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大学新入生に対する「基礎演習」のあり方に関する研究 : キャリアカウンセリングの立場から

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Academic year: 2021

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大学新入生に対する「基礎演習」のあり方に関する研究

― キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 立 場 か ら ―

A Study on Developing an Ideal Basic Freshman Seminar

: From the Perspective of Career Counseling

山田 博 夫 Hiroo Yamada 概要 最 近 、 多 く の 大 学 で 新 入 学 生 に 対 し て 基 礎 演 習 ( ゼ ミ ) を 必 修 科 目 と し て と ら せ る と こ ろが多 くなっ てい る。 一般 的に は、 それ ら は 6 ヶ月から 1 年かけ、内容も大体似ているよ うだ。 基礎ゼ ミに おい て は 、 学 生 は 大 学 生 活 の 送 り 方 や 、 科 目 や コ ー ス を ど の よ う に 選 ぶ か 、 ま た ク ラ ブ 活 動 な ど へ の 参 加 の 方 法 な ど を 学 ぶ 。 し か し キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ に 関 す る ゼ ミ を 持 っ て い る と こ ろ は 、 一 部 の 先 進 的 な 大 学 に し か な い 。 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ プ ロ グ ラ ム は 、 学 生 に 対 し て 組 織 的 で 、 系 統 的 な キ ャ リ ア 形 成 に 関 す る 計 画 を 提 供 し 、 学 生 は 大 学 生 活 や コ ー ス に 関 す る 意 思 決 定 を 自 主 的 に 行 う こ と が で き る 。 こ の 論 文 で は 基 礎 ゼ ミ に お け る キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 方 法 や 内 容 に つ い て 検 討 を 進 め る 。 キーワード: 基礎演習(ゼミナール),キャリアカウンセリング ,キャリアガイダンス,進 路設計,職務設計 Abstract

Recently, many Japanese universities are requiring their first year students to take a basic introductory seminar (or `zemi` in Japanese) as a required course. Generally, the course runs for six months to one year, and all have a similar content.

In the basic seminar, the student learns about university life and how to benefit most from it, how to choose courses and specialty courses, and about participating in clubs, and so on.

However, only the more progressive universities have seminars offering career counseling. A program of career counseling gives the student an organized and coherent plan of action towards school life, and allows the student to make independent decisions based upon their own examination of their own life and the courses available to them at the university.

The modern world is increasingly diversified and complicated, and a wide range of value systems compete with each other, providing a choice of alternative life styles. If universities do not give precis e and comprehensive lesson advising students on the options available to them, they will have difficulties making a fully informed and suitable decision on their future.

Because of the current environment of job shortages, many people have entered univers ity to postpone the task of finding a job. In addition, there are many students who failed to enter one of their preferred universities, and were forced to enter a lower preference university. These two factors result in students often lacking in motivatio n and a will to learn.

Faced with this challenge, career counseling has become increasingly necessary. This paper will examine methods of organizing career counseling in freshman seminars, and discuss the contents of such a program.

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目 次 1. キャリアカウンセリングとは何か 1.1 キャリアカウンセリングの意味 1.2 キャリアカウンセリングを行なわない場合の問題点 2. キャリアカウンセリングを必要とする背景 2.1 企業社会の新卒採用を控える状況 2.2 行政側からのキャリア教育の推進 2.3 学生側からのニーズ 3. キャリアカウンセリングの特徴 4. キャリアカウンセリングからみた基礎ゼミのあり方 4.1 1 年次の内容 4.2 学生の友達作り、人間関係作りのための方法 4.3 人生観、価値観などをディスカスさせる 4.4 学生の入学志望動機について(アンケート調査) 4.5 大学生活でなにをすべきかを話し合いさせる 4.6 個人別目標設定を行なわせる 4.7 「基礎ゼミ修了論文発表会」を開く 5. 今後の課題 1 . キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ と は 何 か 1.1 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 意 味 大 学 生 に 対 す る キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ と は 、 学 生 自 ら が 、 自 己 の 将 来 の 進 路 設 計 や 生 き 方 に 関 す る 情 報 収 集 を 行 い、 そ れ に も と づ く 意 思 決 定 や 計 画 、 実 践 を 行 え る よ う に 指 導 す る 大 学 側 の 計 画 的 、継 続 的 な 相 談 活 動 で あ る 。す な わ ち 学 生 が 大 学 に 入 学 し た 当 初 か ら 、 卒 業 ま で の 期 間 に お い て 、 卒 業 後 の 職 業 生 活 を 中 心 と し た 自 己 の キ ャ リ ア 形 成 を 検 討 し 、 そ の た め に 必 要 な 準 備 活 動 や 能 力 育 成 活 動 を 、 自 ら 設 定 し た 計 画 に の っ と り 実 践 で き る よ う に 、 主 と し て 教 員 や 就 職 課 、 学 生 課 員 よ る 学 生 個 人 や グ ル ー プ 対 象 に 行 う 相 談 活 動 を キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ と い う こ と が で き る 。 大 学 生 に 対 す る キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ は 、 中 学 、 高 校 等 で 行 わ れ る 「 進 路 指 導 」 と 基 本 的 に 同 じ も の だ と 思 わ れ が ち だ が 、 そ の 内 容 は 大 幅 に 異 な る も の が あ る 。今後の「進路」に関する「指導」ということと、「キャリア(職 業歴、 生涯)」 に 対 す る 「 カ ウ ン セ リ ン グ ( 相 談 、 助 言 )」 と は 文 字 ど お り に 内 容 も 方 法 も 異 な っ て い る 。 進 路 指 導 の 場 合 は 、 高 校 の 場 合 通 常 3 年生になってから、卒業後、就職か 進 学 か 、 進 学 の 場 合 に 例 え ば ど の 大 学 を 受 験 す る か な ど 、 比 較 的 そ の 内 容 は 進 路 選 択 か 進

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路 決 定 的 指 導 が 中 心 と な る 。 そ の 決 定 資 料 は 、 成 績 評 価 点 や 成 績 ラ ン ク が 中 心 に な る だ ろ う 。 も ち ろ ん 進 路 選 択 や 就 職 推 薦 だ け の 進 路 指 導 だ け で あ っ て は だ め で 、 将 来 の 夢 や 希 望 を育 て 、 偏 差 値 重 視 か ら 、 個 性 尊 重 、 人 間 性 重 視 に 基 づ く 幅 広 い 将 来 に む け て の 指 導 で な け れ ば な ら な い と い う 、 旧 文 部 省 か ら の 古 く か ら の 指 導 ( 例 え ば 「 高 等 学 校 進 路 指 導 資 料 (第2 分冊)平成 5 年など」)もある。しかし、「現実にはそれは理想であって、現場では と て も そ ん な こ と を や っ て い る 時 間 は あ り ま せ ん よ 。 と に か く 忙 し く て 。」「 春 に 一 度 、 夏 休 み 前 に 一 度 、 各 ク ラ ス 担 任 が や る よ う に な っ て い る が 、 そ れ が 精 一 杯 で す よ 。」「わが校 みたいに、春、夏、秋と計3 回やってるのはめずらしい方ではないですか。」「大学に入っ てからこそ、じっくりキャリア ガ イ ダ ン ス を 、 し か も 早 い 時 期 に や っ て 下 さ い よ 。」という の が 数 人 の 高 校 教 師 か ら 聞 い た 生 の 声 で あ っ た 。 高 校 教 師 の 「 最 近 ま す ま す 負 担 に な っ て きている」という時間的制約の他にも、ビ ジ ネ ス 社 会 を 経 験 し て い る 教 師 が 今 の と こ ろ「皆 無 に 近 い 」 状 態 か ら 、 き め 細 か な 指 導 が ゆ き わ た り に く い と い う 制 約 も あ る 様 だ 。 そ の 点 は 実 務 界 か ら 、 講 師 を 呼 び 講 演 会 を 積 極 的 に 増 や す こ と で カ バ ー し よ う と す る 動 き が 増 え て き て は い る が 、ま だ ま だ 手 薄 で あ ろ う 。一 方 大 学 生 に 対 す る キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ は 、 入 学 当 初 か ら の 就 職 試 験 対 策 を 含 め て の4 年間と、就職後 の生き方や働き方に関する相談、 援 助 で あ り 、 そ の 意 思 決 定 を 行 な う の は 、 あ く ま で 本 人 の 自 主 性 に 委 ね ら れ る 。 ま た そ う い う 意 思 決 定 を 行 う た め の 能 力 自 体 を 開 発 す る の が キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の ね ら い で も ある。これを年令からみても、高校3 年生の場合は、17∼18 才の「子供」に対する指導、 援助であるが、大学生には基本的には成人となった「大人」扱いであり、そこには「指導」 や 「 指 示 」 よ り も 本 人 の 自 主 性 、 自 律 性 を 尊 重 し て い る の で あ る 。 大 学 生 の 場 合 は 卒業 後 の 進 路 に お い て は 、 高 校 卒 業 生 よ り 、 は る か に 職 業 面 、 進 路 面 で の 多 様 性 が あ り 、 選択 肢 の 幅 が 広 が る か ら 、 よ り 一 層 の カ ウ ン セ リ ン グ が 必 要 と さ れ る の で あ る 。 こ こ で 、 中 ・ 高 校 生 に 対 す る 一 般 的 「 進 路 指 導 」 と 大 学 生 に 対 す る 「 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ 」 の 相 違 を整理すると第 1 図表のようになる。 第1図表 「 進 路 指 導 」 と 「 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ 」 の 差 異 進 路 指 導 項 目 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ 進 学 か 就 職 か の 「 出 口 指 導 」 中 心 目 的 ・「 生 き 方 、 働 き 方 、 学 び 方 」 ・「 職 業 選 択 能 力 の 向 上 」 ・「 長 期 将 来 設 計 」 へ の 援 助 3 年 次 時 期 ・1 年次から卒業まで ・ 集 団 、 個 人 面 談 ・ 三 者 面 談 方 法 ・ 職 業 適 性 検 査 ・ 自 己 、 性 格 分 析 ・ イ ン タ ー ン シ ッ プ ・ 個 人 面 談 ・ 学 習 成 績 中 心 ・ ク ラ ブ 活 動 指 導 の 資 料 ・ 本 人 の 希 望 、 適 性 ・ 各 種 検 査 資 料 ・ 将 来 設 計 計 画 、 内 容 と も 少 な い 指 導 内 容 と 計 画 ・ 年 次 毎 の 計 画 的 プ ロ グ ラ ム に 基 づ く 生 徒 よ り 教 師 の 選 択 決 定 に な り が ち 意 志 決 定 ・ 学 生 自 身 の 選 択 決 定 へ の 援 助 相 談

