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北伊豆烈震の震源の運動に就いて

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(1)

北伊豆烈震の震源の運動に就いて

一 、 緒 言 一 一 一 一 口 , A1

昭和五年十一月二十六日午前四時三分頃に接現した北伊豆烈震は北伊豆杢慢に大被害を及

ぼしたものであった。而して此の地震は南北に走る断層を境界として其の東側は北方へ、西側は南方へ 水平移動をなし.其の中央部の喰遠ひは二米徐に及んで居った事は賓地踏査に依ってよく知られて居る (中央気象牽、北伊豆烈震報告第一.第二参照)。然し・ながら其の移動の速さに関しては瞬間的に移動が 行はれると見るものが多く、稀には徐々に行はれると考へ℃居るものもある。著者は此世胞に此の莫然た る速度の概念氏関して考察しゃうとするものである。命序に不完全ながら震源の振動的運動をも論述し ゃうと思ム。 一 一 、 断 層 線 北伊豆烈震に際し地表に現出した断層線を国一不すれば第一一闘の如くなる。此の中の主断 層線は原保よ b 箱根に至る長さ三十粁に亘るものである。而し℃此の主断層線は山山獄地方を走るものな れば其の各部分の喰遠ひの測定は困難であるが、今其の知られたものにつ

3

国表を作れば第二国の如く なる。此の固に於い℃縦坐擦は喰遠ひの大い

3

を示し横坐標は断層線上の位置を一不すものである。是等 の知を連ねる線を描けば大館正弦波形をなすと見倣す事が出家ゃう。又断層線の雨側に於ける地殻の援 四

(2)

第 闘 3宇目 政 河 湾 O i f7) ゐ l 第 二 闘 主断層線上に於ける地鐙閏 白 i L 一 原 依 一 3 f 1 0 断居線上の水平の喰蓮ひ 四 四 :J$..5km lO K皿$~ト 碕

代 、d 上 の す干ト己O帆m 吐1 邪 幸 代 ; 手 β51<m 30杭R 箱 4員、 断 層 線 fヰ 置

(3)

位は喰港以の二分の一と見倣し得る事が出来ゃう。へ然れば中央に於ける一側の麓位は約一米である。 地殻は可な ι リ完全なる弾性轄と考へ得るであらう故に之等の援位は皐に断層に極めて近い雨側にのみ 行はれるものでなくて断層線を直径とする路圏内に行はれ忍ものと考へ得るものであらう。 倍斯様な麓位が行はれるためには,歪力として北伊豆地方に於い℃は北西、南東の方向に底力、北 東.南西の方向に張力が作用してゐたもの正考へ・なければ x 3 A な ら な い 。 国 以上の考へを基として北伊豆烈震に際して消費 3 れ た エ ネ Y ギーを算出する乙とが出来る。第三闘は震央を原知に 第 取 b 断層の方向

EY

軸に之に垂直の方向を m 軸に取ったも のである。而し℃楕園 ABNV 内に其の位置に相官する援

y

軸上の各質貼の漉位は正弦波型をなすと見倣し得るが故に次の式で輿へられる。 位があったと考へる。今原知 O に 於 け る 特 段 位 を h h H とすれば 内干 k 11 P cfl D 〆-、、 ω│月

+

ωl当 。什てζ芝 、-〆〆

I

f

¥

k

+

但し b は断層線の長さの字分印ち十五粁に取る。闘の結線は

y

軸上の鑓位の大きさをのの方向を般'りて 四 五 J

(4)

《 書 四六 示した志ので、矢は猿位した方向を一不し℃ゐる。 次 に

y

軸に垂直なる m 山 一 軸 の 特 捜 位 も 第 三 国 の E p w h A なる線の如く正弦波型と見倣し得るであらう。部 ち地震前に於いて r o A なる土地に固定した線が地震後には A E 及 び EPσA-なる線の位置に移動した と考へる事が至宮であらう。然ると

