきた。また,その性格か ら保存にあたっては公共による経費負 担が望まれることとなる。 したが って,古 い土木構造物を保存,活用するため には,万人が納得のい く合理的な評価手法を採用 し,経費負担の在 り方や時代 に対応する機能の維持等に付いて十分な議論がなされるべ きである。
しか しなが ら,現在,保存にかかわる構造物の評価は,専門家の経験 に頼 る 定性的な評価が主体であり,必ず しも公平な価値評価が行われているとは言い 難い。さ らに,保存事業化に向けた評価 プロセス も確立 しているとはいえない。
このため,古い構造物を保存,活用する動 きは見 られて も,それ らに対 して, 機能の維持や公共が経費負担をするための合理的な評価や説明が十分なされて
いるとはいえず,活用の方策 も十分議論 されているとはいえない。
その一方で今後,歴史的に価値があるとされた構造物を保存 し,地域のラン ドマークや精神文化の拠 り所などとして活用 してい くことは,よ り一層望ま れ,取 り組まれることとなろう。 現在,行政において取 り組まれている事業よ り考え うるな らば,今後の社会資本整備において,歴史的な構造物を活用する ことが積極的になされるもの と考え られる。 このため,保存の事業化にあた り
予想 される様 々なコンフ リク トを解決 し,限 られた資源の中で保存事業化に取 り組むための最適解を見出すためには,構造物に対する公平で明確な価値評価 基準や評価 プロセスを確立する必要がある。
本研究は,以上の問題意識を出発点 とし,歴史的な構造物の中で も特に社会 資本にかかわる土木構造物 (歴史的な構造物)に対 し,その歴史的な価値を定 量的かっ公平に判断す ることを行 うために必要な,解決すべき問題点 と課題の 整理,および評価プロセスの提案を行 うものである。
2.
歴史的な社会資本の保存,活用への関心 と取 り組み( 1 )
最近における歴史的な社会資本の保存,活用への関心1 9 9 3(
平成5
)年8
月,群馬県 と長野県の県境をなす旧信越本線碓氷峠 (横川 一軽井沢間)に明治時代中期に構築 された, レンガ製のアーチ橋や トンネルな どの鉄道施設が,文化庁によって重要文化財 としての指定を受けた。従来,文化財に指定 され る構造物 は,我が国固有技術による明治時代以前の 構造物や明治時代における洋風建築物が主体であった。今回指定 された レンガ 構造物群のように近代以降の社会資本にかかわる土木構造物に対す る指定は,
まった くなされて こなか った。
このような中,碓氷峠の鉄道施設が国指定の重要文化財 となったことは,近 代以降の社会資本にかかわる構造物が,時間の経過 とともに歴史的な価値が高
表
1
最近見 られる主要な,歴史的な構造物などに対する評価,保存事業事 業 主 ̲ 体
目的
近代化遺産全国調査 文 化 庁 近代化 に貢献 した産業遺産の分布などの現状 把握のための全国調査
歴史的土木施設調査 建 設 省 歴史的 .文的土木施設の,i)現況把握, i i) 評価手法の確立, i h)保存,活用のあ り方 の
提 言
歴史的港湾施設 の保存 と活用 運 輸 省 港湾周辺地域の ウオ‑クーフロン ト空間整備
において,古 い レンガ倉庫 などを活用す る
近代土木遺産全国調査 土木学会 近代 (明治以降第二次世界大戦前 まで) に施
320
商 学 討 究 第45巻 第 3号まり,社会的にも古い構造物を単なる老朽施設 とされずに文化財 としての価檀 が見出されるようになってきたことの現れであると考え られる。 さらに,文化 財 としての価値を認めるだけでな く,構造物 に対 してより積極的に,地域のラ ン ドマークなどとして保存,活用することに取 り組む動 きが見 られるよ うにも なってきた。なお,表
1
は,歴史的な構造物の価値評価や保存活用に対す る最 近の主な取 り組みである。( 2)
