• 検索結果がありません。

自閉症スペクトラム障害における反復的行動の研究動向と課題 : 支援者の反復的行動への理解に焦点化する意義

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "自閉症スペクトラム障害における反復的行動の研究動向と課題 : 支援者の反復的行動への理解に焦点化する意義"

Copied!
16
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

研究ノート

自閉症スペクトラム障害における反復的行動の研究動向と課題

―支援者の反復的行動への理解に焦点化する意義―

廣澤 満之

* 【要旨】  自閉症スペクトラム障害の中核的症状として,対人的相互反応の質的障害と行動,興 味,または活動の限定された反復的な様式がある。後者については,反復的行動という 概念でまとめられている。本研究では,反復的行動に関する本邦の知見について,①反 復的行動の発達過程,②反復的行動と諸機能との関連,③反復的行動に対する介入方略 の到達点を明らかにした。その上で,反復的行動の領域に関する研究の課題として以下 の三点が挙げられた。第一に,反復的行動に関する発達過程は回顧的研究に留まってお り,実証的な縦断研究が必要と考えられた。第二は,反復的行動への関わり手の困難感 と介入方略との関連であった。反復的行動は,これまで応用行動分析を中心として介入 方略の検討が行われてきた。ただし,介入の前提として関わり手の困難感があることを 考慮すると,関わり手の困難感と介入方略の関連性について検討すべきであると考えら れた。第三は,保護者や支援者の熟達化についてであった。これまで反復的行動を保護 者や支援者がどのように理解する過程をたどったのかという点は検討されてこなかっ た。保護者や支援者が反復的行動を理解する過程を熟達化と捉えて,その質的な変容, 個別性について明らかにしていくことが求められる。 キーワード:自閉症スペクトラム障害,反復的行動,こだわり *子ども学部発達臨床学科

HIROSAWA Mitsuyuki:Trends and Issues in Researches on Repetitive Behaviors of Autism Spectrum Disorder: Significance of Supportersʼ Understanding toward Repetitive Behaviors

(2)

Ⅰ.はじめに  自閉症スペクトラム障害の行動特性のひとつにこだわり行動がある。こだわり行動は, あるルーティンを守ること,特定の物を肌身離さず持ち続けるといったことがその代表 である。このこだわり行動は,後述するDSM-5においては自閉症スペクトラム障害の 2 つの中核的な症状の 1 つとして位置づけられている。先行研究では,この行動について, 同一性保持行動,同一性保持現象,反復的行動といったように様々な術語が充てられて おり,その行動の範囲についても先行研究によって差異があるのが現状である。  本研究では,鬼塚(2004)にしたがって,これらの行動を反復的行動として捉える。 反復的行動は,発達の初期に生じることが明らかとなっている(山上,1999)。この行動 に対して,どのように介入していくべきかについては,先行研究で複数の立場から検討 されている。介入研究が多くを占める中で,保護者がこの行動をどのように理解してい るのか,また,その上でどのように対応しているのかといった保護者の視点で検討して いる研究はほとんどない。反復的行動は,特に重度の知的障害を併せ持つ自閉症スペク トラム障害児の場合,対応が困難であることが多い。生起の原因を考慮せずに対応する と,かえって強化されることがあるといったように,周囲の支援者や保護者の適切な対 応が求められる。周囲の支援者や保護者が反復的行動に適切な対応をすることは,自閉 症スペクトラム障害児・者の生活の質を高めるための重要な視点となると考えられる。  そこで,本研究では,本邦を中心に自閉症スペクトラム障害児・者の同一性を保持す る行動(反復的行動)に関する研究の到達点と今後の課題を明確化することを目的とし た。以下では,①反復的行動の発達過程,②反復的行動と諸機能との関連,③反復的行 動に対する介入方略の到達点を明らかにした上で課題を論じていくこととする。 Ⅱ.反復的行動とは  自閉症(現在の“自閉症スペクトラム障害”)を初めて報告したKanner(1943)は,そ の報告の中で11の症例についての行動特徴を詳細に記述している。これらの症例をまと める形で,「極端な自閉,強迫性,常同性,そして反響言語(エコラリア)の組み合わせ は,統合失調症の基本的な症状と全体的に何らかの関連がある」と述べると同時に,自 閉症の症状は統合失調症と異なっていることを示し,自閉症を一つの病態として捉える べきであることを示した。Kannerは自閉症スペクトラム障害の中核的な症状として自閉 性,強迫性,常同性,反響言語を挙げており,これは現代のDSM-5やICD-10といった診 断基準とほぼ合致している。Kannerが述べている「自閉性」とは,他者との情動的なコ ミュニケーションの質的な障害を示していると考えられる。「強迫性」は,あるルーティ ンを頑なに守ろうとする行動であり,いわゆる儀式的行動である。また,「常同性」は身

(3)

