Title
言語情報の推測過程におよぽす効果の実験的研究(1)
Author(s)
新垣, 和子
Citation
沖大論叢.人文科学・社会科学・自然科学・英語英文学 =
OKIDAI REVIEW OF ENGLISH AND GENERAL
EDUCATION, 1(1): 37-56
Issue Date
1975-03-31
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/10601
言語情報の推測過程におよぽす効果の
実 験 的 研 究 (
1)
新 垣 和 子
も く じ
1
.
問題 ...・...~...・ H ・...・ H ・・ H ・ H ・..・..H ・...・H ・...……...・H ・..…・・・ 38 弘方法……・…-…………....・H ・ . . … … … 41A
材 料 ...・H ・-………...・H ・....・H ・....・H ・...・H ・'"・H ・-…...・H ・. 41 a) 言語材料の抽出 ...・H ・...・H ・'"・H ・...・H ・...・H ・..…. 41 b) 情報提供。推測測度用紙の構成 ...・H ・...・H ・...・H ・.. 42B
被験者 ....・H ・-…-……...・H ・-…H ・H ・..…...・H ・....・H ・H ・H ・.. 43C 手続
…...・p ・-…....・H ・-…....・H ・....・H ・…・・……...・.H ・-…・ 43a
結 果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 444
考察 ....・H ・-……...・H ・H ・H ・...・H ・...・…...・H ・.,.・H ・...・H ・. 50A
情報量の増加と推測変化過程 ...・H ・...…...・H ・..…...・H ・... 50B
情報提示順序の効果と推測方向の関係 ...・H ・..…...・H ・..51C
異質情報の提示割合の推測におよほす効果 ・H ・H ・...・H ・.. 525
.
要約 ...…・…....・H ・-…....・H・・H・H ・..………...・H ・-……… 53-
37-L
問 題
われわれが他者
K
ついて形成する印象や,われわれ個々人のもつ暗黙のパーソナリティ理論(抽Ip11c1t persona11 ty也eor1e目) ( OrOnbach,
1955, Krech, 1962) ~ よって他者の行動傾向を推測する過程は,他者
との相互作用の生起bよびその発展をうながすうえで重要念要因と念るoす
念わち,われわれは,行為者のもつ安定した碁礎的行動傾性 (underJ..y1ng
d1spo 目的 1ons) から,他者の種々の場面~j:;-ける行動傾向を encode して
い < (He1der , 19 5 8, Jone自 &Dav1鳥 19 6 5, Kelley, 1 9 6 7)の
であるが,行為者の行動は,認知者が行為者
K
帰するととろの行動傾性の集 合,す念わち,行為者の行動傾向K
関して認知者がもっ個人的信念K
一致す るものであるととを仮定し,それを種々の場面と照合させ念がら,行為者が bかれる特定の場面での行動傾向を推測していくのであるo また,他者の性格や思考方法,行動傾向念どを判断したり,推察したりす る時 K は,その手掛りが少~いのに加えて判断すべきととがらが極め て高度なものであるため,推測の果す役割は特K
重要であるoそのよう念場 合,外部的手掛りの一部K
よって相手の類型をみつけ出し,一般的傾性群を その人K
あてはめてみる傾向があるoそ乙で他者K
関して記述する場合でも 言語がしばしば用いられるのであるが,その言語は,われわれ自身K内在す るそのよう念担p11c1七 回rsona11ty也白or1esを具現化するものである というととができるo 過去t(j:;-いて,言語材料を用いて全体的判断の仕方K
関する理論的,実験 的研究がか念タ念されてきた。その中~,単純念評価反応の側面からの研究(Asch, 1946, Anderson, 1962,1965,1968, GollOb, 1968,
8c回1dt, 1 9 6 9, Wyer, 1 9 7 0, Wyer & Wa tson, 1 9 6 9) ,社会的階
層やグループ
K
