• 検索結果がありません。

2年生必修科目のインターンシップの評価に関する研究~インターンシップ履修学生および受入施設・企業に対する意識調査の比較分析~: 沖縄地域学リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2年生必修科目のインターンシップの評価に関する研究~インターンシップ履修学生および受入施設・企業に対する意識調査の比較分析~: 沖縄地域学リポジトリ"

Copied!
30
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Title

2年生必修科目のインターンシップの評価に関する研究∼

インターンシップ履修学生および受入施設・企業に対す

る意識調査の比較分析∼

Author(s)

竹沢, 昌子; 出口, 宝; 平野, 貴也; 仲田, 好邦

Citation

名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN(16):

191-219

Issue Date

2011-07

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/8221

(2)

2

年生必修科 目のインターンシップの評価 に関する研究

∼インターンシップ履修学生および受入施設 ・企業に対する意識調査の比較分析∼

竹 沢 昌 子 、 出 口 宝 、 平 野 真 也 、 仲 田好 邦 【要 旨】 名桜大学人間健康学部スポーツ健康学科で2年生必修科 目として実施 したイ ンター ンシップ を評価するために、2010(平成22)年度イ ンターンシップ履修学生113名 (うち、 2年生93名) および受け入れ施設 ・企業担 当者79名を対象に、 アンケー ト調査 を実施 した. アンケー トの項 目は、イ ンター ンシップの目標達成度 に関する項 目、事前学習に関する項 目、受け入れ施設 ・ 企業 と大学 との連絡体制に関する項 目な どであるO調査の結果、イ ンター ンシップの 4つの 目 標 (施設 ・企業の理念 と経営方針の理解、仕事の内容 と流れの理解、職場 における人間関係や チームワークの大切 さの理解、社会人 としてのマナーを身につけること) については、学生、 施設 ・企業担当者 ともに、若干の認識の違いはあるものの、おおよそ9割以上が達成できた と 考えていたO また、学生、施設 ・企業担 当者の95%以上がインターンシップ参加 ・受け入れ に 満足 していた。事前学習 については、学生、施設 ・企業担当者の約 4割が不十分 と感 じ、特 に 「コミュニケーション能力」の不足を挙げる声が最 も多かったo今後の課題 として、事前学習 や施設 ・企業 と大学 との連絡体制の充実が挙げ られる。

S

t

u

d

yo

nt

h

eE

v

a

l

u

a

t

i

o

no

f

I

n

t

e

r

n

s

h

i

p

-aC

o

mp

a

r

a

t

i

v

eAn

a

l

y

s

i

so

f

At

t

i

t

u

d

e

s

o

f

I

n

t

e

r

n

s

h

i

pS

t

u

d

e

n

t

s

a

n

dC

o

r

p

o

r

a

t

eP

e

r

s

o

n

n

e

l

Mas

akoTakez

awa,

Shi

ger

uDeguc

hi

,

TakayaHi

r

ano,

Yos

hi

kuniNakada

【ABSTRACT】

Thepurposeofthisstudyistoevaluatetheeffectofaninternshipprogram atthe

DepartmentofSportsandHealthSciencesatMeioUniversity,Okinawa,Japan.The research was conducted by collecting questionnaires from lO6 students who participatedininternshipinthesummerof2010(mostofwhom weresophomoresas theywererequiredtoparticipateininternshipbeginninginthatyear)and79corporate personnelwhosupervisedthestudents. Althoughslightdifferencesinperceptions existed,approximately90%ofboththestudentsandthecorporatepersonnelfeltthat thestudentshadmostlyachievedinternshipgoalswhichincludedunderstandingofthe philosophyandmanagementpolicyandtheworkingprocessesofeachfacility,andthe necessityofbusinessetiquetteandgoodworkingrelations.About40%ofboththe studentsandthecorporatepersonnelfeltthatthestudentslackedsomepreparation,

especiallyinthetrainingofcommunicationskills.TheUniversityneedstoreevaluate theinternshipprogram byincorporatingtheideaspresentedbythestudentsandthe corporatepersonnel.

(3)

191-竹沢昌子、出口宝、平野貴也、仲田好邦

Ⅰ.研究の背景

1.全国の大学 にお けるイ ンター ンシップ教育の取 り組み 日本の大学 にお いてイ ンター ンシップ教育が導入 されたのは

、1

9

9

4

年前後 といわれているO そ の後、三省合意 に基 づ いてイ ンタ- ンシ ップが政策および財政 の対象 とな った

1

9

9

7

年以降 は,大学 にとってバ ブル崩壊後 の就職難 とともに、少子化 によ り入学生 を確保す ることが困難 にな った時期であった。入学生確保および出 口 (就職先)確保 のために、大学は否応な く学部 ・ 学科 の再編やカ リキ ュラムの再検 討を迫 られて いった(1)。 このよ うな雇用状況の変化や少子化 による問題が露呈 してきただけでな く、学生 自身の質が 変わってきたために、大学が学生への対応 を迫 られ るよ うになった ともいわれている。働 くこ とへの関心 の希薄 さや早期離職、 フリーター志向の広が りな ど、職業人 としての基礎的な資質 や能 力が低下 してきている とされ る. このよ うな複数の状況が折 り重なるなかで、イ ンター ン シップを含むキ ャ リア教育が推進 されていった(2)0 文部科学省が行 ってきた大学な ど (大学、短大、高専) における授業科 目としてのイ ンター ンシップの実施状況調査(3)による と

、1

9

9

6

(平成

8)

年度 にイ ンター ンシップを実施 した大 学は

1

0

4

校 (実施率

1

7

.

7%)

に過 ぎなか ったのに対 し

、2

007

(平成

1

9

)

年度 には

5

0

4

校 (実施率

67

,

7%

、前年度比

1

.

9

ポイ ン ト増)に上 っている。文部科学省 による現代

GP

の推進がキ ャリア 教育 を後押 しした経緯 も重なって(4),昨今、イ ンター ンシップ教育を認知 していない大学はほ ぼ無 くな った といえるほ ど普及 して きた。

2

.

名桜大学人間健康学部スポーツ健康学科 におけるイ ンター ンシップの変遷 名桜大学人間健康学部スポーツ健康学科 にお いて も

、2

0

05

(平成

1

9

)

年度の開設 当初よ り、 イ ンター ンシップを正課の授業の一つ としてカ リキ ュラムに位置づけて きたO ここでは、 これ まで4年間のイ ンター ンシップの実施方法や内容の変遷 について、表1の まとめをふ まえた上 で、そ の特徴 を5つのポイ ン ト (必修科 目としての位置づけ、 2年生中心の履修、受け入れ分 野の拡大,事前 ・事後学習 の充実、実施期間について) に整理 して述べる (表1)a

一 1

(4)

92-表1 スポーツ健康学科 におけるイ ンター ンシ ップの変遷

2007(平成19) 2008(平成20) 2009(平成21) 2010(平成22) イ ンター ン シ ツ 健康 .スポーツ指導、野外教育 健康 .スポーツ指導、野外教育 プの分野 社会福祉 (3分野) 社会福祉、一般企業 (4分野) 選択 .必修の別 選択 必修 実施学年 3年生 ◎3年生 ◎2-3年生 ◎2年生 (◎主な学年) 4年生 4年生 3-4年生 参加学生数 (うち 県外での参加数) 74名 (22名) 114名 (40名) 110名 (23名) 11うち3、2名 (年生23名)93名 実施期間 (夏季) 夏季休業期間中 15日間 (1日あた り8時間) 事前学習 (前期) 「インターンシップ事前指導」 「キャリア形成学Ⅱ」(2単位) 10コマ (20時間) 15コマ (30時間) 【内訳】 【内訳】 3コマ (6時間):各分野共通の学習 11コマ (22時間):各分野共通の学習 7コマ (14時間):分野別学習 4コマ (8時間):分野別学習 事後学習 (後期) 1.5コマ (10時間)の分野別学習 1.イ ン タ ー ン 1.「キャリア形成 2.インターンシップ報告書の作成 シップ報告書 の 学Ⅲ」2コマ(4 3.インターンシップ報告会 (2時間) 作成 時間) への参加 23.イ ン タ ー ン.参加キ ャ ン プシ ッ プ 報 告 会日)への参加(キ ャ リア秋 季2時 間)へ の(1.5432..イ ン タ ー ン.参加キ ャ ン プ (作成シ ップ報告書 のシ ッ プ 報 告 会日)への参加(イ ン タ ー ンキ ャ リア秋 季2時 間)へ の1.5 総単位数 (事前.4単位 (事前学習、インターンシップ、 6単位 (事前学習 「キャリア形成学Ⅱ」、 1)選択科 目か ら必修科 目へ 本学科 において、イ ンター ンシップは2009(平成21)年度 まで選択科 目として位置づけ られ て いたO しか し、 同年 にスター トしたスポー ツ健康学科新 カ リキ ュラム(5)にお いて、新 た に キ ャリア教育科 目群が導入 された ことにともない、イ ンター ンシップは必修化 され、2010(平 成22)年度よ り実施 された。必修化 については学科 内で さまざまな議論があ り、選択科 目とし て学生に主体的に選ばせ るべきだ として賛成 しかね る意見 もあった。 しか し、初年次教育か ら 2年生のイ ンター ンシップ、そ して3年生以降の就職活動への支援 と、キ ャリア教育 を一貫 し - 193

