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43 騒音 新ごみ処理施設建設に伴う生活環境影響調査書/寝屋川市ホームページ

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(1)

4-3

騒音

4-3-1

現況調査

(1)既存資料調査

寝屋川市では、平成23年度に環境騒音測定を24地点で実施している。これらのうち、建

設予定地周辺における測定結果を表4-3-1に、測定地点を図4-3-1に示す。

各地点における昼間の等価騒音レベル(LAeq)は36dB~49dB、夜間の等価騒音レベルは

39dB~45dBであり、昼間、夜間ともに環境基準に適合している。

表4-3-1 環境騒音測定結果(平成23年度)

№ 測定地点

用途地域 測定期間

昼間

夜間

騒音レベル 騒音レベル

LAeq LA05 LA50 LA95 LAeq LA05 LA50 LA95

1 寝屋川公園1981 B 調整区域 9月8日 49 51 48 45 ○ 45 49 45 43 ○

2 打上新町17-28 B 第一種住居 9月8日 40 42 39 36 ○ 39 43 39 37 ○

3 高宮あさひ丘49-2 B 第一種住居 9月13日 39 41 38 37 ○ 40 42 40 39 ○

4 太秦東が丘12-1 A 第一種低層 9月13日 36 39 36 34 ○ 45 48 44 35 ○

5 宇谷町5 B 第一種住居 9月29日 46 49 44 41 ○ 43 47 42 39 ○

出典:「ねやがわしの環境 平成24年度版」(平成25年3月、寝屋川市)

(2)

図4-3-1 環境騒音測定地点(平成23年度) No.5

No.1

No.4

No.3

No.2

■ :環境騒音調査地点

(3)

(2)現地調査

① 調査内容

騒音に係る現地調査の内容を表4-3-2に、現地調査地点の位置を図4-3-2に示す。

表4-3-2 騒音に係る現地調査の内容

調査事項 調査項目 調査方法 調査地点 調査時期

騒音

環境騒音

JIS Z8731「 環 境 騒 音 の 表 示 ・ 測 定 方 法 」 等に定める 方法

2地点

・宇谷小学 校

・太秦東が丘第6ちびっこ

老人憩いの広場

平日調査

平成25年2月8日(金)

0時~24時

休日調査

平成25年2月3日(日)

0時~24時

建 設 予 定 地 の 騒音

2地点

・敷地境界 北側 ・敷地境界 西側

道路交通騒 音 2地点

・宇谷小学 校 ・太秦2号 公園 交通量 調査員によ る計数

注)建設予定地の騒音の調査地点は、敷地境界に道路が面しているため、自動車走行音は除外して測定結果の整理

(4)

図4-3-2 騒音の現地調査地点

寝屋川市立 宇谷小学校

太秦2号公園

:環境騒音調査地点(2地点)

:建設予定地の騒音調査地点(2地点)

:道路交通騒音・交通量調査地点(2地点)

太秦 東が 丘第 6ち びっ こ 老人憩いの 広場

敷地境界北側

(5)

② 調査結果

ア 環境騒音

環境騒音の調査結果を表4-3-3に示す。

環境基準は、両地点ともに昼間55dB、夜間45dBであり、平日、休日ともに全ての時間区

分で環境基準を下回った。

表4-3-3 環境騒音調査結果(等価騒音レベルLAeq

単位:dB

調査地点 時間区分 平日 休日 環境基準

宇谷小学校

昼間(6~22時) 52 50 55 夜間(22~6時) 42 40 45 太 秦 東 が 丘 第 6 ち び っ こ

老人憩いの 広場

昼間(6~22時) 50 49 55 夜間(22~6時) 42 41 45

注)調査日:平日 平成25年2月8日(金)、休日 平成25年2月3日(日)

環境基準:宇谷小学校は「都市計画法」の用途地域が第一種住居地域であることから環境基準の類型

はB地域、太秦東が丘第6ちびっこ老人憩いの広場は、用途地域が第一種低層住居専用地

(6)

イ 建設予定地の騒音

建設予定地の騒音の調査結果を表4-3-4に示す。

規制基準は、両地点ともに朝60dB、昼間65dB、夕60dB、夜間55dBであり、平日、休日と もに全ての時間帯で規制基準を下回った。

平日と休日を比較すると、昼間の時間区分平均値では平日の方が、休日よりも2~3dB高

い値であった。

北側と西側を比較すると、休日の昼間の11時以外は、両地点で同じ値か西側の方が高い

値であった。特に夜間については、西側では現焼却施設の稼働 音により、時間区分平均値

では、北側よりも9~10dB高い値であった。平日の昼間は、北側では破砕施設や場内作業

音により時間区分平均値で55dB、西側では57dBであった。

表4-3-4 建設予定地の騒音調査結果(LA5

注)調査日:平日 平成25年2月8日(金)、休日 平成25年2月3日(日)

規制基準:建設予定地を含む現クリーンセンターは、「都市計画法」の用途地域が準工業地域である

ことから、「騒音規制法」及び「大阪府生活環境の保全等に関する条例」の第三種区域の

規制基準である。

単位:dB

敷地境界北側敷地境界西側 敷地境界北側敷地境界西側

43 53 44 54

44 54 44 54

46 53 41 54

44 53 43 53

44 55 42 53

47 54 41 53

48 54 43 53

52 55 50 55

55 56 54 54

56 56 51 54

58 59 52 53

56 57 53 52

53 55 50 54

55 57 52 58

55 57 51 54

56 57 52 56

55 57 52 58

52 58 52 56

52 55 50 54

51 53 51 53

48 55 50 53

49 55 44 53

45 54 44 52

45 54 44 53

50 55 47 54 60

55 57 52 55 65

50 54 50 53 60

45 54 43 53 55

昼間

夜間

時間帯 時間

区分

平日 休日

規制基準

夜間

夕 夜間 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 朝 昼間 時間区分

平均値

55 55

60

65

(7)