3

はの軸上の貼の笈位乙は次の式で奥へられる。 町下 h 11 ~ r.n ロ 〆-・h ¥ ω│弐 十 tοI~ ~18 ¥』ー..,/

l

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包 ) 此庭に α の位十}如何に定むべきかは問題であるが著者は此の地方に於ける縦波の速度と横波の速度との 比一・六八にひの α に謝する比が等しくなる様に定めた、然るとき﹄は約九粁である 0 ・ 次 に 簡 単 の た め に 比の楕闘内の任意の結に於ける愛位は此の二つの縫位から次の如く置く n H H ? ω

1 1 + 同 何 百 円 三 同 十 川 崎 J -P / 凶 . 凶 門 制 、 / 凶 , M か ¥ │ 列 i │ │ 剖 J 、 、 1 1 1 1 J ¥ お lRL

.

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.

.

.

.

.

.

.

.

.

-

.

.

〆'町、 w '-../ 山内仰の式の俄定が是認

3

れても‘各部の犀縮或は延長代際し℃、それ・と直角の方向にも撰張或は縮小 する事を考へれば例式は巌密には正しくない。 倦品川式の仮定の下に地震のために,地殻の臆積素片仰の中で消費される位置のエネ Y ギーは

九 宅

3 H H ( 何 ヘ ω 州 ︿ ヘ ω JJ ︿ も 開 + ぉ 一 一 十 尽 く : : : : ・ ( 恥 ) hω{/ω 目 、 、 / ω い 句 、 }

(5)

式 市 T E は 延 長 の 弾 性 率 ・ で % は 剛 性 ・ 率 で あ る 。 今 W 川を北伊豆烈震に依って消費 3 れた会ヱネ Y ギ

1

とすれば

F

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(

)JL ︿ + 同 F'¥ 相川副

L

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一 口 ( 同

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3 ・ ...•••.•••... ・ ; : ・ ••••••...• : : ・ ••...• ・ ・ ︿ 町 ) ω / v a

FHHB c'" 1 1 ド・4 01 民d B 、『・・・・回・ー~・・・・ー・・ー--h N H

w B v u u r s 四 七

(6)

四 1¥、 此慮に於いて土地の運動が深

3

に従ぴ如何なる模様で行はれるかを顧慮する必要がある。然しそれを 決定すべき材料は極めて、寡少であって只次に迷ぶる如

3

僚件による外はないのである。其の第一一は丹 那隠道内に於ける喰遠ぴ、が二三米であって其の地表に於けるものと殆んど同一である事。次は走時曲線 から考へて深さは極めて浅いもので敷粁を越へる事は有

b

得ない。然し三十粁にも百一る断層線が現出し て居る所から見て、深さが一粁以内であるいふ事は考へにくい。然れば深さを約五粁と推定する事に依 って、此の地震で消費

3

れたポアンジヤ Y エネ Y ギ

1

のオーダーを定める事、が出来ゃう。 次 に E 及び乃は深さの函数であって,此の地方に於ける縦波及び横波の速度から其の値を算出し表一不 すれば次の如くなる (験震時報第五巻第一競参照)。 空会 わ4J 表 深 さ ( 粁 ) 何 × H

l ︼ H 凸 ・ 0 ・ ∞ ・ 3 × H O I -固 め ・ 。 ・ ∞ ・ O 一 、 三 O 、 三 五

O 七、五六 三 、 O 入 ニ O 九 、 八 二 四 、 0 0 三 O 一 一 、 八 O 四 、 入 二 四 O 一 三 、 五 O 五 、 五 O 命日下部博士の伊豆地方を構成する安山岩の E 及び仰の測定値は本表の地表の値に路等しい。今本表 から深

8

五粁迄の E 及び仰の卒均の値を求むれば夫々 品 ・ ∞ C × HC ロ の ・ 。 ・

ω .

同 ・ は ∞ × ] { O -H ( υ ・ 。 ・ ∞ ・ となる之を例式に代入して

(7)

-F

L

X

H

Q

5

.

a m

.

.

.

.

.