保存,活用に対する諸官庁,団体による取 り組み (a) 文化庁による近代化 (建造物等)総合調査文化庁では,歴史的な構造物 は我が国の有形文化財であるという観点か ら, 文化財の指定などを行 っている。有形文化財 とは 『有形の文化的所産で,我が 国にとって歴史上 または芸術上価値の高い もの (これ らの もの と一体をな し て,その価値を形成 している土地その他の物件を含む)並びに考古資料および その他の学術上価値の高い歴史資料』1)と定義 されている。
従来,文化庁が指定する歴史的な構造物 は,近世以前の建築物が ほとんどで あり,近代建築物の文化財指定は明治か ら大正時代までの洋風建築物に対 して のみであった。 しか し,近年の生活様式や社会環境の変化によって,昭和初期 の建築物の建て替え,改築が進行 していることか ら,それ らに対す る文化財指 定保護の枠を拡大す る方向に動いている。
さらに, 日本の近代化に大いに貢献 した,造船 ・工業 ・製鉄 ・製紙 ・鉄道施 設 ・港湾施設 ・ダムおよび水道施設などの産業 ・交通 ・土木 に関る構造物など の近代化遺産の保存を目的 とした所在調査が 「近代化 (建造物等)総合調査」
として平成
2
年度より実施 されている。 この総合調査 は,いわば都道府県別の 近代 における社会資本設備の調査であ り,199 0(
平成2)年度の岩手県 にお
ける調査を初めとし,平成5
年度 までに群馬県,秋田県,福岡県等で実施 され, 現在,北海道,埼玉県な どで実施 さている。そ して, これ らの調査の結果,1 993
(平成5
)年8
月には,碓氷峠鉄道施設 (群馬県)等が重要文化財の指 定を受 けるに至 った2) 。このように,文化庁では,近代 において構築 された社会資本設備を, 日本の 近代化の文化遺産 として位置付 け,文化財指定を行 っている。
(b) 建設省 による歴史的土木施設調査特別委員会の設置 3)
建設省で は,土木,建築構造物が 「地域の重要 な景観構成要素 となっている もの も多い」が 「活発な社会活動の中で姿を消 しつつある」 とい う認識の下, 公共的土木施設の保存,活用を図 ることに取 り組み始めた。そ こで,平成
5
年 度か ら土木学会 に 「歴史的土木施設調査特別委員会」の設置を委託 し,歴史的・文化的土木施設の
i
)現況把握 ii)評価手法iii)保存,活用の在 り方の検討 を行 うことを進めている。
このように,建設省における取 り組みは,社会資本の整備において,歴史的 に価値が在 ると評価 された土木,建築構造物を地域のラン ドマークなどとして 保存,活用す ることを 目的 とした ものである。
( C )
運輸省 による歴史的港湾環境創造事業運輸省では,港湾周辺地域のウォーターフロン ト空間整備のために,運河や 煉瓦造 りの倉庫等の歴史 的港湾施設を保全,活用す るための事業 を行 ってい る。現在,小樽港や横浜港,鹿児島港などがその指定を受 け,事業が展開 され ている。
運輸省の取 り組みは,歴史的な構造物を港湾周辺地域のラン ドマークなどと して活用す ることを 目的 とした事業 といえ る。 このように,建設省,運輸省で は,それぞれが管轄す る社会資本にかかわ る構造物や施設の中で,歴史的に価 値が見 られ るものを積極的に利用 し,地域の核 とす ることを 目的 としていると
ころが共通 した特徴である。
32 2
商 学 討 究 第 45巻 第 3号( d)
土木学会における近代土木遺産全国調査の取 り組み土木工学分野の学術団体である社団法人土木学会 において も,歴史的な土木 構造物の現状調査,評価手法の検討が学会の委員会活動 として取 り組 まれてい る。現在,学会内の土木史研究委員会によって,明治以降第二次世界大戦前 ま でに構築 された土木構造物の調査が全国規模で行われている。
この,土木学会 における全国調査 は,対象 とした構造物が土木技術史的に見 て価値が在 るかないかを知 ることを第一の 目的 としているものである。 このた め,どこに,何が,どのような形で存在 しているかがわか る,近代土木遺産 デー タベースの作成が進め られている。
3.
