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高校生の未来イメージ・時間的展望がライフ・キャリアに及ぼす影響 -キャリア・デザインと生徒・保護者・教師の関係-

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(1)平成十九年度 高校生の未来イメージ・時間的展望が. ライフ・キャリアに及ぼす影響 一キャリア・デザインと生徒・保護者・教師の関係一一. 兵庫教育大学大学院修士課程. 学校教育学専攻 学校心理学コース. 渡邊眞一 MO6091J.

(2) 目. 次. 第1章 問題と目的 第1節はじめに 第2節 時間的展望について. 第3節コラージュについて 第4節 ライフ・キャリアについて 第5節 キャリア教育について 第6節 本研究の目的. 1∼18 1∼ 2∼ 7∼. 2 6 9. 10∼15 15∼17 17∼18. 19∼37. 第2章研 究 1. 高校生における未来コラージュと時間的展望に関する研究 第1節 目的と調査方法. 19∼20. 第2節 結果と考察. 21∼37. 1.. 2. 3.. 4.. 未来コラージュの分類 未来コラージュ(イメージ)と時間的展望の相関 未来コラージュ(イメージ)と時間的展望の関連 未来コラージュ(カテゴリー)と時間的展望との関連. 21∼31 32∼33 34∼35 36∼37. 38∼56. 第3章研 究 1[ ライフ・キャリア尺度の作成についての研究 A.予備調査. 第1節 目的と調査方法. 38. 第2節 結 果. 39. B.本調査. 部1節 目的・調査方法 第2節 結果と考察. 40 41∼56. 1.ライフ・キャリア尺度の因子分析 41∼43 2.未来コラージュ(イメージ)とライフ・キャリアの関連 44∼45.

(3) 3.未来コラージュ(カテゴリー)とライフ・キャリアの関連 46∼48 4.ライフ・キャリアと時間的展望との関連 49∼50 5.ライフ・キャリア尺度の下位尺度間の相関について 51∼54 6.ライフ・キャリアの男女差について 55∼56. 第4章研究皿. 57∼61. 生徒・保護者・教師のライフ・キャリアの特徴についての研究. 第1節 目的・調査方法. 57. 第2節 結果と考察 1.ライフ・キャリア尺度得点の三者比較. 第5章総合考察. 58∼61. 62∼69. 第1節 総合考察. 62∼68. 第2節 今後の課題. 68∼69. 引用・参考文献 添付資料 謝辞. 70∼72.

(4) 第1章 問題と目的.

(5) 第1節 はじめに 近年の産業・経済の構造的変化に伴う雇用形態の多様化・流動化、高 学歴志向の高まり、勤労観、職業観の希薄化やフリーター指向の高まり などを背景に、中卒、高卒、大卒を問わず、進路意識や目的意識が希薄 なまま、とりあえず進学や就職をする生徒が増加している。また、卒業. 後の生徒の動向に目を向けると、進学・就職ともに1年以内に退学・退 職するケースが増加している。中には、就職しても入社式を待たずして 就職辞退というケースも発生している。退学や離職理由の多くが「自分 の考えていたイメージと違う」といった進路選択上のミスマッチを生徒 本人は指摘するが、本当の理由は漠然としていて、学校現場では、つか みきれていない。. このような状況をかんがみ、教育、雇用、産業政策の連携強化による. 総合的な人材育成に取り組むため、文部科学省を含む関係4府省により 「若者自立・挑戦プラン」が取りまとめられ、小学校段階から児童生徒 の発達段階に応じたキャリア教育を推進していくことが求められている (「新キャリア教育プラン」,文部科学省,2004)。. かつて、キャリア教育は、職業指導や進路指導と呼ばれ、その中核と して、職業観や勤労観の育成が中心にすえられていた。. 「職業観」は、人それぞれの職業に対する価値的な理解であり、人が 生きていく上での職業が果たす意義や役割についての認識である。「職業. 観」は、人が職業そして職業を通じての生き方を選択するにあたっての 基準となり、また選択した職業によりょく適応するための基盤となるべ きものである(1992,「文部省進路指導資料」)。ここでいう「価値的な理. 解」とは、世の中にどんな職業があり、それぞれの職業ではどのような 仕事をし、どんな専門的な資質・能力が必要なのかなどについての知識・. 理解をもとに、自分はどんな職業にどんな働きがいや誇りを見いだそう. とするのか、あるいは、生きていく上で職業にどのような意味づけを与 えていくかということである。. 「勤労観」も同様に、勤労に対する価値的な理解・認識である。職業 としての仕事や勤めだけでなく、ボランティア活動、家事や手伝い、そ 1.

(6) の他の役割遂行などを含む、働くことそのものに対する個人の見方や考 え方、価値観であり、個人が働くこととどのように向き合って生きてい くかという姿勢や構えを規定する基準となるものである。. 「職業観」と「勤労観」は、「働くこと」を共通項としてつながってい. る。勤労体験を通して職業生活や職業を通して生きることに対する理解 が深まり、逆に個々の職業を体験することを通して勤労の意義について の理解が深まっていくというように、互いに不即不離の関係にある。こ のため、通常「職業観・勤労観」として一体的に取り扱われる場合が多 い。. いずれにしても、「職業観・勤労観」は、職業や働くことを通してどの. ように生きていくのか、あるいは、労働と余暇、仕事と趣味などの対比 の中で、職業や勤労をどれほど重視していくか、人生や生活の目標の中 にそれらをどう組み込んでいくかなど、個々人の「生き方」の選択決定 及びその後の行動の在り方に極めて大きな影響を及ぼすものである(「児 童の勤労観・職業観を育む教育の推進について」,国立教育政策研究所生 徒指導教育センター,2002)。. 今日では、それをさらに進めた「キャリア教育」の推進が行われてい る。キャリア教育は、「学校と社会及び学校間の円滑な接続を図るため」. のものであり、最終的な目標は「主体的に進路を選択する能力・態度を 育成する」ことである(「新キャリア教育プラン」,文部科学省,2004)。. 第2節 時間的展望について Lewin (1951)は、「ある一定時点における個人の心理学的な過去. 及び未来についての見解の総体」を時間的展望と呼んだ。時間的展望 を「場の理論」における生活空間の要素の一つとして位置づけ、個人 の生活空間が現在だけでなく、過去や未来を含みこんだものであると 考えた。とりわけ未来が担っている役割は重要であり、ある個人にと っての心理学的な未来は現在の行動を組織化したり、制御したりする と考えた(Lewin,1951)。このことに関連して、 Markusをはじめと. する自己研究における認知的アプローチは、未来における目標を階層 2.

(7) 的な構造をなしているものとしてとらえ、そうした目標が個人の外界 についての認知を方向づけたり、行動を導いたり、コントロールした りすると主張した(Markus,H)。. ある個人が、これから先の未来に目標を立てようとしたり、あるい は将来の自分の姿を思い描こうとしたりする際の基礎的な過程には、 認知的な能力が介在している。特に、プラニング能力との関わりが深 い。このプラニング能力は、発達段階によって質的にかなり異なって くることが知られている(近藤文理,1989)。. 4歳頃になると、「きのう」「きょう」「あした」というレベルで、. 過去・現在・未来がつながってくるようになる。例えば、「大きくな ったら何になりたい」という質問に対して、三、四歳児でも、「大き くなったら花屋さんになりたい」「バスの運転手になりたい」などと 答えることができる。. しかし、それは単に今の時点で自分の好みを言い表したようなもの であり、実現の可能性を考慮に入れているわけでもない。このように して思い描かれた未来が、幼児の現在の実際の行動に具体的な影響を 与えることはほとんどない。幼児にとっては、遠い未来は、現在の自 分の生活とは切り離された遠い存在であり、未来と現在の相互関連性 はあまりない。. ところが、未来の時間的展望は次第に拡がっていく。7歳から9歳 頃には、時間や空間の系列化ができるようになり、筋道を立てて物事 について考えたり、これから先に起こりそうな事態を見通すことが可. 能になってくる。9歳から12歳頃には、「考えてから行動する」よう になり、プランや目標に照らし合わせて自分の行動をコントロールで きるようになっていく。したがって、より遠い未来の目標について考 えることができるようになると同時に、目標の現実・非現実の区別も つくようになってくる。また、単なる夢やあこがれと自分にとって実 現可能な目標が分化してくる。. さらに、いわゆる形式的操作期に入ったと考えられる12歳以降に なると、前段階の子どもとは異なり、具体的な状況に必ずしもとらわ 3.