(5)

-竹沢昌子、出口宝、平野貴也、仲田好邦 て継続的 に行 うために、最終的 には2年生学生全員 に履修 させ ることとなった(6)0 2) 2年生中心 の履修 全国的 にイ ンター ンシ ップの実施学年は

3

年生が最 も多 い(7)なか、本学科 において も

、2

0

0

8

(平成

20

)

年度 まで3年生以上 を対象 に行 ってきた。 しか し

、20

0

8

(平成

2

0

)

年度 までに3年 生でイ ンター ンシ ップを経験 した本学科 の第1期生および第 2期生の多 くは、イ ンター ンシッ プ終 了後、卒業後 の進路 につ いて具体 的な計画 を立て ることができず、実質的に就職活動 を行 わないまま卒業 に至 る とい う傾向が顕著 に見 られた。 本学科 は、スポーツを通 して健康 を考 え、健康 を支援す る人材 を養成す る ことを教育 目標 に 掲 げてお り、保健体育教諭免許、養護教諭免許、第一種衛生管理者免許、社会福祉主事任用資 格、 日本体育協会公認スポーツ指導者資格 の取得が可能である他、健康運動指導士受験資格、 日本 トレーニ ング指導者受験資格 を得 ることが可能である。 とはいえ、 これ らの免許 ・資格は、 取得 したか らといって就職 に直結す るもの とはいえな い。 これ らの免許 ・資格 を生か して就職 す るためには、学生は求人の状況 を十分 に確認 しなが ら、非常 に狭 き門に挑戦 していかなけれ ばな らない。 3年生におけるイ ンター ンシップの経験 は、学生に とって 自分の専門分野 における経験 とし て意味 をもった。 しか し、そ の経験 は学生の進路決定 に繋が らないばか りか、学生は雇用 の現 実 を直視 した上で 自分の進路 を考 えてい くとい う時間的 ・精神的なゆ とりをもっ ことができず、 む しろ回避す る傾向が見 られたのであるO この傾向を是正す るために、 よ り早い段階で学生に社会の現状 を知 らせ、その上で 自分の選 択肢 を広 げ、進路 を定 めて い くことができるよ うに、導 いてい く必要があった(R)oそ こで

2

0

09

(平成21)年度 よ り、 2年生におけるイ ンター ンシップ履修 を推奨す ることになった。 さ らに

2

01

0

(平成

2

2

)

年度よ り、前年度 まで選択科 目であったイ ンター ンシ ップを

2

年生の必修科 目 とした

(3

年生以上 も履修 は可能)0 実施学年 を3年生中心か ら2年生中心 に変更 した ことによ り、よ り専門的な志向をもつイ ン ター ンシ ップか ら、働 くことの意味 を考 えるためのよ り一般的なイ ンター ンシ ップへ とシフ ト す る ことになった。つ ま り、 どち らか とい うと、社会 の理解 を通 して 自己理解 を図るという、 学生の職業観 の形成 に重点 を置 くことになったのである(9)0

3)

受 け入れ分野の拡大

2

00

8

(平成

20

)

年度 まで、本学科 のイ ンター ンシップは、健康 ・スポーツ指導分野 (スポー ツクラブ、健康増進施設な ど)、野外教育分野 (独立行政法人や都道府県立の青少年野外施設)、 社会福祉分野 (社会福祉施設な ど) の3分野 において受 け入れ を依頼 し、実施 してきた。 3分 野のなかで特 に野外教育分野 を選択 した学生の多 くは、北海道か ら鹿児島まで、沖縄県外での イ ンター ンシップに参加 してお り、沖縄県 出身学生にとって貴重な経験 になっているo これ ら 3分野は、本学科が 目指す 「健康 を支援す る人材」の養成のために位置づけ られた経緯があ り、 本学科 のカ リキ ュラムの特徴 を生か したイ ンター ンシップを実施す る ことができた といえる。 とはいえ、 これ らの3分野 の施設 ・企業 の うち特 に健康 ・スポーツ指導分野 と野外教育分野 は、就職 の場 としての観点か ら考 える と、採用数がかな り限定的な分野である。本学科の学生

- 1

9

4一

(6)

にとって、 自分の専門分野でイ ンター ンシップを行 うことは有益な経験 にな るが、そ の経験が 就職 に直結す ることは大変難 しい。雇用情勢が一段 と厳 しさを増すなか、求人数の需要 として は極めて小さい分野だか らであるO このよ うな現実 を踏 まえ、 また本学科で身につけた さまざまな能 力を広 く他 の分野 にお いて も発揮 し、還元 しては しいとの考 えか ら、2009(平成21)年度 よ り、 これ までの3分野以外 に 「一般企業」 を新分野 として加えた。一般企業 には、サー ビス業や小売業 の他、行政 (役所、 消防、公民館な ど) も含 まれてお り,学生が大学で身につけた教養や専門性 をこれ らの領域で どのよ うに活か してい くか を考 える機会 となっている。

4)

事前 ・事後学習の充実 2008(平成20)年度 まで、イ ンター ンシップの事前 ・事後学習は分野 ごとを中心 に行われ、 その進め方の多 くは分野 の担 当者 に任 されていた。2009(平成21)年度 の新カ リキュラム導入 にともな い、イ ンター ンシップをキ ャ リア教育の一環 として明確 に位置づけ、卒業後 の働 き方 について深 く考える機会 とす るため、イ ンター ンシップ前後 の学習 につ いて も見直 しを行 い、 充実 を図る ことになった(10). まず、事前学習 をさらに充実 させ る 目的か ら、「キ ャ リア形成学Ⅱ」 という授業 (前期15週, 30時間、 2単位) を新た に設けた。表2は、 「キ ャリア形成学Ⅱ」 の授業概要で ある。 この授 業の導入によ り、事前学習 の時間数が増えただけでな く、分野 ごとの学習 とは別 に、キ ャリア 教育の外部の専門家の協力を得て、各分野共通の学習が含 まれ ることになった。 各分野共通の 学習は、社会の理解 を通 して 自己理解 を図るための内容や、社会人 としての基礎的なマナーな どに関す る内容 を含んで いる。各分野共通 の授業 を設定 した結果、学 生は分野 の垣根 を越 え て、他の分野の学友 とも学びの機会 を得 る ことになった (表2)a 一方、分野 ごとの学習は、従来通 り、その分野 にお いて最低限習得 してお くべ き内容 を網羅 するように努めている。 表2「キャ リア形成学

」授業概要 (2010(平成22)年度前期) 第 1週 オ リエンテーション (分野ガイダンスなど) 第 2週 社会を知る① 働 く世界の現実 第3週 社会を知る② 社会が求める能力 第 4週 インターンシップ先の選択 第5週 履歴書の書き方 (総論)∼自分 らしさを伝える書き方を知る 第6週 個人票 (履歴書)の添削(》 第7週 個人票 (履歴書)の添削② 第8週 社会人マナー(む 挨拶 ・身だ しなみ ・言葉遣い ・態度 第9週 社会人マナー② 電話応対 第10週 社会人マナー③ 訪問時の基本動作 第11週 インターンシップ分野別学習(ら (健康 ・スポーツ指導、野外教育、社会福祉、一般企業) 第12週 インターンシップ分野別学習② 第13週 イ ンターンシップ分野別学習③ 第14週 イ ンターンシップ分野別学習④ 第15週 全体まとめ (事後学習会に関する説明を含む)、インターンシップ出陣式 -