歴史的社会資本の評価 との問題点 と評価モデルの課題近年の歴史的な社会資本 (構造物)の保存や活用に関す る関心の高 まりは, 前章で概括 した通 りであるが,実際に構造物の価値を評価 し保存事業を行 う段 陛では,合理的な評価やプロセスが経 られているとは言 いがたい。
本章では,既存研究における歴史的な構造物 に対す る評価の現状を整理 し, さらに,評価に関 る問題点 と評価モデルの課題を述べ る。
( 1 )
既存研究における歴史的な構造物評価の取 り組み近年, 日本の近代化やその後の発展 に資 した,過去に建造 された土木構造物 や土木計画,人物 などを調査 し,その沿革,特徴 などを明 らかにす ることを目 的 とした,いわゆる土木史研究が広 く取 り組 まれ るよ うになって きた。 これ ら 土木史研究の傾向は,土木工学的見地か らなされた史実の発掘が主流であ り, 土木史研究の多 くは,史実の発掘 によ り従来不明 とされて きた事実関係を明確 に し,現在の状況把握やそれ らに対す る評価を行 うことを 目的 としている。 し か しなが ら,それ らの評価の多 くは,経験などに頼 るものであ った り,定性的 な評価で止 まっているのが現状である。
しか し,土木構造物の価値評価を定量的に行 うことを試みた研究の取 り組み
もまたなされつつあるが,十分な ものとはいいがたい面がある。
(a) 小野田 らによる鉄道 トンネル坑門における意匠設計評価4)
小野田 らは近畿圏における鉄道 トンネルについて詳細な現地調査を行い,そ れ らの坑門の意匠設計の特徴を加点法により得点化 し,路線区毎の平均値や標 準偏差を求め,延長,開業年による意匠性の差違について評価を行 った。
t b )
馬場 らによる土木構造物の調査方法や評価基準の作成5)6)馬場 らは,中部
5
県において明治以降昭和戦前期までに構築された道路橋梁 や トンネル,堰堤などの土木構造物を対象にその調査方法や評価方法の検討を 行 っている。 馬場 らはその一連の研究の中で 「数少ない貴重な構造物の救済を 系統的に行 うには,まず(a)実態を把握 し,ついで(b)歴史的遺産 とするに値する 重要構造物を特定 し,最後に(C)
なぜ保存 されるべ きかについて客観的に論証す る。 という3
つの段階が必要 となる」 7) と遺産的土木構造物の保存への段階を 述べている。そ して,「趣味的な賞賛か ら一歩踏み込んで,保存 ・活用のため の余分な公費負担を万人に納得 して もらうことが必要な(C )
のステ ップへ と進む ためには,技術面での客観的な評価基準を用意 しなければな らない」8) として, 中部5
県における土木構造物の丹念な現地調査を行い,詳細なデータベースを 作成 している。 そ して,それ らの技術評価基準を作成 し,A
ランクか らC
ランクの
3
段階に分類 し,技術史的価値評価を試みている。( 2 )
既存研究における構造物評価の課題点土木史研究において も,従来の経験やかんに頼 る定性的な評価を脱却 し,定 量的に土木構造物を評価す ることが試み られるようになってきた 。 しか し,従 来の研究では以下の
2
点が課題 として指摘できる。(a) 土木構造物の分類評価に止 まってお り,保存事業化をに らんだ序列評価 はほとんど試み られていない。
(b) 技術や意匠など異なった評価観点を組み合わせた,総合評価はほとんど
324
商 学 討 究 第 45巻 第 3号試み られていない。
総合評価 については 「景観評価 と系譜評価 との関係をどうす るか,などなど 残 された課題 は多い, しか しその様な数値操作は各人各様の好みがあ り,客観 性を旨とす る学術論文 には相応 しくない (と著者 は思 う)」9)とい う考 え もあ る。 しか し,最終的に保存事業まで行 うな らば,各 々の評価観点 による客観的 な総合評価を実施 しなければな らず,そのための一連のプロセス も検討 しなけ ればない。
さらに,例えば市町村の関係者や郷土史研究家など,土木工学の専門家以外 の誰で もが,簡単かつ公平な価値評価を行える評価モデル と評価 プロセスの構 築がなされれば,専門家に見せ るための初期段階の統一 した評価の実施が可能 となる。 この ことによって,価値があ りなが ら見落 とされている構造物を見出 す ことがで き,公共が事業を行 うための公平性 も確保 されることになる。
(3) 歴史的な社会資本の評価の困難性 と問題点 (a) 評価の困難性
歴史的な社会資本 (構造物)を評価す ることが困難である理 由として,以下 の諸点が存在す るもの と考え られ る。
i)技術や意匠,時代の新 旧など評価基準が多数存在 し, しか も共通の 尺度がない。
ii)意匠など直感的な要因がか らみ,評価対象の構造が明 らかでない。