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1.2 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ を 行 な わ な い 場 合 の 問 題 点 学 生 に 対 し キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ を 入 学 時 か ら 十 分 に 行 な っ て い な い と 、 学 生 は 次 の 様 な 種 々 の 問 題 点 を ま ね く こ と に な る だ ろ う 。 ① 大学 が 設 定 し た 科 目 を 、 明 確 な 見 通 し も 目 標 も な く 、 自 分 の 興 味 関 心 の お も む く ま ま 、な か ば 感 覚 的 に 、必要単位数を取得するためだけに履修する危険性がある。 ( も っ と も わ が 大 学 の よ う に あ る 程 度 将 来 の 進 路 、 方 向 を 想 定 し 、 そ れ に の っ と っ た 履 修 コ ー ス を 定 め て い る と こ ろ も あ る 。) ② 卒 業 後 の 進 路 や 職 業 開 拓 に 対 す る 具 体 的 な 方 向 や イ メ ー ジ が わ か な い た め 、 積 極 的 で 意 図 か つ 計 画 的 な 職 業 選 択 に 関 す る 情 報 収 集 や 学 習 活 動 を 行 お う と し な い 。 ③ 現 在 の 就 職 難 の 状 況 が 、 マ ス コ ミ 等 で 過 大 に 報 道 さ れ 自 ら そ の 状 況 に う ち 勝 て な い と 判 断 し 就 職 活 動 に 初 め か ら 参 加 しよ う と し な い 学 生 が 出 て く る 。 ④ 将 来 の 職 業 に 対 す る 正 し い 職 業 観 あ る い は 人 生 観 に 関 す る 教 育 が 少 な い の で 、 職 業 に つ く こ と を 、 単 に 経 済 的 収 入 を 得 る 手 段 に 過 ぎ な い 等 と 考 え 、 フ リ ー タ ー な ど 比 較 的 容 易 に つ け る 職 業 で よ い と 、 積 極 的 な 職 業 選 択 活 動 か ら 逃 避 的 行 動 を と る こ と に な る 。 現 に 、 文 部 科 学 省 の 「 学 校 教 育 調 査 」 で は 、 大 卒 者 で 就 職 も 進 学 も し な い 人 は 、96 年は 15.7%から 2002 年春は 21.7%に急増している。 ⑤ 多 量 な 職 業 や 就 職 に 関 す る 情 報 の 洪 水 の 中 か ら 、適切で有効な情報の収集、分析、 判 断 、 活 用 す る 能 力 が 少 な い の で 、 片 寄 っ た 意思 決 定 を 行 な う 危 険 性 が あ る 。 ⑥ 自 分 の 性 格 や 能 力 、 適 職 等 に 関 す る 理 解 が 十 分 で な い の で 、 将 来 の 職 業 設 計 が 描 き に く い し 、 職 業 適 性 も 十 分 に 確 認 で き ぬ ま ま 就 職 し 、 結 果 的 に 早 期 の 高 い 離 職 率 に 結 び つ く 。 ⑦ 現 在 の 企 業 で は 、 新 卒 を 定 期 採 用 し 、 じ っ く り 内 部 で 育 成 し て か ら 戦 力 に す る と い う 余 裕 が 少 な く な り 、 入 社 早 々 か ら 一 定 の 能 力 を 持 つ 戦 力 を 求 め て い る 。 そ の た め の 知 識 や 技 術 の 習 得 を 、 学 生 時 代 に あ る 程 度 行 な う こ と が 求 め ら れ て い る に 拘 わ ら ず 、 一 部 を 除 き そ の 必 要 性 も 分 か ら ず 準 備 も あ ま り 行 な わ な い 。 ⑧ 大学 4 年間を、高度経済成長時代の、大学を 就業前のモラトリアム期間あるいは レ ジ ャ ー ラ ン ド 的 期 間 と 解 し 、 未 来 へ の 展 望 や 夢 を 持 た ず に 無 為 に 過 ご す 可 能 性 も多い。 ⑨ 大 学 内 の ク ラ ブ 活 動 に つ い て 、 そ の 意 義 、 有 効 性 を 理 解 せ ず に 全 く 参 加 を し な い か 、 ま た は 参 加 を し て も 意 の 趣 く ま ま そ れ に 没 頭 し 、 勉 学 や 自 己 の キ ャ リ ア 形 成 へ の 時 間 と の バ ラ ン ス を 失 す る こ と も あ る 。 ⑩ レ ジ ャ ー や 交 遊 資 金 な ど を 稼 ぐ た め 、 現 金 収 入 の 多 い ア ル バ イ ト な ど に 、 長 期 に 従 事 し 、 自 己 を 見 つ め 、 分 析 し 、 開 発 し て い く 時 間 や エ ネ ル ギ ー を 自 ら 失 わ し め る こ と も 多 い 。 長 い 中 学 、 高 校 時 代 の い わ ば 拘 束 さ れ た 学 習 期 間 の 反 動 と し て、

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大 学 時 代 の 比 較 的 自 由 時 間 の 多 い 生 活 に 入 る と 、 一 気 に 拘 束 感 が な く な り 解 放 感 を 満 喫 す る と き 、 上 記 の 様 な 状 況 に 入 る の も 決 し て 理 解 出 来 な い こ と で は な い が 。 こ の 様 な 状 態 か ら 一 刻 も 早 く 脱 し 、 人 生 の 長 期 的 な 観 点 か ら 見 た 大 学 生 活 の あ り 方 を 真 剣 に 見 つ め 直 し 、 一 年 次 か ら の 年 次 毎 の 課 題 や 学 習 内 容 を 自 ら 検 討 、 設 計 さ せ 、 努 力 を 続 け さ せ る 様 に 相 談 し 、 指 導 し 、 援 助 す る こ と が キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 目 的 で あ る 。 2 . キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ を 必 要 と す る 背 景 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ は 、 特 に 大 学 生 に 対 す る キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ は 、 こ の 数 年 来 急 激 に そ の 必 要 性 が と な え ら れ て き た 。 そ の 背 景 に は 、 企 業 社 会 に お け る 変 化 、 行 政 の 指 導 、 そ し て 学 生 自 体 の 問 題 状 況 の 三 つ が あ げ ら れ る だ ろ う 。 2.1 企 業 社 会 の 新 卒 採 用 を 控 え る 状 況 バ ブ ル 崩 壊 以 後 の 最 近 に 至 る ま で の 日 本 企 業 の 経 営 は 、 コ ス ト 削 減 、 人 員 削 減 、 事 業 統 合 等 の 連 続 で 、 わ ず か の 少 数 企 業 以 外 は 、 企 業 規 模 の 縮 小 、 ス リ ム 化 が 急 増 し た 。 こ こ に お い て 新 卒 採 用 に 関 す る 人 事 戦 略 も 、 成 長 期 の 大 量 一 括 採 用 方 式 か ら 、 徐 々 に 下 記 の 様 な 変 化 が 生 じ て き て い る 。 (1) 新人を 4 月に採用し、じっくり社内で教育訓練し育てていくだけの、費 用も時間も か け ら れ な く な っ た 。 即 戦 力 に な る 能 力 を 持 っ た 人 員 の 採 用 の 方 向 に 変 っ て き て い る 。 現 在 の ス ピ ー ド 経 営 の 時 代 に は か つ て の 時 間 を か け る 人 材 育 成 方 式 は 合 わ な く な っ て き て い る と い え よ う 。 (2) 事業内容の変化に伴い、企業内に蓄積のなかった技術やノーハウの導入が必要とな り 、 そ れ を 有 す る 技 術 者 の 通 年 採 用 が 恒 常 的 に な っ て き た 。 そ れ に 合 わ せ 、 人 材 の 企 業 間 流 動 化 が 増 加 し 、 新 卒 採 用 を 待 つ 必 要 性 も 時 間 的 余 裕 も 少 な く な っ て き て い る。 (3) 目標・成果主義管理が導入され、各部門においての人員採用はコストアップの一つ と な り 、 極 力 人 員 増 が 抑 え ら れ る よ う に な っ た 。 現 有 人 員 又 は 削 減 し た 人 員 の ま ま で 、 従 来 の 成 果 を 継 続 又 は 向 上 さ せ よ う と す る と 、 新 卒 採 用 を 極 力 手 控 え る よ う に なっている。 (4) コストの高い正社員より、よりコストの低い、又雇用期間に弾力性のある派遣社員 や 契 約 社 員 等 を 企 業 は 積 極 的 に 採 用 す る よ う に な っ た 。 一 般 事 務 職 は も ち ろ ん 、 営 業 職 、 技 術 職 な ど 専 門 職 群 に お い て も 、 規 制 緩 和 に よ り 派 遣 社 員 の 活 用 が 可 能 に な り 、 正 社 員 比 率 が 急 激 に 減 少 す る よ う に な っ た 。 金 融 、 商 社 、 観 光 、 百 貨 店 、 ス ー