(8) れなくなり、論理的に仮説を立ててプランニングできるようになる。. 青年は自己の可能性を考慮に入れながら未来の目標を心の中に思い 描くだけでなく、そうした目標の達成に向けて計画を立てたり、実現. を目指して努力を重ねることもできるようになるのである(都 筑,1993)。. 白井(1985)は、小学生・中学生・高校生を対象とした質問紙法調 査にもとづき、児童期は現在とは切り離された「あこがれ」のような 未来志向を示すのに対し、一方、青年期は児童期に比べて現実志向的 であり、それは未来と現在の結びつきを基礎にしていると考察してい. る。また、Vestraeten(1980)は、15歳から17歳の中等学校4・5年 生において、5年生は時間的展望のリアリズムの水準が4年生より高 いことを明らかにしている。. 望月・中島・大根田(1992)は、高校生・大学生を対象に「精神的 に自立する」「経済的に自立する」「就職する」「職業人らしさを身に つける」「結婚する」「転職する」「子どものしつけに責任を持つ」「地. 位や肩書きを持つ」「余暇をうまく過ごす」「老後の準備をする」とい. う10項目のライフイベントについて、世間がそのイベントの達成を 許容する上限の年齢(基準年齢)、個人がそのイベントの達成を予定. する年齢(予定年齢)、および2つの年齢の関連について検討してい る。それによれば、高校生と大学生において、予期された標準的なラ イフサイクルはTable 1−1に示されたようにほぼ同一である。また、. 基準年齢と予定年齢との相関は高く、このことから青年の職業生活設. 計は予期された標準的なライフサイクルに従ってなされていくとい える。. このような自己の目標形成や生活設計の形成過程においては、両親 との話し合いは重要な位置を占めている。中川(1980)は、小学生を 対象とした「友だち観と親子の対話」についての調査結果から、大き. くなったら何になるというような目標を思い浮かべることができる ような家族内での話し合いが、子どもの目的意識を育てる条件として 欠かせないものであるとしている。親との対話は、子どものたちの時 4.

(9) 問軸をより遠い未来へと伸ばしていく働きをするのである。中川は、 目的意識を形成していく上でのもう一つの条件として、友達の体験を 受容し、共感することができる目を持つことをあげている。ともに未 来を語り合う家族・友人に育まれ、その中で未来を分かち合うことに よって、青少年は自らの目標や生活設計を確立していく。. 5.

(10) Table 1−1高校生・大学生における基準年齢(歳) 女子. 男子. 大学生. 高校生. 高校生. 大学生. 子どものしつけ. 10.4. (5.35). 15.0. (6.50). 10.2. (5.49). 14.8. (4。43). 精神的に自立. 17.2. (3.65). 19.2. (3.82). 17.3. (3.51). 19.4. (2.98). 経済的に自立. 22.4. (3.82). 23.8. (2.88). 22.5. (3.54). 23.5. (2.11). 就職. 23.8. (3.46). 25.0. (2.77). 23.3. (3.06). 24.5. (2.35). 余暇の過ごし方. 26.9. (11.04). 25.5. (9.87). 24.6. (董0.34). 26.1. (呈0.42). 職業人らしさ. 28.1. (6.12). 29.8. (5.21). 26.5. (4.16). 28.3. (5.03). 転職. 29.6. (6.37). 32.9. (5.98). 28.3. (5.03). 30.6. (4.37). 結婚. 31.5. (5.lD. 32.5. (3.98). 29.7. (4.06). 29.8. (2.82). 地位や肩書き. 36.1. (7.92). 37.3. (昏.72). 34.5. (7.13). 36.4. (6.13). 老後の準備. 46.8. (10.09). 44.4. (7。81). 47.1. (9.47). 43.1. (7.36). ()内はSD. 6.

(11) 第3節 コラージュについて コラージュ(collage)とは、もともとは“coller”というフランス. 語に由来する言葉で「のりで貼る」という意味がある。写真や絵や文 字などを、新聞、雑誌などから切り抜き、これを画用紙やケント紙な. どに貼って一つの作品にするもので、20世紀初頭に生まれた美術の 表現方法である。このコラージュを心理学的に応用しようとした歴史 は浅く、「評価技法としてのマガジン・ピクチャー・コラージュ」(1972,. E.BUCK&Provancher)がアメリカの作業療法誌に掲載されている のが初出である。日本においては、1987年以来、森谷や杉浦がコラ ージュ療法として始めた。. 山中康裕(1993)はスイスのチューリッヒの美術館で、フユースリ (Johann Casper Fussli,1706−1782)のr油絵、スケッチ、銅版画 および手紙による寄せ集め』(1775)という題の作品を見かけ、「これ. ぞ、まさしく、われわれのいうくコラージュ〉ではないか!」と言っ ている。. 種村(1976)によれば「古い祖型を尋ねはじめればほとんどキリが. ない。たとえばヘルタ・ヴェッシャーが挙げている世界最古のパピ エ・コレはわが伊勢女の『伊勢集』(12世紀初頭)である」という。 山中康裕(1990)は絵画療法や箱庭療法におけるイメージ表現の特徴. を次の4つの視点から述べている。①言語表現より的確で具象的であ る。②集約的である。③象徴表現をとることがある。④多義的であり、 解釈は一通りではない。. さらに、杉浦京子(1993)は、コラージュの特徴として次の9つの 特徴を述べている。①台紙、ハサミ、のり、雑誌があればいつでもど こでもできること。②クライエントの身近にある雑誌などを持ってき てもらう場合は、よりその人の内的世界が出やすいこと。③絵を描く ことに抵抗のある人でも導入しやすいこと。④技術的に簡単なので幼 児から高齢者まで年齢を問わずにできること。⑤知的作業としても捉 えられるので成人の男性でも抵抗が少ないこと。⑥表現の仕方によっ て、その人の性格や感性、また病理性や状態像が把握できること。 7.

(12) ⑦相互法(同時制作法)により、クライエントとセラピストの交流が はかりやすい。母子相互法の場合には母子間のコミュニケーションの 改善が顕著になる。またセラピストと母とクライエントの三者間のコ ミュニケーションがはかりやすいこと。⑧どのような心理療法的諸学 派にも左右されずにそれらと合わせて行なうことができること。⑨適 用範囲が広いこと。急性期を除く分裂症の人から精神遅滞児にも適用 できること以上9点を挙げている。. 中井(1971)は非言語的方法の分類を投影的方法と構成的方法に分 けている。投影的方法として粘土細工、ロールシャッハ・テスト、な ぐり描き法などをあげている。また投影はすぐれて過去を指向し、構 成はすぐれて未来を指向すると述べ、Table1−2を発表している。. 「投影と構成は過去と未来に向けられた時間意識に深くかかわっ ており、この双対性に特別の重要性が考えられる。健康者はこの2つ の心理空間を巧みに使い分けて時間の中に生きているのである。障害. は個々の心理空間に存在するかもしれないが、あるいはこの2つを統 合するものの自由な活動がそこなわれているのかもしれない。」と中 井は述べている。. そうであるならば、コラージュにおいてクライエント(この場合は 生徒)は雑誌から気に入ったあるいは気になるものを切り抜くという 投影的な行為の後に、それらを台紙という素白の空間に自分の気に入 ったように貼るという構成的な行為がある。コラージュ・アクティビ ティにおいて、クライエント(生徒)は過去と未来を現在の相におい て統合していると思われる。そこに、生徒の未来に対するイメージの. 投影方法としてコラージュを用いる意味が見いだされると筆者は考 えた。. 8.

(13) Table1−2 投影的空間と構成的空間 構成的空間. 投影的空間 Vergerstaltenに充満した空間より. 素白の空間より出発. 出発 外的空間性. 内的空間性 相貌的(physiognomic). 対象的(objective). 非全体的(non・holistic). 全体的(holistic) 付置的(constellative). 個物的(individual). 距離一不動的. 距離一明確. 過去指向的. 未来志向的. 自動的、変動. 静的一安定. 例)ロールシャッハ・テスト. なぐり描き法など. 箱庭療法,world test. 描画テストなど. 9.