(7)

195-竹沢昌子、出口宝、平野貴也、仲田好邦 また、事後学習 についても、2008 (平成20)年度 まで分野 ごとに行 っていたため、学生は、 他の分野でイ ンター ンシップを行 った学友の経験 にふれる機会がなかった。 自分の経験 をふ り かえ り、深めるとともに、他の学生の経験か らも学ぶ ことを目的に、2009(平成21)年度よ り、 4分野の学生が混合す る形で報告会や グルー プ討議 を行 い、学生相互の語 りの場や視野を広げ る機会 としている (キャリア秋季キ ャンプ、イ ンター ンシップ報告会な ど)。 さ らに後期 には、イ ンター ンシップ履修済み学生を対象に、「キャリア形成学Ⅲ」という必修 科 目を配置 しているO この授業の設置 目的は、夏季休業中に実施 したイ ンターンシップの経験 を一過性のものに終わ らせ るのではな く、学生が 自分のキ ャリアについて継続的に考え、行動 することができるようにす ることである(ll)0

5)

実施期間について 全国の大学 において、イ ンター ンシップの実施期間は1週間以上 2週間未満が最 も多いとさ れている(12)。本学科 においては、当初よ り15日間 (1日あた り8時間、実質 3週間)という比 較的長期 にわたるイ ンター ンシップを依頼 し、実施 してきた。 多 くの学生が高校時代 までに職場体験 を経験 しているなか、大学におけるイ ンターンシップ をどう位置づけていくか、全国で議論が活発化 している。注10および注11で述べたように、高 校 までのイ ンター ンシップは、 日常的な授業 とは別の 「イベン ト型」が主流であ り(1:j)、また実 施 日数は2-3日と限定的である(14)。本学科 においては、高校 までの体験 を大学において発展 的に継承 させるとともに、高校 までの職場体験 との違 いを明確 にする目的か ら、事前 ・事後学 習の充実を図 り、15日間におよぶイ ンター ンシップを実施 してきた。 1- 2週間ではな く15日間 という期間を設定 した別の理 由として、本学科におけるイ ンター ンシップ先での実践が利用者 を対象にした支援であることも挙げ られるQイ ンター ンシップ施 設 ・企業のスタッフや利用者 とコミュニケーシ ョンを図 り、基本的な信頼関係の構築 を目指 し、 ある程度の達成感 を得るためには、 1- 2週間 という短期間のインター ンシップでは困難であ ると考 えたのである(15)0 3.スポーツ健康学科におけるイ ンター ンシップの特徴 これ まで述べてきたよ うに、過去 4年間、本学科のインター ンシップは試行錯誤 しなが ら変 遷 してきた。その経緯のなかで明確 になってきた特徴 として、以下の点が挙げ られる。 1) 2年生 という大学生活の早い段階で、全学生を対象に、働 くことの意味を考え、将来の 選択肢 を広 げる機会 としている。 2)専門分野 に直結する内容のイ ンター ンシップだけでな く、専門分野 とは異なる新たな道 を切 り開 く機会を提供 している。 3)事前 ・事後学習を充実 させることで、小中高での経験 をふまえた一貫性のある継続的な キャリア教育を展開 している0 4)対スタッフや利用者 とのコミュニケー シ ョン能力の向上および信頼関係の構築 を重視す るために、15日間にわたるイ ンター ンシップを行っている。 一196

(8)

-Ⅱ.研究の 目的

過去4年間、試行錯誤 を繰 り返 しなが ら展開 してきた本学科のイ ンター ンシップについて客 観的な評価 を得るため

、2

01

0(

平成

22

)

年度 に初めて実施 した

2

年生必修科 目としてのイ ンター ンシップの履修学生および受け入れ施設 ・企業の担 当者の方々を対象に、イ ンター ンシップの 目標達成度や事前学習のあ り方な どに関する意識調査 を行 った。両者の回答 を比較検討す るこ とによ り、本学科のイ ンター ンシップの到達点、問題点,課題 を明 らかにし、今後の教育活動 の充実のために反映させることが 目的である。 ところで、イ ンター ンシップに関する研究が全国的に蓄積 されつつある(16). これ らの研究に ふれると、各大学が模索 しなが らイ ンター ンシップを実施 してきていることをうかがい知 るこ とができる,イ ンター ンシップ教育のモデル として紹介 される取 り組み も多 くなってきた。 しか し、 このような各大学の実践か ら学ぶ ことが多々あるとはいえ、それぞれの大学 におい て,インター ンシップ導入の経緯、イ ンター ンシップの位置つけや 目的、学生の専門分野、イ ンター ンシップ受け入れ施設 ・企業の状況な どが異なるために、他大学の実践 をそのまま自己 の大学に取 り入れることはできない。各大学は他大学の実践 を参考 に しなが らも、 自らのイ ン ターンシップ教育について,独 自に検証 し、開発 していく視点が求め られ る。 本研究においては、 これ までの各大学 における実践や研究 をふ まえつつ、今回初めて2年生 を中心に必修科 目として実施 した本学科のイ ンター ンシップの目標 に着 目してその達成度 につ いて調査 した他、イ ンター ンシップ履修学生および受け入れ施設 ・企業の声 として特 に把握 し ておきたい事項 を中心 に、以下の要領でアンケー ト調査 を行 った。

Ⅲ,

研究の方法

1

.調査の対象

2

01

0

(平成

2

2

)

年度イ ンター ンシップ履修学生

1

1

3

名 (うち

2

年生は

93

名)および受け入れ 施設 ・企業担当者

7

9

(

7

9

ヶ所)0 2.調査の方法 無記名によるアンケー ト調査 を行 った。 アンケー トの項 目は、イ ンター ンシップの目標達成 度 に関する項 目 (『平成

2

2

年度 名桜大学人間健康学部スポーツ健康学科 イ ンター ンシップ 要項』の

I

I

.

スポーツ健康学科のインター ンシップの特徴 1) 目的 と目標」 に挙 げ られて いる8項 El(17)か ら、次の4項 目に絞 り込んだ。①施設 ・企業の理念 と経営方針の理解、(む仕 事の内容 と流れの理解、(彰職場における人間関係やチームワークの大切 さの理解、④社会人 と してのマナーを身につけること)、事前学習に関する項 目、イ ンター ンシップの学習環境に関す る項 目、イ ンター ンシップ受け入れ施設 ・企業 と大学 との連携に関する項 目な どである。 プリ コー ド型質問および多項 目選択回答 を中心、に回答 していただいた他、 自由記述欄 を設けた。 なお、インター ンシップ履修学生および受け入れ施設 ・企業担当者の意識 に違 いがあるか ど うかを統計的に分析するにあたって、マン ・ホイ ッ ト二検定を行 った (危険率5%に設定)。

ー 1

(9)

97-竹沢昌子、出口宝、平野卓也、仲田好邦 3.調査の実施時期および場所 イ ンター ンシップ履修学生 に対 しては

、201

0

(平成

2

2

)

9

3

0

日 (木)の 「キ ャリア形成 学III」 (一部、イ ンター ンシ ップ事後学習 に相 当す る授業)の授業時間な どを活用 して、教室 に おいて一斉に実施 したO イ ンター ンシップ受 け入れ施設 ・企業の担 当者 に対 しては、イ ンター ンシップ巡回訪問時 に アンケー ト用紙 を配布 (訪問できなかった県外施設 ・企業 に関 しては、郵送) し、イ ンター ン シップ終 了後2週間以 内に、各施設 ・企業 にて回答 いただき、返信用封筒 によって返信 してい ただいた。 4.倫理的配慮 ア ンケー ト調査の実施 に際 し、イ ンター ンシップ履修学生 に対 しては、①調査の 目的、②無 記名回答 によ り、回答者やイ ンター ンシップ施設 ・企業名が特定 されない こと、③ 回答 した く な い場合 はその意思が尊重 され る ことを口頭で説明 したo さ らに、 アンケー ト用紙 の目頭 に、 同様 の内容 を記載 した。 イ ンター ンシ ップ受け入れ施設 ・企業 に対 しては、巡 回訪問時 に、学生への説明 と同様の説 明 を行 った。 さ らに、 アンケー ト調査依頼文書 に同 じ内容 の説明を記載 した。なお、遠方な ど の都合 によ り、巡 回訪 問が実施できなかった施設 ・企業 に対 しては、 アンケー ト調査依頼文書 とともにアンケー ト用紙 を郵送 したO

Ⅳ.

