海 と 台 地 Vol.3 (1996) 81~90 81
上場台地の生産地盤環境
甲 本 達
也
1・田中
明
2・高山
昌照
3 (】佐賀大学農学部, 2海浜台地生物生産研究センター,3福岡市東区箱崎6-10-1 九州大学農学部)
Agricultural Geotechnical Environment ofUwaba Highland
Tatsuya KOUMOTO
,
t
Akira TANAKA2 and Masateru TAKAYAMA3 (1Faculty of Agricultur,巴Saga Univ巴rsity,2Marine and Highland Biosci巴nceCenter,'6-10-1 Hakozaki, Higashiku, Fukuoka, Facultyof Agriculture, Kyushu University)
1.はじめに 上場台地は,佐賀県西北部に位置する東松浦半 島の大部分を占める標高lOO'"'-'200mの台地である (写真一18))。 気候的には,年平均気温が約160 Cと温暖でトあり, 県内でも代表的な畑作地帯であるが,これまで, この地帯は,河川に乏しく,濯概期の降雨が少な い(年間降水量は約
1
,7
0
0
m
m
)
ため,干ばつ常襲地 帯でもあった旬。しかし,現在,国営の農業水利事 業により,打上ダム,後川内ダム,上倉ダム,赤 坂ダム,藤ノ平夕、ムの5
つのフィルダムが建設さ れ(藤ノ平夕、ムは建設中),干ばつの解消が図られ つつある。 上場台地表層部の地盤環境は,、まさ土グとよば れる黄土色した土と,、おんじゃくかと呼ばれる赤 紫色が特徴的な色の土の2種類の土で代表され, それぞれ農業生産活動や土木建設工事には切り離 せない土で、ある。しかし,一方で,これらの土は これまで言われているように,農作業上や土木工 事上種々問題を抱えた土でもある。 ここでは,これら 2種類の土についてその成因 や土壌物理的,土質工学的性質について考察する とともに,これらの性質がもとで生じる農作業上 や土木建設工事上の問題点及び問題に対する一対 策としての,まさ土,おんじゃく混合による地盤 改良効果について述べる。 写真 1 海側から眺めた上場台地8)82 E戸 本 達 也 ・ 問 中 明 ・ 高 山 高 照 i中?表層 玄武岩類
1
て;;花筒岩およびまきこと 第三紀層 (砂岩頁岩など) 洪積層 函-1 玄武岩溶岩台地(上場合地)の模式断富国10) 2 .上場合地土壌の成罰 上場台地は,鮮新世 更新世にかけて梅より噴 出した玄武岩類が,準平原化した花商岩などの基 盤岩類を不整合におおって形成された溶岩台地で ある九上場台地の模式断面図を図- 19 )に示す。 世界的に有名な玄武岩の溶岩台地としては,イン ドのデカン高原やアメリカのコロンピア河台地が ある。わが国では,山陰や九州北部が玄武岩の産 地として有名である。 岩右には大きく分けて火成岩,堆積岩,変成岩 の三三種類があるが,上述の花商岩(御影石とも呼 ばれる)や玄武岩は,安山岩などとともに比較的 身近に見ることができる代表的な火成岩である。 そして,火成岩のうち,もっとも多く産出し,分 布も広いのが花関岩と玄武岩である。上場合地の 表層の地盤環境は,まさにこれらの花商岩や玄武 岩が風化した土壌から成り立っているのである。 (1 ) まさ土 まさ土とは,花商岩質岩石(花縄岩,花崩せん 緑岩など)の結晶性火成岩およびこれと同等の片 麻岩が風化してその場所に残留している残積土お よびこれからもたらされた崩積土(麗錘)等を称 したものである9)。まさ土は土粒子が風化途中の もので物理的・化学的に不安定であるうえに母岩 の性質を反映して,鉱物組成もかなり差異があり, このため,まさ土特有の物理的・工学的性質を示 すことが知られている。まさ土の母岩である花嵐 岩は,地下の深いところでマグマがゆっくりと冷 えて固まる際に,マグマから造岩鉱物と呼ばれる 石英(珪酸)や長石,雲母などの鉱物が次々と結 晶になってでできて,大型の粒子に成長すると同 時に,大型の結品の聞に小型の結品ができて埋め るという過積を経て,最後には結晶に埋め尽くさ れた岩石になったものである九花商岩の造岩鉱 物のうち石英は,温度変化などの物理的風化によ り容易に細粒(砂粒子)化するが,水などによる 化学的風化には強いのに対し,長石や雲母は物理 的にも化学的にも屈l