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パ ー 、 コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア 、 流 通 、 生 産 現 場 な ど に お い て 、 顕 著 な 傾 向 に あ る 。 それ だ け 新 卒 採 用 の 必 要 性 が 少 な く な り 、 今 後 も そ の 傾 向 が 増 加 す る だ ろ う 。 (5) バブル崩壊以前では、新人を採用し各職場に於いてじっくり企業の望む人物像や職

務 能 力 を 持 つ 人 材 に 育 成 し て い く 職 場 内 教 育 (On the job training)が行なわれて い た 。 そ れ に は 前 記 の よ う に 時 間 も コ ス ト も か か る 上 に 、 最 近 の 成 果 主 義 管 理 の も と で は 、 上 司 や 先 輩 も 自 己 の 成 果 を 上 げ る こ と に 精 一 杯 で 、 部 下 の 育 成 に ま で 手 を 回 す 余 裕 が な く な っ て き た こ と と 、 自 分 の ノ ー ハ ウ を 教 え る こ と に よ り 自 己 の 存 在 価 値 が 失 わ れ る 危 険 性 も あ る こ と を 感 じ 、 よ り 部 下 育 成 へ の熱 意 が 失 わ れ る 結 果 と な っ て い る 。 部 下 育 成 へ の 努 力 が 、 正 当 に 直 接 的 に 人 事 考 課 に 反 映 さ れ る よ う に な れ ば 、 ま た 少 し は 改 善 さ れ る だ ろ う が 、 今 の と こ ろ そ の よ う な 事 例 を 筆 者 は 寡 聞 に し て 知 ら な い 。 こ こ で も 新 人 採 用 の デ メ リ ッ ト が あ げ ら れ る の だ 。 (6) 企業経営の困難さから終身雇用という日本的経営の特徴は、一部を除きほとんど機 能 し え な く な っ て い る 。 企 業 に 長 期 的 、 安 定 的 成 長 が 見 込 め る 見 通 し が な い ど こ ろ か 、 人 件 費 の 削 減 を 恒 常 的 に 計 ら ね ば な ら な い か ら だ 。 必 然 的 に 人 材 の 採 用 、 雇 用 維 持 も 短 期 的 、 流 動 的 に な り つ つ あ る 。 初 期 投 資 の 費 用 が か さ み 、即 戦 力 に な り 難 い 新 卒 へ の 求 人 ニ ー ズ は 益 々 減 少 す る だ ろ う 。 (7) 企業でリストラされた中高年層や、定年退職者で一定の能力を有し、かつ働く意欲 も あ る 人 を 、 買 手 市 場 の 背 景 か ら 、 比 較 的 低 コ ス ト で 採 用 が 可 能 と な っ て い る 。 な か に は 大 卒 新 人 採 用 と 変 わ ら ぬ コ ス ト で 採 用 可 能 な 場 合 も あ り 、 そ れ で 豊 か な 経 験 と 専 門 能 力 に 期 待 す る こ と が 出 来 る と す れ ば 、 短 期 雇 用 と い う メ リ ッ ト も あ り 、 あ え て 新 卒 を 採 用 し な け れ ば な ら な い 理 由 は 少 な く な る 。 (8) 最近では、短大を含めた大卒の就職 3 年後の離職者、いわゆる若年早期退職者は約 32%、新規高卒者では約 47%に達しているといわれる。(1999、労働省調査)その 原 因 、 背 景 は 複 雑 多 様 で あ ろ う が 、 企 業 と し て は 新 規 採 用 に よ り 慎 重 に な ら ざ る を 得ない面もある。 以 上 の よ う な 厳 し い 企 業 環 境 を 、 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ を 通 じ て 学 生 た ち に 十 分 に 理 解 さ せ て お く 必 要 が あ る の だ 。 2.2 行 政 側 か ら の キ ャ リ ア 教 育 の 推 進 現 代 の よ う に 社 会 が 、 か つ て な い 少 子 化 、 高 齢 化 、 グ ロ ー バ ル 化 が 進 展 し 、 情 報 技 術 が 発 達 し た 上 に 、 バ ブ ル 崩 壊 以 降 の 就 職 難 時 代 が 継 続 し 続 け る 今 、 若 い 学 生 達 が 自 己 の 将 来 設 計 を 行 う こ と に 、 か な り の 困 難 さ を 伴 う こ と は 十 分 想 像 さ れ る こ と で あ る 。 こ の よ う な 状 況 か ら 、 学 校 教 育 に つ い て も 従 来 の 知 識 偏 重 、 偏 差 値 重 視 の 教 育 で は 、 現

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代 は 十 分 に そ の 機 能 を 果 た し 得 な い と い う 反 省 か ら 、 最 近 に 至 っ て 数 多 く の 文 部 行 政 面 で の 改 革 が 進 め ら れ つ つ あ る の は 周 知 の と お り で あ る 。 例 え ば 学 校 教 育 に お い て 、 キ ャ リ ア 教 育 の 重 要 性 を 各 審 議 会 等 に お い て も 提 言 さ れ て い る。平成 11 年 12 月に、中央教育審議会が答申した「初等中等教育と高等教育との接続の 改 善 に つ い て 」 で は 「 学 校 教 育 と 職 業 生 活 と の 接 続 」 に お い て 「 学 校 と 社 会 お よ び 学 校 間 の 円 滑 な 接 続 を 図 る た め の キ ャ リ ア 教 育 ( 望 ま し い 職 業 観 、 勤 労 観 及 び 職 業 に 関 す る 知 識 や 技 能 を 身 に つ け さ せ る と と も に 、 自 己 の 個 性 を 理 解 し 、 主 体 的 に 進 路 を 選 択 す る 能 力 、 態 度 を 育 て る 教 育 ) を 、 小 学 校 段 階 か ら 発 達 段 階 に 応 じ て 実 施 す る 必 要 が あ る 。 キ ャ リ ア 教 育 の 実 施 に 至 っ て は 、 家 庭 、 地 域 と 連 携 し 、 体 験 的 な 学 習 を 重 視 す る と と も に 、 各 学 校 ご と に 目 標 を 設 定 し 、 教 育 課 程 に 位 置 づ け て 計 画 的 に 行 な う 必 要 が あ る 。 ま た そ の 実 施 状 況 や 成 果 に つ い て は た え ず 評 価 を 行 な う こ と が 重 要 で あ る 。」とし、キャリア教育の必要性 を 明 確 に 打 ち だ し て い る 。 そ し て 「 こ う し た 観 点 に 立 っ て 、 在 学 中 の イ ン タ ーン シ ップ の 促 進 等 に よ る 体 験 的 活 動 を 重 視 し て い く こ と や 、 企 業 経 験 者 に よ る キ ャ リ ア ア ド バ イ ザ ー の 配 置 、 教 員 の カ ウ ン セ リ ン グ 能 力 の 向 上 等 に よ る 進 路 に 関 す る ガ イ ダ ン ス 、 カ ウ ン セ リ ン グ 機 能 の 充 実 を 、 初 等 中 等 教 育 及 び 高 等 教 育 に お い て 進 め て い く 必 要 が あ る 。 そ の 際 生 徒 の 職 業 適 性 や 興 味 、 関 心 を 適 切 に 測 定 す る 方 法 の 研 究 開 発 を 進 め て い く こ と が 求 め ら れ る。」とかなり具体的な方法までも提言している。また「新しい学習指導要領の基本的ねら い 」 に お い て 「 学 校 完 全 週5 日制の下、各学校が「ゆとり」の中で「特色ある教育」を展 開し、 子供た ちに 学習 指 導 要 領 に 示 す 基 礎 的 、 基 本 的 な 内 容 を 確 実 に 身 に つ け さ せ る こ と はもちろん、自から学び、自から考える力などの{生きる力}をはぐくむ。」として「個々 に 応 じ た 指 導 の 充 実 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 創 設 、 選 択 学 習 の 拡 大 」 を 提 言 し て い る の で あ る 。 こ の よ う に キ ャ リ ア に 関 す る 教 育 は 、 初 等 教 育 の 段 階 か ら の 必 要 性 が 認 め ら れ 、 勧 告 さ れ て い る の で あ る 。だ が し か し そ の 実 態 に つ い て は 、上 記 の 高 校 教 師 の 発 言 に あ る よ う に 、 ま た 私 が 大 学 生 た ち に 高 校 時 代 の そ の よ う な キ ャ リ ア 教 育 に つ い て の 体 験 の 有 無 を 調 査 し た と こ ろ 、 ほ と ん ど 皆 無 に 近 い 状 態 で あ っ た と い う こ と も 含 め 、 現 実 に は 問 題 を 抱 え て い る よ う で あ り 、 こ の キ ャ リ ア 教 育 は 結 果 的 に 大 学 側 に 委 ね ら れ て い る と い う の が 妥 当 で あ ろ う 。 2.3 学 生 側 か ら の ニ ー ズ キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ を 行 な う 必 要 性 の 根 拠 の 3 番目は、学生自身の心理的状況を理 解 す る と こ ろ か ら く る 。 一 般 に 大 学 生 の 基 礎 学 力 の 低 下 が 叫 ば れ て か ら 久 し い し 、 又 そ れ も 年 々 そ の 声 が 大 き く な っ て き て い る の も 周 知 の と お り で あ る 。 そ の 原 因 と し て 、 高 校 時 代 の 教 育 の あ り 方 、 必

