平
成
1 5
年
度
岡
山
市
病
院
事
業
会
計
決
算
審
査
意
見
書
岡
監
第
2
9
8
号
平 成 16年
8 月
4 日
岡 山 市 長
萩
原
誠
司
様
岡 山 市 監 査 委 員
服
部
輝
正
同
松
井
健
二
同
髙
月
由 起 枝
同
安
井
聰
平 成 15年 度 岡 山 市 病 院 事 業 会 計 決 算 審 査 意 見 に つ い て
目
次
1
第1
審
査
の
対
象
1
第2
審
査
の
期
間
1
第3
審
査
の
方
法
1
第4
審
査
の
結
果
2
1
業
務
の
概
要
5
2
予算の執行状況
7
3
経
営
成
績
18
4
財
政
状
態
22
5
む
す
び
23
資
料
( 注 ) 1 文 中 の 金 額 は , 原 則 と し て 万 円 単 位 で 表 示 し , 端 数 は 切 り 捨 て た 。 こ
の た め 計 数 が 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
2 文 中 の 比 率 及 び 各 表 中 の 数 値 は , 原 則 と し て 表 示 の 1 桁 下 位 で 四 捨 五
入 し た 。 こ の た め 計 数 が 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
3 文 中 に 用 い る ポ イ ン ト と は , パ ー セ ン テ ー ジ 間 又 は 指 数 間 の 単 純 差 引
平成15年度岡山市病院事業会計決算審査意見
第 1 審 査 の 対 象
平 成 15年 度 岡 山 市 病 院 事 業 会 計 決 算
第 2 審 査 の 期 間
平 成 16年 6 月 7 日 か ら 平 成 16年 7 月 30日 ま で
第 3 審 査 の 方 法
審 査 に 当 た っ て は , 平 成 15年 度 岡 山 市 病 院 事 業 決 算 報 告 書 及 び 財 務 諸 表 並 び に 証 書 類 , 事 業 報 告 書 及 び 収 益 費 用 明 細 書 , 固 定 資 産 明 細 書 , 企 業 債 明 細 書 が 関 係 法 令 に 準 拠 し て 作 成 さ れ て い る か , 事 業 の 経 営 成 績 及 び 財 政 状 態 を 適 正 に 表 示 し て い る か ど う か に つ い て 審 査 す る と と も に , 関 係 者 か ら の 説 明 を 聴 取 し , 会 計 帳 票 , 証 拠 書 類 と の 照 合 及 び 経 営 内 容 の 動 向 を 把 握 す る た め 計 数 の 分 析 を 行 い , 年 次 比 較 等 の 検 討 を 加 え た 。
第 4 審 査 の 結 果
審 査 に 付 さ れ た 決 算 書 類 及 び 決 算 附 属 書 類 は , い ず れ も 関 係 法 令 に 準 拠 し て 作 成 さ れ て お り , 関 係 諸 帳 簿 等 と 照 合 審 査 の 結 果 , 計 数 は 正 確 で あ っ た が , 経 営 成 績 及 び 財 政 状 態 に つ い て は , 医 業 費 用 で あ る 退 職 給 与 金 の 一 部 が 本 会 計 で 経 理 さ れ て い な い た め , 特 に 経 営 成 績 に お い て 病 院 事 業 の 実 態 を 必 ず し も 的 確 に 表 し た も の と は な っ て い な い こ と が 認 め ら れ た 。
1
業
務
の
概
要
本市の病院事業は,市民病院,吉備病院及びせのお病院の 3 病院からなっており,こ の 施 設 状 況 は , 総 診 療 科 数 31科 , 総 病 床 数 531床 ( う ち 結 核 病 床 数 12床 , 感 染 症 病 床 数
6 床)である。
市民に愛され選ばれる病院となるために,主に市民病院においてであるが,最新の医 療器械の導入や洗面所・トイレのバリアフリー化,空調設備の取替工事,エレベーター 改修工事等,快適な院内環境を図るための整備を進めるなどして,医療の質や患者サー ビスの向上に努めている。また,療養病床の一般病床への変更に伴う急性期病院への特 化を進めるとともに地域医療機関との連携の強化に取り組んでいる。
( 1) 業 務 実 績
業務の実績は,次のとおりである。(資料第1−1∼4参照) 本年度の入院患者数及び外来患者数は,次表のとおりである。
入 院 ・ 外 来 実 績
診療 増, 減( △ ) C 科数 C ( A - B ) B 病 院 名 病 床 数 患 者 別 15年度A 14年度B
%
科 床 人 人 人
入院 131, 852 131, 204 648 0. 5 外来 198, 857 196, 023 2, 834 1. 4 市 民 病 院 17 396
入院 17, 626 18, 873 △ 1, 247 △ 6. 6 外来 27, 719 32, 345 △ 4, 626 △ 14. 3 吉 備 病 院 7 60
入院 21, 066 22, 503 △ 1, 437 △ 6. 4 外来 40, 886 46, 409 △ 5, 523 △ 11. 9 せ の お 病 院 7 75
入院 170, 544 172, 580 △ 2, 036 △ 1. 2 病院事業会計 31 531
外来 267, 462 274, 777 △ 7, 315 △ 2. 7 入 院 ・ 外 来 患 者 数 合 計 438, 006 447, 357 △ 9, 351 △ 2. 1
(注) 市民病院の病床数について,結核病床12床,感染症病床6床を含む。
病 院 全 体 で み る と , 入 院 患 者 数 は 170, 544人 で , 前 年 度 に 比 べ 主 に 脳 神 経 外 科 で ( ), ( ), ( ) , 2, 652人 20. 7% 泌尿器科で1, 196人 30. 6% 眼科で360人 17. 3% 増加したが 産婦人科で1, 977人(20. 9%),神経内科・精神科で1, 391人(37. 1%),内科で1, 375人 (1. 5%)減少したため,2, 036人(1. 2%)の減少となっている。
全体では87. 8%)である。これを病院別に前年度と比べてみると,市民病院は94. 8% 結核病床及び感染症病床を含めた全体では91. 0% で前年度に比べ0. 9ポイント 結
( ) (
核 病 床 及 び 感 染 症 病 床 を 含 め た 全 体 で は 0. 2ポ イ ン ト ) 向 上 , 吉 備 病 院 は 80. 3% で 5. 9ポイント低下,せのお病院は76. 7%で5. 5ポイント低下となっている。
なお,参考までに平成14年度における自治体病院の経営規模別一般病床利用率(全 国平均値)をみると,300床以上400床未満では85. 9%,50床以上100床未満では72. 9% となっている。
次に,公的医療機関として積極的に対応している救急病床等の業務実績は次表のと おりである。
公的医療機関としての救急病床等の業務実績
リハビリテーション科 救急病床
病院名 15年度 14年度 15年度 14年度 患者数 患者数 患者数 患者数 病床数 病床利用率 病床数 病床利用率
床 人 % 床 人 % 人 人 市 民 病 院 14 1, 828 35. 7 14 1, 846 36. 1 9, 353 11, 967 吉 備 病 院 − − − − − − 2, 895 3, 629 せのお病院 8 335 11. 4 8 337 11. 5 11, 101 12, 019