体を前後に揺らすロッキングといった行動などがその代表である。特に,Kannerは,「強 迫性」と「常同性」について,「同一性を保持することへの強迫的な願望(anxiously obsessive desire for the maintenance of sameness)」があり,子ども自身がそれを調整するこ とができないことを指摘している。このように,自閉症スペクトラム障害が初めて報告 された時から,同一性を保持する行動は中核的な症状であり,支援の困難さが指摘され ていたと言うことができる。  現代の精神疾患に関する代表的な診断基準であるDSM-5によると,自閉症スペクトラ ム障害は,「(A)対人的相互反応における障害」,「(B)行動,興味,または活動の限定 された反復的な様式」という 2 つの中核的な障害として位置づけられている(APA, 2013)。これらのうち,「(B)行動,興味,または活動の限定された反復的な様式」には, 4 つの下位分類がある。それらは,①常同性(常同行動やエコラリア,独特な言い回し など),②同一性への固執,③興味の限定,④独特な感覚である。Kannerが指摘したとこ ろの「強迫性」と「常同性」は,DSM-5では,(B)-①②③に該当すると考えられ,同一 性を保持する行動は,自閉症スペクトラム障害に共通してみられる特性であると言える。 しかしながら,この(B)-①②③は必ずしも共通の枠組みで捉えることが妥当ではない ことが先行研究から明らかとなっている。  石倉ら(2008)は,自閉症スペクトラム障害児の反復的行動(石倉らは「同一性保持 現象」という術語を使用している)と時間的見通しとの関連を検討した。対象となった のは,自閉症スペクトラム障害児の母親15名であった。反復的行動の有無を捉える質問 紙としては,鬼塚・大神(1997)を使用している。この鬼塚・大神(1997)の質問紙は, ①常同行動,②固執,③配列,④儀式的行動,⑤質問嗜好,⑥空想という 6 領域19項目 から構成されている。鬼塚らは①常同行動とそれ以外(②~⑥)を分けて検討すること が妥当であると述べている。石倉ら(2008)も常同行動とそれ以外を分けて検討してい るが,これらの研究で常同行動が分離されているのは,常同行動が自閉症スペクトラム 障害児に特有とは言えず,たとえば重度の知的障害児や視覚障害児にも見られるといっ た質的な差異が存在しているからである(鬼塚,2004)。石倉ら(2008)の結果からは,常 同行動とそれ以外の行動の生起頻度には関連が見られないという結果が得られた。この ことからも,常同行動とそれ以外の行動(②固執,③配列,④儀式的行動,⑤質問嗜好, ⑥空想)は分離することが妥当であることが示されている。  常同行動とそれ以外の行動が異なった機能であると捉える研究は散見されている。常 同行動は感覚に関する自己刺激行動であり,それ以外の行動はより高次の認知機能であ ると捉えられており,前者を「感覚系」,後者を「認知系」として異なった系統であると 捉えることの妥当性を示した研究もある(佐々木,2009)。このように,反復的行動は,常 同行動とこだわり行動から構成されているが,これら二つの行動を同一の系統として捉 えるかについては,議論が残っていると考えられる。

(4)

 一方で,反復的行動を網羅的に捉えた尺度がある。稲田ら(2012)は,日本語版の反 復的行動尺度修正版(RBS-R)を作成した。それによると,自閉症スペクトラム障害の 反復的行動は,①常同行動,②自傷行動,③強迫的行動,④儀式的行動,⑤同一性保持 行動(変化への抵抗,ものが同じ状態であることへの要求),⑥限局行動(範囲の限局さ れた対象,興味,行為)といった 6 つの領域から構成された。鬼塚・大神(1997)の質 問紙の領域とは,⑤質問嗜好,⑥空想の位置づけが若干異なるが,おおむね反復的行動 の示すところの範囲はこのRBS-Rの領域と考えるのが妥当であると考えられる。先行研 究では,常同行動の位置づけが質的に異なるという指摘があるが,本研究では,反復的 行動を常同行動とこだわり行動から構成されていると便宜的に考える。ただし,「反復的 行動」「常同行動」「こだわり行動」という術語が示すところの実際の行動やそれらの範 囲,さらにはこれら 3 つの概念の関係を今後も検討していくことは必要であると考えら れる。 Ⅲ.反復的行動の発達過程  反復的行動の発達過程について,これまで実証的に検討された研究はほとんどない。 その中でも鬼塚(2005)は,自閉症スペクトラム障害児の保護者を対象とした回顧的研 究によって,反復的行動の発達段階を実証的に示している。対象は 3 歳から12歳まで(平 均7.32歳)の自閉症スペクトラム障害児85名の保護者であり,方法は質問紙調査であっ た。この研究では,反復的行動が現在見られるかどうか,また,過去にみられた場合, いつ頃生起して消失したのかということを質問した。さらに,反復的行動がどのような 発達的な機能と関連しているのかについて明らかにするため,以下の 4 つの変数との関 連を検討した。すなわち,①言語能力(会話維持力,言語表出,言語理解),②対人関係 (Wingによる 4 タイプ),③ふり遊び(表象能力との関連),④愛着行動の 4 点である。分 析の結果,反復的行動は 5 つの因子に分類できることが明らかとなった。それらは,「視 覚的固執・配列」,「常同行動」,「質問嗜好」,「儀式的行為」,「触覚的固執」であった。 これらの発達的変化は,「触覚的固執」→「常同行動」→「視覚的固執・配列」→「質問 嗜好」→「儀式的行為」,という順番であった。これらの出現時期は,2.64歳~5.18歳と なっており幼児期にそのピークを迎えているという特徴があった。また,「儀式的行為」 以外は,2 歳後半から 3 歳前半に集中しているという特徴があった。一方で,「儀式的行 為」は5.18歳となっており,他の行動に比べて遅く出現することが明らかとなった。こ のような変化過程について,鬼塚(2005)は精神発達水準と密接な関連があることを指 摘しており,先行研究と一致している点からも言語能力との関連が強いことを示唆して いる。実際に言語能力(会話維持力,言語表出,言語理解)との関連はいずれも有意差 がみられていた。この研究は,回顧的な研究ではあるものの,反復的行動の発達過程を