ウ 道路交通騒音

道路交通騒音の調査結果を表4-3-5に示す。

環境基準は、両地点ともに昼間65dB、夜間60dBであり、宇谷小学校では平日、休日とも

に昼間の時間区分で環境基準を上回った。

表4-3-5 道路交通騒音調査結果(等価騒音レベルLAeq

単位:dB

調査地点 時間区分 平日 休日 環境基準

宇谷小学校

昼間(6~22時) 68 66 65 夜間(22~6時) 60 59 60 太秦2号公 園

昼間(6~22時) 65 63 65 夜間(22~6時) 57 57 60

注)調査日:平日 平成25年2月8日(金)、休日 平成25年2月3日(日)

環境基準:宇谷小学校及び太秦2号公園は「都市計画法」の用途地域が第一種住居地域であ

(8)

エ 交通量

交通量の調査結果を表4-3-6に、道路断面図を図4-3-3に示す。

平日交通量は、宇谷小学校では5,910台、大型車混入率は10.4%、太秦2号公園では、そ

れぞれ、8,154台、6.4%であり、交通量は太秦2号公園が多く、大型車混入率は宇谷小学

校が高い値であった。ごみ収集車等は、宇谷小学校では218台、太秦2号公園では129台で

あった。

休日交通量は、宇谷小学校では4,967台、大型車混入率は3.8%、太秦2号公園では、そ

れぞれ、7,281台、1.1%であり、交通量は太秦2号公園が多く、大型車混入率は宇谷小学

校が高い値であった。ごみ収集車等は、宇谷小学校では9台、太秦2号公園では4台であっ

た。

両地点ともに、休日よりも平日の方が約1,000台交通量が多く、大型車混入率も平日の

方が高い結果であった。

表4-3-6 交通量調査結果(24時間交通量)

調査地点 方 向

平日 休日

自動車類 交通量

(台/日)

大型車 混入率

(%)

ごみ 収集車等

(台/日)

自動車類 交通量

(台/日)

大型車 混入率

(%)

ごみ 収集車等

(台/日)

宇谷小学校

南行き 2,624 10.3 108 2,107 3.8 5

北行き 3,286 10.5 110 2,860 3.8 4

断 面 5,910 10.4 218 4,967 3.8 9

太秦2号公 園

西行き 3,392 6.0 59 3,123 1.0 2

東行き 4,762 6.8 70 4,158 1.2 2

断 面 8,154 6.4 129 7,281 1.1 4

注)調査日:平日 平成25年2月8日(金)、休日 平成25年2月3日(日)

ごみ収集車等の交通量は「自動車類交通量」の内数である。

(9)

単位 :mm

S=1:100

【宇谷小学校】

単 位:mm

S=1:100

【太秦2号公園】

図4-3-3 道路断面図

11,050

1,900

500

3,000

3,000

500

2,150

騒音マイクロホン

H=1.2m ●

南行き車線

路肩 歩道

路肩

歩道 北行き車線

11,200

2,800

2,800

2,800

2,800

騒音マイクロホン

H=1.2m

西行き車線 東行き車線

(10)

4-3-2

施設の稼働に伴う騒音の予測及び影響の分析

(1)予測項目

予測項目は、新焼却施設の稼働に伴う騒音レベルとした。

(2)予測地点

予測地点は、建設予定地の敷地境界及び周辺の住宅等が立地する地点とした。予測高さ

は地上1.2mとした。

(3)予測方法

① 予測式

新焼却施設の稼働に伴い発生する騒音レベルの予測は、「ごみ焼却施設環境アセスメン

トマニュアル」(昭和61年、社団法人全国都市清掃会議編)に基づき、音の伝搬理論式

(点音源及び面音源からの距離減衰式)による予測式とした。

予測式は、音源が室内にあることから、室内音源の外壁への吸音率、透過損失を考慮し

た上で、壁面を壁面から予測点までの距離に対して十分小さく分割した後、その中心に分

割面を代表する点音源を配置して、そこから予測点までの伝搬計算を行った。 なお、一部

の屋外音源については一般的な距離減衰式を用いて計算を行った。

[室内騒音レベルの算出]

)

4

4

(

log

10

10 2

) (

R

r

Q

L

L

in

=

W

+

+

π

ここで、

) in (

L

W

L

Q

r

R

:室内の騒 音レベル(dB) :音源のパ ワーレベ ル(dB)

:音源の方 向係数。 一般の場 合(床上に 音源があ る場合)Q=2である。 :音源から の距離(m)

:室定数(㎡)

α

α

− = 1 S R

S

α

(11)

建物内の複数の音源は次式により合成した。





=

= n i / Lwi W

log

L

1 10

10

10

ここで、 Wi

L

:音源iに 対する受 音点の騒 音レベル(dB)

[建物外壁面における騒音レベル]

F

TL

L

L

(out)

=

(in)

6

+

10

log

ここで、

) out (

L

TL

F

:分割した 外壁面の パワーレ ベル(dB) :外壁の透 過損失(dB)

:分割した 外壁の面 積(㎡)

[予測点における騒音レベルの算出]

=

=

m i L A i

L

1 10

10

log

10

ここで、 A

L

i

L

:予測点に おける騒 音レベル(dB)

:外壁面に 配置したi番目の 点音源から の騒音レ ベル(dB)

(i=1,2,...,m m: 外壁面に 配置した点 音源の数 )

i d i out

i

L

r

L

L

=

( )

8

20

log

+

,

i

r

i , d

L

:i番目の点 音源から 予測点 までの距離(m)

:i番目の点 音源から 予測点 までの回折 減衰によ る補正量(dB)

[等価騒音レベルの予測式]

T

t

L

L

Aeq,T

=

A

+

10

log

10

ここで、

T , Aeq

L

T

t

:予測地点 における 等価騒音 レベル(dB) :評価時間(s)

(12)