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須 教 育 科 目 の 変 更 や 時 間 数 の 減 少 、 偏 差 値 的 教 育 に よ る 多 く の 学 生 の 意 欲 低 下 や 、 学 力 評 価 に も と づく 否 定 的 な 自 画 像 の 形 成 な ど が あ り 、 ま た 複 雑 高 度 ・ 多 様 化 し た 社 会 へ の 将 来 展 望 の 困 難 さ や 、 自 身 の 社 会 へ の 無 力 感 や 疎 外 感 も あ る 。 人 間 関 係 の 複 雑 化 を 背 景 と す る 諸 種 の ス ト レ ス の 蓄 積 も あ る だ ろ う 。 考 え て み れ ば 、 現 代 ほ ど 未 来 へ の 夢 や 展 望 を 描 き に く く な っ た 時 代 は な い の で は な か ろ う か 。 若 者 が ど う し て も 目 先 の 短 絡 的 発 想 や 、 行 動 に 走 り が ち に な る の も 理 解 し 得 な い こ とではない。 特 定 の 有 名 大 学 や 志 望 通 り の 大 学 に 入 学 し 得 た 学 生 を 除 き 、 や む な く ラ ン ク を 下 げ 不 全 感 を 抱 い て い た り 、 な か に は 一 昔 前 で は 、 大 学 進 学 で き な か っ た の で 就 職 し た と いう現象 と は 正 反 対 に 、 今 で は 就 職 で き な か っ た の で 、 と り あ え ず 大 学 に 入 っ た と い う 、 本 来 来 る べ き で な か っ た ? よ う な 、 無 目 的 、 無 計 画 に 緊 急 避 難 的 に 大 学 生 に な っ た よ う な 者 が 増 え て い る の で は と 考 え ら れ る の で あ る 。 す で に 大 学 の 一 部 が 定 員 割 れ を お こ し 、 い ず れ 18 才人口の大学全入時代を迎えようと し て い る 現 在 、 景 気 が 大 幅 に 回 復 し 就 職 難 が 解 決 さ れ な い 限 り 、 そ の 様 な 異 常 な ? 現 象 は 今 後 も 増 加 し て い く と 予 想 さ れ る の で あ る 。 こ の 様 な 状 況 を 考 え る と 、 よ ほ ど 優 れ た 学 生 は 別 と し て 多 く の 大 学 生 へ の 適 切 な キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 必 要 性 は 、 今 後益 々 増え る こ と は あ っ て も 減 る こ と は な い だ ろ う 。 私 は 上 記 の よ う な 不 本 意 入 学 組 や 、 緊 急 避 難 的 大 学 生 の 深 層 に 内 在 す る と 思 わ れ る 心 理 的 状 況 を 分 析 し て み る と 、 次 の よ う な 内 容 に な る と 考 え て い る 。 こ れ ら を 理 解 し て い く こ と が 、 次 の よ り 適 切 な 指 導 、 援 助 に つ な が る と 思 う の で あ る 。 そ の 心 理 状 況 を 、 特 に ネ ガ テ ィ ブ な 面 に 限 っ て み れ ば 、 自 己 不 信 感 、 能 力 不 信 感 、 授 業 不 信 感 、 将 来 不 安 感 の 四 つ に 代 表 と さ れ る と 考 え ら れ る 。 「 自 己 不 信 感 」 と い う セ ル フ イ メ ー ジ は 、 高 校 時 代 ま で の 知 識 偏 重 、 テ ス ト 偏 重 教 育 の も と 優 秀 な 成 績 を 残 せ な か っ た と か 、ク ラ ブ 活 動 や あ る い は 人 間 関 係 等 々 に お い て い の マ イ ナ ス 的 な 経 験 な ど を つ う じ て 、 自 ら に つ い て 否 定 的 な イ メ ー ジ を 抱 き 、 不 信 感 を 形 成 し て し ま っ て い る 状 態 を 示 す 。 そ こ に は 自 己 の 存 在 に つ い て 意 味 や 価 値 を 感 じ る こ と が 少 な い し 、 あ ら ゆ る こ と に 対 す る 消 極 的 な 態 度 や 、 自 信 の な さ が 表 れ て く る だ ろ う 。 こ の よ う な 状 態 に 対 す る 指 導 方 向 や カ ウ ン セ リ ン グ 方 針 は 、 ゆ が ん だ 自 我 像 を 肯 定 的 な も の に 変 化 さ せ 自 己 効 力 感 を 高 め さ せ る こ と に あ る 。 そ の た め に は 、 自 己 分 析 テ ス ト 、 性 格 テ ス ト 、 職 業 適 性 テ ス ト な ど を 活 用 し な が ら 、 本 人 の パ ー ソ ナ リ テ ィ ー の 特 徴 や 強み あ る い は 可 能 性 等 を 再 発 見 、 再 認 識 さ せ 、 自 己 自 身 へ の 信 頼 感 を 早 く 回 復 さ せ る こ と が 重 要 で あ る 。 次 の 「 能 力 不 信 感 」 に つ い て も 、 過 去 の 学 校 成 績 に つ い て の ネ ガ テ ィ ブ な 評 価 等 か ら く る 自 己 の 学 力 や 能 力 そ の も の に つ い て の 不 信 感 、 無 効 力 感 で あ る 。 そ の よ う な 感 覚 や イ メ ー ジ は 、 以 後 の 学 習 や 自 己 啓 発 活 動 に い て お い て の 自 信 の な さ と 、 消 極 的 態 度 が 醸 成 さ れ

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る で あ ろ う こ と は 言 う ま で も な い 。 そ れ ら の 感 覚 を 払 拭 し ポ ジ テ ィ ブ な 方 向 に 早 く 切 り か え さ せ る に は 、 授 業 や ゼ ミ 活 動 、 ク ラ ブ 活 動 、 交 友 関 係 、 地 域 活 動 等 々 に お い て 、 小 さ な も の で も い い か ら 成功 体 験 を 蓄 積 さ せ 、 自 己 能 力 に つ い て の イ メ ー ジ を 徐 々 に 変 更 さ せ る こ と と 、 人 間 の 能 力 自 体 に つ い て 、 最 近 の 医 学 、 大 脳 生 理 学 等 の 所 見 に 基 づ き 、 ま だ ま だ 開 発 さ れ て い な い 潜 在 能 力 が 存 在 す る こ と 、 そ れ ら を 開 発 活 用 す る こ と に よ っ て 無 限 の 未 来 や 可 能 性 が 開 け る こ と を 理 解 さ せ る こ と が 必 要 で あ ろ う 。 私 は 具 体 的 な 方 法 の 一 つ と し て 、 授 業 ( 経 営 学 総 論 ) や ゼ ミ に お い て 、 な る べ く 早 い 機 会に「自分の興味・関心ある業界、業種や企業あるいは仕事(職種)」に つ い て 、そ の内 容 、 歴 史 、 現 状 、 課 題 、 将 来 像 、 さ ら に は 求 め ら れ る 人 材 像 、 必 要 能 力 、 入 社 試 験の 内 容等 を レ ポ ー ト さ せ る こ と に し て い る 。 一 部 の 学 生 に は 面 倒 く さ が っ て い る よ う だ が 、 自 分 の 興 味 あ る と い う 点 が 功 を そ う し て い る の か 、 結 果 的 に は 大 変 興 味 が も て た 、 も っ と 調 べ た く な っ た 、 就 職 し た く な っ た 、 多 く の 本 や 資 料 を 見 る 機 会 に な っ た な ど 期 待 以 上 の 成 果 、 反 響 が あ り 、 ほ と ん ど が 歓 迎 し て い る の で あ る 。 な か に は 次 の 課 題 を 同 じ よ う に 出 し て ほ し い と い う 声 す ら 聞 か れ る の で あ る 。 自 ら テ ー マ を 設 定 し 、 自 ら 問 題 解 決 し 目 標 を 達 成 す る と い う 経 験 を 通 じ て 、 自 己 能 力 に 対 す る 効 力 感 、 有 能 感 を 修 得 さ せ る の で あ る 。 こ の 場 合 、 初 め て レ ポ ー ト を 書 く と いう 学 生が 多 いの で(高校時代には、どうしてこういう経験をさせないのだろう)、レポート(小論文)の書 き 方 に 関 す る 指 導 を し て お く こ と を 欠 か せ ら れ な い 。 な お 、 私 の1 年生の基礎ゼミではこ の 課 題 レ ポ ー ト の 提 出 を さ せ る と 共 に 、 そ れ の 内 容 を 全 員 の 前 で 報 告 発 表 さ せ る こ と に し て い る 。 そ の 結 果 、 情 報 の 共 有 化 が は か れ る 上 に 、 本 人 た ち も あ る 程 度 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン の 自 信 が つ く と い う こ と に も な る の で あ る 。 こ の 「 能 力 不 信 感 」 に つ い て は 彼 ら が 持 つ で あ ろ う 、 何 事 も 自 分 に は 難 し い 、 無 理 だ と い う 「 不 可 能 性 前 提 」 を 、 そ う で は な い 、 自 分 も 出 来 る 能 力 が あ る の だ と い う 「 可 能 性 前 提 」 に お き か え る こ と を 企 図 し て い る の は 勿 論 で あ る 。 次の「授業不信感」については、学生に言わせると、授業が面白くない、理解できない、 自 分 に 合 わ な い 、 つ い て い け な い 、 期 待 し て い た 内 容 で な い 等 々 と い う 点 か ら 来 る も の で あ る 。 こ れ ら は そ も そ も こ の 大 学 、 こ の コ ー ス に 来 た こ と 自 体 間 違 っ て い な か っ た か と い う 問 題 も あ ろ う し 、 学 生 の 短 絡 的 な 発 想 の 問 題 も あ ろ う 。 し か し 教 師 側 に も そ の 責 任 の 一 端 ( あ る い は 過 半 ) が あ ろ う こ と も 、 看 過 す る こ と は で き な い と 思 う 。 も し 教 師 が そ の 授 業 内 容 、 方 法 、 プ ロ セ ス 、 準 備 、 フ ォ ロ ー 等 に お い て 、 学 生 に 十 分 に 受 け 入 れ ら れ 理 解 さ れ 共 感 さ れ る よ う な も の に 改 善 さ れ れ ば 、 学 生 の 授 業 不 信 は 大 幅 に 減 少 さ れ る だ ろ う 。 も ち ろ ん 担 当 科 目 の 内 容 、 特 性 に も あ る 程 度 左 右 さ れ る だ ろ う が 、 そ れ で も そ う い う 制 約 を 超 え て 上 手 な 講 師 は 、 そ れ な り の 創 意 工 夫 、 改 善 を 凝 ら し 、 学 習 へ の 興 味 、 関 心 を 高 め さ せ て い る の で あ る 。 む ろ ん 、 そ の た め 授 業 が 学 生 に 迎 合 し 、 ご 機 嫌 を 取 り 、 レ ベ ル を 下 げ