(5)

実証的に明らかにしたものとして意義がある。一方で,全体的な発達水準との関連は検 討されていないことは課題であろう。また,消失時の要因についての検討も必要ではな いであろうか。反復的行動は,後述の通り環境によって増長すること,応用行動分析を 中心とした成果が示している通り,環境調整によってその生起が決定される面がある。 認知水準との関連を検討することと併せて,環境調整の状況との関連についても検討す ることで,消失の要因について明らかにできる可能性が残されている。この点が検討さ れることで発達過程の全体像が明らかになるであろう。  自閉症スペクトラム障害児の初期発達過程の中に反復的行動の生起・消失過程を位置 づけた研究がある。山上(1999)は,50事例以上の自閉症スペクトラム障害児の初期発 達過程を「情意系」(視線,対人的無関心といった対人的相互反応),「感覚運動系」(独 り遊び,常同行動,同一保持1等の外界との交渉),「音声・言語系」(言語的コミュニケー ション)の 3 つの系統から明らかにしている。それによると,自閉症スペクトラム障害 児の障害の中核には,乳児期後半に生起する共同注意の障害が位置づけられている。 1 歳前半には“発達的矛盾”の増大と外の世界に対する防衛的態度の形成が進み,多動,視 線回避,一人遊び,興味の偏りといった自閉症スペクトラム障害に特徴的な症状が現れ 始める。その後, 1 歳後半には,視線の不一致,常同行動,同一保持等の儀式的こだわ り,言語発達遅滞,エコラリア等の症状が生起し,主要症状が顕在化する時期に移行す る。その後, 2 歳半以降にこれらの自閉症スペクトラム障害の特性である諸行動は固定 化しつつも,改善過程へと移行していくという。山上(1999)は,「発達初期の消極的問 題,症状が顕在化していく過程,症状が典型化しかつ変容していく過程を貫いているの は,情意的な「関係性の発達障害」と,安全基地を持てない故の感覚運動的な外界交渉 的活動の歪みであった。」と述べている。すなわち,反復的行動の生起・消失について も,「関係性の発達障害」が関係しており,具体的には共同注意,指さしといった非言語 的コミュニケーションやアタッチメントといった対人的相互反応を示していると考えら れる。反復的行動は,外界からの刺激に対する防衛機制として生起すると考えられてお り,その軽減は対人的相互反応の質的障害の改善によってもたらされると考えられてい る。ただ,ここで課題となることは,多様な反復的行動を一つの行動として捉えている 点であろう。先の鬼塚(2005)が示したように,反復的行動には発達の機序が存在して おり,少なくとも「儀式的行為」とそれ以外の行動には生起・消失過程の違いが存在し ていた。このように,すべての反復的行動が「関係性の発達障害」との関係で生起・消 失をするのかといった点は今後検討していく必要があるであろう。 1 山上(1999)は、「同一保持等の儀式的こだわり」を感覚運動系として位置づけている。これ は、RBS-Rにおける「強迫的行動」「儀式的行動」「同一性保持行動」「限局行動」に該当す ると考えられる。本論においては、山上(1999)の述べるこれらの行動については、原文の まま「同一保持」とした。

(6)

Ⅳ.反復的行動と諸機能との関係  山上(1999)の研究の意義は,自閉症スペクトラム障害児の発達過程の中に反復的行 動を位置づけた点にあるが,もう一つは先述の通り,発達の諸機能との関係を明確にし たことにある。山上(1999)の場合は,それらを「情意系」「感覚運動系」「音声・言語 系」に分類して関連を明らかにしているが,先行研究を概観すると,反復的行動と諸機 能との関連にはいくつかの異なった視点があることが分かる。  広利ら(1998)は,自閉症スペクトラム障害児の発達過程を評価する尺度の開発に関 する検討の中で,反復的行動と社会性との関連について指摘している。この尺度は,自 閉症スペクトラム障害児の対人関係行動(社会的行動,愛着,注意喚起行動,言語障害, 緊張,孤立性,同一性保持)と社会生活能力(運動,着脱衣,食事などの項目)を合成 して作成されている。この中で,「同一性保持」に該当する行動は,“物を一列に並べる”, “自動車の車輪の回転をみて遊ぶ”,“特定の色に固執する”,“通園コースが決まっている”, “汚れるのをいやがる”,“特定の遊びに固執する”といった行動で構成されていた。すなわ ち,石倉ら(2008)が分類したところの「こだわり行動」(常同行動を含まない)に該当 する行動であった。分析過程の中で,「同一性保持」は「社会性」と負の相関関係にある ことが示されている。「社会性」は,孤立性や対人関係,社会的行動といったDSM-5では 対人的相互反応の質的障害に該当する項目から構成されていた(これら以外に食事,歯 磨きなどの社会生活能力も含まれている)。すなわち,反復的行動のうち,「こだわり行 動」については,対人的相互反応(社会性)との関連があり,山上(1999)が指摘して いるように共同注意の障害を中核として,「情意系」との連関の中で反復的行動は生起・ 消失をしていくという説に合致する結果であると考えられる。  反復的行動と対人的相互反応(社会性)の関連について指摘している先行研究が複数 存在している。たとえば,石井・白石(1993)は,自閉症スペクトラム障害児の反復的 行動の中核は,情動状態の制御にあるという仮説を立てている。石井・白石(1993)の 研究では,鬼塚・大神(1997)と同じく,常同行動とこだわり行動(常同行動以外)を 分類して検討している。両者のメカニズムとしては,「情動状態の制御に関する生得的な 障害」に対して,環境に対する防衛反応,感覚的な自己の確保と保全といった防衛機制 と考えられる機能として常同行動が出現していた。一方で,外界の恒常性に依存した自 我的フレームワークの獲得,すなわち,環境に対する恒常性を生みだすためにパターン への執着へと至る行動がこだわり行動であると考えられている。いずれの行動について も帰着する結果としては,“社会からの引きこもり・逸脱”,“コミュニケーション機能低 下”,“社会的学習の遅れ”が想定されており,先述の通り反復的行動と「社会性」に関連 があるという結果が示されている。石井・白石(1993)の仮説の意義は,結果としては 社会性と関連するが,その結果がもたらされる原因として「情動状態の制御」に原因を