/問、 σコ ... 此の値は北伊豆烈震にて消費れたヱネ Y ギ

1

のオーダーを奥へるものである。 -夫氏北伊豆烈震の際土地の各部分が略どの位の速度で移動したかを定むるために運動のエネ Y ギ

1w

を計算する必要がある。今地殻の穂積素片山仰の速度をのとすれば其の運動のヱネ Y ギーは次の式で奥へ ら れ る 。

訟・ 11 b:l l~

~. 〈 '1~ r、 -:y

J 今或る瞬間に於ける原黙の援伎を h むとすれば各貼の猿位は前と同様閉式で奥へられる。従って或る瞬 問に於ける運動のエネ Y ギ

1

の総和は次の如くして計算される。

- 矢

崎 、

ー も

L

一γ

一 一

令 官

、 一

市 一

ロ (

寸 山

)ω 山 口

(

m

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1 1 ︾¥会 ι -m d A ト

H

2

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L P J ω ω

{ ) O / L N ¥ -・:(な) ~l 九

(8)

五 O ] { 司 会 v N V も ヘ L P J N H 竺 ヘ ︹ h ' F J 凶 l i

-2

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i 弘 津

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(

C

)

h . ω ω ・ω 句 。 / へ 号 、 凶 / 門 町 会 、 依つ℃此の振動の週期は 吋 1 1

D ~ -l h司 会 主 ¥

trJ 十│ーむ 〆'画、 ,... 0 ¥.〆 此の結果によれば地震の震源の運動の週期は其の地震の規模が大

3

γ

程大となるのである。今αbhE 九 一 等 は 前 記 の 値 を 用 ぴ P を二・七として、週期を求

U

れば左の如くなる。叉例式は震央に於いては車弦 振動をなす事を一不すが故に其の最大速度、及び最大加速度を求むる事が出来る。 吋 H4 ・ω 学 , 円 阿 川 け 芯 讃 ¥ 学 時 1 1

01 議 、、、、、 司

〆戸目、 ...

-,... '-ノ 此の週期をもっ

τ .

第三闘の周迭を節とする定常振動が如何様に地震計記象の上に一不 3 れるかを吟味す るは興味ある問題であるが今暫くそれを

3

けて次節の事柄を研究する。但し断層の喰遠ひは此の週期の 四分の一の聞に叙されるものと考へらる。叉最大加速度は漁期に反して小さい、 る賞験によって克に明かにされる。 乙の事は次節の簡単な 此庭に調査の讃象に選んだ轄倒物は墓石並びに石燈箆を主としたのであっ℃、第一闘に 示すが如く震央から数粁以内の村落に於い℃は規則正しく地面の動いた方向に轄倒して居る。而して丹 = 一 、 韓 倒 物 那附一辺に於ける墓石、石燈箆等が一律に地面の動いた方向に轄倒して居った事は地震嘗時寅地踏査芯れ

(9)

た本多氏並びに石川氏よ b 著者が直接に聞いたものであって E 多賀村韮山村等に於けるものは著者の踏 査に依るものである(中央気象塁、北伊豆地震報告第一報委照 ) 0 向他の蒋倒物につき概要を記せば図富技師の設明によれば丹那畑部落の断層の雨側に建℃られた家は‘ 前記の報告の第六十八闘の潟異に一不当れる如く、土地の動いた方向に何れも倒れてゐる。又同報告中の 本多氏の踏査報告によれば丹那附近の家は概して‘土地の動いた方向に倒れてゐる。韮山等に於いても 多くの家は南方に倒れ、叉東西代長い家が南北に長い家よ

b

多く倒れて居った。石垣、壁,堤等も断層 に垂直の方向に長いものが、震央から数粁以内に於てはよ

b

多く崩壊して居った。之等は何れも前記の 報告中に記

8

れて居る事である。 今便宜上轄倒物が地面の移動した方向と同一方向に倒れる乙とを順轄倒ーと名づけ,反針の方向に倒れ る之とを逆轄倒 ξ 名づける。而し℃地面の運動によ b 物躍が順帥特例或は逆轄倒の何れかをなすのは其の 運動の初加速度の小大に依って定まるものである。 抜北伊豆地震の際に震央地附近では順轄倒が行はれた程度の運動であって、逆轄倒をなし得る程度の 初加速度はなかったといふ事が考へられる。此庭に着目して丹那附廷に於ける土地の運動の遮

