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平成 30 年度 修士(学術)論文

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平成 30 年度 修士(学術)論文

小規模事業者のマーケティング動向分析と その促進策の提言

-高知県内小規模事業者を対象として-

Analysis of marketing trends of small businesses and proposals for promoting them - For small businesses in Kochi prefecture -

平成 31 年 3 月 9 日

高知工科大学大学院 工学研究科 基盤工学専攻 起業マネジメントコース

学 籍 番 号 :1215106

平島 輝之 Teruyuki Hirashima

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要旨

小規模事業者のマーケティング動向分析とその促進策の提言

- 高知県内小規模事業者を対象として -

全国の企業のうち、小規模事業者の割合は平成 28 年 6 月時点で 84.9%であり、その大多数を 占めており、平成 26 年に小規模二法が制定されて以降、行政機関や公的支援機関において、総 合的な小規模事業者支援が推進されている。本研究は、高知県内の小規模事業者がマーケティン グに着手する際に、成果創出につながる視点を示すものである。

優良小規模事業者と、一般的な小規模事業者のマーケティングの相違点として、優良事業者は 自社の経験分野など、ターゲットの動向やニーズを掴んでいる場合は、自社顧客の動向を再度整 理しなおした上で競合の動きを調べ、ポジショニングポイントを見定めるようにし、掴んでいな い場合は、ターゲットそのもの、またはターゲットに近いところでニーズを直接拾い出してい る。セグメンテーションとターゲッティングは市場調査の段階で既に定まっており、ポジショニ ングに関しては、調査情報に対してできる限り死角を作らず、また、細部までこだわって完成度 を高めることで差別化を講じ、それが一見すると非合理ながらも、全体では強力な合理性を持つ クリティカル・コアとなっている。そして、事業展開しながら徐々にポジショニングポイントを 強化していく。一方で、一般的な小規模事業者のマーケティングの特徴的傾向は、その約半数 が、トレンドベースの市場調査に留まっており、かつ、成長市場と認識しているがゆえに、その 大多数が「潜在顧客は十分に存在する」と、新規顧客獲得への展望が楽観的に捉えており、ポジ ショニングを実施しないことである。

小規模事業者が適切にマーケティングを実施するために必要な支援策として、補助金申請が絶 好の支援タイミングとなる。トレンドベースでの機会捕捉に基づくニーズを掴んでいない成長市 場の選択や、ポジショニングのないマーケティング展開に陥ることがないよう、申請支援や審 査、または自治体における補助金制度の設計時に、「市場ニーズをどのような経緯で捉えたか」

「ポジショニングの切り口をどのような経緯で定めたか」等の小規模事業者のマーケティング設 計プロセスに対する精査を強化する必要があると思われる。加えて、小規模事業者のマーケティ ングを指導する際には、小規模事業者が市場調査機能や差別化機能に乏しく、教科書的 STP マー ケティングを実施することが困難であることを理解した上で、小規模事業者の特性や制約を踏ま えて、適切に助言することが望まれる。

参照

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