化され易く,化学的風化によ り,粘土鉱物(カオリナイト,イライト,加水ハ ロイサイト,ギプサイトなど)に変化し易い性質 を有している5)。したがって,まさ土は細粒化した 石英砂と粘土化した長石や雲母よりなっているわ けである。 まさ土の分布は,花崩岩の分布と同じく,我が において北海道から九州まで幅広く分布してお り,佐賀県においては,佐賀県北部脊振山系及び 上場台地の含まれる東松浦半島東北部に集中する。 まさ土は佐賀県においても身近に豊富に産出する 土質材料であり,フィルダムの築堤,関場整備, 農道などの用土として,また,現在建設中の佐賀 空港用地では下部粘土層の沈下促進のための盛土 用材料として利用されている。 (2) おんじゃく 、おんじゃくかとは,上場合地表膳部の玄武岩が 風化してできた土の絡称である1
玄武岩は,塩基性の流れやすいマグマが地上に 噴き出て急に冷えて固まったもので読書岩台地をつ くる。この溶岩は冷えて固まるとき,ひび割れし て,ほぽ六角形のきれいな石柱が並んだようにな る吋柱状節理と呼ばれ,七つ釜や立神岩は見事で ある)。玄武岩は珪酸分に乏しく,黒色で,斜長 石,輝石,カンラン石などの小さい鉱物粒の集合 からなっており,日で確かめるのが容易でないほ どである3)。 花関岩が風化するとばらばらに分解して粒子化 してくるのに対して,玄武岩の場合,風化を受け上場合地の生産地盤環境 83 て土化した後も臨まりのままである。しかし,風 化の進んだものは固まりでも簡単に手でほぐすこ とができるようになる。また,おんじゃくは基質 の色により,赤色,紫色,灰色などさまざまな色 様相を呈する。 上場台地特有のこれら
2
種類の土である,まさ 土とおんじゃくについての土壌物理的・土質工学 的性質は以下のごとくである。 3 .まd土の性質 (1 ) 土壌物理的性質 ①土粒子の比重:上場台地で採取した,まさ土 の土粒子比重は, Gs=2.62~2.65で‘あり,近畿地 方での1
7
地点での灘定結果9),Gs=2.61~2.7
3
の 範囲内にあり,佐賀県内の他の 5地域(河内,久 保泉, J 11上,八了,後JlI内)のまさ土の測定結 果7), Gs=2.61~2.68 とほぼ開じである。 ②コンシステンシー限界:土の物理的性質の一 つである液性眼界 (WL :土が被状から塑性状態へ 移り変わる時の合水比)や塑性限界 (Wp :土が塑 性状態から半国体状へ移り変わる時の含水比)等 のコンシステンシー限界は,J
I
S
規格化されてい るカサグランデ法により決定される。しかし,こ の方法ではまさ土の場合,液性限界は比較的得ら れ易いが,塑性限界は試験そのものが困難で限界 値は得難い。したがって,まさ土の場合, N.P.(非 塑性)と表示されるに留まっているのが現状であ る。しかし,土の工学的分類はこれら両限界値の 差である塑性指数1
P (=wL - wp)を用いて行わ れるので,まさ土を土質材料として有効に利用す るためにもまさ土の塑性摂界を知る必要がある。 いま,カサグランデ法に代わる粘性土の液性限 界測定法として現在J
I
S
規格化されつつある, フォールコーン法を,まさ土の液性限界及び塑性 眼界の測定にも適用してみたものが表 1である。 表-1 まさ土のコンシステンシー限界 Sample H-1 H-2 S-l S-2 上場 WL 42.8 44.6 33.4 45.2 34.0 (%) (38.5) (38.3) (25.0) (38.2) (30.0) Wp 23.9 24.9 20.5 24.9 23.5 (%) 18.9 19.7 12.9 20.3 10.5 H-1, H-2 :東脊振, S 1, S-2 脊振 表- 1は,佐賀県東北部産出の風化度合いの異な るまさ二とについてのデータに上場台地のまさ土に ついての両限界値を加えたものである。ここで, フォールコーン法とは,コーンと呼ぶ金属製の円 錐を,種々含水上じを変化させた供試体の表面にお いて自由落下させて得られる円錐の貫入量 合水 比関係から液性限界を求めようとする方法である。 液性・塑性問限界はそれぞれ,コーン先端角6
0
0 , 重量60g
のコーンの貫入量が1
2
m
m
及 び1
.