ついての印象研究 (H祖 国1farb&8enn, 1969, Levy&R1chter, 196.3, Rosnow&Arms, 1968),材料の組み合わせの側面 からの研兜 -(Todd&Rapport,1964, Go11ob, 1968, War & Kapper,
1968, peter. 197 0, War & 血ith,1970) ,提示順序の効果
K
つい ての研究 (Luchin,自 1957, 1958, Hov~and , 1958, Aach,1964,Anderaon & Huber七, 1968, Anderaon, 1965, Roaenbau
,
m
1968) 等がある。 本研究では,言語情報を基K
他者の行動傾向を推測する際,その言語情報 を知何K
処理していくかをみるととが主目的である。少し具体化していえ拭 言語情報の増加K
伴って推測傾向がどう変化してい〈か,また,それは提示 される情報の評価的性質(ポジテイフ.か,あるいはネガテイプか) ,その組 み合わせ方,提示順序等K
よってどう変化していくかをみようとするもので ある。期待インパクト仮説(Ex:pectancy-Impac七 町po也eaia) (Dua七in & Ba工.dwin, 1966, Kap~an , 1971, Smid七, 1969, Go工lob& Roa阻 an, 1978) (I(よれば,提示される情報の期待度が受手
K
とって低いか,あるいは情報の冗長度が低い場合,その情報の矯加
K
伴ってその情報 の判断(l(j;~よほす期待インパクトは増大していくのである o 換言すれば,情 報の判断辛子よび推測K
与える期待インパクトは提示情報聞の一致度,あるい は冗長度K
依存し,両者は逆比例的関係を念すのである。その観点K
立てば 評価的K
向性質の言語情報がいくつか与えられる場合,情報の増加K
伴って それK
対する期待度が増大し,逆K
期待インパクトは次第K
減少していくと とが予想されるので,その情報を基K
した判断,推測傾向は単K
加算的K
変 化するものではなく,漸次緩慢(I(~るととが考えられる。また,均衡理論 (Ba~ance 七heorγ) (Heider, 1946, Newcomb,
1 9 5 8 , 1 9 5 7, Fe a七inger,. 1958) の立場からの派生的研究で,人 はネガティプな関係よりもポジティプ念関係をより好む傾向があるととが明
らか
K
されている (Deaoto&Kuethe, 1959, Gol~Ob , in preaa, Leaf, Kanaua, Jonea & Abe~aon , 1968, Zajonc & Burnatein,1965) 0ネガティプ念関係は,ポジティプ念関係
K
較べて不快,緊張を生 起するととの方が多いと考えられるからである。とのようなポジティピティ(posi七ivi七y)の観点から,ポジティプ念動調はネガティプ念動詞よりも 好まれ,よ
P
快〈推測されやすいととが予想されるoそのポジティピティを 期待インパクト仮説と関連させて考えると,向性質の情報が提供される場合, ポジティプ念情報の方がネガティプ念情報K
比して判断や推測K
与えるイン パクトは少念いととが予想され,したがって,後者の推測値が前者のそれよりD
も低くなるととV
てなるoその場合,推測される動詞がポジティプである場 合の方がネガティプ念場合よりもインパクトは少念ししたがってその推測 値が高〈念るζとが考えられるoし か し , 主 語 ー 動 調 の 均 衡 (Subjec七- Vero Balance) (Leaf, Kanau日e,Jone日 &Abelson, 1 9 6 8, GOllob, Ros皿an& Abe工son,1973)の側面から考えると,提示され
る各刺激情報が一致する場合はその情報と向性質1の方向への期待度が増して いくと考えられ,また,構え (Se七) 工Juchins( ,1 9 5 7, 1 9 5 8)の形成 という側面からも,推測動詞の性質が情報のそれと異左る場合の方が同じ場 合よりもインパクトを受けるよう
K
思われるので,推測値の高低は提示情報 と推測動詞の評価的性質の類以度K
よって規定されると考えられる。その点 に関する解釈の正当性は実験結果 K 待たねば念らない。きら~,評価的 K 相 反する(異質)情報が同時K
提示される場合は,向性質の情報のみが提示さ れる場合よりも期待インバクトを受け易ししたがって,その推測値は急激K