(7)

求めた点であると考えられる。  一方で,情報処理特性と反復的行動との関連を検討した研究がある。五位塚・針塚 (2016)は,自閉症スペクトラム障害児の反復的行動様式(常同行動とこだわり行動を含 んでいる)の生起に関する背景要因を検討する研究をおこなった。対象となったのは, 自閉症スペクトラム障害児に関わるセラピスト61名であった。このセラピストを対象と して,自閉症スペクトラム障害児の反復的行動の生起頻度を尋ねる質問紙を行った。そ の結果,自閉症スペクトラム障害児の反復的行動は,①行動のコントロールの困難,② ルールへの固執,③不快場面への耐性の低さ,④関心の限局といった 4 つの因子に分類 されることが明らかとなった。さらに,この知見を基にして,ウィスコンシンカード分 類課題(WCST)を自閉症スペクトラム障害児に行った。ウィスコンシンカード分類課 題は,前頭葉機能を測定するための課題である。具体的には,実行機能とよばれる適切 な問題解決のために計画的に課題に対処できる能力を示している。特に,自分の考えた カテゴリーを保続する傾向を計測することができるため,自閉症スペクトラム障害の特 性との関連で言えば,固執性との関連が推測される。この研究の結果からは,④関心の 限局との関連は見られたものの,①行動のコントロールの困難,②ルールへの固執,③ 不快場面への耐性の低さについては関連が見られなかった。五位塚・針塚(2016)は, 反復的行動の生起については,情報処理特性との関連の検討にとどめず,感情調整のコ ントロールといった情緒的な要因に広げて検討する必要性を述べている。このことから 明らかになるように,反復的行動と情動は関連付けて検討する必要があり,石井・白石 (1993)の仮説モデルを実証的に検討していく課題が残っていると言えるであろう。 Ⅴ.反復的行動に対する介入方略  反復的行動に対する介入方略として代表的なものは応用行動分析に代表される行動主 義の立場からの介入である。これまで本邦においても,自閉症スペクトラム障害児のい わゆる問題行動に対して,応用行動分析の立場から様々な実践が行われてきた(リッチ マン,2003など)。たとえば,反復的行動を対象とした研究としては,村本・園山(2011) を挙げることができる。村本らは,頭をたたく,指をくわえる,頭を揺らすといった常 同行動をする 1 名の自閉症者に対して,スケジュール表を使用することで余暇スキルを 形成し,それに伴って常同行動の減少を試みた。まず,機能的アセスメントが行われ, 常同行動の生起に関連する要因が特定された。他者からの社会的な強化子によるもので はなく,感覚的な強化子によって維持されていることが明らかとなった。そして,余暇 活動を行うために,施設職員に対する要求行動を写真カードによって形成した。その結 果,余暇活動の形成に伴い,常同行動の減少が認められた。さらに, 2 ヶ月後において もその行動は維持されており,日常生活への般化が認められた。このように,反復的行

(8)