3
m
m
のと きの合水比と定義して求めたものである。フォー ルコーン試験結果の例を図2
に示す。 フォールコーン法による液性・塑性両限界の意 義を塑性図上で見てみたものが図2
である。こ こで,塑性図とは塑性指数1
pとWLとの関係を用 いて細粒土を工学的に分類するための習である。 、 、_/2
0
ム紫おんじゃく。赤おんじゃく ロまさ土 … , 恥 ーー田崎ー-1.色ーー守司+司ーーーー n uゥ
ー
( g E ぷ二 5 31
1
0
20
60 80100 図- 2 フォールコーン試験結果の伊i
~ H B一志望 WL=50% WL口30% ノ~与/可'}!ì Eら や /'引も、 / h'0' ¥ : 包。
。
80 20 40 60 100 WL (%) 匡一3 塑性閣によるまさ土の分類昌照 明・高山 遼也・阪中 甲本 84 性 指 数 は し =
1
2
-
-
-
-
2
0
と低く,A
線よりは上側,B
線よりは左側,またw
L=30%
よりは右側にあるこ とから,中圧縮性,中塑性の無機質土と分類され る。この分類結果はこれまでダム用土等の土木材 料として用いられてきたまさ土の工学的概念を壊 すものではない。したがって,フォールコーン法 により決定したまさ土の液性・塑性雨限界は工学 的に意義のある値と判断される。 また,表- 1によれば,まさ土のコンシステン シー限界は低い,つまり,まさ土は通常の粘性土 に比べて低い合水比,少い水分量でもって容易に 軟泥化し,軟泥状態 半国体状態へ移り変わる際 の水分量変化の許容量が大変小さいという特性を 有していることになる。 このことは,まさ土の農地では日照りが続くと すぐに堅くなり,雨が蜂ればすぐに,農作業時に 支障を来すほどにぬかるむことになる。また, さ土は夕、ムの築堤や盛土等の土木建設工事によく 利用されるが,締閤めて工事を行うような時には, 含水比の調整・管理に注意を要する。 ③PF
水分曲線: まさ土は唐津市神田穴釜の佐賀大学海浜台地生 物生産研究センターの試験問場の作土層内(深さ3
0
c
m
)
より採取した。水分特性曲線を図- 4に示す。 平均の仮比重はl.7
4
であった。指数曲線で近似 させると相関係数0
.
8
7
6
であった。 およその特性値を求めると表- 2のようになる。 まさ土の水分特性値 表- 2 F P いづれのまさ土の場合も,製 国一3によれば, 容積水分率 作土の仮比重は風化程度や耕転の程度,造成後 の経過年数,土壌改良の程度によっても大きく異 なり,従って水分特性曲線も採取場所によって異 (2) 土質工学的性質 土の土質工学的性質として,締闇め特性,透水性, 強度特性について見てみると以下のようである。 ①締屈め特性:まさ土の締固め試験により得ら れた,締固め曲線の慨を鴎-5
7)に示す。一般に締 固め曲線はピークを持ち,ピーク点の縦鹿標を最 大乾燥密度 (γ'dmax),横庫標を最適合水比(w
叩t) と称している。これらの値は,築堤時などのよう に土を締め固めて使用する場合に必要な値であり, 築堤時に土の含水比を最適合水比になるように調 節して転庄ローラーなどで締め固めると,最大の 密度が得られることになる。 まさ土の場合,これらの髄は風化度合いにより 変化するが,他の砂質土の場合と同じような値の 範 囲 に あ る よ う で あ る 。 図2
から, γdmaxニ1
.
5
6
'
"
'
-
'
1
.