② 予測条件

ア 騒音レベルの設定

騒音発生源となる設備機器の種類及び騒音レベルは、表4-3-7に示すとおりである。こ

れらの機器が全て同時に、24時間稼働するものとした。周波数については、複数の音源を

合成するため、代表周波数として500Hzに設定した。

表4-3-7 新焼却施設の設備機器の種類及び発生騒音レベル

注)設置場所は低圧蒸気復水器と冷却塔は建物南面の屋外、

その他は全て屋内に配置した。

機器名称 台数

騒音レベル (dB)

距離 (m)

押込送風機 2 90 1.0

二次送風機 2 91 1.0

ストーカ油圧装置 2 88 1.0

ボイラ給水ポンプ 2 90 1.0

脱気器給水ポンプ 2 90 1.0

機器冷却水ポンプ 2 90 1.0

減温水噴霧ポンプ 2 85 1.0

蒸気タービン 1 94 1.0

蒸気タービン発電機 1 85 1.0

潤滑油装置 1 84 1.0

給水設備ポンプ類 1 80 1.0

排水処理ポンプ類 1 82 1.0

攪拌ブロア 1 88 1.0

排気ファン 1 84 1.0

混練機 1 87 1.0

灰クレーン 1 95 1.0

灰出しコンベヤ 2 84 1.0

雑用空気圧縮機 1 70 1.5

排ガス処理用空気圧縮機 1 63 1.5

計装用空気圧縮機 1 63 1.5

低圧蒸気復水器 1 95 1.0

タービンバイパス減温減圧装置 1 95 1.0

誘引通風機 2 97 1.0

白煙防止用送風機 2 94 1.0

ごみクレーン 2 99 1.0

(13)

イ 発生源の配置

騒音源の位置を図4-3-4に示す。建物内の騒音源については、室内音源の外壁への吸音

率、透過損失を考慮した上で、建物外壁面全体に点音源を配置した。

図4-3-4 騒音発生源の位置

ウ 壁面の透過損失及び吸音率の設定

新焼却施設の外壁等の透過損失及び吸音率を表4-3-8に示す。

屋外の機器については、グラスウールボードで外周を囲むものと想定 した。

表4-3-8 外壁等の透過損失及び吸音率

材料 項目 125Hz 250Hz 500Hz 1kHz 2kHz 4kHz

コンクリー ト

吸音率 0.01 0.02 0.02 0.02 0.03 0.04

透過損失(dB) 35 40 49 55 60 65

グラスウー ル ボード

吸音率 0.15 0.40 0.70 0.85 0.90 0.95

透過損失(dB) 21 26 35 38 45 37

注)コンクリートは150mm、グラスウールボードは40mmを想定した。

出典:建築・環境音響学(1996年3月、共立出版)

新焼却施設

0 20 40m

Scal e 1: 1, 000

(14)

(4)予測結果

新焼却施設の稼働に伴い発生する騒音の予測結果を表4-3-9と表4-3-10に、騒音レベル

(寄与騒音)の分布を図4-3-5に示す。

建設予定地の敷地境界では、新焼却施設の稼働に伴い発生する騒音の予測結果(LA5)は全

ての時間帯で51dBと予測される。

周辺の住宅位置では、現況騒音と寄与騒音を合成した予測結果(LAeq)は、北西側住宅と

西側住宅では昼間50~52dB、夜間42dBであり、現況騒音からの増加レベルは0dBと予測さ れる。

表4-3-9 新焼却施設の稼働に伴う騒音の予測結果(敷地境界:LA5)

単位:dB

予測地点 時間区分 予測結果(LA5) 規制基準

建設予定地 の 敷地境界 (最大地点 )

朝(6~8時) 51 60 昼間(8~18時) 51 65 夕(18~21時) 51 60 夜間(21~6時) 51 55

注)規制基準:建設予定地を含む現クリーンセンターは、「都市計画法」の用途地域が準工業地 域であることから、「騒音規制法」及び「大阪府生活環境の保全等に関する条例」の第三種区 域の規制基準である。

表4-3-10 新焼却施設の稼働に伴う騒音の予測結果(住宅位置:LAeq)

単位:dB

予測地点 時間区分

等価騒音レ ベル(LAeq

環境基準 現況騒音 寄与騒音

予測結果

(合成値)

増加レベル

北西側住宅

昼間(6~22時) 52 30未満 52 0 55 夜間(22~6時) 42 30未満 42 0 45 西側住宅

昼間(6~22時) 50 30未満 50 0 55 夜間(22~6時) 42 30未満 42 0 45

注)1.現況騒音は、北西側住宅は「宇谷小学校」、西側住宅は「太秦東が丘第6ちびっこ老人憩いの広場」におけ

る平日の測定結果である。

2.環境基準:北西側住宅は「都市計画法」の用途地域が第一種住居地域で、西側住宅は用途地域の指定がない

(15)

図4-3-5 新焼却施設の稼働に伴う騒音の予測結果(寄与騒音) 敷地境界の最大地点

西側住宅

北西側住宅

(16)

(5)影響の分析

① 影響の分析方法

影響の分析は、予測の結果を踏まえ、新焼却施設の稼働による騒音の影響が実行可能な

範囲内で回避され、または低減されているものであるか否かについて検討した。また、生

活環境の保全上の目標と予測結果を対比して、その整合性を検討した。

② 影響の分析結果

ア 影響の回避または低減に係る分析

新焼却施設の稼働による騒音の影響については、次のとおり環境保全措置を実施するこ

とから、実行可能な範囲内で低減できる。

【新焼却施設の稼働による騒音に係る環境保全措置】

・機器設備類は原則として建屋内に配置する。

・騒音 が著し い機 器設 備 類につ いては 、で きる だ け低騒 音型の 機器 を採 用 すると ともに、

吸音材や消音装置等を設置する。

・設備機器の使用にあたっては、点検・補修等の維持管理を適切に行う。

イ 生活環境の保全上の目標との整合性

新焼却施設の稼働による騒音の生活環境の保全上の目標は、敷地境界では「騒音規制法

及び大阪府生活環境の保全等に関する条例に基づく規制基準」、周辺の住宅等の位置では

「騒音に係る環境基準」とした。

予測結果との比較は表4-3-11及び表4-3-12に示すとおり、建設予定地の敷地境界におけ

(17)