結核病床 感染症病床
15年度 14年度 15年度 14年度 病床数 患者数 病床利用率 病床数 患者数 病床利用率 病床数 患者数 病床利用率 病床数 患者数 病床利用
床 人 % 床 人 % 床 人 % 床 人 % 12 736 16. 8 12 1, 653 37. 7 6 0 0 6 6 0. 3
(注) 結核病床,感染症病床は市民病院のみ。(患者数再掲)
救 急 病 床 の 患 者 数 は , 市 民 病 院 で 前 年 度 に 比 べ 18人 ( 1. 0% ) , せ の お 病 院 で 2人 (0. 6%) 減少している。また,市民病院における結核病床及び感染症病床患者数は, 前年度に比べそれぞれ917人(55. 5%), 6 人(皆減)減少している。病床利用率はい ずれも一般病床に比べ著しく低くなっている。これらの医療は公的医療機関が担うべ き分野との認識から,救急病床は合計22床,結核病床は12床,感染症病床は 6 床を常に 確保している。また,一般に不採算部門とされるリハビリテーション科における診療 にも積極的に取り組んでいる。これらの部門における一般会計からの繰入金は,救急 医療では空床確保の経費として 2 億2, 118万円,結核病棟の運営では総費用 1 億4, 663 万円から総収入4, 157万円を差し引いた収支不足額に相当する 1 億505万円など,合計 で 3 億8, 935万円となっている。
患者 1 人 1 日当たり医業収益及び医業費用
医 業 収 益 医 業 費 用 病 院 名 増 減 △, ( ) C 増 減 △, ( ) C
C( A- B) B C( A- B) B 15年度A 14年度B 15年度A 14年度B
% %
円 円 円 円 円 円
市 民 病 院 21, 215 20, 482 733 3. 6 20, 427 20, 904 △ 477 △ 2. 3 吉 備 病 院 12, 509 12, 026 483 4. 0 14, 280 13, 228 1, 052 8. 0 せ の お 病 院 13, 356 12, 834 522 4. 1 14, 387 14, 188 199 1. 4 19, 202 18, 336 866 4. 7 18, 937 18, 990 △ 53 △ 0. 3 病 院 事 業 会 計
さらに,病院全体の患者1人1日当たり診療収益をみると,前年度に比べ724円(4. 3 %)の増加となっており,病院別では次表のとおりである。
患者 1 人 1 日当たり診療収益
入 院 収 益 外 来 収 益 診 療 収 益 病院名 , ( ) C , ( ) C , ( ) C
15年度A 14年度B 15年度A 14年度B 15年度A 14年度B 増 減 △ 増 減 △ 増 減 △ C( A- B) B C( A- B) B C( A- B) B
% % %
円 円 円 円 円 円 円 円 円 39, 954 38, 167 1, 787 4. 7 6, 024 6, 077 △ 53 △ 0. 9 19, 552 18, 944 608 3. 2 市 民 病 院
18, 031 18, 250 △ 219 △ 1. 2 8, 299 7, 753 546 7. 0 12, 082 11, 621 461 4. 0 吉 備 病 院
24, 169 24, 432 △ 263 △ 1. 1 4, 802 4, 662 140 3. 0 11, 387 11, 118 269 2. 4 せ の お 病 院
35, 739 34, 198 1, 541 4. 5 6, 073 6, 035 38 0. 6 17, 624 16, 900 724 4. 3 病 院 事 業 会 計
( 2) 建設改良事業
本年度の主な建設改良事業は,市民病院における空調設備改修工事,エレベーター
, , ,
2
予 算 の 執 行 状 況
( 1) 収益的収入及び支出
収益的収入及び支出の予算執行状況は,次表のとおりである。(資料第3−1参照)
収益的収入及び支出の予算執行状況
予 算 額 に 比 し
区 B
病 院 名 予 算 額 A 決 算 額 B 執行率 増 , 減 ( △ ) 又 は 不 用 額
分 A
円 円 % 円
市 民 病 院 7, 209, 582, 000 7, 330, 368, 615 101. 7 120, 786, 615 収
吉 備 病 院 568, 696, 000 576, 945, 367 101. 5 8, 249, 367 益
せ の お 病 院 914, 664, 000 935, 075, 835 102. 2 20, 411, 835 的
収
病院事業会計 8, 692, 942, 000 8, 842, 389, 817 101. 7 149, 447, 817 入
収 市 民 病 院 7, 121, 712, 000 7, 106, 523, 481 99. 8 15, 188, 519 吉 備 病 院 705, 093, 000 674, 321, 785 95. 6 30, 771, 215 益
せ の お 病 院 1, 026, 971, 000 1, 004, 444, 814 97. 8 22, 526, 186 的
支
病院事業会計 8, 853, 776, 000 8, 785, 290, 080 99. 2 68, 485, 920 出
(注) 決算額のうち,収益的収入における仮受消費税及び地方消費税は18, 011, 162円,収益的支
出における仮払消費税及び地方消費税は152, 168, 979円である。
収 益 的 収 入 決 算 額 88億 4, 238万 円 は , 予 算 額 86億 9, 294万 円 に 対 し 101. 7% の 執 行 率 (市民病院101. 7%,吉備病院101. 5%,せのお病院102. 2%) ,また,収益的支出決算 額 87億 8, 529万 円 は , 予 算 額 88億 5, 377万 円 に 対 し 99. 2% の 執 行 率 ( 市 民 病 院 99. 8% , 吉備病院95. 6%, せのお病院97. 8%)となっている。
3 病院とも,主に医業収益が予定より増加したため,収入決算額が予算額を上回っ ている。
次に,不用額の主なものは医業費用で材料費,経費,給与費等が予定より少なかっ たためである。
( 2) 資本的収入及び支出
資 本 的 収 入 及 び 支 出 の 予 算 執 行 状 況
執行率 予算額に比し 区
翌年度への財源繰越
病 院 名 予 算 額 A 決 算 額 B B (未収入特定財源) 増,減(△ ) A 又 は 不 用 額 分
又 は 繰 越 額
円 円 % 円 円 市 民 病 院 686, 904, 000 686, 894, 709 100. 0 0 △ 9, 291 資
吉 備 病 院 27, 007, 000 26, 997, 045 100. 0 0 △ 9, 955 本
せ の お 病 院 50, 059, 000 50, 049, 118 100. 0 0 △ 9, 882 的
収
病院事業会計 763, 970, 000 763, 940, 872 100. 0 0 △ 29, 128 入