3

を次の 如

3

簡単なる賃験から考察して見ゃう ξ 思 ふ 。 山府民験に先、だちて著者は地震後に残存する断層線上の喰這以は最初の一動にて行はれ、其の後は第一動 :Fi

(10)

に比して極めて小 3 い振幅の運動、か行はれるものと限定する。其の振一怖と遁期との有様を国一不すれは第 :fi. 四国の如く友る。然れば物館は地面の運動の最初の四分一週期の問に得た運動量のために倒れるのであ る正考へられる。 前節の品川式は次の如く簡単に記す之とが出来る、式中 H Y は常数である。 闘 f !H 当 h w 司 干 l l M H l h h m -j i -: : : : ・ : -j i -・ : : -j i -・ ( ︼ ω )

.

第 印ち上越の限定却ち第二闘の曲線が正弦波形なすといふ俄定の下に導かれた震 央に於ける車振動の式である。然れば間半振動をなす如

3

加速度を轄倒物を載せた 墓に奥へ最大の速度の庭で墓車を止めて轄倒の有様を検すればよい乙とにとる。 賞験装置は第五国民示すが如きものであって、 ν1YRの上を移動する牽車

p

(

O

六六瓦)の上に轄 倒物を載せてゴム糸

Q

の力に依って運動せしめるのである。裏車が牽車受 L K 接燭して居るときには, ゴム糸の張力は略轄倒物を載せたときの毒事の摩擦カに等しくなる様に調整する。而し℃此庭に取扱つ た物館は第二表に示すが如

3

透の長 3 を有する木片の角柱三個である。便宜のために此の三個の角柱を 叫 M 山 崎 弘 u と夫々に命名する。 始め憂車を僅に引張って放うも塁上の物躍は倒れないであらう。次第けい引張る匝離を増すときは,冷地

(11)

司 a 門 L v -一ーーーーー... 品 P R に墓車が墓車受に衝突する際に順轄倒(運動の方向に倒れる) をするに至るであらう。此の順轄をなす最小のゴムの延びの 長

3A

、及び其の衝突する迄の時間 ( T 一4) を測定する、然石 と

3

は順轄倒する匁に必要にして且充分なる衝突の速度が算 出

3

れる。此の賞験に際して物韓 M は殆んど滑ら-なかったが 命之を防﹁ために物陸 M ' と 墓 車 . P との問に新聞紙に浪気を 質 験 装 置 含ませたものを入れた。 扱 最 初 奥 へ た 特 使 位 A とゴム糸の最初の張力を測定して置け ば、最大加速度三衝突の際の速度り及び週一期 T は町式によ

b

算出当れる、叉ゴム糸の張力の代

b

に、衝突に要する時間 第 五 周 T 一 4 4 を測定するも同じ目的を注するも之とが出来る。今此 の賞験の結果を表示すれば次の如くである。 五

(12)

初、 A Ml 輔 世 九 五 、 0 六 二 、 O 五 二 、

o

一 七 、 0 入 、 五 Mg -ー・』ー-^-ーーー回ーー『、 五 四 、 O 二 五 、

o

O 、 七 五 、 0 Ms --・E軍 司E・・・圃圃,、国富田開園掴-匝・・掴民事、 三 五 、 二 一 三 、 五 一 一 、 五 入 、 O 四 、 O 襲 第 秒 ニ 、 O 五 一 、 四 七 一 、 二 七 0 、 三 五 0 、 一 入 一 、 五 人 。 、 七 人 。 、 ニ 問 。 、 一 二 一 ・ 、 一 一 = 一 O 、 五 九

o

、 四 二 O 、 ニ 一

o

、 一 一 表 J I民 轄 α d y /// 智 五 六 七 二 八 人 三二七 六五六 平 均 の 値 五 三

O ニ 四 四 一 人三八 平 均 の 値 四五 九九 一 六 五 四四 O 八 八 六 平 均 の 値

1

f

l

l

最 大 速 度 U 四 六 五 四 三 三 六 六 六 五 五 七 七 七 六 六 七 回 ! 七 O 丸 山 七 五 O 五 九 一 六 一 五 三 七 七 三 位 秒 五 四 初制段位と引から算出品立る値 (%は蓋寧が放された時より街突迄の時間) ( 日 ) 秒 一 、 四 O 一 、 五 人 一 、 四 六 一 、 入 。 、 九 ハ α ﹀ A F -f J 四 一 六 一 大 O 平 均 の 値 七 回

