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ネットデイ・ボランティアのためのガイドブックの開発 : その意義と概要

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Academic year: 2021

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(1)Title. ネットデイ・ボランティアのためのガイドブックの開発 : その意義と概 要. Author(s). 瀬川, 良明; 武田, 亘明; 尾崎, 廉; 荒島, 晋; 浅見, 信彦; 小南, 暁 久. Citation. 北海道生涯学習研究 : 北海道教育大学生涯学習教育研究センター紀要, 創刊号: 1-5. Issue Date. 2001-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2782. Rights. 本文ファイルはNIIから提供されたものである。. Hokkaido University of Education.

(2) “北海道生涯学習研究”北海道教育大学生涯学習教育研究センター紀要 創刊号. 平成13年3月. ReportoftheResearchandEducationCenterforLifelongLeaming−HokkaidoUniversityofEducationNo.1March. 2001. ネットデイ・ボランティアのためのガイドブックの開発 −その意義と概要−. 瀬川 良明1)武田 亘明2)尾崎 廉3)荒島 晋4)浅見 信彦5)小南 暁久5) 1)北海道教育大学附属教育実践総合センター 2)北星学園女子短期大学 3)北海道立教育研究所. 4)札幌市立発寒中学校 5)北海道教育大学大学院. DevelopmentofGuideBookfbrNetDayVolunteer qItsMeanlngandOutline−. YoshiakiSEGAWAl)NobuakiTAKEDA2)YasushiOZAKI3)susumuARASHIMA4) NobuhikoASAMI5)AkihisaKOMINAMI5) l)IntegratedCenterforEducationalResearChandTraining,HokkaidoUniversltyOfEducation. 2)HokuseiGakuenWomen−sJuniorCollege3)HokkaidoEducationalResearchInstitute 4)sapporoHassamuJuniorHighSchoo15)GraduateSchoolofEducation,HokkaidoUniversltyOfEducation. Abstract. WearedeveloplngaGuideBookforNetDay・BeacuseNetDaylSnOtreCOgnized enough・AGuidebookisaTextbookforvolunteerswhotakepartinNetDayactivlty・A GuideBookcontainsaboutNetDay,basictechnicalskillsincludingsetupcomputer, COnneCtinternet,CO11abaratewithcommunltyandschool.. Keywords:ネットデイ(NetDay),ボランティア(VOlunteer),ガイドブック(guidebook),生涯学習 (1ifelongleaming). 1.生涯学習時代における教育の情報化の意義 1996年には米国,英国,1998年には仏国,EU,韓国などが,教育の情報化に関する政策,指 針を相次いで発表し,教育の情報化が世界共通の課題となった。. 1999年6月,ドイツのケルンで行われたケルンサミットでは,時代を反映して,教育に関する 特別文書『ケルン憲章一生涯学習の目的と希望』が採択された。1) 1999年12月,首相直轄の省庁横断的(文部省,通産省,郵政省,自治省,内閣官房)なタス クフォース「バーチャルエージェンシー. 『教育の情報化プロジェクト』報告」(以下バーチャル. エージェンシー報告)に基づく「ミレニアム・プロジェクト『教育の情報化』」(以下ミレニアム・ プロジェクト)が始まった。2). 2.教育の情幸田ヒの目的 2002年から小・中学校で,2003年から高校で,新学習指導要領による教育課程が始まる。新 指導要領では,各教科,総合的な学習の時間で,コンピュータやICTなどの活用が明示されてい. −1−.