表4-3-11 新焼却施設の稼働に伴う騒音の生活環境の保全上の目標との比較(敷地境界:LA5)

単位:dB

予測地点 時間区分 予測結果(LA5

生活環境の 保全上 の目標

建設予定地 の 敷地境界 (最大地点 )

朝(6~8時) 51 60 昼間(8~18時) 51 65 夕(18~21時) 51 60 夜間(21~6時) 51 55

表4-3-12 新焼却施設の稼働に伴う騒音の生活環境の保全上の目標との比較(住宅位置:LAeq)

単位:dB

予測地点 時間区分 予測結果(LAeq

生活環境の 保全上 の目標 北西側住宅

昼間(6~22時) 52 55 夜間(22~6時) 42 45 西側住宅

(18)

4-3-3

ごみ収集車等の走行に伴う騒音の予測及び影響の分析

(1)予測項目

予測項目は、ごみ収集車等の走行に伴う道路交通騒音レベル(LAeq)とした。

(2)予測地点

新焼却施設は、現クリーンセンターの敷地内に計画していることから、ごみ収集車等の

走行ルートは現況と変わらないと想定し、図4-3-6に示すとおりとした。予測地点は、ご

み収集車等の主要走行ルートの沿道で、住宅等が立地する地点として、現地調査を実施し

た「宇谷小学校」及び「太秦2号公園」の2地点とした。

図4-3-6 ごみ収集車両等の主要走行ルート及び予測地点

北側から搬入するルート

南側から搬入するルート

予測地点

(宇谷小学校)

予測地点

(太秦2号公園)

(19)

(3)予測方法

① 予測式

道路交通騒音レベルの予測式は、以下に示す日本音響学会のASJ RTN-Model 2008を用い

た。等価騒音レベル(LAeq) は、次に示すようにユニットパターンの時間積分値に、対象

とする1時間あたりの交通量を乗じ、これを時間平均することにより求めた。

【予測の基本式】

)

10

log

35

.

6

3600

10

(

log

10

10 /10

=

+

10

=

N

L

N

L

Aeq LAE AE

10

log

(

1

10

/10

)

0 10 ,

=

i i L AE

t

T

L

Ai

ここで、 AE

L

N

i

l

i

V

:等価騒音 レベル(dB)

:単発騒音 暴露レベ ル(ユニットパターンの時間 積分値を レベル表 示した値:dB) :交通量( 台/h)

:i番目の 音源点か らのA特 性音圧レベ ルの時間 的変化

T

0

=

1

s

(基準の時間) 、

i i i

l

V

t

=

/

(s)

:i番目の 区間の長 さ(m)

:i番目の 区間にお ける自動 車の走行速 度(m/s)

【伝播計算の基本式】

a g d WA

A

L

r

L

L

L

L

=

8

20

log

10

+

+

+

ここで、 A

L

WA

L

r

:A特性音圧 レベル(dB)

:自動車走 行騒音のA特性音 響パワーレ ベル(dB) :音源点か ら予測地 点までの 距離(m)

:回折に伴 う減衰に 関する補 正量(=0dB) :地表面効 果による 減衰に関 する補正量 (=0dB) :空気の音 響吸収に よる減衰 に関する補 正量(=0dB)

【A特性音響パワーレベル】

自動車1台から発生する騒音(A特性音響パワーレベル)は、表4-3-13に示す式を用いて

算出した。

表4-3-13 A特性音響パワーレベル算定式

車種分類

定常走行区 間

(40km/h≦V ≦140km/h) 大型車類 L

WA=53.2+30log

10V 小型車類 L

WA=46.7+30log

10V

二輪車 L

WA=49.6+30log

10V

注)V:平均走行速度(km/h)

(20)

② 将来の道路交通騒音レベルの計算式

ごみ収集車等の交通量については、次項のとおり、将来のごみ搬入量の減少に伴い、交

通量も減少すると見込まれる。このため、以下の式により、将来のごみ収集車等の減少分

を考慮することとした。

29 24

*

eq H H

A

Aeq

L

L

L

L

=

+

(

)

(

LAeq,R/10 LAeq,H24/10 LAeq,R

)

10

H24

=

10

log

10

+

10

/10

L

(

)

(

LAeq,R/10 LAeq,H29/10 LAeq,R

)

10

H29

=

10

log

10

+

10

/10

L

ここで、 Aeq

L

* Aeq

L

24 H

L

29 H

L

R , Aeq

L

24 H , Aeq

L

29 H , Aeq

L

:将来の等 価騒音レ ベル(dB) :現況の等 価騒音レ ベル(dB)

:現況の交 通量によ るごみ収 集車等の寄 与レベル (dB) :将来の交 通量によ るごみ収 集車等の寄 与レベル (dB) :一般車両 による等 価騒音レ ベル(dB)

:現況のご み収集車 等の交通 量による等 価騒音レ ベル(dB) :将来のご み収集車 等の交通 量による等 価騒音レ ベル(dB)

③ 予測条件

ア ごみ収集車等の交通量

新焼却施設供用後におけるごみ収集車等の交通量は、図4-3-7に示す考え方により算出

した。

現況のごみ収集車等の交通量は、平成25年2月の現地調査結果とした。この現況車両交

通量に、供用後の平成29年度のごみ搬入量(計画量)及び平成24年度のごみ搬入量(実績)