O ( り ﹀ -子4 ヰ宇 一長‘ -L・ 公二;二二竺樫-~) '"、ー一 二二 jj秒 四 四 ーー・ / 、

(13)

P MsM2 M] 高 さ 問 一 ニ O 、 三

一 一 一 、 一一一、一一

韓 倒 せ

弓セミ続縦

i

}

六 五 一 I物 慢 の 形 三 七 三 糎 横J

IA

品手

× 4却 質 質 量 蜜 度 ×運動の方向に直角なる面の横幅 v 克 一 一 一 O 五五 五四四 七八 二 O 六六 。 、 六 七 O 、 四 七 O 、 五 三 - 、 b 4 S , 乃 + や " M

此の第二表の同じ最初の距離に封して、 ゴム糸の張力から計算した場合唱と、衝突までに要する時間か ら計算したものとは一二割の蓮びがある。之はゴムの張力が完全に其の延長に比例しない乙 1 ζ 、、時間 の巌密・なる測定が困難のためである。但し此の衝突に要する時間はクロノグラアを用ぴ其の運動の始め 及び衝突の際を電接せしめたのである。 此の第二表に於いて注目すべき乙とは最初の特使位 A の如何に係はらず、衝突の際の速度が路等しい事 である。斯の事につき少しく考へて見る。物躍 M を第五闘の如く墨車の上に載せた官軍事が速度りを以っ て 、 喜 一 車 受 L に衝突した場 A 口 M の廻轄そ考へて見る。此の場合の廻轄運動の式は次の如く輿へられる。

- ミ

HlsdO の の 。 ω 九

w i

-・ -・ : : : : ・

j

i

-:

・ : : : ・ : : : ; ・ : : ・ ・ :(Hω) 此庭に 0 は童心 G ' ζ 廻轄軸 O を結ぶ線と水平線ーとの角度である。此の式を積分して ぎ 凶 " u l s d O ω 一 口 も 十 の 五五

(14)

五六 今初角速度を ω とじ初角度を仇、とすれは 阿 古 川 SA 十

M

g

( ω 一 口 ♂ l ∞ 一 口 一 泊 ) イ 旦 し

U H e 坤十ぬき - h N 0 0 弘 H H F

更 に ~ 11 ω│月 ミ H '

と置けば 川V F U N -P

ミ (

l m E F ) (

エ )

此の式の右透は物障 M を重力に逝って廻轄し、其の重心 G をして廻轄軸の鉛直上まで持ち家たすに要 する仕事に等しい。叉左透は物館が廻轄運動を初めた瞬間に於ける廻轄運動のエネ Y ギーに等しい。之 一 戸 等は何れも物腰 M が衝突の際有する運動のエネ Y ギ 1 │ 冨もよ'りも小さい事は勿論である。墨車の街 凶 ] { 突の際、物鰹 M の 0 ・ な る 軸 の 周

b

の廻轄のエネ Y ギ ー は ! 民

(

3

z

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)

凶 で あ る 故 に 凶 -] { ] {

l

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時 打 │ 包 (ω

DF ﹀ 凶 ・ : -j i -: : : j i -: : : ・ : : : : ・ : ・ : ︿

5

)

ω ω 従って

s

1 1

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.