研究の結果および考察

ア ンケー ト調査 の回収率 は、履修学生

9

3

.

8% (

1

0

6

名)、受 け入れ施設 ・企業

1

0

0% (

7

9

名) で あった。学生の回収率が

1

0

0%

に届かなかったのは、 ア ンケー ト調査実施時 に授業 を欠席 し て いたためである。 以下,ア ンケー ト項 目の順 に結果 を報告 し、考察 を加える。 1.学生 と受 け入れ施設 ・企業の調査結果の比較 1)施設 ・企業 の理念 と経営方針 につ いての理解 「イ ンター ンシップを通 して、学生は施設 ・企業の理念 と経営方針 について理解す ることがで きたか」 の問いに対 して、 「大変そ う思 う」 と回答 した学生は

49

(

4

6%)

、施設 ・企業担 当者 は

1

5

(

1

9%)

、「ややそ う思 う」と回答 した学生は

5

4

(

51

%)

、施設 ・企業担 当者は

5

3

(

67%)

、 「あ ま りそ う思 わ な い」 と回答 した学 生は

3

(

3

%)、施設 ・企 業担 当者 は

1

0

(

1

3%)

、 「まった くそ う思わない」 と回答 した学生は 0名 (0%)、施設 ・企業担 当者は1名 (1%)で あった (図 1)0 - 1

9

(10)

8-図1 施設 ・企業の理念 と経営方針 につ いての理解 学生 と施設 ・企業担 当者 の意識の違 いにつ いてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 った ところ、有意 な差が認め られた (同順位補正

P

-0

.

0

0

0

41

7

5

3

8<0

.

05

)

。 つま り統計上、学生が施設 ・企業 の理念 と経営方針 について理解できた と考 えるほ どには、施設 ・企業担 当者 は学生が施設 ・企 業の理念 と経営方針 を理解できた とは考 えて いない ことが明 らかになった。

1

5

日間 という限 られたイ ンター ンシップのなかでは、実際の ところ、学生は施設 ・企業の理 念 と経営方針の一部 を理解 したのに過 ぎないと考 え られ る。学生は 自分の理解度 を必ず しも客 観視せず、過大評価す る傾向にあると考 え られ る。 とはいえ、施設 ・企業担 当者のなかで 「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した方 の 合計が

68

(

8

6%)

に達 してお り、理解 の程度 に対す る認識 に違 いが見 られ るとはいえ、学生 の意識 (「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」の合計が

1

0

3

、9

7%)

との間に著 しい隔た りが あるとはいえない。 つま り、 「施設 ・企業の理念 と経営方針 につ いて理解す る」 という目標 につ いては、学生 も施設 ・企業担 当者 も、おおむね達成で きた と考 えているといえる。

2)

仕事の内容 と流れ につ いての理解 「イ ンター ンシップを通 して、学生は仕事 の内容 と流れ について理解す ることができたか」の 問いに対 して、「大変そ う思 う」と回答 した学生は

71

(

67%)

、施設 ・企業担 当者は

27

(

3

4%)

、 「ややそ う思 う」 と回答 した学生は

3

5

(

3

3%)

、施設 ・企業担 当者 は

5

0

(

63%)

、 「あま り そ う思わない」 と回答 した学生は 0名 (0%)、施設 ・企業担 当者は2名 (3%)、 「まった くそ う思わない」 と回答 した学生は 0名 (0%)、施設 ・企業担 当者 は 0名 (0%)で あった (図 2)。

-1

(11)

99-竹沢昌子、出口宝、平野貴也、仲田好邦 図2 仕 事 の 内容 と流 れ につ いての理解 2.仕事 の内容 と流れ についての理解 施設 ・企業

0%

■大変そう思う ややそう思う {あまりそう思わない

0%

%

■まったくそう思わない

0% 20% 40% 60% 80% 1

00%

学 生 と施 設 ・企 業担 当者 の意識 の違 いにつ いてマ ン ・ホイ ッ トニ検 定 を行 った ところ、有意 な差 が認 め られ た (同順位補 正

P

-4

.

7

2

0

6

E-0

6<0

.

05

)

。 つ ま り統 計 上、学 生が仕事 の内容 と流 れ につ いて理解 で きた と考 え るほ どには、施 設 ・企 業担 当者 は学 生が仕事 の内容 と流れ に つ いて理解 で きた とは考 えて いな い ことが 明 らか にな った。 特 に 「大変 そ う思 う」 と回答 した 学 生 が

71

(

67%)

に達 して い るの に対 し、施設 ・企 業担 当者 は

2

7

(

3

4%)

に とどまって い る。 先 の施 設 ・企 業 の理 念 と経営方針 につ いて の理解 に関す る項 目と同様 に

、1

5

日間 とい う限 ら れ たイ ンター ンシ ップのなか で は、学 生が仕 事 の内容 と流れ につ いて完 壁 に理解 で きる とは考 え に くく、 学 生 は 自分 の理解 度 を客 観視 で きて いな い と考 え られ る。 とは いえ、施設 ・企 業担 当者側 も 「大変 そ う思 う」 と 「やや そ う思 う」 と回答 した方 の合計 が77名

(

9

7%)

に達 して い る。 理解 の程度 に対 す る認識 に違 いが見 られ る とは いえ、 大方 の仕事 の内容 と流れ につ いて は 理解 で きた と受 け止 めて い る担 当者 が圧 倒 的 に多 い。 つ ま り、 「仕 事 の 内容 と流れ につ いて理 解 す る」 とい う目標 につ いて、 学 生 も施 設 ・企 業担 当者 も、 おお むね達 成 で きた と考 えて いる といえ る。 3)職 場 にお け る人 間関係 や チー ム ワー クの大切 さにつ いて の理解 「イ ンター ン シ ップ を通 して、学 生 は職 場 にお け る人 間関係 や チー ム ワー クの大切 さ につ い て理解 す る ことがで きたか」の問 い に対 して、「大 変そ う思 う」 と回答 した学 生は

8

4

(

7

9%)

、 施 設 ・企 業 担 当者 は

3

3

(

42%)

、 「や や そ う思 う」 と回答 した学 生 は

21

(

20%)

、施 設 ・企 業 担 当者 は

40

(

51

%)

、 「あ ま りそ う思 わ な い」 と回答 した学 生 は1名 (1%)、施 設 ・企 業 担 当者 は6名 (7%)、 「まった くそ う思 わ な い」 と回答 した学 生 は0名 (0%)、施設 ・企業担 当者 は 0名 (0%) で あ った (図3)。

-200

(12)

-図 3 職場 における人間関係やチーム ワークの大切 さについての理解 学生 と施設 ・企業担 当者 の意識 の違 いについてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 った ところ、有意 な差が認め られた (同順位補正

P

値-

1

.

1

2

2

01

E-0

6<0

.