動の代替行動として余暇活動を行うといったように,代替行動の形成の重要性が応用行 動分析では指摘されている。特に,近年においては特定の介入場面においてのみ行動を 変化させるのではなく,より曖昧な環境である生活場面全般へと般化させることが注目 されている。このような点について,小笠原(2004)は,行動分析学のアプローチにつ いて以下の 3 点を指摘している。すなわち,①対象者の生活スタイルに変化が起きるこ と,②立案したアプローチが適切であり日常生活の中で適用できること,③長期的な行 動の変化が起きるかどうかといった点である。実際に小笠原(2004)は,儀式的行動を 示す自閉症者に対して,応用行動分析の手法を基礎とした介入を行い,儀式的行動の軽 減と長期的な安定性が可能であったことを実証的に示している。小笠原が指摘している ように,応用行動分析の立場では,反復的行動があることにより,家庭・学校・地域あ るいは職場への参加が阻害されることにつながる。したがって,反復的行動を軽減する ことは,ICFが示すところの「参加」につながると考えられていると言えるであろう。  応用行動分析とは異なる立場で自閉症スペクトラム障害の反復的行動に介入するもの もある。たとえば,野村・塩谷(2015)は,「遊び」を取り入れることによって,自閉症 スペクトラム障害者の常同行動を軽減する取り組みの報告を行っている。 1 名の自閉症 者を対象として観察が行われた。奇声をあげる,爪はがしを行うといった常同行動がみ られた。絵本,ボールなどを使用して入所施設の職員と関わる時間をもっていった結果, 大きな変化は見られなかったが,強い自己刺激行動は減少した。また,この実践を通し て,職員はより対象となる自閉症スペクトラム障害者に関わる機会が増えていった。そ のことによって,職員と自閉症スペクトラム障害者の関係性に変化が見られ,薬の投与 量が減っただけではなく,要求行動も増えていったという。この研究で常同行動につい て大きな変化が見られたのは,自己刺激行動が中心であったが,その背景に職員の受容 的で積極的な関わりがあったということは重要である。このことは,常同行動に対応す る職員(支援者)が自閉症スペクトラム障害者の余暇にあたる時間にどれほどやること を提供できるかによって,常同行動の生起が影響を受けていることを示しているからで ある。そのような点では,村本・園山(2011)の知見とほぼ一致していると言えるであ ろう。  また,同じ「遊び」であっても,こだわり行動を「遊び」に変換していくという関わ りを提唱しているものもある。ポーター(2011)は 1 名の自閉症児の「鉄道」へのこだ わりを家庭の中で積極的に取り上げて関わりを展開した。鉄道を利用して,見立て遊び を展開する段階から,ストーリー性のあるごっこ遊びが展開する段階,作文などの創作 世界へと展開する段階へと移行していた。この事例の場合,関わり手はこだわりを制止 するのではなく,受容して,関わり手との関係性を促進するために活かしていた。この 「鉄道」へのこだわり(限定された興味)と常同行動は,反復的行動という枠組みの中に 位置付けられる。一方で,日常生活への影響という視点や身体への影響といった視点で

(9)

見た時には,自己刺激行動や常同行動は抑制すべき行動として捉えられるだろう。また, 限定された興味などは,関わり手の理解によっては促進すべき行動として捉えられるで あろう。  反復的行動に対しては,応用行動分析を中心とした行動主義の立場からの研究が多く, 介入方略として多くの成果が報告されている。行動主義の立場では,行動レベルのアセ スメント,介入に焦点化されており,関わり手の反復的行動に対する理解の内容につい ては問題として捉えられていない。たとえば,自閉症スペクトラム障害児を養育する保 護者で考えるならば,保護者は反復的行動に対して,家族からの要望,学校から求めら れる期待,社会の要請といった様々な環境要因を含めて総合的に対応の判断を行ってい る。すなわち,機能分析によって当該の行動を抑制することの知見だけではなく,保護 者を含めた支援者が反復的行動に対してどのような理解をしているのかといった質的な 内容の検討を行わないと,保護者を含めた関わり手の対応のあり方を問うことができな いと考えられる。このような視点に立脚した療育モデルとしてサーツ・モデルを挙げる ことができる。サーツ・モデルは,自閉症スペクトラム障害がある子どもの療育を治療・ 訓練といった生活場面から切り離した文脈ではなく,他者との自然的な交流場面の中で コミュニケーションを促進する方法である(Prizant et al,2006)。このモデルでは,①社会 的コミュニケーション,②情動調整といった自閉症スペクトラム障害児の課題に焦点化 したプログラムの他に,③交流支援(transactional support)と呼ばれる家族の教育,情緒 の安定といった周囲の他者への支援も焦点化されている。その中では,自閉症スペクト ラム障害児の行動の目的や意図を理解することの重要性が挙げられている。また,エコ ラリアのような一見すると意味のなさそうな行動に対しても一概に抑制するのではな く,他者との関係性の中で判断されるべきことが示されている。このような点を考慮す ると,反復的行動に対しても,個々の発達や生活文脈,さらには関わり手との関係性に よって介入方略が選ばれるべきものであると考えられ,関わり手の理解の内容に着目す る意義はあると考えられる。本論文では,次項において関わり手の理解といった視点か ら反復的行動に関する研究領域の課題を整理していく。 Ⅵ.反復的行動に関する研究の課題  ここまでは,①反復的行動の発達過程,②反復的行動と諸機能との関係,③反復的行 動に対する介入方略の 3 点について先行研究をまとめてきたが,この節ではこれらの知 見を受けて,今後の課題について検討していきたい。以下では,①反復的行動に関する 縦断調査の必要性,②反復的行動への関わり手の困難感と介入方略との関連,③保護者 や支援者の熟達化について述べていく。

(10)