-

-

I~ IC/J ~IS' lてと ¥、ー戸/ 〆ヘ σコ 」ーノ

+

F A U l -l +

] ω ・

(15)

同及び日印式からのを求むれば J¥ ど ハ H │ 皆 、 乙 J¥ ス ミ 十 勺 ) ( 、 大 引 制 対

r F )

d L 1 劃叫剖 -n t 剖 l : : : : j i -J i -・ : : ( ミ ) 部ち物障が韓倒に要する速度は其の物館の形にのみ依って定まるものである。今我々が賓験に用ひた 一 つ の 物 躍 に つ

3

て此の速度の値を算出すれば 宮 H 足 凶 出 向 u

ぉ讃¥謬 ∞ ∞ 讃 ¥ 噂 ぬ 印 讃 ¥ 法 之等の値は賃験で求めた値の八割乃至五割である。賞験で求めた値が大き過ぎる之とは墨車にSなる 只プ ηノングを用ひ最後の速度を緩和したのが主な原因となって居るやうである。叉廻轄を初める瞬間に 物鰹 M と蚕車との接面に於いて消失当れるエネ Y ギーも考慮する必要があらう。兎も角も順轄倒に闘し ての最大加速度、最大速度及び週期の四分の一の値等の大躍の値を求むる乙とが出来たわけである。 再び賞験を行ふ、順轄倒の場合の賞験に於い℃、或る初特使位及びゴム糸の強さに針して、辛うじて順轄 倒を・なしたとする然るど

3

兎に僅か初特使位を増加するも命順轄倒をなすのみであるが次第に初滋伎を増 すときは,迭に逆轄倒(墓車を放っ際に物腰 M が牽事の運動に卦して逆の方向に轄倒)を衣すに至る。斯 様な{貰験を種々の相場合につき﹄て行ひ,共の初猿位、ゴム糸の張力、及び四分の一週期等を測定して第三 五七

(16)

表の結果を得る。 初、 鐙 A M1 輝

O 五 、

o

七 七 、 。 五 人 、 五 四 五 、 0 一 一 一 O 、 五 二 九 、 0 一 五 、

o

四 四 、 0 三 ニ 、 五 ニ 六 、 五 一 入 、 五

O 、 五 四 九 、 五 二 五 、

o

一 二 、

o

六 、 。 Mョ ,ーー--"-ーー、 Md 信号「 ちn 秒 。、七九 O 、 六 八 0 、 六 一 0 、 五 三 0 、 四 0 0 、 三 九

o

、 一 九

o

、 六 一 0 、 四 三

o

、 三 九 0 、 二 六 O 二 三

ο

、 六 八 O 、 四 五 0 、 ニ ニ 0 、 一 一 表 逆 α 秒 //J 粧 一 二 六 四 四一六 三九二 四 O 二 問 七

ω

四七六 九九五 三 人 一 四 コ 二 一 一 四三七 六七七 一四人五 一 一 六 一 一 二 O ニ 六 一 一 六 一一八五 轄 倒 最 大 速 度 入 八 人 一 二 一 O一 四 二 一 二 三 五 七 八 恥 四 七 七 三 五 二 八 九 九 二 七 O 四 二 九 四 つ 秒 、 五 i¥. 初 麓 位 と 引 か ら 算 出 せ る 値 ( 叩 ) 秒 O 、 入 0 0 、 六 二 0 、 五 五 O 、 四 五 0 、 四 O 。、間六

o

、 四 0 0 、 三 二 ( α ) 沙 リ ソ J 四 O =

四 九 一 四七四 五三七 四六 O 五 一 O 五 O 九 六ニ入 ハ 引 U ) 3 1 γ

O 六 一 九 四 一 六 六 一 五 五 一 一 七 一 五 O 一 二 八 一 二 九

(17)

遮 韓 倒 の 場 合 、

1

¥

,司、 直 ¥ R 戸官' 司U 電, 司-+- I 島 第 六 闘 最 .,,-、 短/秒2 、』戸〆5

2∞ 4

3∞ 大 速 民 方 自 1

lOO 出lJ 60 0・・・…M3に 闘 す る も の ×・・....M!l 1I ⑨…...Ml 11 40 〈糎〉 20 初 麓 位 o 第三表に於いて注目すべき事は初猿位 A が 物館の底透に比して相静岡大なる時は物館が轄 倒するに要する初加速度(最大加速度)は初麓 位に無関係に一定であるといふ事であ石。此 の事は第六国の如く一不す之とによ A Y 一 一 層 明 瞭 になる。此の事を少しく考へて見ゃう。此の 場会の廻轄運動は墓車を放した瞬間に始まる べきもので其の式は も も ll ・