資 市 民 病 院 985, 121, 000 984, 720, 774 100. 0 0 400, 226 吉 備 病 院 32, 323, 000 32, 321, 025 100. 0 0 1, 975 本
せ の お 病 院 69, 193, 000 69, 192, 621 100. 0 0 379 的
支
病院事業会計 1, 086, 637, 000 1, 086, 234, 420 100. 0 0 402, 580 出
(注) 決算額のうち,資本的収入における仮受消費税及び地方消費税は 0 円,資本的支出にお
ける仮払消費税及び地方消費税は20, 571, 682円である。
, ,
資本的収入決算額 7 億6, 394万円は 予算額 7 億6, 397万円に対し100. 0%の執行率 また,資本的支出決算額10億8, 623万円は,予算額10億8, 663万円に対し100. 0%の執行 率となっている。
資本的収支における不足額の補てん財源及び措置状況についてみると,資本的収入
, ,
額 7 億6, 394万円は 資本的支出額10億8, 623万円に対して 3 億2, 229万円不足するが このうち89万円は消費税及び地方消費税資本的収支調整額で,8, 990万円は過年度分損 益勘定留保資金で, 2 億702万円は当年度分損益勘定留保資金で補てんし,2, 446万円 は一時借入金で措置している。
なお,資本的収支における不足額の病院別の補てん財源及び措置状況は,次表のと おりである。
資本的収支における不足額の病院別の補てん財源及び措置状況
種 別 市 民 病 院 吉 備 病 院 せ の お 病 院 病院事業会計 備 考 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 円 円 円 円
892, 051 1, 686 2, 129 895, 866 補てん財源 資 本 的 収 支 調 整 額
89, 906, 324 0 0 89, 906, 324 同 上 過 年 度 分 損 益 勘 定 留 保 資 金
207, 027, 690 0 0 207, 027, 690 同 上 当 年 度 分 損 益 勘 定 留 保 資 金
3
経
営
成
績
( 1) 総 合 成 績
病院事業の総合成績は,次表のとおりである。
医業 収益, 医業費用, 総収益 ,総費用の推移
75 79 81 82 84 85 84 83 85 83 81 84 89 87 88 91 90 90 90 88 70 75 80 85 90 95
11 12 13 14 15 (年度) (億円)
医業収益 医業費用 総収益 総費用
損益 (△ 損失) (円)
利益剰 余金(円)
総収支 比率 前年度
比(%)
前年度 比(%)
指数 指数
98.2 98.6 100.0 100.0 104.5 98.9 104.5 98.9 105.4 100.7 110.1 99.5 97.5 99.5 107.3 99.0 101.9 97.5 109.3 96.5
9, 037, 613, 614
総費用
金額(円)A 金額 (円)B
9, 081, 881, 528
14
8, 071, 548, 126
8, 434, 386, 526
8, 885, 867, 895
8, 661, 260, 350
11
12
13
8, 991, 876, 694
(△ 累積欠損金)
△ 1, 010, 333, 402
△ 543, 527, 507
△ 151, 745, 719
△ 330, 616, 344
△ 9, 238, 524, 488
8, 977, 914, 033
△ 8, 543, 251, 262
△ 9, 086, 778, 769
△ 9, 569, 140, 832
88.9
93.9
98.3
96.3
総 合 成 績
A−B
A/B (%) 年
度
総収益
総収益は88億2, 437万円で,前年度に比べ 1 億6, 311万円(1. 9%)の増収となってい る。総費用は87億6, 817万円で,前年度に比べ 2 億2, 370万円(2. 5%)の減費となって いる。その結果,総収支比率は100. 6%(前年度96. 3%)を示し,5, 620万円の純利益 を生じ,累積欠損金は95億1, 293万円に減少している。
病院別にみると,次のとおりである。(資料第4−1∼4及び資料第9参照)
市民病院では,総収益は73億1, 574万円で,前年度に比べ 2 億7, 212万円(3. 9%)の増収 となっている。総費用は70億9, 278万円で,前年度に比べ9, 911万円(1. 4%)の減費と なっている。その結果,総収支比率は103. 1%(前年度97. 9%)を示し, 2 億2, 295万 円の純利益を生じ,累積欠損金は55億4, 518万円に減少している。
損益 (△ 損失) (円)
利益剰 余金(円)
総収支 比率 前年度
比(%)
前年度 比(%)
指数 指数
97.2 98.6 100.0 100.0 105.1 99.1 105.1 99.1 107.6 102.3 113.0 101.4 98.1 100.0 110.9 101.4 103.9 98.6 115.2 100.0
△ 5,545 ,188,858 103.1 15 7,315 ,741,013 7,092 ,787,930 222 ,953,083
総 合 成 績 ( 市 民 病 院 )
総収益 総費用
金額(円)A 金額 (円)B A−B
A/B (%)
11
12
7, 092, 613, 093
7, 028, 058, 645
△ 5, 249, 150, 970
△ 5, 604, 821, 676
年 度
89.5
94.9
△ 5, 768, 141, 941
13
14
6, 350, 019, 531
6, 672, 387, 939
7, 176, 606, 266
7, 043, 613, 579
(△ 累積欠損金)
△ 742, 593, 562
△ 355, 670, 706
△ 15, 032, 954
△ 5, 619, 854, 630 99.8
97.9 7, 191, 639, 220
7, 191, 900, 890
△ 148, 287, 311
損益 (△ 損失) (円)
利益剰 余金(円)
総収支 比率 前年度
比(%)
前年度 比(%)
指数 指数
111.8 101.1 100.0 100.0 107.1 102.9 107.1 102.9 102.7 102.5 109.9 105.5 90.4 95.0 99.4 100.3 92.0 95.7 91.5 96.0 89.7 701, 785, 848
740, 445, 999
総費用
14
629, 652, 331
674, 059, 499
692, 199, 916
625, 975, 709
11
12
13
703, 560, 574
(△ 累積欠損金)
△ 72, 133, 517
△ 48, 257, 932
△ 48, 246, 083
△ 77, 584, 865
△ 1, 832, 717, 766
722, 317, 431
△ 1, 736, 213, 751
△ 1, 784, 471, 683
A−B 年
度
総収益
金額(円)A 金額 (円)B
△ 2,007 ,680,735 85.5
総 合 成 績 ( 吉 備 病 院 )
A/B (%)
△ 1, 910, 302, 631
93.3
93.5
89.0
