[総説]生体内における一酸化窒素合成酵素システムの意義の解明: 沖縄地域学リポジトリ
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(27) ) は, ほとんどすべ ての組織・臓器において生成・遊離され, 生体の恒常性 の維持に重要な役割を果たしている14).
(28) 合成酵素 (
(29) ) システムは, 神経型 (
(30) )・誘導型 (
(31) )・ 内皮型 (.
(32) ) の3種類のアイソフォームで構成され ている ( 1)14). 私は, 長年一貫して, 循環器領域 における
(33) 研究を行ってきた. ∼年の米国メイヨークリニック留学時には, 脳動脈への内皮型
(34) 合成酵素 (.
(35) ) の遺伝子治療 に世界で初めて成功した5). 本研究では, 血管内皮機.
(36) 一酸化窒素 () 合成酵素 () システム.
(37) . 一酸化窒素合成酵素システムの意義. 血管外膜を標的とした生体内内皮型 ( ) 遺伝子治療法の確立. 阻害薬の 非依存性長期血管作用の解明. 神経型 (
(38) ) の血管保護作用の解明. 欠損マウスの樹立. 能不全を遺伝子工学的技術により治療しうること, 及び, .
(39) 遺伝子を血管外膜に強制発現させ ると 「外膜依存性弛緩反応」 という全く新しい血管弛緩 機序が見出されることを報告した ( 2). 留学から帰国後は, 産業医大第二内科および薬理学に おいて, 神経型
(40) 合成酵素 (
(41) ) の血管保護作用 の研究を行った. 動脈硬化において,
(42) や
(43) が 役割を果たすことは広く知られていたが,
(44) の役割 は不明であった. 私は, この点を,
(45) 欠損マウスを 用いて検討し,
(46) も重要な血管保護作用を有する ことを世界に先駆けて見出した ( 3)1). このように,
(47) や
(48) に加えて,
(49) も動脈 硬化において役割を果たしていることを明らかにするこ とが出来たので, 私は, 次の展開として,
(50) システ ム全体の意義を解明したいと考えた.. これまで, 生体内における
(51) システムの役割が,
(52) や
(53) などの
(54) 阻害薬を用いて薬理学 的に広く研究されてきた. しかし, これらの
(55) 阻害 薬には, 様々な非特異的作用が報告されている. 事実, 私達も,
(56) 阻害薬の長期投与により引き起こされる 血管病変形成が, 実は
(57) 阻害を介さない機序で惹起 されるという, 従来の
(58) 研究の定説を覆す意外な事実 を見出した ( 4),). このように,
(59) 研究が飛躍 的に発展した現在においても, 生体内における
(60) シ ステムの真の役割は, 未だ十分に解明されてない. この 点を検討するために, 私は, 3年の歳月を費やして, 3 つの
(61) をすべて欠失させた
(62) システム完全欠損 マウス (トリプル
(63)
(64)
(65) 欠損マウス) を 世界に先駆けて開発した ( 5)3). このマウスは幸運にも胎生致死ではなく誕生したが, 生存率は野生型マウスに比して著明に低下していた.
(66) 筒. 井. 正. . 人. ( 6). 興味深いことに, 死因の病理学的検索では, このマウスの実に半数以上が, 高度の冠動脈硬化を伴う 自然発症の心筋梗塞で死亡していた ( 7). 私が知 る限り, このマウスは, 実験に有用な世界初の自然発症 心筋梗塞マウスモデルである2). 重要なことに, .
(67) が強力な抗動脈硬化作用を有す るにもかかわらず, .
(68) 欠損マウスに動脈硬化は認め られない. この矛盾は, ノックアウトされていない他の.
(69) による代償機構によって説明されている. 従って, 私の
(70) システム完全欠損マウスは, この問題点を解 決し, 生体内における
(71) システムの役割を解明しう る唯一無二の強力な研究ツールである , ). このマウスの冠危険因子の検索では, 最近話題のメタ ボリックシンドロームの病態が認められた2). 加えて, このマウスには, 神経系, 内分泌代謝系, 免疫系, 骨系 など, 様々なシステムの異常も見出されている ( . ) 8) .. はヒトの広汎な生命現象に深く関与していること が明らかにされ, 研究は幅広い研究分野において目 覚ましい発展を遂げている. 注目すべきことに, 関 連論文の出版数は未だピークには達しておらず, 現在も 増加し続けており, 昨年の 関連論文数は実に年間 報に及んでいる4). 私の
(72) システム完全欠損マ ウスを用いれば, 数多くの全く新しい 研究を, 全く 新しい切り口で, 広く展開することが出来る. このよう に本研究は, 研究の新たな . になりう る点で, 学術的に大きな意義がある. 私は, 今後, この 世界初のマウスを用いて, 生体内における
(73) システ ムの真の役割を, 詳細に解明して行きたい.. . . 1) . ! " # $ % & . '(# () ( 2)
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(82) . 欠損マウスにおける 生存率. 死亡した . 欠損マウスに認められた急性 心筋梗塞. . 欠損マウスの多彩な表現型.
(83) . 一酸化窒素合成酵素システムの意義. .
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