iii)構造物の所在や諸元がデータベース化 されてお らず, さらに,首尾 一貫性のないデータを扱わざるを得ないために,データがない,ま たは取 りに くい状況下 における価値判断を行わざるをえず,感覚や 経験 に頼 らざるを得ない。
I ( b )
評価の問題点前節で述べた困難性のために,従来の歴史 的な社会資本 (構造物)の評では, いわゆる目利 きとも呼べ るエキスパ ー トの判断のみで評価が行われ,保存事業
化が行われ る事例が数多 く見 られた。 このため次のような問題が往 々に して発 生 している。
i
)エキスパ ー トの経験 による評価が行われるため,必ず しも公平 な判 断が行われているとはいえない。ii)エキスパ ー トの 目に触れない場合 には,たとえ価値のあるもので も 評価 されずに取 り壊 されて しま う。
このように,構造物の評価は,エキスパー トに頼 ることが多いために,評価 モデルを作成 し,合理的なプロセスによる評価 はなされず,いわば,名人芸的 な評価がなされっっある。趣味の段階での評価では,名人芸的な評価で も問題 ないが,評価 され ることによって,公共が負担す る保存事業化がなされ るのな らば,構造物を評価す る合理的な評価手法 と保存事業に至 るプロセス, さらに 事業の代替案の評価が必要 となる。
( 4 )
評価モデルの課題 とフ ァジィAHP
の導入( a )
歴史的な社会資本に対す る評価の種類歴史的な社会資本 (構造物)に対す る評価 は,その 目的によって,
i)構造物を価値 によって分類す るための評価 (分類 (判別)評価) ii)構造物の価値の順番化を行 うための評価 (序列化評価)
の上記 2種類の評価 に分類できるもの と考え られ る。
i)分類 (判別)評価
この評価 は,対象 とした構造物の価値を計 ることによって分類や判別を行 う ための評価である。 この評価 は,構造物 に対 して採用された構造や意匠によっ て,他の同種の構造物 との違いや類似点を明 らかにす ることを目的 とす る評価 である。 この評価を行 うことによって,同種の構造物を分類す ることが可能 と なる。 小野田 らは,前掲の論文において陸道の坑門に対 して分類 (判別)評価 を行 っている。さ らに,この評価で は,対象 とした構造物が,歴史的に意味 (価 値)を持っ構造物か否かの判別を行 うことも目的 とす る評価で もある。
326 商 学 討 究 第
45巻 第
3号
ii)序列評価
この評価 は,対象 とした構造物が,同種 もしくは同 じグループと分類 された 一連の構造物群 においてどのよ うな位置 にあるか判定す る評価である。すなわ ち構造物の順番付 けを 目的 とした評価である。例えば,価値が認め られた同 じ 構造物 グループの中で どれを保存す るかなど,保存事業化に向けてラ ンク付け をす るための評価であ り,保存事業化 においてはこの序列評価が重要な評価 と なる。本研究で は,以下, この序列評価を行 う際の課題点や評価手法 について 考察す る。
( b )
歴史的な社会資本の評価軸歴史的な社会資本 (構造物)の評価を行 うためには,その 目的 と評価対象の 評価基準を明 らかにす ることが必要である。構造物の評価基準の方向を大まか に分類す るな らば,
i)
技術に関わる評価軸, ii)意匠に関わ る評価軸, iii) 時間に関わる評価軸の3
軸が考え られ る (図1
)0i
)技術 に関わ る評価軸社会資本 (構造物)の構築では,立地箇所の 自然環境を克服 した り,作業の 安全性や コス トの削減のために,新技術の開発 によって導入が可能 となった, 新 しい工法や新 しい構造,新 しい材料が採用 され る。それ らの新技術が導入 さ
図 1 歴史的な構造物の評価軸
れた ことは,その構造物 の技術的なポテ ンシャルの高 さを意味す ることとな り,技術的な価値があるもの として評価で きる。 さらに,構造物の規模の大小 によって も,技術的な価値判断が可能である。 これ らよ り,技術面か ら構造物 を評価す る評価基準の設定が必要 となる。
ii)意匠に関わる評価軸
社会資本 (構造物)は機能を満たす ことが第一の要件 として構築 され るもの である。 しか しなが ら,構造物に対 して施 された装飾などは,構造物の価値を 高める目的を持っ もので,建造当時の構造物の価値をより良 く表現 していると 考え られ る。 さらに,構造物が採用 した構造様式の結果 としての構造物の洗練
さや見た目の美 しさなどもまた,構造物の価値を高めるものである。 このため 意匠設計面か ら構造物を評価す る評価基準 も必要 となる。
ii)時間に関わる評価軸
