介護福祉士養成校における生活支援技術の授業内容に関する研究(1): 学生から見た介護技術の授業内容の成果と課題
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(20) !"#"$% & 社会福祉士および介護福祉士法施行規則等の一部改正に伴い、 教育内容の統合再編が行われた。 介護福祉士養成カリキュ ラムの中枢であろう 「生活支援技術 (2009年度施行カリキュラム)」 の研究を行うために、 先ずは 「介護技術 (2002年度 施行カリキュラム)」 受講の学生から見た授業内容の成果と課題を明らかにする。 なお、 それぞれの教育内容の目標を比 較すると、 「介護技術」 と 「生活支援技術」 は、 類似科目と言える。 方法として、 「介護技術」 を受講した学生にアンケー ト調査およびインタビュー調査を行った。 その結果、 「介護技術」 の授業時間数は十分ではないが、 実技や理論を習得・ 理解できたと考えている学生が多いことから、 授業内容はおおむね妥当であることが確認できた。 しかしながら、 施設で 行う介護実習での体験の有無により、 学生の成果が大きく左右された項目があることも明らかになった。 以上のことから、 「生活支援技術」 は基本的に 「介護技術」 の授業内容を受け継ぎつつも、 教育すべき内容について優先順位を明確にし、 部分的に改善すべきであることが示唆された。 ' (.
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(83) . . . (( キーワード:介護福祉士養成課程、 介護技術、 生活支援技術、 アンケート調査、 インタビュー $
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(90) . 1. 問題の所在と研究の目的. 化・高度化してきている状況にある。 これらのニーズに. 1 1 カリキュラムの課題. 的確に対応できる質の高い介護福祉士を安定的に確保し ていくことが急務とされており、 課題となっている。. 現在、 わが国においては、 総務省統計局調べによる高 齢者人口の推移をみると、 団塊の世代が65歳以上に達す. 2006年 (平成18年) 1月に、 厚生労働省社会・援護局. る2015年が目前に迫っている。 さらに10年後の2025年に. 長の私的懇談会における、 介護福祉士のあり方及びその. は75歳以上の後期高齢者数が2 000万人を超えると言わ. 養成プロセスの見直し等に関する検討会より、 「求めら. れている。 このような中、 認知症高齢者や医療ニーズの. れる介護福祉士像」 の人材養成における12項目の目標が. 高い重度の高齢者が増加するとともに、 成年後見や障害. 考えられた (表1)。. 者の就労支援など、 国民の福祉・介護ニーズはより多様. *兵庫教育大学自然・生活教育学系. **兵庫教育大学大学院学校教育研究科. . (修士課程). 平成22年10月19日受理.
(91) 永. 田. 智. 子. 古. 川. 純. 表1 求められる介護福祉士像 㧝 ᳞ࠄࠇࠆ⼔჻. 間の教育を踏まえ、 現行の教育内容を介護の枠組みの中. Ԙ ԙ Ԛ. で統合再編することを基本とし、 介護ニーズの変化を踏. ԛ Ԝ ԝ Ԟ ԟ Ԡ ԡ Ԣ ԣ. ዅ෩ࠍᡰ߃ࠆࠤࠕߩታ〣 ႐ߢᔅⷐߣߐࠇࠆታ〣⊛⢻ജ ⥄┙ᡰេࠍ㊀ⷞߒ࠭࠾⼔ߩࠄ߆ࠇߎޔ╷ߦ ߽ኻᔕߢ߈ࠆ ᣉ⸳ၞ㧔ቛ㧕ࠍㅢߓߚ᳢↪ᕈࠆ⢻ജ ᔃℂ⊛␠ળ⊛ᡰេߩ㊀ⷞ ੍㒐߆ࠄࡂࡆ࠹࡚ࠪࡦ⋴ޔขࠅ߹ߢޔ↪⠪ ߩ⁁ᘒߩᄌൻߦኻᔕߢ߈ࠆ ઁ⡯⒳ߣߩදߦࠃࠆ࠴ࡓࠤࠕ ৻ੱߢ߽ၮᧄ⊛ߥኻᔕ߇ߢ߈ࠆ ޟࠤࠕߩޠታ〣 ↪⠪ኅᣖߦࡓ࠴ޔኻߔࠆࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡚ࠪࡦ ⢻ജ߿⊛⏕ߥ⸥㍳⸥ㅀജ 㑐ㅪ㗔ၞߩၮᧄ⊛ߥℂ⸃ 㜞୶ℂᕈߩᜬ. まえて介護実践に資する教育内容となるよう充実・強化 したものである。」 と、 述べている。 その教育内容は、 介護が実践の技術であるという性格 を踏まえての3領域に大きく分別された。 「人間と社会」 は、 その基盤となる教養や倫理的態度の涵養に資する教 育内容で構成されている。 