05

)

。つ ま り統計上、学生が職場 にお け る人間関係やチ-ム ワー クの大切 さについて理解 できた と考 えるほどには、施設 ・企業担 当者 は学生が職場 における人間関係やチーム ワー クを理解 できた とは考 えていない ことが明 らかに なった。特 に 「大変そ う思 う」 と回答 した学生が

8

4

(

79%)

に達 しているのに対 し、施設 ・ 企業担 当者は

3

3

(

42%)

にとどまっている。 先の施設 ・企業の理念 と経営方針 についての理解や仕事 の内容 と流れ についての理解 の項 目 と同様 に

、1

5

日間 という限 られたイ ンター ンシップのなかでは、職場 にお ける人間関係やチー ム ワー クの大切 さについて完壁 に理解で きた とは考 えにくく、学生は 自分 の理解度 を客観視 で きていないと考 え られ るD とはいえ、施設 ・企業担 当者側 も 「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した方 の合計が

73

(

93%)

に達 して いる。理解 の程度 に対す る認識 に違 いが見 ら れるとはいえ、人間関係やチーム ワークの大切 さにつ いてほぼ理解で きた と受 け止めている担 当者が多 いoつま り、「職場 における人間関係やチーム ワークの大切 さについて理解す る」とい う目標 については、学生 も施設 ・企業担 当者 も、おおむね達成できた と考 えて いる といえる。

4)

社会人 としてのマナー を身につけること 「イ ンター ンシップを通 して、学生は社会人 としてのマナー (身だ しなみ、言葉づかい、礼儀 作法な ど)を身につけることがで きたか」の問いに対 して、「大変そ う思 う」と回答 した学生は

63

(

5

9%)

、施設 ・企業担 当者は

23

(

29%)

、「ややそ う思 う」と回答 した学生は

3

8

(

3

6%)

、 施設 ・企業担 当者 は

48

(

61

%)

、 「あま りそ う思わない」 と回答 した学 生は

5

(

5

%)、施 設 ・企業担 当者は

8

(

1

0%)

、 「まった くそ う思わな い」 と回答 した学生は 0名

(

0

%)、施 設 ・企業担 当者は 0名 (0%)であった (図 4)0

ー201

(13)

-竹沢昌子、出口宝、平野貴也、仲田好邦 図 4 社会人 としてのマナーを身につけること 学生 と施設 ・企業担 当者の意識の違 いについてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 った ところ、有意 な差が認め られた (同順位補正

P

-5

.

2

9

831

E-0

6<0

.

05

)

。つ ま り統計上、学生が社会人 とし てのマナー を身につけることがで きた と考 えるほ どには、施設 ・企業担 当者は学生が社会人 と してのマナー を身につけることができた とは考 えていないことが明 らか になった。特 に 「大変 そ う思 う」 と回答 した学生が

63

(

5

9%)

と半数 を超 えているのに対 し、施設 ・企業担 当者は

2

3

(

29%)

にとどまっている。 これ まで紹介 して きた項 目と同様 に

、1

5

日間 という限 られたイ ンター ンシップのなかでは、 社会人 としてのマナ- を十分 に身につけた とは考 えに くく、学生は 自分 の理解度 を客観視でき て いないと考 え られ る。 とはいえ、施設 ・企業担 当者側 も 「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した方 の合計が

71

(

9

0%)

に達 している。理解 の程度 に対す る認識 に違 いが見 られる とはいえ、社会人 としてのマナー をほぼ身につけることができた と受 け止めている担 当者が多 い。 つ ま り、 「社会人 としてのマナー を身につける」 という目標 については、学生 も施設 ・企業 担 当者 も、おおむね達成できた と考 えて いる といえる。 5)事前学習 について (1) 事前学習の達成度 「イ ンター ンシ ップの事前学習 は十分だったか」 の問いに対 して、 「大変そ う思 う」 と回答 し た学生は

1

5

(

1

4%)

、施設 ・企業担 当者 は

1

3

(

1

6%)

、 「ややそ う思 う」 と回答 した学生は

49

(

4

6%)

、施設 ・企業担 当者は

3

7

(

47%)

、 「あま りそ う思わない」 と回答 した学生は

3

9

(

3

7%)

、施設 ・企業担 当者は

2

7

(

3

4%)

、 「まった くそ う思わない」 と回答 した学生は

3

名 (3%)、施設 ・企業担 当者は2名 (3%)であった (図5)。

(14)

-202-図 5 事前学習の達成度 学生 と施設 ・企業担 当者 の意識 の違 いについてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 った ところ、有意 な差は認め られなか った (同順位補正

P

-0

.

62

05

62

61

8>0

.

05

)

O つま り統計上、事前学習 の 万全 さについて、学生の認識 と施設 ・企業担 当者 の認識 に違 いが見 られなかった。 「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した学生の合計が

6

4

(

60%)

、施設 ・企業担 当者 の合計が

5

0

(

63%)

であ り、 また 「あま りそ う思わない」 と 「まった くそ う思わな い」 と回答 した学生 の合計が

42

(

40%

)、施設 ・企業担 当者 の合計が

29

(

3

7%)

であ り、 同 じよ うな傾 向が見 られた。 前項 目までの結果 においては学生 と施設 ・企業担 当者 の認識 に違 いが見 られたのに対 し、事 前学習 の状況 につ いて は違 いが見 られ なか った。 また、前項 目まで の4項 目す べて にお いて 「大変そ う思 う

「ややそ う思 う」 と回答 した学生 の割合が

9

5%

を超 えて いたのに対 し、本項 目の事前学習の状況 においては

60%

にとどまっている。一方、施設 ・企業担 当者 について も、 施設 ・企業の理念 と経営方針 についての理解以外 の3項 目において、 「大変そ う思 う

「ややそ う思 う」 と回答 した割合が

9

0%

を超 えて いたのに対 し、本項 日の事 前学習 の状況 にお いて は

63%

であった。 これ らの ことか ら、学生および施設 ・企業担 当者 ともに、事前学習が不十分であった と認識 している者の割合が約

4

割であった ことがわかる。事前学習 については

、2

01

0

(平成

22

)

年度 よ り充実 させた経緯があるが、必ず しも十分 とはいえなかった と推測 され る.事前学習 の時間 数や内容 ・方法な どについて、 さ らに検討す る必要がある。 (2)役 に立った と思 う事前学習の内容 (学生のみ対象、「キ ャ リア形成学II」の授業テーマよ り複数回答) 事前学習である 「キ ャリア形成学Ⅱ」 の授業 のなかで、イ ンター ンシ ップに役立 った と思 う 内容や方法 について選択 して もらった ところ (複数回答)、次の結果 となった (図 6)0

-203

(15)

-竹沢昌子、出口宝、平野卓也、仲田好邦 図6 事前学習 (「キ ャ リア形成学Ⅱ」の授業)のなかで役 に立 った と思 う内容や方法 6.「キャリア形成学Ⅱ」で役に立ったと思 う内容や方法 (複数回答、単位 :件) 1社会を知る 2履歴書の書き方 3履歴書の添削 4挨拶 ・身だしなみ 5電話応対 6訪問時の基本動作 7分野別学習 8出陣式 9提 出課題 10実践的な授業方法 5 80 ■ ■ ■ 66 57 ■ ■ ■ 9 25 5 ■ 0 20 40 60 80 100 10項 目の うち 6項 目にお いて、回答者 の半数以上 (106名 中の53名以上)が 「役 に立 った」 と回答 して いる。特 に 「4.挨拶 ・身だ しなみ」 につ いては、80名の学生が 「役 に立 った」 と 評価 している。一方、 回答者の3分 の 1 (35名以下) の評価 しか得て いない項 目が 3つあるこ とか ら、イ ンター ンシップに有益な事前学習 の内容や方法 について、再検討 していく必要があ る。 (3) さ らに必要 と思 う事前学習の内容 (複数回答) イ ンター ンシップ開始前の事前学習 にお いて、 さ らに学習が必要だ と思われ るものを選択 し て もらった ところ (複数回答)、次 の結果 とな った (図 7)0 図7 さらに必要 と考える事前学習の内容 7.さらに必要 と考える事前学習の内容 (複数回答、単位 :件) 1礼儀 ・マナ-2コミュニケーション能力 3一般 ・社会常識 4日的 ・目標の明確化 5業務に取 り組む姿勢 6業界や施設 ・企業の理解 7専門的知識 8専門駅技術義の王 9パソコン操作 10元気 ・明るさ 11その他 0 20 40 60 80 学生お よび施設 ・企業担 当者が考 えた 「さ らに必要 と考 える事前学習の内容」 を選択 された -

(16)