-H U

一 川 H S H R O の ω 5

ls

3

も : ・ ( 冨 ) 但し α は墨車の加速度であって問式の凶凶 f I L N 凶 に相営するものである。此の式よ ' o J 物憶が轄 倒を始めるための要件は

2S

も 1 F P ︿ ヨ : : j i -( H C ) 内 肘 ミ V ~ c-

I

~ 1 1 ミ

/戸、、 1'-:) O 、~ 五 九

(18)

貼線は1)民韓倒,貸線は逆韓倒の場合 / 〆 〆〆 ρ / 第 七 閏 初 襲 位1.6 i¥ 四1.4 分 ノ1.2 週1・0 期日 Tf4 '-'0.5 f ¥ 秒0.4 、ーノ 0.2 100 80 の 昔 、 印 る v v す 閥 に 9 リ 041a MMM n u ・ O×@ 勾 初鐙位(粧〉

六 。

今此の内・なる轄倒に要する最小の初加速度を計算すれば 夫々次の如くである。 ] 戸 内 H 宮 同 ] 己 目 R -1 c ω o c n g ・ ¥ お わ ・ 凶

∞ 件 。

B ・ ¥ お の - u ω H O n E ・ ¥ ∞ め の - u 之等は第六国の横軸に卒行なる部分の値に路等しい。此 の事は初鐙位Aが充分に大言い時は一度倒れか、る時は再 ぴ元の位置に返らない事を意味する。而して此の内も物櫨 の形のみによって定まるものである。初援位、が小

3

い 時 は 一皮倒れか、って起

3

返へらないためには初加速度が充分 に大

3

い事を必要とする。 然し叫なる物躍は賞験に用ひた三つの物躍の中最も小 3 いものである。故に此庭に求めた内の値三一五は賓験から 求めた値二六

O

に比し℃大

3

く。其の割合は他の物睦叫M 等よ b も著しい。此の事は小振動を件以っ、移動すると

3

は小

3

いもの程倒れ日現い事を意味するものであらう。

(19)

次に第一表 E A び第二表よ AYA と T 一 4 との関係を国一不すれば第七国の如くなる。面して結線は順轄倒に 関するもので賀線は逆轄倒に関するものである。此の最も長い二線は物館叫に関するものであって此の 二線の問の区域に於いて叫なる物躍は順轄倒をするものである。 物臨叫を用ひた際、初特使位一米に封する逆轄倒及び順献特例の雨者の場合に於けるT 一 4 を此の国よ

b

読み取れば夫々

0

・七七秒と二・一三秒胃乙である。此の二つの T 一4 問に於いて物腰 M は順轄倒をする筈 である。而して普通の墓石の高誌と幅との比は二倍乃至三倍マあるが故に物腰叫の轄倒は墓石の轄倒を 代表する者と考へる事が出来ゃう。然らば丹那附近に於ける土地の最大加速度は第一表及び第二表よ b 約四八日と四

0

0

切との間にある。叉最大速度は六

O

切と一九五日との間にある事が解る。而して前節 に於て理論的に求めた結果は此の値の範閣に合会れ℃ゐる。 今土地の運動の週期及び丹那に於ける最大加速度及び最大速度等に闘し理論的の結果と賞験的の結果 とを封照して表示すれば次の如くなる。 第 四 表 最 大 速 度 'V 理 論 的 の 値 一 一 秒 入 七 七 二 %

内i戸 .N. 験 的 至 至 至 一 四 二 九 O 、 値 五 O 二

司令グゐョ通;

の 四分の一週期 T/4 最 大 加 速 度 a 自 白 白 六 四 O O 八 二 容f 糎 / ー 」 /秒JfJ;!'l七 秒 ゅ .... f、

(20)

六 一 一 斯の結果よ

b

し℃我々は大地震の際の土地の運動の週期は案外大

3

いものであって、加速度、速度等 は亦案外小 S いものである事を是認し・なければならない。只最初の第一動の終

b

に於ける運動量の務化 は可な

b

念激であっ℃此の翁に建物の被害は大きいものであると考へられる。然れば著者は断層線の来 側の北部に箱根.断層線の西側の南部に梅木、原保.佐野等の山崩があっ℃共に特に被害の多かった事 は断層の雨側に於ける土地の運動量を念激に消費せしめると