一般 に,社会資本 (構造物)は,機能を満たす ことがで きな くなれば供用か らはず され,取 り壊 しや転用などなされ るものである。 このため,古い時代に 構築 され,現在 において も現役で機能 している構造物 は,供用期間の長 さとい う面か ら評価 され るものである。 さらに,現存例が少ない場合,現存 している 構造物 は,当時の技術水準を知 る上で貴重 な情報源であ り,評価 され るもと考 え られ る。 これ らよ り,時間面の評価基準が必要である。
( C )
歴史的社会資本評価のためのデータベースの必要性歴史的な社会資本 (構造物)を評価 し,保存,活用を考え るためには,現在, 何が, どこに, どのような状態で残 っているのか ということがわか る リス トと 技術的発達史 に関す る体系的な知識 とが必要 になる。 このために,歴史的な構 造物の評価のためのデータベースを作成す る必要が在 る。
(d) 評価モデルに求め られ る機能
歴史的な社会資本 (構造物)の評価の問題点,困難性よ り,評価モデルには 以下の各点を満たす ことが求め られ るもの と考え られる。
328
商 学 討 究 第45巻 第 3号i)共通の尺度がない,多数の評価基準を同時に考慮 した総合評価が実 施できること
ii)感覚や直感,経験 といった,あいまいな価値判断が数量化できること iii)簡単な手続 きで,公平な評価が行えること
i v)
評価モデルによって評価 された結果,構造物の史的価値の序列が明 確 にな り,保存事業化時に,より現実的な判断を下せ る情報を提供 できること(e)
AHP
手法の導入 とその問題点10)ll)構造物の評価モデルに必要な条件を満た し,合理的な序列評価を行 うために は,
AHP
手法 (階層化意志決定法)の導入が考え られ る。AHP
手法 は,評 価基準か ら見た代替案の重要度 (得点)の積の総和を持 って総合評価 とす る手 法であり,共通尺度を持たない複数の評価基準を総合 して評価で きる手法である。構造物の評価が抱える問題点に対 して有効な手法である。
しか しなが ら,
AHP
手法では,評価基準の重要度の和 は1
となってお り, 測度 による加法的な評価 とな らざるを得ない。 このため,AHP
手法による評 価では以下の問題点が存在する。i)現実の評価においては,必ず しも総合評価は加法的な ものとは限 ら ない。い くつかの評価基準を満たすのみで,評価評価が高 くなる場 合やその逆 も有 り得 る。
ii)評価基準の設定や追加によって,選択順位の逆転が生 じるO
( i )
フ ァジイAHP
によるモデル構築の必要性12)13)人間が行 う主観的総合評価 においては,複数の評価基準を選定 した場合,複 数の評価基準をまとめて取 り扱 った時の重要度の大 きさが,個々の評価基準を 独立に取 り扱 って和を求めた時の重要度の大 きさに等 しくなるとは限 らない。
したが って,重要度 という測度 において加法性
(c T:
重要度 (重み),0
‑1 .0)
を満足することは難 しい。そこで,重要度 (重み)の単調増加性を考慮 した,ファジィ測度 を用いて,モデル構築を行 うことが必要である。ファジイ測度 は, 可能性測度 と必然性測度 に分類 される。 このファジィ測度を導入す ることによ
り,通常の
AHP
手法では考慮 されない,長所重視的な評価 (代替的評価) や短所重視的な評価 (補完的評価)を考慮 した評価が可能 となる。すなわち, 代替的な評価はマキシマ ックス的な決定 といえ,補完的な評価 とはマキシ ミン 的な決定 といえる。 したが って,ファジィ測度の導入によって,保存事業化 に おいて様 々な制約条件下において最適解を見出すために有益な情報を提供で き ることとなる。 さらに,ファジィ測度を用いることによって,類似 した評価基 準の追加 による評価順位の逆転現象が改善 されることとなる。4.
歴史的社会資本の保存事業化の問題点 と評価プロセスの提案( 1
) 保存事業化 における問題点価値評価 によって,構造物の価値が見 出され実際に保存事業を行 う段階 に なったとき,構造物,特に社会資本にかかわる土木構造物は,その性格上様 々 な問題を持つ ことになる。図
2
は保存の事業化 における問題点である。 この中 で,機能の維持や施工技術の維持,伝承は様 々な問題点の根幹をなす もの と考 え られる。特に,社会資本にかかわる土木構造物の保存においては,機能の維図 2 歴史的な構造物の保存事業化における問題点
330
商 学 討 究 第45巻 第 3号持をいかに して保つかということが大 きな問題点 となる。 この機能の維持は, 管理主体の在 り方や安全性,原形保存 といった諸問題 にかかわる重要な問題点 である。
( a )
機能の維持 にともな う諸問題点i