8
8
g
f/c
m
3,w
optニ1
2
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"
'
-
'
2
2
%
である。 なる。 合 A山。
河 内 ・ 久 保 泉 口 川 上 限 八 γ × 後JII内ぷ
会
会
2.0 1.5 1.4 5 1.8 1.9 1.7 1.6 (町民 Q ¥ 刷 出 ) 旬 、 h 105 101 30 25 まさ土の締酉め蹴線7) 15 20 w (%) 10 悶- 5 0.7 0.6 0.2 0.3 0.4 0.5 容積水分率 (cc/cc) まさ土の水分特性曲線 0.1 密-4上場台地の生産地盤環境 85 ②透水性最適合水比に調整し,飽和したまさ 土の透水係数kは,図-1114 )より, 10-5cm/s
<
k<
1O-4cm/s程度である。 ③強度特性:自然含水状態のまさ土を締固めて 作成した供試土の三軸試験結果(額一1
2
川)によれ ば,強度定数c及びゅは,勢断速度(排水状態) により異なり,圧密非排水状態では約Ccuは0.81
沼f/cm2,φ
印は約2
7",排水状態ではC dは約o
.
3
k
g
f
/
cm2
,φ
d
は約40'である。 4.おんじゃくの性質 問 土 壌 物 理 的 性 質 おんじゃくの物理的性質をまとめたものが表3
5 )である。表より,おんじゃくの物理的性質を 要約すると以下のようである。 ①こと粒子の比重:おんじゃくの土粒子比重は通 常の土よりは大きく,G
sニ2.92'"'-'2.94である(通 マ ト 104 リ 3 '/ 10 ク ポ ア ン ン 2 ャ 10 Jレ (ー叩) 101 100 表- 3 おんじゃくの物理的性質5) ほ 分 標本数 土 粒 子 の 比 護 G s 50 液 '性 限 界WL 41 塑 J性 限 界Wp 39 塑 1'生 f旨 数 1" 39 コ ン シ ス テ ン シ 指 数 1c 39 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 容積水分率 (cc/cc) (a)赤おんじゃく 常の土では2.5'"'-'2.7である)5)。これは,母岩であ る玄武岩が,鉱物組成として比重の大きなカンラ ン石を多く含有するためである。 ②コンシステンシ一線界:おんじゃくの場合, まさ土と違ってJ
I
S
規格のカサグランデ法により コンシステンシー限界を決定できる。この方法に よる液性限界は wし ご62.9'"'-'69.5%であり,塑性限 界はWp二 42.7'"'-'46.4%である(ちなみに,フォー ノレコーン法による液性限界及び塑性眼界の測定例 (圏一2)によれば, wL=53'"'-'75%,Wp二 26'"'-'47% であり,従来の方法との相違はあまりない)。した がって,1
pニ20.2'"'-'23.7となり,おんじゃくはま さ土と同様中塑性の土であると判別される。 ③PF
水分曲線: おんじゃくは東松浦郡鎮西町早田の佐賀県上場 営農センターの関場の作土罵より(深さ30cm)採 取した。水分特性曲線を鴎 6に示す。 平均値 平均値の95%信頼区間 2.94 2.92~2.95 66.2% 62.9~69.5% 44.6% 42.7~46.4% 21.9 20.2~23.7 0.40 0.27~0.54 100 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 容積水分率 (cc/cc) (b)紫おんじゃく 図-6 おんじゃく土の水分特性曲線86 甲 本 達 也 ・ 問 中 明 ・ 高 山 高 照 平均の仮比重は赤おんじゃくで0.926,紫おん じゃくでl.07であった。指数曲線で近似させると 相関係数は赤おんじゃくで0.908,紫おんじゃくで 0.932であった。 およその特性値を求めると表-4のようになる。 これらの水分特性の違いが畑地の水分状態や作 物の蒸散量にどのような影響を与えるのか,佐賀 市 の 気 象 デ ー タ を 用 い て1966年から1995年の 6 ~10 丹までの畑地の水収支シミュレーションを 行った。ここで作土の厚さを40cmとし,水分量が pF3.5以下で実蒸発散量はゼロ, pF2.7以上でペ ンマン法で求めた蒸発散能に等しく, pF2. 7~3.5 では実蒸発散量の蒸発散能に対する比は水分量に 比例するとした。計算結果を図 7に示している。 まさ土は保水性が小さく従って実蒸発散量は蒸発 散能の半分である。紫おんじゃくの場合は赤おん じゃくよりわずかに少ないが,調査した土壌試料 については保水性の差もあまり大きくなしまた 実蒸発散量にも大きな差はみられなかった。 一然発散能 。赤おんじゃく 企紫おんじゃく @まさ土 100 60 40 10 20 30 年 間一7 実蒸発散震のシミュレーション結果 1.30 P dm,,=1.270(g/,印