から算出した増減率(0.83)を乗じることにより、供用後におけるごみ収集車等の交通量を

算出した。

ごみ搬入量の増減率を表4-3-14に、現況及び新焼却施設供用後のごみ収集車等の交通量

を表4-3-15に示す。夜間の時間区分については増減はほとんど ないことから、昼間の時間

区分を対象に予測を行った。

(※)本事業は現クリーンセンターの敷地内に新たな焼却施設を建設するものであり、ごみ収集車等で運搬さ

れる廃棄物は可燃物だけではないことから、ごみ搬入量を用いて増減率を算出した。

図4-3-7 新焼却施設供用後のごみ収集車等の交通量の算出

現況のごみ収集車等の交通量(平成24年度)

(平成25年2月現地調査結果)

新焼却施設供用後のごみ収集車等の交通量 (平成29年度)

(21)

表4-3-14 ごみ搬入量の増減率

単位:t/年

項目

平成24年度(実績)

※1

平成29年度(計画量)

※2

増減率

(A) (B) (B/A)

ごみ搬入量 71,897 59,591 0.83

※1 集団回収量を除く。

※2 「寝屋川市一般廃棄物処理基本計画」(平成23年3月)のごみ総排出量から集団回収量を除いて算出した。

表4-3-15 ごみ収集車等の交通量

単位:台/日

地点 時間帯

平成24年度

(現況交通量)

平成29年度

(供用後交通 量)

増減交通量

宇谷小学校 昼間(6~16時) 214 178 -36

太秦2号公園 昼間(6~16時) 124 103 -21

注)1.各予測地点を通過する往復交通量である。

2.供用後交通量は、現況交通量に増減率(0.83)を乗じた結果である。

イ 将来交通量

新焼却施設供用後における交通量は、現況交通量に将来のごみ収集車等の増減交通量 を 考慮することにより設定した。

将来交通量を表4-3-16に示す。

表4-3-16 将来交通量(昼間の時間区分:6~22時)

単位:台/日

予測地点 車種

現況交通量

ごみ収集車 等 の増減交通 量

将来交通量

(A) (B) (A+B)

宇谷小学校

大型車類 594 -36 558

小型車類 4,944 0 4,944

自動車類合 計 5,538 -36 5,502

二輪車 875 0 875

太秦2号公 園

大型車類 508 -21 487

小型車類 7,094 0 7,094

自動車類合 計 7,602 -21 7581

二輪車 909 0 909

(22)

ウ 走行速度

予測地点における走行速度は、規制速度である40km/hに設定した。

エ 道路断面

各予測地点における道路断面図は図4-3-8に示すとおりであり、現地調査を実施した位

置を予測位置とした。

単位:mm

S=1:100

【宇谷小学校】

単位:mm

S=1:100

【太秦2号公園】

図4-3-8 道路断面図

11,050

1,900

500

3,000

3,000

500

2,150

予測位置

H=1.2m ●

南行き車線

路肩 歩道

路肩

歩道 北行き車線

11,200

2,800

2,800

2,800

2,800

予測位置

H=1.2m

西行き車線 東行き車線

(23)

(4)予測結果

新焼却施設供用後における道路交通騒音(LAeq)の予測結果を表4-3-17に示す。

各予測地点における昼間の道路交通騒音は、宇谷小学校が67.9dB、太秦2号公園が65.0dB

であり、騒音レベルの増減(ごみ収集車等による騒音の寄与)は、宇谷小学校で-0.1dB、

太秦2号公園で0.0dBと予測される。

なお、宇谷小学校の予測結果については、環境基準を上回っているが、一般車両を含め

た騒音の現地調査結果が既に環境基準を超えているためである。

表4-3-17 ごみ収集車等の道路交通騒音(LAeq)の予測結果(昼間)

単位:dB

予測地点

現地調査 結果

ごみ収集車 等の寄与

予測結果

騒音レベル の 増減

環境基準 現況 将来

(A) (B) (C) (D=A-B+C) (D-A)

宇谷小学校 68 0.5 0.4 67.9 -0.1 65

太秦2号公 園 65 0.2 0.2 65.0 0.0 65

(24)

(5)影響の分析

① 影響の分析方法

影響の分析は、予測の結果を踏まえ、ごみ収集車等の走行による騒音の影響が実行可能

な範囲内で回避され、または低減されているものであるか否かについて検討した。また、

生活環境の保全上の目標と予測結果を対比して、その整合性を検討した。

② 影響の分析結果

ア 影響の回避または低減に係る分析

ごみ収集車等の走行による騒音の影響については、次のとおり環境保全措置を実施する

ことから、実行可能な範囲内で低減できる。

【ごみ収集車等の騒音に係る環境保全措置】

・車両運行にあたっては、過積載の防止及び制限速度の遵守を徹底し、アイドリングス

トップ、スムーズな加速・減速を行うなどのエコドライブについて指導を行う。

イ 生活環境の保全上の目標との整合性

道路交通騒音に係る生活環境の保全上の目標は、「騒音に係る環境基準」とし、予測結

果との比較を表4-3-18に示す。

太秦2号公園では騒音レベルの増加はなく、目標を下回り、生活環境の保全上の目標と

整合する。宇谷小学校については、現況において既に生活環境の保全上の目標を上回って

いるが、将来はごみ収集車等の減少により、騒音レベルは-0.1dB改善することから、ごみ

収集車等の走行による騒音の影響が低減するものと判断する。

表4-3-18 ごみ収集車等の走行に伴う騒音の生活環境の保全上の目標との比較 単位:dB

予測地点

現地調査 結果

予測結果

騒音レベル の 増減分

生活環境の 保全上の目 標

(A) (B) (B-A)

宇谷小学校 68 67.9 -0.1 65

太秦2号公 園 65 65.0 0.0 65

(25)