吉備病院では,総収益は 5 億7, 606万円で,前年度に比べ4, 991万円(8. 0%)の減収 となっている。総費用は 6 億7, 344万円で,前年度に比べ3, 011万円(4. 3%)の減費と なっている。その結果,総収支比率は85. 5%(前年度89. 0%)を示し,9, 737万円の純 損失を生じ,累積欠損金は20億768万円に増加している。
せのお病院では,総収益は 9 億3, 257万円で,前年度に比べ5, 909万円(6. 0%)の減 収となっている。総費用は10億194万円で,前年度に比べ9, 446万円(8. 6%)の減費と なっている。その結果,総収支比率は93. 1%(前年度90. 4%)を示し,6, 937万円の純 損失を生じ,累積欠損金は19億6, 006万円に増加している。
損益 (△ 損失) (円)
利益剰 余金(円)
総収支 比率 前年度
比(%)
前年度 比(%)
指数 指数
97.2 97.3 100.0 100.0 99.6 95.3 99.6 95.3 93.5 90.1 93.1 85.9 97.5 99.2 90.8 85.2 94.0 91.4 85.4 77.8 92.0 90.4 1, 105, 528, 395
1, 096, 415, 230
△ 104, 744, 168
(△ 累積欠損金)
△ 195, 606, 323
△ 139, 598, 869
△ 88, 466, 682
△ 1, 785, 952, 092
△ 1, 890, 696, 260
13
14
1, 091, 876, 264
1, 087, 939, 088
1, 017, 061, 713
991, 671, 062
A/B (%)
11
12
1, 287, 482, 587
1, 227, 537, 957
△ 1, 557, 886, 541
△ 1, 697, 485, 410
年 度
84.8
88.6
総 合 成 績 ( せ の お 病 院 )
総収益 総費用
金額(円)A 金額 (円)B A−B
△ 1,960 ,067,368
( 2 ) 経 常 収 益
病院事業の経常収益は,88億2, 154万円で,前年度に比べ1. 9%の増収であり,科目 別内訳は,次表のとおりである。(資料第4−1∼4参照)
経 常 収 益
増,減(△ ) C
病
15 年 度 14 年 度
院 科 目
C(A−B) B
名
金 額 A 構成比 金 額 B 構成比
% % %
円 円 円
医 業 収 益 7, 015, 942, 312 95. 9 6, 702, 296, 982 95. 2 313, 645, 330 4. 7 入 院 収 益 5, 268, 072, 434 72. 0 5, 007, 648, 100 71. 1 260, 424, 334 5. 2 市
外 来 収 益 1, 197, 952, 320 16. 4 1, 191, 232, 701 16. 9 6, 719, 619 0. 6 549, 917, 558 7. 5 503, 416, 181 7. 2 46, 501, 377 9. 2 民 そ の 他 医 業 収 益
医業外収益 299, 063, 580 4. 1 336, 466, 800 4. 8 △ 37, 403, 220 △ 11. 1
3, 145 0. 0 5, 307 0. 0 △ 2, 162 △ 40. 7
病 受 取 利 息 配 当 金
260, 743, 046 3. 6 289, 685, 270 4. 1 △ 28, 942, 224 △ 10. 0 負 担 金 交 付 金
38, 317, 389 0. 5 46, 776, 223 0. 7 △ 8, 458, 834 △ 18. 1
院 その他医業外収益
合 計 7, 315, 005, 892 100. 0 7, 038, 763, 782 100. 0 276, 242, 110 3. 9 医 業 収 益 567, 201, 449 98. 5 615, 944, 617 98. 4 △ 48, 743, 168 △ 7. 9 入 院 収 益 317, 816, 326 55. 2 344, 422, 960 55. 0 △ 26, 606, 634 △ 7. 7 吉
外 来 収 益 230, 050, 048 39. 9 250, 761, 427 40. 1 △ 20, 711, 379 △ 8. 3 19, 335, 075 3. 4 20, 760, 230 3. 3 △ 1, 425, 155 △ 6. 9 備
そ の 他 医 業 収 益
医業外収益 8, 861, 772 1. 5 9, 784, 514 1. 6 △ 922, 742 △ 9. 4
936 0. 0 1, 544 0. 0 △ 608 △ 39. 4
病
受 取 利 息 配 当 金
7, 733, 061 1. 3 8, 867, 391 1. 4 △ 1, 134, 330 △ 12. 8 負 担 金 交 付 金
218, 225 0. 0 79, 173 0. 0 139, 052 175. 6
院
患 者 外 給 食 収 益
909, 550 0. 2 836, 406 0. 1 73, 144 8. 7
その他医業外収益
合 計 576, 063, 221 100. 0 625, 729, 131 100. 0 △ 49, 665, 910 △ 7. 9 医 業 収 益 827, 439, 524 88. 9 884, 405, 216 89. 3 △ 56, 965, 692 △ 6. 4 入 院 収 益 509, 135, 568 54. 7 549, 784, 224 55. 5 △ 40, 648, 656 △ 7. 4 せ
外 来 収 益 196, 333, 501 21. 1 216, 350, 816 21. 8 △ 20, 017, 315 △ 9. 3 121, 970, 455 13. 1 118, 270, 176 11. 9 3, 700, 279 3. 1 の
そ の 他 医 業 収 益
医業外収益 103, 039, 864 11. 1 106, 422, 381 10. 7 △ 3, 382, 517 △ 3. 2
710 0. 0 1, 460 0. 0 △ 750 △ 51. 4
お
受 取 利 息 配 当 金
101, 282, 111 10. 9 104, 526, 950 10. 5 △ 3, 244, 839 △ 3. 1 負 担 金 交 付 金
補 助 金 40, 000 0. 0 0 0 40, 000 −
病
1, 717, 043 0. 2 1, 893, 971 0. 2 △ 176, 928 △ 9. 3 その他医業外収益
増,減(△ ) C 病
15 年 度 14 年 度
院 科 目
C(A−B) B
名
金 額 A 構成比 金 額 B 構成比
% % %
円 円 円
医 業 収 益 8, 410, 583, 285 95. 3 8, 202, 646, 815 94. 8 207, 936, 470 2. 5 入 院 収 益 6, 095, 024, 328 69. 1 5, 901, 855, 284 68. 2 193, 169, 044 3. 3 病
外 来 収 益 1, 624, 335, 869 18. 4 1, 658, 344, 944 19. 2 △ 34, 009, 075 △ 2. 1 院
