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検討した.溶接サイズは,板厚が大きくなるに伴い

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第64回年次学術講演会(平成21年9月). Ⅰ‑165. 荷重伝達型十字溶接継手の疲労き裂発生点に及ぼす未溶着寸法の影響 岐阜大学. 学生会員 ○荒川 慎平. 岐阜大学 1. はじめに. 正会員. 木下 幸治. 検討した.溶接サイズは,板厚が大きくなるに伴い. 鋼構造物の溶接継手において,施工不良により未. 相似的に大きくなると考えられる.しかし,継手が. 溶着部が残り,それを起点として疲労き裂が発生す. 完全溶込み溶接の場合,のど断面は継手の板厚とな. 1). る場合がある .未溶着部を起点とした疲労き裂は. る.従って,のど断面を確保するために溶接サイズ. 継手表面に現れるまでに発見することが困難である.. を大きくする必要がないため,不等脚溶接となる場. そのため,どの程度の未溶着部が存在する場合にそ. 合が多い.そこで,溶接サイズを等脚で 7mm,17mm. れを起点とした疲労き裂が発生するか把握しておく. とした場合,および板厚 17mm に対して主板側の脚. ことが必要である.. 長を s=t,中板側の脚長を主板側の脚長 s=t/2 と仮定. 本研究では荷重伝達型十字溶接継手を対象に疲労. して不等脚溶接をした場合について検討した.. き裂発生点に及ぼす未溶着寸法の影響を明らかにす ることを目的とし, 局部応力評価手法である Effective. 4. 解析結果. Notch Stress 用いた FEM 解析を実施した.. 解析結果として図-3 に最大主応力分布図の一例を 示す.本研究では,図-3 に示す溶接ルートに発生す る最大主応力の最大値 σroot と溶接止端に発生する最. 2. Effective Notch Stress Effective Notch Stress とは,線形弾性体を仮定して 得られたノッチの応力である.溶接止端・溶接ルー. 大主応力の最大値 σtoe の比の σroot/σtoe が 1 を上回る場 合に溶接ルートから疲労き裂が発生するとした.. トのノッチを 0.5~1.0mm の仮想的な半径の円弧と. t. 仮定し,円弧周辺に発生する応力を用いることで, き裂の発生点・進展方向を評価できる 2).本研究で. s. 載荷方向. は仮想円弧の半径を 1.0mm とし,円弧周辺に発生す. 載荷方向. t. h. る最大主応力を用いた.. t :板厚 h :未溶着寸法 s :溶接サイズ. s 3. FEM 解析. 図-1 解析対象. 図-1 に解析対象を示す. 図-2 に要素分割例を示す. 解析には汎用有限要素解析プログラム DIANA を用. 仮想円弧. いて,平面ひずみ条件を仮定して解析を行った.解. r=1.0mm. 析モデルはモデルの対称性を考慮し 1/4 モデルとし. 0.05mm. た.荷重はすべてのモデルにおいて公称応力が等し. r=1.0mm 0.05mm. くなるように与えた.要素の最小寸法はノッチ周辺 で 0.05mm 程度とした. 解析のパラメータは図-1 に示す未溶着寸法,板厚 および溶接サイズとした.未溶着寸法は,未溶着寸 法 h と板厚 t との比 h/t が 0.1 程度から 1.0 の範囲を. 図-2 要素分割例. 検討した.板厚は,9mm,17mm,34mm,75mm を キーワード. エフェクティブノッチストレス,ルートき裂,荷重伝達型十字溶接継手. 連絡先. 〒501-1193 岐阜県岐阜市柳戸 1-1 岐阜大学工学部. ‑329‑. TEL058-293-2424.

(2) 土木学会第64回年次学術講演会(平成21年9月). Ⅰ‑165. σtoe. σroot. 板厚(mm). 135. 89.4 43.6. 板厚(mm). 図-3 最大主応力分布図. 80 80 70 70 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0. -2.5 (MPa). 80 80 70 70 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 00. 1.9倍. σtoe. σroot 3.4倍. 00. 100 150 200 250 100 150 200 250 最大主応力(MPa) 図-5 s=7mm,h/t=0.5 の板厚と最大主応力の関係. s=7mm. 50 50. 接サイズ 7mm の時の hroot/t の 1.1 倍程度であり,板. 不等脚溶接. 厚と溶接サイズが等しい s=t=17mm と比較すると溶. s=17mm. 接サイズによる影響が非常に小さいことがわかる.. 2.5倍. 従って,板厚が大きくなるに伴い相似的に溶接サイ ズが大きくなるが,不等脚溶接となるために溶接サ. 1.1倍 00. 0.1 0.1. 0.2 0.3 0.4 0.2 0.3 0.4 hroot /t 図-4 板厚と hroot/t の関係. イズによる影響は小さいと言える. 0.5 0.5. 0.6. 5. 結論 本研究では,荷重伝達型十字溶接継手を対象に疲. 解析結果を σroot/σtoe と h/t で整理し,σroot/σtoe がちょう. 労き裂発生点に及ぼす未溶着部の影響を明らかにす. ど 1 を上回る時の未溶着寸法 hroot と板厚 t との比. ることを目的とし,Effective Notch Stress 用いた FEM. hroot/t を求めた.板厚 17mm,溶接サイズ 7mm の解析. 解析を実施した.本研究で得られた結論を以下に示. の結果,hroot/t は 0.19 程度であり,板厚に対して 2 割. す.. 程度の未溶着が存在すると溶接ルートからき裂が発. 1) 未溶着部の影響は,板厚が厚くなるに伴い厳し. 生する可能性が高いことがわかった.この hroot に対. くなる. 板厚 17mm では板厚に対して 2 割程度,. する各パラメータの影響を検討した.. 板厚 34mm 以上では板厚に対して 1 割程度の未. 図-4 に板厚と hroot/t の関係で整理した各解析結果. 溶着部が存在すると溶接ルートからき裂が発生. を示す.図-5 に溶接サイズ 7mm,h/t=0.5 の時の板. する可能性が高い.. 厚と σroot および σtoe の関係を示す.図-4 より板厚が. 2) 溶接サイズが大きくなることによる溶接ルート. 厚くなるに伴い,hroot/t が小さくなった.これは,図. からのき裂発生の抑制効果は,溶接サイズが等. -5 に示すように板厚が大きくなるに伴い σroot の方が. 脚で大きくなる場合に期待できるが,不等脚溶. σtoe より応力集中の増加する割合が大きくなるため. 接となる場合には期待できない.. であり,未溶着部の影響は板厚が厚くなるに伴い厳. 参考文献. しくなると言える.. 1) 森河久,下里哲弘,三木千壽,市川篤司:箱断. 溶接サイズの影響については,図-4 より溶接サイ. 面柱を有する鋼製橋脚に発生した疲労損傷の調査と. ズが 7mm から 17mm に大きくなるに従い hroot/t は大. 応急対策,土木学会論文集,No.703/I-59,. きくなるが,板厚が大きい場合では hroot/t が大きくな. pp.177-183,2002.4. る程度が小さかった.これは,溶接サイズが大きく. 2) Hobbacher, A. : Recommendations for fatigue design. なることで溶接ルートの応力集中が低減するためと. of welded joints and components, IIW document. 考えられるが,板厚が大きい場合では溶接サイズと. XⅢ-1965-03/XV-1127-03, International Institute of. 板厚の比が小さいためにその効果が小さかったと考. Welding 2003.. えられる.溶接を不等脚溶接(主板側脚長 s=t,中板 側脚長 s=t/2)とした場合の hroot/t は,図-4 より,溶. ‑330‑.

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参照

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