)構造物の機能の維持問題およそ,社会資本に関 る土木構造物は機能を第一に考え られてきた。公共に よって整備 される社会資本である限 り,機能を第一に整備 され ることは何等批 判 されるべ きものでない。 したが って,時代の推移 とともに構造物が機能を満 たさな くなったのな らば,構造物の取 り替え等がなされ るべきである。取 り替 え られ,現役を退 き, もはや供用 されな くなった構造物を保存するな らば問題 はそんなに難 しくない。 しか しなが ら,機能を維持できな くなったにもかかわ らず,利用 しなが ら保存す るとい う場合,そこには様々な問題が生 じることに なる。
例えば,歴史が古 く,技術史的観点や意匠的観点か ら面か ら見て も非常に高 い評価がで きる橋梁があったとす る。 しか し, この橋梁上を通過す る交通量に 対 しそれをまかなえるだけの強度が保てな くなった場合,そこには,架替え, 保存の問題が生 じることになる。その様な橋梁 は歴史的,文化的な価値 はあっ て も,交通機能面か ら見れば価値の低い構造物である。 この場合,どのような 保存,活用が考え うるのか代替案を評価 し選択 しな くてはな らない。
また,小樽運河の保存問題 は,時代の変遷 とともに運河に望まれていた交通 機能がまった く廃れ道路 に移 った ことがその発端 といって もよい問題である。
交通機能の維持 という観点か らすれば,小樽運河 はすべて埋め立て られ幹線道 路 として物流の担い手 となるべ きものである。 しか しなが ら,時代 は運河に対 して歴史や景観など文化的な機能を求めるようにもなった。 このことが埋め立 て,道路の建設かオ リジナルを伝承す る全面保存かとい う二者択一のコンフ リ
ク トを引き起 こし,小樽運河問題 は全国的に有名になったのであった。 このよ うなコンフ リク トに対 し,両者 の折衷案 とで もい うべ き現行の整備が行われ
た。‑その結果,小樽の新 しい景観が作 られ,歴史 と文化を伝え る観光名所 とし て機能 して いることは現状 を見れば明 らかであ り,高 い評価が与え られてい
る。 しか しなが ら,歴史的な文化財 に対す る一般的な認識である,オ リジナル を伝承す るとい う側面か ら見れば,小樽運河の保存事業 に対 して必ず しも高い 評価 は与え られない。
このように,構造物の機能を維持 しなが ら保存,活用を行 うことは非常 に因 襲臣な作業である。
ii)安全性,管理主体,原形維持 に関 る問題点
社会資本 に関 る構造物の機能 には,安全性 とい う側面 も求め られている。 こ の側面の存在 は,構造物の保存 において問題をよ り一層複雑化 している。
構造物の評価が終わ り,実際に構造物を保存す る段階で,構造物の管理者が 直面す る問題 に,文化財の指定を受 けるか否か とい う問題が存在す る。文化財 の指定を受 ければ補修費 は文化庁か らまかなわれ る可能性が在 り,経費負担が やわ らぐ, しか し,安全性などの確保のために補修を行 う際などの手続 きは非 常 に面倒な こととなる。それに対 し,自己管理な らば経費負担の問題 は在 るが, 繁雑な手続 きもな く臨機応変 に対応できることになる。保存事業の事業主体か
らすれば,いずれの道を選択す るか悩む ところとなる。
さ らに,安全性 と原形の維持 とい う問題 も存在す る。例えば,木造の寺院建 築などでは極端 に言えば,倒壊 さえ しなければよいのである。 しか し,公共へ の供用を前提 としている土木構造物 には,極めて厳 しい安全基準が適用 されて お り,供用を前提 とした保存,活用ではかな りの補強が必要 となる。 こうした 補強工事を行 いオ リジナルの構造物を大幅に可変 しなければな らない場合,果 た して本当に保存,活用す ることがよいのか とい う問題 も生 じる。
また,保存 にあた り,現行 の法制度 との兼合 い も問題 を引き起 こす。例 えば, 河川管理施設等構造令 における河積阻害率や道路橋示方書 における風荷重や地 震荷重の取 り扱いなどが指摘で きよう。 特 に,河積阻害率 は橋梁の保存 ・補修 を図 る上で最難関の難問 といえ る。 現在,JR北海道の札沼線釜谷臼一石狩太 美 間 に架橋 されて い る石狩川橋梁 は,
1 9 3 4
(昭和9
)年 に建設 され,延長332
商 学 討 究 第45
巻 第3
号1 07 4m
と,建設当時 日本で3
番 目の橋長を有 し,現在で も北海道一の橋長を誇 り,未だに現役の使用が可能な近代土木遺産の一つである。 しか しなが ら,石 狩川の本流部に橋脚が林立 していることか ら河積阻害率が問題 とな り架替えが 検討されている。 この場合,洪水防止 という治水面 と歴史的,文化的遺産の保 存,活用 という面の二者択一問題が生 じることとなり,合理的な意思決定が下されることが課題 となろう。