n
1.25 習 1記1.20 A ゐ A Q. 1.15 ム 己畏 生 拠 雲証 1.10 ~とσ、3 コ 51z1 図 91翠締罰め 1.05ト A 31霞25図 A 1.00w
~ 00 ~w
~ ~ ~ 合水上ヒw
(%) 図-8 おんじゃくの締臨め曲線13) 表-4 おんじゃく土の水分特性鐙(容積水分率) pF 1.8 2.7 3.0 3.5 4.2 赤おんじゃく 0.54 0.44 0.40 0.35 0.27 紫おんじゃく 0.60 0.53 0.49 0.41 0.29 赤おんじゃくの保水性 (pF2とpF4との水分量 差)は紫おんじゃくよりも小さいと報告されてい る2)。
また降雨後に形成されること膜の厚さは紫おん じゃくの方が赤おんじゃくの場合よりも厚く, 裂の大きさは赤おんじゃくの場合が小さな亀裂が できやすいという実験結果12)もある。 これら保水性,透水性ばかりでなく土膜の形成 程度,亀裂の大きさなどは土壌中の水分状態に大 きな影響を与えるので,各土壌の作物栽培への役 割を解明するためには,これらの要因を総合的に 検討することが必要である。(
2
)
土質工学的性質 ①締間め特性:おんじゃくの締固め試験により 得られた締固め曲線の例(赤坂ダムのダムサイト で採取した赤色おんじゃく使用)を図 813 )に示 宅 1 .2 、、¥ 句 吋 bJJ q明 生d 震1.1 4記¥
¥
¥
(
f 留 国 r F 門 戸 〆 〆 世 必 G J 'E おんじゃく 1.0 10-3 ハ H u n H U l l o ω ω ¥ E ) 同 { 議 総 長 約 LLb LLC o 0 砲 。 10-6 20 40 50 含水比(%) 30 60 図-9 おんじゃくの突臨め・透水試験結果14)上場台地の生産地盤環境 87 す。一般に,おんじゃくの最適合水比は40%前後 であり,最大乾燥密度は1.2~ 1.25gf/cm3である。 ②透水性最適合水比に調整した後,飽和した おんじゃくの透水試験結果(函 914)) によれば, 透 水 係 数Kは, 1O-6cm/s
<
k<
1O-4cm/s程 度 で ある。 ③強度特性:自然含水状態のおんじゃくを締閤 めて作成した供試土の三三軸試験結果(図-1214 ))に よれば,強度定数c及びゅは,努断強度(排水状 態)により異なり,圧密非排水状態では,c
cuは約 0.2kgf/cm',φ
叩は約23。であり,排水状態では, C d は0,恥は約40。である。 5 .まさ土混合によるおんじゃくの土質改良 おんじゃくは,上述のように最適合水比が40% 前後なのに対して自然合水比は 55~65% と高く保 水性に富み,最適合水比より 15~25% も高く,逆 に最大乾操密度は γdmax= 1.2~ 1. 25gf/cm3と一般 の赤黄色土より低く,締め囲めて用いる土木材料 としては施工性の悪い土である13)。しかし,おん じゃくは,最大乾燥密度状態に締め固めると透水 係数が 10-5~10… 6cm/s と低く,フィルダムの遮水 材料としての基準(透水係数が1O-5cm/s以下)を 満たす土質材料でもある。 1.6 1.5 1.4 ¥冶E¥ 13 Cし 生雲認星 1.2 1 -1.1 分数値:砂岩風化土の混合割合 1.0 0.9 10 20 30 40 50 60 70 合水比(%) 図一10 砂岩風化土・おんじゃく 混合土の締臨め曲線14) 実擦に,赤波ダムの場合,おんじゃくにまさ土 を混合して土質改良を行った混合材料がフィルダ ムの遮水材料に用いられている。 まさ土混合によりおんじゃくが,締め囲め特性, 施工性,透水性などの土質工学的性質においてど のように改良されるか見てみると以下のようであ る。 (1 ) 締閉め特性 国-1014)は,漉合比(まさ土/おんじゃく,乾土 重量比)を種々変化させた時のまさ土・おんじゃ 1.6 4/4 混合土 1.5 一言匂吋 1.4 bJJ 甘1.3 "' -3/45
1
2
5設 鋭1.1 2/4 分数イ盛 砂場風化土のt見合割合。