「介護」 は、 「尊厳の保持」 「自立支援」 の考え方を踏まえ、 個々人のその人らしい 生活を支えるために必要な介護福祉士としての専門技術 や知識を学ぶ教育内容となっている。 「こころとからだ のしくみ」 は、 多職種協働や適切な介護の提供に必要な 根拠としての周辺知識を習得するような教育内容となっ ている。 この教育内容の改正を本稿では、 2009年度施行 カリキュラムと呼ぶことにする (表3)。. このように求められる人材を養成し、 さらに介護ニー. 表3 介護福祉士養成課程における領域と教育内容 ⼔჻㙃ᚑ⺖⒟ߦ߅ߌࠆ㗔ၞߣᢎ⢒ౝኈ㧔 ᐕᣉⴕࠞࠠࡘࡓ (2009年度施行カリキュラム). ズに対応し、 介護サービスにおける中心的役割を担える 資質を取得するための具体的教育目標が 「資格取得時の. 㗔ၞ. 到達目標」 として設定された (表2)。 この資格取得時 の到達目標は、 2007年11月28日に改正された社会福祉士. ੱ㑆ߣ. 及び介護福祉士法等の一部として法律に組み込まれた。. ␠ળ. (2007年法律第125号). ᢎ⢒ౝኈ. ᤨ㑆. ੱ㑆ߩዅ෩ߣ⥄┙. . ੱ㑆㑐ଥߣࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡚ࠪࡦ. . ␠ળߩℂ⸃. એ. . ⸥⑼⋡ߩ߶߆ޔㆬᛯ⑼⋡. ⾗ᩰขᓧᤨߩ㆐⋡ᮡ 表2 資格取得時の到達目標. ⼔ߩၮᧄ. Ԙ. ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡚ࠪࡦᛛⴚ. . ↢ᵴᡰេᛛⴚ. . ⼔ㆊ⒟. . ⼔✚วṶ⠌. . ⼔ታ⠌. . ⊒㆐ߣ⠧ൻߩℂ⸃. . ⍮∝ߩℂ⸃. . 㓚ኂߩℂ⸃. . ߎߎࠈߣ߆ࠄߛߩߒߊߺ. . ԙ Ԛ ԛ Ԝ ԝ Ԟ ԟ. Ԡ ԡ Ԣ. ઁ⠪ߦᗵߢ߈⋧ޔᚻߩ┙႐ߦ┙ߞߡ⠨߃ࠄࠇࠆᆫ ࠍりߦߟߌࠆ ࠄࠁࠆ⼔႐㕙ߦㅢߔࠆၮ␆⊛ߥ⼔ߩ⍮ ⼂ᛛⴚࠍ⠌ᓧߔࠆ ⼔ታ〣ߩᩮࠍℂ⸃ߔࠆ ⼔ࠍᔅⷐߣߔࠆੱߩẜ⢻ജࠍᒁ߈ߒޔᵴ↪ ⊒ើߐߖࠆߎߣߩᗧ⟵ߦߟߡℂ⸃ߢ߈ࠆ ↪⠪ᧄߩࠨࡆࠬࠍឭଏߔࠆߚޔᄙ⡯⒳ද ߦࠃࠆ࠴ࡓࠕࡊࡠ࠴ߩᔅⷐᕈࠍℂ⸃ߢ߈ࠆ ⼔ߦ㑐ߔࠆ␠ળ㓚ߩᐲޔᣉ╷ߦߟߡߩၮᧄ ⊛ℂ⸃߇ߢ߈ࠆ ઁߩ⡯⒳ߩᓎഀࠍℂ⸃ߒߦࡓ࠴ޔෳ↹ߔࠆ⢻ജࠍ 㙃߁ ↪⠪߇ߢ߈ࠆߛߌߥߓߺߩࠆⅣႺߢᣣᏱ⊛ߥ ↢ᵴ߇ㅍࠇࠆࠃ߁ޔ↪⠪߭ߣࠅ߭ߣࠅߩ↢ᵴߒߡ ࠆ⁁ᘒࠍ⊛⏕ߦᛠីߒ┙⥄ޔᡰេߦ⾗ߔࠆࠨࡆ ࠬࠍ✚ว⊛ߦ⊛↹⸘ޔឭଏߢ߈ࠆ⢻ജࠍりߦߟߌࠆ Ṗߥࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡚ࠪࡦߩขࠅᣇߩၮᧄࠍりߦ ߟߌࠆ ⊛⏕ߥ⸥㍳⸥ㅀߩᣇᴺࠍりߦߟߌࠆ ੱᮭᠩ⼔ߩⷞὐޔ⡯ᬺ୶ℂࠍりߦߟߌࠆ. ⼔. ߎߎࠈߣ ߆ࠄߛߩ ߒߊߺ. . 出典:社会福祉士介護福祉士学校指定規則 ౖ㧦␠ળ჻⼔჻ቇᩞᜰቯⷙೣ 㧔ᐔᚑੑචᐕਃੑච྾ᣣᢥㇱ⑼ቇ (平成二十年三月二十四日文部科学省・厚生労働省令第二号). 一方、 2009年度施行以前のカリキュラムは、 表4の通 りである。 これを本稿では2002年度施行カリキュラムと 呼ぶことにする。 2002年度施行カリキュラムと比べ、 2009年度施行カリキュラムは 「家政学概論」、 「家政学実 習」、 「レクリエーション活動援助法」 等の教育内容は大 きく削減された。 一方、 総カリキュラム時間は1 650時 間から1 800時間へと増加した。 2009年度施行カリキュ ラムの教育内容は、 大枠では時間を示されているが、 教 育内容の細かな時間配分が各介護福祉士養成校の裁量に. この法律改正と併せて、 社会福祉士養成課程及び介護 福祉士養成課程における教育カリキュラム等を見直し、. 任されている。 しかし、 中澤 1) は具体的な教育内容、. 今後、 より一層質の高い社会福祉士及び介護福祉士を養. 方法を各介護福祉士養成校の判断に委ねるのは、 各校の. 成していくことが求められている。 この教育内容の見直. 教育方法が異なることから、 卒業生の質が統一されない. しに関して厚生労働省は、 「介護福祉士制度創設後20年. 状況が生じることを指摘している。 つまり、 介護福祉士. .