(14) 第4節 ライフ・キャリアについて 「価値」あるいは「価値観」という用語は広い領域で利用され、そ の研究の必要性が強調されているにもかかわらず、「価値」あるいは 「価値観」の定義や測定方法について、研究者の間に一致したコンセ. ンサスがみられなかった。このため、井上ら(1993)は、「価値」お よび「価値観」の定義に関する文献を検討し、その定義を行った。す なわち、「価値とは、行動のあり方あるいは存在の究極的な在り方に 関する個人的・社会的な好選択についての永続的な信念であると定義 し、「価値観」とは、この「価値」が個人に内在的に人格化されたも のであり、その個人が選択や決定を行なう際には、その個人に独自の 一貫した判断基準となるものであると定義した。. Braithwaite&Scott(1991)は、現在広く使用されている主要な価. 値尺度(15種類)は、次の3つのカテゴリーに分類されるとしてい る。. ①文化的な境界を超越した抽象的・哲学的な問題を用いて価値を測定 している尺度 ②西欧社会の中で価値があるとみなされる広い範囲の目標、行動の仕 方や事態について測定するもの. ③西欧文化の中で高く評価される個人的、対人関係、道徳的行動に限 善したもの. Super(1980)は、キャリア発達に“役割”と“時間”の考えを取 り込み、それに影響を与える決定要因としてその相互作用を含む包括 的概念としてライフ・スパン、ライフ・スペースの理論的アプローチ を提唱した。それはキャリア発達を“時間”の視点から捉えた「ライ フ・スパン」と“役割”の視点から捉えた「ライフ・スペース」とい う2つの次元をもつ「ライフ・キャリア・レインボー」(:Figure1−1). として表現した。この「ライフ・スペース」(ライフ・キャリア・レ インボーの役割軸)は、仕事に関するものだけでなく個人の人生にお ける役割全体を描写している。人生におけるさまざまな役割は、中核. 的な役割と周辺的な役割として位置づけられる。この位置づけは、人 10.

(15) がいかなる価値を大切に考え、いかに生きるかという、その個人の生 き方を表現する人生の基礎的な形状、すなわち人生構造を表している。. 11.

(16) 状況的決定因:間接的一直接的. ,. 社会構造. 歴史的変化. 社会経済的組織・状況. 雇用・訓練 学 校 地域社会 家庭. 40. 鱗、. 維持. 』45’. 50. 3らそののざまさま鍛。、硲 家庭人. ⑫ 雲霧㌦. 鐵翁. ノ難;鯉;;; 夢㌔’. 三崎、 くド. 漿番』. 三針. ぎ. ク. の. 〃z. 齢. ;1鋳物豪 灘.. 学生辱. の砂簿. 撃、. 醗. 隅i総:. 子供. 。縮人的決定勲 薫づ農 ’興 味 欲求・価値. アチーフメント. 一般白丁・特殊白蝋適,1生. 生物学的津伝. :Figu■e1−1ライフキャリ:アの虹. (出典rキャリアの心理学』渡辺三枝子編著). 12. 暮.

(17) Super(1957)は、キャリア発達の視点から、個人の職業生活の諸段 階を以下のように設定した。 ・成長段階(誕生∼14歳). 空想期(4歳∼10歳)欲求中心・空想の中での役割遂行が 重要な意義を持つ. 興味期(11歳∼12歳)好みが志望と活動の主たる決定因子に なる. 能力期(13歳∼14歳)能力にいっそう重点が置かれる ・探索段階(15歳∼24歳). 暫定期(15歳∼17歳)欲求、興味、能力、価値観、雇用機会 の全てが考慮される 移行期(18歳∼21歳)労働市場または専門的訓練に入り、. 現実を重視する. 試行期(22歳∼24歳)ある分野での初歩的職務をこなす ・確立期(25歳∼44歳) ・維持期(45歳∼64歳) ・下降期(65歳以上). その中で高校生の時期を探索段階の移行期に位置づけた。この段階 は職業についての希望を明らかにしていく時期で、学校から職場へ、. あるいは学校から高等教育機関に移行し、その際、大まかな予想を1. つの選択へと絞っていく時期だとも述べでいる (Super&Jordaan,1957;菊池,1981)。また、広井(1974)は、職業的. 発達課題の中で、高校生の時期を試行期と名づけ、暫定的な決定を学 校・職場での経験をもとに吟味する、職業観の確立を図る、人生観の 確立を図る、方向を考えるならばこの時期に考える、キャリアについ て考え始めるなどの課題を挙げている。. しかし、宮内(1992)は、GinzbergやSuperの理論は1950年代 と60年代に提唱されたものであり、アメリカとの社会・経済構造と 文化の特質を持つ日本において、キャリア発達のプロセスの実証的な. 13.

(18) 解明が大切だとして独自の理論展開を行なっている。特に、暫定的選. 択期(12歳∼17歳)を興味・価値段階(12歳∼14歳)と暫定期(15 歳∼17歳)に分類し、興味・価値段階でキャリア目標の選択基準を 「興味要因」「価値的要因」とし、Superらの説(15歳∼16歳)より も、早く検出させている。暫定期においては、キャリア目標の選択基 準として「能力要因」が本格的に登場し、作用し始める。ここで、宮. 内は、Superらの興味→能力→価値観の順序ではなく、興味・価値観 →能力ということを発見した。「能力要因」はSuperの説よりも遅れ、. 高校段階に入ってからだと述べている。興味、価値観、能力の個人的 要因と就職機会などの外部的要因との関連が、キャリアの暫定的設定. に登場するのは高校2年から3年であると述べている。 さらにBrown(19g5,19g6)は、個人の価値観がキャリア選択の核と. なる。社会的な価値観を学び、そこから個人的な価値観を十分に発達 させることを目標とするとvalue・based approachの中で述べている。 三川(1991)は、Super&Nevill(1986)の作成した価値尺度(Values. Scale:VS)の日本語版を、高校生および大学生1205名に実施したデ ータについて、全101項目の因子分析を行い、価値観の構造について の検討を行っている。その結果、解釈可能な8因子が抽出され、それ ぞれ『:F1.自己成長性』『F2.社会経済的地位』『:F3.自主性』『F4.活動 性』『:F5.対人志向性』『F6.他者援助』『:F7.職業安定性』『:F8.社会的評. 価』と命名された。さらに、三川・井上・吉田(1993)らは、現代青. 年の価値観を測定する尺度として、三川が作成した日本語版VSを参 考に「自己成長性」「社会経済的地位」「自主性」「活動性」「対人志向. 性」「他者援助」「社会的評価」の7尺度の下位尺度を抽出し、現代青 年の価値観を検討する上で重要な領域とした「異性関係・恋愛・結婚」. 「教育・学歴」「健康」の3領域を設定し、10尺度40項目の「新価 値観尺度」を完成させた。. このように個人の価値観は、個人の発達に応じた形成が大切である とともに、キャリア選択において大きな鍵を握ることになる。高校生 にとっては、価値観そのものが進路選択に大きな影響を与えていると 14.

(19) 考えられる。そして、その価値観は、さまざまなものから影響を受け ると考えられるが、とりわけ保護者の影響、さらに教師の影響を受け ているのではないかと推測される。. 第5節 キャリア教育について キャリアという言葉は、日本語では、経歴、生涯、職業、仕事など と訳されて使われている。進路指導の領域では、進路という言葉があ てられている。K:roll(Kroll,A.M.et al.,1970)によれば、「個人の労. 働に関する行動の生涯にわたる系列やパターンを示し、正式に職業に. つく前後の労働に関連した経験や活動のすべてを含んでいる」(武 衛,1991)。また、Superは国際応用心理学会における講演の中で、キ ャリアの意味について次のように述べている(中西,1995)。「キャリ. アとは、人々が生涯において追求し、占めている地位、職務、業務の 系列である」とし、狭義の仕事とか職業以外の社会的役割も総合的に 捉えられている。. 仙崎は(1999)は、キャリア・エデュケーションについて「社会変 化に対する初等・中等教育の行き詰まり、立ち遅れを打開するために、. 従来の徒弟的・伝統的な職業教育を抜本的に改革し、新しい視点から いまの学校の全体教育計画、教育課程を通じて、実験的にすすめられ ている進路教育である」と説明している。. キャリア教育の定義については、1971年アメリカの当時教育局長 官であったシドニー・P・マーランドによって当初、次のようになさ れている。「初等・中等・高等・成人教育の諸段階で、それぞれの発 達段階に応じ、キャリアを選択し、その後の生活の中で進歩するよう に準備する職業的・総合的教育である」(仙崎,1999)。その後、キャ. リア.教育奨励法(1977)において「キャリア教育とは、個人が人間の. 生き方の一部として、職業や進路について学び、人生上の役割やその. 選択と職業的価値観とを関連づけることができるように計画された 経験の全体である」と表現されるようになった(仙崎,1999)。. 以上のことから、本研究では「ライフ・キャリア」を単に職業的価 15.

