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株 式 会 社 間 の 親 子 関 係 決 定 の 法 的 基 準

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(1)総. 説. f結合企業の法的研究序説1. ︵一︶. 巻. 俊. 雄. 株式会社間の親子関係決定の法的基準. 一. 二 比較法的考察. ドイツ法における決定基準. 9 イギリス法における決定基準 ロ 親子関係決定基準の検討. 日 アメリカ法における決定基準 三. 一 総. 酒 株式会社間の親子関係決定の法的基準. 四五︵一二五︶. もとより︑この種の関係も︑企業集中の現象に立ち現われる企業結合形態の一つの態様にすぎないが︑その最も基. 済の発展に伴う企業活動範囲の拡大に対応して生じた︑経済的要求を充足するためのものにほかならない︒. 株式会社間にいわゆる支配従属関係の形成を促す要因には︑さまざまのものが考えられるが︑いずれも資本主義経. 説.

(2) 論. 説︵酒巻︶. 四六︵一二六︶. 本的なものの一つに数えられる︒そして︑この関係の設定は︑契約的拘束によってもなされうるが︑企業間の株式保 有︵資本参加︶によるのが典型的な形態である︒. いうまでもなく︑近代的な株式会社にあっては︑会社の基本的重要事項の決定や企業経営を担荷する取締役の選任. ・解任が︑原則として︑すべての株主によって構成される株主総会の決議をもってなさるべきものとされており︑し. かも株主総会の決議は議決権数に左右される以上︑その多数を制する者に当然会社支配権も帰属することとなる︒こ. の意味で︑株主総会は︑会社支配の機構上最も中枢的な地位を占めるもの︑といえる︒したがって︑ある会社の株式. の過半数もしくは支配的部分が︑その株主の一人によって保有されるとき︑そこに支配株主の観念が成立するが︑こ. の支配株主が同時に他の株式会社であるとき︑その間に支配会社と従属会社または親会社と子会社の関係が形成され る︒. ところで︑多数の相互に関連を有する株式会社間に︑支配従属ないしは親子関係が設定されると︑これに対して特. 殊な法規整を加うべき場合が少なくない︒それは結局︑この関係より招来される多くの弊害に対処するためである. が︑一般に指摘されているものをあげても︑きわめて多数にのぼる︒たとえば︑会社の計算に関して︑親子会社がそ. れぞれこの関係を利用して商業帳簿に作為を加え︑会社財産の内容を詐る場合はもとよりのこと︑各個の会社につい. て真正に財務諸表が作成されても︑グループ全体の業務ならびに財政状況に関する資料が提供されない限り︑当該会. 社の真実の財政状態を知りえないことが明らかである︒また親子会社相互間の株式保有と議決権の行使によってもた. らされる危険性︑あるいは子会社が親会社の︑いわば目的実現の手段として運営された結果についての救済策などと.

(3) いった︑困難な問題がこの関係より派生する︒しかも︸これらはその弊害の一端にすぎず︑いずれも単独企業のみを. 規整の対象としていた従来の株式会社法においては全く予想されない問題であったために︑多くの関連規定の実効性 を減退せしめることとなったのである︒. 近時︑各国法で結合企業の諸問題の解明に積極的なアプローチが試みられ︑会社の計算に関する綜合計算書ないし. は連結財務諸表の作成・開示︑あるいは従属会社による支配会社の株式取得の制限などの立法的措置が講じられてき ているのは︑このゆえにほかならない︒. しかし︑わが現行会社法は︑こうした企業結合関係について規定するところが殆んどない︒僅かに営業全部の賃貸. ・その経営の委任・利益共同契約その他これに準ずる契約の締結・変更または解約に︑株主総会の特別決議を要求す. るのみであり︵商二四五条一項︶︑また解釈上も︑子会社による親会社の株式取得は︑会社の自己株式取得禁止規定︵商 ︵二︶. 二一〇条︶に違反し︑あるいは親会社の株主の帳簿閲覧権︵商二九三条ノ六︶は全株保有の子会社のそれに及ぶとする見. この制約はなお同法の適用範囲. 解が︑多数説としての地位を占めているにとどまる︒もっとも︑現在︑独占禁止法の観点から持株会社の禁止・会社 の株式保有の制限・会社役員兼任の制限などが定められているが︵局法九ー一六条︶︑. に限局される︒したがって︑このような現状はそのまま︑わが会社法が企業結合の複雑な構造や機能に対する十分な 認識を欠いていた事実を物語るものであろう︒. 最近のわが国においても︑コンツェルンその他の企業集中が︑相当高度にかつ多面にわたって展開されており︑こ. 四七︵二↓七︶. の傾向は一層強化されていくと予測されるので︑法解釈によって補いえない立法上の欠陥が益々増大していくことと 株式会社間の親子関係決定の法的基準.

(4) 論. 説︵酒巻︶. 思われる︒まさに今後の立法的課題であろう︒. 四八︵二一八︶. これに関連し︑従来財務諸表規則では︑一〇パーセント以上の株式保有と経済上緊密な関係の維持をもって︑いわ. ゆる関係会社の範囲を決していたが︵同規則一〇条三項︶︑さらに昭和三八年四月一日より施行をみた﹁株式会社の貸借. 対照表及び損益計算書に関する規則﹂︵法務省令第一一二号︶においては︑親会社・子会社の概念規定を行ない︑これらの. 会社間の株式保有および債権関係を貸借対照表に表示すべきことを要求したことが重要である︒すなわち︑同規則は. まず親子関係決定の基準を株式の保有に求め︑ある会社が他の会社の発行済株式総数の二分の一を超える株式を有す. るときこれを親会社とし︑親会社はその保有する子会社の株式を他の株式と区別して投資の部に︑また子会社に対し. て金銭債権を有する場合にも︑その金銭債権が属する科目毎に他の金銭債権と区別して記載することを要するとした. ︵規則九条︑二〇条二項︑二三条︑二九条二項︑三〇条二項︶︒以上の規定は子会社の親会社に対する関係に準用される︒ ︵三︶. この概念規定につき︑それが実体法上なされたものでないことにも︑また基準自体もしくは株式保有率の妥当性に. 関しても︑多くの批判が加えられている︒しかし︑これを将来への足掛りとして考えるとき︑やはり相応の意義をみ とむべきである︒. ともあれ︑親子関係にある会社について︑単独企業を対象とするそれとは異なる特殊な法規整を加えるべきである. との立場にあっては︑当然その前提要件として︑親子関係の本質をなす支配権の内容を法的に明確にし︑これより導. かれた基準を適用して会社附における親子関係を決定するという操作が︑法規整の特殊性に相当する関係を法的に確. 定するためにも必要とされる︒これが親子関係決定の法的基準ともいうべきものであり︑その内容的吟味と妥当な基.