204-多い順 に並べると、次の通 りである (表3)0 表3 さらに必要 と考える事前学習の内容 (学生、施設 ・企業担 当者、上位∼下位、 %は対象者数 にお ける割合) 順位 学生 (106名) 施設 .企業担当者 (79名) 1 コミュニケーション能力 (69件、65%) コミュニケーション能力 (38件、48%) 2 礼儀 .マナー (51件、48%) 目的 .目標の明確化 (38件、48%) 3 専門的知識 (48件、45%) 業務に取 り組む姿勢 (37件、47%) 4 一般 .社会常識 (43件、41%) 元気 .明るさ (35件、44%) 5 元気 .明るさ (37件、35%) 礼儀 .マナー (30件、38%) 6 業務に取 り組む姿勢 (35件、33%) 一般 .社会常識 (20件、25%) 7 目的 .目標の明確化 (34件、32%) 業界や施設 .企業の理解 (17件、22%) 8 業界や施設 .企業の理解 (33件、31%) 専門的技術技能 (10件、 13%) 9 専門的技術技能 (31件、29%) 専門的知識 (9件、 11%) 10 パソコン操作 (14件、 13%) パソコン操作 (3件、 4%) 学生の半数以上 (53名以上)が 「さ らに必要」と考 えている項 目として、 「コミュニケー シ ョ ン能力」 (69件)が挙 げ られ、次 に 「礼儀 ・マナー」 (51件)、 「専 門的知識」 (48件) と続 いて いる。 『イ ンター ンシップ報告書』(18)における学生の報告 にも多 く記述 されているよ うに、学生 は自分の 日頃の交友範囲 とは異なる層の方 々 (スタ ッフや利用者)との関わ りを通 して、コミュ ニケー シ ョン能力や礼儀 ・マナーの不十分 さを実感 した もの と考 え られ る0 日頃の生活 のなか では意識す る ことがなかったが、イ ンター ンシ ップによって異な った環境 に身を置 き、異なっ た役割が求め られ るなかで、意識 し、痛感 した ことが推測できるo また、専門的知識 について は、知識が十分でないゆえにイ ンター ンシップ先での利用者 に対 して十分な対応ができなか っ た、 と感 じた もの と思われ る。 一方、施設 ・企業担 当者 の回答を見 ると、学生の回答 と同様 に 「コ ミュニケー シ ョン能力」 (38件)が トップに挙 げ られていると同時 に、 「目的 ・目標 の明確化」 (38件) も同数挙 げ られ ている。 さ らに、 「業務 に取 り組む姿勢」 (37件)、 「元気 ・明るさ」 (35件) と続 いている。 興味深 いことに、学生の回答数は 「一般 ・社会常識」 (43件)以上 に 「専門的知識」 (48件) が多 くなってお り、専門的な勉強の不足 を痛感 している ことが うかがえる。一方、施設 ・企業 担 当者 の回答数は、 「専門的技術技能」 (lo件)お よび 「専 門的知識」 (9件)が10項 目中、そ れぞれ8位、 9位 と下位 となっている。施設 ・企業担 当者が学生に専門性 を期待す る割合は低 く、む しろ 「コミュニケー シ ョンが取れて、 目的 ・目標 をもって意欲的 に取 り組む、元気で明 るい学生」 を期待 している ことがわか る。 もし学生の学年が3年生あるいは 4年生であった ら別 の結果 になった ことも予想 され得 る。 しか し、 2年生を中心 に行 った今 回のイ ンター ンシップにおいて、施設 ・企業担 当者が期待す るものは、専門性 よ りも、 コミュニケー シ ョン能力、意欲、明るさであった. この ことか ら、 それぞれ の学年 の段階 にお いて 身 につ けるべ き能 力につ いて 目標設定 し、そ の 目標 を、イ ン -

(17)

205-竹沢昌子、山lj宝、平野於也、仲田好邦 ター ンシップを含めたキ ャリア教育、その他のカ リキュラムのなかで どう位置づけ、反映させ ていくのかが課題 となる。

6)

イ ンター ンシップ参加 ・受け入れの満足度 学生に対 して 「イ ンター ンシップに参加 してよかったか」の問い、施設 ・企業担 当者に対 し て 「これか らもイ ンター ンシップ学生を受け入れたいか」 の問いによって、学生および施設 ・ 企業担 当者のイ ンター ンシップ参加 ・受入の満足度 について尋ねた ところ, 「大変そ う思 う」 と 回答 した学生は75名 (71%)、施設 ・企業担 当者は53名 (67%)、 「ややそ う思 う」 と回答 した 学生は28名 (27%)、施設 ・企業担 当者は22名 (28%)、 「あま りそ う思わない」 と回答 した学 生は 2名 (2%)、施設 ・企業担 当者は 4名 (5%)、 「まった くそ う思わない」 と回答 した学生 は0名 (0%)、施設 ・企業担 当者は0名 (0%)であった (図 8)。 図8 インターンシップ参加 ・受け入れの満足度 学生 と施設 ・企業担 当者の意識の違 いについてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 ったところ、有意 な差は認め られなかった (同順位補正 P値-0.455589808>0.05)。つま り統計上、イ ンター ン シップに対する満足度 について、学生も施設 ・企業担当者の認識 に違 いが見 られなかった。 「大 変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した学生の合計が103名 (98%)、施設 ・企業担当者の 合計が75名 (95%)であ り、両者 とも 「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した割合が 同様 に高 い。 上述 1)∼ 5)までの個別の項 目のうち、 1) ∼ 4)について若干の認識の違いが認め られ た ものの、本項 目の回答結果 によって、学生 も施設 ・企業担当者 も、全般的に、イ ンター ンシッ プへの参加およびイ ンター ンシップの受け入れに満足 している、 と考えることができる。

2

.

学生対象の調査結果 ここでは、学生のみを対象に した調査結果 を報告す るO -

(18)

206-1)将来 の進路や働 き方 に関す る意識変容 につ いて 「イ ンター ンシップを通 して、自分 の将来 の進路や働 き方 につ いて考 えるよ うになったか」の 問いに対 して、「大変そ う思 う」と回答 した学生は

6

4

(

60%)

、「ややそ う思 う」は

37

(

35%)

、 「あま りそ う思わな い」 は5名 (5%)、 「まった くそ う思わな い」 は 0名 (0%) であった。 「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した学生の合計が

1

01

(

95%)

と、高 い水準 に 至っている (図

9)

。 図9 将来の進路や働 き方 に関す る意識変容 について 2)大学生活 の過 ごし方 に関す る意識変容 について 「イ ンター ンシップを通 して、 自分 の これか らの大学 生活 の過 ごし方 につ いて考 え直す よ う になったか」 の問いに対 して、 「大変そ う思 う」 と回答 した学生は

61

(

5

7%)

、 「ややそ う思 う」は

3

9

(

3

7%)

、 「あま りそ う思わない」は

5

(5

%)、 「まった くそ う思わない」 は

1

名 (1%)であった。 「大変そ う思 う」と 「ややそ う思 う」と回答 した学生の合計が

1

0

0

(

9

4%)

と、高い水準 に至 っている (図

1

0

)

(19)

-207-竹沢昌子、出口宝、平野貴也、仲田好邦 図10 大学生活の過 ご し方 に関する意識変容 につ いて 10.自分のこれか らの大学生活の過 ごし方について 考え直すようになった 一 二 1 1 ●大変そう思う ややそう思う ■あまりそう思わない ■まったくそう思わない イ ンター ンシ ップの経験 を通 して、 「自分 の将来 の進路や働 き方 について考 えるよ うになっ た」および 「自分 の これか らの大学生活 の過 ごし方 につ いて考 え直すよ うになった」 と回答 し た学生の割合がそれぞれ95%と94%に達 した結果か ら、大多数 の学生がイ ンター ンシップの経 験 をきっかけに社会 の現実 にふれ、 これか らの大学生活および卒業後の進路 について考 えるよ うになった ことがわかる。 この点 につ いて

、2

年生 というよ り早 い段階でイ ンター ンシップを 実施 した ことの一つの成果 として評価できる。今後、 この学生の意識が継続 され学生の行動に 反映 され るよ うに、事後学習 を含 めた フォローア ップ体制の充実が不可欠である。

3)

スポーツ指導 ・健康支援 との関わ りについて 「イ ンター ンシップは、スポー ツ指導や健康支援 のために役立 ったか」 の問いに対 して、 「大 変そ う思 う」 と回答 した学生は54名 (51%)、 「ややそ う思 う」は33名 (31%)、 「あま りそ う思 わない」は14名 (13%)、 「まった くそ う思わない」 は5名 (5%)であった (図11)0 図11 スポーツ指導 ・健康支援 との関わ りについて

(20)

-208-「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した学生の合計が

87

(

82%)

、 「あま りそ う思 わない

「まった くそ う思わない」 と回答 した学生の合計が

1

9

(

1

8%)