(92) 介護福祉士養成校における生活支援技術の授業内容に関する研究()−学生から見た介護技術の授業内容の成果と課題−. 2. 研究対象の教育内容. の資格を有する卒業生の質が統一されなければ、 介護福 祉士としての質の均一または向上へと繋がらないことと. 全ての教育内容を研究対象とするのは難しいことから、. なる。 よって本研究では、 2009年度施行カリキュラムの. 先ずは2009年度施行カリキュラムの 「生活支援技術」 に. 統一化された教育に資することを目指し、 具体的な教育. 着目する。 この 「生活支援技術」 は、 介護福祉士養成カ. 内容、 方法を検討する。. リキュラムの 「介護実習 (施設で行う介護実習)」 を除. 表4. 介護福祉士養成課程における領域と教育内容 (2002年度施行カリキュラム) 㧠 ⼔჻㙃ᚑ⺖⒟ߦ߅ߌࠆ㗔ၞߣᢎ⢒ౝኈ㧔. 㗔ၞ ၮ␆. ኾ㐷 ⑼⋡. ᢎ⢒ౝኈ. いた学内での授業時間の中で、 300時間と最も多い時間 ᐕᣉⴕࠞࠠࡘࡓ㧕 数である。 そのことからも、 養成カリキュラムでの中核. ᤨ㑆. 的な教育内容とも考えられる。 以上の理由から、 「生活. ੱ㑆ߣߘߩ↢ᵴߩℂ⸃. . 支援技術」 のカリキュラムを検討することとした。. ⼔⺰. . 厚生労働省がいう2009年度施行カリキュラムの 「生活. කቇ৻⥸. . 支援技術」 のねらいは次の通りである。 「尊厳の保持の. ♖ஜ. . 観点から、 どのような状態であっても、 その人の自立・. ␠ળ⺰. . 自律を尊重し、 潜在能力を引き出したり、 見守ることも. ⠧ੱ⺰. . 含めた適切な介護技術を用いて、 安全に援助できる技術. 㓚ኂ⠪⺰. . や知識について習得する学習とする」、 である。 一方. ࡂࡆ࠹࡚ࠪࡦ⺰. . 2002年度施行カリキュラムにおける 「介護技術」 は、. ␠ળេഥᛛⴚ. . 「介護の基本的技術 (法) を習得させ、 その原理を理解. ␠ળេഥᛛⴚṶ⠌. . させる」5) ことがねらいである。 このことから2002年度. ࡚ࠢࠛࠪࡦᵴേេഥᴺ. . 施行カリキュラムの 「介護技術」 と2009年度施行カリキュ. ⠧ੱ㓚ኂ⠪ߩᔃℂ. . ラムの 「生活支援技術」 は類似内容といえよう。 本稿で. ኅቇ⺰. . は、 介護福祉士養成校における2009年度施行カリキュラ. ኅቇታ⠌. . ムにおける「生活支援技術」を検討するために、 2002年度. ⼔ᛛⴚ. . 施行カリキュラムにおける「介護技術」の成果と課題を明. ᒻᘒ⼔ᛛⴚ. . らかにすることを目的とする。. ⼔ታ⠌ᜰዉ. . ⼔ታ⠌. . 2 1 研究方法 2002年度施行カリキュラム受講の2008年度入学生に対. 1 2 カリキュラム研究の方法. して 「介護技術」 に関するアンケート調査およびインタ ビュー調査を実施する。. これまでの介護福祉士養成における2009年度施行カリ キュラムの教育に関する先行研究は、 植北ら 2) による. 2 2 アンケート調査. 「介護福祉士養成の変遷と今後の課題」 の研究や、 二瓶 ら. 3). 2 2 1 対象者. による 「介護福祉士に求められる専門性と能力に. A介護福祉士養成校 (2年課程). 関する研究」 などがある。 植北らは、 改正カリキュラム. 別表1∼3の 「介. 護技術」 の授業内容を受講した2年生9名。. の案をもとに、 今後の介護福祉士養成の在り方を、 二瓶 らも介護福祉士養成校教員と働く介護福祉士が求める介. 2 2 2 調査日. 護福祉士の専門性・資質能力の整合性から教育内容を研 究した。 また、 野田ら 4) は実際の現場で生活される認. 第1回を 「介護技術」 の全カリキュラム終了後の2009. 知症高齢者にアンケート調査及び聞き取り調査で事例を. 年7月1日。 第2回を全介護実習終了後の2009年11月5. 抽出し、 NFU介護負担感尺度を使用し分析している。. 日。. 実際の認知症への理解方法を検討する研究である。 いず 2 2 3 アンケート調査内容と調査方法. れも本研究の領域・教育内容の授業内容を明らかにする. アンケート調査の内容は、 介護福祉士養成施設等にお. 研究とは異なったものである。 本研究では、 厚生労働省がいう 「求める介護福祉士像」、. ける授業科目の目標及び内容 6) を基本とした以下の19. 「資格取得時の到達目標」 の現場からの目線や先行研究. 項目である。 ①ベッドメイキング、 ②コミュニケーショ. の教員目線で検討するのではなく、 学生が授業科目の目. ンの技法、 ③観察とアセスメント、 ④体位変換・歩行介. 標及び内容を習得・理解できたかどうかという学生目線. 助、 ⑤運動・移動の技法(車椅子)、 ⑥着脱介助、 ⑦排泄. で検討したい。. 介助、 ⑧清拭・洗髪・部分浴、 ⑨食事介助、 ⑩口腔ケア、 ⑪安楽の技法、 ⑫安全で快適な住まい・環境整備、 ⑬福. .
(93) 永. 図1. ࿑㧝 ⺞ᩏߦ↪ߒߚࠕࡦࠤ࠻㧔৻ㇱ㧕. 田. 智. 子. 古. 川. 純. 調査に使用したアンケート (一部). 2 3 3 インタビュー調査内容と調査方法. 祉用具の概要と活用、 ⑭入浴介助、 ⑮終末期の介護、 ⑯. 1) 何故、 結果があがったのか、 2) 何故、 時間数が. 状態の変化の確認と不調のきざしの発見の技法、 ⑰医療 対応時の介護、 ⑱緊急時の対応、 ⑲記録と報告を調査。. 少なく感じたのか、 3) 内容構成はどうだったか、 の3. これらの項目は全て別表1∼3に示すように 「介護技術」. 項目について5名にインタビューを個別に実施した。 一. の授業内容の中で扱われている。. 人あたりの時間はおよそ10分であった。. 前述の19項目の教育内容ごとに、 「実技・習得度」、 「理論・理解度」、 「実技・時間数」、 「理論・時間数」 を. 3. 結果. 図1のように設定した。 技術の習得度は根本である理屈. 3 1 アンケート結果. を理解していなければ習得に繋がらないのではないかと. アンケート結果は表5の通りである。 実技の習得度や. 考えた。 その為に習得度、 理解度を調べる必要がある。. 理論の理解度に関して、 7月の第1回目調査では、 平均. また、 その項目によって適切な時間に繋がっているのか. 2 0 (やや出来る/やや分かる) 以上は、 「実技・習得度」. も調べる必要があると考えた。. で2項目、 「理論・理解度」 では4項目であった。 逆に、 平均1 0 (あまり出来ない/あまり分からない) 以下は、. 2 2 4 分析方法. 「実技・習得度」 で4項目、 「理論・理解度」 では1項目. 算出方法は次の通りである。 「実技・習得度」 は、. であった。 11月の第2回目調査では、 平均2 0以上は、. ‘とても出来る’を3、 ‘やや出来る’を2、 ‘あまり. 「実技・習得度」 で9項目、 「理論・理解度」 では13項目. 出来ない’を1、 ‘全く出来ない’を0とした4点法と. と増加した。 一方、 平均1 0以下は、 「実技・習得度」 で. する。 続いて、 「理論・理解度」 は、 ‘とても分かる’. 1項目、 「理論・理解度」 では0項目と減少した。. を3、 ‘やや分かる’を2、 ‘あまり分からない’を1、. 時間数に関して、 7月の第1回目調査では、 平均0 00. ‘全く分からない’を0とした4点法。 「実技・時間数」. 未満 (少ない) は、 「実技・時間数」 で16項目、 「理論・. 及び 「理論・時間数」 においては、 ‘多い’を1、 ‘適. 時間数」 では5項目であった。 11月の第2回目調査にお. 切’を0、 ‘少ない’を−1とした3点法とし、 9人の. いても平均0 00未満は、 「実技・時間数」 で10項目、 「理. 平均と標準偏差を求めた。 また、 7月と11月の結果の差. 論・時間数」 では6項目であった。. について、 ウィルコクソンの符号順位和検定を行った。. 以上のことから、 授業時間数は十分ではないが、 実技. 比較については、 「介護技術」 の全カリキュラム終了し. や理論を習得・理解できていると考えている学生が多い. た7月より介護実習後の11月の方が効果のある評価がで. ことから、 現在の 「介護技術」 の授業内容は学生から見. ると考えた。. ておおむね妥当であると考える。. 2 3 インタビュー調査. 3 1 1 実技・習得度. 2 3 1 対象者 A介護福祉士養成校 (2年課程). 「④体位交換・歩行介助」 は、 1 33から2 22と第1回 アンケートを実施. 目の調査時終了後には低かった習得度も第2回目の調査. した9名のうち、 インタビュー調査への協力を快諾して. 時終了後にはプラスの大きい変化が見られ、 有意差があっ. くれた5名。. た (P<0 05)。 これは、 反復的に実習内でも実施する ことが出来た要因と考える。. 2 3 2 調査日. 「①ベッドメイキング」 から 「⑨食事介助」 までは、. 2009年11月18日. 第2回目の結果で2 00を超えているが、 「⑩口腔ケア」. 2009年11月25日. から 「⑲記録と報告」 の項目においては、 2 00に満たな い結果となった。 この結果については、 前者は授業内お よび 「介護実習」 において、 経験や体験の出来る内容で あり、 後者はあまり容易に経験ができる内容ではないこ. .
(94) 介護福祉士養成校における生活支援技術の授業内容に関する研究()−学生から見た介護技術の授業内容の成果と課題−. 㧡. ᐕᐲቇ↢㧛⼔ᛛⴚߩታᛛ⠌ᓧᐲℂ⸃ᐲᤨ㑆ᢙ 表5 2008年度入学生/介護技術の実技習得度・理解度・時間数. 3 1 4 理論・時間. とが結果を左右したと考えられる。 第1回目の調査時に1 00以下の項目を実技・習得度に. 「①ベッドメイキング」、 「⑭入浴介助」、 「⑮終末期の. 関してみると、 「⑯状態の変化の確認と不調のきざしの. 介護」、 「⑯状態の変化の確認と不調のきざしの発見の技. 発見の技法」 が0 86から1 67へと大きく上昇する変化が. 法」、 「⑱緊急時の対応」、 「⑲記録と報告」 の6項目は、. 見られた (P<0 05)。 実際に何人かの利用者との関わ. 第2回目調査において0 00に満たない結果が抽出された。. りを積み重ね、 見る・観察することの事例経験により. 「①ベッドメイキング」 は、 実技の習得と同様に原因は. ‘違い’を理解できるようになったのではないかと考え. 不明である。 残りの5項目に関しては、 理論として学習. る。. した知識が、 「介護実習」 での実践が知識として確かな 裏付けにならなかった結果と考える。. 3 1 2 理論・理解度 3 2 インタビュー結果. 理論に関して 「⑤運動・移動の技法 (車椅子)」 は、. インタビュー結果の一部は表6の通りである。 ①何故、. 1 67から2 38へと、 「⑪安楽の技法」 も1 50から2 11へと. 結果があがったのかという質問に対して、 「学校で習っ. 2 00を超える結果となった (P<0 05)。 しかし、 「⑫安全で快適な住まい・環境整備」、 「⑭入. た技術を習得していると感じていても、 実際に介護実習. 浴介助」 から 「⑱緊急時の対応」 までが、 第2回目調査. で利用者に実施することによって自信になった。」、 「学. においても2 00未満であった。 実技と同様で、 経験や体. 生同士では介助時に力を入れてくれているのが分かるの. 験の少なさから生じた結果であると考える。. で、 実践を行っても習得しているまでは判断できない。 学生同士では出来てしまう。」、 「実際に利用者を介助す. 3 1 3 実技・時間. ることによって、 初めて出来たと自信になるので。」、 等 と授業内だけでは自己評価が難しい様子の回答であった。. 「④体位変換・歩行介助」 は、 第1回目調査の 0 67 から0 11へと0 78と大きなプラスへの変化がみられた. ②何故、 時間数が少なく感じたのかの質問に対しては、. (P<0 05)。 これは、 実技の習得がプラスの変化が現れ. 「各項目が均等に時間配分されていた。 技術の難易度に. たのと比例している結果と考えられる。 しかしながら、. 応じた時間配分であれば、 軽度と比較してしまう事がな. 「①ベッドメイキング」 は0 56から 0 11とマイナスへの. く、 純粋に時間数を評価できたと思えた。」、 「教科書は. 変化が出た (P<0 05)。 実技はプラスの結果が出てい. 項目の幅も広く、 まんべんなく少しずつしか行っていな. ることから、 この結果については原因が不明であり、 今. いので、 時間数が少なく感じる。 実習後 (介護実習) に. 後の課題でもある。. も自分達が実習前後に変わったと思える項目を振り返れ. .
(95) 永. 田. 智. 子. 古. 川. 純. 㧢 ࠗࡦ࠲ࡆࡘ⚿ᨐ㧔৻ㇱ㧕. 表6. インタビュー結果 (一部). れば、 その項目に対しての時間数が足りていると判断で. れる。 そのことにより、 学生達の中では、 判断や結果が. きる。」、 「シーツ交換と他の技術が同じ時間 (授業の1. 表れづらい項目であったのではないかとも考える。 「⑮. コマ) なので、 もっと複雑なものと比べてしまい少なく. 終末期の介護」 に関しては、 実技の習得は容易ではない. 感じる。」 等と、 総時間数や他項目との比較を指摘した. ことから、 理論だけでも深めるよう時間を確保する必要. 回答もあった。. がある。 「⑲記録と報告」 の時間数 (技術&理論) が第1回目. ③内容構成はどうだったかの質問に対しては、 「排泄 介助という項目は、 介助方法も施設によって異なるし、. 調査のプラスより第2回目調査ではマイナスとなり、 そ. オムツの種類もたくさんあるので、 可能な限り情報を提. れと同時に理論の理解度もマイナスへと変化している。. 供して欲しかった。 よって項目毎に深く、 浅く調整すれ. これについては、 授業というよりも介護実習も段階が進. ば理解度が深まる。 点眼の方法も教えて欲しかった。」、. み、 求められる. 「移乗という項目の中には、 足の入れ方や位置など人そ. ルアップしていたのではないかと考えられる。 そのこと. れぞれの様々なケースがあるので、 一つ一つ教えて欲し. により観察力や判断力もより必要となり、 そのハードル. い。 基本の移乗方法だけに留まらず、 ベッドの上方移動. が上がった環境では、 自己に感じるものがあり低く捉え. や入浴の回数を増やして欲しかった。 1回の授業で、 現. ‘もっとあれば’に変化したのではないかと思われる。. 場実践は不安が多い。」 と、 全体的なバランスの指摘で. よって 「⑲記録と報告」 におては、 基本的な部分の導入. はなく、 個々人に感じる要因が異なる回答であった。. と応用的な部分の導入を一つの時期ではなく、 レベルや. 記録と報告. というのが必然的にレベ. 段階によっての時間数確保が必要であると考えられる。. 4. 考察 4 2 インタビュー調査. 4 1 アンケート調査 「④体位変換・歩行介助」 の技術は、 習得度が0 67. インタビューにおいては、 「介護実習」 での見解も多. の変化がみられたのと比例して、 時間数も 0 67から1 11. くみられた。 これは、 「介護実習」 と学校の授業で学ん. への変化があった。 これは、 習得度と時間配分の双方の. だ技術の提供方法が異なる結果と考える。 「介護実習」. バランスが取れた項目となっていると考えられ、 このバ. では、 それぞれの利用者の身体状況や精神状況に見合っ. ランスで時間配分を維持してもよいと言える。. た、 また直接的な関わりの環境のもと、 基本よりむしろ. 「⑮終末期の介護」、 「⑰医療対応時の介護」、 「⑱緊急. 応用や工夫のなされた方法での技術提供である。 よって. 時の対応」 の結果が低いままであるのは、 授業や 「介護. 先ず学校教育で習得する基本的な技術とは異なり、 「介. 実習」 を終えたとしても、 容易に体験や経験し得る内容. 護実習」 で直面する利用者個々人の対応の方法を教授し. ではないことから、 実践が不十分なままであると考えら. ていなければ実施できていないという考えの状況にある. .
(96) 介護福祉士養成校における生活支援技術の授業内容に関する研究()−学生から見た介護技術の授業内容の成果と課題−. と考えた。 求められる介護福祉士像 (表1) の②は、. べき教育内容について優先順位を明確にする必要がある。. 「現場で必要とされる実践的能力」 とあることから、 様々. つまり、 一つ一つ習得した技術や知識が、 他の技術や知. なケースに臨機応変に対応できる技術の習得、 理論の理. 識と繋がっていたり、 応用技術に繋げたりする力を養し. 解ができる教育内容、 方法を検討しなければならない。. なわなければならないと分かった。 教育内容も 「介護技. また、 現場の状況や実際を学生が学んでくることから、. 術」 から 「生活支援技術」 への変更と同時に、 時間数が. 教員も同じような情報を把握、 または現場との連携も重. 150時間と300時間に変更になっていることから、 反復的. 要であろう。. な指導が必要な項目や介護実習での体験が難しい項目に 対しても配分を検討する必要がある。. 5. おわりに. 今後はそれらを踏まえて、 2009年度カリキュラムの. 理論では基本となる知識や考え方を理解し、 その上で. 「生活支援技術」 を受講した学生に対して学習内容を検. 技術を習得しなければならない。 技術においては、 反復. 討する必要があり、 研究を継続し、 更に発展させていき. 的に行わなければ身体に身につかないものである。 よっ. たいと考えている。. て、 習得度や理解度の評価の低い項目も含めて、 限られ ている教育時間の中、 効果的に授業を行う上で、 教育す 㧝. 別表1 2008年. ࠦࡑᢙ . 介護技術. 授業内容/前期. ౝ ኈ. ᬺ⒳㘃. ᐨ┨ ⼔ᛛⴚࠍቇ߱ߦߚߞߡ. 㗄⋡⇟ภ 項目番号. ⻠⟵ታ⠌. Ԙ. . ╙㧝┨ ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡚ࠪࡦߩᛛᴺ. ⻠⟵ታ⠌. ԙ. . ╙㧝┨ ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡚ࠪࡦߩᛛᴺ. ታ⠌. ԙ. . ╙㧞┨ ⷰኤߣࠕࠬࡔࡦ࠻ߩᛛᴺ. ⻠⟵. Ԛ. . ╙㧞┨ ⷰኤߣࠕࠬࡔࡦ࠻ߩᛛᴺ. ታ⠌. Ԛ. . ╙㧞┨ ⷰኤߣࠕࠬࡔࡦ࠻ߩᛛᴺ. ታ⠌. Ԛ. . ╙㧡┨ ㆇേ⒖േߩᛛᴺ. ⻠⟵. Ԝ. . ╙㧡┨ ㆇേ⒖േߩᛛᴺ. ታ⠌. ԛԜ. ታ⠌. ԛԜ. . ╙㧡┨ ㆇേ⒖േߩᛛᴺ ╙㧢┨ ␠ળ↢ᵴߩ⛽ᜬᄢ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ᶎ㧕. ⻠⟵. ԥ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ᶎ㧕. ታ⠌. ԥ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ᶎ㧕. ታ⠌. ԥ. . ╙㧤┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔⌕⣕߅ߟ㧕. ⻠⟵ታ⠌. ԝޔԞ. . ╙㧥┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔⌕⣕߅ߟ㧕. ታ⠌. ԝޔԞ. . ߹ߣ. ታ⠌. ̪㧝ࠦࡑ㧩 ಽ. . .
(97) 永. 田. 智. 子. 古. 【引用文献】. 純. 5) 田中英雄 「社会福祉士・介護福祉士・社会福祉主事 関係法令通知集」. 1) 中澤秀一 「資格取得時の介護福祉士の目標」 の資質. 6) 厚生労働省. 取得における課題∼ 「新カリキュラム案」 を手掛かり として. 川. 第一法規. 2002年、 197. 社援発第0401015号. 2002年. 第15回日本介護福祉教育学会、 2008年、. 148 149. 【参考文献】. 2) 植北康嗣・吉井珠代 「介護福祉士養成の変遷と今後 の課題」. 1) 介護福祉士養成講座編集委員会 「介護技術Ⅰ」. 73 88. 四条畷学園短期大学、 2008年. 央法規. 3) 二瓶さやか・橋本実・後藤満枝 「介護福祉士に求め 福祉士が考える介護福祉士像∼」. 央法規. 仙台大学紀要. 41 1 2009年、 111 119. 央法規 愛知文. ࠦࡑᢙ コマ数. 2009年. 援技術Ⅰ」. 建帛社. 2009年. 5) 井上由起子、 荏原順子、 中川英子、 本名靖、 山岡喜. . 別表2 2008年. 中. 4) 柴田範子、 白井孝子、 本名靖、 綿祐二編著 「生活支. 教女子短期大学研究紀要 第30巻 、 2009年、 63 70 . 中. 2009年. 3) 介護福祉士養成講座編集委員会 「介護技術Ⅲ」. 4) 野田由佳里・荒川あつ子 「こころとからだのしくみ 認知症の理解」 教育項目における―考察①. 2009年. 2) 介護福祉士養成講座編集委員会 「介護技術Ⅱ」. られる専門性と能力に関する研究∼養成校教員と介護. 中. 介護技術. 授業内容/後期. ౝ ኈ. ᬺ⒳㘃 ታ⠌. 㗄⋡⇟ภ. . ታ⠌ࡈࠖ࠼ࡃ࠶ࠢ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ឃᴭ㧕. ⻠⟵ታ⠌. Ԟ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ឃᴭ㧕. ታ⠌. Ԟ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ឃᴭ㧕. ታ⠌. Ԟ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ᷡᵞ㜬ㇱಽᶎ㧕. ⻠⟵ታ⠌. ԟ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ᷡᵞ㜬ㇱಽᶎ㧕. ታ⠌. ԟ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔ᷡᵞ㜬ㇱಽᶎ㧕. ታ⠌. ԟ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔㘩㧕. ⻠⟵ታ⠌. Ԡ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔㘩㧕. ታ⠌. Ԡ. . ╙㧣┨ ᣣᏱ↢ᵴߦ߅ߌࠆၮᧄ⼔ᛛⴚ㧔㘩ญ⣧ࠤࠕ㧕. ⻠⟵ታ⠌. Ԡޔԡ. . ╙㧤┨ ᭉߩᛛᴺ. ⻠⟵ታ⠌. Ԣ. . ╙㧤┨ ᭉߩᛛᴺ. ታ⠌. Ԣ. . ߹ߣ. ⻠⟵ታ⠌. . . ߹ߣ. ታ⠌. . . ߹ߣ. ታ⠌. . ̪㧝ࠦࡑ㧩 ಽ. . .
(98) 介護福祉士養成校における生活支援技術の授業内容に関する研究()−学生から見た介護技術の授業内容の成果と課題−. 美子 「生活支援技術Ⅱ」. 建帛社. 2009年. 6) 久保田トミ子、 白井孝子、 柴田範子、 山崎イチ子 「生活支援技術Ⅲ」. 建帛社. 2009年. 7) 川村佐和子、 後藤真澄、 中川英子、 山崎イチ子、 山 谷里希子. 「生活支援技術Ⅳ」. 建帛社. . 2009年. 別表3 2009年. ࠦࡑᢙ. 介護技術. ౝ ኈ. 授業内容/前期. ᬺ⒳㘃. 㗄⋡⇟ภ. . ╙ ┨ ోߢᔟㆡߥ߹ⅣႺᢛ. ⻠⟵. ԣ. . ╙ ┨ ↪ౕߩⷐߣᵴ↪. ⻠⟵. Ԥ. . ᯏེࡃࠕࡈዷ. ቇ. Ԥ. . ᯏེࡃࠕࡈዷ. ቇ. Ԥ. ⻠⟵. ԦޔԨ. ⻠⟵. ԦޔԨ. ⻠⟵. ԧޔԡ. ⻠⟵ታ⠌. ԡޔԩ. ታ⠌. ԩ. ታ⠌. ԩ. . . . . ╙ ┨ ⚳ᧃᦼߩ⼔ ╙ ┨ ක≮ኻᔕᤨߩ⼔ ╙ ┨ ⚳ᧃᦼߩ⼔ ╙ ┨ ක≮ኻᔕᤨߩ⼔ ╙ ┨ ක≮ኻᔕᤨߩ⼔ ╙ ┨ ญ⣧ࠤࠕ ╙ ┨ ญ⣧ࠤࠕ ╙ ┨ ✕ᕆᤨߩኻᔕ ╙ ┨ ✕ᕆᤨߩኻᔕ ╙ ┨ ✕ᕆᤨߩኻᔕ ╙ ┨ ߦၮߠߊ⼔ㆊ⒟ዷ㐿. . ╙ ┨ ߦၮߠߊ⼔ㆊ⒟ዷ㐿. ⻠⟵. . ╙ ┨ ⸥㍳ߣႎ๔. ⻠⟵. . ⼔ᛛⴚ✚߹ߣ. ታ⠌. . . ⼔ᛛⴚ✚߹ߣ. ታ⠌. . . ⼔ᛛⴚ✚߹ߣ. ታ⠌. . ̪㧝ࠦࡑ㧩 ಽ . Ԫ.
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