(5) 各種の要因がありうるが︑主要なものとしては︑ω既存の大企業が経営技術的・生産技術的観点から︑各業務部門毎に事. 準法定への努力は︑この面でのわが会社法の不備・欠陥を補正するにあたって︑必須の課題といわなければならな い︒. ︵一︶. 一の産業分野において支配を拡大し︑または他の産業分野に活動を拡大していくために既存の他会社を支配する場合︑㈲既. 業を分割する場合︑⑭規模の利益を︑たとえば金融面から︑過度の集中を生ぜしめずに取得しようとする場合︑鋤会社が同. 存の会社が試験的事業を別会社を設立して行い︑危険を分散する場合︑㈲会社が適当な投資として他会社の株式に投資して. これを支配する場合︑などである︒い薯ざ汐オ9①Oo壱○声叶δ霧きα昏Φ犀○自#9︿○一.ρ一翫ρ℃マo︒三Io︒一どOo譲段サ ︒・. 冒・留毎9e冒ξ冒ρ≦N区9こお舞℃﹂︒ ︒二勺①p巳譲8p即ぎ︒芭霧・︷OOB℃窪望■餌ヨG帆qら.まひ∴劇巴一窪一ぎρ. 松田二郎・新会社法概論四コ一一頁は︑従属会社の契約上または不法行為上の債務について︑それが支配会社が従属会社を. OpOO壱o声泣○霧℃お<︒aこ一遭9℃︒ωOP. ︵二︶. 藁人形として利用し︑またその指揮にもとづく行為の結果であるときには︑支配会社はその責を負うとされる︒. 四九︵二一九︶. 一九二九年のイギリス会社法が知られて. ︵三︶ 服部栄一一丁﹁計算書類規則制定の意義と間題点﹂企業会計一五巻六号九一頁︑福岡博之・﹁﹃新商法規則﹄の問題点﹂同九. 比較法的考察. 四頁︑星川長七・﹁商法の計算書類規則についての法的考察﹂同一〇〇頁︒. 二. 8 イギリス法に お け る 決 定 基 準 株式会社立法において最初に結合企業に関する規定を設けたものとして︑ 株式会社間の親子関係決定の法的基準.

(6) ︵一︶. 論. 説︵酒巻︶. 五〇︵二二〇︶. いる︒同法コ一七条によると︑ある会社の資産の全部または一部が他の会社の株式から成っている場合に︵直接に保. 有すると名義人を通じて保有するとを問わない︶︑ωその持株の金額が︑親会社の決算期に︑当該他会社の発行済株. 式資本の半額以上に相当するか︑もしくはその会社が当該他会社における議決権の過半数を有するとき︑またはω親. 会社が直接・間接に当該他会社の取締役の過半数を選任する力を有するときは︑その他会社は子会社︵従属会社︶と. みとめられる︒そして︑このような子会社に対する親会社の貸借対照表について︑若干の特別規定をおいていた︒す. なわち︑親会社の貸借対照表の作成にあたっては︑その有する子会社の株式および子会社に対する債権を他の資産か. ら区別し︑子会社に対する債務を他の債務から区別して記載すること︵一二五条︶︑また親会社の貸借対照表に︑子会. 社の損益が親会社に関係する限度でいかに親会社の計算書類上処理されたか等を掲記することを要した︵二一六条︶の である︒. しかし︑この株式の過半数保有という形式的要件は︑現実の支配的部分の比率自体が︑会社の規模や株式の分散度. によっても異なるところから︑余りにも狭く同時に余りにも広い︑との批判を被らずにはいなかった︒けだし︑支配. 権は︑株式の過半数を保有していなくとも︑第三者を介しての間接的な保有を通じ︑あるいはその他の法的手段をも. っても有効に行使されうるゆえに狭隆なのであり︑他方︑株式の過半数保有といえども︑保有株式が無議決権株式で. あるとか︑議決について他種の株式に有利に定められている種類のものである場合には︑有効な支配権を与ええない. という点で︑広すぎるのである︒またとくにイギリス法の定義では︑従属会社の従属会社︑いわゆる孫会社︵︒・呂− ︵二︶ 窪富§帥曙8e℃窪陣︒の︶をこれに包含しえないことも︑大きな欠陥の一つとされていた︒.