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た り 、 試 験 も 易 し く 単 位 も 楽 々 取 れ る と い う 楽 勝 科 目 に す る な ど と い う の は 、 こ こ で の 議 論 の 対 象 に な ら な い 。 あ く ま で 質 や レ ベ ル や 目 的 を 下 げ ず 、 所 期 の 成 果 を挙 げ ると い うの が 前 提 条 件 に な る の は 、 い う ま で も 無 い 。 現 に そ の よ う な 学 生 に 真 の 意 味 で の 高 評 価 を 得 て い る 教 師 は 、 ど こ の 大 学 に も い る は ず だ 。 ど の 様 に す れ ば い い の か の 一 つ の ヒ ン ト は 、 私 は NHK テレビでよく紹介される、現 役 教 師 の 実 験 的 で 、 創 意 工 夫 に あ ふ れ た 授 業 方 式 や 、 小 学 校 や 中 学 校 の 先 輩 が 母 校 を 訪 問 し 、 後 輩 た ち に ユ ニ ー ク な 方 法 で 自 分 の 専 門 領 域 の こ と を 教 え て い る あ の 方 法 な ど に 、 見 つ け る こ と が 出 来 る と 思 う 。 私 自 身 に つ い て 言 え ば 、 教 師 を 始 め て 20 年余、未だ日々試 行 錯 誤 の 連 続 で あ る が 、基 本 的 に は 学 生 に と っ て は 、「楽し く て 役 に 立 つ 授 業 」が 最 も 喜 び 、 歓 迎 す る 授 業 ( の 一 つ ) だ と 考 え て い る 。 楽 し け れ ば 知 的 好 奇 心 も わ く し 、 学 習 意 欲 も 出 て く る 。 楽 し く な け れ ば 90 分も根気が持続しない。しかし楽しくても、いろんな意味で 役 に 立 た ね ば 意 味 が 無 い 。 落 語 や 漫 才 で は な い の だ か ら 。 一 方 い く ら 役 に 立 ち 優 れ た 内 容 で あ っ て も 、 授 業 が 楽 し く あ る い は 面 白 く な け れ ば 、 学 生 は よ く 聞 か な い し 、 あ る い は 聞 け な い し 、 持 続 し な い 。 両 者 が 両 立 し て 初 め て い い 授 業 が 成 立 す る の だ と 、 経 験 的 に 実 感 する。結局コンテンツとプロセスの両立が必要で、それにwho が伴って初めていい授業が 成 立 す る も の と 考 え ら れ る 。 そ の た め 、私 が 授 業 に 積 極 的 に 取 り 入 れ て い る 方 式 は 、「 授 業 準 備 を よ く す る こ と 」、「 机 の 配 置 、 席 決 め な ど 学 習 環 境 を 作 る こ と 」、「 私 語 雑 談 、 居 眠 り は 止 め さ せ る こ と 」、「学生 を 授 業 に 参 画 さ せ る こ と 」、「AV 機器を用いること」、「教育ゲームなどを多用すること」、 「 適 当 な 賞 罰 を 取 り 入 れ る こ と 」、「 内 外 か ら ゲ ス ト を 呼 ぶ こ と 」 等 々 で あ り 、 そ し て そ れ ら は 未 だ に 年 々 新 規 な 方 法 を‘実 験’し続けている。これを一言で言えば、授業に“ 変化 ” と“ スピード ”と “具体性 ”を も た ら す こ と に な る だ ろ う 。 授業者(教師 ) は 、 い わ ば 舞 台 の 上 で 演 技 す る 役 者 と 同 じ で あ る 。 観 客 ( 学 生 ) に 十 分 な 知 的 満 足 を 与 え な け れ ば な ら な い 。 そ の た め に は 、 そ の 教 師 と い う 役 に 徹 し て 、 優 れ た 演 技 力 が 求 め ら れ る の だ 。 し か し 実 は 教 師 は 、 役 者 よ り も も っ と 優 れ た 演 技 力 が 求 め ら れ る 。 な ぜ な ら 一 般 に 役 者 に は 、 台 本 が あ り そ の と お り に 言 っ た り 、 演 技 す れ ば い い の だ ろ う が 、 教 師 に は 台 本 が 無 い 。 ま た 教 師 は 教 室 と い う 舞 台 で 、 次 々 生 徒 が 演 じ る 発 言 や 行 動 や ハ プ ニ ン グ に 、適 切 に 対 処 し な け れ ば な ら な い 。ア ド リ ブ の 連 続 で あ る 。そ れ に 第 一 、 劇 場 に 来 る 観 客 は 、 舞 台 を 見 る こ と に 十 分 動 機 付け ら れ て い る が 、 学 生 は そ う で な い 者 も い る だ ろ う 。 な か に は い や い や 教 室 に 来 て い る 者 も い る は ず だ 。 それに観客は日々変わるが、学生は同じ顔で週 1、2 回 、6 ヶ月は来る。同じことは言い に く い 。 笑 い 話 な ど も 同 じ も の は 年2 回しか言えない。そういうことを考えれば、劇場で の 役 者 よ り 、 教 師 の 方 が ず っ と ず っ と 難 し い だ ろ う 。 そ れ だ け に 演 技 の 訓 練 も 必 要 だ と 思 う が 、 教 師 は ど れ ほ ど や っ て い る だ ろ う か 。 教 師 の 師 は 、 レ ベ ル の 高 い 人 を 指 す だ ろ う 。

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単 に 氏 で も 士 で も 示 で も な い 。 師 は 師 匠 の 師 で も あ る 。 師 に は 必 要 な 資 格 や 条 件 が 伴 う は ずだ。最近 Faculty development の重要性が叫ばれ、その動きが各大学で始まっているの は 、 こ れ ら の 状 況 を 主 要 因 と し て い る の で あ る 。 第4 にあげられる「将来への不安感」は、政治・経済・社会が混迷する現代にあっては、 学 生 た ち に は 上 記 の ネ ガ テ ィ ブ な セ ル フ イ メ ー ジ も 相 俟 っ て 確 実 な 将 来 像 が 描 け ず 、 学 問 の 意 義 や 人 生 へ の 明 確 な 目 標 を 持 つ こ と の で き な い ジ レ ン マ を 言 う 。 本 来 、 青 年 期 は 人 生 に 対 す る 夢 や 希 望 を 抱 き 、 理 想 や 目 標 を 持 っ て 、 明 る く 未 来 を 開 拓 し よ う と す る 時 期 で も あ る 。 し か し 現 代 は そ う い う こ と が か な り 困 難 視 さ れ る よ う な 状 況 で あ る。又、仲間や親 し い 友 が 少 な く 、 か り に 交 流 が あ っ て も 表 面 的 、 社 交 儀 礼 的 に な り 、 真 の 人 間 関 係 を 形 成 し難い 状況で もあ る。 そ れ ら は 困 難 な 課 題 で あ り 、 解 決 に 時 間 が か か る だ ろ う が 、 た と え ば 教 室 で の 学 習 場 面 一 つ を と っ て も 、 適 切 な テ ー マ 設 定 の も と 、 共 同 研 究 、 共 同 討 議 、 デ ィ ベ ー ト 、 チ ー ム ワ ー ク ゲ ー ム 、 シ ン ポ ジ ュ ウ ム 、 教 育 ゲ ー ム な ど の 参 画 的 、 相 互 協 力 ・ 援 助 的 手 法 を 適 宜 取 り 入 れ れ ば 、 解 決 の 契 機 に な り 、 学 生 を 触 発 す る こ と に な る こ と と 思 わ れ る 。 ま た ゼ ミ ナ ー ル と い う 小 集 団 で は 、 こ れ ら の 教 育 方 法 を 取 り 入 れ ら れ る 最 適 の 場 面 で も ある 。 自 己 や 人 生 の 将 来 や 職 業 に つ い て 、 じ っ く り 時 間 を か け 少 人 数 で い ろ ん な 方 式 を と り 入 れ る 最 適 の 舞 台 で も で あ る 。 特 に 大 学 入 学 時 の 、 五 月 病 に な り 易 い 時 、 自 己 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 見 失 い が ち な 1 年次こそ、基礎ゼミを通じての適切なカウンセリングによる 指 導 の 好 機 会 で あ り 、 そ の 重 要 性 は い く ら 強 調 し て も し 過 ぎ る こ と は な い 。 私の1 年次の基礎ゼミでは、大学生活の目的とは何か、人生にとって何が大切か、学生 時 代 は ど う あ る べ き か な ど 、 い わ ば 人 生 の 根 本 問 題 に つ い て 話 合 わ せ る こ と に し て い る 。 そ し て 其 の 結 果 に も と づ き 、 各 年 次 に 何 を な す べ き か、 少 な く と も 当 面 の1 年次の具体的 目 標 に つ い て 検 討 さ せ 、 そ れ を 行 動 計 画 書 に 作 成 し て 提 出 さ せ る こ と に し て い る 。 こ れ ら の 作 業 を 通 じ 将 来 へ の 自 分 な り の 希 望 、 目 標 な ど を 抱 か せ る よ う に し て い る 。 以 下 は 、 ゼ ミ 修 了 時 に 提 出 さ せ た 感 想 文 の 一 部 で あ る 。 「『在学中の行動計画』など、自分のなすべき事がこれで見えた。ゼミで社会における物 の 見 方 が 今 の 自 分 と 違 っ て い た の が 面 白 か っ た 。 こ れ か ら ど こ ま で 近 づ い て い け る の か 楽 しみだ」「 様 々 な 仕 事 や そ の 内 容 な ど が 、他 人 の 発 表 を 聞 い て 分 か り 、将 来 自 分 が ど う い う 方 向 に 進 み た い の か 参 考 に な っ た 。自分 で 調 べ た も の は 少 な か ら ず 興 味 が わ く と 思 う の で 、 こ れ か ら も 何 か あ れ ば 調 べ て み た い と 思 っ た 」( 中 村 ) 以 上 の 四 つ の 心 理 状 態 を そ の 指 導 方 向 や 指 導 方 法 を ま と め た の が 第 2 図表である。