となってお り、他 の 質問項 目に対する回答 と比べると、 「あま りそ う思わない

「まった くそ う思わない」 と回答 し た学生の割合が高い。今回のアンケー ト調査の回答 に際 しては無記名 としたために、分野別 の 回答の状況を把握することはできないが、本項 目の結果 については、イ ンター ンシップ先が一 般企業を含めて多様であっただけでな く、同 じ分野であって もイ ンターンシップ先によって業 務内容が異なっていることの反映であることが予想できる。 一方、「大変そ う思 う」と 「ややそ う思 う」と回答 した学生の割合は

、82%

に達 している。専 門性 を主眼 としない2年生中心のインター ンシップであるにもかかわ らず、多 くの学生は、ス ポーツ指導や健康支援 に関する何か らの専門的な視点 についての必要性 を感 じたのだ と理解で きる。 4)自由記述よ り アンケー ト調査の 「自由記述欄 (気づいた点、意見、要望)」には、9名の学生よ りコメン ト が寄せ られた。 最 も多か ったのは、イ ンター ンシップに対す る感想および今後の展望 に関す ることである

(

5

件)。内容は、 「大変や りがいがあった

「礼儀の大切 さを知った

「ハー ドスケジュールで 大変だったけれ ど、 とてもためになった

「これか ら先について考えるようになって良かった」 「ぜひ参加 した方がいい」な どである。 その他 には、事前学習に対する要望が3件あった。内容は、「職員 に比べ言葉遣いが未熟なの で、授業で先生同士が見本 を見せて くれ るような ことを してほ しい」や 「AD/HD (注意欠陥 多動性障害)な ど特定の障害 をもつ子 どもに対する対応 の仕方を事前に学習する必要があった」 な どである。社会人 としての礼儀やマナーな ど一般的な内容の他 に、イ ンター ンシップ先に よっては、利用者の特性 に応 じた対応の仕方 について基本的な ことを事前に学習 してお くべき との意見である。 さらに、 「企業分野 をもっと広 げた方がいい と思 う」 (1件) という意見が出された

。2

0

09

(平成

21

)

年度よ り、インター ンシップ先の分野に一般企業が加わった とはいえ、今後 さらに 幅広 い企業 を開拓することで、学生の視野 と選択肢 を広げていく機会 を提供 していくことがで きるだろう。 3.受け入れ施設 ・企業の調査結果 ここでは、施設 ・企業担 当者のみを対象に した調査結果 を報告する。 1)インターンシップ受け入れ にあたっての指導環境 について 「イ ンターンシップ学生を受け入れるにあたって、適切な指導環境 (イ ンター ンシップのため のプログラム、施設 ・設備、指導体制な ど) を整えたか」の問いに対 して、 「大変そ う思 う」 と 回答 した施設 ・企業担 当者は

1

7

(

2

2%)

、 「ややそ う思 う」は

42

(

5

3%)

、 「あま りそ う思わ ない」は

2

0

(

25%)

、 「まった くそ う思わない」は 0名

(

0

%)であった (図

1

2

)

-209

(21)

-竹沢昌子、出口宝、平野負也、仲田好邦 図12 イ ンターンシ ップ受け入れ にあた っての指導環境 について 「大変そ う思 う」 と 「ややそ う思 う」 と回答 した施設 ・企業担 当者 の合計が

5

9

(

7

5%)

、 「あ ま りそ う思わない」は

2

0

(

25%)

であった。 「まった くそ う思わない」 との回答はなかった。 この結果か ら、 4分 の3の施設 ・企業ではイ ンター ンシップ学生を受 け入れ るために適切な指 導環境 を整えて くださっているが、残 りの施設 ・企業 にお いては指導環境 を整えた上で学生を 受 け入れ るまで には至 って いない ことが推測で きる。学生のイ ンター ンシップ先での学習環境 は必ず しも一定でな く、多様であると考 え られ る。 とはいえ、「まった くそ う思わない」と回答 した施設 ・企業担 当者は皆無であった ことか ら、す べての施設 ・企業 にお いて何 らかの配慮 を施 した上で受け入れ を承諾 して いただいた ことがわ かる。今後、必要 に応 じて、大学お よび施設 ・企業側 間で、適切な指導環境 について情報交換 や意見交換が求め られ ると考 える。

2)

大学 との連絡体制 につ いて 「イ ンター ンシップ実施 にあたって、大学 との連絡体制は十分だったか」の問いに対 して、「大 変そ う思 う」 と回答 した施設 ・企業担 当者 は

2

2

(

2

8%)

、 「ややそ う思 う」 は

3

6

(

45%)

、 「あ ま りそ う思わ な い」 は

1

8

(

23%)

、 「まった くそ う思わな い」 は

3

(

4

%)で あった (図13)。 一210

(22)

-図13 大学 との連絡体制 につ いて 「大変そ う思 う

「ややそ う思 う」 の合計が

48

(

7

3%)

、 「あま りそ う思わな い

「まった く そ う思わない」 の合計が

21

(

27%)

となってお り

、4

分 の 1強の施設 ・企業担 当者が大学 と の連絡体制は不十分であった と考 えて いる。大学か ら施設 ・企業側 への連絡は、教務課か らの 文書の送付 (依頼文書、契約書、お礼 の文書、 『イ ンター ンシップ報告書』 の送付な ど) の他、 4つの分野の担 当教員 4名が 中心 にな って行 った。 4名 の担 当教員は、学生113名への指導 と 79ヶ所のイ ンター ンシップ先 との連絡調整の中心的な役割 を果た してきたが、業務量が多す ぎ、十分な対応ができた とは言 い難 い。 事前指導 における個人票 (履歴書) の添削やイ ンター ンシップ中の巡回訪問、事後学習 にお けるイ ンター ンシップ報告書 の添削な ど、他 の教員 に協 力を求めなが ら進めてきた ものの、中 心的な

4

名のイ ンター ンシップ担 当教員 と他 の教員 との間で、一人ひ とりの学生やそれぞれ の イ ンター ンシップ施設 ・企業 に関す る情報交換が十分 にできた とは言 えず、 この不十分 さが施 設 ・企業担 当者の回答 に反映されていると思われ る。受け入れ施設 ・企業 との連絡体制の問題 は、イ ンター ンシップ実施 にあたっての体制の問題 として、引き続 き検討 して い く必要がある。 3)イ ンター ンシップ受 け入れへの期待 について イ ンター ンシップ学生の受 け入れ にあた り期待す ることを選択 して も らった ところ (複数 回 答)、次の結果 となった (図

1

4

)

。 - 21 1

(23)

-竹沢昌子、出口宝,平野貴也、仲田好邦 図14 イ ンターンシップ受け入れへの期待 14.インターンシップ受け入れへの期待 (複数回答、単位 :件) 1後進育成 2大学との関係づくり 3産学協同活動 4社会的使命 5施設 ・企業のPR 6優秀な人材との出会い 7多様な人材との出会い 8職場 の活性化 9スタッフへの刺激 10スタッフへの指導力向上 11その他 8 348 3338 1 19 ■ I 0 10 20 30 40 50 10項 目中、施設 ・企業担 当者が選択 した トップ3の回答は、 「後進育成」 (45件)、 「大学 との 関係づ くり」 (38件)、 「スタ ッフの指導力向上」 (37件)であった。施設 ・企業側は、後進の育 成のためにイ ンター ンシップ学生を受け入れ、その結果 として、 「優秀な人材 との出会 い」 (34 件)や 「多様 な人材 との出会 い」 (33件) につなが ることを期待 していると考 え られ る。 また、 若 い学生 を受 け入れ、指導す るにあたって、スタ ッフの指導力が試 させ ることにな り、その結 果 として、 「職場の活性化」 (28件)や 「ス タ ッフへ の刺激」 (27件)が図 られ る ことを期待 し ている といえる。 多忙 な業務 のなか、学生 を受 け入れ る ことは、施設 ・企業 にとって負担 になると考 え られ る が、負担である一方で、施設 ・企業側 に何 らかのメ リッ トがある ことが受け入れの上で重要で ある。 「大学 との関係づ くり」 を選択 した施設 ・企業担 当者が38名 に上 っている ことは大変 あ りがたい ことであ り、学生や教職員は、受 け入れ施設 ・企業の期待 につ いて知 り、その期待 に 応 えるよ うにさ らに努力すべき ことを自覚 しなければな らな い。 4)自由記述 よ り ア ンケー ト調査 の 「自由記述欄 (気 づいた点、意見、要望)」 には

、3

5

名の施設 ・企業担 当 者 よ りコメン トが寄せ られた。次 の図は、その内容 を項 目別 に分類 した ものである (図

1

5

)

0 -212

(24)

-図15.自由記述 (項 目別) 自由記述 (施設 .企業担当者、項目別) 単位 :件 12 1084260

#

#

@

V

11 8

.