増大,または減少していく ζとが仮定される。その場合,提示情報間K
初 めて異質の情報が提示される時,その期待インパクトは最大K
念るととが予 想されるφ
で,推測K
与える影響力も最大に念るととが考えられるo推測方 向と関わらせて考えると,後K
提示される情報(後提示情報)と推測動調が 異質である場合の方が同質の場合よりも期待インパクトを受けるζとが予想 され,推測への影響力は前者の方が強いと言えるo 推測方向を一定K
した場合,望ましさの高いコミニクーションK
先行する 場合の方が逆の場合よタも推測IJ~ :J:,~よほす影響は大きい (McGuire , 1958.Janis & Feiderbend, 1958)。情報提示
K
よって生起する推測変化の量を基
K
して言えば,ポジティプ左情報がネガティプ念情報K
先行する場合の40-方がその逆の場合よ りもその変イ
t
量が多いととが仮定されるoたとえ異質情 報の提示K
よる期待インパタトを受けるK
しても,ポジティプ念情報が先行 する場合のポジティプ念情報のみK
よるポジティプ念推測値と,ネガティプ 念情報が先行する場合のネガティプ念情報のみK
よるネガティプ念推測値を 比較すると,前述したポグティピティの面か弘前者の方カ殺者の方よP
高<
"f.c!1 ,そして,それが異質情報の提示K
よってbとる両者の推測変化宣の 差を生じさせるものと思われるoまた,言語情報K
基づく推測過程を一つの 認知的パターン化の過程とみて,学習理論的観点からの理由づけも成立するO 接近学習と回避学習の両者を組み合わせた場合,一方から他方への移行速度 は接近学習が回避学習K
先行する場合の方が逆の場合よP
も速いととが明ら かK
されている。 ζの観点K
立てば,情報提示がポジティプ友情報がネガテ ィプな情報K
先行した場合の方がその逆の場合よりも後提示情報の影響を受 け易いものと仮定される。量的K
言えば,前者の方が後者よりも推測変化量 は多いと考えられる。 ポジティプ友情報とネガティプ左情報の量,両者の提示割合とインパクト 量との関係K
言及すれば,両性質の情報の提示量が同割合であっても両者の 提示量の多少K
よって認知者の構えや概念達成の度合が異念!1,したがって 異質の情報提示が念される時の期待インパクト,そしてその結果生じる推測 変化K
会よほす効果も異念ってくることが予想される。 とのようI'C,本研究では,主として期待インパクト仮説と均衡理論的立場 から,①情報量と推測過程,@情報の評価的性質の推測K
会よほす効果,@ 情報提示順序の推測変化I'C:J:,~よほす効果,@情報の提示割合と推測過程等を 実験的K
検討していきたい。Z
方 法
A)材 料 8.) 言語材料の抽出 唱 i 凋且冨言語刺激材料として動調を用い,ネガティプな動詞とポジティプな動調と を各39個,計78個
K
ついて文脈の中(例えば, AさんはBさんK
協力し ます)で,各動調の評価値を-5 (非常K
悪い)から+5 (非常K
良い)の 1 1段階尺度K
よって求めた。その評価値K
基づいて次のようなネガティプ念 動詞1 8個 (R=-1.90 - - 3.50, Mneg.=-2.52) ,ポジティプな動詞 1 8個 (R=
+
1.7 C -+
3.50, Mpo日 . =2.24) が実験材料として選択され た。両者の平均値(絶対値)の差は統計的K
有意ではなかった。 マネガティプな動調 あざける。辱めるoそそめかす。脅す。非難するoうらむ。九ますoj;~だ てるo惑わすO煩わすollZす。ののしるO憎む。排斥する。誤魔化すO けし かける。軽蔑する。妬む。 マポクティフ,,~動調 元気づけるO尊重する。協力する。仲良くする。心を尽す。相談K
のる。 誠意を示す。親身K
なる。認めるO信頼する。励ます。尊敬するO勇気づけ る。親しむ。労わるO助ける。打ちとける。親切K
する。 b) 情報提供・推測測度用紙の構成 前述した方法で抽出されたポジティプな情報(18個)とネガティプな情 報 ( 18個)とを組み合わせて対人関係を記述して示し,下記のような2 X 8通りの情報提供が2つの形式でなされた。その場合, Form 1は先K
ポジ ティプ念情報を,その後K
ネガティプな情報を提示し, Form 2はその順序 が逆K
なっているO情報の各項目I'Ljó~ける行為者,被行為者の氏名は,具体 的氏名を用いた場合の情報統合過程や推測K
対して効果をb よほき左いためK
アルファベットを使用しているO 各Forr且内でω