691, 223, 088 7. 8 642, 446, 587 7. 4 48, 776, 501 7. 6 そ の 他 医 業 収 益
医業外収益 410, 965, 216 4. 7 452, 673, 695 5. 2 △ 41, 708, 479 △ 9. 2 事
4, 791 0. 0 8, 311 0. 0 △ 3, 520 △ 42. 4
業
受 取 利 息 配 当 金
369, 758, 218 4. 2 403, 079, 611 4. 7 △ 33, 321, 393 △ 8. 3 負 担 金 交 付 金
40, 000 0. 0 0 0 40, 000 −
会 補 助 金
218, 225 0. 0 79, 173 0. 0 139, 052 175. 6
患 者 外 給 食 収 益
40, 943, 982 0. 5 49, 506, 600 0. 6 △ 8, 562, 618 △ 17. 3 計
その他医業外収益
合 計 8, 821, 548, 501 100. 0 8, 655, 320, 510 100. 0 166, 227, 991 1. 9
, ( ) 。
病院全体では 経常収益は前年度に比べ1億6, 622万円 1. 9% の増収となっている
, ( ) , ( )
これは 医業外収益が4, 170万円 9. 2% 減少したが 医業収益が2億793万円 2. 5% 増加したためである。
主な科目の増減状況は,次のとおりである。
ア 入院収益
, , ( )
病院全体では 入院収益は60億9, 502万円で 前年度に比べ1億9, 316万円 3. 3% の増収となっている。
病院別にみると,市民病院は2億6, 042万円(5. 2%)の増収となっており,これ は , 入 院 患 者 数 が 0. 5% 増 加 し た こ と に 加 え , 患 者 1 人 1 日 当 た り の 診 療 収 益 が 4. 7%増加したためである。
吉 備 病 院 は 2, 660万 円 ( 7. 7% ) の 減 収 と な っ て お り , こ れ は , 入 院 患 者 数 が 6. 6%減少したことに加え,患者1人1日当たりの診療収益が1. 2%減少したためで ある。
せ の お 病 院 は 4, 064万 円 ( 7. 4% ) の 減 収 と な っ て お り , こ れ は , 入 院 患 者 数 が 6. 4%減少したことに加え,患者1人1日当たりの診療収益が1. 1%減少したためで ある。
イ 外来収益
病院全体では,外来収益は16億2, 433万円で,前年度に比べ3, 400万円(2. 1%) の減収となっている。
である。
吉備病院は2, 071万円(8. 3%)の減収となっており,これは,患者1人1日当た りの診療収益は7. 0%増加したが,外来患者数が14. 3%減少したためである。
せのお病院は2, 001万円(9. 3%)の減収となっており,これは,患者1人1日当 たりの診療収益は3. 0%増加したが,外来患者数が11. 9%減少したためである。
ウ その他医業収益
病 院 全 体 で は , そ の 他 医 業 収 益 は 6億 9, 122万 円 で , 前 年 度 に 比 べ 4, 877万 円 (7. 6%)の増収となっている。これは主に,市民病院において,負担金交付金が 3, 322万 円 ( 11. 5% ) , 医 療 相 談 収 益 が 568万 円 ( 11. 4% ) , 公 衆 衛 生 活 動 収 益 が 359万円(6. 4%)それぞれ増加したためである。
エ 一般会計負担金
一般会計負担金の状況は,次のとおりである。(資料第8−1∼4参照)
医業収益に含まれる一般会計負担金は,病院全体では4億197万円で,前年度に比 べ3, 417万円(9. 3%)の増収となっている。これは主に,市民病院において救急医 療の確保に要する経費に対する負担金は1, 766万円(10. 3%),結核病棟運営に要す る経費に対する負担金は542万円(4. 9%)それぞれ減少したが,リハビリテーショ ン医療に要する経費に対する負担金が4, 388万円(734. 7%),小児医療に要する経 費 に 対 す る 負 担 金 が 719万 円 ( 皆 増 ) , 小 児 救 急 に 要 す る 経 費 に 対 す る 負 担 金 が 520万円(皆増)それぞれ増加したためである。
医業外収益に含まれる一般会計負担金は,病院全体では3億6, 975万円で,前年度 に比べ3, 332万円(8. 3%)の減収となっている。これは主に,市民病院において基 ( ) 礎年金拠出金に係る公的負担額に要する経費に対する負担金が1, 977万円 49. 1% 減 少 し た こ と に 加 え , 企 業 債 利 息 償 還 額 に 対 す る 負 担 金 が , 市 民 病 院 に お い て 895万円(5. 5%),せのお病院において283万円(3. 1%)それぞれ減少したためで ある。
( 3) 経 常 費 用
病院事業の経常費用は,87億4, 040万円で,前年度に比べ2. 5%の減費であり,科目 別内訳は,次表のとおりである。(資料第4−1∼4参照)
経 常 費 用
増,減(△ ) C
病 15 年 度 14 年 度
院 科 目
金 額 A 構成比 金 額 B 構成比 C(A−B) B
名
% % %
円 円 円
医 業 費 用 6, 755, 519, 849 95. 5 6, 840, 225, 434 95. 4 △ 84, 705, 585 △ 1. 2 市 給 与 費 3, 783, 529, 530 53. 5 3, 887, 334, 160 54. 2 △ 103, 804, 630 △ 2. 7 材 料 費 1, 935, 711, 151 27. 4 1, 884, 946, 408 26. 3 50, 764, 743 2. 7 民 経 費 661, 548, 842 9. 4 679, 543, 702 9. 5 △ 17, 994, 860 △ 2. 6 減価償却費 365, 589, 752 5. 2 346, 739, 953 4. 8 18, 849, 799 5. 4
病 資産減耗費 434, 250 0. 0 30, 273, 761 0. 4 △ 29, 839, 511 △ 98. 6
研究研修費 8, 706, 324 0. 1 11, 387, 450 0. 2 △ 2, 681, 126 △ 23. 5 院 医 業 外 費 用 316, 904, 760 4. 5 330, 189, 114 4. 6 △ 13, 284, 354 △ 4. 0 合 計 7, 072, 424, 609 100. 0 7, 170, 414, 548 100. 0 △ 97, 989, 939 △ 1. 4 医 業 費 用 647, 510, 542 96. 5 677, 497, 492 96. 5 △ 29, 986, 950 △ 4. 4 吉 給 与 費 379, 283, 302 56. 5 395, 343, 057 56. 3 △ 16, 059, 755 △ 4. 1 材 料 費 151, 831, 911 22. 6 163, 239, 447 23. 2 △ 11, 407, 536 △ 7. 0
備 経 費 72, 118, 239 10. 8 71, 355, 126 10. 2 763, 113 1. 1