4-3-4

建設機械の稼働に伴う騒音の予測及び影響の分析

(1)予測項目

予測項目は、新焼却施設の建設工事に伴う騒音レベルとした。

(2)予測地点

予測地点は、建設予定地の敷地境界及び周辺の住宅等が立地する地点とした。 予測高さ

は地上1.2mとした。

(3)予測方法

① 予測式

新焼却施設の建設工事に伴う騒音レベルの予測は、「建設工事騒音の予測モデル“ASJ

CN-Model 2007”」(2008年、社団法人日本音響学会)による予測式を用いた。

ア 騒音レベルの予測式

i g i d i i WAeff i

Aeff

L

r

L

L

L

,

=

,

8

20

×

log

10

+

,

+

,

ここで、

i , Aeff

L

i , WAeff

L

i r i d L ,i g L ,

:i番目の建 設機械に よる予 測地点にお ける騒音 レベルの エネルギー 平均値(dB) :i番目の建 設機械のA特性実 効音響パワ ーレベル(dB)

:i番目の建 設機械か ら予測 地点までの 距離(m)

:i番目の建 設機械か らの騒 音による回 折減衰に よる補正 量(dB)

:i番目の建 設機械か らの騒 音による地 表面効果 による補 正量(dB)( =0)

エネルギー平均値から等価騒音レベルを求める計算は、以下のとおりとした。

)

(

1

log

10

,/10

10 , ,

=

i L i ma T Aeq i Aeff

T

T

L

10

ここで、

ma , T , Aeq

L

T

i

T

:予測地点 における 等価騒音 レベル(dB) :評価時間(s)

:i番目の建 設機械の 騒音の 継続時間(s)

イ 騒音規制法に規定する評価量の予測

騒音規制法に規定されている評価量LA5等は、予測地点における騒音レベルの計算結果

(騒音の継続時間は考慮しない)に、補正値⊿Lを加算することにより算出した。

L

L

(26)

ウ 回折減衰による補正量

回折に伴う減衰に関する補正量⊿Ldは、騒音源と回折点及び予測点の行路差δ(m)を用

いて以下の式により算出した。

・予測点から音源が見えない場合

10

log

10

δ

18

.

4

δ

1

5

15

.

2

sinh

−1

(

δ

0.42

)

0

δ

<

1

・予測点から音源が見える場合

5

+

15

.

2

sinh

−1

(

δ

0.42

)

0

<

δ

0

.

073

0

0

.

073

<

δ

② 予測条件

ア 建設機械の騒音パワーレベルの設定

新焼却施設の建設工事による影響が最大となるのは、既設工作物の撤去及び基礎工事を

行う時期と想定される。この時期に稼働する建設機械の種類及び騒音パワーレベルを表

4-3-19に示す。

騒音規制法に規定されている評価量LA5等を推定するための補正値⊿Lは、最大となる

5dBに設定した。

表4-3-19 建設機械の騒音パワーレベル

注)1.ΔL:騒音規制法に規定されている評価量LA5等を推定するための補正値

2.図上の記号は、図4-3-9と対応する。

3.等価騒音レベルを予測する場合の標準稼働時間は建設機械は6.2時間、ダンプトラック等

の車両類は2時間に設定し、建設機械の騒音が連続的に発生する時間は30分/時とした。

出典:「建設工事騒音の予測モデル"ASJ CN-Model 2007"」(2008年、日本音響学会誌64巻4号)

「自動車の走行パターンを考慮した道路交通騒音の予測」(1994年、日本音響学会誌50巻3号)

=

L

d

=

L

d

A特性音響

パワーレベル ⊿L 図上の記号

(dB)

ブレーカ - 2 120 4 ①

バックホウ 0.7m

3 6 101 4

ダンプトラック 10t 4 87 - ③

杭打機 - 2 110 5 ④

トラッククレーン 50t 2 101 1 ⑤

ミキサー車 4.4m

3 2 87 5

ユニック 10t 2 97 - ⑦

(27)

イ 建設機械の配置等

各建設機械の位置は、代表的な稼働位置として図4-3-9に示すとおり設定した。騒音源

の高さは、ブレーカーについては地上面、その他の建設機械は地上1.5mとした。

北側敷地境界に防音パネルを設置した場合についても予測を行い、その透過損失は日本

音響学会のASJ CN-Model 2007より20dBとした。

図4-3-9 建設機械の稼働位置

○付き数字 :建設機 械

(表4-3-19の 図上の記 号と対 応)

新焼却施設

0 20 40m

Scal e 1: 1, 000

(28)

(4)予測結果

建設機械の稼働に伴い発生する騒音の予測結果を表4-3-20及び表4-3-21に、騒音レベル

(寄与騒音)の分布を図4-3-10~図4-3-13に示す。

建設予定地の敷地境界では、建設機械の稼働に伴い発生する騒音の予測結果(LA5)は無対

策の場合92dBであり、特定建設作業の規制基準を上回った。北側敷地境界に防音パネルを

設置する対策を講じた場合は78dBとなり、特定建設作業の規制基準を下回った 。

周辺の住宅位置では、現況騒音と寄与騒音を合成した予測結果(LAeq)は、無対策時で北

西側住宅は62dB、西側住宅は52dBであり、増加レベルは北西側住宅が最も大きく10dBとな

る。北側敷地境界に防音パネルを設置した場合は、北西側住宅で55dBと予測され、増加レ

ベルは3dB(低減効果-7dB)となる。

表4-3-20 建設機械の稼働に伴う騒音の予測結果(敷地境界:LA5)

単位:dB

予測地点

予測結果(LA5

規制基準 無対策 防音パネル 有

北側敷地境 界 92 78 85

注)規制基準:騒音規制法に基づく特定建設作業に伴って発生する騒音の規制基準

表4-3-21 建設機械の稼働に伴う騒音の予測結果(住宅位置:LAeq)

上段数値: 無対策

下段数値: 敷地境界 の北側に 防音パネル を設置 単位:dB

予測地点 時間区分

等価騒音レ ベル(LAeq

環境基準 現況騒音 寄与騒音

予測結果

(合成値)

増加レベル

北西側住宅 昼間(6~22時) 52

61 51

62 55

10 3

55

西側住宅 昼間(6~22時) 50

41 41

52 52

2 2

注)1.現況騒音は、北西側住宅は「宇谷小学校」、西側住宅は「太秦東が丘第6ちびっこ老人憩いの広場」に

おける平日の測定結果である。

2.環境基準:北西側住宅は「都市計画法」の用途地域が第一種住居地域で、西側住宅は用途地域の指定が

(29)