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心 理 状 況 指 導 方 向 指 導 方 法 自 己 不 信 感 自 己 肯 定 感 無 意 味 感 自 己 無 効 力 感 → 自 己 肯 定 感 の 獲 得 肯 定 自 画 像 の 形 成 自 己 効 力 感 の 獲 得 → 自 己 像 の 再 認 識 自 己 分 析 と 理 解 自 己 改 善 法 の 理 解 能 力 不 信 感 無 力 感 失 敗 経 験 劣 等 感 → 学 習 方 法 の 獲 得 自 己 啓 発 的 の 理 解 成 功 体 験 の 蓄 積 → 興 味 関 心 事 項 の 学 習 課 題 レ ポ ー ト 作 成 ビ デ オ 、 参 画 授 業 授 業 不 信 感 興 味 不 足 不 適 応 感 疎 隔 感 → 内 発 的 動 機 付 け 自 己 適 応 感 充 足 感 、 一 体 感 → 楽 し く 興 味 あ る 授 業 分 か り 易 い 授 業 参 画 的 授 業 将 来 不 安 感 孤 独 感 疎 外 感 目 標 喪 失 感 → 共 同 体 意 識 の 理 解 人 間 関 係 の 形 成 → ゼ ミ 、 ク ラ ブ 活 動 共 同 研 究 、 討 論 、 発 表 学 年 別 目 標 の 指 導 (H14年9月 不 許 複 製 共 栄 大 学 山 田 博 夫 ) 第 2 図表 大学生の心理と授業での指導法 ∼ な ぜ 学 習 意 欲 が 少 な い の か 、 ど の よ う に 指 導 す れ ば よ い の か ∼ 3 . キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 特 徴 大 学 生 に 対 す る キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ は 、 中 学 生 ・ 高 校 生 に 対 す る 「 進 路 指 導 」 と 大 幅 に 異 な る こ と は 、 前 項 で と り あ げ た 。 こ こ で は さ ら によ り 深 く キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 持 つ 特 徴 や そ の 方 向 性 、 あ る べ き 姿 な ど を 検 討 し て み る 。 (1) キャリアカウンセリングは、まず学生の正しい職業観や人生観の構築に寄与するも の で あ る と い う こ と で あ る 。 お そ ら く 高 校 時 代 に は 、 偏 差 値 中 心 的 教 育 で 知 識 の 一 方 注 入 的 な 教 育 に 終 始 し が ち な 面 が あ り 、人 生 に と っ て 何 が 重 要 か 、何 を 優 先 す べ き か 、 職 業 と は 何 か 、 と い っ た 根 本 的 、 本 質 的 な 価 値 観 、 人 生 観 に 関 わ る こ と は 十 分 で は な か っ た と 言 え よ う 。 こ れ ら の こ と を 、 ま ず 第 一 に 取 り 上 げ る べ き だ と 考 え ら れ る 。 人 は 本 来 自 己 が 信 じ 、 重 視 す る 価 値 を 追 求 し 、 実 現を は か ろ う と す る 価 値 追 求 的 生 物 だ と 考 え ら れ る か ら で あ る 。 最近ある女子学生(2 年生)が私の研究室に来て、「自分にはこれという才能も特徴 も な く 、 将 来 を 考 え る と 全 く 不 安 で 、 自 信 が あ り ま せ ん 。 心 配 で 仕 方 あ り ま せ ん 。 こ れ か ら ど う し た ら 良 い の か 分 か り ま せ ん 」 と い う 。 20 才そこそこで、自己や将来に、自信も希望も抱ける人はそんなにいないはずだが、 こ の 様 な 実 存 的 不 安 感 に 類 す る も の を 、 若 い 学 生 た ち は 共 通 的 に 持 つ 悩 み で も あ り 、 不 安 感 で あ ろ う 。こ れ ら に 対 す る 正 し い 考 え 方 の ヒ ン ト を 提 示 す る こ と が 重 要 で あ り 、

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キ ャ リ ア ガ イ ダ ン ス の 第一 歩 で も あ る 。 (2) カウンセリングは教育的・開発的カウンセリングであること。 カ ウ ン セ リ ン グ に は 、 問 題 や 障 害 が 生 じ た あ と そ の 解 決 を は か る 治 療 的 カ ウ ン セ リ ン グ 、 問 題 や 障 害 が 生 じ な い 様 に 事 前 に そ の 手 を 打 つ 予 防 的 カ ウ ン セ リ ン グ 、 そ し て 目 的 と す る 状 況 や レ ベ ル を 実 現 す る た め の 意 欲 や 能 力 を 開 発 ・ 育 成 し て い く 教 育 ・ 開 発 的 カ ウ ン セ リ ン グ が あ り 、 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ は こ の 教 育 ・ 開 発 的 カ ウ ン セ リ ン グ を 中 心 と す る 。 こ の 点 が 一 般 の カ ウ ン セ リ ン グ と の 違 い で も あ る 。 キ ャ リ ア コ ン サ ル テ ィ ン グ と 称 し て も 良 い だ ろ う 。 そ し て キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ で は ど の 様 な 意 欲 や 能 力 を 開 発 す べ き か は 、 長 期 的 、 中 期 的 、 短 期 的 観 点 か ら そ れ ぞ れ 具 体 的 な 目 標 と し て 設 定 し て お く こ と が 求 め ら れ る 。 大 学 生 の 場 合 、 一 般 に 治 療 的 カ ウ ン セ リ ン グ の 必 要 性 が 生 じ て も 、 積 極 的 に カ ウ ン セ リ ン グ を 受 け よ う と し な い 傾 向 が あ る 。{来るものは拒まず、去るものは追わず}な ど と 、 学 校 カ ウ ン セ リ ン グ で 言 っ て い て は 、 誰 も 来 な く な る だ ろ う 。 そ の 辺 が 一 般 カ ウ ン セ リ ン グ と 異 な る と こ ろ で あ る が 、 そ れ だ け に こ ち ら か ら 積 極 的 に 働 き か け る 必 要性があるのだ。 (3) 学生には長期にわたるカウンセリングを行うため、入学当初 から 4 年次にいたるま で の 、 各 年 度 の 計 画 的 で 具 体 的 な 指 導 方 針 や 目 標 な ど を 作 成 し て お く 必 要 が あ る 。 治 療 的 カ ウ ン セ リ ン グ の 場 合 に は 、 前 記 の よ う に 問 題 が 生 じ た 場 合 の 対 症 療 法 的 な 指 導 援 助 で あ る ゆ え 、 計 画 的 で な く 、 間 欠 的 で あ り 、 治 療 目 標 も 原 則 と し て 低 下 し た レ ベ ル を 元 の 状 態 ま で 復 帰 さ せ る こ と で 良 し と す る 。 し か し キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ は 教 育 的 、 開 発 的 で あ る が ゆ え に 、 現 状 レ ベ ル よ り 高 い ゴ ー ル が あ り 、 そ れ を 目 指 し て の 実 行 計 画 を 持 っ て い る の が 特 徴 で あ る 。 そ し て そ れ に 基 づ い た 年 次 ご と の 指 導 が な さ れ る 。 し た が っ て 本 論 文 の テ ー マ であ る 1 年次 の 基 礎 ゼ ミ の あ り 方 に つ い て も 、 各 年 度 ご と の 計 画 の 初 年 度 計 画 を 実 施 す れ ば よ い こ と に な る 。 そ の 詳 細 に つ い て は 4 章にて説明する。 (4) 学生に出来るだけ実社会との接触、交流体験を持たせること。 学 生 た ち に 優 れ た 職 業 選 択 能 力 を 持 た せ 、 よ り 望 ま し い キ ャ リ ア プ ラ ン を 描 か せ る た め に は 、 諸 種 の 手 段 を 通 じ て 実 社 会 と の 接 点 を 持 た せ る こ と が 重 要 で あ る 。 イ ン タ ー ン シ ッ プ を 初 め 、 会 社 訪 問 、 工 場 見 学 、 フ ィ ー ル ド 調 査 、 先 輩 訪 問 、 企 業 人 に よ る 特 別 講 座 や 対 話 、 さ ら に は ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 な ど 、 実 体 験 が そ の 後 の 計 画 作 成 に 大 き な 影 響 を 与 え る だろ う 。 筆 者 の 経 験 で 、 あ る 学 生 が ど う し て も 入 社 し た い と い う 企 業 があり、イ ン タ ー ン シ ッ プ を 受 け 入 れ て い た だ い た が 、そ の 経 験 後 企 業 の 実 態 を 知 り 、 急 に 熱 が 冷 め 、 受 験 を 止 め た こ と が あ る 。 結 果 的 に は ミ ス マ ッ チ が 防 げ 両 者 に と っ て 良 か っ た と い え る だ ろ う 。 そ う い う こ と も 含 め イ ン タ ー ン シ ッ プ に は 思 わ ぬ 効 果 を は