①反復的行動に関する縦断調査の必要性  第一の課題は,反復的行動の発達過程について,縦断調査が必要であることである。 これまで,反復的行動の発達過程については,先述の通り,鬼塚(2005)の回顧研究の みである。反復的行動に焦点化してはいないが,山上(1995)も自閉症スペクトラム障 害児の初期発達の様相の一つとして反復的行動の変容過程を指摘している。しかしなが ら,反復的行動に含まれる様々な行動を網羅しているとは言えない。したがって,縦断 調査によって個々の反復的行動の生起・消失過程を明らかにしていく必要がある。また, その際に山上(1995)の「情意系」といったような対人的相互反応の質的障害との関連 を明らかにしていくことで,自閉症スペクトラム障害の中核的な 2 つの症状の相互関連 性が明確になっていくであろう。 ②反復的行動への関わり手の困難感と介入方略との関連  第二の課題は,反復的行動への周囲の困難感と介入方略との関連を検討することであ る。  反復的行動への介入については,これまで応用行動分析によって多くの研究・実践が 行われてきた。先述の通り,対象となる行動は日常生活において周囲にとって困難が生 じる行動が対象となっており,常同行動,自己刺激行動が中心であった。ポーター(2011) のように,反復的行動の中には,自閉症スペクトラム障害児・者と関わり手のコミュニ ケーションの促進に寄与する行動もあるが,一概に促進すれば良いわけではなく,日常 生活における困難さが存在するかどうかが抑制と促進を分けるポイントであった。反復 的行動は周囲の他者にとっては,意味が見出しにくい行動であり,問題行動と捉えられ やすい行動である。したがって,容易に「周囲にとって困難が生じる行動」となり得る であろう。すなわち,コミュニケーションの促進に寄与する行動であっても抑制される 可能性があると言える。また,行動の背景や維持される過程が理解されにくい行動であ り,関わり手の不適切な対応を生じさせる行動であるとも考えられる。つまり,抑制す るにしろ促進するにしろ,介入を行う前に関わり手がどのように反復的行動を捉えるの かという点が介入の決め手となる。  Emerson(1995)は,「文化的に異常とみなされ,強烈に,頻繁に,持続的に自分もし くは他者を重大な危険にさらす行動もしくは他者から避けられ,日常の地域生活を送る ことが困難となりうる行動」をChallenging Behaviorとして概念化している。この Challenging Behaviorは,自閉症スペクトラム障害に限らず多様な障害,定型発達におい ても生じる行動である。重要な点は,当該の行動が,①周囲の人にどの程度困難感をも たらすか,②周囲の人がどの程度我慢できるかということである(シガフーズ,2003)。つ まり,反復的行動で考えるならば,ある行動が抑制・促進すべきであるかということは, あらかじめ決まっているわけではなく,関わり手への困難感と関わり手がどのように理

(11)

解するのかということによって決まるべきものである。このChallenging Behaviorという 概念は,本邦においては主として行動に課題が多い,いわゆる強度行動障害に該当する 障害児・者の支援の分析で語られることが多く(たとえば,小笠原・末永,2013; 五味・ 井上,2016など),いずれも応用行動分析の文脈で検討されている。反復的行動は,強度 行動障害をもつ障害児・者には多いが,様々な発達段階で生じ得る行動である。したがっ て,様々な発達段階の反復的行動に対して,周囲の人の困難感との関係から捉えていく 必要がある。  本郷ら(2017)は,自閉症スペクトラム障害児・者の保護者を対象として,こだわり 行動の捉え方と対応について質問紙調査を行っている。その結果によると,こだわり行 動に対して「変化させる」という対応は,高等学校段階に在籍する子どものこだわり行 動には見られず,就学前の子どものこだわり行動に対して最も多くみられた。また,特 別支援学級や特別支援学校の保護者は見守る対応が多いことも明らかとなった。つまり, こだわり行動に対する保護者の対応は,生活年齢や発達段階に依拠して「変化させる」 (抑制する)対応が行われていると考えられ,保護者の困難感との関連は不明である。こ だわり行動をChallenging Behaviorとするならば,個々の保護者がどのように困難感を感 じて対応を決定しているのかということを検討していくことが課題であると考えられ る。 ③保護者や支援者の熟達化  第三の課題は,反復的行動に対する保護者や支援者の理解がどのように変容していく のかについて明らかにすることである。  保護者や支援者が自閉症スペクトラム障害児・者の行動をどのように捉えているのか という点については,松山郁夫が多くの研究を重ねている。家族(保護者)の自閉症ス ペクトラム障害者の状態に対する捉え方については,松山(2013)で詳しく調査が行わ れている。対象となったのは,260名の家族であった。自閉症スペクトラム障害者の20項 目にわたる状態について,「まったく気にしていない」から「かなり気にしている」まで の 5 件法で評価をしてもらった。因子分析を行った結果,自分の意思を表すのが困難, 感情を表現することが難しい,必要な情報を選ぶことが難しいといった「意思疎通の難 しさ」因子,独り言やおうむ返しが多い,コミュニケーションが一方的なこと,こだわ りが強いことといった「適応行動の難しさ」因子の 2 つが見出された。第 2 因子につい て,松山は「家族が自閉症者に対して,その障害特性によって適応行動をとることに難 しさがあると認識していると考えられる。」と述べている。反復的行動は,第 2 因子の中 に含まれていることから,家族が反復的行動に対する対応の難しさ,また,その行動に より適応行動が困難になっていると考えていることを明らかにした。  家族(保護者)が反復的行動に対して理解,対応の困難さをもっているという研究が

(12)