図4-3-10 建設機械の稼働に伴う騒音予測結果(寄与騒音LA5:無対策)

建設予定地

敷地境界の最大地点

(北側敷地境界)

(30)

図4-3-11 建設機械の稼働に伴う騒音予測結果(寄与騒音LAeq:無対策)

西側住宅

北西側住宅

(31)

図4-3-12 建設機械の稼働に伴う騒音予測結果(寄与騒音LA5:防音パネル有) 北側敷地境界

防音パネル

(32)

図4-3-13 建設機械の稼働に伴う騒音予測結果(寄与騒音LAeq:防音パネル有)

西側住宅

北西側住宅

防音パネル

(33)

(5)影響の分析

① 影響の分析方法

影響の分析は、予測の結果を踏まえ、建設機械の稼働による騒音の影響が実行可能な範

囲内で回避され、または低減されているものであるか否かについて検討した。また、生活

環境の保全上の目標と予測結果を対比して、その整合性を検討した。

② 影響の分析結果

ア 影響の回避または低減に係る分析

建設機械の稼働による騒音の影響については、次のとおり環境保全措置を実施すること

から、実行可能な範囲内で低減できる。

【建設機械の騒音に係る環境保全措置】

・防音パネル等を設置する。

・低騒音型機械を積極的に使用する。

・建設機械のアイドリングストップを励行する。

・建設機械は十分な点検、整備を行い、性能の維持に努める。

・工事工程の管理を行い、建設機械が過密に稼働することのないよう努める。

イ 生活環境の保全上の目標との整合性

建設機械の稼働による騒音の生活環境の保全上の目標は、敷地境界では「騒音規制法及

び大阪府生活環境の保全等に関する条例に基づく規制基準」、周辺の住宅等の位置では

「騒音に係る環境基準」とした。

予測結果との比較は表4-3-22及び表4-3-23に示すとおり、建設予定地の敷地境界におけ

(34)

表4-3-22 建設機械の稼働に伴う騒音の生活環境の保全上の目標との比較(敷地境界:LA5)

単位:dB

予測地点

予測結果(LA5

生活環境の 保全上 の目標 無対策 防音パネル 有

北側敷地境 界 92 78 85

表4-3-23 建設機械の稼働に伴う騒音の生活環境の保全上の目標との比較(住宅位置:LAeq)

単位:dB

予測地点 時間区分

予測結果(LAeq

生活環境の 保全上 の目標 無対策 防音パネル 有

北西側住宅 昼間(6~22時) 62 55

55

(35)

4-3-5

工事車両の走行に伴う騒音の予測及び影響の分析

(1)予測項目

予測項目は、工事車両の走行に伴う道路交通騒音レベル(LAeq)とした。

(2)予測地点

工事車 両の 走行 ルー トは 図4-3-14に示す とお り、 市街地 方面 から のア クセ スを想 定し た。 予測地点は、工事車両の走行ルートの沿道で、住宅等が立地する地点として、現地調査

を実施した「宇谷小学校」及び「太秦2号公園」の2地点とした。

図4-3-14 工事車両の走行ルート及び予測地点

北側から搬入するルート

南側から搬入するルート

予測地点

(宇谷小学校)

予測地点

(太秦2号公園)

(36)

(3)予測方法

① 予測式

予測式は、「4-3-3 ごみ収集車等の走行に伴う騒音の予測及び影響の分析」と同様に日

本音響学会のASJ RTN-Model 2008を用い、等価騒音レベル(LAeq)を算出した。

② 予測条件

ア 工事車両の台数

新焼却施設の建設工事による車両台数が最大となるのは、既設工作物の撤去及び基礎工

事に伴いがれき類や残土を搬出する時期と想定される。この時期における工事車両の台数

を表4-3-24に示すとおり設定した。

表4-3-24 工事車両の台数

単位:台/日

地点

工事車両台 数

(大型車)

交通配分 宇谷小学校 96 約2/3 太秦2号公園 48 約1/3

合計 144 -

注)1.予測計算は往復を考慮した交通量とした。

2.時間帯は、特定建設作業の作業可能時間7~19時を想定した。

3.交通配分は、ごみ収集車両等の配分と概ね同様になるものと想定した。

イ 工事時交通量

工事時 におけ る交 通量 は 、現況 交通量 に工 事車 両 交通量 を加算 する こと に より設 定した。

工事時交通量を表4-3-25に示す。

表4-3-25 工事時交通量(昼間の時間区分:6~22時)

単位:台/日

予測地点 車種

現況交通量 工事車両交 通量 工事時交通 量

(A) (B) (A+B)

宇谷小学校

大型車類 594 192 786

小型車類 4,944 0 4,944

自動車類合 計 5,538 192 5,730

二輪車 875 0 875

太秦2号公 園

大型車類 508 96 604

小型車類 7,094 0 7,094

自動車類合 計 7,602 96 7,698

(37)

ウ 走行速度

予測地点における走行速度は、規制速度である40km/hに設定した。

エ 道路断面

各予測地点における道路断面図は図4-3-15に示すとおりであり、現地調査を実施した位

置を予測位置とした。

単位:mm

S=1:100

【宇谷小学校】

単位:mm

S=1:100

【太秦2号公園】

図4-3-15 道路断面図

11,050

1,900

500

3,000

3,000

500

2,150

予測位置

H=1.2m ●

南行き車線

路肩 歩道

路肩

歩道 北行き車線

11,200

2,800

2,800

2,800

2,800

予測位置

H=1.2m

西行き車線 東行き車線

(38)