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らんで いる の で ある 。 (5) カウンセリングに際しては、出来るだけ客観的な各種資料、統計データを用いるこ と が 望 ま し い 。 た と え ば 職 業 適 性 テ ス ト 、 能 力 テ ス ト 、 性 格 診 断 テ ス ト な ど で あ る 。 高 校 で は 画 一 的 な 、 業 者 に よ る 偏 差 値 的 テ ス ト を 避け よ う と し て い る が 、 大 学 で は その点比較的自由なところがあり、最近では10 万人以上のデータの蓄積による「学生 職 業 適 性 検 査 」 な ど も あ り 、 参 考 に な る よ う だ 。 学 生 と 話 し て い て 気 づ く こ と は 、 自 己 の 希 望 す る 職 業 や 進 路 に 関 し 、 か な り 感 覚 的 、 情 緒 的 、 あ る い は 表 面 的 な 理 由 、 根 拠しか持たず、真剣に考えたり、分析した結果であることが少ないことだ。 特に 1、 2 年次ではその傾向が強い。それだけに客観的な、分析的なデータを用いての指導、 援 助 が 必 要 で あ る 。 (6) カウンセリングを行う教職員側は、カウンセリングの方法についての基本的な知識、 技術 は マ ス タ ー し て お く の が 望 ま し い 。 話 し 方 、 聴 き 方 、 言 葉 遣 い 、 態 度 、 質 問 や 誘 導 ・ 助 言 の 仕 方 、 全 体 の プ ロ セ ス コ ン ト ロ ー ル な ど カ ウ ン セ ラ ー と し て の 基 本 的 な 技 術 は 意 外 と 多 い 。 カ ウ ン セ リ ン グ は 、 基 本 的 に 命 令 や 指 示 や 押 し 付 け な ど は 避 け 、 極 力 ク ラ イ ア ン ト の 自 発 性 、 自 主 性 を 大 切 に し 、 内 発 的 動 機 付 け が な さ れ る こ と を 待 つ の を 原 則 と す る 。 こ れ は K.ロジャース の 「 ク ラ イ ア ン ト 中 心 療 法 」 の 考 え 方 で あ る が 、 実 は 学 校 カ ウ ン セ リ ン グ に お い て は こ の 手 法 は あ ま り な じ ま な い と い う 見 解 が 最 近 で は 定 着 し て い る 。 専 門 カ ウ ン セ ラ ー に 比 較 し 、 時 間 的 余 裕が な い こ と 、 心 理 臨 床 的 技 術 に は な れ て い な い こ と 、 学 生 が カ ウ ン セ リ ン グ を 受 け る こ と に 動 機 付 け は さ れ て な い こ と な ど も あ り 、 そ の た め 比 較 的 短 時 間 で 効 果 が あ り 、 技 法 も 簡 単 で 実 践 的 な 「 ブ リ ー フ カ ウ ン セ リ ン グ 」 の 技 法 が 、 最 近 は 用 い ら れ つ つ あ る 。 教 師 は 日 常 学 生 に 、 指 導 、 助 言 、 援 助 、 激 励 な ど 正 に カ ウ ン セ リ ン グ そ の も の を 行 っ て い る の だ か ら 、 カ ウ ン セ ラ ー で あ り 、 コ ン サ ル タ ン ト で あ り 、 ア ド バ イ ザ ー で も あ る 。 も し そ れ ら に 関 す る 知 識 、 技 術 を 持 た ず に 、 学 生 と い わ ば 無 手 勝 流 に 接 す る こ と は 一 種 危 険 性 を 持 つ と も 考 え ら れ よ う 。 教 師 の わ ず か の 一 言 が 、 若 い 学 生 に 計 り 知 れ ぬ 影 響 を 与 え る こ と も あ る か ら だ 。 あ る 大 学 の あ る 教 師 は 、 日 ご ろ か ら 口 が 悪 く 、 教 室 で「君たちは、馬鹿だから」「こんなことも分からんのか、程度が低い」というような 暴 言 を 常 々 は い て い た 。 学 生 に は 非 常 に 評 判 が 悪 く 、 そ れ ら の 言 葉 を 聞 い て 、 や る 気 を な く し た 、 質 問 も で き な い 、 中 に は 退 学 し た と 言 う 者 も い た よ う で あ る 。 実 際 そ の 学 部 で は 他 に 比 べ 中 途 退 学 者 が 例 年 多 く 問 題 と な っ て い た が 、 そ の 一 因 と し て こ の 件 が 少 な か ら ず 懸 念 も さ れ て い た 由 で あ る 。 教 師 の 学 生 に 対 す る カ ウ ン セ リ ン グ 技 術 は 、 中 学 や 高 校 の ほ う で は 比 較的熱心に取 り 上 げ ら れ 、 そ の 関 連 の 図 書 も 多 い が 、 大 学 の ほ う で は 今 ひ と つ で あ ろ う 。FD の 今

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後 の 重 要 な テ ー マ で あ る 。 な お 「 ブ リ ー フ カ ウ ン セ リ ン グ 」 に 関 し て は 、 そ れ に 近 い 療法として、A.エリスの「論理療法」や、W.グラッサーの「現実療法」などが、効果 的なの で推 奨 し たい 。 4 . キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ か ら み た 基 礎 ゼ ミ の あ り 方 4.1 1 年 次 の 内 容 今 ま で 記 述 し て き た キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 背 景 や 考 え 方 と 、 基 礎 ゼ ミ と の 関 連 性 に つ い て 図 示 す る と 、 下 図 の よ う に な る 。 《背景》 ・ 大学3年で、30%退学 ・ 生き方・働き方の多様化 ・ 企業の人員削減―就職難 ・ 学生の学力低下 ・ 大学のイメージup 《方針》 ・ 職業観・人生観の確率 ・ 自己概念の確立 ・ 適職発見・開拓能力 ・ 自己育成活動の促進 《方法》 ・ 年度別計画的指導 ・ 基礎ゼミ―専門ゼミ ・ 講演会・見学会 ・ 「インターンシップ」 ・ 就職課ガイダンス ・ 委員会活動 ≦ゴール≧ ・ 学生の自立性・自己 管理能力の向上 ・ 就職内定をとる 《 年 次 方 針 と 主 要 指 導 内 容 》 1 年 次 2 年 次 3 年 次 4 年 次 ( 方 針 ) … 「大学生活への適応と 産業社会の理解」 ( 方 針 ) … 「自己分析と職業適性 の理解」 ( 方 針 ) … 「主体的進路選択能力 の向上」 ( 方 針 ) … 「進路内定と生涯キャ リア設計」 ( 内 容 ) ( 内 容 ) ( 内 容 ) ( 内 容 ) ・大学生活の過ごし方 ・自己と社会の関わり ・大学と進路開拓 ・正しい職業観 ・職業と生きがい ・社会、産業界の状況 ・行政機関について ・職業の分類と内容 ・地域と産業社会 ・自己啓発課題設定 ・自己を知る (自己概念の明確化) ・能力、適性診断テスト ・希望職種と必要能力 ・職業適性と能力 ・他者理解能力 ・人間関係能力 ・自己啓発課題設定と 啓発的努力 ・資格取得促進 ・「人生探求」 ・「特別テーマ講座」 ・適職の発見、確認 ・適職の開拓、決定 ・進路情報の収集、活用 ・個性と進路の適合 ・プレゼンテーション能力向上 ・コミュニケーション能力向上 ・潜在的能力、可能性発見 ・身近に働く人の職業調査 ・SPI試験対策 ・「インターンシップ」 ・「ボランティア活動」 ・「会社、工場見学」 ・就職活動のバックアップ ・就職活動の支援、指導 ―面接法、集団討 議法、自己PR法 ・生涯キャリア設計指導 ・職業生活への準備指導 ・後輩の指導、育成 第3 図表 計画的・継続的指導による「Career counseling」※の考え方 ― ― ― キ ャ リ ア 開 発 プ ロ グ ラ ム ― ― ― ※ 「 学 生 自 ら が 主 体 に 、 生 き 方 や 進 路 計 画 を 行 え る よ う 、 大 学 側 が 入 学 か ら 卒 業 ま で 、 一 貫 し た 方 針 で 、 計 画 的 ・ 組 織 的 に 進 路 指 導 を 行 う こ と 」 ( 不 許 複 製 共 栄 大 学 山 田 博 夫 )