(20) 値観というだけでなく、幅広く捉えて「自分の人生をいかに生きてい くのか、その岐路に立ったとき、選択や決定を行なう価値の判断基準」 として定義し研究を進めていくことにする。. 日本においては、「キャリア教育」という言葉が、文部科学行政関. 連の審議会報告等で初めて登場したのは、平成11年の「初等教育と 高等教育との接続の改善について」という答申が最初である。この年 は、今日、深刻化しているフリーターや早期離職が問題になりつつあ. る年でもあった。高等学校の新規学卒者のフリーター志向が9%に達 し、また新規学卒者の就職後、3年以内の離職が、新規高卒者で約47%、. 新規大卒者で約32%に達している(「初等教育と高等教育との接続の 改善について」(答申),中央教育審…議会,1999)。. その後も、高校生、大学生のフリーター志向やモラトリアム傾向の 拡大が見られ、職業的アパシー、さらには上級学校への無目的・不本 意入学、入学後の中途退学や怠学等の学校不適応の増加、就職後の早 期離転職が高い水準で推移しており、学ぶこと・働くことへの意欲や 態度、職業観・勤労観の形成をめぐって各方面からさまざまな課題が 指摘され、今日のキャリア教育へとつながっている。. かつて高等学校における進路指導は、「職業上」や「勤労観」の育 成を指導の中心においていた。「職業観・勤労観」は、職業や働くこ とを通してどのように生きていくのか、あるいは、労働と余暇、仕事 と趣味などの対比の中で、職業や勤労をどれほど重視していくか、人. 生や生活の目標の中にそれらをどう組み込んでいくかなど、個々人の 「生き方」の選択決定及びその後の行動の在り方に極めて大きな影響 を及ぼすものである(「児童の勤労観・職業観を育む教育の推進につ いて」,国立教育政策研究所生徒指導教育センター,2002)。. 現実には「職業観、勤労観の育成」は、一定の成果をあげながらも、. 長引く平成不況に対する有効な手段とはならないばかりか、フリータ. ーやニートの増加を阻む決定的な起爆剤とはならなかったのである。 今日においてようやく、「職業観・勤労観の育成」を、さらに進めた 「キャリア教育」の推進が行われている。キャリア教育は、「学校と 16.

(21) 社会及び学校間の円滑な接続を図るため」のものであり、最終的な目 標は「主体的に進路を選択する能力・態度を育成する」ことである(「新 キャリア教育プラン」,文部科学省,2004)。. キャリア教育について、今までの進路指導と違いを、上越教育大学 の三村は次のように述べている。今までの進路指導は本来の姿とは乖 離した学業成績による「選択」に重きをおいた指導、卒業時に集中し て指導と広く誤解されていた。そこで進路指導はその本来の意味を取 り戻そうとし、小学校段階から児童生徒の発達に応じた自己理解や価 値観、さらには生き方そのものを考えるキャリア教育を推進し、従来. の進路指導がキャリア教育という名称でリニューアルされたといっ てよい(三村隆男,2004)。. しかし、今日においても、現場の多くの学校では、学業成績による 「選択」に重きをおいた指導、卒業時に集中して指導が行なわれてい. る現状がある。生徒の進路選択のミスマッチ要因は、生徒本人が自分 の将来において十分な見通しをもたないままに、進路選択時を迎えて しまい、やむなく進路選択にいたっているのではないか?また、生徒 にもっとも影響を与えやすい保護者や教師が、生徒本人の主体性を十 分引き出せないまま、進路選択に対しての影響を与えているのではな いかと考えた。生徒のキャリア発達が未熟な生徒ほど、将来に対する イメージが貧困で、保護者や教師の影響を受けやすいのではないかと 仮説を立てた。. 第6節 本研究の目的 進路決定前の高校生が自分の将来について考えるとき、どのような イメージを描いているのかをコラージュの技法を用いて表出させ、時. 間的展望との関連を調べることを第1の目的とする。また、今日の若 者が「生き方」や「自分の人生」に対してどのような特徴的な価値観 を持っているかをインタビュー調査し、自分の人生をどう生きて生き. たいのかというライフ・キャリア尺度の作成を行うことを第2の目的 とする。併せて、進路決定後のライフ・キャリアと時間的展望・コラ 17.

(22) 一ジュとの関連を検討することを第3の目的とする。さらに、保護者 と教師のライフ・キャリアが生徒のライフ・キャリアとどのような関 連があるのか明確にすることを第4の研究目的とする。 以上の一連の研究から、高校生が主体的にキャリア・デザインを行 うためには高等学校教育において、どういう点に留意したキャリア教 育が望ましいのかを提案するのが本研究の目的である。. 18.

(23) 第2章 研究1 高校生における未来コラージュ. と 時間的展望に関する研究.

(24) 第1節 目的と調査方法 1.目. 的. 進路決定前の高校生が自分の将来について考えるとき、どのよう. なイメージを描いているのかをコラージュの技法を用いて表出さ せ、時間的展望との関連を調べることを目的とする。 2.調査方法. (1)調査時期 平成19年5月下旬∼6月初旬. (2)調査対象 K市立S高等学校3年生. 計147名(男子47名 女子 100名) (3)実施の手続き. 未来コラージュの作成 ①事前(実施前の授業時間)に「未来コラージュ」作成について、準 備物や作成手順についてプリント配布で教示をする。 ②授業当日、「“私の未来”または“私の将来”というテーマでコラー. ジュを作ってもらいます。自分で用意した写真や雑誌の切り抜き、 または折り込みチラシや広告を自由に使って作って下さい。(マガ ジン・ピクチャー・コラージュ法)上手、下手を見るものではない. ので、気楽な気持ちで思うままに作ってください。時間の目安は4 0分です。」と教示する。. ③コラージュ作成については、マガジン・ピクチャー・コラージュ法 を用いた。この方法は、被験者自身が雑誌や広告等から自分の気に 入ったものを、ハサミを使って切り抜き、自由に貼っていくという 手法である。材料は生徒が持参することを原則としたが、新聞の折 り込み広告や雑誌については、高校生をターゲットとしたものを選 び、またスティックのりハサミ、マジック等の文具類も忘れた生徒 用に準備した。. ④コラージュの作成後、10分間休憩をとる。 ⑤休憩後、別紙1に「学籍番号」「氏名」「作品の説明」を記入させる。. ⑥次に、3つの質問を投げかけ、別紙1に記入させる。. 19.

(25) 質問1「このあとどうなると思いますか?何が起こると思い ますか?」. 質問2「あなたは作品を見てどのような感じがしますか?作. 品の製作者ではなく他人になったつもりで答えて ください。」. 質問3「このコラージュはなんと言っていますか?」 ⑦別紙1を作品の裏に糊付けさせる。 ⑧作品を提出させる。. 時間的展望尺度の測定. 時間的展望を測定するため尺度に関しては、時間的展望体験尺 度(白井(1997))を使用する。この尺度は、「目標指向性」(5項 目)、「希望」(4項目)、「現在の充実感」(5項目)、「過去受容」(4. 項目)という4つの下位尺度をもち、計18項目の質問項目からな る。回答形式は、「あてはまる」5点から「あてはまらない」1点. までの5件法で構成されており、それぞれ未来コラージュの分析 を裏付ける重要なデータとなると考えられる。. 20.