(b)施工技術の伝承に関る問題
現在,木材加工 については宮大工の技能が継承 されているが,石積み,鋼線 加工,昔のクイなどについては再現が困難であった り,膨大な経費がかか った りするもの多い。 さらに,近年の溶接技術の発達やボル トの使用により, 日本 には鋼構造物の リベ ッ ト打ち職人 はもはや存在 しないとまでいわれている。重 い リベ ッ ト打ちの機械を持ち,高い鉄塔の上で作業をす るなどという危険な重 労働を行わな くてよ くな った ことは労働環境の改善 として喜ぶべ きことであ る。 しか しなが ら,歴史的な構造物を移築 したり修繕する際には,技能者がい なければまった く作業ができないことになる。保存,修復における原形の維持, 伝統的工法による再現,修復は構造物の価値を高めることになるが,どこまで それが可能であるかの判断を下す ことも検討課題の一つである。
(2) 保存事業化のための評価プロセス (a) 必要条件 と十分条件の評価
古い社会資本 (構造物)の歴史的な価値を判断 し,保存事業化を行 う評価プ ロセスは,最終的には,対象 とした一連の構造物に対 し,歴史的な価値 という 評価基準 によって序列 を付 ける評価プロセスである。このプロセスは,大 きく, 必要条件の評価部分 と十分条件の評価部分 という2段階のステ ップに分 けるこ
とができる。以下,必要条件部分の評価 と十分条件部分の評価に分け,それぞ れの段階において行われる評価について概説す る。なお,図
3
は本研究が提案 す る,社会資本 (構造物)の保存事業化のための評価プロセス案である。図 3
本研究によ り提案する評価 プロセス案334
商 学 討 究 第45巻 第 3号( b )
必要条件部分の評価i
)第1
次評価 (個別項 目評価モデル)最初のステ ップとして,対象 とした構造物が先に示 した評価の
3
軸 (技術, 意匠,時間)に関 して価値を持つか否かを単純に評価す る必要がある。すなわ ち,橋梁な ら橋梁,陸動な ら随道 というように同種の構造物群の中で歴史的に 価値が在 るものとないものを判別するための評価作業であり,いわば合格点を つける作業が必要 となる。このとき,対象 とした構造物の種類によって,評価の視点が大 きく変わるこ とが考え られる。例えば,極道や橋梁では長さなど,規模が重要な評価項 目と な り,一方,発電所の建屋などは建屋の意匠などが重要な評価項 目として考え られ る。このため,評価対象によって評価項 目のウェイ トが変わることとな り, 構造物種別毎に評価モデルを作成す る必要が生 じる。 このため,評価を行 うに
は前 もって,対象 とする構造物を選定 しなければな らない。
さらに,本研究では,個別の評価基準 として
8
項 目の評価項 目を選定 した。8
項 目の うち技術的な評価項 目として,(9規模の大小,②工法の初出,③構造 の初出,④材料の初出の4
点を選定 した。また,意匠に関る評価項 目として,⑤意匠の有無,⑥特異性の有無を選び,時間に関係する評価項 目として,⑦建 設年,⑧希少性の有無を評価項 目として選定 した。そ して, ここでは①〜⑧ま でのそれぞれの項 目別に得点を与え判別を行 うこととした。そのためには,そ れぞれの評価項 目について,その有無や数量を知 ることが必要であり,対象 と した構造物に関す るデータベースを作成す る必要がある。 このため,本研究で は評価プロセスを実行す るために,構造物のデータベースを構築 した。
ii)第
2
次評価 (構造物別総合評価モデル)第
1
次評価 (個別評価項 目毎の評価)が終了 した ら,第2
次評価 として,構 造物種類別 に総合評価を行 う。 この総合評価は,先にあげた8
つの評価項 目の 得点を総合 し行 うものである。評価にあたっては,構造物毎に重要視される項 目が異なることが考え られ るので,望ま しい評価を行 うために,3.( 4 ト( d)
で 述べたように,AHP
(階層分析手法)を採用 し,そのウェイ トを決定す ることとした。 ウェイ トが決定 した ら,各項 目の得点を総合 して,構造物の中で序 列評価を行 う。
(C) 評価の十分条件部分 (第
3
次評価 :総合評価モデル)必要条件部分の評価が終了 し,構造物毎 に序列化がなされた ら,次いで,全 国的な視野 に基づいた価値評価を行 い,計画 (機能)面など社会的な効果 も含 めた総合評価を行 うこととなる。
( d )
第4
次評価 (保存事業等評価モデル)保存,活用の可能性のある構造物が選定 された後,保存の事業化の代替案を 立案す ることにな る。そ こで は
,4.