(3) 瀬川良明・武田亘明・尾崎廉・荒島晋・浅見信彦・小南暁久. る他,中学校の技術・家庭科の選択領域であった「情報とコンピュータ」が必修となり,高校で は科目「情報」が新設され必修となる。 「ミレニアム・プロジェクト」をベースに,教育の情報化について改めた考えてみる。「ミレニ. アム・プロジェクト」における教育の情報化の目的は,「コンピュータ,インターネットなどの 『新しい道具』を使うことによって,これまでも行ってきた『教科書』を用いた『各教科の授業』 を,すべての子どもたちにとって『分かるもの』にする」ことである。3) 「バー. チャルエージェンシー報告」では,「子どもたちが変わる」,「授業が変わる」,「学校が変. わる」という3つの目標が提示されているが,「教育が変わる」という表現ではないことに注意 すべきである。また,「総合的な学習の時間」は,コンピュータやインターネットを使うための 時間でないこともおさえておく必要がある。. 3.タ帽6人材の活用と教員研修 「ミレニアムプロジェクト」の最終年である2005年には,すべての教員が授業で指導のために コンピュータを活用できるレベルに到達することが目標とされているが,現状では,周辺機器を. 使いこなし実際の学習活動に役立てることができる教員は,文部省調査で26.7%(2000年3月末 現在)に留まっている。4). そこで,民間企業など外部人材の活用する施策を導入した。1994年から情報数育の推進に必要 な教員の資質向上を図るため,情報処理技術者等が非常勤講師として学校へ派遣し,教員研修や. コンピュータを利用する授業等の補助を行う取り組みを進めている。 また,1999年に「教育情報化人材支援センター」を設立し,,全国の教育委員会からの要望 に応じて民間企業などの人材リストから臨時講師などの情報数育アドバイザーの派遣を始めて. いる。5). さらに,1999年からは,全教貞のコンピュータ活用能力の習得を目指して,「教育情報化推進 指導者養成研修」を始めた。都道府県の情報教育に関する研修で指導的な役割を担う人材を全国 で1000人程度養成し,さらに,現職教員の情報リテラシー. 向上を図るための学校リーダーを養. 成しようというものである。6). 「ミレニアムプロジェクト」では,「教員採用について,すべての校種・教科において情報リテ ラシー. を有するものの採用を促進する」とあるが,それを一歩進め,介護等体験が教員免許の要. 件であるように,学校情報化のボランティアを認めることも検討すべだ。. 4.北海道における学校の情幸馴ヒの現状 (1)文部省調査. 文部省調査(2000年3月31日現在)では,インターネット接続率は,北海道38.2%,札幌市 13.1%に過ぎない。また,コンピュータを指導できる教員は,北海道24.9%,札幌市27.6%であ る。4)ちなみに,前年の調査(1999年3月31日現在)では,インターネット接続率は,北海 道20.6%,札幌市(政令指定都市)4.1%,コンピュータを指導できる教員は,北海道21.2%,札 幌市25.8%である。特に教員のスキル向上に顕著な進歩がない点を問題とすべきだ。 「バー. チャルエージェンシー報告」で指摘しているように,教育の情報化が日本の教育の最重. 要課題だとするならば,北海道における学校情報化が他都府県に比べ遅れている原因を調べ,そ の改善策を実行することが緊急かつ最重要課題であるはずである。その意味で,コンピュータを. −2−.

(4) ネットデイ・ボランティアのためのガイドブックの開発. 操作できない教員,あるいは指導できない教員を養成した教師数育,現職教育における研修のあ り方についても,関係者として,改善すべき点があることを否定できない。 (2)学校の情報化. 前述の文部省調査によると,インターネットに接続している学校は,北海道979校,札幌市42 校,合計1021校であるが,リンク集で調べると,341校にホームページがある。7). 「ミレニアムプロジェクト」では,2001年度末までに,すべての公立小中高等学校がインター. ネットヘ学校接続するための整備が,また,2004年度末を目標に校内LANを整備し,公立小中 高等学校でインターネットへの教室接続を推進する計画である。さらに,光ファイバー網の全国 整備(2005年が努力目標)と連動し,すべての学校のインターネット接続の高速化,通信料金の 低廉化を図る計画である。しかし,インターネットを活用している学校では,通信速度,通信料 金の問題が顕在化しつつある。 インフラストラクチャーが整備されたとしても,その先にある教育利用に関しては,解決すべ き課題も多い。. 5.学校の情報化に係わるボランティアの意義. 「バーチャルエージェンシー報告」では,ボランティアの活用について,「民間の情報処理技術 者を学校現場に派遣する『情報処理技術者等委嘱事業』の積極的活用等を図るとともに,情報処 理に関する知識・技術を一定レベル以上有する者などをボランティアとして積極的に活用する。」 と位置づけている。 学校の情報化に係わるボランティア活動の内容は,情報スキルの指導・援助,コンサルティン. グ,情報環境の構築,管理・運用・保守,教育活動の補助,コーディネイトなど多岐にわたり, 学校の情報化の段階に対応した様々な組合せがある。 ①インターネットの利用環境の構築:中古コンピュータの再利用,ネットデイの実施など。 ②ネットワークの管理・運用・保守:ネットワーク構築後の管理・運用・保守には,高度な専 門的なスキルが必要である。. ③教育活動の補助:調べ学習などの授業準備を補助することで,教師が授業に集中できる。 ネットワークを利用したオンライン・サポートも可能である。. このようなボランティア活動により,次のことが期待される。 (1)開かれた学校の実現. 中央教育審議会は,「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(第一次答申)」で, 学校・家庭・地域社会の連携として,「開かれた学校」を打ち出した。8) 教育委員会,学校,地域社会,ボランティアなど多様な人材ネットワークが形成され,相互に 影響しあう形で地域社会と学校が連携することで,地域に開かれた学校を実現していくことが期. 待される。 (2)地域の教育力の活用. 学校数育では,地域の教育力を活用することが求められている。教育課程審議会の答申でも, 地域という言葉を抜きには考えられない。9). 本来,ボランティア活動は,地域に根ざしたものであり,地域に積極的な参加・協力を求め,. 幅広い交流を進めることが,地域の教育力として期待される。. ー3−.