(26) 第2節・結果と考察 1.未来コラージュの分類 (1)印象(イメージ)分類. Table2−1に示したように、未来コラージュの分析については、 作品から受ける印象を+イメージ(ポジティブ)と+一イメージ(ど. ちらでもない)一イメージ(ネガティブ)に分類を行なった。. コラージュだけでなく、裏に貼られた質問項目の答えを参考にし. て判断をおこなった。また、+イメージは3点、+一イメージは2 点、一イメージは1点に得点化を行った。. 21.

(27) Table 2−1未来コラージュのイメージによる分類基準(n=147) イメージ 十. 十一. 分類基準. 自己を中心とした未来が描かれているもの. 物欲に対する執着や固着が強いものや未来が 「だ明確になっていないもの 自己が表現されていない。未来が描かれていな. 一. 「もの. 22. 人数. 45三 83全 19名.

(28) 次に、未来コラージュ(イメージ)の作品例を示す。 −…. Figure 2−1 +イメージの作品例. Figure 2−2 +一イメージの作品例. 23. 蛛=u饗.

(29) :Figure 2−3 一イメージの作品例. 24.

(30) (2)内容(カテゴリー)分類. 次にTable2−2に示したように、未来コラージュを下記の基準に 沿った5つのカテゴリーに分類を行なう。. 25.

(31) Table 2−2未来コラージュのカテゴリーによる分類基準 (n=147) カテゴリー. ①選択回避. ②同一化. ③混沌. ④家庭生活. ⑤職業. 基. 準. 自分が将来欲しいものや手に入れたいも の、好きなものを表現した作品 将来、こうなりたいという願望やこだわり を表現した作品 白紙・自己が見出せない作品・未来表現が、. まったくない作品. 結婚やハネムーン、その後の家族、家庭生 活等を表現した作品 高校卒業後、自分が就いてみたい職業やそ れに直結した作品. 人数. 54名 21名 22名 31名 19名. ※選択回避については、自分の未来イメージというより、自分の好 みや物に対する欲望を表現し、その場での未来に対する生き方や 進路選択を避けている感じがあるために「選択回避」とした。. 26.

(32) 次に未来コラージュ(カテゴリー)の作品例を示す。. :Figure 2−4 「選択回避」の作品例. Figure 2−5 「同一化」の作品例 27.

(33) 角轟. 畷》. Figure 2−6 「混沌」の作品例. Figure 2−7. 「家庭生活」の作品例 28. 鶏.

(34) 」臥 1腰. 7. 噂. 〔麟. 濁. 汐・:軌!. 適 傘:乏1. ’勢磁隷. Figure 2−8. 「職業」の作品例. 29.

(35) (3)未来コラージュのカテゴリーとイメージのクロス集計表. 未来コラージュの(1)印象(イメージ)分類と(2)内容(カテゴ リー)分類した人数を集計したクロス表をTable2−3に示す。 カテゴリーの選択回避に分類された生徒は、+一イメージに属する生. 徒が多く、52名であった。また、一イメージに属する生徒は2名いた。 同一化に分類された生徒は、8名が+イメージに属し、13名が+一イメ ージに所属している。. 混沌に分類された生徒のうち、+一イメージに属する生徒は5名で、 一イメージに属する生徒は、17名であった。家庭生活に分類された生徒. のうち、18名が+イメージに属し、13名が+一イメージに所属してい る。職業に分類された生徒19名すべてが+イメージに所属している。. z2検定を行ったところ、有意な人数比率の偏りが見られた。(z2= 175.98,df=8,pく.001). 30.

(36) Table2−3未来=1ラージュのカテゴリーとイメージによるクロス表 イメージによる分類 +一イメージ. +イメージ. カテゴリーに. 謔髟ェ類. 合計. 一イメージ. 選択回避. 0. 52. 2. 54. 同一化. 8. 13. 0. 21. 混沌. 0. 5. 17. 22. 家庭生活. 18. 13. 0. 31. 職業. 19. 0. 0. 19. 合計. 45. 83. 19. 147. 31.

(37) 2.未来コラージュ(イメージ)と時間的展望の相関. Table2−4に示されたように、+イメージのコラージュを作成で きるものほど、時間的展望の「目標指向性」が高いことがわかった。 また、「目標指向性」が高いものは、「希望」「現在の充実感」の得 点が高く、「希望」を持てる生徒ほど、「過去受容」もなされている. といえる。未来コラージュの+イメージと時間的展望尺度の「目標 指向性」には相関が見い出され、仮説は実証されたといえる。. また、「目標指向性」は、「希望jr現在の充実感」との相関が実 証され、高等学校のキャリア教育において、生徒に目標を持たせる ためには、「希望」を与えることが最も重要な課題であり、同時に、. 高校生活という「現在の充実感」が大切なことが示唆された。 さらに、高校生活を生徒が充実感を持って過ごすには、自らの過去 を受容することが、重要であることも明らかにされ、高校生活にとつ てのキャリア・カウンセリングが未来志向のみでは終わらないことを 示唆しているものと考えられる。. これまでのライフ・キャリアを振り返った上での、心の整理が現在 の充実感とつながったことを考えれば、今後のキャリア・カウンセリ ングの1つの方向性が示唆されるものと理解されるであろう。. 32.

(38) Table 2−4未来コラージュ(イメージ)と時間的展望との相関 目標指向性 イメージ. 希望 現在の充実感 過去受容. .24**. 目標指向性 希望. 現在の充実感. .09. .05. .03. ,49**. .18*. .14. .45**. .38** .38**. 過去受容 **p<.01,*p〈。05. 33.

(39) 3.未来コラージュ(イメージ)と時間的展望の関連. 未来コラージュのイメージによって時間的展望の得点が異なるか どうかを検討するために、1要因分散分析を行った。イメージの得点 の平均をTable2−5に示す。分散分析の結果、「目標指向性」におい てのみ、1%水準で有意であった(F(2,144)=6.47p〈.01)。. さらに、TukeyのHSD法(5%水準)による多重比較を行ったと ころ、+イメージ〉+一イメージ、+イメージ〉一イメージに有意な 得点差が見られた。. +イメージに属する生徒は、+一イメージ・一イメージの生徒より 目標指向性が高かった。+イメージのコラージュを制作できる生徒は 未来に関する目標も明確で、+一イメージのコラージュを制作する生 徒一イメージのコラージュを制作する生徒よりも得点が高かった。目 標指向性が高いことが、未来コラージュの中でも表現されていると考 えられる。. 34.

(40) Tabie2−5 未来コラージュ(イメージ)と時間的展望の平均点(SD)および分散分析(F値)および多重比較の結果 未来コラージュのイメージ 十イメージ(A). 目標指向性. 十一イメージ(B). 一イメージ(C). (n=83). (n=45). F値. 多重比較. (n=19) c89)i. A>B** 6.47**. 2.88. (.65)i. 1。93. (。99). 3.09. (.87)i. .84. (.96). 3.34. (1⑯i. .56. 3,67. (.96). 3.57. (.72). 2。88. 希望 時間的 展望 現在の充実感. 3.21. (.93). 3.27. (.69). 3.33. (.89). 3.40. 過去受容. 3.51. (.81). 3.59. A>C**. **P<ρ1. 35.

(41) 4.未来コラージュ(カテゴリー)と時間的展望との関連. 未来コラージュの5つのカテゴリーによって時間的展望の得点が 異なるかどうかを検討するために、1要因分散分析を行った。5つの カテゴリーの得点の平均をTable2−6に示す。分散分析の結果、「目. 標指向性」においてのみ1%水準で有意であった(:F(4,142)= 4.32,p<.01)。. さらにTukeyのHSD法(5%水準)による多重比較を行ったところ、 選択回避〉混沌、職業〉混沌に有意な得点差が見られた。. 職業のカテゴリーに属する生徒は、「目標指向性」得点が高く、自. 分の未来イメージが明確にコラージュの中で表現できている生徒で ある。一方、混沌のカテゴリーに属する生徒は職業のカテゴリーに属 する生徒より、時間的展望の「目標指向性」の得点が低く、また、選 択回避のカテゴリーに属する生徒よりも、さらに低くなっている。混 沌のカテゴリーに属する生徒は、「目標指向性」が低い自分の姿を、 未来コラージ』ユの作品の中で表出させていると考えられる。. 36.