ある一方で,施設職員といった支援者がどのように自閉症スペクトラム障害者の行動を 捉えているのかという研究もある。松山(2008)は,自閉症スペクトラム障害者のこだ わりに対する施設職員の捉え方を質問紙法によって明らかにした。122名の施設職員に対 して,自閉症スペクトラム障害者の状態に対する意識について30項目の質問を行った。 因子分析の結果,因子は順番に「対人・行動」(対人関係や行動上の障害に関する内容), 「社会」(社会性の障害に関する内容),「衝動」(自己コントロールが困難で衝動的あるい は攻撃的な行動に関する内容),「固執」(同一性の保持に関する内容)といった 4 因子が 見出された。このことから,自閉症スペクトラム障害者の支援者は,反復的行動を自閉 症スペクトラム障害の主たる状態として捉えて支援を行っていることが明らかとなっ た。また,「固執」因子が見出されたことについて松山は,「こだわりは周囲の人が対応 に悩む症状だと言える。このため,第 4 因子「固執」は生活支援員が生活支援を行う際, 自閉症者のこだわりへの対応の困難さを表していると推測される。」と述べている。以上 のように,一連の松山の研究では,反復的行動は家族(保護者)や支援者にとって対応 が困難な自閉症スペクトラム障害者の行動特性であり,家族(保護者)や支援者自身が 対応に関して支援を受けるニーズの高い行動であると考えられる。このような点が明確 になった一方で不明な点が残されている。それは,第一に家族(保護者)や支援者の個 別性についての検討が行われていない点,第二に家族(保護者)や支援者の反復的行動 への対応の困難さの形成過程ならびに解消過程が検討されていない点である。  これまでの松山の研究では主として質問紙によって研究が行われており,家族(保護 者)や支援者の困難さや自閉症スペクトラム障害者の捉え方についての全体像は明確に なった。一方で,それぞれの個別性は検討されていない。同じ反復的行動であったとし ても,家族(保護者)によっては,困難さを感じないこともあるだろう。また,ポーター (2011)が指摘したように,こだわり行動を遊びへと展開させるような関わりをする者も いるであろう。このような場合には,必ずしも困難さが顕著に出るというわけではない。 また,施設職員の支援の困難さに着目した小川・嶋野(2016)の研究では,不適切な行 動に対応する支援者が抱える葛藤には,支援者側の先が見えないという「苛立ちや戸惑 い」が関係している可能性を指摘しており,支援者が不適切な行動に対する原因分析が できることによって,その葛藤が軽減されることが指摘されている。この指摘を踏まえ れば,「原因分析」できる支援者はどのような過程をたどってできるようになったのかと いうことを検討する価値はあるであろう。この「原因分析」できるかどうかといった視 点は,必ずしも支援者のみの問題ではなく,家族(保護者)についても適用できる可能 性があり,検討していく必要があると考えられる。これらの点が明らかになることは, 自閉症スペクトラム障害者の反復的行動に対して,関わり手がどのようにすれば理解を することができ,より適切な対応をとることができるようになるのかを明らかにするこ とにつながり,ひいては自閉症スペクトラム障害者の生活の質を向上することにつなが

(13)

るであろう。  家族(保護者)や支援者が反復的行動を理解していく過程は,「熟達化」と捉えること ができる。「熟達化」は,「ある特定の領域で,長期間にわたる経験や練習の結果として, その領域に固有の豊富な知識や熟達した技能を獲得すること」(丸野,1996)とされてい る。これまで,保護者が障害児・者の行動をどのように理解していくのかという点につ いては,いわゆる「障害受容」研究の中で多く行われてきた。今後の課題としては,反 復的行動に対応する家族(保護者)や支援者が,自閉症スペクトラム障害児・者との関 わりを通して,どのように理解・対応の枠組みを変えていったのかについて検討するこ とが求められる。 Ⅶ.おわりに  柳沢・綿(2012)は,自閉症スペクトラム障害児・者のこだわり行動について,「こだ わり行動自体が社会の不適応行動に結び付いているわけではなく,支援者がこだわりを どのように捉えていたかが,社会に適応しない行動表現の要因となってしまっていると いうことが考えられる。」と述べている。このように,自閉症スペクトラム障害児・者の 不適応行動は,必ずしも自閉症スペクトラム障害児・者の行動を変化させる対応のみが 求められているのではなく,関わり手の理解・対応の変化も求められるという側面があ る。この後者について検討していくためには,本論で述べた通り,①反復的行動の発達 過程を明確にした上で,②関わり手の熟達化過程を検討し,③関わり手の困難さや理解 に合わせた適切な対応方法を検討することが重要であると考えられた。これらの点を検 討していくことが今後の反復的行動に関する研究領域の課題であると言えるであろう。

(14)

【引用文献】

American Psychiatric Association. (2013). Diagnostic and statistical manual of mental disorders

: DSM-5, American Psychiatric Association.

Emerson, E.(1995). Challenging behaviour : analysis and intervention in people with learning disabilities, Cambridge University Press.