減価償却費 43, 219, 336 6. 4 45, 931, 620 6. 5 △ 2, 712, 284 △ 5. 9
病 資産減耗費 257, 000 0. 0 247, 500 0. 0 9, 500 3. 8
研究研修費 800, 754 0. 1 1, 380, 742 0. 2 △ 579, 988 △ 42. 0
院 医 業 外 費 用 23, 205, 159 3. 5 24, 666, 442 3. 5 △ 1, 461, 283 △ 5. 9 合 計 670, 715, 701 100. 0 702, 163, 934 100. 0 △ 31, 448, 233 △ 4. 5 医 業 費 用 891, 285, 618 89. 4 977, 707, 720 89. 3 △ 86, 422, 102 △ 8. 8 給 与 費 563, 255, 704 56. 5 594, 481, 563 54. 3 △ 31, 225, 859 △ 5. 3
せ
材 料 費 126, 208, 777 12. 7 153, 095, 199 14. 0 △ 26, 886, 422 △ 17. 6 経 費 101, 693, 711 10. 2 122, 036, 744 11. 1 △ 20, 343, 033 △ 16. 7
の
減価償却費 98, 211, 246 9. 8 106, 066, 075 9. 7 △ 7, 854, 829 △ 7. 4
お
資産減耗費 60, 000 0. 0 239, 500 0. 0 △ 179, 500 △ 74. 9
研究研修費 1, 856, 180 0. 2 1, 788, 639 0. 2 67, 541 3. 8
病
医 業 外 費 用 105, 978, 736 10. 6 117, 366, 323 10. 7 △ 11, 387, 587 △ 9. 7
院
増,減(△ ) C
病 15 年 度 14 年 度
院 科 目
金 額 A 構成比 金 額 B 構成比 C(A−B) B
名
% % %
円 円 円
医 業 費 用 8, 294, 316, 009 94. 9 8, 495, 430, 646 94. 7 △ 201, 114, 637 △ 2. 4 病 給 与 費 4, 726, 068, 536 54. 1 4, 877, 158, 780 54. 4 △ 151, 090, 244 △ 3. 1 院 材 料 費 2, 213, 751, 839 25. 3 2, 201, 281, 054 24. 5 12, 470, 785 0. 6 事 経 費 835, 360, 792 9. 6 872, 935, 572 9. 7 △ 37, 574, 780 △ 4. 3 減価償却費 507, 020, 334 5. 8 498, 737, 648 5. 6 8, 282, 686 1. 7 業
会 資産減耗費 751, 250 0. 0 30, 760, 761 0. 3 △ 30, 009, 511 △ 97. 6
計 研究研修費 11, 363, 258 0. 1 14, 556, 831 0. 2 △ 3, 193, 573 △ 21. 9 医 業 外 費 用 446, 088, 655 5. 1 472, 221, 879 5. 3 △ 26, 133, 224 △ 5. 5 合 計 8, 740, 404, 664 100. 0 8, 967, 652, 525 100. 0 △ 227, 247, 861 △ 2. 5
病院全体では,経常費用は前年度に比べ2億2, 724万円 ( 2. 5%) の減費となってい る。これは,医業費用が2億111万円(2. 4%),医業外費用が2, 613万円 ( 5. 5%)減少 したためである。
主な科目の増減状況は,次のとおりである。
ア 給与費
, , ( )
病院全体では 給与費は47億2, 606万円で 前年度に比べ1億5, 109万円 3. 1% の減費となっている。これは主に,平成15年度においても人事院勧告に基づきベー スダウンが実施されたこと,病院事業管理者の期末手当加算額が皆減したことによ り事務員手当が9, 334万円(43. 4%)減少したためである。
退職給与金は普通退職について15, 895, 280円であるが,定年退職及び勧奨退職に ついて一般会計が235, 031, 465円を負担しており,これを合計すると250, 926, 745円 となる。
給与費の対医業収益比率でみると,病院事業全体では56. 2%で3. 3ポイント低下 している。
病院別にみると,市民病院は53. 9%で4. 1ポイント低下し,吉備病院は66. 9%で 2. 7ポイント,せのお病院は68. 1%で0. 9ポイントそれぞれ上昇している。( 資料第 5参照)
費となっている。
材料費の69. 2%を占めている薬品費の使用効率は,病院全体では119. 3%で9. 2ポ イント上昇している。
病院別にみると, 市民病院は119. 5%で11. 6ポイントの上昇,吉備病院は117. 2% で1. 2ポイント,せのお病院は121. 2%で1. 3ポイントそれぞれ低下している。(資料 第6参照)
ウ 経費
病院全体では,経費は8億3, 536万円で,前年度に比べ3, 757万円(4. 3%)の減費 となっている。これは主に,手数料が減少したためである。
エ 減価償却費
病院全体では,減価償却費は5億702万円で,前年度に比べ828万円(1. 7%)の増 費となっている。
オ 医業外費用
, , ( )
( 4) 経 営 成 績 ア 医業収支
主 た る 医 業 活 動 の 損 益 を 示 す 医 業 損 益 は , 病 院 事 業 全 体 で は , 医 業 収 益 が 84億
, , ,
1, 058万円 医業費用が82億9, 431万円で 差し引き1億1, 626万円の医業利益となり 前年度の医業損失2億9, 278万円に比べ4億905万円の改善となっている。
こ れ を 病 院 別 に み る と , 市 民 病 院 は 2億 6, 042万 円 の 利 益 と な り , 前 年 度 の 1億 3, 792万円の損失に比べ3億9, 835万円の改善となっている。
吉 備 病 院 は 8, 030万 円 の 損 失 と な り , 前 年 度 の 6, 155万 円 の 損 失 に 比 べ 1, 875万 円 (30. 5%)の損失増加となっている。
せのお病院は6, 384万円の損失となっているが,前年度の9, 330万円の損失に比べ 2, 945万円(31. 6%)の改善となっている。(資料第4−1∼4参照)
また,医業収益と医業費用を対比し,業務活動の能率を示す医業収支比率は,市 民病院は前年度より5. 9ポイント改善して103. 9%,吉備病院は3. 3ポイント低下して 87. 6%,せのお病院は2. 3ポイント改善して92. 8%となり,事業全体では4. 8ポイン ト改善して101. 4%となっている。(資料第9参照)
イ 経常収支
経常的な損益を示す経常損益は,病院事業全体では,経常収益が医業収益に医業 外収益4億1, 096万円を加えた88億2, 154万円,経常費用が医業費用に医業外費用4億 4, 608万円を加えた87億4, 040万円で,差し引き8, 114万円の経常利益となり,前年度 の3億1, 233万円の損失に比べ3億9, 347万円の改善となっている。