3

生じたものと考へられる。命第一国の知 、 、 、 、 , 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 曹 、 、 、 、 . . 、、、、、 線の内部にのみ倒潰家屋のあった所から見℃震源範回以外の単に地震波のみによる場所では案外被害は 、 、 、 、 、 、 . ‘ . 、 、 、 、 宅 、 、 . 、 、 、 、 、 、 . 、 、 , 、 、 、 、 、 、 、 、 ‘ 、 、 、 、 ‘ 、 . 、 、 、 、 、 、 少ないものであ

b

,之地殻が含み得る震波のエネ炉ギーに制限がある乙とを意味するものであらう。 四,震源の運動と記象型 大地震の際の地震記象の最初の部分に長遡期の波が出て、其の中に幾つも の短週期の波を含 y化で居る事はよく知られた事柄である。而し℃初動とし℃は遁常此の短沼期の波の方 向を取っ℃居るのであるが、此の長週期の波の方向も此の短週期のものと金く同一である事もよく知ら れたる事貨である。然れば此の長週期の波の初動方向を取っても震源の運動の機巧は短週期の初動を取 ったものと金く同様に論ぜられる。之等の事から考へてぬの長週期波は震源の運動の機巧と直接関係し てゐるものと考へ・なければならない。 叉著者の想定した第三国の椅圏内の定常波の週期七・五秒は北伊豆烈震の初動の長週期の卒均六秒乃 至七秒と合致してゐる(北伊豆烈震報告、石川氏報文参照)。

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以上の事寅から見て此の長週期波は震源の定常波に直接基因するものであって E 此の震源の一震動の 中に幾つもの短週期の波を出すものである事が認められる。此の暑に関する調査は趣味多さ乙とである が、著者は最初に論ぜんとする乙とを既に志したる故に他日にゆづる乙と、する。 豆、結論 北伊豆烈震で生じた断層線の水卒の喰遠ひを縦軸に取

b

,断層線に沿ふて測った距離を模 軸に取れば、其の喰達ひの大

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ぞ一不す曲線は大醐胞に於いて正弦波型と見倣し得られる。而して地殻は 完全な弾性躍として震央附近の運動朕態を蹴算した、主︿の最大加速度は七二糎秒、最大速度は八五糎秒 及び地震後に残存する亀裂が成

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れるまでに要する時間、卸ち四分の一週期、 一 、 八 七 秒 を 得 た 、 ・ 何 此 の 計算比於いて北伊豆烈震で消費

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れたポアンジヤ Y エネ Y ギーを求なる乙とが出来た.共の値は 品 × 一 { C 自 の ・ 。 ・ ∞ -d ・ で あ る 。 J ,次に此地震の際轄倒した物館、特に墓石.石燈箆等に注意して其の轄倒の候件。ピ吟味し、此の方から 也震央附近に於ける最大加速度、最大速度及び四分の一週期等を決定する乙とが出来た。而して之等に よ

b

て決定

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れた値の範国は案外小

3

く.其の範囲内に前述の理論的の計算値は含まれてゐた c 其れ等 の結果は第四節の第四表代示した。 最後に震源の運動の週期は約七.五秒であっ℃、各地の観測に於い℃之に近い週期の初動が現出して _ . -‘ノ、

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四 居

b

.

其の方向は震源の最初の移動方向に矛盾しない所から見℃、震源の動きが直接地震波となると見 られる。但し之よ

b

小さい遡期の波も同時に出る。 終

b

に臨んで此の報文の作成に闘して種々御指導下された岡田豊長閣下並びに閥富、本多雨技師に深 謝する次第である。命指固については三浦秀正氏.安験については岡四四亥、田村昌議及び越村宗作氏 を煩した其の御親切に針し厚く御躍を申述べる。(昭和六年十一月中央気象牽にて﹀ 文 献 一、験震時報、第四念第三時抗及び第五会第一競

参照

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