五位塚和也・針塚進.(2016). 自閉症スペクトラム障碍児における反復的行動様式と認 知的柔軟性との関連性. 九州大学心理学研究, 17, 77-85. 五味洋一・井上雅彦. (2016). 強度行動障害のある人の保護者の支援ニーズ : ライフス テージによる変化に着目したヒアリング調査から, 発達障害研究, 38, 224-234. 広利吉治・松本和雄・渡辺純. (1988). 自閉性障害幼児の発達過程評価システムに関す る検討-H式障害幼児評定尺度(HRSH)について. 教育心理学研究, 36, 249-257. 本郷薫・斎藤遼太郎・奥住秀之. (2017). 保護者から見た自閉症スペクトラム障害児等 のこだわりの捉え方とその対応, 東京学芸大学紀要 総合教育科学系, 68, 163-173. 稲田尚子・黒田美保・小山智典・宇野洋太・井口英子・神尾陽子. (2012). 日本語版反 復的行動尺度修正版(RBS-R)の信頼性・妥当性に関する検討, 発達心理学研究, 23, 123-133. 石井哲夫・白石雅一. (1993).自閉症とこだわり行動.東京書籍. 石倉健二・高島恭子・高橋信幸・井手睦美. (2008). 自閉症児の同一性保持現象につい ての検討. 長崎国際大学論叢, 8, 159-165.

Kanner, L.(1943). Autistic disturbance of affective contact. Nervous Child, 2, 217-250. 丸野俊一.(1996).プロとしての教師への道のり-1-熟達化研究からの提言, 児童心理, 50, 264-275. 松山郁夫.(2008).自閉症者の状態に対する知的障害者更生施設の生活支援員の認識. 佐賀大学文化教育学部研究論文集, 12, 281-287. 松山郁夫.(2013).自閉症児者に対する家族の捉え方と接し方.福祉研究, 106, 55-62. 村本浄司・園山繁樹.(2011).常同行動を示す自閉症者に対する活動スケジュールを使 用した余暇支援 : 職員への要求行動の形成を通した余暇活動の維持の検討.障害科学 研究, 35, 147-159. 野村肇・塩谷美智代.(2015).自閉症の常同行動へかかわり:「遊び」を取り入れた取り 組み.精神科看護, 42, 63-68. 小笠原恵・唐岩正典・近藤伸一郎・櫻井千夏.(2004).福祉施設における儀式的行動を 示す自閉症者への支援法に関する研究.特殊教育学研究, 42, 145-157. 小笠原恵・末永統.(2013).広汎性発達障害児が示す暴力・暴言・物壊しの低減を目指 した自己記録を中心とした介入パッケージ, 特殊教育学研究, 51, 147-156. 小川博敬・嶋野重行.(2016).障害者施設の支援員が認知した自閉症スペクトラム障害 支援の困難さ.盛岡大学短期大学部紀要, 26, 31-38.

(15)

鬼塚良太郎.(2004).自閉性障害における反復的行動に関する研究動向-心理学的視点 からの検討と今後の課題-.九州龍谷短期大学紀要, 50, 77-99. 鬼塚良太郎.(2005).自閉性障害における反復的行動に関する回顧的研究-加齢に伴う 変化と関連要因について.九州龍谷短期大学紀要, 51, 39-63. 鬼塚良太郎・大神英裕.(1997).自閉症児・者におけるこだわり行動の変遷について, 九 州大学教育学部紀要 教育心理学部門, 42, 105-119. ポーター倫子.(2011).高機能自閉症児のこだわりを生かす保育実践:プロジェクト・ アプローチを手がかりに.保育学研究, 49, 73-84.

Prizant, B. M., Wetherby, A. M., Rubin, E., Laurent, A. G., & Rydell, P. J. (2006).The SCERTS

Model: A comprehensive educational approach for children with autism spectrum disorders.

Paul. H. Brookes. リッチマン, S. (井上雅彦, 奥田健次監訳).(2003).自閉症へのABA入門 : 親と教師のた めのガイド, 東京書籍. 佐々木博人.(2009).自閉症児(者)の同一性保持症候についての研究(Ⅰ).聖トマス 大学文化学研究室紀要 人間文化, 12, 29-65. シガフーズ, J.(園山繁樹監訳).(2004).挑戦的行動と発達障害.コレール社. 山上雅子.(1999).自閉症児の初期発達-発達臨床的理解と援助-, ミネルヴァ書房. 柳沢ゆかり・錦祐二.(2012).自閉症のこだわり行動による生活困難性へのあり方-福 祉専門職と母親の支援内容についてのエピソード分析-.文京学院大学人間学部研究 紀要, 13, 19-32. 【付記】  本研究は,科学研究費助成事業「基盤研究C」(研究代表者:廣澤満之,課題番号 18K03080)の助成を受けた。 ひろさわ みつゆき(発達障害学)

(16)

参照

関連したドキュメント

A number of qualitative studies have revealed that Japanese railroad enthusiasts have low self-esteem, are emotionally distant from others, and possess

私たちの行動には 5W1H

れによって社会一般の行動様式とは異なる態度を示すということは、あま

義 強度行動障害がある者へのチーム 支援に関する講義 強度行動障害と生活の組立てに関 する講義

 そこで、本研究では断面的にも考慮された空間づくりに

[r]

(1)押さえておくべき協働のポイント! ①相互理解

Transportation, (in press). 15) Department of Transport Western Australia: TravelSmart: A cost effective contribution to transport infrastructure, 2000. 16) Rose, G., Ampt, E.: