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プロセス・ライティングを活用した高等学校ライティング指導の改善

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Academic year: 2021

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(1)プ1コセス・ライーテインクを活用した高等学校ライティング指導の改善 教育実践高度化専攻 教育実践リーダーコース. P08017E 兼本 美千代. 1.問題の所在  授業の中で自己表現する、コミュニケーショ. 取り入れることによって高等学校英語科のライ. ティング指導の改善を図ることである。一文単. ンをするといった活動では、r話す」ことが中心. 位の英語訳や和文英訳型のライティング活動で. になってしまい、ライティング活動は補助的な. はなく、自分の考えを相手に伝えるまとまった. 役割になっている。生徒達は、「話す」活動の方. 文章を協同的に書くことで、文法的正確さ、内. を好み、「書く」ことは地道で時間がかかるっま. 容の一貫性、流暢さを増すことを目的とする。. らない活動だと感じている。授業者がこれまで. 3.研究方法. 扱ってきたWritbg科目の教材にしてみても、.  先行研究(望月2007)に従って、プレ作文実. 文法重視の和文英訳中心型であり、コミュニケ. 施後、プロセス・ライティングを指導した。実. ーションのための表現活動という側面よりも文. 践終了後、ポスト作文を実施し、二つの作文を. 法事項の定着を図る側面が強かった。. 統計処理し、文法的正確さ、流暢さ、一貫性に.  生徒達が実際に文章を書く際には、何から、. ついて分析した。また、質問紙により、英作文. どのように書き進めていけばいいのかわからず、. に対する意識調査を実践前、実践後に行い、情. 細切れな文となったり、だらだらと書き連ねた. 意面と書き方の方略の変化も調べた。これらの. だけの文となってしまう。言い換えると生徒達. データを比較するだけでなく、授業中の生徒の. には文法的正確さ、内容の一貫性、流暢さが欠. 姿を映したビデオで授業の全体像を捉え、さら. けていると言える。そもそも書く活動の楽しさ. ヒ、抽出生徒の変化については、ペア活動、グ. をうまく教えられていないことが問題である。. ループ活動時の発話、授業後に実施したインタ.  学校教育の中では少しでも書くことができる. ビューな一とから分析を行った。. 喜びや楽しさを知り、書く手法を身につけ、相. 4.実践内容. 手に言分の言いたいことを論理的か?明確に伝.  8時間を’単元とし2009年6月に研究授業. えるために思考し表現するライティングの力を. を実施した。研究対象者の英語選択2年生21. 養成することが必要となる。また、このライテ. 名が互いに協力してパラグラフを作成した。. ィングの力が向上していく過程で、論理的に考.  まず、webbhgを使ってアイディアを産み出. え書くことによって、説明したり描写したり.す. し、単語から短文にする。その短文を並べて. るための的確な語彙を増し、「話す」際の自分の. 一〇uuineを作り、更に、短文同士をっなぎことば. 英語にも反映されることが期待できる。. で繋ぐ。草稿が書き上がるとpeere疵霊gを行. 2..研究の日的. い、相手の作品の良いところを誉め、文法と内. ・本研究の目的は、プロセス・ライティングを. 容の一貫性の点検を行った。最後に完成した作. 一34一.

(2) 品をグループごとに鑑賞し、グループ内で最も. とを示唆している。「流暢さ」が向上したことは、. 良かったと思う作品を選び、その理由を発表し. アイディアを出すwebbbgの段階からpeerに. た。生徒達はパラグラフ作成過程のどの段階で. よって刺激を受け、peere砒mgで内容の一貫. も実際の読み手であるクラスメートと相談でき、. 性、文章に対する感想、提案、質問について意. 必要に応じて教師とのCOn危remeを持つこと. 見交換を行ったことによる影響があったと考え. で内容や文法についてのアドバイスを得られる。. られる。生徒達はより具体的に文章を発展させ. 常に読み手がいる環境を作ることで、書く動機. ようと思考し、一読み手に対しよりわかりやすく. を高め、持続させ、書くことに対し前向きな姿. するために噛み砕いた表現方法を調べたりする。. 勢を保たせておくことができるようにした。.  一貫して教室内に読み手がいる環境でのプロ. 5.研究の結果と考察. セス・ライティングは、相手に伝えたいという. (1)生徒のライティングに対する意識の変容. 意欲を持続させ、一人では文章作成に限界があ.  情意面の4つの因子「不安感」「緊張感」「負担. るところをうまく補うことができることを示唆. 感」「自己効力感」のいずれも研究授業実践前の. している。「一員性」でも両者の間で有意差が認. 4月と実践後の6月で有意差は認められなかっ. められた。「一貫性」でも改善が見られたことは. た。また、「書く」際の技術、技能を含めた方略. r内容のわかりやすさ」を意識して書くこととの. を問う3つの因子「内容のわかりやすさへの配. 関連性があることが考えられる。意味内容に重き. 慮」「文法的モニタリング」「産出手続きの適用」. を置き、書き手の読み手に対する意識が反映さ. ではr内容のわかりやすさへの配慮」で両者の. れているものと考えることができる。peerの存. 間で有意差が認められ、6月の方が高得点とな. 在があるために、何のために書くのかという目. り、意識が高まったことを示した。授業にプロ. 的を明確にし、自分の伝えたいことを構成して. セス・ライティングを取り入れ、集団の強みを. 相手に伝えるという活動が円滑に進むことが可. 生かし、peerとの箆間作業によって「内容のわ. 能となることを示唆するものである。. かりやすさ」を意識して書くようになったことを. 6.課題と改善案  本研究では「正確さ」への効果が得られなか. 示唆している。. (2)プロセス・ライティングが英作文の「正. った。それに対処するために、生徒達のモニタ ーを活性化させるよう単元毎に一つの品詞のみ. 確さ」「流暢さ」「一貫性」に及ぼす影響. 「正確さ」では2つの指標e乱とe舳でポスト. に着目させた訂正問題や適切なつなぎことばを. 作文の方の数値が高くなったものの、プレ作文. 使って短文同士を一つにまとめる種類の問題演. とポスト作文の両者の間では4つのどの指標で. 習を組み込むことが考えられる。また、教師の. も有意差は見られなかった。r流暢さ」では両者. 役割として、COn危renCeでは、特に文法に重点. の間で2つの指標sとw/sにおいて有意差が認. を置いて誤りに気づかせるアドバイスを与える. められた。ポスト作文で文の総数が伸び、有意. 方法を取ることも考えられる。これらの点から. 差が見られなかったものの総語数も大幅に伸び. 具体的な改善案を組み込んだ年間計画を二示した。. 1節の平均語数もポスート作文の方が数値が高く. なり改善が見られた。全体的にプロセス・ライ. 修学指導教員 大根哲治・永団智子. ティングが「流暢さ」の向上に効果があったこ. 指導教員 伊藤博之. 一35.

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