情報項目の配列方法,ま た, 6通りの提示l
順序低クンタ・ムK念されてい乏。各情報項目の提示後の推 測演l
度として,行為者の被行為者K
対する好意度,敵意度を0 %から 100 %までの尺度で被験者K推測させる質問が2ヲずつ加えられている。民 総
。
-3 -6 (0 )t
ト3) (+ 6) 十3 (-3) + 3, 0 + 3, -3 + 3, -6 (-3, 0) (-3, +3) (-3, +6) +6(-6) + 6, 0 + 6, - 3 + 6, - 6 (-6, 0) (-6, +3) (-6, +6) ~ ( )内はForm2を表わすO B)被験者 心理学概論を受講している学生(1年次) 4 7 人をランダム ~2 グループK
分け,第1グループ(17人:男9人,女8人)~は Form 1 ,第2グル ープ (22人:男12人,女10人)~は Form 2が与えられた。但し,第 Zグループの被験者 B人(男)は応答が完全ではなかったため統計的処理の 際除かれた。C)
手続
2つのグループK
下記のような教示を与えてから,それぞれ 6通りの情報 (Form 1, Form 2)を提供し,それを基K
して,行為者が被行為者K
対 してどの程度好意を寄せるか,敵意をいだくかを0 %から 10 0 %までの尺 度で被験者K
推測させた。 教示方法 「次の各項目はある人のもう一人の人K
対する日頃の行動傾向を示してい ます。その情報を基K
して,前者が後者K
対してどの程度好意を寄せるか, あるいは敵意を抱くか推測して下さいっ各項目とも全〈別の対人関係を示し ていると考えて下さい。推測する場合,その尺度のノミ一セントがその程度を 示します。例えば, 0婦は全〈起ら左いことを意味し, 1 00%は確実K
起 とるととを意味します。 項目例 XさんはAきんをうらみますoAきんを踊しますoAさんを排斥します。-
43-しかし,
x
さんはAきんを尊敬しますoAさんと仲良〈しますoAきんを元 気づげますo @ Xさんは AさんK
好意を寄せるでし主うかo 09
&
10 20 30 40 50 60 70 80 90 100% @ 玄さんはAさんK
敵意を抱くでしι
うか。 09
&
10 20 30 40 50 60 70 80 90 100%3
.
結
果
Form 1, Form 2 ~$~ける各レベルの好意度推測値,敵意度推測値の平 均値を示したのが Tab~e 1, 2で,それらを基K
グラフ化したのがFig.1-8 (Fig.1, 2, 5,6は Form1, Fig. 3, 4, 7, 8は Form 2, Fig. 1 -告は後提示情報効果, Fig.5... 8は前提示情報効果を表わす) であるo
T
a
b
1
e
1
F 0 rm 1の推測平均値内総
。
- 3 - 6 82.94 3'5.88 8 告 l~+
3 (4.7 1) (45.29) (47.01¥) 88.82 d.7. 06 39..41+
6 (1 1.1 8i
¥.3 8.2 4) (54.71)@
;
l
(
)内は・4
色測値T
a
b
1
e
2
F 0 rm 2の推測平均値党幹
q
。
+3 +6 9.00 35.00 57.00 - 3 (7 7.50) (也8.50) (33.50) 4.5 () 4 3.00 40.00 - 6 (81.00) (5 0.00) (40.00) 100% ~ ( )内はー推測値,それ以外は+推測値を表わす。 Form 1 ~おける後提示情報効果 1000/0, 、、 n UA
推 測 値 、、 --ー一一. n U F D 推測値 +6 フ デι
τ
吉一 +6 +3O
%
!
。
100,% n U F h u +推測値1
0
0
%
o
Farm 1 VC:おける前提示情報効果1
0
悦│ 一一ーー一ー一 n U E U +縫測値角 。
話
回
値-6
ー ・_" F -F岬 -一 ー ' -.・・ 一一
一
一一ーー ニ.ー・-ーーー-6
-3 -
-
-
.
。
句
3+情報量F
Jg.5
0%b
。
_
_
_
.
:
:
-
-
-
-3ー情報量 6 Fig.61
0
0
%
Form 2 VC:おける前提示情報効果1
0
0
%
。
一一一一一一一一 田 +推測値0%
0 +3、
、
、
+6ー
+6、
、 、
、
、
--_:..唱r -+3 一一一一n
ー一一 O%O L 3ー情報量 6 6 Fig.8 3+情報量 F"Jg.