4

んiI -L2新〆 Ⅰ2 〆 」 ㌔ 4 JL : ㊥

L

I

/

)

篭 \+、⊥ヽJ

.

a

l

L

i

l

(1)インター ンシップ受け入れの感想および今後の展望 について 最 も多かったのは、イ ンター ンシップ受け入れ施設 ・企業 としての感想および今後の展望 に 関することである (11件)。内容は、 「イ ンター ンシップ学生の受け入れに対 し未熟なため、今 後はよ りよい環境 を整えるよう努力する

「今回は初めてのことで十分 にできなかった面 もある が、学ぶ面 もた くさんあった。 これか らも機会があれば受け入れたい

「今後 ともご協力できる 体制をつ くっていきたい

「職場スタ ッフへの刺激 にもな り、 これか らもよろ しくお願 い した い

「イ ンター ンシップを通 した交流を社会的使命 として創造 していきたい」な ど、今回のイ ン ター ンシップ受け入れを肯定的に受け止め、 引き続 き受け入れ を前向きに行 いたいという内容 であった。 業務多忙 のなか学生 を受け入れ、 このよ うに前向 きなコメン トをいただ くことができたの は、大変あ りがたい。大学 ・学生は施設 ・企業側のご好意 に感謝 し、 「学生を受 け入れてよかっ た」 と思ってもらえるイ ンター ンシップを目指す とともに、学生はイ ンター ンシップでの経験 を無駄 にすることな く、 自分の将来のために積極的に生か していくべきである。 (2)事前学習に対する要望 について 2番 目に多かったのは,事前学習に対する要望である (8件)。内容は、学生の 「コミュニケー シ ョン能力の向上」、それに関連 して 「目的 ・目標の明確化」に対する要望が多かった (「せ っ か く来たのに、遠慮 しているのか、質問 して こないことが残念

「何か質問や要望はないか と聞 いても答えがない

「目的 ・動機 をもって臨んでほ しい

「もう少 し積極的に利用者 との会話を 行 ってほ しい」な ど)。つま り、学生か ら質問がな く、学生のスタ ッフや利用者 とのコミュニ ケーシ ョンが少ないために、施設 ・企業担 当者か らは、 「積極的でない学生J と受け止め られた と考え られる。 その他、礼儀 ・マナー (接遇)、一般 ・社会常識、基礎学力 (「簡単な漢字を読み間違 う」)に - 213

(25)

-竹沢昌子、出口宝、平野貴也、仲田好邦 関 して、事前学習でさらに力を入れては しいとの要望が挙げ られた。 事前学習については、先に紹介 したアンケー ト結果 において も、学生、施設 ・企業担当者 と もにそれぞれ 4割が 「十分でなかった」と回答 していた。そのなかで,「さらに必要 と考える事 前学習の内容」 として、学生、施設 ・企業担 当者 ともに 「コミュニケーション能力」 を筆頭に 掲げていた。施設 ・企業担当者か らの指摘 を待つ まで もな く、学生 白身がインター ンシップを 通 して 自らのコミュニケーシ ョン能力不足 を認識 していた点は、注 目に値する。 一方、施設 ・企業担当者が要望 している 「目的 ・目標の明確化」については、先に紹介 した アンケー ト結果の通 り、施設 ・企業担 当者の48%が 「さらに必要 と考える事前学習の内容」 に 挙 げていたのに対 し、学生は32%に留まっていた。施設 ・企業担当者は、コミュニケーシ ョン 能力 と目的 ・目標の明確化 を連動 して とらえ、 「コミュニケー ション不足-目的 ・目標の不明確」 と考 える傾向にあることが推測できるO 学生は 自分のコミュニケーシ ョン不足が、 目的 ・目標の不明確 さと受け止め られることを理 解 しなければな らない。事前学習において、教員は この ことを繰 り返 し学生に伝え、第三者に 「どう見 られるか」 の視点 をもたせ ることが重要であろう。 (3)受け入れ学生への評価 について 3番 目に多かったのは、受け入れた学生への評価 についてである (4件)

「仕事にも徐々に 慣れ、戸惑 いなが らも自分な りの判断で接 していた

「非常に元気でハキハキ していた

「仕事 の一部を手伝 って くれて、大変助かった

「学ぶ意欲が旺盛で、元気があ り、受け入れる側にも 刺激があってよかった」な ど、受け入れた学生に対する肯定的な評価であった。 (4)その他 その他の内容については、次の通 りである。 (D 大学 との連結体制の不十分 さに対する指摘 (3件、「事前打ち合わせの段取 りな ど、早い 段階で情報共有 したい

「書類が送付 されてきた後は学生本人か ら連絡があっただけで、大 学担 当者か らの連絡 (確認な ど)がな く,イ ンター ンシップ当 日を迎えるまで多少不安で あった」な ど)0 ② 受 け入れ期間に関する要望 (2件、 「15日間の受 け入れはやや大変である。 しか し、学 生が職場 を知るには仕方ないと思 う

「1週間以内にしてほ しい」)。 (釘 実習学年 に関する要望

(

2

件、「専門的知識を身につけた

3

年生の方が業務の体験できる ところが多 くな り、本人たちのためにもなるのではないか と思 う

「2年生は社会経験が少 な く、本来 の専門性 を体験することが希薄 になるよ うに感 じる。将来の職業 として参加す る感覚 を大事にしてほ しい」). ④ 成績評価 の方法に関する要望 (1件、「社会人 として働 くことの意味、組織の しくみ、仕 事 のプロセスな ど、現場体験できる上で、学生にとっては とて もよい事業だ と思 う。その 日的 ・目標 を重視 し、専門の実習 とは異なるのであれば、個人評価するのにす ごく戸惑い と疑問を感 じた」)0 (9 その他 (4件、 「インター ンシップ後 にボランティア・スタ ッフとして今後関わってほし い

「複数名の受け入れ も可能」な ど)。 - 21

表 1 スポーツ健康学科 におけるイ ンター ンシ ップの変遷 年 度項目 2007 ( 平成 1 9) 2008 ( 平成 20) 2009 ( 平成 2 1) 201 0 ( 平成 22 ) イ ンター ン シ ツ 健康 .スポーツ指導、野外教育 健康 .スポーツ指導、野外教育 プの分野 社会福祉 ( 3 分野) 社会福祉、一般企業 ( 4 分野) 選択 .必修の別 選択 必修 実施学年 3 年生 ◎3 年生 ◎2‑3 年生 ◎2 年生 ( ◎主な学年) 4 年生 4 年生 3‑4 年生 参加学生数 (
図 1 施設 ・企業の理念 と経営方針 につ いての理解 学生 と施設 ・企業担 当者 の意識の違 いにつ いてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 った ところ、有意 な差が認め られた ( 同順位補正 P 値 ‑0
図 3 職場 における人間関係やチーム ワークの大切 さについての理解 学生 と施設 ・企業担 当者 の意識 の違 いについてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 った ところ、有意 な差が認め られた ( 同順位補正 P 値‑ 1
図 5 事前学習の達成度 学生 と施設 ・企業担 当者 の意識 の違 いについてマ ン ・ホイ ッ トニ検定 を行 った ところ、有意 な差は認め られなか った ( 同順位補正 P 値 ‑0
+3

参照

関連したドキュメント

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

※出願期間は年2回設けられています。履修希望科目の開講学期(春学期・通年、秋

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

 履修できる科目は、所属学部で開講する、教育職員免許状取得のために必要な『教科及び

 履修できる科目は、所属学部で開講する、教育職員免許状取得のために必要な『教科及び

が 2 年次 59%・3 年次 60%と上級生になると肯定的評価は大きく低下する。また「補習が適 切に行われている」項目も、1 年次 69%が、2 年次

(1)  研究課題に関して、 資料を収集し、 実験、 測定、 調査、 実践を行い、 分析する能力を身につけて いる.

国連ユースボランティア 5カ月間 5カ月間 1学期間 約1カ月間 約1カ月間 約1週間 約2週間 約1週間 約2週間 約1週間 約3週間 約6週間 約4週間