(1)で述べた保存事業化 に関す る問題点 (機 能の維持,安全性など)を解決す るような代替案を立案 し,保存事業の実現の 可能性を検討,評価 しなければな らない。特 に,公共によって整備 され るのな ら限 られた財源内で経費を負担す る皆の納得が得 られ る代替案が選択 されなけ ればな らない。例えば,保存のためにぱ く大な費用がかか るのな ら事業化 は難 しい ことに成 る。さ らに,機能を維持 して保存をす るのか,機能 は維持せず単 に文化財 として保存す るのか とい う判断や現地で保存す るのか転用 して保存す るのかなど,第4
次評価の段階では,複数の代替案を評価す る必要がある。以上述べてきたこれ らのプロセスを経 ることによって,歴史的な構造物の保 存,活用事業が実施 されることとなる。
5
.まとめ本研究は,近年,盛んにな りつつある歴史的な社会資本施設の保存事業にお いて,客観的な評価基準や手法が確立 していない ことや保存事業 に至 るプロセ スが唆味であることを問題点 と捉え,評価の問題点 と保存事業化を行 うための プロセスの提案を行 った。
本研究で は,まず第一 に,社会資本に関 る構造物の保存,活用に対す る社会
3 36
商 学 討 究 第45巻 第 3号的な関心を整理 した。その結果,近年,歴史的な構造物の保存,活用に対 して 行政や学術団体が高い関心を持 って事業を展開 してお り,歴史的な構造物を地 域のラン ドマークとして活用することを目的 としているいるものの,評価基準 や保存事業のためのプロセスを確定す るまでに至 っていない ことが明 らか と なった。
次に,保存にふさわ しい構造物を客観的に評価す るために,既存研究での評 価点 と,評価を行 う際の問題点を整理 し,評価モデルに望まれる課題を考察 し た。その結果,既存研究では総合評価が行なわれていないことがわか り,その 背景 には,評価基準の多様性 と評価構造の不明瞭性が存在す ることがわか っ た。そ こで本研究では,歴史的な構造物を評価する際の問題点に対応す るため に,ファジィ測度を用いた評価モデルを用いることを提案 した。
'さらに,本研究では,保存事業化における諸問題点を整理 し,保存事業化に 至るまでの
4
段階の評価プロセスを提案 した。今後の課題 として,評価モデルの構築や評価プロセスのより具体的な手順の 考察,保存事業の代替案提案,さらに保存,活用事業を通 した地域計画案の策 定などに取 り組みたい。
く謝 辞〉
本研究の遂行に対 し,貴重なご助言を下 さった,佐藤馨‑北海道大学教授に 感謝致 します。また,議論に参加 して くれた,北海道大学経済学部学生河野哲 也氏に感謝致 します。
参 考 文 献
1
)文部省 :『我が国の文教施策 (平成5
年度)』,pp. 1 1 7 ‑1 1 8 ,1 9 9 3
年2
)文部省 :『我が国の文教施策 (平成5
年度)』,pp. 1 2 2 ‑1 2 3 ,1 9 9 3
年3)
建設省 :『建設自書 (平成6
年版)』,p. 4 5 3
,建設省,1 9 9 4
年4
)小野田滋,菊池保考,須員清行,古寺貞夫 :近畿圏の鉄道 トンネルにおける坑門の 意匠設計 とその特徴,土木史研究第1 3
号,土木学会,1 9 9 3
年5
)馬場俊介 :中部5
県における近代道路橋梁技術の発展 と推移 と特性,土木史研究第1 3
号,土木学会,1 9 9 3
年6)
馬場俊介,増田智彦,岩村高正 :中部5
県の近代土木遺産 ‑道路極道 ・砂防堰堤 ・ 発電堰堤の評価,土木史研究第1 4
号,1 9 9 4
年7)馬場俊介 :中部5県における近代道路橋梁技術の発展 と推移 と特性,土木史研究第
1 3
号,p. 3 4 ,1 9 9 3
年8
)馬場俊介 :中部5
県における近代道路橋梁技術の発展 と推移 と特性,土木史研究第1 3
号,p. 3 5 ,1 9 9 3
年9)馬場俊介 :中部 5県における近代道路橋梁技術の発展 と推移 と特性,土木史研究第
1 3
号,p. 4 6 ,1 9 9 3
年1 0 )
木下栄蔵 :『 AHP
手法 と応用技術』,技術総合セ ンター,pp.3‑2 4 , 1 9 9 3
年ll)高野伸栄,五十嵐 日出夫 :階層分析法による地区計画代替案の評価法に関する研究, 土木計画学研究 ・論文集