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そ し て 各 年 度 に お け る 具 体 的 な 方 針 や 、 テ ー マ 、 内 容 を 分 類 ・ 整 理 し た の が 、 第3 図表 で あ る 。 こ の 資 料 は 、 筆 者 が 現 在 大 学 の 就 職 委 員 会 や 、 イ ン タ ー ン シ ッ プ 委 員 会 の 委 員 を し て お り 、 特 に 学 生 の 就 職 活 動 を 成 功 さ せ る と い う 視 点 か ら ま と め た も の で あ る 。 そのため「ゴール」を、「学生の自立性・自己管理能力の向上」と「就職内定をとる」と いう2 点にあえて絞っているが、キャリアカウンセリングの本来の趣旨からすれば、さら に 幅 広 い ゴ ー ル を 設 定 で き る こ と は 言 う ま で も な い 。 個 別 の テ ー マ に つ い て は 、 内 容 欄 に 記 入 し た と お り で あ る が 、 要 す る に 社 会 と は 何 か 、 企 業 と は 何 か 、 働 く と は ど う い う こ と か 、 そ し て 大 学 と の つ な が り や 、 学 ぶ こ と と の 関 連 性 な ど を 理 解 さ せ る の が 重 要 で あ る 。 そ し て そ れ ら が 単 に 興 味 対 象 で 終 わ る こ と な く 、 今 後 の 自 己 学 習 の テ ー マ と し て 継 続 学 習 に 結 び つ け る こ と が 肝 要 で あ る 。 な お 本 学 で は こ の ほ か 、 基 礎 ゼ ミ の テ ー マ と し て 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン や プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 能 力 の 向 上 に も 力 を 入 れ る よ う に し て い る 。 次にこ れら の 方 針 、 内 容 に も と づ き 、 私 の 基 礎 ゼ ミ に お い て 実 際 に 取 り 入 れ て い る 方 法 を紹介する。 4.2 学 生 の 友 達 作 り 、 人 間 関 係 作 り の た め の 方 法 基 礎 ゼ ミ の ス タ ー ト に 当 た り 、 ま ず ゼ ミ 生 お 互 い の 顔 と 名 前 と 人 柄 を 、 早 く 覚 え さ せ る ために 2、3 のことを仕掛けている。ひとつは B-5 の白紙を 2 箇所折り三角にし、大きく 名 前 を 記 入 さ せ 、 机 上 に 置 か せ る 。 こ れ で 20 名位なら 1 ヶ月もすれば大体覚えられる。 この方式は 100 人程度いる経営学総論の授業でも実施している。私語や雑談や居眠りなど し て お れ ば す ぐ に 名 前 を 読 ん で 、 注 意 で き る の で 効 果 的 で あ る 。 な お こ の 場 合 、 座 席 自 体 も 指 定 席 に し て お り 、 そ の 座 席 一 覧 表 に は 名 前 も 記 入 し て い る の で 、 こ れ を 見 て も す ぐ 注 意 で き る の で 効 果 的 で あ る 。 次 に ゼ ミ で は 、毎 回 座 る 場 所 を 変 え る よ う に 指 示 し て お り 、隣 の 人 が 変 わ る よ う に す る 。 そ し て 毎 回 の よ う に 、 こ ち ら か ら 簡 単 な テ ー マ を 出 し 、 そ れ に つ い て 両 隣 の 人 と 5 分程度 話 し 合 わ せ る よ う に し て い る 。 学 生 は 一 般 に し ゃ べ る こ と を 楽 し む よ う で あ る 。 た と え 中 味 が 無 く て も ( 大 体 無 い が )、 し ゃ べ る こ と 自 体 に 意 味 が あ る の だ 。 さ ら に 多 く の 人 と 一 度 に 知 り 合 え る 方 法 と し て 人 気 が あ る の は 、 次 の 簡単な対話法であ る 。 人 数 分 の 椅 子 を 用 意 し 、2 列に向かい合わせて並べる。向かい合わせに座った者どう し で 自 己 紹 介 の 後 、 こ ち ら か ら 与 え た テ ー マ で 2、3 分話し合わせる。 そ れ が 済 む と ひ と つ ず つ 隣 に 移 動 し 、 新 し い 人 と 別 の テ ー マ で 話 し 合 わ せ る 。 こ の と き 偶 数 人 数 で あ れ ば 、 一 番 端 に 座 っ た 人 一 人 は じ っ と 座 っ た ま ま 移 動 せ ず 、 奇 数 人 数 の と き は 、 列 の 端 に 向 か い 合 わ な い も う ひ と つ の 椅 子 を お き 、 全 員 が 移 動 し て 、 そ の 席 に 座 っ た 者が1 回休みにするとよい。強制的に話すことになるので、かえっていいようだ。2、3 回

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や れ ば 全 員 と す ぐ 打 ち 解 け 、 親 し く な れ る よ う で あ る 。 た と え ば テ ー マ と し て 、「 い ま 私 が 熱 中 し て い る こ と は 」「 私 が 幸 福 に 感 じ る と き は 」 「 不 幸 に 感 じ る と き は 」「 い ま 困 っ て い る こ と は 」「 つ き た い 仕 事 は 」「 私 の 性 格 の 長 所 、短 所 」 な ど が あ る 。 こ の よ う な こ と を 通 じ て 、 自 分 自 身 の 日 頃 の あ り 方 に 気 づ か せ る 効 果 が あ る の は 勿 論 で 、 そ れ が 狙 い で も あ る 。 4.3 人 生 観 、 価 値 観 な ど を デ ィ ス カ ス さ せ る 人 は 自 己 の 内 面 に 持 つ 人 生 観 、 価 値 観 に 基 づ い て 行 動 す る 生 き 物 で あ る 。 ア ド ラ ー 心 理 学 で い う 「 ラ イ フ ス タ イ ル 」 で あ り 、 そ れ を 基 準 に し て 意 思 決 定 し 、 態 度 、 行 動 を 決 め、 そ の 価 値 を 実 現 し よ う と す る 。 し た が っ て 時 に は そ れ を 見 直 し 、 現 実 に 合 っ た も の に 修 正 す る こ と も 必 要 に な る 。 そ う い う 意 図 の も と で 行 う の が 、 次 の 「 価 値 観 に つ い て の コ ン セ ン サ ス 」 ゲ ー ム で あ る 。 若 い 学 生 た ち に は 往 々 に し て 、 ゆ が ん だ り 、 偏 っ た 考 え を 持 つ 者 も い る も の だ 。 そ れ を 見 直 す 意 味 で も 有 効 な 技 法 で あ る 。 第 4 図表の個人の欄に、重要度 が高いと思う順にナンバーをいれさせ、それを発表させた後、話し合って、「正解」を決め さ せ る 教 育 ゲ ー ム で あ る 。 話 し 合 っ て 決 め ら れ た 順 位 が 正 し い も の か 、 ゆ が ん で い な い か の 判 断 は も ち ろ ん 大 切 で 、 こ ち ら 側 か ら コ メ ン ト す る こ と も 必 要 で あ る 。 グ ル ー プ 討 議 の 時 、 往 々 に し て 内 容 よ り 、 声 が 大 き く て 威 勢 の い い の が 優 先 さ れ る 傾 向 も あ る の で 、 注 意 が 必 要 だ 。 そ う い う 注 意 を 事 前 に 与 え て お く の も 必 要 だ 。 No. ( ) 氏名 ( ) イ. 人生の幸福は基本的に家庭生活によって左右される ロ. 一度ついた職業も適性がないと分れば、すぐにでもやめるべきだ ハ. 仕事は出来れば楽な方が楽しいので、それを探すべきだ ニ. 一定の財産があれば特に仕事につく必要はないといえよう ホ. 仲間 と仲よく仕事をすることが職場で一番重要である ヘ. 仕事を通じて自分の能力、人格をみがくべきである ト. 若い時は苦労してでもつらい仕事に挑戦すべきである チ. 仕事を通じて社会に貢献することが、個人のことより大切だ リ. 自分の人生の目標をきめてから仕事につくべきである ヌ. 同じ仕事なら出来るだけ高給を得られる社会に変るべきだ ル. 働く限りは出来るだけ地位や権限を求めることも大切だ ヲ. 女性は職業生活より家庭生活を重視する方が望ましい ワ. 人間の能力は遅くとも三十代でみがかなければ遅すぎる カ. 仕事の他に趣味を持つことが人生の上に大切である ヨ. 遠い将来のことを考えながら現在の仕事に全力をつくすべきだ 第 4 図表 「価値観」についてのコンセンサス

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4.4 学 生 の 入 学 志 望 動 機 に つ い て ( ア ン ケ ー ト 調 査 ) 本 学 の 学 生 が ど の よ う な 志 望 動 機 で 入 学 し て き た の か 、 あ る い は 何 を 学 ぼ う と し て 志 望 したのか、本学のように短大こそ20 年程の歴史があるとはいえ、4 大は昨年(平成 13 年) に 開 学 し た ば か り で あ る の で 、 興 味 の あ る と こ ろ だ 。 そ れ に 基 づ き 、 今 後 の 科 目 設 定 や 、 キ ャ リ ア カ ウ ン セ リ ン グ の 方 向も 考 え な け れ ば な ら な い だ ろ う 。 ま た 基 礎 ゼ ミ や 専 門 ゼ ミ の 内 容 に も 係 わ っ て く る 。 対 象 者 は 昨 年 入 学 し た 、 現 在2 年生の 170 名(回答者数。全体の 68%、H14 年 10 月実 施)の回答結果は第 5 図表のとおりである。(複数回答) ア ン ケ ー ト 調 査 大 学 志 望 動 機 に つ い て 皆 さ ん が 共 栄 大 学 に 入 学 し た 動 機 は 、 次 の ど の 項 目 に 当 て は ま り ま す か 。 当 て は ま る N O に 丸 印 を つ け て く だ さ い 。 複 数 で も 可 。 今 後 の 教 育 活 動 に 活 用 し ま す の で 、 真 面 目 に 正 確 に 記 入 し て く だ さ い 。 1 新設大学でなんとなく魅力的だったから(95) 2 専門的な知識や技術などで身につけたいため(67) 3 自宅から通学時間が短かったから(57) 4 指定校推薦で入れたから(52) 5 将来の自分の職業選択(設計)に役立つと思ったから(44) 6 高校の先生に勧められたから(43) 7 他の大学に入れなかったから(36) 8 春日部共栄高校生、共栄学園高校生だったから(31) 9 入試が易しそうで、入り易そうだったから(27) 10 資格取得に有利と思ったから(26) 11 見学会に来て、良かった(気に入った)から(25) 12 友人(知人)と相談したり、勧められたから(19) 13 両親(家族等)に勧められたから(17) 14 「六つの履修コース」が分かりやすく自分の希望に合ったから(15) 15 教授陣が多彩で魅力的だったから(14) 16 その他(11) ・入学した時は正直に言うと、全く興味がありませんでした 現在は興味大 ・生徒数少なくじっくり学べる ・時期的にギリギリ ・無試験だった(2名) ・地元埼玉で人が少ない ・マネジメントの授業が豊富 ・経費安い−留学生にとって一番魅力 ・AO入試で ・大学生になりたかった(2名) 第 5 図表 アンケート調査 大学志望動機について

参照

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