(7) そこ風 一九四入年の現行会社法賎これに著しい改善を加え︑その決定に二重の基準を採用したのである︒すな わち︑. ⑥ωある会社︵A会社︶が他の会社︵B会社︶の株主であり︑かつ当該他会社︵B会社︶の取締役会の構成を支配 しているとき︑または︑. ⑭ ある会社︵A会社︶が他会社︵B会社︶の持分株式資本︵β鼠身ω鼠お8ロ琶︶名目額の過半を有するとき︑ 後者︵B会社︶は前者︵A会社︶の従属会社とみなされる︒. ㈲ 同様に︑ある会社が他の会社の従属会社の従属会社であるときにも︑その会社は親会社に対する関係で従属会社 とみなされる︵一五四条一項︶︒. この定義に関しては若干の説明を必要とする︒. まず︑⑥ωの基準が採択されるにあたっては︑形式的な株式保有関係よりも実質的な支配権の所在に対する配慮が. あったことはいうまでもなく︑したがって近時の株式の高度分散現象に対応する措置であったと考えられる︒. しかも︑ここにいう取締役会の構成の支配とは︑他の者の同意または協力なくして︑取締役会の構成員の全部また. は過半数を選任・解任しうる権限を意味する︒この場合︑A会社の権限が行使されなければ何人も取締役に選任され ︵三︶. ないときは︑A会社はB会社の取締役を選任する権限を有するとされる︒また︑B会社の取締役の過半数以上の選任. が︑それらの者をA会社の取締役に選任することから必然的に結果する場合︑あるいはB会社の取締役の地位がA会. 五一︵二二一︶. 社またはその従属会社に留保されている場合には︑A会社はこの基準に必要な選任権を有するものとみなされる︵同 株式会社間の親子関係決定の法的基準.

(8) 論. 説︵酒巻︶. 五二︵二二二︶. 条二項︶︒なお︑この基準の適用は︑前記の株主たる地位の取得と取締役会の構成の支配という二つの条件が同時に ︵四︶ 充足されない限り︑ な さ れ な い ︒. ついで︑㈲ωの基準によると︑ある会社が他の会社の持分株式資本の半額以上を有するときは︑法的支配権をもた. ︵五︶. ︵六︶. ﹁このような集中的保有は︑持株会社が必ずしも議決権の過半数を有していないとしても︑その企業に. ずとも︑そこに親子関係の存在を擬制するのである︒したがって︑残余の株式資本を何人が有しようと問題ではな い︒けだし︑. 対する実際的支配権を付与するに十分﹂と考えられた結果である︒そして︑持分株式資本とは︑利益配当および残余. 財産の分配について特定額を超えて参加する権利をもたない株式資本部分を除く発行済資本をいう︵一五四条五項︶の ︵七×八︶ で︑普通株式・劣後株式ならびに参加的優先株式がこれに含まれることになる︒. これに対し㈲の基準は︑従属会社の定義を︑従属会社の従属会社いわゆる孫会社︑あるいはその従属会社等々に順. 次拡張していくものであり︑この場合親会社は孫会社の株式を保有せず︑かつ孫会社の取締役会の構成を直接支配し. ていなくとも︑自動的にその支配会社となり︑かくしてこれを頂点にピラミッド型に構築された企業結合関係を全体 的に把握するのである︒. いずれにせよ右の各基準によって従属会社が決定されると︑それに対応する会社が支配会社とみとめられる︵同条 ︵九︶. 四項︶︒. そして︑こうした親子関係が存する場合には︑会社法はいずれの会社も法律上独立の人格者であるに拘らず︑これ. に制限を加えこの関係より派生する弊害を防止する多数の規定を設けている︒たとえば︑従属会社による支配会社株.

(9) 式の取得およびそのための財政的援助の禁止︵二七条︑五四条︶︑従属会社の販締役に対すると同様の︑支配会社の取. 締役への金銭貸付の禁止︵一九〇条︶︑取締役による当該会社︑その従属会社または支配会社の株式保有状況︑および. 取締役が当該会社またはその従属会社その他より受領する報酬額の開示︵︻九五条︑﹄九六条︶︑会計監査役としての被. 選資格の喪失︵一六一条三項︶︑商務省より任命される検査役の権限へ一六六条︶等であるが︑とりわけ重要なのは会社. の計算に関するものであり︑同法一五〇条ないし一五三条ならびに第八附則にもとづき︑支配会社の貸借対照表およ ︵一〇︶. び損益計算書は︑そのグループ全体の業務・財政状態について︑真実かつ公正な概観を与える綜合計算書︵8霧︒7. 山馨a88琶貫鵯・看p︒︒2暮ω︶の形式で株主総会に提出されることを要し︑しかも支配会社の取締役は︑有力な. 反対理由がない限り︑各従属会社の営業年度を支配会社のそれと一致せしめなければならないこととなった︒. このような改正が︑僅々三箇条にすぎなかった従前の法律規定に比して︑親子関係の規整に相当の進歩をもたらし. たことは疑うべくもなく︑とくに孫会社をも従属会社として把握した点が注目されるのである︒. それにも拘らず︑この新たな基準に対する批判も尽きない︒それはこの基準のもと︑理論上も実際上も︑一つの会. 社が同時に他の二つの会社の従属会社となる可能性があり︑さらにこの改正以来︑無議決権株式や制限議決権株式の. 一九五九年一二月に任命・設置された会社法改正委員会. 普及の度合が急速に進展してきたことも︑ある会社が他の会社の株式の過半数を保有しながら︑その取締役会の構成 ︵二︶ を支配しえない︑という事態を増大せしめているからである︒ したがって︑現行会社法に全面的な検討を加えるべく︑. 五三︵二二三︶. ︵通称ジェンキンス委員会︶は︑再びこの点を検討し︑一九六二年六月に公表された委員会報告書︵菊超・拝亀芸⑦ 株式会社間の親子関係決定の法的基準.