7
T a ble 3切ま,賠麗夏と敵菌室を同一次元で捉え,各推測値を1つの推測方 向K
恋換した各レベルK
辛子けるその平均値が示されているnその場合, 1.I'orm 1とForm2の推測変化過程を比較するためK
同じ方向K
傾斜させ, Form1
は好意度推測値(rC,例えば, Form1
(rC:;t,~ける敬意度推測値を 100 から差し引き,それを好意度推測値K
加え,その平均値 (2で除す)を各被 験者の好意度変換推測値とし,そして問機左手法で, Form 2を敵意度推測 値K
変換した。 - 46ーTable 3
注 上 列 はFぽm1 (+変換推測値) 下列はForm2 (一変換推測値)を示す。 Table 3を基K
した各Formの 2X3XS (被験者)の分散分訴の結果 は,いずれも後提示情報の効果が統計的K
有意であるととを示しているoそ して,第 1レベルと第 2 レベルの変化量,第 Bレベルと第 8 レベルのそれと の差の検定結果は前者の方が後者よりも明らか医大きいととを指示している (t =3.33, Pく.
05 )。しかし,前提示情報の効果やその交互作用は有 意差を示すK
至ってい念い。 また,情報の評価的性質の効果 (v自 由-pos1tivi七y) I'Cついては, 向性質の情報のみが提示された場合のポジティプ友情報K
よるポジティプ念 推測値は,ネガティプ念情報K
よるネガティプ念推測値K
比較して大きいが 統計的K
有意では念い (tForm1 =1.249, tForm 2 =・397,いずれ もP>
・
o
5
)
。
さらK
ポジティプな情報とネガティプな情報の提示順序効果をみるためK
Form 1とForm21'Cかける後提示情報の第 1レベル (0)から第2レベル (-3,あるいは+3) までの推測変化量を表示したのが Table 4であるo 統計的K
は(独立する町場合の七検定) ,前提示情報の第1レベル(+3,ある い は -3) I'C:J;~貯るポジティプな推測値の場合のみ Form 1とForm2は 有意差を示している (P<. 05) 0 各FormI'Cかける前提示情報の 8つ のレベルをプールKし,後提示情報の第1レベルから第2レベル,第1レベ
ゥ ,
a 且 官ルから第8ν ペルまでの変化量は Table 4と同傾向を示しながらも統計的
K
有意K
達してい念い。Table 3VL
基づく分散分析表 主 要 因 S S T df M S F 165.69 165.69 209 A (前提示情報) 520.83 1 ( 1) (520.83) (3.60)*
*
41895.59 20947.8 123.35 B (後提示情報) 2 ( 2)*
*
(38190.42) (19095.21) (66.44) 8981.37 16 (19) 561.34 S ( 被 験 者 )一
(17996.67) (947,
191 553.43 276.72 .987 A B。
125.42) 2 ( 2) (562.71) (2,
93) 12712.75 16 (19) 794.55 As
一
~ 7 45.84) 仕44.52) 5434.32 32 (38) 169.82 Bs
一
(10922.08) (287.42) A B S一
一
一
一
8967.56 32 (38) 280.24Wi
七hin s
一
(7295.41) (191.98) ( )内はForm2の値を表わす*
*
pく.01 - 48ーTable 4
各レベルt'C:J;"ける提示順序と推測方法通話芸委理伊
+→ー 一→+ t 8 47.06 26.00 2.44 • + 6 生1.76 38.50 .345 8 40.59 29.00 1.12 6 27.09 31.00 .337*
Pく.05 ポジティプ友情報とネガティプな情報との提示割合や提示量と提示順序の 推測J
変化量K
念よほす効果を分訴するためt'CTa b~e 5は各 FOrmの被験者 をランダムt'C2グループK
分け,好意度推測値を用いて+3 (あるいは -3) か ら +3 - 3 (あるいは - 3+ 3) までの変化量, + 6 (あるいは -6)か ら +6 -6 (あるいは -6+ 6) までの変化量を示しているoその分散分椋 結果はいずれの主効果,交互作用も統計的K
有意差を示してい念い。Table 5
情報提示量・順序の推測変化量K
及ぼす効果ミ言語
。
+→ー 一 → + orm1) (Form 2) + 3 (or -3) 41.88 37.50 +3-3 (n=
8) (n=
10) (or-3+3) +6 (or-6) 38.89 35.50 + 6-6 (n=
9) (n=
