ADHD児が在籍する教室環境への学級担任の意識調査~物理的環境と人的環境に着目して~
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(2) 考えているか,実態を明らかにする。. の連携,子どもへの声がけ,保護者への配慮に. 2.調査対象. ついての項目であった。人的環境の評価得点の. W県内のX市とY市の小学校のADHD児が通う学. 平均の下位は,授業の見通しや視覚的支援,保. 級の担任教員であるその内,24校に調査協力を. 護者との具体的な連携,クラスメイトヘの配慮. し,8校の協力が得られた。21件の回答が得ら. についてであった。. れ,有効回答数は20件であった。 3、調査日. 総合考察. 6月中旬∼9月上句. 学級担任は学級全体に対して行われる,ある. 4.調査項自. いは多くの準備時間を必要としない支援の実施. (1)アンケート調査. をより容易と感じており,これに対し,個別に. ①担任教員の属性等. 対して行われる,あるいは,多くの準備時間を. 年齢層および教員暦(特別支援学校または特. 必要とする支援の実施をより困難と感じている. 別支援学級の経験年数). といえる。これらはどの領域でADHDのある子ど. ②井上(2007)が作成した環境調整気づきの. もへの支援の実施が必要であるか,またどの領. チェックシートを基に作成した以下の各項目に. 域で学級担任の支援が必要であるのかというこ. ついて質問を行う。質問には5段階評定で回答. とを示唆している。この情報は学校現場で支援. を求める。. を計画する際の有用な情報になる。. 5.結果. この結果から調査1で行われていた担任が多. 物理的環境の評価得点の平均の上位は,掲示. くの準備時間を必要とする配慮を行うためには. 物や備品に関しての整理・整頓に関するもので. 学校全体で特別支援教育に取り組むことが必要. あった。特にADHDのある児童のための特別な配. である。支援の効果をより確実なものにしてい. 慮ではなかった。物理的環境の評価得点の平均. くためには,今後実施が容易な支援がどの程度. の下位は,刺激の過敏性や次の授業の見通しに. 効果があるのか,また調査1で調べた実施が容. 関する具体的な配慮についての項目であった。. 易ではない支援の実施可能性を高めていく学校. 席については,教員の支援がうけやすい配慮は. 全体で特別支援教育に取り組む方法などを検討. してあるが,刺激の過敏性に対する配慮につい. していくことが必要である。. てあまりなされていなかった。. 久下 尚也. 人的環境の評価得点の平均の上位は,教員と. 指導教員 芝田 裕一. 一209一.
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