(10) 論. 説︵酒巻︶. 五四︵二二四︶. 95陽身9≦9巨邑ま①ρ通称甘嘗富園8・邑では︑従属会社の定義に関する持分株式資本の過半数保有とい ︵一二︶. う基準を廃止し︑今後は株主たる地位と支配権の存在のみに基準をおくよう改正さるべきである︑との結論を出して. いる︒もっとも︑この改正勧告が法文化されれば︑現行基準によって親子会社とされている会社の一部について支配. 従属関係が存在しないことになり︑その結果綜合計算書の作成が強制されなくなるため︑投資者に公開される資料が ︵一三︶. 現行法のもとにおけるよりも減少する場合が予想される︒これに対し︑委員会は︑系列会社の証券保有に関する資料. の開示の範囲を現在以上に拡大し︑投資者の保護に資することを企図している︒なお︑右の改正論議の過程で︑商務. 省が︑支配権の内容すなわち取締役会の構成に対する支配を︑取締役の選任または解任権の行使を阻止しうる権限と. ︵一四︶ して把握し︑かかる観点から現行規定の改正を示唆したこと︑それに株式の相互保有︵R8ω白・一&お︒・︶および循環保 ︵一五︶. 寧B誉国号亭閏お呂99目饗身ピ彗園昏§も冒&︒還い署寄幕ヨお参. 大隅健一郎・株式会社法変遷論二一九頁︒. 有︵畠2醇ぎ巨話ω︶がそれぞれ問題とされたことは︑いずれも改正勧告に結実しなかったにしても興味深い︒. ︵四︶. これは︑親会社の取締役に選任されると自働的に従属会社の取締役に選任される場合︑たとえば従属会社の附属定款をも. って親会社の取締役は同時に当該会社の取締役となる旨を規定する場合のごときをいう︑とされる︒b窪巳お8POや9f. ℃巴ヨR︸OO日℃㊤昌蜜■㊤ヨNO夢Φ9︾這帆PマひOP. やミOo︵口y. ︵三︶. 唱﹄い︒︒占い︒凱Oo≦①斜○℃︒︒F℃﹂︒︒︒●. o魯窪寄陽拝饗霧﹂一ひ﹂一G︒・. (( )).

(11) 一一〇〇9. ︵五︶ この場合︑支配会社の有する持分株式資本について︑払込済の程度︑議決権の有無は問題とされない︒b窪巳お8POや. ℃㊤目欝︒. ピ㊤⑳昌qo D螢口畠口の#一pOOB唱㊤巳①曾い帥≦㊤昌α勺同po虹09弩創①α;お鴇.や凱ρ. ○○︼P①⇒菊Φ℃○同甘. 9f℃●ミS ︵ムハ︶. ︵七︶. ︵八︶ もっとも︑非参加的優先株式の保有でも︑会社の経営政策に影響を与えることがありうるとして︑これを排除することに. ︒一・. イギリス会社法上の支配の概念と課税目的よりするそれとを比較するものとして︑国○毎器ざω○日Φ︾巷8富○脇芸oピp毛. は疑念が示されていた︒冒①くざ○ヤ9fやo︒お︒同旨OO≦①き○㌘9fやおρ ︵九︶. 邑p試お800巳冒揖08叶邑﹂ω竃●ビ・菊こお凱ρ窓●台o慕︒. ︵一〇︶ イギリス法上の綜合計算書については︑中村忠・﹁英国会社法のグループ計算規定﹂商経法論叢ニニ巻四号一九六頁以. 下︑蓮井良憲・﹁イギリス企業会計法の一考察﹂政経論叢一〇巻一号一三七頁以下参照︒. やま●. ︵一一︶ この観点から︑現行基準を︑議決権株式の二五パーセント以上の保有という基準に改むぺきであるとの見解も示されて. 甘p匹霧園名o詳冒蚕︒鼠9. いた︒い①<ざ○や9fや○︒ま︒ ︵一二︶. 電﹂禽占云・. ℃や雛占9. 五五︵二二五︶. 8寓ぎ暮$9国くこ窪8什㊤犀窪び90お荘①OO簿bpp鴫い㊤妻OO目目陣ヰ①ρむ9層や蹟凝.なお︑星川・﹁英国会社法. ︵一三︶﹃①爵募園Φ℃○昼℃帥鼻まO● ︵一四︶. 甘ロ江霧菊β○耳一℃震霧.一段占器.. 改正の課題﹂早稲田法学三七巻三・四冊七二頁︒ ︵一五︶. 株式会社 間 の 親 子 関 係 決 定 の 法 的 基 準.

(12) ロ. 論. 説︵酒巻︶. ドイッ法における決定基準. 五六︵二二六︶. 他方︑イギリス法と並んで結合企業について積極的な規整を行ない︑企業結合に伴う弊害に対処する多くの規定を. 設けているのがドイツ法である︒ドイツにあってこの種の規整の沿革は一九三一年に遡るとされているが︑現行法で. ある一九三七年の株式法は︑親子関係の成立を︑法律上独立せる企業が資本参加にもとづきまたはその他直接もしく. は間接に他企業の支配的影響下に立つときと定めている︵一五条二項︶︒イギリス法に比しきわめて抽象的な規定方式. であるが︑ここに支配的影響︵び魯①塞︒冨呂興田島霧ω︶とは︑支配企業の意思が従属企業の行為︑すなわち業務執. 行を決定することであり︑単に優越的影響をもっては足りないと解されており︑しかもかかる親子関係の成立原因は ︵一︶ 一般に法律的であると経済的であるとを問わないとされるので︑その内容的確定は必ずしも容易ではなく︑その意味 では︑それを要件として成立する親子関係も必ずしも明確ではない︑といえる︒. この場合にも︑支配企業の従属企業に対する強力な資本参加︵団9色お琶αq︶にもとづくのが通例であるにしても︑ ︵二︶︵三︶. いかなる程度の資本参加をもって足るか︑結局具体的場合について決する以外にないわけである︒加えて︑一企業が. 他企業に対してその意思を強制しうるときに限られるため︑両企業が偶然相互に株式保有による参加関係を有してい ︵四︶. たとしても︑そこに支配従属関係は成立しない︒他方︑株式の高度分散を基礎に︑少額の資本参加でも支配的影響を. もつことがある︒すなわち︑残余の株式が極度に分散しているとか︑あるいは総会でこれらの株式につき議決権の代 理行使がなされないときなどである︒. 支配従属関係の成立は︑契約︑たとえば営業の賃貸借・経営の委任・経営管理・利益共同関係のような一連のコン.

(13) ︵五︶. ツェルン契約によることもできるし︑定款上他会社の営業指揮に服する義務を負う場合にもみとめられる︒また︑一 ︵六︶. 企業が他企業に対して多額の債務を負いあるいは多額の信用供与をうけている場合︑長期供給契約にもとづく場合. 等︑経済的圧力によっても支配従属関係が成立する︒それゆえ︑資本参加のほかにも諸事情を考慮に入れなければな. らないが︑その他の形式は一般的に資本参加を補充し強化する意義を有するものと解されている︒いずれにせよこの. 関係は︑単に一時的なものであってはならず︑一定期間存続することを要するのである︒. ところで︑従属関係は間接的にも成立する︒したがって︑従属企業はさらに第三企業の支配会社たりうるのであ. り︑その際この孫会社︵国島︒粛8亀8冨3はその親会社の支配会社に従属することになる︒. このように︑株式会社問に支配従属関係の存在がみとめられると︑これらの会社は株式法の意味におけるコンツェ. ルン企業︵国9器旨琶審鰐魯目魯︶となり︑同時にコンツェルンを形成する︒もっとも︑株式法一五条二項にいうコ ︵七︶. ンツェルンと︑同条一項のコンツェルソ概念との相互関係については問題があるが︑ともにコンツェルン企業なる統 一概念に包括され︑これに対して一連の特別規定が適用されることになる︒ ︵八︶. なお︑一九六〇年西ドイッ法務省によって発表された株式法改正政府草案は︑新たに第三編として結合企業を加. え︑多数の新設規定をおいてこれに関する法的規整に一段の進歩を示している︒すなわち︑これを親子関係について. みるに︑現行法上のコンツェルン企業の概念規定をめぐる疑義や争いにかんがみて︑新たに設けられた結合企業. ︵<Rゴ&①まd昇Φ旨魯目窪︶なる上位概念のもとに︑ω支配・従属の関係にある企業︑㈹コンツェルン企業︑⑥相. 五七︵二二七︶. 互参加的企業︑㈲企業契約の契約当事者たる企業の四種を包含せしめ︵草一五条︶︑下位概念の一つである支配従属企 株式会社間の親子関係決定の法的基準.

(14) 論. 説︵酒巻︶. 五八︵二二八︶. 業に関しては︑従属企業とは他の企業︵支配企業︶が直接または間接に支配的影響を及ぼす法的に独立した企業であ. り︵草一六条一項︶︑ある企業が他の企業の持分または議決権の過半数を有する場合には︑前者を支配企業︑後者を従 属企業とみなす︵同二項︶旨を定めている︒. そして︑この一六条にいわゆる支配従属企業のほかにも︑一七条のコンツニルソ企業のうち垂直的結合の関係にあ. るものについて︑また相互的参加企業にあっても︑その間に一方の他方に対する直接・間接の支配的影響が存すると きは︑支配従属関係の成立がみとめられる︵草一七条一項︑一八条二・三項︶︒. しかしながら︑親子会社の計算関係の規整を中心とするイギリス法はもとより︑企業結合に関し相当に詳細な規定. をおくドイツ法でも︑その規整対象は︑従属会社の行為に対する支配会社の代替的責任にまでは及んでいない︒ただ. 右のドイツ法の改正草案では︑ある会社の全株式または株式資本の九五パーセントに相当する部分が他の会社に保有. されるとき︑その会社の株主総会は会社を当該の他会社︵主会社︶に編入︵固品瀞魯旨鑛︶することを決議しえ︵草. 三〇八条︑三〇九条︶︑主会社はこの編入のときから︑それ以前に成立した被編入会社の債務および編入中に生じた被. 編入会社の全債務について︑この会社の債権者に対し連帯債務者としての責任を負う︵草三一〇条︶︑とされたことが 注目される︒. 垢︒ぎ凶畦築OB5豊B訪算一ΦおΦωΦ貫O︾島●一39ω・No︒●噸○○良甲巧頃げ①一鼠︾︾響凶①お①ωΦ葺N︾g山●. ただ︑会社資本の五一パーセントの資本参加があれば通常支配関係を推認しうるし︑七五パーセント以上の資本参加では. 一〇凱ρ㈱蹟︾ロβ●P. ︵一︶. ︵二︶. 国きe富昌出.

(15) 日. 常に支配関係を推認しうべきことになる︒後者の場合には︑厳格多数決の要件を充足するので︑支配会社の従属会社に対す. るいかなる処分も可能となるからであるとされる︒福岡博之・﹁ドイツ株式法のコソツエルソ概念とその問題点﹂経済学季 報一二巻三・四合併号一八一・一八二頁︒. 巻四号三二 頁 以 下 参 照 ︒. ︵三︶ 資本参加の一般的意味とその区分・態様については︑福岡・﹁コンツエルソ支配と局外株主の保護︵二︶﹂青山法学論集四. ︵四︶ ωoげ一品①ま①お窪−のq霧ωo≦跨把距閃江Φ昌徽窃9斜N︾β戸G寄︸㈱蹟匪bヨ・旨∴団pqヨげ8げ臨国弱g置鉾鉾ρψ遷引OO象⇒︑ 譲一浮Φ一目㌍㊤︒鉾O●㈱廣︾口旨.ひ.. 掲論文︵一︶青山法学論集四巻二号三五頁以下に詳細である︒. ︵五︶ いわゆるコノツエルン契約については︑大隅・企業合同法の研究一八四頁以下︑同.変遷論一三〇〜一三一頁︑福岡・前. ︵六︶ ω㊤β巳びPOげ−頃自⑦O犀 9・㊤・○・. ︵七︶ 株式法一五条二項によるコソツエルソの構成要件と︑一項の概念規定との関係については︑福岡.前掲季報一七七〜一入. ○頁︒<鷺閃雲旨げ87国垢o置勲勲ρ一〇〇α一亭≦一臣巴日詰勲曾ρ⑰一q匪ロ旨・ざ○︒∴ωo巨①囎庁震σQ霞わ奏累○譲鴇ご曾勲 ρ㈱一凱︾質参一伊NN︒. ︵八︶ 福岡・前掲季報一八四頁以下︑なお服部・﹁西ドイツの株式法改正事業について﹂企業法研究入五輯一七〜一八頁︒. アメリカ法における決定基準. アメリカでの従属会社形態の利用はきわめて広汎に及んでおり︑その発展の極致に達しているとさえいわれてい. 五九︵二二九︶. る︒それはいずれも経営技術的・生産技術的あるいは金融的理由によるものであったが︑とくにこのような隆盛をも 株式会社問の親子関係決定の法的基準.

(16) 論. 説︵酒巻︶. たらすアメリカに特有な事情の存したことも看過されてはならない︒. 六〇︵二三〇︶. 周知のように︑アメリカでは各州が別個に会社法を制定するため︑たとえばある州で設立された企業が他州にわた. る州際活動を行なう場合には︑それぞれ法規整を異にするところから︑各州で従属会社を設立し︑それらを通じて企. 業活動を行なう方が便宜であった︒同様に︑右の事情は︑ある企業が他州で設立された企業を完全に合併することを. も困難にしており︑ここにも従属会社発生の素地があったのである︒さらに会社の目的に関連する︑いわゆる能力外 ︵一︶. の法理の厳格な適用が︑株式保有を通じての他会社の支配と経営の多角化を招来したことも否めない︒これらが持株 会社︵ぎ姦話8目℃き団︶形態発展の最も基本的な要因であった︑とされるのである︒. もっとも︑現在では︑持株会社制度による企業結合は︑一方では反トラスト法の規整に服するし︑他方では連結財. 務諸表の作成が︑会計実務や課税面から︑また連邦証券法や連邦証券取引所法等の法規整の面からも要求されてい. る︒そして︑財務諸表の連結に際しても持株会社とその従属会社の関係決定に一定の基準が機能することはいうまで もないが︑これはもとより会社法の間題ではない︒. これに反し︑各州会社法で会社間の支配従属関係について直接規定するものは少なく︑この関係は専ら判例法の分 ︵二︶. 野においてとりあげられ︑興味ある論理的な発展をとげている︒しかもそこでは︑従属会社が第三者に対して負う契. 約上あるいは不法行為上の債務に関する親会社の代替的責任に︑問題が集中している︒従属会社のきわめて高度な多 面的利用の反面というべきであろうか︒. ところで︑子会社の債務に関する親会社の代替的責任︑ないしは親子会社間の伝来責任をみとめるにあたっても︑.

(17) 一定の法的基準が機能する︒しかし︑ここでの基準は単に他会社による支配権の存在を確定するだけでは十分ではな. い︒けだし︑親会社と子会社とは︑仮りに前者が後者の全株式を保有し︑両者の経営機関が実質的に同一視しうる場. 合にあっても︑法律上は別個独立の人格者であり︑支配従属関係が存在することのみで︑この両単位の独立性を無視. することをえないからである︒したがって︑両者の独立性にも拘らず責任を代替せしめうる場合がありとすれば︑当. 然その判定の基準は︑支配権の存在を基礎とし︑さらに実質的・経済的な観点より子会社の法的独立性を制限しうべ きものでなければならない︑と思われる︒. これはアメリカの判例法上︑親会社が子会社の行為に対する責任について︑その独立性により絶縁されるための前. 提要件として帰納されてきた子会社の活動基準の︑いわば裏返しの基準とみてよいであろう︒すなわち︑ω子会社は. 独立の会計単位たる実質を備えること︒したがって︑その規模と業種に応じた業務の遂行に伴う経費の支払ならびに. 通常の債務の支払に充てうる資産の裏付を必要とする︒ω親会社と子会社の取引行為は明瞭に分別され︑各会社はそ. れぞれ別個の帳簿組織を有すべきである︒⑬別個の法人としての行為方式が遵守されなければならない︒そこで両者. が取締役と役員を共通にする場合があっても︑取締役会は形式上各会社毎に開催さるべきである︒㈲との両会社を一 ︵三︶ 個の会社と誤認せしめるような表示を回避すべきこと︑等がそれである︒ ︵四︶. それゆえ︑この要件の少なくとも一つ以上が充足されなければ︑親会社と子会社の法主体性は無視され︑子会社の ︵五︶. 債務について︑親会社に責任が課される事態が発生する︒そして︑ここにいう事態とは︑まさに法主体の観念の濫用. 六一︵二三一︶. の場合にほかならない︒いわゆる法人被衣の剥奪ないしは法人格否認︵α醇お㊤巳98趨9緯①需誘8毘な︶の法理 株式会社間の親子関係決定の法的基準.

(18) 論. 説︵酒巻︶. 六二︵二三二︶. が︑親子会社の関係にも適用されることはいうまでもなく︑右の場合はこの法理適用のカテゴリーに属するのであろ ︵六︶. うが︑むしろ法人格の否認というより特定の法律関係について会社背後の支配的人格との﹁人格の融合﹂を意味する. ︵七︶. ︒β凱9叶巴山p臣巨叶①α口筈臣な註跨○まーピ彗9目饗巳8即且oogびω菖p屯ooむ− ℃●い8g︒. のであろう︒アメリカでも︑ ﹁親会社と子会社との融合﹂︵罫巴89冨お暮きαωΩ9菓ρ還︶の表現が用いられてい る︒. ︵一︶評一一窪浮ρoや鼻.. この点については︑須藤茂・﹁米国会社法における子会社の行為と親会社の責任﹂政経論叢︵国学院大学︶一〇巻四号一. ︒ ・脚ピ︒乏︸名●o騨. o壁ぎ霧℃一︒︒ピ㊤ゑ睾αOo暮Φ疹︾零〇三①日ω﹂︒帆伊℃玉︒︒︒ や︒︒一9. ︵二︶. 六一頁以下︒. 一899ρ∴O鉢巴αρoや9fやおN・. 大浜信泉・﹁従属会社の独立性とその限界﹂早稲田法学二八巻五三・. ︵三︶uo夷一霧 き α ω 鼠 昆 ︒ D﹂霧三蝕g坤︒ヨロ筈一一一蔓芸8おげ望琶臼即蔓9壱︒声ぎβ$磯巴⑦ピ睾冒霞昌塾6お. ℃や一潟 五四頁︒. もっとも︑前記の基準の適用にあたっては︑第一の適正な資本化の要件が最も重要であるが︑実際にはその決定が困難な. ものである︒したがって︑判例・学説の関心もこの点に向けられており︑これに関するケースは大体次の三つのカテゴリー. に分類されている︒ω従属会社が名ばかりの僅少な資本をもって設立される場合︒このケースでは従属会社がその存在の出. 発点そのものから︑殆んど資産をもっていないので︑営業活動の資金的援助を必要としているのが常である︒. ⑭従属会社が︑ある程度の資本をもって設立されているが︑企業規模および業種について予期される支出に充てるには充分 でない場合︒.

(19) 鋤右の二つのカテゴリーのいずれかに該当し︑かつ従属会社を親会社の利益追求の手段とする計画があらわな場合︒第一と. に即して決することになろう︵O暮巴αρo︾簿こやおどU呂σq一霧窪αω冨嘗塑○︾o一f℃ヤ6伊田δ︒. それはまた従属会社を親会社の単なる補助者または手段と呼びうる事態である︒O暮巴qρo︾9f℃︾おN︸轟Oo ︒●. b巴−. 第三のカテゴリーに属する事案は確認が容易であるが︑第二のカテゴリーに属するものは必ずしも容易でなく︑具体的事案. ︵四︶. oや鼻こ℃や一揖這q・. たとえばd巳富αω富言ωタ冒牌≦ゆq犀8閑①窪αQ霞暮興日蜜霧津OOこ一台司⑦FNミ︸N綾︵ρΩ国・∪・≦量68︶では︑. 蚕馨一暴︒や簿こ℃●象育u・qαQ一霧㊤呂ω鼠鼻の ︵五︶. この場合を﹁法人は︑ 一般原則として︑これに反対するだけの理由が発見されるまでは一つの法主体とみなされる︒しか. し︑法主体の観念が︑公共の便宜を失わしめ︑不正を正当化し︑詐欺を助長し︑犯罪を擁護するために利用されるときは︑. ︵末川先生古稀・権利の濫用中︶=二二頁︒なお︑松田・﹁コンツエルン関係における株. 法はその法人を人々の集団とみなすであろう﹂という︒ ︵六︶. ︵株式会社法研究︶二〇一〜二〇三頁︒. 西原寛一・﹁会社制度の濫用﹂. 親子関係決定基準の検討. O緯巴αo一〇℃.o陣fやお9. 式会社の自主独立性﹂ ︵七︶. 三. さて︑株式会社間に存在する親子関係について︑適正な法規整を加えるためにはその規整目的に応じた支配関係決. 六三︵二三三︶. 定の基準を必要とするとの立場から︑この基準法定の前提たる支配権の概念内容の確定に関する若干の比較法的概観 を試みた︒ここで︑今一度これらの諸基準を比較検討してみよう︒ 株式会社間の親子関係決定の法的基準.

(20) 論. 説︵酒巻︶. 六四︵二三四︶. まず︑前記のイギリス法において発展せしめられてきた基準を顧みるに︑一九二九年法の従属会社に関する定義で. は︑会社に対する支配を︑原理的な形態で︑当該会社の発行済株式総数の過半数もしくは議決権の過半数の保有に伴. う機能と把握しているが︑他面取締役の過半数の選任権をもその概念規定のうちに加えるところに︑すでに会社支配. 権の本質をとくに経営機関ないしは企業経営の中枢に対する影響力とみる考慮が働いているものと思われる︒そし. て︑この支配権のもとにある会社を従属会社とみなし︑これと相対的な関係に立つ会社を支配会社として︑両者の親 子関係を決定する︒. ﹁他の会社により普通株主総会における議決権の過半数を確保するに足る株式数を保有される会社は⁝. こうした規定方式は︑その後の各国の立法でも概して従われているようである︒たとえば︑一九四二年のイタリア 市民法典は︑. ︵一︶ ⁝被支配会社とみなす﹂︵同法≡二五九条二項前段︶旨を定める︒. もとより︑この基本的方向での基準自体の精密化という命題は︑その後のイギリスにおける一九四八年法︑この度. のジェンキソス委員会の改正勧告でも変ってはいない︒ただ︑改正勧告で︑持分株式資本の過半数保有という現行基. 準の一つを廃止し︑株主たる地位と支配権の存在のみを決定基準とすることとしたのは︑後者に重点がおかれる以. 上︑会社支配をあくまでも実質的に確定しようとする試みであり︑一つの進歩というべきであろう︒ただ︑その適用 にあたって︑既存の基準のもつ明確性が減退したことは否定し難い︒. それに︑かかる実質的アプローチについても間題がある︒たとえば︑カーン・フロイントは︑取締役会の構成の支. 配というも︑この基準が所期の目的を達するか否かは︑要するに取締役という文言の解釈いかんにかかっているとい.