10) (or-6+6) -49-Table 5vc
基づ〈分散介析表 主要因 S S T d f MS F A(提示順序) 2.39 1 2.39 . 068 B(提 示 量 ) 1.26 1 1.26 . 036 A X B . 25 1 .品5 • 007 誤 差 1130.80 31 35.0554
考 察
A)
情報量の増加と推測変化過程 Fig.1~8 , Tab 工 e1 , 2VC 示される情報量の増加 K伴う推測値の変化 過程は期待インパクト仮説や均衡理論の立場を支持する傾向を示していると いえるO すなわち,情報の判断,推測K
与えるインパクトは提示される情報 聞の評価的性質の一致度,または冗長度K
逆比例的K
依存し,したがって, 提示される情報が評価的K
同質の場合は情報の増加K
伴 っ て そ れK
対する 期待度は増し,そして期待インパクトは逆K
減少していくのであるoTable 1, 2 VC :j;~ける各推測値は,提示情報と同方向への推測の場合,情報量の増 加K
伴って直接的K
増大また異質の方向へは減少し,その増大,減少の仕方 は漸次緩慢K
念ることを明確K
示してなり,統計的K
も有意(後提示情報効 果)VC達している。 前提示情報と後提示情報が異質である場合の期待インパクトは両者が同質 である場合よりも大きいので,そのインパク卜を解消するための変化量は増大する。 Table 1, 2 VC辛子ける+3から +6への推測変化量 (2.54), -3から -6への推測変化量(.83 ), + 3G
あるいは+6)から -3への推測変化 量 (39.14),-3 (あるいは-6)から +3への変化量 (31.13 )は,後者(異質の場合)の方が大きいととを示しているo同一方向変換推測値を示 すTabJ.e 3~てないても同様念ととがみられる。その場合,情報が提示され る中(1(,初めて異質の情報が与えられる場合,主語と動調の不均衡(不一致) からくる期待インパクトは最大
K
念るo例えば, Tab工e 3の後提示情報の 第1レベルから第 2レベルへの推測変化量は第 2レベルから第 8レベルへの それよりも大きいととがそのととを示唆しているといえる (pく .05)。 支え,情報の性質の推演.Ij~てがよほす効果 K ついて,ポジティピティの観点か ら,ポジティプなものがネガティプなものよりも好まれ,より快〈推測され やすいととが仮定され,本実験結果もその傾向を示したが統計的K
有意K
至 っていない。8)
情報提示順序の効果と推測方向の関係 異質の情報を与えた場合の推測変化量(1(jO~よほす情報の提示順序効果 K つ いて, Tab工e4
は異なった情報が提示される第1
レベル(+3
(あるいは -3 ) →- 3 (+3) , + 6 (-6) → - 3 (ナ 3) )で, Form 1とForm Zの推測変化量を比較したものであるが, Fo rm 1 (+→ー) (1(jO~ける変化 量 がForm 2 (ー→十) (1(jO~けるそれよりも大きく,ポジティピティからの 解釈や学習理論的解釈にほぼ一致する傾向がみられるo但し,統計的には, +3から -3への変化量の差のみが有意であり,前提示情報の Zつのレベル をプールK
した場合,提示効果の傾向がみられるが, Form 1とForm2 の 変化量の差は有意K
達していない。 両観点をもう少し詳細K
分析してみると,学習理論的解釈からすればポジ ティプな情報提示がネガティプな情報K
先行する場合の方が後提示情報の影 響を受け易い。したがって,前者(+→一)のポジティプな推測値が後者の ネガティプな推測値より低<,また前者のネガティフ,.~推測値が後者のポジ ティプ念推測値より高くなるととが考えられる。しかし他方,ポジティピテ ィの観点からすれば,その関係は逆K
なるζとが考えられるのであるoTabJ.e 1(1(お‘ける前提示情報のν
ペルをプールKした後提示情報の第2レ ベ ル ( -3)でのポジティプ念推測値 (41也7), Ta b工e2 (l(jO~けるネガティプ念官
-P 同 υ推測値 (49.25)と,前者のネガティプ念推測値 (41.77) ,後者のポジテ ィプな推測値 (39.00) を各々比較すると,前述した学習理論的関係が見ら れるO ζのよう
K
情報提示結果生じる推測変化量K
公よほす提示順序の効果 の解釈K
関して学習理論的分析の方が説得性があるように思われるが,統計 的K
いずれも有意ではない (P>.05)ので再検討する必要があるであろ う。 さら(IC,その効果は推測動詞の性質知何Kよって異なるととがポジティピ ティと主語と動調の均衡,不均衡の2つのやや対立的解釈で仮定された。 ポジティピティの観点は情報提示順序の如何K