/4 l.0 10-4 ( O ω ω ¥ g o ) @・620mmHgにて2時間吸引十3kgf/cnlのB.P 0: 620mmHgにて8時間吸引 ハ H υ ハ H U l l ぷ議叫令官酬明。
_0 , ー 30 40 合水比(%) 国一11 混合こたの突冨め・透水試験結果川 20 50 1.0o
Ccu。
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一 活A言d 0.5 ト ム Cd。
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ム 監 関 混 麗警
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ム 「可$", 霞 ) 。 、G九 30。 。 。
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25 50 75 100 おんじゃくに対する砂岩風化土混合叡合(%) 図-12 まさ土のj箆合割合に対する強度常数14)88 E戸本達也・問中 明 ・ 高 山 昌 照 100 50 qC=(qC25+q田)/2 q口5:2.5cm食入待のqc q白 5 cm貫入時のqc 20 N=100 50 200 25 10 z υ q A V ハ H V ワ t 1 1 1 ( 唱 。 ¥ 同 一 叩 ﹄ ) ダンプトラック パ 翠 円 二大レ レ ( ク ク 一 ﹂ ス ス 一 ぺ ︺ 印 式 一 ト J 4 定 一 ル ケ 自 一 ブ 被 ぷ ブルドーザー(中裂) 5 掘削逮搬に必要な qcの最小鐙
o
~ ~ ~ ~ おんじゃくに対する砂岩風化土の混合都合(%) 関-13 砂岩風化土の混合によるおんじゃくのqcの変化14) く混合材料の締囲め曲線を示したものである。図 によると,おんじゃくにまさ土を混合すると,混 合割合が増すにつれて最適合水比は減少し,最大 乾燥密度は増加する。(
2
)
透水性 混合割合の変化に伴う透水係数kの変化を示し たものが図 11である。圏によれば,おんじゃく 単独より混合割合50%前後において,フィルダム の不透水性材料としての条件同, k<
1x
10…5 cm/sを満足するようになる。(
3
)
強度時性 まさ土の混合割合を変化させたときの三軸試験 結果を閣 12に示す。 (4) 施工性 土木材料としての土の施工性は, トラフィカピ リテイで評価され, トラフィカピリテイはコーン ペネトロメータで鴻定したコーン指数qcで示さ れる。図-13
14 )泣,締屈め試験における突臨め田数 Nをパラメーターとして,まさ土の混合割合の増 加に伴う平均コーン指数qcの変化を示したもの である。混合土のqcはまさ土の混合割合の増加に 対して直線的に増加する。関から,大型普通フソレ ドーザ、が同一轍を数回走行するのに必要なコーン 指数14),q c>7
を得るためには,まさ土の混入率 を40%以上に,また中型普通ブノレドーザが同様の 走行をするために必要なコーン指数14),qc> 5を 得るためには,混入率を25%以上にすればよいこ とが分かる。 6 .おわりに 上場合地の生産地盤環境である,花嵐岩の風化 、まさ土グと玄武岩の風化土、おんじゃくグに ついてのその生成過程や土壌物理的・土質工学的 性質について解説した。 まさ土やおんじゃくのこれらの諸性質が,農作 業や土木建設工事上において生じていた問題点の 理解に役立ち,今後の同地区における農作業計画 や建設工事の設計・施工指針などに役立てば幸い で、ある。 なお上場合地では傾斜地に農地があり,降雨に よるかなりのこと砂, とくに表眉土の流亡が見られ, 深刻な問題となっている。この問題については次 の機会に報告する予定である。 引 用 文 献 1 )土壌調査研究会編 (1982) :あるいてみる九州の土壌, 241. 2 )土壌調査研究会(1982) :九州の土壌, 241-250. 3 )土質工学会編 (1982):土質試験法一第 2回改訂版 ,土質 工学会, 668-693. 4 )土質工学会九州支部編(1980いこと質工学会九州支部30年 記念誌, 79. 5 )土質工学会九州支部編 (1983) :九州、│の特殊土,九州大学出 版会, 53-62. 6 )ニヒ賀工学会ことのはなし編集グループ編 (1990) :土のはな しII,60-69. 7)藤本昌宣 (1988):九州・沖縄のローカルソイルの終伎と土上 場 合 地 の 生 産 地 擦 環 境 89 質改良,昭和60・61・62年度科研費補助金(総合A 代表 者高