(21) う︒すなわち︑従属会社の株主総会によって取締役に選任されなくとも︑現実に当該会社の経営政策を支配し︑取締. 役会そのものがその者の道具である場合もありうるわけである︒そこで従来の理解に反するとしても︑会社の経営な ︵二︶. いし経営政策を有効に決定しうる者は︑当該規定の意味における取締役と解すべきではないか︑さらに進めて株式保. 有の形式的要件を削除すべきではないか︑と主張するのである︒この指摘はするどい︒しかも︑もともとコーエン委. 員会の勧告に向けられた批判であったが︑これを法文化した一九四八年法にも︑さらにはこれをうけつぐこの度の改. 正勧告にも妥当しよう︒たしかに実質的な支配権の存在に基準を求めるのであれば︑此処まで進まなければなるま. い︒けだし︑支配従属関係ひいてはコソツェルン関係にある結合企業について特殊の法規整が要請されるのは︑まさ. にかかる企業が支配従属ないしはコンツェルンといった特殊関係にあること自体が問題とされるためであり︑したが. って支配の形式が法的であると事実上のものであるとを問うべきでない︑と考えられるからである︒ ︵三︶. しかし︑この方向での確実性を伴う基準設定はまた︑きわめて難しい︒多くは︑実質的な精密化がはかられるほ. ど︑ドイツ法におけると同様︑一般的適用にあたって不明確性が増大することを避け難い︒. ともかくイギリス法が︑数度の改正を通じて︑親子関係決定基準の重点を︑株式の保有とともに取締役の過半数を ︵四︶. 選任・解任しうる力を有するか否かにおいて︑支配権の本質を経営ないしは経営機関に対する影響力あるいは支配力 ︵五︶. としてきていることは︑アメリヵ会社法においても︑株式の支配的部分の保有と︑実質的に同一視しうる経営機関の. 存在とを︑親子関係の不変的要素としてあげていることと︑軌を一にするものと考えられる︒そしてこれはまた表現. 六五︵二三五︶. と程度の差こそあれ︑ドイッ法上のメルクマールとして規定される支配的影響ともさして異ならないと解される︒要 株式会社闇の親子関係決定の法的基準.

(22) 論. 説︵酒巻︶. 六六︵二三六︶. するに親子関係決定の法的基準の重点は︑いずれの法制にあっても︑ほぼ同一の方向において把握されてきており︑. このことはわが法制にこの基準を採り入れるにあたって考慮されなければならない事柄であろう︒最早や株式保有関. 係のみによる︑というような単純な基準によることは妥当ではないと考えられるのである︒. 次いで︑これらの一般的基準と︑親子会社間に課される代替的責任に関する個別的基準とを比較してみよう︒. いうまでもなく︑株式会社間に支配従属の関係が設定されると︑これらの企業は法律的にはそれぞれ独立性を有す. るとしても︑経済上は単一体を構成し︑経営に関する統一的指揮系列のもとに立つことになる︒前述した親子関係決. 定の法的基準は︑ともにその法主体性の背後にひそむ経済的単一体性に着目し︑経済的実態に即した法的規整を招来 する点で︑いずれも衡平法的見地に立脚するものといえる︒. しかし︑第一の︑支配権の存在の確定という基準からもたらされる法的規整︑たとえば綜合計算書ないしは連結財. 務諸表の作成の強制を例にとっても︑それはあくまでも各個の会社毎に作成される財務諸表について補助的な機能を. 営むにすぎないことが︑銘記されなければならない︒換言すれば︑結合企業を構成する各個の会社の財政状態を正確. に把握しうるために提供される︑当該の経済的単一体に関する資料として理解されている︒ここに連結財務諸表の機. 能的限界が存するのであり︑また逆にこの限りにおいてこの基準適用の目的は達せられるのである︒. これに対し︑第二の基準は︑支配権の存在の確定のみにとどまらず︑子会社の行為を実質的に検討し︑親会社が子. 会社を指揮し利用しているという現実を認識したうえで︑これをも基準に付加する点で︑各個の会社の法主体性は経. 済的単一体性の背後に退き︑経済的一体性が第一次的な地位を占めるにいたる︒法的側面よりみれば︑まさに親会社.

(23) と子会社との人格の融合ないし合一であり︑これらの企業の経済的一体性に相当する法律的単一性の承認が結果され. る︒したがって︑この基準の適用をみる事態において︑親会社により子会社に対して行使された支配権は︑その行使. の態様から︑大陸法的思惟に従えば︑支配権の濫用の事例とも解されようし︑また英米法的な思惟よりすれば︑親会. 社の責任事由たる支配として︑株式の保有にもとづく通常の支配権とは異質のものとも考えられよう︒けだし︑それ. は︑親会社自体の直接的な行為を意味するからでもある︒ここに子会社の債務が親会社の責任に代替せしめられる法 律的論拠が成立する︒. 均しく︑親子関係決定の基準といいながら︑両者がその内容を異にするのは︑前者が企業の結合関係をできる限り. 詳細に公示して︑局外株主ならびに社債権者という投資者の保護をはからんとする立場から設定されたものであるの. 福岡・﹁イタリア株式会社法におけるコンツエルン関係規定と株式相互引受禁止について﹂青山法学論集三巻一号八七. に対し︑後者は第三者の直接的・個別的な救済を意図するものであり︑基準設定の法目的を異にするゆえにほかなら ない︒. ︵一︶. 頁︒なお︑同・﹁イタリア株式会社法における﹃被支配会社︵従属会社︶﹄について﹂同上三巻二号一八五〜一八六頁参照︒ 民ρげ甲閃おq昌鼻oやo津こb℃●鵠OI宝O●. 株式会社 間 の 親 子 関 係 決 定 の 法 的 基 準. 六七︵二三七︶. いるのは︑会社支配権の本体を議決権の保有に伴う機能と解する伝統的立場を持しイ︑いるからであろう︒そしてこれは多く. イギリス法が︑実質的なアプ戸ーチの方向に進みながら︑依然株式の保有という形式的要件を切り離しえないものとして. ○○≦90や鼻こや這一●. ((( 四三二 ))).

(24) 論. 説︵酒巻︶. ︒・. 六八︵二三八︶. の場合に妥当する︒個別的には当該会社の企業規模なり株式の分散度に応じた︑ 株式の有効的支配の比率が︑この基準から. O緯巴αρoや9fや蕊o︒引﹈W巴一p馨ぎρ○や9f︾80. 導かれることになろう︒ ︵五︶.

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