(42) Table 2−6未来コラージュ(カテゴリー)と時間的展望の平均点(SD)および分散分析(F値)および多重比較の結果 未来コラージュのカテゴリー一. 選択回避. 同一化. 混沌. (nニ54). (n=21). (n=22). 家庭生活. 職業. (n=31). F値. 多重比較. (n=19). 選〉混** 目標指向性. 3.60. (71). 3.36. (72). 2.95 (92) 3.57 (tOO). 3.96. (.78)i. 4.32**. 職〉混** 時間的 展望. 希望. 327 C62). 3.00 (.94). 2.86 (,64) 326. (。83). a50 Cg1)i. 2.34. 現在の充実感. 3β2 C95). 3.10 (1」}7). 3」9 〈.85) 3.56. (.98). 3.48. (.80)…. tO3. 過去受容. 370 ⑲0). 348 (1」董). 3.32 (1∫〕0). (.99). 3.34. (.56)i. .94. 3.56. **Pく.01. 37.

(43) 第3章 研究H ライフ・キャリア尺度の作成に ついての研究.

(44) A.予備調査. 第1節 目的と調査方法 1.目. 的. Super(1986)らの価値尺度の目的は、①個人が人生上のさまざま な役割の中に見い出そうとしている価値を理解すること。②価値実現 のための一つの手段としての仕事の役割の重要性を、それ以外の人生 上の役割との関係において相対的に測定することである。しかし、こ. の尺度は、出来てから20年以上も経過しており、社会状況や環境の 変化に対応し切れていない部分があり、「フリーター」「ニート」とい. った新たな社会問題や現代の若者の価値観とするには、不十分な点が 指摘される。よって予備調査におけるインタビューの記録の中から、 ライフ・キャリア尺度作成のために、今日の若者の生き方や価値観の 特徴的な項目を見い出すことを目的とする。. 2.調査方法 (1)調査時期. 平成19年5月. (2)調査対象. 小学校5年生∼30歳くらいの若者30名程度 小学生・…. 5人. 中学生・…. 5人. 高校生・…. 10人. 大学生・…. 5人. 20代の若者・・5人 (3)実施の手続き. 小学校5年生から30歳くらいまでの若者を対象に、生き方や将来 の夢や目標、価値観などライフ・キャリアについてインタビューを一 人30分くらい行う。. 38.

(45) 第2節 結. 果. インタビュー結果から、今日の若者の特徴的な価値観と考えられる 以下の15項目の質問を見い出した。. ①人生に夢や目標を持つこと ②流行に乗り遅れないこと ③フリーターにならないこと ④本当の自分に出会うこと ⑤毎日、楽しく暮らすこと ⑥仕事や企業に振り回されないこと ⑦世の中をみかえすこと ⑧純粋な自分でいること ⑨のんびりと毎日を過ごすこと ⑩他人の価値観を認めること ⑪かなわぬ夢は持たないこと ⑫他人に振り回されないこと ⑬世の中のルールや規則を守ること ⑭マイペースで生きていくこと ⑮自分自身を理解すること. 39.

(46) B.本調査. 第1節 目的・調査方法 1.目. 的. Super,D.E.&Nevi11,D.D.(1986)らの価値尺度(The Values Scale). を補完するという観点から上記の予備調査で見出された、新たな15 項目を質問項目として付け加え、自分の人生をどう生きて行きたいの. かという「ライフ・キャリア尺度」の作成を行うことを第1の目的と する。併せて、進路決定後のライフ・キャリアと進路決定前の時間的 展望とコラージュとの関連を検討することを第2の目的とする。 2.調査方法. (1)調査時期 平成19年7月下旬. (2)調査対象 K市立S高等学校3年生. 150名(男子50名 女子 100名) (3)実施の手続き. 三川・井上・芳田ら(1933)が、開発したr新価値観尺度』を参考. にし、予備調査で選定した新たな15項目を付け加え、現代の若者に 適した「ライフ・キャリア尺度」の作成を行う。回答形式は「非常に. 重要である」(6点)から「まったく重要でない」(1点)までの6段 階である。実施方法は、集団一斉方式で行う。. 40.

(47) 第2節 結果と考察 1.ライフ・キャリア尺度の因子分析(因子分析表(Table 3−1)). ライフ・キャリア尺度55項目の平均値・標準偏差を算出した。55 項目に対して、主因子法・バリマックス回転による因子分析を実施し. た。その結果、固有値の推移や解釈の可能性から11因子45項目が妥 当であると判断した。なお、回転前の11因子で45項目の全分散を説 明する割合は67.9%であった。. 第1因子は8項目で構成されており、「自分自身を理解すること」「自. 立すること」などの自立性に加え、近年の若者の生き方の特徴的な価 値観につながるような「本当の自分に出会うこと」「フリーターにな らないこと」「毎日、楽しく暮らすこと」などといった項目が加えら れたため、「自分らしさ」因子と命名した。. 第2因子は4項目で構成されており、「結婚すること」「家庭を持つ こと」など結婚や家庭生活に関する内容の項目が高い負荷量を示して いたため「家庭生活」因子と命名した。. 第3因子は4項目で構成されており、「難しい学校に合格すること」 「有名な大学に進学すること」など学歴や進学に関する内容の項目が 高い負荷量を示していたため「学歴」因子と命名した。. 第4因子は4項目で構成されており、「重要な人物として認められ ること」「他の人々から注目されること」など他者評価に関する項目 が高い負荷量を示していたため「社会的評価」因子と命名した。. 第5因子は4項目で構成されており、「金銭的な心配のないこと」 「高い収入を得ること」など、経済や収入に関する内容の項目が高い 負荷量を示していたため「経済的安定性」因子と命名した。. 第6因子は3項目で構成されており、「病気やけがをしないこと」. など健康に関する内容の項目が高い負荷量を示していたため「健康 性」因子と命名した。. 第7因子は4項目で構成されており、「社会のために貢献すること」 「他の人々のためになる仕事をすること」など、他人や社会に貢献す る姿勢についての項目が高い負荷量を示していたため「愛他性」因子 41.

(48) と命名した。. 第8因子は3項目で構成されており、「身体をきたえること」など、. 運動やスポーツに関する項目が高い負荷量を示していたため、「身体 的活動」因子と命名した。. 第9因子は4項目で構成されており、「仕事や企業に振り回されな いこと」「のんびりと毎日を過ごすこと」などマイペースな生活に関 する項目が高い負荷量を示していたため、「マイペース」因子と命名 した。この因子の内容も近年の若者の価値を志向していると考えられ る内容である。. 第10因子は、3つの項目で構成されており、「グループで活動する こと」など他者との活動についての項目が高い負荷量を示していたた め、「グループ活動」因子と命名した。. 第11因子は、4つの項目で構成されており、「新しいことを発見し たり、考えたりすること」「人間として成長すること」など、自己の 能力の育成に関する項目が高い負荷量を示していたため、「自己成長 性」因子と命名した。. 第9因子・第10因子・第11因子は、α係数が多少低いものの、第 9因子「マイペース」は、この尺度の中核をなす特徴を示すものとし. て採用した。さらに、第10因子「グループ活動」、第11因子「自己 成長性」は、三川・井上・芳田ら(1933)が、開発した『新価値観尺 度』においては、十分なα係数(グループ活動(α篇.74)自己成長 性(α=.72))を得ており採用については問題がないと判断し採用し た。. 42.