こ れ を 病 院 別 に み る と , 市 民 病 院 は 2億 4, 258万 円 の 利 益 と な り , 前 年 度 の 1億 3, 165万円の損失に比べ3億7, 423万円の改善となっている。
吉 備 病 院 は 9, 465万 円 の 損 失 と な り , 前 年 度 の 7, 643万 円 の 損 失 に 比 べ 1, 821万 円 (23. 8%)の損失増加となっている。
せのお病院は6, 678万円の損失となっているが,前年度の1億424万円の損失と比べ 3, 746万円(35. 9%)の改善となっている。(資料第4−1∼4参照)
また,経常収益と経常費用を対比し,経常的な収益と費用の関連を示す経常収支 比率は,市民病院は前年度より5. 2ポイント改善して103. 4%,吉備病院は3. 2ポイン ト低下して85. 9%,せのお病院は2. 8ポイント改善して93. 3%となり,事業全体では 4. 4ポイント改善して100. 9%となっている。(資料第9参照)
なお,医業費用である退職給与金の一部が,一般会計で経理されている。このた め,医業収支等における数値については,病院事業の実態を必ずしも的確に表した ものとはなっていない。
ウ 中核市での比較
人口400, 000人以上の中核市のうち,総病床数400床以上の病院を経営している11 都市について,平成14年度の収益費用比率を比べると次表のとおりである。
医業収支比率及び経常収支比率の比較(平成14年度)
中 核 市 名 人 口 病 床 数 医業収支比率 経常収支比率
人 床 % %
岐 阜 市 402, 751 609 103. 9 103. 5 鹿 児 島 市 552, 098 667 101. 9 101. 8 岡 山 市 626, 642 531 96. 6 96. 5 横 須 賀 市 428, 645 862 95. 4 98. 9 熊 本 市 662, 012 590 95. 3 98. 9 船 橋 市 550, 074 426 94. 9 100. 7 新 潟 市 501, 431 743 94. 8 100. 3 静 岡 市 469, 695 606 94. 5 100. 0 長 崎 市 423, 167 631 90. 8 109. 4 浜 松 市 582, 095 796 90. 1 98. 7 堺 市 792, 018 493 77. 6 80. 4
(注)人口は平成12年国勢調査に,それ以外の数値は地方公営企業年鑑による。
区 分 15 年 度 14 年 度 前年度 比
円 円 %
医 業 収 益 (A ) 8, 410, 583, 285 8, 202, 646, 815 102.5
医 業 費 用 (B) 8, 294, 316, 009 8, 495, 430, 646 97.6
医 業 損 益 (A - B) 116, 267, 276 △ 292, 783, 831 −
医 業 収 支 比 率
(A / B)
医 業 外 収 益 (C ) 410, 965, 216 452, 673, 695 90.8
医 業 外 費 用 (D) 446, 088, 655 472, 221, 879 94.5
経 常 収 益 (E =A +C ) 8, 821, 548, 501 8, 655, 320, 510 101.9
経 常 費 用 (F =B+D) 8, 740, 404, 664 8, 967, 652, 525 97.5
経 常 損 益 (E - F ) 81, 143, 837 △ 312, 332, 015 −
経 常 収 支 比 率 (E / F )
経 営 成 績 の 分 析
100. 9% 96. 5%
4
財
政
状
態
( 1) 資 産
, ( ) 。
資産の総額は91億9, 745万円で 前年度末に比べ1, 461万円 0. 2% 減少している (資料第7−1∼4参照)
ア 固定資産
, ( ) 。
固定資産は74億2, 128万円で 前年度末に比べ9, 633万円 1. 3% 減少している このうち,建物は47億5, 888万円で,減価償却により 2 億7, 173万円減少したが,市 民病院空調設備改修に伴う機械設備工事等で 2 億8, 585万円増加したため,差し引き 1, 411万円(0. 3%)増加している。また,器械備品は10億4, 239万円で,市民病院で 高密度焦点式超音波前立腺治療装置等の器械備品購入により 1 億3, 841万円増加した が,減価償却により 1 億9, 936万円減少したため,差し引き6, 094万円(5. 5%)減少 している。
イ 流動資産
, ( ) 。
流動資産は16億9, 596万円で 前年度末に比べ7, 631万円 4. 7% 増加している これは主に,現金預金が4, 535万円(19. 1%)減少したが,未収金が 1 億2, 524万円 (10. 2%)増加したためである。
未収金の年度末現在高は,13億5, 325万円である。これは主に,平成16年2, 3月分 の診療報酬請求に係る医業未収金で,翌年度に収入されるものである。
なお,未収金の時効による不納欠損処分の状況は,次表のとおりである。
不 納 欠 損 処 分
(単位 円) 区 分 15年度 14年度 13年度 市 民 病 院 7, 576, 061 7, 411, 676 7, 846, 652 吉 備 病 院 235, 630 137, 325 3, 110 せ の お 病 院 607, 812 299, 166 36, 842 合 計 8, 419, 503 7, 848, 167 7, 886, 604
( 2) 負 債
, ( ) 。
負債の総額は50億508万円で 前年度末に比べ 3 億8, 053万円 7. 1% 減少している (資料第7−1∼4参照)
ア 固定負債
固 定 負 債
(単位 千円) 区 分 15年度 14年度 13年度 市 民 病 院 1, 491, 000 1, 691, 000 1, 791, 000 吉 備 病 院 1, 546, 000 1, 546, 000 1, 479, 000 せ の お 病 院 554, 000 554, 000 531, 000 合 計 3, 591, 000 3, 791, 000 3, 801, 000
イ 流動負債
流動負債は14億1, 408万円で,前年度末に比べ 1 億8, 053万円(11. 3%)減少して い る 。 こ れ は 主 に , 未 払 金 が 6, 723万 円 ( 11. 5% ) 増 加 し た が , 一 時 借 入 金 が 2億 4, 000万円(24. 7%)減少したためである。
( 3) 資 本
資 本 は 資 本 金 と 剰 余 金 に よ り 構 成 さ れ て お り , 41億 9, 237万 円 で , 前 年 度 末 に 比 べ 3 億6, 591万円(9. 6%)増加している。(資料第7−1∼4参照)
ア 資本金
, ( ) 。 ,
資本金は136億2, 909万円で 前年度末に比べ 3 億971万円 2. 3% 増加している これは 企業債の借入が償還を下回ったことにより借入資本金は7, 922万円(1. 5%)減少したが,資 本的収入における他会計負担金により自己資本金が 3 億8, 894万円(4. 9%)増加したためで ある。
なお,企業債の状況は,次表のとおりである。
企 業 債 残 高