(5) 瀬川良明・武田亘明・尾崎廉・荒島晋・浅見信彦・小南暁久. 6.スマートスクールとネットデイ. ネットデイは,情報環境の構築に係わるボランティア活動と思われがちであるが,ネットデイ. 本来の理念は,教育の概念を根本から変えようとするものである。 ネットデイの前身が,シリコンバレー公社(米国カリフォルニア州)の「スマートスクール」. プロジェクトである。地域市民と連携し,最小限の費用で教育環境の整備を推進しようと始まっ たシリコンバレー地区のボランティア活動が,1996年3月,州全体で実施されたNetDayに発展 し,10月には全米規模のNetDayIIへと拡大した。10)11). 「スマートスクール」では,教師と生徒との関係をインストラクター,ナビゲ一夕ーとし,教 える,教わるという固定的な関係ではないと考える。コミュニケーションと知識の獲得が融合し た形で行われるとしている。この考え方は,教育そのものが草の根,民主的なものであるとする. ものであり,生涯学習社会における生活様式の形成に大きな影響を及ぼすと考えられる。 7.北海道におけるネットデイ 「DoIT!ネットデイ」が2000年秋に全道一斉に実施された。筆者らもボランティアとして 参加した。全道約50ケ所の学校,社会福祉施設を対象に,約150人のボランティアが参加した。. 12) 室蘭市の小学校を対象に行った調査では,ネットデイに村する評価は高く,継続を希望する意 見が圧倒的であった。13). 北海道という地域性を考えるならば,ポストネットデイにおける支援活動も含め,ネットデ イに村するニーズは高い。しかし,現状では,学校の情報化に係わるボランティア活動が必ずし も正しく認知されず,誤解も多い。その意味で,ネットデイに関する積極的な情報発信が必要で ある。 8.ガイドブックの概要 本研究グループでは,ネットデイの参加経験を基盤として,ネットデイ・ボランティアのガイ ドブックを開発中である。. ガイドブックの村象は,ネットデイに参加を考えているボランティア,ネットデイの当事者側. になる教育関係者に加え,地域市民と学校の児童生徒を想定している。基本コンセプトは,ネッ トデイのことを一般の人々に如何に理解してもらえるかである。. コンテンツは,学校の情報化に係わるボランティアとして必要な基本的事項に限定し,コン ピュータに関する技術的事項については,別冊化する計画である。体裁はA4版とし,見開き2 ページで1つの項目を取り上げ,ビジュアルに説明するスタイルを採用する。. なお,ガイドブックは今年度内の完成を目指している。全体のアウトラインと執筆分担を次に 示す。 はじめに(瀬川) (1)ネットデイとは(浅見). ・現状. ・動機,めざすもの. ・2005年までの計画について. ・体制,ボランティア. ・ミレニアムプロジェクト (3)学習と情報システム(尾崎). ・北海道のネットデイ. ・どんな学習が可能になるか. (2)情報システムの導入(小南). −4−.

(6) ネットデイ・ボランティアのためのガイドブックの開発. (5)開かれた学校とボランティア(武田). ・インターネットで何ができるか. ・実践事例紹介. ・地域社会と市民活動. ・学生ボランティア. (4)学校と情報システム(荒島). 参考資料,WEBリスト(武田). ・基本的な教育情報システム ・LANとパソコン. 9.ガイドブックの利用計画 来年度は,本学大学院技術教育専修の講義・演習の一貫として,ネットデイの試行を計画中で. ある。本研究グループがメンターとなり,事前指導では本ガイドブックを使用し,実験協力校で ネットデイを実施する。ポスト・ネットデイのサポートについても検討中である。. 謝辞. 本研究の推進にあたり,北海道教育大学生涯学習教育研究センターの研究費配分を受けた。こ こに記して謝意を表する。. 参考資料. 1)外務省,ケルン憲章一生涯学習の希望と目的−(仮訳),1999 http:〟www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/economy/summit/cologne99/g8s_Sg.htm1. 2)文部省生涯学習局,バーチャルエージェンシー「教育の情報化プロジェクト」報告,1999 http:〟www.monbu.go.jp/news/00000356/. 3)文部省学習情報課,「ミレニアム・プロジェクト」により転機を迎えた「学校数育の情報化」−「総合 的な学習」中心から「教科教育」中心ヘー,2000 4)文部省,学校における情報教育の実態等に関する調査,2000 http‥〟www・meXt・gO・jpル_menuPlOudou/12/0引Tyousa.pdf. 5)教育情報化人材支援センター, http:〟www・japet・Or・jp/espa/. 6)学校教育研修所,教育情報化推進指導者養成研修, http:〟www.naec.go.jpn(enSyun(enSyuu.htm. 7)東京書籍,国内外の学校関連リンク集_北海道, http:〟www・tOkyo−Shoseki・CO.jp/1ink/schooIsP10kkail.htm. 8)文部省中央教育審議会第一次答申「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」,1996, 9)文部省教育課程審議会,「幼稚園,小学校,中学校,高等学校,盲学校,聾学校及び養護学校の教育課程. の基準の改善について(答申),1998 10)シリコンバレー・ネットワーク編,「ジョイントベンチャー方式:地域再活性化の学習」,1995. 11)加藤敏春,「シリコンバレー・ウエーブ」,NTr出版,1997 12)DoIT!ネットデイ, http‥〟www・manabi.pref.hokkaido.jp/fbrum/doit/. 13)瀬川良明・武田亘明他,「ポストネットデイにおけるインターネットの教育利用一室蘭市の小学校を例 に−」,北海道教育大学教育実践総合センター紀要第2号,2001(投稿中). ー5−.

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参照

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