(49) Table 3一1ライフキャリア尺度の因子分析結果(主因子法・バリマックス回転) 質問項目(N=壌47). 1. 2. 3. 因子. 4. 5. .085. 6. 7.. 8. 9. 10. 11 共通性. 1 分らしさ(α=.786). .第55問自分自身を理解すること. 第46問自立すること 第3問自分に責任を持つこと 第14問本当の自分に出会うこと 第31問自分の信念や考えに忠実であること. £70 β62. 一ρ67. .001. .011. .081. ρ17. .033. .222. 一.021. .024. .045. .279. ,595. 」01. .125. .092. .096. .049. 「100. 「094. ,509. 」19 」88. .108. .572. .237. .540. .661. ρ54. 一.160. 一.013. .000. .155. ,232. 一.007. 一.052. .573. .072. .070. 」54. 「で35. .203. .086. .5判. 一.032. 一.176. .200. .oo1. .074. .036. .041. .324. .487. 269. 」36 」55. .101. 」12. .029. 一D33 」25 ρ53. 一.119. 一.202. 一.007. .071. 「156. 。404. .163. .034. .034. ,204. .264. 「082. 一.150. ,102. ρ45. .387. 一233. 174. 一〇10. 189. 081. 一14霊. 243. 026. .098. 第13間フリーターにならないこと.. .470. 第43百世の中のルールや規則を守ること 第25問毎日、 しく暮らすこと. .448. 2. 一.052. 「067 379 .一 D066. 364. 生活(α=.881). 第22間結婚すること 第51問家庭をもっこと 第8問子どもをもっこと. 一ρ21. .898. .104. .130. .115. .084. .046. .035. 一.043. .103. .008. .87董. .043. .819. 一.054. .085. .172. .079. .000. .094. .041. .764. .728. 「035. 一.039. ,012. .154. .071. 。166. ,018. .595. 第36問満足できる結婚生活をおくること. 一〇59. .644. 047. 077. 「003. ρ93 ゆ21. 」61. .068. .191. 122. 162. 153. 一〇15. 0で2. .093. 536. 一ρ18. .040. .864. .067. ρ38. 一,061. 一,069. .101. ρ07. .019. 一.OO8. ,774. 一.067. .012. ,782. .060. .192. 一.027. 一.036. 」35. 一.110. .025. ρ2フ. .691. .051. 乳057. .700. .052. .223. ,120. .063. 一.062. 一.048. 一.128. .156. ,614. 一〇30. 042. 671. 099. 087. 074. 111. 075. 一〇29. 184. 一119. 543. 227. 「034 」10 「064. .033. ,718. .008. .581. .186. .597. ρ80. .615. 3学歴(α=.846). 第52問むずかしい学校に合格すること 第23問有名な大学に進学すること 第37問.試験でトップクラスの成績をとること. 第9濁よい営校に入ること 4社会的評価(α=.806). 第2雪間重要な人物として認められること 第50問他の人々から注目されること 第35問自分の能力が高い評価を受けること. .101. .073. .744. .078. .003. .284. .078. 一.044. .124. .085. .012. .705. .033. 一.055. 一.066. .056. ,002. .042. ,261. .626. .2α. .115. .087. 第7間他の人々から認められること. .285. .065. .076. .615. .090. 一.056. .170. 」96 」76 「178. 一.218. .140. .104. .225. 一.027. .076. ρ40. .056. 5 , 定 (α=.845). 第30間金銭的な心配のないこと 第45問高い収入を得るこど. ,077. .115. .124. .025. 。748. .069. 一.053. ρ26. ,666. 一ρ42. 』04. .176. .231. .747. .028. 一.231. 一.047. .023. 718. 第16問経済的に豊かな暮らしをすること. 「105. .143. 208. .364. ,735. .090. 一.050. 一.070. .031. D40. 一.085. .773. ,099. .155. 116. 。.112. .661. 026. 一.048. .032. 一〇〇5. ,146. 一.057. 525. 第2間安定した収入があること 6健. (α蕊.861). 第24問病気やケガをしないこと 第38問健康であること 第10問健康に注意すること. 』43. .106. .095. .049. .107. .835. 一ρ22. .103. 」76. rOO9. 」04. .805. .157. 」15. .006. 一.085. .045. .819. .088. .125. .051. .174. .787. .206. .086. 「005. .013. .056. .660. 」52. 」14 」10. ,034. .208. .111. .581. β42. .560. 7愛他性(α霜.810). 第6問社会のために貢献すること 第49間他の人々の為になる仕事をすること 第34間社会の幸福と平和のために尽くすこと. 第20糟尾に人々の役に立つこと. .322. .037. 一.029. .087. .698. .078. 一.082. .148. ,072. 汽031 「018. .060. .244. .165. 一.170. .029. .680. 調9. .143. .↑02. .200. .185. .027. .059. 「110. .087. .627. .167. .085. 一.054. ρ49 ρ50 ρ71. .088. .233. .116. .148. 一.194. .095. .502. .094. .062. .268. .281. 「140. 」88. .169. .109. ρ31. ,206. .で45. .719. 一.032. 一.009. .033. .679. .080. .268. .084. D50. .103. .100. .1科. .686. 一.059. .249. 』重3. .670. 一.022. .264. 069. 」58. .065. .071. .145. .600. .079. .237. .143. .573.. .338. 」}85. 一.054. 。096. .618. .178. 「154. 。627. 一〇52. 「06葉. .164. ρ24 」03. .126. 一.065. 」88 「237. 一.068. .042. 一,176. 。582. .045. .107. 489. .025. 一.112. 「087. 一.113. .231. ,159. 一.082. ρ05. 562. .024. .174. 。466. 一〇15. ,30書. 238. 398. 028. .038. 362. 」24 」02. .632 .535. 8身体的活動(α=.816). 第47問身体をきたえること 第18問運動やスポーツをすること 第32問自分の体力を使うこと 9マイペース(α=.602). 第26問仕事や企業に振り回されないこと 第39問のんびりと毎日を過ごすこと 第54問マイペースで生きていくこと 第42問他人に振り回されないこと. 030. 190. .034. 083. .093. .185. .12フ. .007. .061. .019. .035. .163. 」19. .692. 「OO6. .051. .069. .161. .143. .142. .042. .629. 」40 ρ33. .610. .127. 一〇39. .234. 一〇93. .265. 「100. .175. .186. 「016. 354. 377. 143. 499. 10 ルー 活動(dl=.675). 第19問グループで活動すること 第5問他の人々と一緒にものごとをすること 第48問 友人と一緒に時間を過ごすこと. 。498. 判 自己 長 (α=.641). 第44問新しいことを発見したり、考えたりするこ. ρ78. 一.062. .042. .214. rO35. .286. 」05. 。127. .553. .506. .268. .202. .040. .012. .002. 」82 」29. .026. 第15問人間として成長すること 第29問自分の心を豊かにすること. .147. 一ρ76. 一ρ31. 。020. .490. 。400. .149. .145. 一.067. 「034. 「075. .246. .077. .161. .235. ,117. .423. .395. 第1問自分の能力を高めること. 083. 006. 034. .163. .265. 」53. .243. 058. 200. 316. 331. 3,140. 2,834. 2,586. 2,580. 2,391. 2,313. 2,086. t765. t632. 1,509. α297. 5746. 翫734.. 5,313. 5,書41. 4,636. 3,923. 3,626. 3,354. 因子負・量 寄与率(%) 累 与率(96). 3,251. 7,224. 6,979. 7224 14202 20499. 43. 26,245. .021. 3t979 37292. 42,433 47,069. 50991 54617 57971.

(50) 2.未来コラージュ(イメージ)とライフ・キャリアの関連. 未来コラージュのイメージによって、ライフ・キャリア尺度の得点. が異なるかどうか検討するために1要因分散分析を行った。未来コラ ージュのイメージの平均点をTable3一一2に示す。分散分析の結果、「身. 体的活動jにおいて、5%の水準・で有意であった (:F(2,144)=4.10,p<.05)。また「グループ活動」については、1%の. 水準で有意であった。(F2,144)=5.58,P<.01)。 TukeyのHSD法(5%. 水準)による多重比較を行ったところ、「身体的活動」の一・+一イ メージと+イメージの間に有意な得点差が見られ、さらに「グループ 活動」において+一イメージと+イメージの間に有意な得点差が見ら れた。. 「身体的活動」の項目は、部活動やスポーツに関する内容で構成さ れている。未来コラージュの+イメージの生徒は、目標への指向性も 高く、自分の将来の目標実現のため、受験準備等の学習や準備に忙し く、時期的に部活動等の「身体的活動」を行う余裕がないと考えられ る。. 「グループ活動」については、友人と一緒に過ごすなど対人志向性 が強い項目で、+一イメージの生徒は、今の時点で未来についてのこ とはわからないがゆえに、未来の進路設計や自分探しを行うために、 友達や知人が自らの価値を見い出していく基準枠となるため「グルー プ活動」に対する意識が高いと考えられる。高校生の自己形成におい て友人の重要性が示唆されると考えられる。. 44.