(単位 円) 区 分 15年度 14年度 13年度 市 民 病 院 3, 371, 901, 247 3, 352, 821, 436 3, 289, 814, 361 吉 備 病 院 55, 288, 277 85, 478, 452 136, 605, 595 せ の お 病 院 1, 891, 069, 080 1, 959, 187, 811 2, 025, 516, 945 合 計 5, 318, 258, 604 5, 397, 487, 699 5, 451, 936, 901
イ 剰余金
剰余金はマイナス94億3, 672万円で,前年度末に比べ5, 620万円(0. 6%)マイナス 幅が減少している。
( 4) 構成比率及び財務比率
構成比率及び財務比率の状況は,次表のとおりである。(資料第9参照)
(単位 %) 構 成 比 率 及 び 財 務 比 率
せ の お 病 院 病 院 事 業 会 計 分 析 項 目 年 度 市民病院 吉備病院
自 己 資 本 構 成 比 率 13年度 3. 0 △ 294. 4 △ 16. 9 △ 16. 2 構
自 己 資 本 金 剰 余 金 成 +
×100 14年度 4. 5 △ 319. 7 △ 20. 1 △ 17. 1 比
総 資 本 ( 負 債 資 本 合 計 ) 率
15年度 12. 5 △ 390. 3 △ 22. 1 △ 12. 2 (比率は大きいほどよい)
流 動 比 率 13年度 102. 7 72. 9 81. 5 96. 6 流 動 資 産
× 100 14年度 108. 0 86. 2 85. 9 101. 6 流 動 負 債
財
15年度 141. 6 65. 3 88. 8 119. 9 (理想比率200%以上)
務 当 座 比 率 13年度 93. 1 67. 8 74. 1 87. 8 現 金 預 金 + 未 収 金
× 100 14年度 97. 2 80. 9 77. 5 91. 9 流 動 負 債
比
15年度 128. 8 61. 5 79. 7 109. 3 (理想比率100%以上)
率 固定資産対長期資本比率 13年度 98. 2 120. 0 101. 8 99. 9 固定資産
× 100 14年度 97. 1 108. 8 101. 6 98. 7 資本金+剰余金+固定負債
15年度 91. 8 161. 8 101. 2 95. 3 ( 望ましい比率100%以下)
ア 自己資本構成比率
, , 。
病院全体では 前年度末と比べ4. 9ポイント向上し マイナス12. 2%となっている 病院別にみると,市民病院は8. 0ポイント向上し,12. 5%となっている。これは一 般会計からの繰入金により自己資本金が増加したことと,純利益が生じたことによ り剰余金のマイナス値が減少したためである。
吉備病院,せのお病院は自己資本構成比率がマイナス値となっている。これは剰 余金のマイナスが自己資本金を超過しているためである。
イ 流動比率
が増加したためである。
せのお病院は2. 9ポイント向上し,88. 8%となっている。これは主に,一時借入金 が減少したためである。
3病院とも理想比率を下回っている。
ウ 当座比率
病院全体では,前年度末と比べ17. 4ポイント向上し,109. 3%となっている。 病院別にみると,市民病院は31. 6ポイント向上し,128. 8%となっている。これは 主に,未収金が増加したことと,一時借入金が減少したためである。
吉備病院は19. 4ポイント低下し,61. 5%となっている。これは主に,一時借入金 が増加したためである。
せのお病院は2. 2ポイント向上し,79. 7%となっている。これは主に,一時借入金 が減少したためである。
市民病院は理想比率を上回ったが,吉備病院及びせのお病院は理想比率を下回っ ている。
エ 固定資産対長期資本比率
病院全体では,前年度末と比べ3. 4ポイント向上し,95. 3%となっている。 病院別にみると, 市民病院は5. 3ポイント向上し,91. 8%となっている。これは主 に,一般会計からの繰入金により自己資本金が増加したことと,純利益が生じたこ とにより剰余金のマイナス値が減少したためである。
吉備病院は53. 0ポイント低下し,161. 8%となっている。これは主に,純損失が生 じたことにより剰余金のマイナス値が増加したためである。
せのお病院は0. 4ポイント向上し,101. 2%となっている。
5
む
す
び
本事業の運営状況の概要は,以上のとおりである。
, , , ,
本年度も引き続き 経営の健全化に向け 医療スタッフの充実 最新の医療器械の導入 療 養病床 の一 般病 床へ の変更に伴う急性期病院への特化,地域医療機関との連携の強化や 洗 面所, トイ レの バリ アフリー化,空調設備取替工事,エレベーター改修工事など,患者 サービスの向上と業務の効率化に取り組まれているところである。
業務実 績を みる と, 入院,外来合わせた総患者数は438, 006人で,前年度に比べ9, 351人 ( 2. 1% ) 減 少 し て い る 。 そ の う ち 入 院 患 者 数 は 170, 544人 で , 前 年 度 に 比 べ 1. 2% の 減 , 外 来患者数は267, 462人で,前年度に比べ 2. 7%の減となっている。
次 に , 経 営 成 績 に つ い て み る と , 総 収 益 は 88億 2, 437万 円 で , 入 院 ・ 外 来 合 わ せ た 総 患 者 数 が 減 少 し た に も か か わ ら ず , 医 業 収 益 が 前 年 度 に 比 べ 2億 793万 円 ( 2. 5% ) 増 加 し た こ と な ど に よ り , 前 年 度 に 比 べ 1億 6, 311万 円 ( 1. 9% ) の 増 収 と な っ て い る 。 一 方 , 総 費 用 は 87億6, 817万 円で ,医業費用が主に給与費の減により2億111万円( 2. 4%) 減少したため,前 年 度に比 べ2億 2, 370万円( 2. 5%) の減となっている。この結果,差引5, 620万円の純利益を 計上している。
ま た , 企 業 本 来 の 医 業 活 動 の 能 率 を 示 す 医 業 収 支 比 率 は 101. 4% で , 前 年 度 に 比 べ 4. 8 ポ イ ン ト 増 加 し , 企 業 の 経 常 的 な 全 活 動 能 率 を 示 す 経 常 収 支 比 率 は 100. 9% で , 前 年 度 に 比べ4. 4ポイント増加しており,いずれも単年度で見ると改善が図られている。
さらに ,病 院別 の損 益についてみると,市民病院が2億2, 295万円の純利益,吉備病院が 9, 737万円,せのお病院が6, 937万円の純損失で,本年度末の累積欠損金は,市民病院が55 億 4, 518万 円 , 吉 備 病 院 が 20億 768万 円 , せ の お 病 院 が 19億 6, 006万 円 と な り , 病 院 事 業 全 体では,前年度の95億6, 914万円から95億1, 293万円に減少している。
なお, 病院 事業 会計 の経営状況は以上のとおりであるが,先に経常費用,経営成績の項 で も指摘 した よう に退 職給与金の一部が一般会計で経理されている。企業会計の独立性の 観 点から ,病 院事 業の 経営実態を的確に表したものとなるよう退職給与金の経理について 検討されたい。
今後の 病院 経営 を取 り巻く環境は,多額の資金を必要とする企業債の償還や今後も予想 される国の医療費抑制政策などにより,引き続き厳しい状況が続くものと考えられる。