(4)予測結果

工事車両の走行による道路交通騒音(LAeq)の予測結果を表4-3-26に示す。

各予測地点における昼間の道路交通騒音は、宇谷小学校が68.2dB、太秦2号公園が

65.2dBであり、工事車両の走行による騒音の増加レベルは、宇谷小学校で0.2dB、太秦2号

公園で0.2dBと予測される。

なお、宇谷小学校の予測結果については、環境基準を上回っているが、一般車両を含め

た騒音の現地調査結果が既に環境基準を超えているためである。

表4-3-26 工事車両の道路交通騒音(LAeq)の予測結果(昼間)

単位:dB

予測地点

現地調査 結果

工事車両 の寄与

予測結果

(合成値)

増加レベル 環境基準

宇谷小学校 68 55.5 68.2 0.2 65

太秦2号公 園 65 52.5 65.2 0.2 65

(39)

(5)影響の分析

① 影響の分析方法

影響の分析は、予測の結果を踏まえ、工事車両の走行による騒音の影響が実行可能な範

囲内で回避され、または低減されているものであるか否かについて検討した。また、生活

環境の保全上の目標と予測結果を対比して、その整合性を検討した。

② 影響の分析結果

ア 影響の回避または低減に係る分析

工事車両の走行による騒音の影響については、次のとおり環境保全措置を実施すること

から、実行可能な範囲内で低減できる。

【工事車両の騒音に係る環境保全措置】

・車両運行にあたっては、過積載の防止及び制限速度の遵守を徹底し、アイドリングス

トップ、スムーズな加速・減速を行うなどのエコドライブについて指導を行う。

イ 生活環境の保全上の目標との整合性

道路交通騒音に係る生活環境の保全上の目標は、「騒音に係る環境基準」とし、予測結

果との比較を表4-3-27に示す。

宇谷小学校については、現況において既に生活環境の保全上の目標を上回っており、 太

秦2号公園については現況で65dBと生活環境の保全上の目標(65dB)と同値であり、工事車

両による寄与が加わると目標値を超過する状況である。

両地点ともに工事車両による増加レベルは0.2dBとわずかであるが、生活環境の保全上

の目標と整合しないと判断し、次頁に示す工事車両による騒音の影響を回避するための環

境保全措置を講じる。

表4-3-27 工事車両の走行に伴う騒音の生活環境の保全上の目標との比較 単位:dB

予測地点

現地調査 結果

予測結果 増加レベル

生活環境の 保全上の目 標 宇谷小学校 68 68.2 0.2 65

太秦2号公 園 65 65.2 0.2 65

(40)

ウ 工事車両による騒音の影響を回避するための環境保全措置

工事車両の走行ルートの沿道で、住宅等が立地する地点として、「宇谷小学校」及び

「太秦2号公園」の2地点で予測した結果、両地点ともに生活環境の保全上の目標と整合し

ないと判断されるため、工事車両による騒音の影響を回避するための環境保全措置を講じ

る。

工事車両は、「宇谷小学校」及び「太秦2号公園」を通過するルートは通行しないこと

とし、図4-3-16に示すとおり、一般国道1号(第二京阪道路)を通行し、建設予定地の南側

からのルートとする。一般国道1号(第二京阪道路)から建設予定地の沿道には住宅等の立

地はないことから、工事車両による騒音の影響は回避できる。

図4-3-16 工事車両の走行ルート

北側からのルート

(通行しない)

南側からのルート

(通行しない)

予測地点

(宇谷小学校)

予測地点

(太秦2号公園)

図 4-3-1  環境騒音測定地点 ( 平成 23 年度 ) No.5  No.1 No.4 No.3 No.2 ■ :環境騒音調査地点 出典:「ねやがわしの環境 平成24年度版」(平成25年3月、寝屋川市)
図 4-3-2  騒音の現地調査地点▲● ■▲ 寝屋川市立 宇谷小学校 太秦2号公園 ●:環境騒音調査地点(2地点) ■:建設予定地の騒音調査地点(2地点) ▲:道路交通騒音・交通量調査地点(2地点)●太秦 東が 丘第 6ち びっ こ老人憩いの 広場■敷地境界北側 敷地境界西側
図 4-3-5  新焼却施設の稼働に伴う騒音の予測結果 ( 寄与騒音 )  敷地境界の最大地点 ● ● 西側住宅 ● 北西側住宅 建設予定地
表 4-3-11  新焼却施設の稼働に伴う騒音の生活環境の保全上の目標との比較 ( 敷地境界: L A5 )                              単位:dB  予測地点 時間区分 予測結果( L A5 ) 生活環境の 保全上 の目標 建設予定地 の 敷地境界 (最大地点 ) 朝 (6 ~ 8 時 )  51  60 昼間(8~18時) 51 65 夕(18~21時) 51 60  夜間 (21 ~ 6 時 )  51  55  表 4-3-12  新焼却施設の稼働に伴う騒音の生活環境の
+7

参照

関連したドキュメント

また、手話では正確に表現できない「波の音」、 「船の音」、 「市電の音」、 「朝市で騒ぐ 音」、 「ハリストス正教会」、

主な計測機器:騒音計 ( リオン社製: NA-28) 、建築音響カード ( リオン社製: NA-28BA) 、 雑音発生器 ( リオン社製: SF-06) 、スピーカー (

○池本委員 事業計画について教えていただきたいのですが、12 ページの表 4-3 を見ます と、破砕処理施設は既存施設が 1 時間当たり 60t に対して、新施設は

№3 の 3 か所において、№3 において現況において環境基準を上回っている場所でございま した。ですので、№3 においては騒音レベルの増加が、昼間で

2 環境保全の見地からより遮音効果のあるアーチ形、もしくは高さのある遮音効果のある

上水道施設 水道事業の用に供する施設 下水道施設 公共下水道の用に供する施設 廃棄物処理施設 ごみ焼却場と他の処理施設. 【区分Ⅱ】

TL=5   :防音シート等簡易な防音材を通常に設置したもの、若しくは一般の板塀など  出典:

調査地点2(中央防波堤内側埋立地)における建設作業騒音の予測結果によると、評