(51) Table 3−2未来コラージュ(イメージ)とライフ・キャリアの平均(SD)および分散分析と多重比較の結果 未来コラージュ 十イメージ(A) (n=45). 十一イメージ(8). (n=83). 多重比較. F値. 一イメージ(C). (n=19) (.67)i. 自分らしさ. 4.96. (.50). 5.曝4. (.69). 5.00. 家庭生活. 4.27. (1.13). 4.70. (1.05). 4.53. 学歴. 2.68. (1.07). 2.71. (1.03). 2.49. 社会的評価. 3.96. (1.03). 422. (.97). 3.80. 経済安定性. 4.84. (.77). 4.80. (,87). 4.76. ライフキャリア健康. 5.12. (.84). 5.33. (.72). 5.25. 愛他性. 407. (.96). 4.43. (.74). 4,33. 身体的活動. 3。70. ぐ86). 4.07. (,90). 4.26. マイペース. 4.33. (,77). 4.47. (.70). 4.39. グループ活動. 424. (.78). 4.64. (.69). 4。23. σ6・. 5.58**. 自己成長性. 5.02. (.74). 5.14. (.61). 5.05. (.54)i. 0.56. 1.28. (.go)i. 2.37. ω8)i 0.36. σ2)i 2.06. c73)i 0.06 c,4)i. t12. ・86・i. 2,71 ::;1:i. 4.10*. B・C>A*. 0。51. B>A**. *P〈ρ5**P〈.01. 45.

(52) 3.未来コラージュ(カテゴリー)とライフ・キャリアの関連. 未来コラージュのカテゴリーによって、ライフ・キャリア尺度の得. 点が異なるかどうか検討するために1要因分散分析を行った。未来コ ラージュのカテゴリーの平均点をTable3−3に示す。分散分析の結果、 「家庭生活」(F(4,142)=4.64,P<.01)において、1%の水準で有意で あった。また「身体的活動」(:F(4,142)=3.81,p<.05)「グループ活動」. (:F(4,142)=3.02,p〈.05)については、5%の水準で有意であった。. Tukeyの且SD法(5%水準)による多重比較を行ったところ、「家 庭生活」の選択回避〉混沌に5%水準の有意な得点差が見出され、選 択回避〉家庭生活に1%水準の有意な得点差が見られた。また「身体 的活動」の選択回避〉家庭生活、選択回避〉同一化に5%水準の有意 な得点が見られ、さらに「グループ活動」の選択回避〉家庭生活にお いて5%水準の有意な得点差が見られた。. 選択回避のカテゴリーに属する生徒は、自分の未来に対しては、決 して否定的なイメージを持っているわけではない。未来コラージュに おいては、肯定的に自分の好きなもの、楽しいものを表現している。 その中には、「家庭生活」も当然、含まれているため、家庭生活をコ. ラージュで表現した生徒よりも憧れやイメージが強かったと言えよ う。混沌に属する生徒は、「家庭生活」を自分の未来として、具体的. にイメージできるレベルまで達していないために選択回避に属する 生徒よりも得点が有意に低かったと推測される。. 「身体的活動」についても、選択回避のカテゴリーに属する生徒が. 同一化に属する生徒や家庭生活に属する生徒より得点が有意に高く なっている。選択回避は、今の時点では未来の自分の姿が見えていな いが、未来に関する可能性を秘めており、自分の可能性をライフ・キ ャリアの中で拡げていこうとする姿勢がうかがえる。同一化は、将来、. こうなりたい願望や夢があり、家庭生活においても具体的なイメージ. が存在する。そうしたときに、同一化させている未来の自分と「身体 的活動」といった運動やスポーツに関することが一致していなければ、. 得点は低くなると考えられる。家庭生活においても、同じことがいえ 46.

(53) るのではないだろうか。. 「グループ活動」については、友人と一緒に過ごすなど対人志向性 が強い項目である。未来コラージュのイメージとライフ・キャリアの 関連でも述べたが、選択回避の生徒は、+一イメージに属する生徒が 多く(96%が+一イメージに所属)未来の進路設計や自分探しを行う ために、友達や知人が自らの価値を見い出していく基準枠となるため 「グループ活動」への意識が高いと考えられる。家庭生活に属する生. 徒は、友達や知人との「グループ活動」よりも家庭や家族に対する意 識の方が高いため、「グループ活動」の得点が低くなったと考えられ る。. 47.

(54) Table3−3未来コラージュ(カテゴリー)とライフキャリア尺度の平均(SD)および分散分析と多重比較の結果 朱来コラージュのカテゴリー. 選択回避 (n=54). 自分らしさ. 同一化 (nニ21). 混沌. 家庭生活. (n=22). 職業. (n=31). 多重比較. F値. (n=19). 5.08(.82)5.05(.60)5.10(.47)5.07C50)5.01(.46) .05. 選〉混* 選〉家**. 家庭生活 5.01C82)4.39(1,22)亀30(.92)4.雄(1.25)4.28ぐg8)4.64**i. 学歴. 2.85 (1.06). 社会的評価. 2.55 (t14). 2.81. (.96). 2.37. (.95). 2.64 (tO1). 1.23. 4,紛(1。02)432(.83)4.05(.73)3.82(1.08)4,04 C96)1.05. 経済安定性 4.99C80)4.89(.70)4.65 Cg6)4.54ぐ83)4。83(.6g)1.78 ライフキャリア. 健康. 5.38 (.70) 4.97 (.95). 愛他性. 5.30. 4.38 (.76) 4.27 (.92) 4.43. (.74). (.87). 5。25. 4.26. (.71). (.93). 5.16. 4.08. (.80). (.75). t23. .59 1. 身体的活動 4,28(.86)3.67(.75)411(.71)3.70(.92)3.79C78)3.81* {. マイペース. 選〉家* 選〉同*. 4.50 (.70)4.37(.62)4.30 (.87)4.25 (.92)4。63 (.47) 1.11. グループ活動 4.72(.75)4.43(.54)4.26 C73)4.23 《79)4.39 (.74)3D2*. 自己成長性. 選〉家*. 5.18(.59)5.15(.67)494C55)5つOC73)5つ8し70) .76 *P〈つ5**P〈」〕1. 48.

(55) 4.ライフ・キャリアと時間的展望との関連 「時間的展望」の得点の高群と低群との問に、「ライフ・キャリア」. の差があるかどうかを検討するためにt検定を行った。高群は、「時間. 的展望」の得点合計の上位25%に属する者、低群は「時間的展望」 の得点合計の下位25%に属する者とした。結果をTable3−4に示す。. 「健康」において、1%水準の有意差が見られた(t(71)= ・3.132,p<.01)。時間的展望得点の高い群の生徒は、「健康」に対する. 得点が高くなっている。. このことから、健康に対する意識の高い人は、低い人に比べて時間 的な展望を持っていることがわかった。未来への見通しを立てること が出来る人は自分の健康に対する大切さも意識できているということ である。. 「自己成長性」において、傾向差が見られた(t(71)=・1.767,p<.1)。. 自己成長性は、人間としての成長や自己の可能性を高める項目で時 間的展望得点が高い人ほど高くなる傾向があることが見い出されたこ とは興味深い。未来志向があるほど成長の可能性が高まるということ であろうか。職業を選ぶのではなく、未来を描けることが高校教育に とって大切だと言える。. 49.

(56) Table 3−4ライフ・キャリアの各因子と時間的展望(高群・低群)の平均およびt検定結果. 時間的展望 高群. 低群. (n=38). (n=35). t値. 自分らしさ. 5」32. 一(.517). 5.132. (.493). 家庭生活. 4.789. (.967). 4.436. (1.077). 学歴. 2.638. (1.008). 2,736. (.987). 。417. 社会的評価. 4.375. (.917). 4.271. (.982). 一.466. 経済安定性. 4。803. (.806). 4.814. (.828). .061. 5.474. (.670). 4.962. (。722). 愛他性. 4.395. (.796). 4.286. (,847). 一,567. 身体的活動. 4。237. (.880). 3.971. (.738). −t390. 4,401. (.562). 4.486. (.85霊). 。504. グループ活動. 4.456. (.741). 4.400. (.680). 自己成長性. 5.276. (.575). 5.036. (。588). ライフ・キャリア健康. マイペース. .005. −t479. −3」32**. 一.336. −1.767† †P<.1. 50. **P<.01.

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