かかわらず,推測動調がポジ ティプの場合がインパクトは少なく,したがって,推測値は高〈念るという ととであった。他方,主語一動詞均衡説は,後提示情報と推測動詞の評価 的類似度が均衡,不均衡を生起し,それが推測値の高低を規定するという主 張であるo本研究結果は,推測変化量でみると,ややポジティピティの観点 を支持する傾向を示している。しかし,とのような推測方向と関連させ剤育 報提示順序効果K
ついての確証は更K
情報提示順序方法を細分化した上での 追試結果K待たねばなら左いと考えるOC)
異質情報の提示割合の推測におよぽす効果 ポジティプ友情報とネガティブ念情報を同時 K 提示した時の推測(lCi>~よほ す効果を考える場合,両情報の提示量とその割合を区別する必要があるO例 えば, + 3-3の情報提示の場合と +6-6のそれとを比較すると,ポジテ ィプ念情報とネガティプな情報の提示割合はいずれも各50%であるが,そ れの推測(ICi>~よほす量的効果K 差が生起する。各情報の評価値の加算性,主 語_-動調の均衡,不均衡の観点から考えると両者の推測値K
差はみられな いととが考えられるが, Table 1, 2 になける十 3-3と+6-6の推測 値を比較すると, Fo rm 1のポジティプな推測値(ICi>~いて前者が,ネガティ プ念推測値K
ないては後者が大きく, Form 2ではその逆K
なっているOとれは, Conant & Traba自白0(1964) , Havland & Wei日日
概念達成を促進する
J
という指摘から理解するととができる。す念わち,合 一的行動傾向を表わす情報が引き続き提示されるとその人の行動パターンが 受手K
定着してくると考えられる。+3-3と +6-6の情報提示K
かいて 両者とも相反する情報を各々同割合含みながらも,後者の方が同質(合一的) 情報の継続して提示される量が多い。また. Ta ble 5 I'L示きれる各Fonnk
がける推測変化量を比較しても.+ 3 (あるいは -3)から +3-3へ
φ 変 化 量 が +6 (あるいは -6)から +6-6へのそれよりも大でちるととか ら,前者の方が後者K
比して概念達成度,あるいは,行動パターンの定着度 が 低 <.したがって,後提示される不一致念情報のもたらすインパク川扶 きくなると思われるoとれは構え (8自主)効果の側面からも同様K
解釈さ れるo さらI'L.そのインパクトの程度は情報の提示順序K
よっても影響をうけるととがTable 5でわかるo Form 1 (+→一)が Form 2 (一→+)より 変化量が多い。とれは後提示情報の影響を受け易いととを意味するが.-1:"れ
K
関しては,前述した接近と回避の両学習を組み合わせた場合の移行速度の 観点から理由づけられる。しかし,統計的K
何ら有意差を示していないので 今後再検討の余地があるo& 要 約
言語材料(動調のみ)を用いて,評価的次元からポジティプ念情報とネガ ティプ念情報K
よる対人関係を記述して示し,認知者(被験者)が推測をす る場合,それらの情報を如何K
して処理していくか,その推測過程の検討が 主として期待インパクト仮説,均衡理論の立場からなされたo大学生47人 を対象K
してそれを BグループK
分け,情報提示順序の異念った6
項目から なるForm1とForm2をそれぞれのグループK
与えてポジティプな推測 改子意度)とネガティプな推測(敵意度)をさせた。その主な結期ま次の通りである。 ①向性質の情報量の増加K
伴ってその情報と向性質の推測値は増大し,異- 53
ー質の推測値は逆
K
減少する。その増加,減少傾向は情報量の増加に伴って 次第K
緩 慢K
念るO ②ポジティプ念情報がネガティプ念情報K
先行する場合の方がその逆の場 合よりも推測変化量は大きい。 ③前提示情報と後提示情報が相反する場合,その不一致な情報がはじめて 提示される時の変化量は最大である。 ④ポジティプな情報とネガティプな情報の提示割合が同じであっても,両 者の提示量が多い場合の方が少ない場合よりもインパクトは少念<,した がって,推測変化量も少ない。 本研究結果は仮説通りの傾向を一応示したが,統計的K
有意差を示すK
至 らない部分が多々K
あった。したがって,本研究結果を直ちK
一般化するζ とは困難であるO本実験K
なける情報としての動詞の抽出の際,観察可能 性 (Ob自由rvabi工i七y)と推測方法(演緯的か,帰納的か)との交互作用 という要因の存在を考慮する必要があったように思われる。それは,今後の 追研究K
ゆだね,再検討していきたい。 引 用 文 献Anderson
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